JPH086408A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置および画像形成装置

Info

Publication number
JPH086408A
JPH086408A JP16328594A JP16328594A JPH086408A JP H086408 A JPH086408 A JP H086408A JP 16328594 A JP16328594 A JP 16328594A JP 16328594 A JP16328594 A JP 16328594A JP H086408 A JPH086408 A JP H086408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
heating
substrate
heating device
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16328594A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kuroda
明 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP16328594A priority Critical patent/JPH086408A/ja
Publication of JPH086408A publication Critical patent/JPH086408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁誘導加熱方式の加熱装置について、励磁
コイルに関する部品コストや組み立てコストを低減化で
きるようにすること、コイルの両端折り返し部や安全素
子に起因する部分昇温や部分降温を防止して長手方向に
わたる温度分布の均一化が図れるようにすること。 【構成】 導電部材に磁場を作用させて導電部材に発生
する渦電流による発熱で被加熱体を加熱する電磁誘導加
熱方式の加熱装置において、磁場を生成する励磁コイル
が基板21の平面上に一層もしくは多層にて形成されて
いるシートコイル21aであること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁(磁気)誘導加熱方
式の加熱装置、および該加熱装置を画像加熱定着装置と
して備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機・レーザービームプリンタ
・ファクシミリ・マイクロフィルムリーダプリンタ・画
像表示(ディスプレイ)装置・記録機等の画像形成装置
において、電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画
像形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等よりなる
トナーを用いて画像支持体としての被記録材(エレクト
ロファクスシート・静電記録シート・転写材シート・印
刷紙など)の面に直接方式もしくは間接(転写)方式で
形成した目的の画像情報に対応した未定着のトナー像を
該トナー像を担持している被記録材面に永久固着画像と
して加熱定着処理する加熱装置としての画像加熱定着装
置は、熱ローラを用いた熱ローラ方式の定着装置や、フ
ィルム加熱方式を用いた定着装置といった接触式定着装
置が多く採用されている。
【0003】(a)熱ローラ方式の装置は、内部にハロ
ゲンヒータ等の発熱体を備えた金属製の熱ローラと、そ
れに圧接する弾性を持つ加圧ローラから構成され、この
一対のローラの圧接部である定着ニップ部に被加熱体と
しての被記録材を通過させることにより、トナー像を加
熱・加圧定着させるものである。
【0004】しかし、このような熱ローラ方式では、ロ
ーラの熱容量が大きいため、ローラ表面を所定の定着温
度まで昇温させるには非常に多くの時間を要していた。
またこのため、画像出力動作を速やかに実行するために
は、非画像出力時にもローラ表面をある程度のスタンバ
イ温度に温調していなければならなかった。
【0005】(b)フィルム加熱方式の装置は特開昭6
3−313182号公報・特開平2−157878号公
報・特開平4−44075号公報・特開平4−2049
80号公報等に提案されている。即ち、加熱体(一般に
セラミックヒータ、以下ヒータと記す)と、該ヒータに
密着して移動する耐熱性フィルムを有し、このフィルム
を介して被加熱体をヒータに密着させてフィルムと一緒
にヒータ位置を移動させヒータの熱エネルギーをフィル
ムを介して被加熱体に付与する加熱装置である。フィル
ム・被加熱体をヒータに密着させる加圧部材を有してい
る。
【0006】画像定着動作は、フィルムを挟んでヒータ
と加圧部材との圧接により形成される定着ニップ部のフ
ィルムと加圧部材との間に被加熱体としての被記録材を
導入通過させることにより被記録材の顕画像担持体面を
フィルムを介してヒータで加熱して、未定着トナー像に
熱エネルギーを付与し、トナーを軟化・溶融させること
