JP2009003300A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
定着装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009003300A JP2009003300A JP2007165710A JP2007165710A JP2009003300A JP 2009003300 A JP2009003300 A JP 2009003300A JP 2007165710 A JP2007165710 A JP 2007165710A JP 2007165710 A JP2007165710 A JP 2007165710A JP 2009003300 A JP2009003300 A JP 2009003300A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- width direction
- heat generating
- layer
- generating layer
- fixing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】発熱層20bを有する発熱部材と、発熱部材に対向するように巻回されるとともに電磁誘導により発熱層20bを加熱する励磁コイル25と、を備える。励磁コイル25は、発熱部材の幅方向に沿って直線状に延びた直線部25aと、直線部25aの端部を接続するために屈曲された屈曲部25bと、を具備する。そして、発熱層20bの幅方向端部H2と屈曲部25bとの幅方向の位置関係に応じて、発熱層20bの幅方向端部H2の層厚が定められる。
【選択図】図5
Description
そして、定着ローラは、励磁コイルとの対向位置で加熱される。加熱された定着ローラは、ニップ部に搬送される記録媒体上のトナー像を加熱して定着する。詳しくは、励磁コイルに高周波の交番電流を流すことで、励磁コイルに対向する定着ローラの発熱層の位置に磁力線が形成されて、発熱層に渦電流が生じる。発熱層に渦電流が生じると、発熱層自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、定着ローラ全体が加熱される。
このような電磁誘導加熱方式を用いた定着装置は、発熱層が電磁誘導によって直接的に加熱されるために、熱ローラ方式(ヒータランプ加熱方式)等の他方式のものに比べて熱変換効率が高く、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて定着部材の表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
このような問題を解決することを目的として、特許文献1等では、発熱部材(定着ローラ)の幅方向(回転軸方向)の長さよりも、励磁コイルの幅方向の長さが大きくなるように設定している。
しかし、このような構成であっても、発熱部材の幅方向の温度分布を充分に均一化できなかった。具体的には、屈曲部を発熱部材から離しても、発熱層の幅方向端部近傍に発熱量(温度)の低い領域が生じてしまっていた。また、発熱層の最端部が過昇温してしまっていた。
さらに、このような構成の場合には、励磁コイルの幅方向長さが大きくなって、装置が大型化・重量化してしまうことになる。また、励磁コイルの幅方向長さが大きくなることで、その他の部品(例えば、発熱部材を支持する軸受である。)が電磁誘導加熱されてしまう不具合が生じる可能性もあった。
また、特許文献3等の技術は、小サイズ紙が連続通紙された場合に定着ローラの非通紙領域の過昇温を防止することを目的としたものであって、上述した問題を解決するものではない。
そして、発熱層の幅方向端部と励磁コイルの屈曲部との幅方向の位置関係に応じて、発熱層の幅方向端部の層厚を最適化することで、発熱層の幅方向の発熱分布(温度分布)を均一化することができることを知得した。
図1〜図10にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、転写ベルト17上の記録媒体Pに、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
その後、転写ベルト17表面は、転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、転写ベルト17上に付着した付着物が転写ベルトクリーニング部16に回収される。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、不図示の搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、転写ベルト17の位置に向けて搬送される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、不図示の排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2に示すように、定着装置19は、誘導加熱部24(磁束発生手段)、発熱部材としての定着ローラ20、加圧ローラ30(加圧部材)、等で構成される。
離型層20aの材料としては、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂、これらの樹脂の混合物、又は、これらの樹脂を耐熱性樹脂に分散させたものを用いることができる。離型層20aの層厚は、5〜50μm(好ましくは、10〜30μmである。)に形成されている。これにより、定着ローラ20上のトナー離型性が担保されるとともに、定着ローラ20の柔軟性が確保される。
