JP3524265B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP3524265B2
JP3524265B2 JP13124196A JP13124196A JP3524265B2 JP 3524265 B2 JP3524265 B2 JP 3524265B2 JP 13124196 A JP13124196 A JP 13124196A JP 13124196 A JP13124196 A JP 13124196A JP 3524265 B2 JP3524265 B2 JP 3524265B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁(磁気)誘導
加熱方式の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させる、トナー画像を被記録材に加熱定着さ
せる像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレク
トロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印
刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接
方式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像
(トナー画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱
定着させる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く
用いられていた。近時はフィルム加熱方式の装置が実用
化されている。また電磁誘導加熱方式の装置も提案され
ている。
【0004】a)熱ローラ方式の定着装置 これは、定着ローラ(加熱ローラ)と加圧ローラとの圧
接ローラ対を基本構成とし、該ローラ対を回転させ、該
ローラ対の相互圧接部である定着ニップ部に画像定着す
べき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を導入
して挟持搬送させて、定着ローラの熱と、定着ニップ部
の加圧力にて未定着トナー画像を被記録材面に熱圧定着
させるものである。
【0005】定着ローラは、一般に、アルミニウムの中
空金属ローラを基体(芯金)とし、その内空に熱源とし
てのハロゲンランプを挿入配設してあり、ハロゲンラン
プの発熱で加熱され、外周面が所定の定着温度に維持さ
れるようにハロゲンランプへの通電が制御されて温調さ
れる。
【0006】特に、最大4層のトナー画像層を十分に加
熱溶融させて混色させる能力を要求される、フルカラー
の画像形成を行なう画像形成装置の定着装置としては、
定着ローラの芯金を高い熱容量を有するものにし、また
その芯金外周にトナー画像を包み込んで均一に溶融する
ためのゴム弾性層を具備させ、そのゴム弾性層を介して
トナー画像の加熱を行なっている。また加圧ローラ内に
も熱源を具備させて加圧ローラも加熱・温調する構成に
したものもある。
【0007】しかし、熱ローラ方式の定着装置は画像形
成装置の電源をオンにして同時に定着装置の熱源である
ハロゲンランプに通電を開始しても、定着ローラの熱容
量が大きく、定着ローラ等が冷え切っている状態時から
所定の定着可能温度に立ち上がるまでにはかなりの待ち
時間(ウエイトタイム)を要し、クイックスタート性に
欠ける。また画像形成装置のスタンバイ状態時(非画像
出力時)も何時でも画像形成動作が実行できるようにハ
ロゲンランプに通電して定着ローラを所定に温調状態に
維持させておく必要があり、電力消費量が大きい等の問
題があった。
【0008】また、上述のフルカラーの画像形成装置の
定着装置のように特に熱容量の大きな定着ローラを用い
るものにおいては、温調と定着ローラ表面の昇温とに遅
延が発生するため、定着不良や光沢ムラやオフセット等
の問題が発生していた。
【0009】b)フィルム加熱方式の定着装置 フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980号
公報等に提案されている。
【0010】即ち、加熱体としての一般にセラミックヒ
ータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム)を挟ませてニップ部を形成さ
せ、該ニップ部のフィルムと加圧ローラとの間に画像定
着すべき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を
導入してフィルムと一緒に挟持搬送させることでニップ
部においてセラミックヒータの熱をフィルムを介して被
記録材に与え、またニップ部の加圧力にて未定着トナー
画像を被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0011】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及びフィルムとして低熱容量の部材を用い
てオンデマンドタイプの装置を構成することができ、画
像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミッ
クヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態に
すればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行
可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート
性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電
力)等の利点がある。
【0012】ただ、大きな熱量が要求されるフルカラー
画像形成装置や高速機種用の定着装置としては熱量的に
難点がある。
【0013】c)電磁誘導加熱方式の定着装置 実開昭51−109737号公報には、磁束により定着
ローラに電流を誘導させてジュール熱によって発熱させ
る誘導加熱定着装置が開示されている。これは、誘導電
流の発生を利用することで直接定着ローラを発熱させる
ことができて、ハロゲンランプを熱源として用いた熱ロ
ーラ方式の定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成
している。
【0014】しかしながら、磁場発生手段としての励磁
コイルにより発生した交番磁束のエネルギーが定着ロー
ラ全体の昇温に使われるため放熱損失が大きく、投入エ
ネルギーに対する定着エネルギーの密度が低く効率が悪
いという欠点があった。
【0015】そこで、定着に作用するエネルギーを高密
度で得るために発熱体である定着ローラに励磁コイルを
接近させたり、励磁コイルの交番磁束分布を定着ニップ
部近傍に集中させたりして、高効率の定着装置が考案さ
れた。
【0016】図17に、励磁コイルの交番磁束分布を定
着ニップ部近傍に集中させて効率を向上させた電磁誘導
加熱方式の定着装置の一例の概略構成を示した。
【0017】10は電磁誘導発熱層(導電体層、磁性体
層、抵抗体層)を有する、電磁誘導発熱性の回転体とし
ての円筒状の定着フィルムである。
【0018】16は横断面略半円弧状樋型のフィルムガ
イド部材であり、円筒状定着フィルム10はこのフィル
ムガイド部材16の外側にルーズに外嵌させてある。
【0019】15はフィルムガイド部材16の内側に配
設した磁場発生手段であり、励磁コイル18と磁性コア
(芯材)17とからなる。
