JP2006171273A - 加熱装置 - Google Patents

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史洋 立野
Masayuki Isayama
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Abstract

【課題】電磁誘導加熱方式の励磁コイルにおいて、励磁コイルと発熱ローラ間で磁気結合を改善し、発熱量を改善するとともに長手方向全体に渡って均一な温度分布となる励磁コイルを提供する。
【解決手段】導線を複数巻回されて磁界を生成する励磁コイルと、前記磁界の作用により電磁誘導加熱される発熱体と、前記励磁コイルの導線の巻回中心に配置される強磁性体からなるセンターコアと、コイル保持部材とを備え、前記センターコアは前記コイル保持部材に複数個配設され、前記発熱体に対しての間隔を可変可能な構成とすることによりセンターコアと発熱体の距離を任意に個別に調整し、加熱装置の発熱体全体で温度分布を均一とすることができ、小型で高精度の励磁コイルを提供できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁誘導加熱方式の加熱装置に関し、特に電子写真装置あるいは静電記録方式の複写機、ファクシミリ及びプリンタ等の画像形成装置に用いられ未定着画像を定着する定着装置の加熱手段としての誘導加熱用励磁コイルおよびその製造方法、前記誘導加熱用励磁コイルを用いた電磁誘導方式の加熱装置、前記加熱装置を具備した電子写真装置・静電記録装置などの画像形成装置に関するものである。
一般に、プリンタ、複写機などの画像形成装置に対しこれらの定着装置としては省エネルギ化および高速化の為、ハロゲンランプ等に変わる加熱源として電磁誘導加熱方式の定着装置が広く採用されるようになってきている。かかる電磁誘導加熱方式の定着装置では、発熱体に磁場生成手段により生成した磁場を作用させ、この渦電流により前記発熱体をジュール発熱させるものである。この加熱装置は例えば、画像形成手段によって転写紙及びOHPシートなどの記録媒体上に形成された未定着画像を加熱する画像形成装置の定着装置として用いることができる。
ところでかかる電磁誘導加熱方式の加熱装置を用いた定着装置は、励磁コイルによる磁界で円筒状の発熱ローラ表面に設けた導電層(以下発熱体と呼ぶ)に渦電流を発生させ発熱体をジュール加熱する構成を取っているが、長手方向全体での発熱体の温度分布は発熱体の中央部に対し発熱体の外側での放熱や発熱体に係わる磁束の発生が中央部と端部で異なることにより発熱体の温度分布が発熱体長手方向で不均一となることがあった。
これらを改善するため、発熱体にかかる磁束を長手方向中央部と端部で異なる磁束となるように調整する構成があった。例えば(特許文献1)。
特許第3347537号公報
定着装置に用いる加熱装置では、長手方向に長い発熱体全体にわたって温度分布を均一にして、定着のムラを少なくすることが望まれるが、温度分布を均一にするには、発熱体の放熱、装置内の空気の流れなどを考慮して発熱体の温度分布を均一にしなければならない。
しかしながら、温度分布を均一にするための(特許文献1)の構成では、発熱体の材料のバラツキや励磁コイルと発熱体の距離のバラツキによる磁束のバラツキ等による温度の不均一等が発生し定着装置ごとに励磁コイルの組み込みを調整して温度分布の再調整をしなければならないことがあった。そこで本発明の目的は、加熱装置の励磁コイルを定着装置から取り外ずさずに発熱体の長手方向全体で温度分布のムラが少ない温度分布の加熱装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決する為に、本発明の加熱装置は、導線を複数巻回されて磁界を生成する励磁コイルと、前記磁界の作用により電磁誘導加熱される発熱体と、前記励磁コイルの導線の巻回中心に配置される強磁性体からなるセンターコアと、コイル保持部材と、を備え、前記センターコアは前記コイル保持部材に複数個配設され、前記発熱体に対しての間隔を可変可能な構成とした。
この構成により、センターコアと発熱体の距離を任意に個別に調整し、加熱装置の発熱体全体で温度分布を均一とすることができ、小型で高精度の励磁コイルを提供できる。
請求項1の加熱装置は、導線を複数巻回されて磁界を生成する励磁コイルと、前記磁界の作用により電磁誘導加熱される発熱体と、前記励磁コイルの導線の巻回中心に配置される強磁性体からなるセンターコアと、コイル保持部材とを備え、前記センターコアは前記コイル保持部材に複数個配設され、前記発熱体に対しての間隔を可変可能な構成とした。