本実施の形態1では、発熱層20bに用いる金属材料として薄層の銅を用いている。このように発熱層20bとして電気導電性が良い薄層化された金属材料を用いることにより、発熱層20bの実質的な抵抗を任意に設定することができ、発熱層20bの発熱効率を向上させることができる。具体的に、発熱層20b(銅層)は、層厚が1〜20μm程度に設定され、補強層20c上にメッキ、スパッタ、真空蒸着等によって形成される。なお、本実施の形態1では、発熱層20bの層厚が、幅方向中央部に比べて幅方向両端部が小さくなるように設定されているが、これについては後で詳しく説明する。
本実施の形態1では、補強層20cの材料として、層厚が50μmの磁性ステンレス(SUS430)を用いている。これにより、補強層20cの熱容量を比較的小さくすることができる。また、補強層20cを磁性材料で形成することで、励磁コイル25から発生する磁束を補強層20c及び発熱層20bに集中させることができるため、誘導加熱の加熱効率を向上させることができる。
また、弾性層20dをスポンジゴムで形成することにより、発熱層20bの発熱を断熱保持することができる。したがって、定着ローラ20の表層側にある離型層20aが迅速に加熱されて、定着ローラ20の表面温度がすばやく昇温するために、記録媒体Pに熱が奪われても定着ローラ20表面にすばやく熱が供給されることになる。
弾性層20dの層厚は5mm以上に設定することが好ましい。これにより、充分なニップ幅を確保することができるとともに、発熱層20bの発熱を充分に断熱保持することができる。
なお、本実施の形態1では、弾性層20dとして、層厚が5mmの発泡シリコーンゴムを用いている。これにより、定着ローラ20の表層側に配置されている発熱層20bの熱が容易に定着ローラ20の内部に流れ込まず、定着ローラ20表面の加熱効率(昇温特性)が向上する。
なお、本実施の形態1では、芯金層20eの材料として、層厚が2.0mmの非磁性ステンレス(SUS304)を用いている。
励磁コイル25は、外周面が絶縁被覆された外径0.15mmの銅線が90本束ねられた線束であって、定着ローラ20の外周面に対向するように巻回されている。詳しくは、図3を参照して、励磁コイル25は、第2コア29(センターコア)の周りを周回するように、定着ローラ20の表面を覆うコイルガイド27上の全域にわたって渦巻状に配設されている。
なお、本実施の形態1における画像形成装置は、最大通紙幅が297mm(A4横サイズ)に設定されている。そして、発熱層20b(定着ローラ20)の幅方向長さHが325mm、励磁コイル25の幅方向長さLが320mm(幅方向の内径が300mm)に設定されている。
第1コア28は、定着ローラ20の外周面に対して励磁コイル25を介して周方向に対向するように配設されている。第1コア28の材料としては、フェライト、パーマロイ等の強磁性体であって電気抵抗率の高いものが好ましい。
第2コア29は、第1コア28よりも定着ローラ20の外周面に近接して対向するとともに、幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設されている。第2コア29の幅方向の長さは、定着ローラ20の幅方向の長さとほぼ等しい。第2コア29の材料としては、フェライト、パーマロイ等の強磁性体であって電気抵抗率の高いものが好ましい。
不図示の駆動モータによって、定着ローラ20が図2の時計方向に回転駆動されると、加圧ローラ30も反時計方向に回転する。そして、定着ローラ20は、誘導加熱部24との対向位置(対向面)で、誘導加熱部24(励磁コイル25)から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、不図示のガイド板に案内されながら定着ローラ20と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Y1の搬送方向の移動である。)。そして、定着ローラ20から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ローラ20と加圧ローラ30との間から送出される。
図5(A)及び図5(B)を参照して、本実施の形態1では、定着ローラの発熱層20bの幅方向端部と、励磁コイル25の屈曲部25bと、の幅方向の位置関係に応じて、発熱層20bの幅方向端部H2の層厚(図5(B)の上下方向の高さである。)が定められている。
具体的に、本実施の形態1では、発熱層20bの幅方向端部H2と屈曲部25bとの幅方向の位置が一致するように形成されていて、発熱層20bの幅方向端部H2の層厚が幅方向中央部H1の層厚よりも小さくなるように形成されている。詳しくは、本実施の形態1では、発熱層20bの幅方向端部H2(本実施の形態1では屈曲部25bの位置に相当する。)の層厚が8μm、発熱層20bの幅方向中央部H1(本実施の形態1では直線部25aの位置に相当する。)の層厚が10μm、に設定されている。
このような構成により、定着装置19(励磁コイル25)を大型化・重量化することなく、励磁コイル25によって加熱される定着ローラ20の幅方向の温度分布を充分に均一化することができる。
まず、本実施の形態1において解決したい課題について整理する。
図6(A)及び図6(B)に示す定着装置(従来の定着装置である。)は、励磁コイルと発熱層との幅方向長さがほぼ等しく設定されていて、発熱層22bの層厚(10μmである。)が幅方向にわたってほぼ均一に形成されている。図6(A)及び図6(B)に示す定着装置は、図5に示す本実施の形態1の定着装置に対して、発熱層20bの層厚を除き、ほぼ同等に構成されている。