【0020】30は弾性加圧ローラであり、定着フィル
ム10を挟ませてフィルムガイド部材16の下面と所定
の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成させて
相互圧接させてある。上記磁場発生手段15の磁性コア
17は定着ニップ部Nに対応位置させて配設してある。
【0021】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による該加圧ローラ30と定着フィルム10の外
面との摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用して、
該定着フィルム10がその内面が定着ニップ部Nにおい
てフィルムガイド部材16の下面に密着して摺動しなが
ら矢示の時計方向に加圧ローラ30の回転周速度にほぼ
対応した周速度をもってフィルムガイド部材16の外回
りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。
【0022】フィルムガイド部材16は、定着ニップ部
への加圧、磁場発生手段15としての励磁コイル18と
磁性コア17の支持、定着フィルム10の支持、該フィ
ルム10の回転時の搬送安定性を図る役目をする。この
フィルムガイド部材16は磁束の通過を妨げない絶縁性
の部材であり、高い加重に耐えられる材料が用いられ
る。
【0023】励磁コイル18は不図示の励磁回路から供
給される交番電流によって交番磁束を発生する。その交
番磁束は定着ニップ部Nの位置に対応している磁性コア
17により定着ニップ部N及びその近傍に集中的に分布
し、その交番磁束は主として定着ニップ部N及びその近
傍において定着フィルム10の電磁誘導発熱層に渦電流
を発生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層の固有抵抗
によって電磁誘導発熱層にジュール熱を発生させる。即
ち定着フィルム10が電磁誘導発熱する。この定着フィ
ルム10の電磁誘導発熱は交番磁束を集中的に分布させ
た定着ニップ部N及びその近傍において集中的に生じて
定着ニップ部N及びその近傍が高効率に加熱される。
【0024】定着ニップ部Nの温度は、不図示の温度検
知手段を含む温調系により励磁コイル18に対する電流
供給が制御されることで所定の温度が維持されるように
温調される。
【0025】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム10がフィルムガイ
ド部材16の外回りを回転し、励磁回路から励磁コイル
18への給電により上記のように定着フィルム10の電
磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立
ち上がって温調された状態において、不図示の画像形成
手段部から搬送された未定着トナー画像tが形成された
被記録材Pが定着ニップ部Nの定着フィルム10と加圧
ローラ30との間に画像面が上向き、即ち定着フィルム
面に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面
が定着フィルム10の外面に密着して定着フィルム10
と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この定
着ニップ部Nを定着フィルム10と一緒に被記録材Pが
挟持搬送されていく過程において定着フィルム10の電
磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上の未定着トナー画
像tが加熱定着される。被記録材Pは定着ニップ部Nを
通過すると回転定着フィルム10の外面から分離して排
出搬送されていく。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述した図17のよう
な電磁誘導加熱方式の定着装置に関して、更なる高速対
応において定着品質を確保するために加圧力をアップさ
せた場合、定着ニップ部中央の圧力が低下してしまう新
たな問題が発生した。さらに、より多くの電力を供給す
ることによって励磁コイル18の自己発熱が問題とな
り、更なる効率の向上をはからなければならない。
【0027】また、磁性コア17が比較的に脆い部材で
あるために組立時の取扱いにかなりの注意が必要とさ
れ、より扱いやすい構造が要求されている。
【0028】そこで本発明の目的は、図17のような電
磁誘導加熱方式の定着装置に関して、上記のような問題
点を解消すること、像加熱装置として入力電力を有効に
利用することによって低消費電力でウエイトタイムの短
縮を可能にし、フルカラー画像のようなトナー量の多い
画像に対しても高画質を維持して、なおかつ高速化にも
対応できる装置を安価に提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置である。
【0030】(1)励磁コイルを有する磁場発生手段
と、磁場発生手段の磁場の作用で発熱する発熱層を有す
る回転体と、回転体と接触する加圧部材と、を有し、回
転体の発熱により回転体と加圧部材の間を通過する被加
熱材を加熱する加熱装置において、前記励磁コイルは給
電部を除いた部分を絶縁体で成型被覆したコイルと絶縁
体の一体成型体であり、この一体成型体と前記加圧部材
が前記回転体を介して相互圧接して被加熱材を挟持搬送
するニップ部を形成しており、更にこの一体成型体が前
記回転体のガイド部材を兼ねていることを特徴とする加
熱装置。 (2)前記一体成型体には磁性コアを取り付けるための
穴が設けられていることを特徴とする(1)に記載の加
熱装置。 (3)前記励磁コイルは絶縁被覆された導線を複数本束
ねたものをコイル状に複数回巻いたものである請求項1
に記載の加熱装置。 (4)前記装置は更に、前記回転体の長手方向に沿って
断面がT字型に配置されている磁性コアを有し、前記励
磁コイルは前記磁性コアの長手方向周りに巻かれてお
り、前記磁性コアも前記励磁コイルと前記絶縁体と共に
前記一体成型体となっていることを特徴とする(1)に
記載の加熱装置。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】〈作 用〉 a)磁場発生手段の励磁コイルを該コイルと絶縁体の一
体成形体(絶縁体モールド体)、さらにはコイルと磁性
コアと絶縁体の一体成形体とすることで、該絶縁体モー
ルド体は全体に高剛性・高耐圧力構造物となり、それ自
体で、加圧部材との相互圧接で十分なニップ部を構成さ
せた場合の高い加重に十分耐えられる。
【0051】従って、高速対応、多重フルカラートナー
画像定着等において定着品質を確保するために加圧力を
アップさせた装置設計とした場合にも十分対応すること
ができる。
【0052】b)上記の高剛性・高耐圧力構造物として
の励磁コイルの絶縁体モールド体に磁性コアを配設・支
持させる、あるいは磁性コアも含めて励磁コイルの絶縁
体モールド体にすることで、脆い部材である磁性コアの
装置組み立て時の取扱が容易となる。
【0053】特に、磁性コアも含めて励磁コイルの絶縁
体モールド体にすることで、磁性コアの扱いが容易で、
また該絶縁体モールド体の剛性・耐圧力をより高めるこ
とができ、曲げに対する強度を高くすることができ、フ
ルカラーのようにトナー層の厚みが厚い場合や、高速機
の定着のように比較的大きな装置加圧力を必要とする場
合にはこの構成は特に有効である。
【0054】c)電磁誘導発熱性部材を回転体または移
動体とした場合に、上記の高剛性・高耐圧力構造物とし
ての励磁コイルの絶縁体モールド体自体に、該回転体ま
たは移動体を保持しかつ回転または移動をガイドする部
材を兼ねさせることができ、電磁誘導発熱性部材として
