JP2001117395A - 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、像加熱装置および画像形成装置

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JP2001117395A
JP2001117395A JP29499199A JP29499199A JP2001117395A JP 2001117395 A JP2001117395 A JP 2001117395A JP 29499199 A JP29499199 A JP 29499199A JP 29499199 A JP29499199 A JP 29499199A JP 2001117395 A JP2001117395 A JP 2001117395A
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Tatsuro Hayakawa
辰郎 早川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁誘導加熱方式の加熱装置あるいは像加熱装
置100について、電磁誘導発熱性部材として回転する
無端ベルト10を用いた場合の該無端ベルトの回転軸方
向の摩擦力による該無端ベルトの端部からの破損を防止
する。 【解決手段】無端ベルト10を、その回転時の中心がベ
ルトガイド部材16によって位置決めされるようにする
と共に、無端ベルト10の端部に無端ベルトと共に回転
可能な円筒部材23a・23bを装着して無端ベルト1
0の回転時の回転軸方向の摩擦力をこの円筒部材で受け
ることで、無端ベルトの回転軸方向の摩擦力を無端ベル
トの端部に伝えないようにしたものであり、無端ベルト
の回転時の、回転軸方向の摩擦力はこのベルト自身で受
けるのではなく、無端ベルトの端部に設けたこのベルト
と共に回転可能な円筒部材が受けるような構造であるの
で、この摩擦力による無端ベルトの端部からの破損を防
止することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱装置、像加熱
装置および画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、磁場発生手段と、前記磁場
発生手段の磁界の作用で電磁誘導発熱する電磁誘導発熱
性部材と、前記電磁誘導発熱性部材と相互圧接して被加
熱材のニップ部を形成する回転可能な加圧部材を有し、
前記電磁誘導発熱性部材の発熱で被加熱材若しくは画像
を担持した被記録材を加熱する、電磁誘導加熱方式の加
熱装置若しくは像加熱装置、および該像加熱装置を有す
る電子写真装置・静電記録装置などの画像形成装置に関
する。
【0003】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させる、トナー画像を被記録材に加熱定着さ
せる像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
【0004】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレク
トロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印
刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接
方式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像
(トナー画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱
定着させる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く
用いられていた。
【0005】近時はクイックスタートや省エネルギーの
観点からフィルム加熱方式の装置が実用化されている。
【0006】また電磁誘導加熱方式の装置も提案されて
いる。
【0007】a)熱ローラ方式の定着装置 これは、定着ローラ(加熱ローラ)と加圧ローラとの圧
接ローラ対を基本構成とし、該ローラ対を回転させ、該
ローラ対の相互圧接部である定着ニップ部に画像定着す
べき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を導入
して挟持搬送させて、定着ローラの熱と、定着ニップ部
の加圧力にて未定着トナー画像を被記録材面に熱圧定着
させるものである。
【0008】定着ローラは、一般に、アルミニウムの中
空金属ローラを基体(芯金)とし、その内空に熱源とし
てのハロゲンランプを挿入配設してあり、ハロゲンラン
プの発熱で加熱され、外周面が所定の定着温度に維持さ
れるようにハロゲンランプヘの通電が制御されて温調さ
れる。
【0009】特に、最大4層のトナー画像層を十分に加
熱溶融させて混色させる能力を要求される、フルカラー
の画像形成を行う画像形成装置の定着装置としては、定
着ローラの芯金を高い熱容量を有するものにし、またそ
の芯金外周にトナー画像を包み込んで均一に溶融するた
めのゴム弾性層を具備させ、そのゴム弾性層を介してト
ナー画像の加熱を行っている。また、加圧ローラ内にも
熱源を具備させて加圧ローラも加熱・温調する構成にし
たものもある。
【0010】しかし、熱ローラ方式の定着装置は画像形
成装置の電源をオンにして同時に定着装置の熱源である
ハロゲンランプに通電を開始しても、定着ローラの熱容
量が大きく、定着ローラ等が冷え切っている状態時から
所定の定着可能温度に立ち上がるまでにはかなりの待ち
時間(ウェイトタイム)を要し、クイックスタート性に
欠ける。また画像形成装置のスタンバイ状態時(非画像
出力時)も何時でも画像形成動作が実行できるようにハ
ロゲンランプに通電して定着ローラを所定の温調状態に
維持させておく必要があり、電力消費量が大きい等の問
題があった。
【0011】また、上述のフルカラーの画像形成装置の
定着装置のように特に熱容量の大きな定着ローラを用い
るものにおいては、温調と定着ローラ表面の昇温とに遅
延が発生するため、定着不良や光沢ムラやオフセット等
の問題が発生していた。
【0012】b)フィルム加熱方式の定着装置 フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980号
公報等に提案されている。
【0013】即ち、加熱体としての一般にセラミックヒ
ータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム)を挟ませてニップ部を形成さ
せ、該ニップ部のフィルムと加圧ローラとの間に画像定
着すべき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を
導入してフィルムと一緒に挟持搬送させることでニップ
部においてセラミックヒータの熱をフィルムを介して被
記録材に与え、またニップ部の加圧力にて未定着トナー
画像を被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0014】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及びフィルムとして低熱容量の部材を用い
てオンデマンドタイプの装置を構成することができ、画