図6(C)は、図6(A)及び図6(B)の定着装置において、定着ローラの表面温度を室温から180℃まで昇温させたときの、幅方向の温度分布を示すグラフである。図6(C)において、横軸は定着ローラの幅方向位置を示し、0mmの位置が中点であり、中点から左側の位置は負値で示し、右側の位置は正値で示している。温度分布は、中点(0mm位置)を中心にしてほぼ左右対称になる。
図6(C)に示すように、定着ローラの幅方向中央部の温度はほぼ180℃で均一であるが、中点から±140mmの位置から最端部にかけて温度が低下している。最大通紙幅は297mm(A4サイズ)であるために、A4サイズの記録媒体Pを短手方向を通紙方向として搬送すると、記録媒体Pの端部にあたる±150mmの位置で160℃以下にまで定着温度が落ち込んでいて定着不良が発生してしまう。
図7は、図6(A)及び図6(B)の定着装置における発熱層20bに生じる渦電流の状態を示す模式図である。図7(A)は励磁コイル25を幅方向にみた上面図であって、図7(B)は発熱層20bを幅方向にみた上面図である。
図7(A)及び図7(B)に示すように、励磁コイル25から発生する磁束により発熱層20bには渦電流R(誘導電流)が流れ、その渦電流Rは励磁コイルに流れる電流(すなわち、励磁コイルの形状である。)に沿って流れる。
一方、図7(A)を参照して、励磁コイル25は、1つの線束を周回させて加工されたものであるために、直線部25aの断面積SA(コイル電流に直交する面にコイルが占める面積である。)と、屈曲部25bの最端部(コイルが屈曲されて幅方向に直交する方向に延びた領域である。)の断面積SBと、がほぼ等しくなる。そのため、屈曲部25bの中部(コイルが屈曲されている領域である。)の断面積SCは、上述の断面積SAや断面積SBに比べて大きくなってしまうことになる。したがって、励磁コイルを構成する線束に流れる電流はどの場所でも一定であるので、断面積SCの位置でのコイルの電流密度は、断面積SA及び断面積SBの位置でのコイルの電流密度よりも小さくなってしまう。コイルの電流密度とそれに対する発熱層に流れる渦電流は比例するため、コイル断面積SA,SB、SCに対応する発熱層の位置SA´、SB´、SC´において、位置SC´における渦電流密度が、位置SA´、SB´における渦電流密度より小さくなってしまう。したがって、位置SC´における発熱量は、位置SA´、SB´の発熱量に比べて低下してしまう。このような理由から、図6(C)に示すように、励磁コイル25の屈曲部25bに対応する、定着ローラ20の幅方向両端部で、発熱層20bの発熱量の低下にともなう、温度低下が生じてしまう。
図8にて、その効果について説明する。図8は、板状の発熱層20bを誘導加熱したときの、交流磁場解析シミュレーションにより計算した渦電流分布である。
図8(A1)は従来の発熱層20b(層厚が幅方向にわたって10μmで均一化されているものである。)の計算モデルであって、図8(B1)は本実施の形態1の発熱層20b(幅方向中央部H1の層厚が10μm、幅方向端部部H2の層厚が5μmのものである。)の計算モデルである。どちらの計算モデルも、上端の破線部と左端の破線部とを対称軸とした左右対称の1/4モデルであり、発熱層20bの材料は銅であって、矢印方向にコイル電流が流れる。また、図8(B1)の計算モデルは、幅方向端部H2の長さを10mmに設定した。
図8(A2)及び図8(B2)に示す計算結果からわかるように、双方の計算モデルにおいて、発熱層の最端部(図の下端である。)から中央側100mmの位置までの渦電流の流れ方が大きく異なる。具体的に、図8(A1)のモデルは、渦電流が、発熱層の最端部で幅方向に直交する方向に沿って流れて、大きな曲率をもって緩やかに折れ曲がり、幅方向中央部では幅方向に沿って流れる。これに対して、図8(B1)のモデルは、最端部に流れる渦電流が、小さな曲率で急峻に折れ曲がった後に、幅方向に沿って流れている。
これは、図8(B1)のモデルが、発熱層端部の層厚が中央部の層厚よりも薄く形成されていて、端部の電気抵抗が高くなるためである。すなわち、発熱層端部の電気抵抗が中央部よりも高いため、渦電流は、電気抵抗が低い中央部をできるだけ通るような経路をとって、端部と中央部の境界で急峻に折れ曲がる。したがって、図8(B1)のモデルでは、層厚が均一な図8(A1)のモデルに比べて、渦電流が折れ曲がる部分(渦電流密度が低下する部分である。)を少なくすることができる。これらの計算結果からも、発熱層の端部の層厚と中央部の層厚とを異ならせることにより、端部の渦電流分布を制御できることがわかる。
図9において、横軸は幅方向の位置を表していて、0mmの位置が発熱層の最端部であり、正方向が発熱層の中央への方向である。また、縦軸の発熱量は、幅方向のそれぞれの位置の発熱量を、発熱層の幅方向中央部の発熱量で割った値である。また、図9において、グラフW0は発熱層の層厚が幅方向にわたって均一のとき(端部層厚10μm、中央部層厚10μmのときである。)の結果を示し、グラフW1は発熱層の幅方向端部(最端部から10mmの領域である。)の層厚が薄いとき(端部層厚8μm、中央部層厚10μmのときである。)の結果を示し、グラフW2は発熱層の幅方向端部(最端部から10mmの領域である。)の層厚がさらに薄いとき(端部層厚5μm、中央部層厚10μmのときである。)の結果を示す。
発熱量が低下する範囲が小さくなる理由は、上述の渦電流分布より、渦電流が端部で急峻に折れ曲がることによる。また、層厚を薄くした部分の発熱量が中央部よりも大きくなる理由は、発熱層端部の電気抵抗が大きくなりジュール熱が大きくなることによる。