の回転体または移動体の電磁誘導発熱層と、絶縁体モー
ルド体の励磁コイルの絶縁距離を確保したまま、電磁誘
導発熱層と励磁コイルを最小まで近づけることができ
る。これにより、電磁誘導のエネルギー変換効率を高め
ることができ、効率の良い発熱が得られる。これと、励
磁コイルの磁束分布をニップ部及びその近傍に集中させ
ることができることと相まって、ニップ部を急速昇温さ
せることができ、かつ放熱損失が少なく入力電力(投入
エネルギー)を有効に利用して効率良く被加熱剤の加熱
のための熱エネルギーを高密度で迅速に得ることができ
る。
【0055】このことは、電磁誘導発熱性部材をニップ
部において固定の部材として配設した装置構成の場合に
おいても同様である。
【0056】従って、低消費電力、ウエイトタイムの短
縮化(クイックスタート性)が可能、被加熱材を高速に
かつ所要十分に加熱処理することが可能、画像加熱定着
装置にあってはフルカラー画像のようなトナー量の多い
画像に対してもトナー画像を十分溶融することができ
て、定着不良・光沢ムラ・オフセットなどの問題なく所
要十分な高画質の定着能力、高速処理性を得ることが可
能である。
【0057】d)磁場発生手段の励磁コイルを形成する
導線をそれぞれが絶縁被覆をもつ複数本の細線の束線と
することで、後述の実施形態例で解説するように、自己
発熱の小さい励磁コイルを構成することができ、励磁コ
イルの自己発熱によるエネルギー損失を抑えて、更なる
エネルギー効率の向上をはかることが可能となる。
【0058】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施形態例〉(図1〜図11) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は電子写真カラープリンタである。
【0059】101は有機感光体やアモルファスシリコ
ン感光体でできた電子写真感光体ドラム(像担持体)で
あり、矢示の反時計方向に所定のプロセススピード(周
速度)で回転駆動される。
【0060】感光体ドラム101はその回転過程で帯電
ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な
帯電処理を受ける。
【0061】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
による、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読取装置等の画像信号発
生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画素信
号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光103を
出力して回転感光体ドラム面を走査露光するもので、こ
の走査露光により回転感光体ドラム101面に走査露光
した目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。1
09はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光体
ドラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0062】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光体ドラム101と中
間転写体ドラム105との接触部(或は近接部)である
一次転写部T1において中間転写体ドラム105の面に
転写される。中間転写体ドラム105面に対するトナー
画像転写後の回転感光体ドラム101面はクリーナ10
7により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。
【0063】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の、第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画
像、マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成
分画像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104C
が作動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、
黒現像器104BKが作動)の各色分解成分画像につい
て順次に実行され、中間転写体ドラム105面にイエロ
ートナー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像
・黒トナー画像の都合4色のトナー画像が順次重ねて転
写されて、目的のフルカラー画像に対応したカラートナ
ー画像が合成形成される。
【0064】中間転写体ドラム105は、金属ドラム上
に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を有するもので、感光
体ドラム101に接触して或は近接して感光体ドラム1
01と略同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、
中間転写体ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を
与えて感光体ドラム101との電位差で感光体ドラム1
01側のトナー画像を該中間転写体ドラム105面側に
転写させる。
【0065】上記の回転中間転写体ドラム105面に合
成形成されたカラートナー画像は、該回転中間転写体ド
ラム105と転写ローラ106との接触ニップ部である
二次転写部T2において、該二次転写部T2に不図示の
給紙部から所定のタイミングで送り込まれた被記録材P
の面に転写されていく。転写ローラ106は被記録材P
の背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで中間
転写体ドラム105面側から被記録材P側へ合成カラー
トナー画像を順次に一括転写する。
【0066】二次転写部T2を通過した被記録材Pは中
間転写体ドラム105の面から分離されて像加熱装置
(定着装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加
熱定着処理を受けてカラー画像形成物として機外の不図
示の排紙トレーに排出される。定着装置100について
は次の(2)項で詳述する。
【0067】被記録材Pに対するカラートナー画像転写
後の回転中間転写体ドラム105はクリーナ108によ
り転写残りトナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。このクリーナ108は常時は中間転写体ド
ラム105に非接触状態に保持されており、中間転写体
ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画像
の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105に
接触状態に保持される。
【0068】また転写ローラ106も常時は中間転写体
ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写
体ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画
像の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105