像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミッ
クヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態に
すればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行
可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート
性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電
力)等の利点がある。
【0015】ただ、大きな熱量が要求されるフルカラー
画像形成装置や高速機種用の定着装置としては熱量的に
難点がある。
【0016】c)電磁誘導加熱方式の定着装置 実開昭51−109739号公報には、磁束により定着
ローラに電流を誘導させてジュール熱によって発熱させ
る誘導加熱定着装置が開示されている。これは、誘導電
流の発生を利用することで直接定着ローラを発熱させる
ことができて、ハロゲンランプを熱源として用いた熱ロ
ーラ方式の定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成
している。
【0017】しかしながら、磁場発生手段としての励磁
コイルにより発生した交番磁束のエネルギーが定着ロー
ラ全体の昇温に使われるため放熱損失が大きく、投入エ
ネルギーに対する定着エネルギーの密度が低く効率が悪
いという欠点があった。
【0018】そこで、定着に作用するエネルギーを高密
度で得るために発熱体である定着ローラに励磁コイルを
接近させたり、励磁コイルの交番磁束分布を定着ニップ
部近傍に集中させたりして、高効率の定着装置が考案さ
れた。
【0019】図13に、磁場発生手段の励磁コイルの交
番磁束分布を定着ニップ部に集中させて効率を向上させ
た電磁誘導加熱方式の定着装置の一例の概略構成を示し
た。
【0020】10は電磁誘導発熱層(導電体層、磁性体
層、抵抗体層)を有する、電磁誘導発熱性の回転体とし
ての円筒状の定着ベルト(フィルム)である。
【0021】16は横断面略半円弧状樋型のベルトガイ
ド部材であり、円筒状定着ベルト10はこのベルトガイ
ド部材16の外側にルーズに外嵌させてある。
【0022】15はベルトガイド部材16の内側に配設
した磁場発生手段であり、励磁コイル18とE型の磁性
コア(芯材)17とからなる。
【0023】30は弾性加圧ローラであり、定着ベルト
10を挟ませてベルトガイド部材16の下面と所定の圧
接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成させて相互
圧接させてある。
【0024】上記磁場発生手段15の磁性コア17は定
着ニップ部Nに対応位置させて配設してある。
【0025】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による該加圧ローラ30と定着ベルト10の外面
との摩擦力で定着ベルト10に回転力が作用して、該定
着ベルト10がその内面が定着ニップ部Nにおいてベル
トガイド部材16の下面に密着して摺動しながら矢示の
時計方向に加圧ローラ30の回転周速度にほぼ対応した
周速度をもってベルトガイド部材16の外回りを回転状
態になる(加圧ローラ駆動方式)。
【0026】ベルトガイド部材16は、定着ニップ部N
への加圧、磁場発生手段15としての励磁コイル18と
磁性コア17の支持、定着ベルト10の支持、該定着ベ
ルト10の回転時の搬送安定性を図る役目をする。この
ベルトガイド部材16は磁束の通過を妨げない絶縁性の
部材であり、高い荷重に耐えられる材料が用いられる。
【0027】励磁コイル18は不図示の励磁回路から供
給される交番電流によって交番磁束を発生する。交番磁
束は定着ニップ部Nの位置に対応しているE型の磁性コ
ア17により定着ニップ部Nに集中的に分布し、その交
番磁束は定着ニップ部Nにおいて定着ベルト10の電磁
誘導発熱層に渦電流を発生させる。この渦電流は電磁誘
導発熱層の固有抵抗によって電磁誘導発熱層にジュール
熱を発生させる。
【0028】この定着ベルト10の電磁誘導発熱は交番
磁束を集中的に分布させた定着ニップ部Nにおいて集中
的に生じて定着ニップ部Nが高効率に加熱される。
【0029】定着ニップ部Nの温度は、不図示の温度検
知手段を含む温調系により励磁コイル18に対する電流
供給が制御されることで所定の温度が維持されるように
温調される。
【0030】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着ベルト10がベルトガイド部
材16の外回りを回転し、励磁回路から励磁コイル18
への給電により上記のように定着ベルト10の電磁誘導
発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上が
って温調された状態において、不図示の画像形成手段部
から搬送された未定着トナー画像tが形成された被記録
材Pが定着ニップ部Nの定着ベルト10と加圧ローラ3
0との間に画像面が上向き、即ち定着ベルト面に対向し
て導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着ベル
ト10の外面に密着して定着ベルト10と一緒に定着ニ
ップ部Nを挟持搬送されていく。この定着ニップ部Nを
定着ベルト10と一緒に被記録材Pが挟持搬送されてい
く過程において定着ベルト10の電磁誘導発熱で加熱さ
れて被記録材P上の未定着トナー画像tが加熱定着され
る。被記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると回転定着
ベルト10の外面から分離して排出搬送されていく。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上述例のような定着装
置において、円筒状の電磁誘導発熱性部材である定着ベ
ルト10はその回転時に回転軸方向の一方側あるいは他
方側への寄り移動を生じやすい。この定着ベルト10の
寄り移動は定着ベルトの端部を受け止める部材を設ける
ことで規制することができる。しかし従来装置において
はそのベルト端部受け止め規制部材は非回転の固定部材
であり、そのため定着ベルトの回転時の、ベルト端部受
け止め規制部材との間に生じる回転軸方向の摩擦力はこ
の定着ベルト自身で受けていたため、この摩擦力によっ
て定着ベルト端部が座屈するなど、定着ベルトが破損す
るおそれがあった。
【0032】そこで本発明は、電磁誘導加熱方式の加熱
装置、像加熱装置、画像形成装置について、電磁誘導発
熱性部材として回転する無端ベルトを用いた場合の該無
端ベルトの回転軸方向の摩擦力による該無端ベルトの端
部からの破損を防止することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、加熱装置、像加熱装置および画像形成装置で
ある。
【0034】(1)磁場発生手段と、前記磁場発生手段
の磁界の作用で電磁誘導発熱する電磁誘導発熱性部材
と、前記電磁誘導発熱性部材と相互圧接して被加熱材の
ニップ部を形成する回転可能な第1の加圧部材を有し、
前記電磁誘導発熱性部材の発熱で被加熱材を加熱する加
熱装置であり、前記電磁誘導発熱部材は無端ベルトであ
り、前記無端ベルトの内側において前記第1の加圧部材