で行なわれる。
【0007】また、定着装置に限らず、例えば画像を担
持した被記録材を加熱して艶等の表面性を改質する装
置、仮定着する装置等、広く被加熱材を加熱処理する手
段・装置として使用できる。
【0008】このようなフィルム加熱方式の装置には、
低熱容量のヒータを用いることができるので、熱ローラ
方式に比べ、ウェイトタイムの短縮化(クイックスター
ト)が可能となる。また、クイックスタートが可能とな
ったことにより、予めヒータを昇温させておく必要がな
いので、消費電力を小さくすることができ、また機内昇
温も防止できる。
【0009】フィルム加熱方式の加熱装置は上記のよう
な利点を有していて画像加熱定着装置等として有効であ
が、加熱体であるヒータと被加熱体の間に介在するフィ
ルムは熱抵抗となって熱効率を損なう介在物でもあっ
た。
【0010】(c)そこで本出願人は該フィルムを発熱
させることでフィルムが熱抵抗とならないようにして熱
効率を向上させた電磁誘導加熱方式・フィルム加熱方式
の加熱装置を先に提案している。
【0011】これは、磁性体である芯材とコイルを組み
合わせることによって発生する磁場を励磁回路で変化さ
せ、その磁場の中を移動する導電部材としてのフィルム
中の導電層(誘導磁性材)に渦電流を発生させるもので
ある。この渦電流が導電層の電気抵抗によって熱(ジュ
ール熱)に変換し、結果的に被加熱体に密着するフィル
ムのみが発熱する加熱装置であり、熱効率が優れてい
る。
【0012】図8はこの電磁誘導加熱方式・フィルム加
熱方式の加熱装置の一例の摸式図である。
【0013】20は励磁コイルであり、芯材(磁性体)
22に巻き付けて構成される。23はコイルを支持し、
フィルム17の走行をガイドする滑板であり、液晶ポリ
マーやフェノール等の耐熱樹脂で構成されている。滑板
23のフィルム対向面はフィルム17との摩擦抵抗が小
さくなるようにガラス等の滑り性に富むコートが施され
ている。
【0014】17は導電層を有するエンドレス状(円筒
状、シームレス)の耐熱性フィルムであり、上記のコイ
ル20・芯材22・滑板23からなるアセンブリ(電磁
誘導加熱構造体)にルーズに外嵌させてある。
【0015】18は加圧ローラであり、芯金の周囲にシ
リコーンゴム、フッ素ゴム等を巻いて構成される。この
加圧ローラ18は不図示の軸受手段・付勢手段により所
定の押圧力を持ってフィルム17を挟ませて滑板23の
下面に圧接させて配設してあり、滑板23との間にフィ
ルム17を挟んで圧接ニップ部(定着ニップ部)Nを形
成する。
【0016】そして該加圧ローラ18は駆動手段Mによ
り矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ
18の回転駆動による該ローラとフィルム外面との摩擦
力でフィルム17に回転力が作用して、該フィルム17
が滑板23の下面に密着摺動してアセンブリ20・22
・23の外回りを回転する。
【0017】このような構成でコイル20には10KH
z〜500KHzの周波数で不図示の励磁回路から電流
が印加され、これによってコイル20の周囲に矢印Hで
示した磁束が生成消滅を繰り返す。この磁束Hがフィル
ム17の導電層を横切るように芯材22は構成される。
【0018】変動する磁界が導体中を横切るとき、その
磁界の変化を妨げる磁界を発生させるようにフィルム1
7の導電層には渦電流が発生する。この渦電流を矢印A
で示す。この渦電流がフィルム17の導電層の表皮抵抗
により、表皮抵抗に比例した電力でフィルムの導電層を
発熱させる。このようにフィルム17の表層近くを直接
発熱させるので、フィルム基層の熱伝導率、熱容量によ
らず急速に加熱できる利点がある。また、フィルムの厚
さにも依存しない急速加熱が実現できる。
【0019】而して、加圧ローラ18の回転によりフィ
ルム17が回転され、かつ上記電磁誘導加熱によりフィ
ルム17が加熱された状態において、圧接ニップ部Nの
フィルム17と加圧ローラ18との間に被加熱体として
の画像定着すべき被記録材Pが不図示の画像形成部より
導入されてフィルム17と一緒に圧接ニップ部Nを挟持
搬送されることにより電磁誘導加熱されたフィルム17
の熱が被記録材Pに付与され被記録材P上の未定着トナ
ー像Tが被記録材P面に加熱定着T´されるものであ
る。圧接ニップ部Nを通った被記録材Pはフィルム1の
面から分離されて搬送される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記(c)の電磁誘導
加熱方式・フィルム加熱方式の加熱装置についても、磁
場を発生させるために芯材にコイルを巻き付ける必要が
あり、そのために以下のような課題があった。
【0021】1)芯材へのコイルの巻き付けは数回〜数
十回に及ぶため工程上の時間とコストが掛かるととも
に、巻き付けたコイルを束ねる等の後処理が必要であっ
た。
【0022】また、フィルム面に当接する芯材にはコイ
ルを保持しつつ加圧ローラと対向してニップを形成する
ための別部品を組み付けなければならず、装置のコスト
アップにつながっていた。