このようなことから、発熱層中央部よりも温度が低下しやすい発熱層端部の層厚を中央部よりも薄くすることにより、発熱層が幅方向の端部で温度低下する問題を解決できることがわかる。
したがって、本実施の形態1では、発熱層20bの幅方向両端部H2の層厚が幅方向中央部H1の層厚よりも小さくなるように構成するとともに、励磁コイル25の幅方向長さLが発熱層20bの幅方向長さとほぼ等しくなるように(屈曲部25bの幅方向位置が発熱層20bの幅方向端部H2とほぼ一致するように)構成している。これにより、発熱層20bの幅方向の温度分布を均一化することができる。
図10(C)から、発熱層の温度が低下しやすい領域(幅方向両端部H2)の層厚を幅方向中央部H1よりも小さくすることで、幅方向両端部の温度低下が抑止されることがわかる。具体的に、定着ローラの幅方向の温度分布ムラは180±5℃の範囲内になり、幅方向の温度分布が均一化された。
また、コイルの幅方向長さLが、発熱層20bの幅方向長さHとほぼ等しいため、渦電流は基本的にコイル形状に沿って流れて、発熱層最端部の温度ピークは低下している。
なお、発熱層20bの温度が低下する部分はコイルの屈曲部25bに対応する部分であるため、発熱層20bの、コイル屈曲部25bと直線部25aとの境界に対応する位置から最端部までの領域で、発熱層20bの層厚を小さくすることが好ましい。
特に、本実施の形態1では、励磁コイル25の長さLが発熱層20b(定着ローラ20)の長さよりも大きくならないように構成しているために、装置の小型化が達成されるとともに、定着ローラの両端部に具備される軸受等が励磁コイル25の磁界により発熱する不具合も抑止することができる。
図11〜図16にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図11は、実施の形態2の定着装置19における励磁コイル25と発熱層20bとの幅方向の関係を示す図であって、前記実施の形態1における図5に相当する図である。
本実施の形態2における定着装置19は、励磁コイル25の長さLが定着ローラ(発熱層20b)の長さHよりも大きく設定されていて、それに合わせて発熱層20bの幅方向の層厚が定められている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
なお、本実施の形態2における画像形成装置は、最大通紙幅が297mm(A4横サイズ)に設定されている。そして、発熱層20b(定着ローラ20)の幅方向長さHが325mm、励磁コイル25の幅方向長さLが365mm(幅方向のコイル内径が325mm)に設定されている。
具体的に、本実施の形態2では、発熱層20bの幅方向端部H2aに対して外側に屈曲部25bの幅方向の位置が定められていて、発熱層20bの幅方向端部H2aの層厚が幅方向中央部H1の層厚よりも大きくなるように形成され、幅方向端部H2aと幅方向中央部H1との境界部H2bの層厚が幅方向中央部H1の層厚よりも小さくなるように形成されている。さらに詳しくは、本実施の形態2では、発熱層20bの幅方向端部H2a(本実施の形態2では、最端部から10mmの範囲である。)の層厚が15μm、発熱層20bの境界部H2b(本実施の形態2では、最端部から10〜40mmの範囲である。)の層厚が8μm、発熱層20bの幅方向中央部H1の層厚が10μm、に設定されている。
このような構成により、定着装置19(励磁コイル25)をそれほど大型化・重量化することなく、励磁コイル25によって加熱される定着ローラ20の幅方向の温度分布を充分に均一化することができる。
なお、本実施の形態2における定着装置19は、上述した励磁コイル25の長さLと発熱層20bの層厚とを除き、前記実施の形態1のものとほぼ同様に構成され動作する。
まず、本実施の形態2において解決したい課題について整理する。
図12(A)及び図12(B)に示す定着装置(特許文献1等の従来の定着装置である。)は、励磁コイルの幅方向長さLが発熱層の幅方向長さHよりも大きく設定されていて、発熱層22bの層厚(10μmである。)が幅方向にわたってほぼ均一に形成されている。図12(A)及び図12(B)に示す定着装置は、図11に示す本実施の形態2の定着装置に対して、発熱層20bの層厚を除き、ほぼ同等に構成されている。このように、従来の定着装置は、コイルの直線部25aのみを発熱層20bに直接的に対向させるように構成することで、発熱層20bに生じる渦電流をできるだけ直線化しようとしている。
図12(C)に示すように、±140mmの位置に、図6(C)よりは改善されているが、温度が低下している領域がある。また、図6(C)とは大きく異なり、±150mmの位置から最端部にかけて、定着ローラの温度が非常に高くまで昇温している。
このように、従来の定着装置は、コイルの直線部25aのみを発熱層20bに対向させるように構成することで、定着ローラの端部の温度低下の改善が若干見られる反面、最端部の温度ピークの発生により定着ローラ端部の温度が不均一になってしまう。
最大通紙幅の端部にあたる±150mmの位置では、定着温度が160℃以上あるものの、中央部よりも温度が低いことには変わりなく、A4サイズ紙の横方向通紙を連続的におこなうと定着不良が発生する可能性がある。
また、定着ローラの幅方向の温度分布が不均一であると、定着装置の立ち上げ特性(昇温特性)が悪化する。なお、「立ち上げ特性」とは、定着ローラがトナーを定着するのに必要な温度まで昇温する時間の短さであって、昇温時間が短いほどよく、ユーザーにとって使いやすい画像形成装置ということになる。