と対向する位置に回転可能な第2の加圧部材を有し、少
なくとも前記ニップ部よりも無端ベルト回転方向上流側
にニップ部位置に対して固定して、無端ベルトの走行位
置を決定可能に配設したベルトガイド部材を有し、前記
無端ベルトは前記第2の加圧部材と前記ベルトガイド部
材の外側に略円筒状にルーズに外嵌されて回転し、この
無端ベルトの端部にこの無端ベルトと共に回転可能な円
筒部材を装着して、この無端ベルトの回転時の回転軸方
向の摩擦力をこの円筒部材で受けることを特徴とする加
熱装置。
【0035】(2)前記磁場発生手段を前記無端ベルト
の内側に配設したことを特徴とする(1)に記載の加熱
装置。
【0036】(3)前記無端ベルトの温度検知手段を磁
場発生手段よりも無端ベルト回転方向下流側で、前記ニ
ップ部よりも無端ベルト回転方向上流側において前記無
端ベルトに当接させたことを特徴とする(1)又は
(2)の何れかに記載の加熱装置。
【0037】(4)前記無端ベルトの長さをLB、前記
第1の加圧部材の加圧部長さをLR1、前記第2の加圧
部材の前記無端ベルトとの接触可能長さをLR2とする
と、LB>LR2>LR1の関係を満足することを特徴
とする(1)乃至(3)の何れかに記載の加熱装置。
【0038】(5)被記録材上の画像を加熱する加熱手
段を有する像加熱装置であり、前記加熱手段が(1)乃
至(4)の何れかに記載の加熱装置であることを特徴と
する像加熱装置。
【0039】(6)画像を担持した被記録材を加熱する
像加熱装置として(1)乃至(4)の何れかに記載の加
熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0040】(7)被記録材に画像を形成する画像形成
手段と、被記録材に形成された画像を加熱する像加熱装
置を具備し、前記像加熱装置が(1)乃至(4)の何れ
かに記載の加熱装置であることを特徴とする画像形成装
置。
【0041】〈作 用〉即ち本発明は、電磁誘導発熱性
部材としての無端ベルトを、その回転時の中心がベルト
ガイド部材によって位置決めされるようにすると共に、
この無端ベルトの端部にこの無端ベルトと共に回転可能
な円筒部材を装着して無端ベルトの回転時の回転軸方向
の摩擦力をこの円筒部材で受けることで、無端ベルトの
回転軸方向の摩擦力を該無端ベルトの端部に伝えないよ
うにしたものであり、無端ベルトの回転時の、回転軸方
向の摩擦力はこのベルト自身で受けるのではなく、無端
ベルトの端部に設けたこのベルトと共に回転可能な円筒
部材が受けるような構造であるので、この摩擦力による
無端ベルトの端部からの破損を防止することができた。
【0042】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉(図1〜図9) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は電子写真カラープリンタである。
【0043】101は有機感光体やアモルファスシリコ
ン感光体でできた感光体ドラム(像担持体)であり、矢
示の反時計方向に所定のプロセススピード(周速度)で
回転駆動される。
【0044】感光体ドラム101はその回転過程で帯電
ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な
帯電処理を受ける。
【0045】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
による、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信
号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画
素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光10
3を出力して回転感光体ドラム101面に走査露光した
目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。109
はレーザ光学箱110からの出力レーザ光103を感光
体ドラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0046】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光体ドラム101と中
間転写体ドラム105との接触部(或いは近接部)であ
る1次転写部T1において中間転写体ドラム105の面
に転写される。
【0047】中間転写体ドラム105面に対するトナー
画像転写後の回転感光体ドラム101面はクリーナ10
7により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。
【0048】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写体ドラム105面にイエロートナ
ー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒ト
ナー画像の都合4色のトナー画像が順次重ねて転写され
て、目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像
が合成形成される。
【0049】中間転写体ドラム105は、金属ドラム上
に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を有するもので、感光
体ドラム101に接触して或いは近接して感光体ドラム
101と略同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動さ
れ、中間転写体ドラム105の金属ドラムにバイアス電
位を与えて感光体ドラム101との電位差で感光体ドラ
ム101側のトナー画像を前記中間転写体ドラム105
面側に転写させる。
【0050】上記の回転中間転写体ドラム105面に合
成形成されたカラートナー画像は、前記回転中間転写体
ドラム105と転写ローラ106との接触ニップ部であ
る二次転写部T2において、前記二次転写部T2に不図
示の給紙部から所定のタイミングで送り込まれた被記録
材Pの面に転写されていく。転写ローラ106は被記録
材Pの背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで
中間転写体ドラム105面側から被記録材P側へ合成カ
ラートナー画像を順次に一括転写する。
【0051】二次転写部T2を通過した被記録材Pは中
間転写体ドラム105の面から分離されて像加熱装置
(定着装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加
熱定着処理を受けてカラー画像形成物として機外の不図
示の排紙トレーに排出される。定着装置100について
は(2)項にて詳述する。
【0052】被記録材Pに対するカラートナー画像転写
後の回転中間転写体ドラム105はクリーナ108によ
り転写残りトナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。このクリーナ108は常時は中間転写体ド
ラム105に非接触状態に保持されており、中間転写体
ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画像
の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105に
接触状態に保持される。
【0053】また転写ローラ106も常時は中間転写体
ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写
体ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画
像の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105
に被記録材Pを介して接触状態に保持される。
【0054】本例装置は、白黒画像などモノカラー画像
のプリントモードも実行できる。また両面画像プリント
モード、或いは多重画像プリントモードも実行できる。
【0055】両面画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1面目画像プリント済みの被記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二
次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転
写を受け、再度、定着装置100に導入されて2面に対
するトナー画像の定着処理を受けることで両面画像プリ
ントが出力される。
【0056】多重画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1回目画像プリント済みの被記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再び
二次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済み
の面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、定着装置
100に導入されて2回目のトナー画像の定着処理を受
けることで多重画像プリントが出力される。
【0057】(2)定着装置100 A)装置の全体的な概略構成 図2は装置の要部の横断側面模型図、図3は要部の一部
切欠き正面模型図、図4は要部の分解斜視図である。
【0058】図2において、10は円筒状(無端ベルト
状)の電磁誘導発熱性部材(以下、定着ベルトと記
す)、20は磁場発生手段アセンブリ、30は回転可能
な第1の加圧部材としての加圧ローラ、31は回転可能
な第2の加圧部材としての駆動ローラ、16はベルトガ
イド部材、26は温度センサ、50はサーモスイッチ、
60は入り口ガイドである。
【0059】磁場発生手段アセンブリ20は、横断面略
半円弧状樋形のケーシング21と、このケーシング内に
組み込んだ磁場発生手段としての励磁コイル18及び磁
性コア17a・17bと、ケーシング21の開口部を閉
塞するように配設された平板状の励磁コイル保持部材1
9の組み立て体である。
【0060】この磁場発生手段アセンブリ20はケーシ
ング21の凸曲面側を上向きにして長手両端部を図3の
ように装置シャシー70のシャシー側板70a・70b
間にビス締め等の手段で固定されている。
【0061】第2の加圧部材としての駆動ローラ31
は、芯金31aと、該芯金周りに同心一体にローラ状に
成形被覆させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素
樹脂などの耐熱性・弾性材層31bとで構成されてい
る。この駆動ローラ31は上記の磁場発生手段アセンブ
リ20の下側に位置させて、芯金31aの両端部を図3
のように装置シャシー70のシャシー側板70a・70
b間に軸受け29c・29dを介して回転自由に軸受け
保持させて、磁場発生手段アセンブリ20と並行に配設
してある。
【0062】31cはこの駆動ローラ31の芯金31a
の一端部に固着したドライブギアであり、このドライブ
ギア31cに不図示の駆動手段から回転力が伝達されて
該駆動ローラ31が所定の周速度をもって図2において
矢印の時計方向に回転駆動される。
【0063】ベルトガイド部材16は横断面弧状の細幅
横長部材であり、後述する定着ニップ部Nよりも定着ベ
ルト回転方向上流側において、磁場発生手段アセンブリ
20と駆動ローラ31との間に位置させて、両端部を装
置シャシー70のシャシー側板間にビス締め等の手段で
固定して、駆動ローラ31と並行に配設してある。
【0064】図3・図4において、23a・23bは定
着ベルト端部規制・保持用の円筒部材としての左右の円
筒状(リング状)フランジ部材であり、磁場発生手段ア
センブリ20のケーシング21の左右両端部に設けた円
周方向溝部21a・21bとベルトガイド部材16の左
右両端部に設けた段部16a・16bに回転自由に外嵌
させてあり、それぞれ溝部21a・21bの段部および
ベルトガイド部材16の段部16a・16bと装置シャ
シー70のシャシー側板との間に位置決めされてスラス
ト方向への移動は規制されている。
【0065】電磁誘導発熱性部材としての円筒状の定着
ベルト10はこの左右のフランジ部材23a・23b間
において磁場発生手段アセンブリ20・駆動ローラ31
・ベルトガイド部材16の3部材の外側にルーズに外嵌
させてある。
【0066】第1の加圧部材としての加圧ローラ30
は、芯金30aと、該芯金回りに同心一体にローラ状に
成形被覆させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素
樹脂などの耐熱性・弾性材層30bとで構成されてい
る。必要に応じてフッ素樹脂などの離型層を最外層に設
けることができる。
【0067】この加圧ローラ30は、円筒状定着ベルト
10の外側で、前記駆動ローラ31の下側において該駆
動ローラ31に並行させて、定着ベルト10を挟ませて
駆動ローラ31の下面に圧接させて回転自由に配設して
ある。具体的には図3のように加圧ローラ30の芯金3
0aの両端部をそれぞれ不図示のガイド部材により上下
方向にスライド移動可能に設けた左右の可動軸受け29
a・29bに回転自由に保持させ、それらの各可動軸受
け29a・29bと装置シャシー70との間にそれぞれ
加圧バネ25a・25bを縮設することで加圧ローラ3
0に押し上げ力を作用させ、これにより駆動ローラ31
と加圧ローラ30とを定着ベルト10を挟んで圧接させ
て所定幅の定着ニップ部Nを形成させている。
【0068】不図示の駆動手段からギア31cに回転力
が伝達されて駆動ローラ31が図2において矢印の時計
方向に所定の周速度で回転駆動されると、定着ニップ部
Nにおける駆動ローラ31と定着ベルト10の内面との
摩擦力で定着ベルト10に回転力が作用して定着ベルト
10が磁場発生手段アセンブリ20・駆動ローラ31・
ベルトガイド部材16の3部材の外回りを矢印の時計方
向に駆動ローラ31の回転周速度にほぼ対応した周速度
をもって回転状態になる。
【0069】加圧ローラ30は定着ベルト10の回転に
従動して矢印の反時計方向に回転する。
【0070】而して、駆動ローラ31が回転駆動され、
それに伴って定着ベルト10が回転し、励磁回路27
(図4)から磁場発生手段アセンブリ20の励磁コイル
18への給電により発生する磁場の作用で電磁誘導発熱
性部材としての定着ベルト10の電磁誘導発熱がなされ
て定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調され