に被記録材Pを介して接触状態に保持される。
【0069】白黒画像などモノカラー画像のプリントモ
ードも実行できる。また両面画像プリントモード、或は
多重画像プリントモードも実行できる。
【0070】両面画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1面目画像プリント済みの被記録材P
は不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び
二次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像
転写を受け、再度、像加熱装置100に導入されて2面
に対するトナー画像の定着処理を受けることで両面画像
プリントが出力される。
【0071】多重画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1回目画像プリント済みの被記録材P
は不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再
び二次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済
みの面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、像加熱
装置100に導入されて2回目のトナー画像の定着処理
を受けることで多重画像プリントが出力される。
【0072】本例においては、トナーは低軟化物質を含
有させたものを用いている。
【0073】(2)定着装置100 図2は本例の定着装置100の要部の横断側面模型図、
図3は要部の正面模型図、図4は要部の縦断正面模型
図、図5は絶縁体モールド励磁コイルと磁性コアの分解
斜視図、図6の(A)はモールド前の励磁コイルの切欠
き斜視図、(B)絶縁体モールド励磁コイルの切欠き斜
視図である。
【0074】本例装置100は図17の定着装置と同様
に、円筒状の電磁誘導発熱性フィルムを用いた、加圧ロ
ーラ駆動方式、電磁誘導加熱方式の装置である。図17
の装置と共通の構成部材・部分には同一の符号を付して
再度の説明を省略する。
【0075】20は磁場(誘導磁場)発生手段としての
絶縁体モールド励磁コイルであり、励磁コイル18の給
電部(引き出し線、リード線)18a・18b(図5)
を除いたコイル部分を絶縁体19で成形被覆した、コイ
ル18と絶縁体19の一体成形体(絶縁体モールド体、
モールド成形体)である。
【0076】本例の絶縁体モールド励磁コイル20(以
下、モールドコイルと記す)は横長のほぼ半円柱上(舟
形)の成形体としてあり、その上面平面部には図5・図
6のように幅方向の略中央部に成形体長手方向に磁性コ
ア挿入用の深底幅狭の長穴20aを、その両側部にそれ
ぞれ成形体長手方向に磁性コア挿入用の浅底幅広の長穴
20b・20cを成形具備させてあり、それらの長穴2
0a・20b・20cにそれぞれブロック状或は板状の
磁性コア(芯材)17a・17b・17cをはめ込んで
配設してある。
【0077】磁性コア17a・17b・17cは高透磁
率の部材であり、フェライトやパーマロイ等といったト
ランスのコアに用いられる材料がよく、より好ましくは
100kHz以上でも損失の少ないフェライトを用いる
のがよい。
【0078】21はモールドコイル20の上面平面部の
上側に被せて配設した横断面略半円弧状樋型の上側フィ
ルムガイド部材であり、モールドコイル20とこの上側
フィルムガイド部材21とで略円柱体が構成される。こ
の上側フィルムガイド部材21は省略することもでき
る。
【0079】このモールドコイル20と上側フィルムガ
イド部材21とのアセンブリの外側に、円筒状の電磁誘
導発熱性フィルムである定着フィルム10をルーズに外
嵌させてある。
【0080】22は磁性コア17a・17b・17cを
配設したモールドコイル20の上面平面部に当接させて
配設した横長の加圧用剛性ステーである。
【0081】23a・23bはモールドコイル20と上
側フィルムガイド部材21とのアセンブリの左右両端部
に外嵌させて位置固定して取りつけた、定着フィルム1
0の端部を規制・保持するフランジ部材である。
【0082】加圧部材としての加圧ローラ30は、芯金
30aと、該芯金周りに同心一体にローラ状に成形被覆
させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂等の
耐熱性・弾性材層30bとで構成されており、芯金30
aの両端部を装置の不図示のシャーシ側板間に回転自由
に軸受け保持させて配設してある。
【0083】この加圧ローラ30の上側に、上記のモー
ルドコイル20、磁性コア17a・17b・17c、上
側フィルムガイド部材21、加圧用剛性ステー22、定
着フィルム10、フランジ部材23a・23bからなる
加熱手段ユニットがモールドコイル20の半円状底面側
を下向きにして配設され、加圧用剛性ステー22の両端
部と装置シャーシ側のバネ受け部材29a・29bとの
間にそれぞれ加圧バネ25a・25bを縮設することで
加圧用剛性ステー22に押し下げ力を作用させている。
これによりモールドコイル20の下面と加圧ローラ30
の上面とが定着フィルム10を挟んで圧接して所定幅の
定着ニップ部Nが形成される。
【0084】磁性コア17aの下面はモールドコイル2
0の薄い底板部20dを隔てて定着ニップ部Nに対応位
置している。
【0085】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による該加圧ローラ30と定着フィルム10の外
面との摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用して、
該定着フィルム10がその内面が定着ニップ部Nにおい
てモールドコイル20の下面に密着して摺動しながら矢
示の時計方向に加圧ローラ30の回転周速度にほぼ対応
した周速度をもってモールドコイル20と上側フィルム
ガイド部材21の外回りを回転状態になる。
【0086】この場合、定着ニップ部Nにおけるモール
ドコイル20の下面と定着フィルム10の内面との相互
摺動摩擦力を低減化させるために定着ニップ部Nのモー
ルドコイル20の下面と定着フィルム10の内面との間
に耐熱性グリスなどの潤滑剤を介在させる、あるいはモ
ールドコイル20の下面を潤滑部材で被覆するようにす
ることもできる。
【0087】モールドコイル20は、定着ニップ部Nへ
の加圧、磁性コア17a・17b・17cの支持、上側
フィルムガイド部材21と共同して定着フィルム10を
支持し、該フィルム10の回転時の搬送安定性を図る役
目をする。
【0088】20e(図5・図6)はモールドコイル2
0の側面にモールドコイル長手に沿って間隔をおいて形
成具備させた複数本のモールドコイル周方向の凸リブ部
である。この凸リブ部20eはモールドコイル20の側
面と定着フィルム10の内面との接触摺動抵抗を低減さ
せて定着フィルム10の回転負荷を少なくする作用をす
る。
【0089】モールドコイル20内の励磁コイル18に
は給電部18a・18bに励磁回路27(図5)を接続
してある。この励磁回路27は20kHzから500k
Hzの高周波をスイッチング電源で発生できるようにな
っている。
【0090】モールドコイル20内の励磁コイル18は
励磁回路27から供給される交番電流(高周波電流)に
よって交番磁束を発生する。その交番磁束は磁性コア1
7a・17b・17cに導かれて、定着ニップ部Nの位
置に対応している磁性コア17aにより定着ニップ部N
及びその近傍に集中的に分布し、主として定着ニップ部
N及びその近傍において定着フィルム10の電磁誘導発