また、定着ローラの最大通紙幅よりも端部側にあたる±150mm以上の領域は、記録媒体の画像には影響を与えないが、定着ローラの最端部が異常に発熱する。したがって、定着ローラの寿命の短命化や端部の異常発熱を防止するため、安全装置(サーモスタット等)の設置が必要になってしまう。
また、励磁コイル25の幅方向長さLを定着ロー20よりも長くすることで、励磁コイル25の屈曲部25bの磁束が定着ローラ20以外の金属部品(例えば、定着ローラの軸受)を誘導加熱してしまうため、その金属部品を高耐熱性、断熱性を考慮した材料で形成しなければならずコストアップの原因となる。
図13(A)及び図13(B)は、図12(A)及び図12(B)の定着装置における発熱層20bに生じる渦電流の状態を示す模式図であって、前記実施の形態1における図7(A)及び図7(B)に相当する図である。
図13(A)及び図13(B)に示すように、発熱層の渦電流Rは、幅方向中央部において、コイル形状に沿って直線的に流れる(図13(A)の矢印に示すコイル電流とは逆向きに流れる。)。これに対して、発熱層の渦電流Rは、幅方向両端部において、コイル形状に沿わずに、屈曲して流れる。これは、発熱層が導電性材料で形成されているため、発熱層に流れる電流が常に短絡した状態になる経路をとることによる。そのため、発熱層に流れる渦電流は、一番安定した状態で、その大部分がコイル直線部25aに沿って流れ、発熱層端部で折れ曲がってループ状に流れることになる。
したがって、発熱層端部に対向するコイルの形状に関わらず、渦電流は発熱層端部で必ず屈曲して流れることになり、図7と同様に、渦電流が直線に流れる領域SA´、渦電流の屈曲が完了する領域SB´、渦電流が屈曲する領域SC´が形成されることになる。ここでも、領域SC´での渦電流密度が、領域SA´及びSB´の渦電流密度よりも小さくなってしまい、その結果、その領域での発熱量が低下してしまう。
また、渦電流は、コイル形状に沿ってではなく、半強制的に折曲がるため発熱層の最端部には渦電流が集中的に流れて、領域SB´での渦電流密度が領域SA´での渦電流密度よりも高くなる。
さらに、従来の定着装置は、コイルの幅方向長さが発熱層の幅方向長さよりも長くなるように設定しているため、発熱層よりも外側のコイルから発生する磁束が、発熱層の最端部を加熱して、発熱層の最端部では発熱のピークが発生する。このとき、補強層が磁性材料で形成されていれば、発熱層よりも外側のコイルから発生する磁束が、発熱層の最端部に集中しやすくなる。そのため、図12(C)で説明したように、発熱層の最端部が過昇温するものと考えられる。
図14において、グラフW3は、発熱層の幅方向端部(最端部から10mmの領域である。)の層厚が厚いとき(端部層厚15μm、中央部層厚10μmのときである。)の結果を示す。
図14の結果から、発熱層の幅方向端部の層厚が厚いときには、層厚が幅方向にわたって均一な発熱層のもの(グラフW0)と比較すると、層厚を厚くした部分の発熱量が低下していることがわかる。層厚を厚くした部分の発熱量が中央部よりも小さくなったのは、発熱層端部の電気抵抗が小さくなりジュール熱が小さくなったことによる。
すなわち、誘導コイル25の幅方向長さLを、発熱層20bの幅方向長さHよりも長く設定して、発熱層20bの最端部H2a(温度が昇温すると予測される位置である。)の層厚を中央部H1の層厚よりも厚く設定し、さらにその内側の境界部H2b(温度が低下すると予測される位置である。)の層厚を中央部H1の層厚よりも薄く設定する。
これにより、励磁コイル25によって電磁誘導加熱される発熱層20bの幅方向の温度分布を均一化することができる。
図15(C)から、発熱層の境界部H2b(渦電流が屈曲することにより発熱層の温度が低下する位置であって、±130〜150mmの領域である。)の層厚を8μmとして中央部H1の層厚よりも薄くすることにより、その位置の温度低下が全体的に改善されることがわかる。
また、コイルの幅方向長さLが発熱層の幅方向長さHよりも長くても、発熱層の両端部H2a(最端部)の層厚を15μmとして中央部H1の層厚よりも厚くすることにより、ジュール熱による発熱が低下して、その位置の異常な過昇温が抑止される。
具体的に、定着ローラの幅方向の温度分布ムラは180±5℃の範囲内になり、幅方向の温度分布が均一化された。
各実施の形態では、発熱層20bの材料として銅を用いていて、幅方向中央部H1の層厚を10μm、幅方向端部H2(又は境界部H2b)の層厚を8μmに設定している。発熱層20bの電気抵抗は、発熱層の層厚に反比例するため、中央部の発熱層に対して端部(又は境界部)の発熱層の抵抗は25%増加したことになる。発熱層(銅層)は極めて薄層であるため、端部にて2μm厚さを変えただけで抵抗を25%変動させることができる。
そして、発熱層を非磁性ステンレス(SUS304)にて形成する場合、充分な加熱効率を確保するとともに、端部の電気抵抗を中央部のものより25%増加させるためには、中央部の層厚を0.7mm、両端部の層厚を0.56mmに設定する必要がある。このような場合には、中央部と端部との発熱層の層厚差が140μmになってしまう。このような発熱層を有する定着ローラ(離型層の層厚は幅方向に均一に30μmとした。)を用いて、本願発明者が実験をおこなったところ、出力画像の端部と中央部とに光沢の違いが見られた。これは、定着ローラの端部と中央部とで、ニップ部において記録媒体に対する圧接力が異なることが原因と考えられる。