た状態において、画像形成手段部から搬送された未定着
トナー画像tが形成された被記録材Pが入り口ガイド6
0により定着ニップ部Nに導かれ、定着ニップ部Nの定
着ベルト10と加圧ローラ30との間に画像面が上向
き、即ち定着フィルム面に対向して導入され、定着ニッ
プ部Nにおいて画像面が定着ベルト10の外面に密着し
て定着ベルト10と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送さ
れていく。
【0071】この定着ニップ部Nを定着ベルト10と一
緒に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において定着
ベルト10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上の
未定着トナー画像tが加熱定着される。この際、入り口
ガイド60上で被記録材Pと未定着トナー画像tが予備
加熱される。
【0072】被記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると
回転定着ベルト10の外面から分離して排出搬送されて
いく。被記録材P上の加熱定着トナー画像tは定着ニッ
プ部Nを通過後、冷却して永久固着像となる。
【0073】本例ではトナーtに低軟化物質を含有させ
たトナーを使用したため、定着装置にオフセット防止の
ためのオイル塗布機構を設けていないが、低軟化物質を
含有させていないトナーを使用した場合にはオイル塗布
機構を設けてもよい。また、低軟化物質を含有させたト
ナーを使用した場合にもオイル塗布や冷却分離を行って
もよい。
【0074】B)ベルトガイド部材16 駆動ローラ31によって定着ベルト10を回転させたと
き、定着ベルト10に対して定着ニップ部Nよりも定着
ベルト回転方向上流側の定着ベルト部分には定着ニップ
部Nに向かって引っ張り力が働く。そこで、定着ベルト
10の回転を安定させるために、定着ニップ部Nよりも
定着ベルト回転方向上流側において、磁場発生手段アセ
ンブリ20と駆動ローラ31との間に位置させて、定着
ベルト10の走行位置を決定可能なベルトガイド部材1
6を配設した。
【0075】このベルトガイド部材16は領域G(図
2)において定着ベルト10の内面と当接可能としてあ
る。そして、定着ベルト10の回転開始/停止時、被記
録材が定着ニップ部Nに入るときのトルク変動など、定
着ベルト10の回転が不安定になる場合でも、このベル
トガイド部材16が定着ニップ部Nに対する定着ベルト
10の位置を決定するので、すなわち定着ベルト10は
ベルトガイド部材によって中心が位置決めされて、安定
した定着ベルト10の回転が得られる。
【0076】また、加圧ローラ30の左右の加圧バラン
スが異なる場合や、被記録材Pが中央からオフセットし
て定着ニップ部Nに入る場合など、定着ベルト10の左
右で引っ張り力に変化が生じ、ねじれ力が発生した場合
でも、ベルトガイド部材16が定着ベルト10の走行位
置を決定するため、安定した定着ベルト10の回転が得
られる。
【0077】よって、定着ベルト10の回転が安定する
ので、被記録材Pの搬送性も安定させることができる。
さらに、定着ベルト10と被記録材Pの距離が一定に保
てるので被記録材Pとトナーtに対する、定着ニップ部
N前での熱供給の変化を抑えることができ、定着トナー
画像の光沢度も安定させることができる。
【0078】図3において、LBは定着ベルト10の長
さ、LR1は加圧ローラ30の加圧部長さ、LR2は駆
動ローラ31の定着ベルト10との接触可能長さであ
り、 LB>LR2>LR1 の関係を満足するように設計するのがよい。
【0079】なお、被記録材Pの最大幅をLPとした場
合、LR2≧LPを満足する。
【0080】C)フランジ部材23a・23b フランジ部材23a・23bは定着ベルト10の端部と
密着している部材であり、定着ベルト10の回転時に該
定着ベルト10の端部をフランジ部材内側面で受けて定
着ベルトの長手に沿う寄り移動を規制する役目をする。
【0081】このフランジ部材23a・23bは前述し
たように回転自由に配設してあることで、定着ベルト1
0の回転時に該定着ベルト10の端部を受けて定着ベル
トの長手に沿う寄り移動を規制した時の定着ベルト端部
とフランジ部材内側面との摩擦力により該フランジ部材
が定着ベルト10と共に回転する。
【0082】そうすると、回転する定着ベルト10の寄
り規制時の定着ベルト端部とフランジ部材内側面との摩
擦力はこれらの回転するフランジ部材が全て受けるよう
になるので、定着ベルト端部の座屈などの定着ベルト1
0の破損を防止することができる。
【0083】フランジ部材が回転しない固定に部材であ
ると、回転する定着ベルト10の寄り規制時の定着ベル
ト端部と該フランジ部材内側面との摩擦力を全て定着ベ
ルトの端部で受けてしまうことになり、この力によって
定着ベルトが破損してしまう原因になることがある。
【0084】またフランジ部材が無かったならば定着ベ
ルト10はシャシー70の側板の内面によって寄りが規
制される。このときの摩擦力を全て定着ベルト10の端
部で受けてしまうと、この力によって定着ベルト10が
破損してしまう原因になることがある。
【0085】フランジ部材23a・23bが定着ベルト
10と共に回転すると、定着ベルト10の寄り規制時の
摩擦力はこれらのフランジ部材23a・23bが全て受
けるようになるので、定着ベルト10の破損を防止する
ことができる。
【0086】D)定着ベルト10 図5は本実施例における、電磁誘導発熱性部材としての
定着ベルト10の層構成模型図である。
【0087】本例の定着ベルト10は、電磁誘導発熱性
の定着ベルトの基層となる金属ベルト等でできた発熱層
1と、その外面に積層した弾性層2と、更にその外面に
積層した離型層3の複合構造のものである。
【0088】発熱層1と弾性層2との間の接着、弾性層
2と離型層3との間の接着のために、各層間にプライマ
ー層(不図示)を設けてもよい。
【0089】略円筒形状である定着ベルト10におい
て、発熱層1が内面側であり、離型層3が外面側であ
る。前述したように、発熱層1に交番磁束が作用するこ
とで、発熱層1に渦電流が発生して発熱層1が発熱す
る。この層で誘導発熱した熱が弾性層2・離型層3を介
して定着ベルト10全体を加熱し、定着ニップ部Nに通
紙される被記録材Pを加熱してトナーt画像の加熱定着
がなされる。
【0090】a.発熱層1 発熱層1は、ニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケル−
コバルト合金といった強磁性体の金属を用いるとよい。
【0091】非磁性の金属でも良いが、より好ましくは
磁束の吸収のよいニッケル、鉄、磁性ステンレス、コバ
ルト−ニッケル合金等の金属が良い。
【0092】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。表皮深
さσ[m]は、励磁回路の周波数f[Hz]と透磁率μ
と固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0093】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強
度は1/e以下になっていることを示す。逆に言うと、
殆どのエネルギーはこの深さまでで吸収されている(図
7)。
【0094】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mがよい。発熱層1の厚みが1μmよりも小さいとほと
んどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪く
なる。また、発熱層1が100μmを超えると剛性が高
くなりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用す
るには現実的ではない。従って、発熱層1の厚みは1〜
100μmが好ましい。
【0095】b.弾性層2 弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシ
リコーンゴム等で、耐熱性、熱伝導率が良い材質であ
る。
【0096】弾性層2の厚さは10〜500μmが好ま
しい。この弾性層2は定着画像品質を保証するために必
要な厚さである。
【0097】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは被記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が
形成される。この場合、被記録材Pの凹凸あるいはトナ
ー層tの凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加
熱ムラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像
に光沢ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高
く、伝熱量が少ない部分では光沢度が低い。
【0098】弾性層2の厚さとしては、10μm以下で
は記録媒体あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像
光沢ムラが発生してしまう。また、弾性層2が1000
μm以上の場合には弾性層の熱抵抗が大きくなりクイッ
クスタートを実現するのが難しくなる。より好ましくは
弾性層2の厚みは50〜500μmが良い。
【0099】弾性層2は、硬度が高すぎると被記録材P
あるいはトナー層tの凹凸に追従しきれず画像光沢ムラ
が発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては6
0゜(JIS−A:JIS−K A型試験機)以下、よ
り好ましくは45゜以下がよい。
【0100】弾性層2の熱伝導率λに関しては、6×1
-4〜2×10-3[cal/cm・sec ・deg ]がよい。熱伝
導率λが6×10-4[cal/cm・sec ・deg ]よりも小さ
い場合には、熱抵抗が大きく、定着ベルト10の表層
(離型層3)における温度上昇が遅くなる。熱伝導率λ
が2×10-3[cal/cm・sec ・deg ]よりも大きい場合
には、硬度が高くなりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化す
る。よって熱伝導率λは6×10-4〜2×10-3[cal/
cm・sec ・deg ]が良い。より好ましくは8×10-4
1.5×10-3[cal/cm・sec ・deg ]が良い。
【0101】c.離型層3 離型層3はフッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリ
コーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、P
TFE、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料を選択
することができる。
【0102】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
い。離型層3の厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ム
ラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足すると
いった問題が発生する。また、離型層が100μmを超
えると熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂
系の離型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効
果がなくなってしまう。
【0103】d.断熱層4 また図6に示すように、定着ベルト10の構成におい
て、発熱層1の自由面側(発熱層1の弾性層2側とは反
対面側)に断熱層4を設けてもよい。
【0104】断熱層4としては、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PE
EK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PT
FE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0105】また、断熱層4の厚さとしては10〜10
00μmが好ましい。断熱層4の厚さが10μmよりも
小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性も不
足する。一方、1000μmを超えると磁性コア17及
び励磁コイル18から発熱層1の距離が大きくなり、磁
束が十分に発熱層1に吸収されなくなる。
【0106】断熱層4は、発熱層1に発生した熱が定着
ベルト10の内側に向かわないように断熱できるので、
断熱層4がない場合と比較して被記録材P側への熱供給
効率良くなる。よって、消費電力を抑えることができ
る。
【0107】E)磁場発生手段アセンブリ20、および
温調系 磁場発生手段は励磁コイル18及び磁性コア17a・1
7bからなる。
【0108】磁性コア17a・17bは高透磁率の部材
であり、フェライトやパーマロイ等といったトランスの
コアに用いられる材料がよく、より好ましくは100k
Hz以上でも損失の少ないフェライトを用いるのがよ
い。
【0109】励磁コイル18はコイル(線輪)を構成さ
せる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆
された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、
これを複数回巻いて励磁コイルを形成している。本例で
は10ターン巻いて励磁コイル18を形成している。
【0110】絶縁被覆は定着ベルト10の発熱による熱
伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよい。
たとえば、アミドイミドやポリイミドなどの被覆を用い
るとよい。
【0111】磁場発生手段アセンブリ20からの励磁コ
イル給電部(引出線)18a・18b(図4)について
はアセンブリから外の部分について束線の外側に絶縁被
覆を施している。励磁コイル18は外部から圧力を加え
て密集度を向上させてもよい。
【0112】励磁コイル18の形状は、図2のように、
電磁誘導発熱性部材である定着ベルト10の電磁誘導発
熱層1の曲面に沿うようにしている。本例では定着ベル
ト10の発熱層1と励磁コイル18との間の距離は略2
mmになるように設定した。
【0113】磁性コア17a・17b及び励磁コイル1
8と、定着ベルト10の発熱層1の間の距離はできる限
り近づけた方が磁束の吸収効率が高いのであるが、この
距離が5mmを越えるとこの効率が著しく低下するため
5mm以内にするのがよい。また、5mm以内であれば
定着ベルト10の発熱層1と励磁コイル18の距離が一
定である必要はない。
【0114】励磁コイル保持部材19の材質としては絶
縁性に優れ、耐熱性がよいものがよい。例えば、フェノ
ール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹
脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹
脂、LCP樹脂などを選択するとよい。
【0115】励磁コイル18には給電部18a・18b
(図4)に励磁回路27を接続してある。この励磁回路
27は約20kHzから500kHzの高周波電流をス
イッチング電源で発生できるようになっている。
【0116】励磁コイル18は励磁回路27から供給さ
れる交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生す
る。電磁誘導発熱性部材である定着ベルト10の電磁誘
導発熱層1には上記の交番磁束を打ち消す方向に渦電流
が流れ、ジュール熱が発生し、定着ベルト10が発熱す
る。
【0117】図8は交番磁束の発生の様子を模式的に表
したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一部を表
す。磁性コア17a・17bに導かれた交番磁束Cは定
着ベルト10の電磁誘導発熱層1に渦電流を発生させ
る。この渦電流は電磁誘導発熱層1の固有抵抗によって
電磁誘導発熱層1にジュール熱(渦電流損)を発生させ
る。ここでの発熱量Qは電磁誘導発熱層を通る磁束の密
度によって決まり図8のグラフような分布を示す。
【0118】図8のグラフは、縦軸が磁性コア17aの
中心を0とした角度θで表した定着ベルト10における
円周方向の位置を示し、横軸が定着ベルト10の電磁誘
導発熱層1での発熱量Qを示す。ここで、発熱域H(発
熱箇所、加熱部位)は最大発熱量をQとした場合、発熱
量がQ/e以上の領域と定義する。これは、定着に必要
な発熱量が得られる領域である。
【0119】定着ニップ部Nの温度は、温度検知手段2
6(図2)を含む温調系により励磁コイル18に対する
電流供給が制御されることで所定の温度が維持されるよ
うに温調される。
【0120】温度検知手段26は定着ベルト10の温度
を検知するサーミスタなどの温度センサであり、本実施
例の装置においてはこの温度センサ26は定着ニップ部
Nよりも定着ベルト回転方向上流側でベルトガイド部材
16よりも定着ベルト回転方向下流側において定着ニッ
プ部寄りの位置で定着ベルト10の内面に接触させて配
設してあり、定着ニップ部Nの前で温度センサ26で測
定した定着ベルト10の温度情報をもとに定着ニップ部
Nの温度を制御するようにしている。これは、定着ベル
ト10の温度を定着ニップ部前で制御することで被記録
材Pおよびトナーtに与える熱量を制御するためであ
る。
【0121】F)安全回路 本例においては、定着ベルト10の発熱域H(図8)の
対向位置に暴走時の励磁コイル18への給電を遮断する
ため温度検知素子であるサーモスイッチ50(図2)を
配設している。
【0122】図9は本例で使用した安全回路の回路図で
ある。温度検知素子であるサーモスイッチ50は+24
VDC電源とリレースイッチ51と直列に接続されてお
り、サーモスイッチ50が切れると、リレースイッチ5
1への給電が遮断され、リレースイッチ51が動作し、
励磁回路27への給電が遮断されることにより励磁コイ
ル18への給電を遮断する構成をとっている。サーモス
イッチ50はOFF動作温度を220℃に設定した。
【0123】また、サーモスイッチ50は定着ベルト1
0の発熱域Hに対向して定着ベルト10の外面に非接触
に配設した。サーモスイッチ50と定着ベルト10との
間の距離は略2mmとした。これにより、定着ベルト1
0にサーモスイッチ50の接触による傷が付くことがな
く、耐久による定着画像の劣化を防止することができ
る。
【0124】本例によれば、装置故障による装置暴走
時、前述した図12の装置のように定着ベルト10が定
着ニップ部Nで発熱する構成とは違い、定着ニップ部N
に被記録材Pが挟まった状態で装置が停止し、励磁コイ
ル18に給電が続けられ定着ベルト10が発熱し続けた
場合でも、被記録材Pが挟まっている定着ニップ部Nで
は発熱していないために被記録材Pが直接加熱されるこ
とがない。また、発熱量が多い発熱域Hには、サーモス
イッチ50が配設してあるため、サーモスイッチ50が
220℃を感知して、サーモスイッチ50が切れた時点
で、リレースイッチ51により励磁コイル18への給電
が遮断される。
【0125】よって、被記録材としての紙の発火温度は
約400℃近辺であるため紙が発火することなく、定着
ベルト10の発熱を停止することができる。
【0126】温度検知素子としてサーモスイッチ50の
ほかに温度ヒューズを用いることもできる。
【0127】〈第2の実施例〉(図10・図11) 本実施例においては、図10に示すように、ベルトガイ
ド部材16により定着ベルト10の形状を略円筒形状に
維持し、回転させた構成で、磁場発生手段17・18を
定着ベルト10の外側に配設している。なお、第1の実
施例と共通の構成部材・部分には同一の符号を付して再
度の説明を省略する。
【0128】この第2の実施例において、左右のフラン
ジ部材23a・23bはそれぞれ、図11に示すよう
に、ベルトガイド部材16の両端部側に設けられた段部
16a・16bと装置シャシー70のシャシー側板70
a・70b(図3)の間に位置決めされてスラスト方向
への移動は規制されている。定着ベルト10はこの左右
のフランジ部材23a・23b間において、駆動ローラ
31、ベルトガイド部材16の外側にルーズに外嵌させ
てある。
【0129】本例において、ベルトガイド部材16を定
着ニップ部部Nよりも定着ベルト回転方向上流側(以
下、定着ニップ部上流側と記す)に定着ベルト10と当
接可能に配設する事で、定着ニップ部上流側で、定着ニ
ップ部に対する定着ベルト10の位置が決まり、安定し
た定着ベルト走行を実現することができる。これによ
り、加圧バランスに差などにより定着ベルト10に対し
ねじれ方向に発生する力に対しても定着ベルトの位置を
決めることができ、安定した定着ベルト走行を得ること
ができる。よって、安定した被記録材の搬送を行うこと
ができる。
【0130】本例においては、磁場発生手段17・18
を定着ベルト10の外側で、定着ニップ部上流に配置し
たが、磁場発生手段の向き・形状は変更することができ
る。
【0131】磁場発生手段17・18を定着ベルト10
の外側に配設すると、磁場発生手段を定着ベルトの内側
に配設する場合と比較して、定着ベルト径を小さくする
ことができ、定着ベルトの熱容量の低減を図ることが可
能となる。
【0132】サーモスイッチ50は定着ベルト10の発
熱域Hに対向して定着ベルト10の内面に非接触に配設
した。サーモスイッチ50と定着ベルト10との間の距
離は略1mmとした。これにより、定着ベルト10にサ
ーモスイッチ50の接触による定着ベルト10からサー
モスイッチ50への熱流出により、サーモスイッチ位置
の温度が低下することでの光沢ムラの発生を防止するこ
とができる。また、光沢ムラが気にならないモノクロ画
像や、光沢度の低い場合にはサーモスイッチ50を定着
ベルト10に当接することが可能である。また、トナー
画像形成域外において定着ベルト10に当接することも
可能である。
【0133】〈その他の実施例〉 1)実施例の定着装置においては、円筒状の定着ベルト
10の内側の加圧ローラ31を駆動ローラとしたが、定
着ベルト10の外側の加圧ローラ30に駆動をかけても
良いし、両ローラ31・30ともに駆動をかけることも
可能である。
【0134】2)ベルトガイド部材16は図4のように
装置の長手にわたって配設することができるが、図12
のように定着ベルト10の両端部で被記録材Pのトナー
画像形成域外B・Bに配設することで、トナー画像域A
で定着ベルト10からベルトガイド部材16への熱流出
をなくすことができ、消費電力の削減と、定着温度まで
の立ち上げ時間の短縮を図ることもできる。
【0135】3)定着ベルト端部の規制・保持用フラン
ジ部材23a・23bは、定着ベルト10の回転時の寄
り移動方向が左方向または右方向の何れか一方向になる
ように装置構成することで、その寄り移動方向側のみに
配設することもできる。
【0136】4)電磁誘導発熱性部材である定着ベルト
10は、モノクロあるいは1パスマルチカラー画像など
の加熱定着用の場合は弾性層2を省略した形態のものと
することもできる。
【0137】発熱層1は樹脂に金属フィラーを混入して
構成したものとすることもできる。
【0138】発熱層単層の部材とすることもできる。
【0139】5)加圧部材30はローラ体に限らず、回
動ベルト型など他の形態の部材にすることもできる。
【0140】また加圧部材30側からも被記録材に熱エ
ネルギーを供給するために、加圧部材30側にも電磁誘
導加熱などの発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調
する装置構成にすることもできる。
【0141】6)本発明の加熱装置は実施例の画像加熱
定着装置としてに限らず、画像を担持した被記録材を加
熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着す
る像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱
ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理する手段
・装置として使用できる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無端ベルトの回転時の、回転軸方向の摩擦力はこのベル
ト自身で受けるのではなく、無端ベルトの端部に設けた
このベルトと共に回転可能な円筒部材が受けるような構
造であるので、この摩擦力による無端ベルトの端部から
の破損を防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置の概略構
成図
【図2】 加熱装置としての定着装置の要部の横断側面
模型図
【図3】 同じく要部の一部切欠き正面模型図
【図4】 同じく要部の分解斜視図
【図5】 定着ベルトの層構成模型図(その1)
【図6】 定着ベルトの層構成模型図(その2)
【図7】 発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグラ
【図8】 磁場発生手段と発熱量Qの関係を示した図
【図9】 安全回路を示した図
【図10】 第2の実施例の定着装置の要部の横断側面
模型図
【図11】 定着ベルトと、ベルトガイド部材と、左右
のフランジ部材の分解斜視図
【図12】 その他の実施例の定着装置の要部の分解斜
視図
【図13】 従来例の加熱装置の横断側面模型図
【符号の説明】
1・・発熱層、2・・弾性層、3・・離型層、4・・断
熱層、10・・定着ベルト(電磁誘導発熱性部材)、1
6・・ベルトガイド部材、17・・磁性コア、18・・
励磁コイル、19・・励磁コイル保持部材、20・・磁
場発生手段アセンブリ、23a,23b・・定着ベルト
端部の規制・保持用フランジ部材、26・・温度検知素
子(サーミスタ)、30・・加圧ローラ、31・・駆動
ローラ、50・・安全用温度検知素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁場発生手段と、前記磁場発生手段の磁界
    の作用で電磁誘導発熱する電磁誘導発熱性部材と、前記
    電磁誘導発熱性部材と相互圧接して被加熱材のニップ部
    を形成する回転可能な第1の加圧部材を有し、前記電磁
    誘導発熱性部材の発熱で被加熱材を加熱する加熱装置で
    あり、 前記電磁誘導発熱部材は無端ベルトであり、前記無端ベ
    ルトの内側において前記第1の加圧部材と対向する位置
    に回転可能な第2の加圧部材を有し、少なくとも前記ニ
    ップ部よりも無端ベルト回転方向上流側にニップ部位置
    に対して固定して、無端ベルトの走行位置を決定可能に
    配設したベルトガイド部材を有し、前記無端ベルトは前
    記第2の加圧部材と前記ベルトガイド部材の外側に略円
    筒状にルーズに外嵌されて回転し、この無端ベルトの端
    部にこの無端ベルトと共に回転可能な円筒部材を装着し
    て、この無端ベルトの回転時の回転軸方向の摩擦力をこ
    の円筒部材で受けることを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】前記磁場発生手段を前記無端ベルトの内側
    に配設したことを特徴とする請求項1に記載の加熱装
    置。
  3. 【請求項3】前記無端ベルトの温度検知手段を磁場発生
    手段よりも無端ベルト回転方向下流側で、前記ニップ部
    よりも無端ベルト回転方向上流側において前記無端ベル
    トに当接させたことを特徴とする請求項1又は2の何れ
    かに記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】前記無端ベルトの長さをLB、前記第1の
    加圧部材の加圧部長さをLR1、前記第2の加圧部材の
    前記無端ベルトとの接触可能長さをLR2とすると、 LB>LR2>LR1 の関係を満足することを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】被記録材上の画像を加熱する加熱手段を有
    する像加熱装置であり、前記加熱手段が請求項1乃至4
    の何れかに記載の加熱装置であることを特徴とする像加
    熱装置。
  6. 【請求項6】画像を担持した被記録材を加熱する像加熱
    装置として請求項1乃至4の何れかに記載の加熱装置を
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】被記録材に画像を形成する画像形成手段
    と、被記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置を
    具備し、前記像加熱装置が請求項1乃至4の何れかに記
    載の加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
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