熱層に渦電流を発生させる。この渦電流は電磁誘導発熱
層の固有抵抗によって電磁誘導発熱層にジュール熱(渦
電流損)を発生させる。即ち定着フィルム10が電磁誘
導発熱する。この定着フィルム10の電磁誘導発熱は交
番磁束を集中的に分布させた定着ニップ部N及びその近
傍において集中的に生じて定着ニップ部Nが高効率に加
熱される。
【0091】この定着ニップ部Nの温度は、不図示の温
度検知手段を含む温調系により励磁コイル18に対する
電流供給が制御されることで所定の温度が維持されるよ
うに温調される。26(図2)は加圧ローラ30の温度
を検知するサーミスタ等の温度センサーであり、本例に
おいてはこの温度センサー26からの加圧ローラ30の
温度情報も考慮して定着ニップ部Nの温度を制御するよ
うにしている。
【0092】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム10がモールドコイ
ル20と上側フィルムガイド部材21の外回りを回転を
回転し、励磁回路27からモールドコイル20内の励磁
コイル18への給電により上記のように定着フィルム1
0の電磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温
度に立ち上がって温調された状態において、画像形成手
段部から搬送された未定着トナー画像tが形成された被
記録材Pが定着ニップ部Nの定着フィルム10と加圧ロ
ーラ30との間に画像面が上向き、即ち定着フィルム面
に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が
定着フィルム10の外面に密着して定着フィルム10と
一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この定着
ニップ部Nを定着フィルム10と一緒に被記録材Pが挟
持搬送されていく過程において定着フィルム10の電磁
誘導発熱で加熱されて被記録材P上の未定着トナー画像
tが加熱定着される。被記録材Pは定着ニップ部Nを通
過すると回転定着フィルム10の外面から分離して排出
搬送されていく。被記録材上の加熱定着トナー画像は定
着ニップ部通過後、冷却して永久固着像となる。
【0093】図3に示すように、定着フィルム10の長
さLF と加圧ローラ30の長さLRはフィルムエッジで
加圧ローラに傷をつけてしまうことを防止するためにL
F >LR としている。
【0094】フランジ部材23a・23bは定着フィル
ム10の回転時に該定着フィルム10の端部を受けて定
着フィルムのモールドコイル長手に沿う寄り移動を規制
する役目をする。このフランジ部材23a・23bは定
着フィルム10に従動で回転する構成にしてもよい。
【0095】本例ではトナーtに低軟化物質を含有させ
たトナーを使用したため、定着装置にオフセット防止の
ためのオイル塗布機構を設けていないが、低軟化物質を
含有させていないトナーを使用した場合にはオイル塗布
機構を設けてもよい。また、低軟化物質を含有させたト
ナーを使用した場合にもオイル塗布や冷却分離を行なっ
てもよい。
【0096】A)モールドコイル20 モールドコイル20の励磁コイル18はコイル(線輪)
を構成させる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ
絶縁被覆された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)
を用い、これを複数回巻いて励磁コイルを形成してい
る。絶縁被覆は定着フィルム10の発熱による熱伝導を
考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよい。本例に
おいてはポリイミドによる被覆を用いており耐熱温度は
220℃である。
【0097】束線の断面積は励磁コイル18に流す電流
量によって決まるが、本例においては直径φ=0.2m
mの細線98本で構成している。よって、一束当たりの
断面積Sは S=π×r2 ×98[本] =π×0.12 ×98 ≒3.1[mm2 ] となる。この束線を10ターン巻いて所定形状(本例は
舟形)の励磁コイル18(図6の(A))を形成し、そ
の形状を接着剤などで固定する。この際、接着剤として
は耐熱性を有するものがよく、シリコーン系接着剤が特
によい。ここで、励磁コイル18の外部から圧力をかけ
て密集度を向上させてもよい。
【0098】励磁コイル18の形状が定まった後、この
励磁コイル18を給電部18a・18bを除いて絶縁体
19で被うように成形被覆(モールド成形)して、所定
形状のモールドコイル20を構成する。モールド成形は
注型によって行った。このモールドコイル20に前述の
磁性コア17a・17b・17cを取り付ける。
【0099】励磁コイル18及び磁性コア17a・17
b・17cで発生した磁界を定着フィルム10の発熱層
に効率よく吸収させるためには、励磁コイル18及び磁
性コア17a・17b・17cと定着フィルム10の発
熱層との距離はできる限り近い方がよい。
【0100】そこで本例では図2のように、励磁コイル
18の形状は定着フィルム10の発熱層の曲面に沿うよ
うにしている。本例では定着フィルム10の発熱層と励
磁コイル18間の距離は略0.5mmになるように設定
している。
【0101】例えば、前述図17の装置のようにフィル
ムガイド部材16と励磁コイル18が別体である装置の
場合は、フィルムガイド部材16の強度を確保するため
にその肉厚は略1mm以上必要であるが、本例のように
励磁コイル18を絶縁体で成形被覆したモールドコイル
20にして定着フィルム10の支持・フィルムガイド部
材を兼用させることにより、絶縁体モールドの肉厚が1
mm未満でもその強度を確保することができる。
【0102】モールドコイル20の絶縁体19の材質と
しては、定着フィルム10との絶縁を確保するために絶
縁性に優れ、耐熱性がよいものがよい。例えば、フェノ
ール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹
脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹
脂、LCP樹脂などを選択するとよい。
【0103】磁性コア17a・17b・17c及び励磁
コイル18と、定着フィルム10の発熱層との間の距離
はできる限り近づけた方が磁束の吸収効率が高いのであ
るが、この距離が5mmを越えるとこの効率が著しく低
下するため5mm以内にするのがよい。また、5mm以
内であれば定着フィルム10の発熱層と励磁コイル18
の距離が一定である必要はない。
【0104】励磁コイル18のモールドコイル20から
の引出線即ち給電部18a・18bについては、モール
ドコイル20からの外の部分について束線の外側に絶縁
被覆を施している。
【0105】図7は励磁コイル18の束線(導線)を構
成する銅製細線の線径φ1 (ここで言う線径は導電材の
径をさす)と自己発熱量Qとの関係を示したもので、束
線の断面積が同じになるように線径φ1 の細線の本数を
調整して周波数fを80kHzで定電流駆動を行った場
合の発熱量を測定したものである。
【0106】細線の線径φ1 が太くなるにつれて、励磁
コイル18自身の発熱量が増加する。図中破線は理論値
で細線の線径φ1 がδ=(πfμσ)-1/2で定義される
侵入深さδ(銅線/80kHzの場合は約0.23m
m)の2倍位から発熱カーブが立ち上がって銅損が増加
することが示されている。一方図中のプロットは実測値
であり、理論値に比較して約半分の線径から銅損が増加
している様子がうかがえる。この結果によればφ1 =2
δなる従来の細線においては直流銅損Q0 に比べて1.
3倍の発熱が見られる。
【0107】さらに、これらを検証するために周波数f
をパラメータとして励磁コイルの自己発熱が増加し始め
る細線の境界線径φ0 を調べてみると、図8の関係が確
認された。このような現象が見られるのは、本例のよう
に励磁コイル18を定着ニップ部N近傍に集中して形成
しているために対称性がくずれている影響と考えられ、
通常議論されている侵入深さδよりもさらに薄い範囲に
おいて集中電流が流れていることが予想される。このよ
うな場合には、線径φ1 を銅損による発熱が増加しない
細さまで小径化することにより、励磁コイルの自己発熱
を抑えて少ない損失で定着フィルムの加熱を行うことが
可能となる。
【0108】よって、細線の線径φ1 として、通常求め
られる侵入深さδの2倍の太さ2δに対してその半分以
下に設定した。これにより極めて自己発熱の小さい励磁
コイル18を実現している。
【0109】B)定着フィルム10 図9は本例における定着フィルム10の層構成模型図で
ある。本例の定着フィルム10は、電磁誘導発熱性の定
着フィルムの基層となる金属フィルム等でできた発熱層
1と、その外面に積層した弾性層2と、その外面に積層
した離型層3の3層複合構造のものである。円筒状の定
着フィルム10において発熱層1が内面側であり、離型
層3が外面側である。前述したように、発熱層1に交番
磁束aが作用することで該発熱層1に渦電流bが発生し
て該発熱層1が発熱する。その熱が弾性層2・離型層3
を介して定着ニップ部Nを加熱し、該定着ニップ部Nに
通紙される被加熱材としての被記録材を加熱してトナー
画像の加熱定着がなされる。
【0110】a.発熱層1 発熱層1はニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケル−コ
バルト合金等といった強磁性体の金属を用いるとよい。
【0111】非磁性の金属でも良いが、より好ましくは
磁束の吸収の良いニッケル、鉄、磁性ステンレス、コバ
ルト−ニッケル合金等の金属が良い。
【0112】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。表皮深
さσ[m]は、励磁回路の周波数f[Hz]と透磁率μ
と固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0113】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収深
さを示しており、これより深いところでは電磁波の強度
は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエネルギ
ーはこの深さまでで吸収されている(図11)。
【0114】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mがよい。発熱層1の厚みが1μmよりも小さいとほと
んどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪く
なる。また、発熱層が100μmを越えると剛性が高く
なり過ぎ、また屈曲性が悪くなり、回転体として使用す
るには現実的ではない。したがって、発熱層1の厚みは
1〜100μmが好ましい。
【0115】b.弾性層2 弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシ
リコーンゴムなどで耐熱性が良く、熱伝導率が良い材料
である。
【0116】弾性層2の厚さは10〜500μmが好ま
しい。この弾性層2は定着画像品質を保証するために必
要な厚さである。
【0117】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは被記録材P上で大きな面積にわたってベタ画像
が形成される。この場合、被記録材の凹凸あるいはトナ
ー層の凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加熱
ムラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に
光沢ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高
く、伝熱量が少ない部分では光沢度が低い。弾性層2の
厚さとしては、10μm以下では被記録材あるいはトナ
ー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ムラが発生してしま
う。また、1000μm以上の場合には弾性層2の熱抵
抗が大きくなりクイックスタートを実現するのが難しく
なる。より好ましくは弾性層2の厚みは50〜500μ
mがよい。
【0118】弾性層2の硬度は、硬度が高すぎると被記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従し切れず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては
60°(JIS-A )以下、より好ましくは45°以下がよ
い。
【0119】弾性層2の熱伝導率λに関しては、 6×10-4〜2×10-3[cal/cm・sec・de
g.] がよい。
【0120】熱伝導率λが6×10-4[cal/cm・
sec・deg.]よりも小さい場合には、熱抵抗が大
きく、定着フィルム10の表層(離型層3)における温
度上昇が遅くなる。
【0121】熱伝導率λが2×10-3[cal/cm・
sec・deg.]よりも大きい場合には、硬度が高く
なりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化する。
【0122】よって、弾性層2の熱伝導率λは、6×1
-4〜2×10-3[cal/cm・sec・deg.]