図16より、層厚が10μmの発熱層の体積抵抗率が0.1×10-7〜0.6×10-7Ω・cmであるときに特に高い発熱効率を示し、体積抵抗率がそれ以上高くなると徐々に発熱効率が低下していくことがわかる。したがって、発熱層20bは、発熱効率が90%以上になる、体積抵抗率が1.8×10-7Ω・cm以下になる金属材料で形成することが好ましい。発熱層20bの材料としては、例えば、ニッケル(体積抵抗率:0.724×10-7Ω・cm)を用いることができ、好ましくは体積抵抗率が0.1×10-7〜0.6×10-7Ω・cmである銅、アルミニウム、金、銀等の良伝導性の材料を用いることができる。
特に、本実施の形態2では、品質管理上等の理由からコイル端部の形状を高精度に設定できない場合等であっても、発熱層の最端部の温度を複雑に制御することなく、簡単な構成で、発熱層の幅方向の発熱分布を均一化することができる。
図17にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図17は、実施の形態3における定着装置19を示す断面図である。本実施の形態3における定着装置19は、定着部材として定着ベルト60を用いている点が、定着部材として定着ローラ20を用いている前記各実施の形態のものとは相違する。
加熱ローラ41の発熱層41bは、前記各実施の形態のものと同様に、発熱層41bの幅方向端部と、励磁コイル25の屈曲部25bと、の幅方向(図17の紙面垂直方向である。)の位置関係に応じて、発熱層41bの幅方向端部の層厚が定められている。
加熱ローラ41は、図17の時計方向に回転する。そして、加熱ローラ41の発熱層41bは、誘導加熱部24(励磁コイル25)から発せられる磁束によって誘導加熱される。
定着ベルト60は、基材上に、シリコーンゴム等からなる弾性層、フッ素化合物からなる離型層、が順次積層された多層構造のエンドレスベルトである。
定着ベルト60は、図17の時計方向に周回する。そして、定着ベルト60は、加熱ローラ41から発せられる熱によって加熱される。
誘導加熱部24は、前記各実施の形態のものと同様に、励磁コイル25、第1コア28、第2コア29(センターコア)、コイルガイド27、等で構成される。
定着補助ローラ50の回転駆動によって、定着ベルト60は図17中の時計方向に周回するとともに、加熱ローラ41も時計方向に回転して、加圧ローラ30も反時計方向に回転する。定着ベルト60は、加熱ローラ41に巻装された位置で加熱される。
定着位置を通過した定着ベルト60表面は、その後に再び加熱ローラ41の位置に達する。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
特に、本実施の形態3では、定着ベルト60を加圧ローラ30に圧接してニップ部を形成しているために、充分なニップ幅を確保することができる。また、層厚差のある発熱層41bを有する加熱ローラ41は、ニップ部において記録媒体Pに直接的に接触することがないため、発熱層41bの材料(層厚)に関わらず記録媒体Pに対する圧接力が幅方向に不均一になる不具合が生じない。したがって、発熱層41bの材料の選択肢が増すことになる。
19 定着装置、
20 定着ローラ(定着部材、発熱部材)、
20a 離型層、
20b 発熱層、
20c 補強層、
20d 弾性層、
20e 芯金層(芯金)、
24 誘導加熱部、
25 励磁コイル、
25a 直線部、
25b 屈曲部、
30 加圧ローラ、
41 加熱ローラ(発熱部材)、
50 定着補助ローラ、
60 定着ベルト(定着部材、発熱部材)。
Claims (8)
- トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、
発熱層を有する発熱部材と、
前記発熱部材に対向するように巻回されるとともに、電磁誘導により前記発熱層を加熱する励磁コイルと、
を備え、
前記励磁コイルは、前記発熱部材の幅方向に沿って直線状に延びた直線部と、前記直線部の端部を接続するために屈曲された屈曲部と、を具備し、
前記発熱層の幅方向端部と前記屈曲部との幅方向の位置関係に応じて、該発熱層の該幅方向端部の層厚が定められたことを特徴とする定着装置。 - 前記発熱層の幅方向端部と前記屈曲部との幅方向の位置を一致させる場合に、該発熱層の該幅方向端部の層厚が幅方向中央部の層厚よりも小さくなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記発熱層の幅方向端部に対して外側に前記屈曲部の幅方向の位置を定める場合に、該発熱層の該幅方向端部の層厚が幅方向中央部の層厚よりも大きくなるように形成して、該幅方向端部と該幅方向中央部との境界部の層厚が該幅方向中央部の層厚よりも小さくなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記発熱部材は、前記発熱層の強度を補強する補強層を具備したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
- 前記補強層は、磁性材料で形成されたことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
- 前記発熱層は、その体積抵抗率が1.8×10-7Ω・cm以下になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
- 前記発熱層は、銅で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