この構成により、センターコアと発熱体の距離を任意に個別に調整し、加熱装置の発熱体全体で温度分布を均一とすることができ、小型で高精度の励磁コイルを提供できる。
請求項2の加熱装置は、請求項1記載の加熱装置において、前記センターコアの少なくとも1は前記センターコア外周に設けられたネジ部を有し、前記センターコアのネジ部を前記フレームに配設し、前記センターコアの回転によって前記発熱体に対しての間隔を可変する構成とした。
この構成により、発熱体の温度分布の調整が細かくでき、段階的に温度調整ができるようになり、発熱体の温度分布を確認しながら必要な場所の温度調整もできるようになる。
請求項3の加熱装置は、請求項1記載の加熱装置において、前記センターコアの少なくとも1は、外周部を樹脂で覆われた前記センターコアと、前記センターコアの外周部の樹脂に設けたネジ部と、ネジ部材を有し、前記ネジ部材の回転によって前記発熱体に対しての間隔を可変する構成とした。
この構成により、発熱体の温度分布の調整が細かくでき、段階的に温度調整ができるようになり、発熱体の温度分布を確認しながら必要な場所の温度調整もできるようになる。
請求項4の定着装置は、記録媒体上に形成された未定着画像を加熱定着する加熱手段として、請求項1から請求項3のうちいずれか1記載の加熱装置を用いる構成とした。
この構成にすれば、記録媒体上に形成された未定着画像を定着するのに回転方向全体にわたり均一に加熱定着できる定着装置を提供できる。
請求項5記載の画像形成装置は、記録媒体上に形成された未定着画像を加熱定着する加熱手段として、請求項4記載定着熱装置を用いる構成を採る。
この構成によれば、記録媒体上に形成された未定着画像を定着装置により回転軸方向の加熱幅全体に渡り均一に加熱定着することができる画像形成装置を提供できる。
請求項6記載の加熱装置の温度調整方法は、導線を複数巻回されて磁界を生成する励磁コイルと、前記励磁コイルに対向しておかれ前記磁界の作用により電磁誘導加熱される発熱体と、前記励磁コイルの導線の巻回中心に配置される強磁性体からなるセンターコアと、コイル保持部材と、を備えた加熱装置の温度調整方法であって、前記センターコアは前記コイル保持部材に複数個配設し、前記各センターコアの位置を前記発熱体に対して間隔を可変し、発熱体の温度を調整する。
この温度調整方法によれば、センターコアと発熱体の距離を任意に個別に調整し、加熱装置の発熱体全体で温度分布を均一とすることができ、小型で高精度の励磁コイルを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係わる加熱装置を定着装置として用いた画像形成装置を示す断面図である。図1において11は、電子写真感光体(「以下、感光ドラム」という)である。
感光ドラム11は、矢印の方向に所定の周速度で回転駆動されながら、その表面が帯電器12によってマイナスの暗電位V0に一様に帯電される。13はビームスキャナであり、図示しない画像読取装置やコンピュータ等のホスト装置から入力される画像装置の時系列的電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビーム14を出力する。帯電された感光ドラム11の表面は、このレーザビーム14によって走査露光される。これにより、感光ドラム11の露光部分は電位絶対値が低下して明電位VLとなり静電潜像が形成される。この潜像は現像器15のマイナスに帯電したトナーによって現像され顕像化される。
現像器15は、回転駆動される現像ローラ16を備えている。現像ローラ16は感光ドラム11と対向して配置されており、その外周面には、トナーの薄層が形成される。現像ローラ16には、その絶対値が感光ドラム11の暗電位V0よりも小さく、明電位VLよりも大きい現像バイアスが印加されており、これにより現像ローラ16上のトナーが感光ドラム11の明電位VLにのみ転写されて、潜像が顕像化される。
一方、給紙部17からは記録材205が一枚ずつ給送され、レジストローラ対18を経て、感光ドラム11と転写ローラ19のニップ部へ、感光ドラム11の回転と同期した適切なタイミングで送られる。そして、感光ドラム11上のトナー像は、転写バイアスが印加された転写ローラ19により記録材205に順次転写される。記録材205が分離されたあとの感光ドラム11は、その表面の転写残りトナー等の残留物がクリーニング装置20によって除去され、繰り返し次の画像形成に供される。