がよい。より好ましくは、8×10-4〜1.5×10-3
[cal/cm・sec・deg.]がよい。
【0123】c.離型層3 離型層3は、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシ
リコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、
PTFE、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料を選
択することができる。
【0124】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
く、厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ムラで離型性
の悪い部分ができたり、耐久性が不足するといった問題
が発生する。また、100μmを越えると熱伝導が悪化
するという問題が発生し、特に樹脂系の離型層の場合は
硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効果がなくなってしま
う。
【0125】また図10に示すように、定着フィルム1
0の層構成において、発熱層1の自由面側(発熱層1の
弾性層2側とは反対面側)に断熱層4を設けてもよい。
【0126】断熱層4としては、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PE
EK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PT
FE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0127】また、断熱層4の厚さとしては10〜10
00μmが好ましい。断熱層4の厚さが10μmよりも
小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性も不
足する。一方、1000μmを越えると磁性コア17a
・17b・17c及び励磁コイル18から発熱層1の距
離が大きくなり、磁束が十分に発熱層1に吸収されなく
なる。
【0128】断熱層4は、発熱層1に発生した熱が定着
フィルム10の内側に向かわないように断熱できるの
で、断熱層4がない場合と比較して被記録材P側への熱
供給効率良くなる。よって、消費電力を抑えることがで
きる。
【0129】〈第2の実施形態例〉(図12・図13) 本例においては、図12・図13に示すように、第1の
実施形態例の励磁コイル18との対比において、励磁コ
イル18を構成する束線の断面形状が円状ではないこと
を特徴としている。これ以外は第1の実施形態例の装置
と同様の構成である。
【0130】本例では励磁コイル18を隙間なくより密
に巻くことができるため、第1の実施形態例では10タ
ーンで励磁コイル18を構成していたが、同一断面積で
11ターン巻くことができた。このため、第1の実施形
態例と同等の磁束の発生を得るために、1ターン当たり
の電流量を11分の10に減らすことができた。
【0131】励磁コイル18の巻数が増えたことによ
り、細線1本当たりに流れる電流量を減少させることが
でき、励磁コイル18の自己発熱を低減することができ
た。これにより効率よく電磁誘導加熱を行うことができ
るようになる。
【0132】〈第3の実施形態例〉(図14) 本例においては、図14に示すように、励磁コイル18
と同時にコア17a・17b・17cも同時に絶縁体1
9で成形被覆(モールド成形)してモールドコイル20
を構成したものである。
【0133】磁性コア17a・17b・17cを形成し
ている材料(フェライト、パーマロイなど)は絶縁体1
9の構成材料よりも剛性が高いため、モールドコイル2
0に一体成形することにより、モールドコイル20の曲
げに対する強度を高くすることができる。
【0134】フルカラーのようにトナー層の厚みが厚い
場合や、高速機の定着のように比較的大きな加圧力を必
要とする場合には、この構成は特に有効である。
【0135】また、磁性コアは硬度は高いが脆いという
性質があるために、組み立ての際の取扱いに注意が必要
であるが、モールドコイル20に一体成形にすることに
より、取扱いが容易になる。
【0136】本例においては第2の実施形態例のような
励磁コイル18の構成をとったが、第1の実施形態例の
ような励磁コイル18の構成でも良い。
【0137】〈その他の実施形態例〉(図15・図1
6) 1)電磁誘導発熱性の定着フィルム10は、モノクロあ
るいは1パルスマルチカラー画像等の加熱定着用の場合
は弾性層2を省略した形態のものにすることもできる。
発熱層1は樹脂に金属フィラーを混入して構成したもの
とすることもできる。発熱層単層の部材とすることもで
きる。
【0138】2)加熱装置としての定着装置100の装
置構成は実施形態例の加圧ローラ駆動方式に限られるも
のではない。
【0139】例えば、図15の(A)ように、モールド
コイル20と、駆動ローラ31と、テンションローラ3
2との間に、電磁誘導発熱性のエンドレスベルト状の定
着フィルム10を懸回張設し、モールドコイル20の下
面部と加圧部材としての加圧ローラ30とを定着フィル
ム10を挟んで圧接させて定着ニップ部Nを形成させ、
定着フィルム10を駆動ローラ31によって回転駆動さ
せる装置構成にすることもできる。この場合、加圧ロー
ラ30は従動回転ローラである。
【0140】(B)の装置は、モールドコイル20と駆
動ローラ31との間に、電磁誘導発熱性のエンドレスベ
ルト状の定着フィルム10を懸回張設し、モールドコイ
ル20の下面部と加圧部材としての加圧ローラ30とを
定着フィルム10を挟んで圧接させて定着ニップ部Nを
形成させ、定着フィルム10を駆動ローラ31によって
回転駆動させる装置構成である。
【0141】(C)の装置は、電磁誘導発熱性の定着フ
ィルム10をロール巻きにした長尺のウエブ状部材に
し、これを繰り出し軸33側からモールドコイル20の
下面を経由させて巻き取り軸34側に係止させ、モール
ドコイル20の下面部と加圧部材としての加圧ローラ3
0とを定着フィルム10を挟んで圧接させて定着ニップ
部Nを形成させ、定着フィルム10を繰り出し軸33側
から巻き取り軸34側へ所定の速度で巻き取り走行移動
させる装置構成である。
【0142】3)電磁誘導発熱性部材は固定部材とした
装置構成のものとすることもできる。図16はその例を
示すものである。10Aはモールドコイル20の下面に
固定して配設した電磁誘導発熱性の横長板部材(鉄板な
ど)である。この固定の電磁誘導発熱性部材10Aと加
圧部材としての加圧ローラ30とを耐熱性の薄肉フィル
ムFを挟ませて圧接させて定着ニップ部Nを形成させて
ある。モールドコイル20の磁性コア17aの下端部は
定着ニップ部N即ち固定の電磁誘導発熱性部材10Aに
対応位置している。
【0143】耐熱性フィルムFは加圧ローラ駆動方式、
あるいは駆動ローラ若しくは巻き取り軸により定着ニッ
プ部Nをその内側面が固定の電磁誘導発熱性部材10A
の下面に密着して摺動しながら回転移動若しくは走行移
動する。固定の電磁誘導発熱性部材10Aはモールドコ
イル20の励磁コイルに交番電流が印加されることで生
じる交番磁束を集中的に受けて電磁誘導発熱する。そし
て定着ニップ部Nの耐熱性フィルムFと加圧ローラ30
の間に被記録材Pが導入されて耐熱性フィルムFと一緒
に定着ニプ部Nを挟持搬送されていく過程において、固
定の電磁誘導発熱性部材10Aの発熱エネルギーを耐熱
性フィルムFを介して受けて加熱され、トナー画像tの
定着がなされる。
【0144】固定の電磁誘導発熱性部材10Aはモール
ドコイル20の成形時に同時に該モールドコイル20の
下面部に被着一体化させて具備させることもできる。
【0145】4)加圧部材30はローラ体に限らず、回
動ベルト型など他の形態の部材にすることもできる。
【0146】また加圧部材30側からも被記録材に熱エ
ネルギーを供給するために、加圧部材30側にも電磁誘
導加熱等の発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調す
る装置構成にすることもできる。
【0147】5)本発明の加熱装置は実施形態例の画像
加熱定着装置としてに限らず、画像を担持した被記録材
を加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定
着する像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、
加熱ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理する
手段・装置として使用できる。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば電
磁誘導加熱方式の加熱装置について、 .高速対応、多重フルカラートナー画像定着等におい
て定着品質を確保するために加圧力をアップさせた装置
設計とした場合にも十分対応することができる、 .高剛性・高耐圧力構造物としての励磁コイルの絶縁
体モールド体に磁性コアを配設・支持させる、あるいは
磁性コアも含めて励磁コイルの絶縁体モールド体にする
ことで、脆い部材である磁性コアの装置組み立て時の取
扱が容易となる、 .低消費電力、ウエイトタイムの短縮化(クイックス
タート性)が可能、被加熱材を高速にかつ所要十分に加
熱処理することが可能、画像加熱定着装置にあってはフ
ルカラー画像のようなトナー量の多い画像に対してもト
ナー画像を十分溶融することができて、定着不良・光沢
ムラ・オフセットなどの問題なく所要十分な高画質の定
着能力、高速処理性を得ることが可能である、 .磁場発生手段の励磁コイルを形成する導線をそれぞ
れが絶縁被覆をもつ複数本の細線の束線とすることで、
自己発熱の小さい励磁コイルを構成することができ、励
磁コイルの自己発熱によるエネルギー損失を抑えて、更
なるエネルギー効率の向上をはかることが可能となる等
の効果を得ることができ、所期の目的がよく達成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態例における画像形成装置例の概
略構成図
【図2】加熱装置としての定着装置の要部の横断側面模
型図
【図3】同じく要部の正面模型図
【図4】同じく要部の縦断正面模型図
【図5】モールドコイルと磁性コアの分解斜視図
【図6】(A)はモールド前の励磁コイルの切欠き斜視
図、(B)はモールドコイルの切欠き斜視図
【図7】励磁コイルの束線(導線)を構成する銅製細線
の線径φ1 と自己発熱量Qとの関係図
【図8】周波数fをパラメータとして励磁コイルの自己
発熱が増加し始める細線の境界線径φ0 を調べた結果図
【図9】電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型図
(その1)
【図10】電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型
図(その2)
【図11】発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグラ
【図12】第2の実施形態例における加熱装置としての
定着装置の要部の横断側面模型図
【図13】(A)はモールド前の励磁コイルの切欠き斜
視図、(B)はモールドコイルの切欠き斜視図
【図14】(A)は第3の実施形態例における装置のモ
ールドコイルの斜視図、(B)はその切欠き斜視図
【図15】(A)・(B)・(C)はそれぞれ定着装置
の他の構成形態例の概略図
【図16】定着装置のさらに他の構成形態例の概略図
【図17】従来の電磁誘導加熱方式の加熱装置(定着装
置)の一例の構成略図
【符号の説明】
10 電磁誘導発熱性部材としての定着フィルム 1 発熱層 2 弾性層 3 離型層 4 断熱層 20 モールドコイル(絶縁体モールド励磁コイル) 18 励磁コイル 19 絶縁体 17a〜17c 磁性コア 21 上側フィルムガイド部材 22 加圧用剛性ステー 23a・23b 定着フィルム端部の規制・保持用フ
ランジ部材 25a・25b 加圧バネ部材 30 加圧部材としての加圧ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 耕一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−64353(JP,A) 特開 平1−239791(JP,A) 特開 平6−102054(JP,A) 実開 昭61−36944(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】励磁コイルを有する磁場発生手段と、磁場
    発生手段の磁場の作用で発熱する発熱層を有する回転体
    と、回転体と接触する加圧部材と、を有し、回転体の発
    熱により回転体と加圧部材の間を通過する被加熱材を加
    熱する加熱装置において、 前記励磁コイルは給電部を除いた部分を絶縁体で成型被
    覆したコイルと絶縁体の一体成型体であり、この一体成
    型体と前記加圧部材が前記回転体を介して相互圧接して
    被加熱材を挟持搬送するニップ部を形成しており、更に
    この一体成型体が前記回転体のガイド部材を兼ねている
    ことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】前記一体成型体には磁性コアを取り付ける
    ための穴が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】前記励磁コイルは絶縁被覆された導線を複
    数本束ねたものをコイル状に複数回巻いたものである請
    求項1に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】前記装置は更に、前記回転体の長手方向に
    沿って断面がT字型に配置されている磁性コアを有し、
    前記励磁コイルは前記磁性コアの長手方向周りに巻かれ
    ており、前記磁性コアも前記励磁コイルと前記絶縁体と
    共に前記一体成型体となっていることを特徴とする請求
    項1に記載の加熱装置。
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