- 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007165710A JP5123580B2 (ja) | 2007-06-23 | 2007-06-23 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007165710A JP5123580B2 (ja) | 2007-06-23 | 2007-06-23 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009003300A true JP2009003300A (ja) | 2009-01-08 |
JP5123580B2 JP5123580B2 (ja) | 2013-01-23 |
Family
ID=40319720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007165710A Expired - Fee Related JP5123580B2 (ja) | 2007-06-23 | 2007-06-23 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5123580B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010079818A1 (ja) | 2009-01-09 | 2010-07-15 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用空調装置 |
JP2010217841A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-09-30 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置および画像形成装置 |
CN115308899A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-11-08 | 觉芯电子(无锡)有限公司 | 一种带有高密度线圈的电磁驱动微镜装置及制备工艺 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1083883A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Canon Inc | 加熱装置及び画像形成装置 |
JP2001118671A (ja) * | 1999-10-19 | 2001-04-27 | Fuji Xerox Co Ltd | 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置並びに電磁誘導加熱装置用被加熱体 |
JP2002056961A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-22 | Canon Inc | 加熱装置および画像形成装置 |
JP2002260836A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-13 | Sharp Corp | 加熱装置およびそれを備えた画像形成装置 |
JP2005208596A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-08-04 | Canon Inc | 加熱装置 |
JP2006011217A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Ricoh Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2006119410A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Canon Inc | 定着装置及び画像形成装置 |
WO2006062086A1 (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 加熱装置 |
-
2007
- 2007-06-23 JP JP2007165710A patent/JP5123580B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1083883A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Canon Inc | 加熱装置及び画像形成装置 |
JP2001118671A (ja) * | 1999-10-19 | 2001-04-27 | Fuji Xerox Co Ltd | 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置並びに電磁誘導加熱装置用被加熱体 |
JP2002056961A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-22 | Canon Inc | 加熱装置および画像形成装置 |
JP2002260836A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-13 | Sharp Corp | 加熱装置およびそれを備えた画像形成装置 |
JP2005208596A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-08-04 | Canon Inc | 加熱装置 |
JP2006011217A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Ricoh Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2006119410A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Canon Inc | 定着装置及び画像形成装置 |