21は定着ガイドであり、この定着ガイド21によって、転写後の記録材205の定着装置22への移動が案内される。記録材205は感光ドラム11から分離された後、定着装置22へ搬送され、これにより記録材205上に転写されたトナー像が定着される。23は排紙ガイドであり、この排紙ガイド23によって定着装置22を通過した記録材205が装置外へ案内される。これらの定着ガイド21、排紙ガイド23は、ABSなどの樹脂によって構成されている。尚、定着ガイド21、排紙ガイド23は、アルミなどの非磁性体の金属によって構成することもできる。トナー像が定着された後の記録材205は排紙トレイ24へ案内される。
25は装置本体の底板、26は装置本体の天板、27は本体シャーシであり、これらは一体となって装置全体の強度を担うものである。これらの部材は磁性材料である鋼を基材とし、亜鉛メッキを施した材料によって構成されている。
28は冷却ファンであり、この冷却ファン28は装置内に気流を発生させる。29はアルミなどの非磁性体の金属を含む遮蔽部材としてのコイルカバーであり、このコイルカバー29は、励磁コイル105及びアーチコア106の背面を覆うように構成されている。
次に、本実施の形態の一例の加熱装置としての定着装置について説明する。
図2は本発明の実施の形態に係る定着装置を示す説明図であり、誘導加熱手段100の電磁誘導により外周面に沿って加熱される発熱ローラ(第1の回転体)201と、発熱ローラ201と平行に配置された定着ローラ202と、発熱ローラ201と定着ローラ202とに張架されて電磁誘導により加熱されるとともに定着ローラ202の回転により矢印L方向に回転する無端帯状の発熱ベルト(第2の回転体)203と、発熱ベルト203と接触してニップ部を形成して定着ローラ202に圧接されるともに発熱ベルト203に対して順方向に回転する加圧ローラ(加圧部材)204と、発熱ベルト203および発熱ローラ201を挟んで励磁コイル105と対向する対向コア110と、を備えている。対向コア110の材料は、フェライト、パーマロイ等の強磁性体を用いることができる。対向コア110は、励磁コイル105で生成される磁束の大半が対向コア110を通るので、励磁コイル105外側への漏洩磁束が少なく、励磁コイル105の磁束を有効に活用できる。
発熱ローラ201はたとえばFe、Ni、及びその合金類(SUS等)の中空円筒状の強磁性金属部材からなり、外径がたとえば20mm、肉厚がたとえば0.1mm〜0.2mmとされて、低熱容量で昇温の速い構成となっている。
定着ローラ202は、たとえばSUS等の金属製の芯金202aと、耐熱性を有するシリコーンゴムをソリッド状または発泡状にして芯金202aを被覆した弾性部材202bとを含む。そして、加圧ローラ204からの押圧力でこの加圧ローラ204との間に所定幅の接触部(ニップ部N)を形成するために外径を30mm程度として発熱ローラ201より大きくしており、弾性部材202bの肉厚を3〜8mm程度、硬度を15〜50°(Asker C)程度としている。
このような構成により、発熱ローラ201の熱容量が定着ローラ202の熱容量より小さくなるので、発熱ローラ201が急速に加熱されてウォームアップ時間が短縮される。
発熱ローラ201と定着ローラ202の間に張架された発熱ベルト203は、発熱ローラ201の外周面に配置された誘導加熱手段100によって加熱されるとともに、加熱された発熱ローラ201との接触部位Lで熱伝導加熱される。そして、駆動手段(図示せず)による定着ローラ202の回転に伴う発熱ベルト203の回転によって発熱ベルト203の内面が連続的に加熱され、結果としてベルト全体に渡って加熱される。
発熱ベルト203は、基材がガラス転移点360(℃)のポリイミド樹脂中に銀粉を分散して導電層を形成した、直径50mm、厚さ50μmの薄肉の無端状ベルトで構成されている。導電層は、厚さ10μm銀層を2〜3積層した構成としてもよい。また、さらに、この発熱ベルト203の表面には、離型性を付与するために、フッ素樹脂を含む厚さ5μmの離型層(図示せず)を被覆してもよい。発熱ベルト203の基材のガラス転移点は、200(℃)〜500(℃)の範囲であることが望ましい。さらに、発熱ベルト203の表面の離型層としては、PTFE、PFA、FEP、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の離型性の良好な樹脂やゴムを単独であるいは混合して用いてもよい。
なお、発熱ベルト203の基材の材料としては、上述のポリイミド樹脂の他、フッ素樹脂等の耐熱性を有する樹脂、電鋳によるニッケル薄板及びステンレス薄板等の金属を用いることもできる。例えば、この発熱ベルト203は、厚さ40μmのSUS430(磁性)又はSUS304(非磁性)の表面に、厚さ10μmの銅メッキを施した構成のもの、あるいは厚さ30〜60μmのニッケル電鋳ベルトであってもよい。
また、発熱ベルト203は、モノクロ画像の加熱定着用の像加熱体として用いる場合には離型性のみを確保すればよいが、この発熱ベルト203をカラー画像の加熱定着用の像加熱体として用いる場合にはゴム層を形成して弾性を付与することが望ましい。
加圧ローラ204は、たとえばSUSまたはAl等の熱伝導の高い金属製の円筒部材を含む芯金204aと、この芯金204aの表面に設けられた耐熱性およびトナー離型性の高い弾性部材204bとから構成されている。
電磁誘導により発熱ローラ201を加熱する誘導加熱手段100は、図2に示すように、励磁コイルユニットと、発熱ローラ201と発熱ベルト203で構成している。例示コイルユニットは、磁界発生手段である励磁コイル105と、コイル保持部材109とを有している。ここで、コイル保持部材109は発熱ローラ201の外周面に近接配置された半円弧形状をしており、発熱ローラ201と励磁コイル105との断熱部材としての働きと、励磁コイル105の固定および、アーチコア106、センターコア107、およびサイドコア108の固定をする部材として構成されている。すなわち、コイル保持部材109は、発熱ローラ201部分の温度は、定着温度の例えば170℃に達するため、近接している励磁コイル105へ輻射熱を遮断し、励磁コイル105の発熱を抑制できる。
励磁コイルに使用する導線は、素線径φ0.05〜φ0.2の線を束ねたリッツ線束を1〜10束組み合わせて形成される。リッツ線束の外径は最大で2mmの外径の線束を組み合わせて使用しており、コイル厚みは2mmの厚みにできる。さらに薄いコイル厚みに対応するために、リッツ線の1束の撚り本数を10〜40本で構成することができる。なお、リッツ線の外径は、JIS C3005によれば、(数1)で算出できる。
Figure 2006171273
したがって、リッツ線束を複数束組み合わせて同時に巻線することにより、巻間にあわせて励磁コイル105の厚みの厚い部分と励磁コイル105の薄い部分とが巻線できるようになる。また、素線径がφ0.2より大きい線径では高周波の交流電流による電気抵抗が大きくなり、励磁コイルの発熱が過大となる。
図3は本発明の実施の形態に係わる励磁コイルユニットを示す図である。
図3に示す励磁コイルユニットのように、励磁コイル105の外側には、励磁コイル105の背面を覆うアーチ状に形成されたアーチコア106と、励磁コイル105の巻回中心に配置されたセンターコア107と、励磁コイル105の巻回束の両端に配置されたサイドコア108と、励磁コイル105の両端部に配設したエンドコア111と、励磁コイル105の渡り部の上部に配設した渡りコア112で構成され、これらはコイル保持部材109にて支持されている。コアの材料は、フェライト、パーマロイ等の強磁性体を用いることができる。
センターコア107とサイドコア108はアーチコア106と共に磁路を構成している。このため発熱ベルト203の外側では、励磁コイル105によって生成された磁束の大半がこの3種類のコアを通過しコアの外部への漏洩磁束を減らしている。なお、これら3種類のコアは必ずしもすべてが必要でなく、1種類の場合もあるし、いくつか組合せる場合もあるし、ない場合もある。
センターコア107は、固定したセンターコア107aと回転できるセンターコア107bにて構成している。回転できるセンターコア107bは、発熱ベルトの放熱や機器構成などで温度バラツキが大きい両端部での使用が効果的である。
センターコア107bは、図3(c)に示すように外周部134にネジ部を設け、また中央部には、6角形状の貫通孔135を設けており、コイル保持部材109のネジ部(図示せず)に嵌め、先端が6角の形状をした調整ドライバーにてセンターコア107bを回転させることにより発熱ローラとの距離を調整できるようになっている。
センターコア107bを発熱ローラ201側に近づけることにより、磁気結合がよくなり、発熱ローラ、発熱ベルトの温度が上がるので、センターコア107bを複数個設けて、細かく調整できるようにしている。
励磁コイル105には駆動電源(指示せず)から10kHz〜1MHzの高周波交流電流、好ましくは20kHz〜800kHzの高周波交流電流が給電され、これにより励磁コイル105、アーチコア106、センターコア107およびサイドコア108と対向コア110間に交番磁界を発生する。駆動電源からは、幅の狭い記録材に対応するには、中央部105aに通電し、幅の広い記録材を処理する場合は、中央部105a,105b,105cに通電する構成としている。そして、発熱ローラ201と発熱ベルト203との接触領域Lおよびその近傍部においてこの交番磁界が発熱ローラ201に作用し、これらの内部では上記の磁界の変化を妨げる方向に渦電流が流れる。
この渦電流が発熱ローラ201の抵抗に応じたジュール熱を発生させ、主として発熱ローラ201と発熱ベルト203との接触領域およびその近傍部において発熱ローラ201が電磁誘導発熱して加熱される。
このようにして加熱された発熱ベルト203は、定着ニップ部Nの入口側においてサーミスタなどの熱応答性の高い感温素子を含む温度検出手段112により、ベルトの内面温度が検知される。
これにより、温度検知手段112が発熱ベルト203の表面を傷付けることがないので、定着性能が継続的に確保されるとともに、発熱ベルト203の定着ニップ部Nに入る直前の温度が検知される。そして、この温度情報を基に出される信号に基づき誘導加熱手段100への投入電力を制御することにより、発熱ベルト203の温度がたとえば170℃に安定維持される。
定着装置の上流側に配設された画像形成部(図示せず)において記録材205上に形成されたトナー画像206が定着ニップ部Nに導入される際には、誘導加熱手段100により加熱された発熱ベルト203の表面温度と裏面温度との差が小さくなった状態で定着ニップ部Nに送り込まれる。そのため、ベルト表面温度が設定温度に対して過度に高くなる、いわゆるオーバーシュートを抑え安定した温度制御を行うことが可能になる。
次に実施の形態1に係る励磁コイルについて説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係わる励磁コイルの説明図である。
図4(a)は、本実施の形態に係る加熱装置の励磁コイルの斜視図である。
図4(b)は、本実施の形態に係る加熱装置の励磁コイルの正面図であり、図4(c)は前記励磁コイルのF−F断面図である。図4(d)〜図4(f)は、本実施例に係わる側面図を示し、位置関係を示すため加熱装置部分を2点差線で示している。
図4(c)に示すように、誘導加熱用励磁コイルは、長手方向の断面形状が、長手方向の少なくとも一方の断面形状が曲率の異なる2つの領域で構成されている。第1の領域Cおよび第2の領域Hで構成されている。
図4(d)に示すように、前記励磁コイル105長手方向のF−F垂直断面形状は、発熱ベルト203に沿った形状とし円弧からなる曲線部分Cと平坦部H1と曲線部H2からなり、発熱ベルト203は図の矢印方向に回転する。前記励磁コイル105の端部は前記円弧の中心より発熱ローラ側に発熱ベルト203の形状に沿って延びた構成とした。
かかる励磁コイル105を発熱ベルト203に沿って延びた構成とすることで、発熱ベルト203の表面の導電層を流れる渦電流の発生する面積を増加させて、発熱ベルト203の発熱量を増加させることができる。本発明の実施の形態では、曲線部Cの原点Oより発熱ベルト203に沿って5mmの延長をし、ベルトが170℃まで立ち上がる時間が約2秒短くできた。発熱ベルト203に沿って励磁コイル105を延長する長さは、0〜10mmの範囲が望ましく、10mmを超えると発熱ローラ201内に配置された対向コア110との結合の効果が少なくなる。
また、図4(d)の実施の形態では、曲線部Cからなる円弧Cと平坦部H1,曲線部H2で構成した例を示したが、発熱ベルト203の膨らみにあわせた場合や、延長する長さを考慮して、図4(e)に示すように円弧Cから連結される両端を平坦部H1で構成することもできるし、図4(f)に示すように円弧Cから連結される部分を円弧H2で構成してもよい。
(実施の形態2)
次に実施の形態2にかかわる励磁コイルの一例について説明する。本実施の形態2においては実施の形態1と同一構成部に関してはその説明を省略する。
図5は本発明の実施の形態2に係わる励磁コイルユニットを示す図である。
図5に示す励磁コイルユニットのように、励磁コイル105の外側には、励磁コイル105の背面を覆うアーチ状に形成されたアーチコア106と、励磁コイル105の巻回中心に配置されたセンターコア107cと、励磁コイル105の巻回束の両端に配置されたサイドコア108と、励磁コイルの両端部に配設したエンドコア111と、励磁コイルの渡り部の上部に配設した渡りコア112で構成され、これらはコイル保持部材109にて支持されている。コアの材料は、フェライト、パーマロイ等の強磁性体を用いることができる。
センターコア107cとサイドコア108はアーチコア106と共に磁路を構成している。このため発熱ベルト203の外側では、励磁コイル105によって生成された磁束の大半がこの3種類のコアを通過しコアの外部への漏洩磁束を減らしている。なお、これら3種類のコアは必ずしもすべてが必要でなく、1種類の場合もあるし、いくつか組合せる場合もあるし、ない場合もある。
図5(c)にしめすように、センターコア107cは、センターコアホルダ136内に配設され、センターコアホルダには、ネジ部137が設けられている。
ネジ部137には、図5(d)に示すように、コイル保持部材に固定された支持板141に取り付けられたネジ部材138とセンターコアホルダ106のネジ部137が嵌合するようにしており、ネジ部材138を回転することでセンターコア107cが発熱体との距離を可変できるようにしている。
ネジ部材138は、樹脂材料等の非磁性材料としたが望ましい。
なお、本実施の形態にてのべたように、発熱体の温度を均一化する構成としては、センターコアを発熱ローラや発熱ベルトからの距離を任意に調整できる構成であればよく、本発明の実施の形態以外にも採用できる。
本発明に係る励磁コイルは、励磁コイルを用いた電磁誘導方式の加熱装置、加熱装置を具備した電子写真装置・静電記録装置などの画像形成装置に利用できる。
本発明の実施の形態1に係わる加熱装置を定着装置として用いた画像形成装置を示す断面図 本発明の実施の形態に係る定着装置を示す説明図 本発明の実施の形態に係わる励磁コイルユニットを示す図 本発明の実施の形態に係わる励磁コイルの説明図 本発明の実施の形態2に係わる励磁コイルユニットを示す図
符号の説明
22 定着装置
100 誘導加熱手段
105 励磁コイル
106 アーチコア
107 センターコア
108 サイドコア
109 コイル保持部材
110 対向コア
121 磁性部品
137 ネジ部
138 ネジ部材
201 発熱ローラ
202 定着ローラ
202a 芯金
202b 弾性部材
203 発熱ベルト
204 加圧ローラ
204a 芯金
204b 弾性部材

Claims (6)

  1. 導線を複数巻回されて磁界を生成する励磁コイルと、
    前記磁界の作用により電磁誘導加熱される発熱体と、
    前記励磁コイルの導線の巻回中心に配置される強磁性体からなるセンターコアと、
    コイル保持部材と、を備え、
    前記センターコアは前記コイル保持部材に複数個配設され、前記センターコアと前記発熱体の間隔を可変可能な構成としたことを特徴とする加熱装置。
  2. 前記センターコアの少なくとも1は前記センターコア外周に設けられたネジ部を有し、
    前記センターコアのネジ部を前記フレームに配設し、
    前記センターコアの回転によって前記発熱体に対しての間隔を可変することを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 前記センターコアの少なくとも1は、外周部を樹脂で覆われた前記センターコアと、
    前記センターコアの外周部の樹脂に設けたネジ部と、
    ネジ部材を有し、
    前記ネジ部材の回転によって前記発熱体に対しての間隔を可変することを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  4. 記録媒体上に形成された未定着画像を加熱定着する加熱手段として、請求項1から請求項3のうちいずれか1記載の加熱装置を用いることを特徴とする定着装置。
  5. 記録媒体上に形成された未定着画像を定着する定着手段として、請求項6記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  6. 導線を複数巻回されて磁界を生成する励磁コイルと、
    前記励磁コイルに対向しておかれ前記磁界の作用により電磁誘導加熱される発熱体と、
    前記励磁コイルの導線の巻回中心に配置される強磁性体からなるセンターコアと、
    コイル保持部材と、を備えた加熱装置の温度調整方法であって、
    前記センターコアは前記コイル保持部材に複数個配設し、
    前記各センターコアの位置を前記発熱体に対して間隔を可変し、
    発熱体の温度を調整したことを特徴とする加熱装置の温度調整方法。
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