【0023】2)心材の長手方向で、巻き付けられるコ
イルの両端折り返し部には磁場の集中が生じるため、部
分昇温し、長手方向にわたる温度分布の均一化が図れ
ず、画像加熱定着装置にあっては定着画像の光沢ムラや
高温オフセットが発生した。
【0024】3)熱源に当接させる安全素子(温度ヒュ
ーズ、サーモスイッチ)により、フィルム導電層におい
て発生した熱が奪われその部分で温度が低下する。その
ため画像加熱定着装置にあっては定着画像の部分的な定
着不良が生じた。
【0025】このような問題は上記例の電磁誘導加熱方
式・フィルム加熱方式の加熱装置に限らず、導電部材に
磁場を作用させて導電部材に発生する渦電流による導電
部材の発熱で被加熱体を加熱する電磁誘導加熱方式の加
熱装置一般についても云える事である。
【0026】そこで本発明は電磁誘導加熱方式の加熱装
置について上記の1)〜3)のような問題点を解消し
て、励磁コイルに関する部品コストや組み立てコストを
低減化できるようにすること、コイルの両端折り返し部
や安全素子に起因する部分昇温や部分降温を防止して長
手方向にわたる温度分布の均一化が図れるようにするこ
とを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置および画像形成装置である。
【0028】(1)導電部材に磁場を作用させて導電部
材に発生する渦電流による導電部材の発熱で被加熱体を
加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装置において、磁場を
生成する励磁コイルが基板平面上に一層もしくは多層に
て形成されているシートコイルであることを特徴とする
加熱装置。
【0029】(2)磁場を生成する励磁コイルと、その
磁場中を移動する、導電層を有するもしくはそれ自体導
電性のフィルムを有し、該フィルムに被加熱体を密着さ
せて前記磁場中を移動させることによりフィルムの導電
層もしくは導電性フィルム自体に発生する渦電流による
発熱により該フィルムに密着させた被加熱体を加熱する
電磁誘導加熱方式の加熱装置であり、前記励磁コイルが
基板平面上に一層もしくは多層にて形成されているシー
トコイルであり、前記基板は前記フィルムの、被加熱体
密着側とは逆側に密接していることを特徴とする加熱装
置。
【0030】(3)前記シートコイル基板の長手方向に
おいて、積層される前記励磁コイルは基板長手方向の両
端部を除いて少なくとも一箇所以上で長手方向に交差す
る配設パターンを有することを特徴とする(1)または
(2)に記載の加熱装置。
【0031】(4)前記導電部材またはフィルムと被加
熱体を密着させる加圧部材を有することを特徴とする
(1)乃至(3)の何れかに記載の加熱装置。
【0032】(5)前記加圧部材が回転駆動あるいは従
動回転する加圧回転体である(4)に記載の加熱装置。
【0033】(6)前記導電部材またはフィルムが回転
エンドレス部材あるいは走行移動有端部材であることを
特徴とする(1)乃至(5)の何れかに記載の加熱装
置。
【0034】(7)前記被加熱体が未定着画像を担持さ
せた被記録材であり、該被記録材に未定着画像を加熱定
着させる画像加熱定着装置であることを特徴とする
(1)乃至(6)の何れかに記載の加熱装置。
【0035】(8)前記(1)乃至(7)の何れかに記
載の加熱装置を、被記録材に未定着画像を加熱定着させ
る画像加熱定着装置として備えていることを特徴とする
画像形成装置。
【0036】
【作用】a.電磁誘導加熱構造体の励磁コイルを基板平
面上に一層もしくは多層にて形成されているシートコイ
ル(平面上にAg・Pt等の導体をスクリーン印刷・C
VD・スパッタリング等によってコイル形状に形成した
もの)とすることでコイル巻き作業はなくなり、芯材へ
のコイルの巻き付けによる励磁コイルを用いる場合に問
題であった部品コストや組み立てコストの低減化を図る
ことができる。
【0037】b.励磁コイルをシートコイルとすること
で、被加熱体通過域(通紙域)内にあるコイルパターン
が長手方向に折り返す折り返し部には折り返し部の電流
方向とは逆方向の電流が流れるようにコイルパターンを
配設することができ、これにより電磁誘導加熱構造体の
長手方向において、芯材へのコイルの巻き付けによる励
磁コイルを用いる場合に問題であった、巻き付けられる
コイルの両端折り返し部における磁場の集中による部分
昇温現象をなしにすることができて、長手方向にわたる
温度分布の均一化が図れ、画像加熱定着装置にあっては
部分昇温に起因する定着画像の光沢ムラや高温オフセッ
トの発生をなくすることができる。
【0038】c.シートコイル基板の長手方向におい
て、積層される前記励磁コイルは基板長手方向の両端部
を除いて少なくとも一箇所以上で長手方向に交差する配
設パターンを有する構成にすることで、その交差部の磁
束密度は高くになり、導電部材における発熱量はこの交
差部に対応する部分で局部的に高くすることができる。
そこでこの部分に対応する電磁誘導加熱構造体部分に温
度ヒューズやサーモスイッチ等の安全素子を当接させ、
これら安全素子の熱容量に応じて損なわれる発熱量を補
う構成で配設安全素子に起因する部分降温現象を防止し
て、実際に被加熱体に与える熱を長手方向で均一化させ
ることが可能となり、画像加熱定着装置にあっては定着
画像の部分的な定着不良をなくすることができる。
【0039】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図4) 図1は本発明に従う加熱装置としての画像加熱定着装置
の構成を示す摸式図、図2はフィルムの層構成摸式図、
図3は要部の分解斜視図、図4はシートコイル基板の拡
大斜視図である。前述図8の装置と共通する構成部材・
部分には同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0040】エンドレスフィルム17は、例えば図2の
ように、厚さ10μm〜100μmのポリイミド等の耐
熱性樹脂を基層17aとし、その基層17aの外周上
(被加熱体圧接面側)に導電層17bを、例えばNi,
Cu,Cr等の金属を1μm〜100μmの厚みでメッ
キ等の処理によって形成している。更にその導電層17
bの自由面に例えばPFA,PTFE等のトナー離型の
良好な耐熱性樹脂を混合ないし単独で被覆してオーバー
コート層(表面層)17cを形成した、3層構成のもの
である。この例ではフィルム基層17aと導電層17b
を別々の層としたがフィルム基層17aそのものを導電
層としてもよい。
【0041】22はコイル芯材であり、例えばフェライ
トパーマロイ等の高透磁率で残留磁束密度の低いもので
形成されている。残留磁束密度の低い芯材そのものに発
生する過電流によって芯材が発熱することがなくなり効
率が上がる。また、高透磁率であれば磁束の通り道にな
り、外部への磁束漏れを可能な限り抑えることができる
のである。
【0042】21は励磁コイルパターン21aが基板平
面上に一層もしくは多層にて形成されているシートコイ
ル基板であり、例えばガラス入エポキシ樹脂(汎用電気
基板)やセラミック等の非磁性体で形成されている。
【0043】このシートコイル基板21のフィルム当接
面21cはフィルム17との摩擦抵抗を減少させるため
に例えばPFA,PTFE等の樹脂コート、もしくは滑
り性に富むガラスコートが施されている。
【0044】コイル芯材22とシートコイル基板21は
電磁誘導加熱構造体として上下に重ね合わせてあり、コ
イル芯材22が不図示の加圧機構により下方に押圧付勢
Fされてシートコイル基板21がフィルム17を挟んで
加圧ローラ18に圧接されて圧接ニップ部Nが形成され
る。圧接ニップ部Nはシートコイル基板21のフィルム
当接面形状により所望のニップ幅が得られる。電磁誘導
加熱構造体21・22はフィルム・被記録材の移動方向
に直交する方向を長手とする横長の部材である。
【0045】そして加圧ローラ18が反時計方向に回転
駆動されることで、該ローラとフィルム外面との摩擦力
でフィルム17に回転力が作用して該フィルム17がシ
ートコイル基板21の下面に密着摺動して電磁誘導加熱
構造体21・22の外回りを回転状態となる。
【0046】図4は多層印刷で形成されるコイルパター
ン21aを示すシートコイル基板21の斜視図である。
配設されたパターン21aは長手方向の両端部を除いた
通紙域内で長手方向に交差(直交)する電流路I部を持
つ。長手方向に流れる電流が発生させる磁場に対してこ
のI部の磁束密度は2倍になり、そのためフィルム導電
層17bにおける発熱量はこのI部で高くなる。本実施
例では、このI部に例えば温度ヒューズ19やサーモス
イッチ等の安全素子を当接させ、これら安全素子19の
熱容量に応じて損なわれる発熱量を補い、実際に被記録
材Pに与える熱を長手方向で均一化し、安定した定着性
が得られるように構成している。
【0047】而して、加圧ローラ18の回転によるフィ
ルム17の回転がなされ、励磁回路30からシートコイ
ル基板21のコイルパターン21aに電流が印加される
ことで前記図8の装置の場合と同様にフィルム17の導
電層17bが電磁誘導加熱で発熱した状態において、圧
接ニップ部Nに被加熱体としての被記録材Pが導入され
てフィルム17面に密着して該フィルムと一緒に圧接ニ
ップ部Nを通過することで、電磁誘導加熱されたフィル
ム17の熱が被記録材Pに付与され未定着トナー像Tが
加熱定着される。
【0048】〈実施例2〉(図5) 図5は本実施例装置におけるシートコイル基板21のコ
イル配設パターン21aを示す斜視図である。他の装置
構成は実施例1と同じである。
【0049】通紙域内にあるコイルパターン21aが長
手方向に折り返す折り返し部には折り返し部の電流方向
とは逆方向の電流が流れるようにコイルパターン21b
・21bが配設されている。
【0050】本実施例には以下のような特有の効果があ
る。折り返し部近傍のフィルム導電層は図に示すIa〜
Icの電流により生じる磁束Ha〜Hcの効果により、
通紙域内の他の部分に比べその発熱量が大きい。本実施
例によれば折り返し部の電流(Ic)方向と逆方向の電
流(Id)を流す配設パターンにより電流Icの影響が
なくなり、上述した長手方向の温度不均一が解消され
る。従って光沢ムラのない定着画像が得られる。
【0051】〈実施例3〉(図6) 図6の(a)・(b)・(c)はそれぞれ電磁誘導加熱
方式・フィルム加熱方式の加熱装置の他の構成形態例を
示したものである。
【0052】(a)のものは電磁誘導加熱構造体21・
22のシートコイル基板21と、駆動ローラ51と、従
動ローラ(テンションローラ)52との、3部材間にエ
ンドレスベルト状のフィルム17を懸回張設して駆動ロ
ーラ51によりフィルム17を回転駆動する構成のもの
である。53はフィルム17を挟んでシートコイル基板
21の下面に圧接させた加圧ローラであり、フィルム1
7の回転移動に伴ない従動回転する。
【0053】(b)のものは、電磁誘導加熱構造体21
・22のシートコイル基板21と駆動ローラ51の2部
材間にエンドレスベルト状のフィルム17を懸回張設し
て駆動ローラ51により回転駆動する構成のものであ
る。
【0054】(c)のものは、フィルム17として、エ
ンドレスベルト状のものではなく、ロール巻きにした長
尺の有端フィルムを用い、これを繰り出し軸54側から
電磁誘導加熱構造体21・22のシートコイル基板21
を経由させて巻き取り軸55側へ所定の速度で走行させ
るように構成したものである。
【0055】〈実施例4〉(図7)本実施例は前述実施
例1の電磁誘導加熱方式・フィルム加熱方式の加熱装置
を画像加熱定着装置11として用いた画像形成装置の一
例の概略構成図である。本例の画像形成装置は電子写真
プロセス利用のレーザービームプリンタである。
【0056】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、ドラムと記す)であり、矢示の時計
方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転
駆動される。
【0057】ドラム1は、その回転過程で一次帯電器2
により所定の極性・電位に一様に一次帯電処理を受け、
その帯電処理面に対してレーザースキャナー3により目
的の画像情報に対応したレーザービーム走査露光Lがな
されることで、その周面に目的の画像情報に対応した静
電潜像の形成を受ける。
【0058】その形成静電潜像は現像器4によりトナー
Tで反転現像処理されて顕像化され、そのトナー像形成
面が転写部としての、ドラム1と転写ローラ5との圧接
ニップ部へ移行していく。
【0059】7は被記録材としての転写材シートPを積
載収納したカセットであり、該カセット7内のシートP
が給送ローラ8の回転により1枚宛繰出し給送され、次
いでレジストローラ9により、ドラム1上のトナー画像
形成部の先端が転写部に到達したとき転写材シートPの
先端も転写部に丁度到達して両者一致するようにタイミ
ングどりされて同期給送される。
【0060】そしてその給送シートの面に対して転写ロ
ーラ5によりドラム1側のトナー画像が順次に転写され
ていく。
【0061】転写部でトナー画像転写を受けたシートは
不図示の分離手段でドラム1面から順次に分離されて搬
送ガイド装置10によって前述の定着装置11に導かれ
て担持している未定着トナー画像Tの加熱定着を受け、
画像形成物(コピー)としてガイド12・排出ローラ1
3を通って機外の排紙トレイ14上に排出される。
【0062】画像転写後のドラム1の面はクリーニング
装置6により転写残りトナー等の付着汚染物の除去を受
けて繰り返して画像形成に使用される。
【0063】PCはプリンター本体内のカートリッジ着
脱部に着脱されるプロセスカートリッジであり、本例の
場合は、像担持体としてのドラム1、帯電器2、現像器
4、クリーニング装置6の4つのプロセス機器を包含さ
せて一括してプリンタ本体に対して着脱交換自在として
ある。
【0064】なお、本発明は実施例のフィルム加熱方式
の加熱装置に限らず、広く電磁誘導加熱方式の加熱装置
に適用して有効である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁誘導加熱方式の加熱装置について、励磁コイルに関す
る部品コストや組み立てコストを低減化でき、コイルの
両端折り返し部や安全素子に起因する部分昇温や部分降
温を防止して長手方向にわたる温度分布の均一化を図る
ことができ、画像加熱定着装置にあっては部分昇温や部
分的高温に起因する定着画像の光沢ムラや高温オフセッ
ト、定着不良の発生をなくすることができ、この種の装
置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の加熱装置としての画像加熱定着装
置の構成を示す摸式図
【図2】 フィルムの層構成摸式図
【図3】 要部の分解斜視図
【図4】 シートコイル基板の拡大斜視図
【図5】 実施例2の加熱装置のシートコイル基板の拡
大斜視図
【図6】 (a)・(b)・(c)はそれぞれ加熱装置
の他の構成形態例の略図
【図7】 画像形成装置例の概略図
【図8】 電磁誘導加熱方式・フィルム加熱方式の加熱
装置例の摸式図
【符号の説明】
17 フィルム 17a フィルム基層 17b 導電層 17c オーバーコート層 18 加圧ローラ 19 安全素子 20 励磁コイル 21 シートコイル基板 21a・21b 励磁コイルパターン 22 芯材(磁性体)、コイル芯材 23 滑板 30 励磁回路 N 圧接ニップ部(定着ニップ部) P 被加熱体(被記録材) T トナー像

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電部材に磁場を作用させて導電部材に
    発生する渦電流による導電部材の発熱で被加熱体を加熱
    する電磁誘導加熱方式の加熱装置において、 磁場を生成する励磁コイルが基板平面上に一層もしくは
    多層にて形成されているシートコイルであることを特徴
    とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 磁場を生成する励磁コイルと、その磁場
    中を移動する、導電層を有するもしくはそれ自体導電性
    のフィルムを有し、該フィルムに被加熱体を密着させて
    前記磁場中を移動させることによりフィルムの導電層も
    しくは導電性フィルム自体に発生する渦電流による発熱
    により該フィルムに密着させた被加熱体を加熱する電磁
    誘導加熱方式の加熱装置であり、 前記励磁コイルが基板平面上に一層もしくは多層にて形
    成されているシートコイルであり、前記基板は前記フィ
    ルムの、被加熱体密着側とは逆側に密接していることを
    特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記シートコイル基板の長手方向におい
    て、積層される前記励磁コイルは基板長手方向の両端部
    を除いて少なくとも一箇所以上で長手方向に交差する配
    設パターンを有することを特徴とする請求項1または同
    2に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記導電部材またはフィルムと被加熱体
    を密着させる加圧部材を有することを特徴とする請求項
    1乃至同3の何れかに記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記加圧部材が回転駆動あるいは従動回
    転する加圧回転体である請求項4に記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記導電部材またはフィルムが回転エン
    ドレス部材あるいは走行移動有端部材であることを特徴
    とする請求項1乃至同5の何れかに記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記被加熱体が未定着画像を担持させた
    被記録材であり、該被記録材に未定着画像を加熱定着さ
    せる画像加熱定着装置であることを特徴とする請求項1
    乃至同6の何れかに記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至同7の何れかに記載の
    加熱装置を、被記録材に未定着画像を加熱定着させる画
    像加熱定着装置として備えていることを特徴とする画像
    形成装置。
JP16328594A 1994-06-22 1994-06-22 加熱装置および画像形成装置 Pending JPH086408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16328594A JPH086408A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 加熱装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16328594A JPH086408A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 加熱装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH086408A true JPH086408A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15770919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16328594A Pending JPH086408A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 加熱装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH086408A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5870660A (en) * 1996-08-30 1999-02-09 Minolta Co., Ltd. Heating device
JP2002110336A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Fuji Xerox Co Ltd 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置
JP2002174971A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Toshiba Tec Corp 定着装置
US7162168B2 (en) 2003-08-28 2007-01-09 Oki Data Corporation Fixing apparatus
JP2011154232A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Kyocera Mita Corp 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5870660A (en) * 1996-08-30 1999-02-09 Minolta Co., Ltd. Heating device
JP2002110336A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Fuji Xerox Co Ltd 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置
JP2002174971A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Toshiba Tec Corp 定着装置
JP4666751B2 (ja) * 2000-12-06 2011-04-06 株式会社東芝 定着装置
US7162168B2 (en) 2003-08-28 2007-01-09 Oki Data Corporation Fixing apparatus
JP2011154232A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Kyocera Mita Corp 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3491973B2 (ja) 加熱装置
US7970329B2 (en) Image heating apparatus including a belt member for heating an image on a recording material
JP2002040845A (ja) 加熱装置および画像形成装置
KR100886280B1 (ko) 화상 가열 장치
JPH0944014A (ja) 加熱用フィルム、加熱加圧部材、加熱装置及び画像形成装置
JP2005166299A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP3441820B2 (ja) 加熱装置
JP2002056961A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2002110336A (ja) 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置
JPH0816006A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2004055395A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JPH0816007A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2010054666A (ja) 画像加熱装置
JPH086408A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP3912874B2 (ja) 画像形成装置
JPH09237675A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JPH0944015A (ja) 電磁誘導発熱フイルム、加熱装置及び画像形成装置
JPH11258939A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH0980939A (ja) 画像形成装置の加熱装置
JP2001228732A (ja) 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置
JP4438033B2 (ja) 定着装置
JP4609146B2 (ja) 加熱装置およびその製造方法、並びにこれを用いた定着装置、画像形成装置
JPH11109774A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH1083883A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH0830139A (ja) 像加熱装置