WO2006062086A1 (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 加熱装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010079818A1 (ja) | 2009-01-09 | 2010-07-15 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用空調装置 |
JP2010217841A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-09-30 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置および画像形成装置 |
CN115308899A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-11-08 | 觉芯电子(无锡)有限公司 | 一种带有高密度线圈的电磁驱动微镜装置及制备工艺 |
CN115308899B (zh) * | 2022-08-29 | 2024-09-24 | 觉芯电子(无锡)有限公司 | 一种带有高密度线圈的电磁驱动微镜装置及制备工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5123580B2 (ja) | 2013-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4636605B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JPWO2006054658A1 (ja) | 定着装置 | |
JP4962057B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2007017723A (ja) | 加熱装置、定着装置、及び、画像形成装置 | |
US7424259B2 (en) | Fixing apparatus | |
US8811877B2 (en) | Induction heating type fusing device and image forming apparatus employing the same | |
JP5123580B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4911683B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5146791B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4702785B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2010211080A (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP5177626B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2006114283A (ja) | 加熱装置及び加熱装置の制御方法、画像形成装置 | |
JP4999054B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4577829B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2006030885A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4947685B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4963930B2 (ja) | 加熱装置及び画像形成装置 | |
JP2007178477A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2012058655A (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP2006171273A (ja) | 加熱装置 | |
JP2009014896A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2005235637A (ja) | 誘導加熱装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP6284013B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP2006078875A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121004 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121026 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5123580 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |