JP3814542B2 - 像加熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載されている加熱定着器のような像加熱装置に関するもので、特に、画像を担持する記録材と接触する回転体と、この回転体の母線方向への移動を規制する規制部材を有する像加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電子写真方式・静電記録方式等の作像プロセスを採用した画像形成装置において、作像プロセス部で記録材(転写材・印字用紙・感光紙・静電記録紙等)に転写方式あるいは直接方式で形成担持させた目的の画像情報の未定着トナー像を固着像として熱定着処理する加熱定着装置としては、未定着トナー像を担持した記録材を、互いに圧接して回転する、加熱部材としての熱ローラ(定着ローラ)と加圧部材としての加圧ローラとで形成されるニップ部を通過させることにより記録材上に永久画像として定着させる、いわゆるローラ加熱方式の加熱装置が広く用いられている。
【0003】
近年では、クイックスタートや省エネルギの観点からフィルム加熱方式の加熱装置が実用化されている。フィルム加熱方式の加熱装置は、例えば特開昭63−313182号公報・特開平2−157878号公報・特開平4−44075号公報・特開平4−204980号公報等に提案されている。
【0004】
即ち、加熱体としての例えばセラミックヒータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に加熱部材としての耐熱性樹脂フィルム(以下、定着フィルムと記す)を挟ませて圧接ニップ部(以下、定着ニップ部と記す)を形成させ、該定着ニップ部の定着フィルムと加圧ローラとの間に未定着トナー画像を形成担持させた記録材を導入して定着フィルムと一緒に挟持搬送させることで、定着フィルムを介してセラミックヒータの熱を与えながら定着ニップ部の加圧力で未定着トナー画像を記録材面に定着させるものである。
【0005】
このフィルム加熱方式の加熱装置は、スタンバイ中のヒータへの通電を必要とせず、画像形成装置がプリント信号を受信してから、ヒータへの通電を行っても記録材が加熱装置に到達するまでに加熱可能な状態にすることが可能である。よって省エネの観点からフィルム加熱方式の加熱装置はエネルギを無駄にしない優れた加熱定着装置となる。
【0006】
このフィルム加熱方式の加熱装置において、加熱部材として樹脂製定着フィルムよりも高熱伝導の金属を基層として形成される金属製の薄肉スリーブを用いた場合、定着性能の向上が図られ、画像形成装置の高速化にも十分に対応することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フィルム加熱方式の加熱装置において、特に加熱部材として樹脂製定着フィルムよりも高熱伝導の金属を基層として形成される金属製のスリーブ(薄肉金属製定着フィルム)を用いた場合、該金属製スリーブのスラスト方向への寄り移動を規制するために該金属製スリーブの端面を従来のフィルム加熱方式の加熱装置のように端部フランジの規制部材により受け止めさせる構成にした場合には、金属製スリーブは平坦なヒータ面に密着されながら回転するため屈曲を繰り返しながら端面に寄った状態で回転することになり、端面から亀裂が生じる。
【0008】
すなわち、金属製スリーブ端部は端部フランジに当接される際、ラッパ状に端部外径を広げられるように外力を受ける。特に金属製スリーブは内面よりフランジで支える構成となっているため、ラジアル(radial)方向への変形は規制がなく、金属製スリーブへの長手端部への寄り力が強い場合には、より顕著にラッパ状に変形させられる。さらに端部規制用フランジとの摺擦により、金属製スリーブの端部は負荷を絶えず受けている状態になるため、端部より亀裂が生じやすくなってしまう。
【0009】
また、金属製基層をあまり厚く形成してしまうと、室温状態からプリント動作を開始した場合には、加熱定着可能な温度までヒータ温度を加熱昇温させるまでに要する時間が長くなり、ヒータが所定温度まで上昇するまでに時間がかかり、待機時間が長くなってしまう。
【0010】
よってプリント信号を受信してからプリント動作が終了するまでの時間(ファーストプリントタイム)を短くすることが困難になってしまう。
【0011】
また、金属製スリーブの厚みが厚くなると、ヒータ面に金属製スリーブを密着させるための弾性変形が難しくなり、ヒータからの熱が効率良く金属製スリーブに伝わらなくなってしまう。
【0012】
さらに比較的厚肉の金属製スリーブの場合、ヒータ面への密着を確保するために高い加圧力で加圧しなくてはならず、金属製スリーブを無理に屈曲させる事になるため、疲労破壊を起こす等、耐久に耐えうることが非常に困難になってくる。
【0013】
よって、従来方式で薄肉の金属製スリーブを熱的、機械強度的に満足させる構成は今までのところ見つかっていない。
【0014】
これを解決する方法として、金属製スリーブの端部補強部材を設ける方法も考えられるが、金属製スリーブは加圧により変形し、平坦なヒータ面に倣う必要があり、端部のこのような変形に対して補強部材がヒータ面に干渉することなく、形成することは困難であった。すなわち、端部補強部材が金属製スリーブ端面に接着等の方法により固定されている場合には、金属製スリーブの変形に追随する必要があり、ヒータ面と長手方向に渡って接触する従来方式のフィルム加熱方式の加熱定着装置では、金属製スリーブ端部内面に該補強部材の一部があると、ヒータ面に当たり干渉してしまう。この結果、ヒータ面との摺擦によって該補強部材が摩耗したり、ヒータ面を傷つけることになってしまう。
【0015】
これを防ぐために金属製スリーブの該端部補強部材装着部に相当するヒータ面を金属製スリーブ内面から離間する方式も考えられるが、ヒータ、とりわけ定熱容量の薄肉セラミックヒータのそのような加工は非常に困難であり、かつ高コストとなり、実用的ではない。また、基板上に形成されている発熱体等の導電部に同一平面内ではない箇所を形成することは、導通の信頼性の観点から考えても非常に難しい。
【0016】
以上、金属製スリーブを用いた加熱定着装置において、十分な定着性を確保し、かつ高寿命のシステムを構築することは困難であり、現在までのところ達成する手段が提供されていない。
【0017】
本発明は上記の課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、回転体の耐久性が高い像加熱装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、回転体母線方向の長さがコンパクトな像加熱装置を提供することにある。
【0018】
本発明の更なる目的は添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする像加熱装置である。
【0020】
(1)画像を担持する記録材と接触する可撓性を有する回転体と、前記回転体と接触し前記回転体との間に画像を担持する記録材を挟持するニップ部を形成するローラと、前記回転体の母線方向の端面と対向する位置に回転しないように固定されており前記回転体の母線方向への移動を規制する規制部材と、を有する像加熱装置において、
前記規制部材は、前記回転体の母線方向端部外周面のうち前記回転体周方向の前記ニップ部に対応する領域を除く殆どの端部外周面に対向する第1の面と、前記回転体の母線方向端面のうち前記回転体周方向の前記ニップ部に対応する領域を除く殆どの端面に対向する第2の面と、を有し、前記第2の面は前記回転体の母線方向外側に向かって徐々に内径が小さくなる面であることを特徴とする像加熱装置。
【0023】
(2)前記ニップが形成されている状態で前記回転体の外周面は前記規制部材の前記第1の面に接触している領域と前記第1の面から離れている領域を有することを特徴とする(1)に記載の像加熱装置。
【0026】
(3)前回転体の長手方向において、前記規制部材の前記第1の面は前記ニップの領域とオーバーラップしていることを特徴とする(1)に記載の像加熱装置。
【0027】
(4)前記装置は更にヒータと前記ヒータを保持するホルダを有し、前記規制部材は前記ホルダに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
【0030】
(5)前記第1の面と前記第2の面のなす角は90度より大きいことを特徴とする(1)に記載の像加熱装置。
【0031】
(6)前記第2の面は曲面であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
【0033】
(7)前記回転体は金属層を有することを特徴とする(1)に記載の像加熱装置。
【0034】
(8)前記装置は更に、前記金属層に渦電流を誘導するための磁場を発生するコイルを有し、前記記録材上の画像は渦電流の作用で発熱する前記金属層からの熱により加熱されることを特徴とする(7)に記載の像加熱装置。
【0035】
(9)前記装置は更に、前記回転体の内周面と接触するヒータを有し、前記記録材上の画像は前記回転体を介した前記ヒータからの熱により加熱されることを特徴とする(1)に記載の像加熱装置。
【0036】
(10)画像を担持する記録材と接触する可撓性を有する回転体と、前記回転体と接触し前記回転体との間に画像を担持する記録材を挟持するニップ部を形成するローラと、前記回転体が撓んでも撓まず前記回転体に従動して回転し、前記回転体の母線方向への移動を規制する第1の規制部材と、回転しないように固定されていて、前記第1の規制部材の前記母線方向への移動を規制する第2の規制部材を有し、前記第1の規制部材は周方向に無端のリング形状であり、前記第2の規制部材の前記第1の規制部材を受ける部分が周方向で前記ニップ部に対応する部分に切欠き部を有する円形状であり、前記第1の規制部材は、前記回転体の母線方向端部外周面全周に対向する第1の面と、前記回転体の母線方向端面に対向する第2の面と、を有し、前記第2の面は前記回転体の母線方向外側に向かって徐々に内径が小さくなる面であることを特徴とする像加熱装置。
【0040】
(11)前記ニップが形成されている状態で前記回転体の外周面は前記第1の規制部材の前記第1の面に接触している領域と前記第1の面から離れている領域を有することを特徴とする(10)に記載の像加熱装置。
【0042】
(12)前記回転体外周面の前記第1の規制部材の第1の面との接触領域の摩擦係数は前記ニップを通過する領域の摩擦係数より高いことを特徴とする(10)に記載の像加熱装置。
【0045】
(13)前記第2の規制部材は前記ローラを回転可能に保持するフレームに固定されていることを特徴とする(10)に記載の像加熱装置。
【0047】
(14)前記第1の面と前記第2の面のなす角は90度より大きいことを特徴とする(10)に記載の像加熱装置。
【0048】
(15)前記第2の面は曲面であることを特徴とする(10)に記載の像加熱装置。
【0050】
(16)前記回転体は金属層を有することを特徴とする(10)に記載の像加熱装置。
【0051】
(17)前記装置は更に、前記金属層に渦電流を誘導するための磁場を発生するコイルを有し、前記記録材上の画像は前記渦電流の作用で発熱する前記金属層からの熱により加熱されることを特徴とする(16)に記載の像加熱装置。
【0052】
(18)前記装置は更に、前記回転体の内周面と接触するヒータを有し、前記記録材上の画像は前記回転体を介した前記ヒータからの熱により加熱されることを特徴とする(10)に記載の像加熱装置。
【0053】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施例〉
(1)画像形成装置例
図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザビームプリンタである。
【0054】
1は像担持体としての感光ドラムであり、OPC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材料がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基盤上に形成されている。
【0055】
感光ドラム1は矢印の時計方向に所定の周速度をもって回転駆動され、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2によって所定の極性・電位に一様帯電される。
【0056】
次に、その一様帯電処理面に対して、レーザスキャナ3により、画像情報に応じてON/OFF制御されたレーザビームによる走査露光3aが施され、静電潜像が形成される。
【0057】
この静電潜像は、現像装置4でトナー像として現像、可視化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用いられることが多い。
【0058】
可視化されたトナー像は、転写装置としての転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された記録材P上に感光ドラム1上より転写される。
【0059】
ここで、感光ドラム1上のトナー像の画像形成位置と記録材Pの先端の書き出し位置が合致するようにセンサ8にて記録材Pの先端を検知し、タイミングを合わせている。所定のタイミングで搬送された記録材Pは感光ドラム1と転写ローラ5間で挟持搬送される。
【0060】
このトナー像が転写された記録材Pは加熱定着装置6へと搬送され、永久画像として加熱定着される。
【0061】
一方、感光ドラム1上に残存する転写残りの残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム1表面より除去される。
【0062】
(2)加熱定着装置6
図2は加熱定着装置6の横断面模型図、図3は途中部分省略・一部切り欠き正面模型図である。
【0063】
10は加熱部材としての定着部材(加熱アセンブリ)、20は加圧部材としての弾性加圧ローラであり、この定着部材10と加圧ローラ20との圧接により加熱ニップ部としての定着ニップ部Nを形成させている。
【0064】
定着部材10は、加熱用部材としてのヒータ11、断熱ステイホルダー12、金属製スリーブ(定着スリーブ)13、保護キャップ15等からなる。
【0065】
ヒータ11は断熱ステイホルダー12の下面に固定して配設してあり、金属製スリーブ13は断熱ステイホルダー12に対してルーズに外嵌させてある。保護キャップ15は断熱ステイホルダー12の長手方向両端部側に装着されて金属製スリーブ13の両端部を規制する役目をする。即ち金属製スリーブ13の長手方向への移動を規制する規制部材である。
【0066】
加圧部材としての弾性加圧ローラ20は、芯金21と、芯金21の外側にシリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコンゴムを発泡して形成された弾性層22からなり、この上にPFA、PTFE、FEP等の離型性層23を形成してあってもよい。
【0067】
30は定着装置の手前側と奥側の筐体であり、この筐体間に加圧ローラ20や定着部材10を装着して保持させている。即ち筐体30に設けた幅Lbの嵌合用溝31(図4・図5)の底部にPEEK、PPS、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂よりなる軸受け32、あるいはベアリングが装着され、該軸受け32の溝に加圧ローラ20の芯金21の端部を嵌合させことで、加圧ローラ20を筐体30・30間に回転自在に軸受保持させてある。
【0068】
定着部材10は後述するように保護キャップ15に具備させた嵌合部15cを筐体30の嵌合用溝31に係合させて加圧ローラ20の上側において筐体30・30間に配設してある。
【0069】
そして定着部材10の両端部において保護キャップ15の加圧部15dと不動のバネ受け部材40との間に加圧バネ17を縮設することで定着部材10を所定の加圧力をもって加圧ローラ20の上面に対して金属製スリーブ13の弾性と加圧ローラ20の弾性に抗して押圧させて所定幅の定着ニップ部Nを形成させている。定着ニップ部Nにおいては定着部材10の加圧ローラ20に対する加圧により金属製スリーブ13がヒータ11と弾性加圧ローラ20との間に挟まれてヒータ11の下面の扁平面に倣って撓み、金属製スリーブ13の内面がヒータ11の下面の扁平面に密着した状態になる。
【0070】
Gは加圧ローラ20の芯金21の一端部に固着して配設した駆動ギアである。この駆動ギアGに駆動部Mから回転力が伝達されて、加圧ローラ20が図2において矢印の反時計方向に所定の回転速度にて回転駆動される。この加圧ローラ20の回転駆動に伴って定着ニップ部Nにおける該加圧ローラ20と定着部材10側の金属スリーブ13との摩擦力で金属スリーブ13に回転力が作用して、該金属スリーブ13がその内面がヒータ11の下面に密着して摺動しながら断熱ステイホルダー12の外回りを図2において時計方向に加圧ローラ20の回転に従動して回転状態になる(加圧ローラ駆動式)。
【0071】
金属製スリーブ13は内部のヒータ11および断熱ステイホルダー12に摺擦しながら回転するため、ヒータ11および断熱ステイホルダー12と定着フィルム13の間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このためヒータ11および断熱ステイホルダー12の表面に耐熱性グリース等の潤滑剤を少量介在させてある。これにより金属製スリーブ13はスムーズに回転することが可能となる。
【0072】
ヒータ11は、記録材P上のトナー像Tを溶融、定着させる定着ニップ部Nの加熱を行う。
【0073】
加圧ローラ20の回転による金属製スリーブ13の回転がなされ、ヒータ11に対する通電がなされて該ヒータの温度が所定の温度に立ち上がって温調された状態において、未定着トナー像Tを担持した記録材Pが耐熱性の定着入口ガイド24に沿って定着ニップ部Nの金属製スリーブ13と加圧ローラ20との間に搬送され、定着ニップ部Nを挟持搬送されることで、未定着トナー像Tが金属製スリーブ13を介してヒータ11の熱で加熱されて熱定着される。定着ニップ部Nを通過した記録材Pは金属製スリーブ13の外面から分離して不図示の耐熱性の定着排紙ガイドに案内されて不図示の排出トレイ上に排出される。
【0074】
a)金属製スリーブ13
金属製スリーブ13は熱容量の小さなスリーブであり、クイックスタートを可能にするために総厚200μm以下の厚みで耐熱性、高熱伝導性を有するステンレス、Al、Ni、Cu、Zn等の金属部材を単独あるいは合金部材を基層としたスリーブである。また、長寿命の加熱定着装置を構成するために充分な強度を持ち、耐久性に優れた金属製スリーブとして、総厚30μm以上の厚みが必要である。よって金属製スリーブ13の総厚みとしては30μm以上200μm以下が最適である。
【0075】
さらに、オフセット防止や記録材の分離性を確保するために表層にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、FEP(テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン共重合体)、CTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)等のフッ素樹脂、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合ないし単独で被覆したものである。被覆の方法としては、金属製スリーブ基材の外面をエッチング処理した後に上記離型性層をディッピング、粉体スプレー等の塗布によるものや、あるいはチューブ状に形成されたものを金属製スリーブの表面に被せる方式のものであっても良い。または、金属製スリーブ基材の外面をブラスト処理した後に、接着剤であるプライマ層を塗布し、上記離型性層を被覆する方法であっても良い。
【0076】
また、ヒータ11と接触する金属製スリーブ内面に潤滑性の高いフッ素樹脂層、ポリイミド層、ポリアミドイミド層等を形成してあっても良い。
【0077】
b)ヒータ11
記録材P上のトナー像Tを溶融、定着させる定着ニップ部Nの加熱を行うヒータ11は、例えば、アルミナ、AlN(チッ化アルミ)等の高絶縁性のセラミックス基板やポリイミド、PPS、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂基板の表面に長手方向に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の通電発熱抵抗層をスクリーン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度の線状もしくは細帯状に塗工して形成した通電加熱用部材である。
【0078】
あるいは、金属製基板上の定着ニップ対向面側とは反対面側に絶縁層、通電発熱抵抗層を順次積層してなる金属製加熱用ヒータであり、該金属製基板は定着ニップ側が湾曲した形状であっても良い。
【0079】
通電発熱抵抗層に対する給電は不図示の給電部から不図示のコネクタを介してなされる。ヒータ基板の背面には通電発熱抵抗層の発熱に応じて昇温した加熱用ヒータの温度を検知するためのサーミスタ等の温度検知素子14が配設されている。この温度検知素子14の信号に応じて、長手方向端部にある不図示の電極部から通電発熱抵抗層に印加される電圧のデューティー比や波数等を適切に制御することで、定着ニップ部N内での温調温度を略一定に保ち、記録材P上のトナー像Tを定着するのに必要な加熱を行う。温度検知素子14から不図示の温度制御部へのDC通電は不図示のDC通電部およびDC電極部を介して不図示のコネクターにより達成している。
【0080】
また、ヒータ11の通電発熱抵抗層の表面には、金属製フィルムとの摺擦に耐えることが可能な薄層のガラスコート、フッ素樹脂層等の保護層を設けている。
【0081】
あるいは上記基板として耐摩耗性に優れ、熱伝導性の良好なAlN等を用いた場合には通電発熱抵抗層を上記基板に対して定着ニップと反対側に形成してあっても良い。
【0082】
また、上記金属製スリーブ13の内面において、ヒータ11の定着ニップ部N側の形状を曲面とすることで、金属製スリーブ13に屈曲負荷を与えないようにした方が長寿命の定着部材が形成される。
【0083】
c)断熱ステイホルダー12
断熱ステイホルダー12は、ヒータ11を支持する役目、金属製スリーブ13の回転案内部材の役目、加圧部材の役目、定着ニップ部Nと反対方向への放熱を防ぐための断熱部材の役目等をしている、剛性・耐熱性・断熱性の部材であり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されている。
【0084】
d)保護キャップ15
規制部材としての保護キャップ15は金属製スリーブ13の長手方向(母線方向)端部を規制すると共に、金属製スリーブ端部がラジアル方向に広がらないように内側への応力を付与する手段を有し金属製スリーブ13の端部補強手段として機能する。
【0085】
本実施例における保護キャップ15は回転しない固定タイプである。図6において、(a)は保護キャップ15の外面図、(b)は内面図、(c)は側面図、(d)は平面図、(e)は断面図である。
【0086】
(e)に示すように外径Lfを有する金属製スリーブ13の端部外周面には保護キャップ15の内周面と接触する部位(幅D)を有する。
【0087】
保護キャップ15はPPS、液晶ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱樹脂より形成されており、金属製スリーブ13の端部外周面Dが挿入可能な、金属製スリーブの外径Lfより若干大きい内径Lcを有する挿入部(第1の面)15aを有する。すなわち、金属製スリーブ13のD部は保護キャップ15の内径Lcを有する挿入部15aに挿入され、金属製スリーブ13の端面は保護キャップ15の突き当て部(第2の面)15bに突き当たる。
【0088】
突き当て部15bは金属製スリーブ13の長手方向外側に向って徐々に内径が小さくなるようにテーパー状に形成されており、突き当て部15bの最小内径Lsは金属製スリーブ13の外径Lfより十分に小さい径に形成されている。また突き当て部15bは図11のように曲面形状であっても良い。
【0089】
保護キャップ15は定着ニップ部側が切り欠いてあるキャップであり、Lc>Lsとなるように少なくともそれぞれ2つの内径を有する。ここで切り欠きがある保護キャップ15は、周方向の回転を固定したタイプの場合に可能な形状であり、切り欠きの設定の仕方によって、ヒータ11との干渉を防ぐことが容易にできる。
【0090】
また、切り欠きを設けることにより、定着ニップ部長手方向において保護キャップ15の挿入部15aと定着ニップ領域をオーバーラップさせることができる(図12)。すなわち、2つの保護キャップ15aどうしを近づけて配置できるので、装置を長手方向にコンパクトにできる。
【0091】
保護キャップ15を固定して構成する場合には、保護キャップ15を固定する手段であれば、どのような手段でも良く、保護キャップ15と加圧バネ17によって加圧される加圧受け部15dの部材が別の部材で形成されていても全く問題ない。
【0092】
固定タイプの保護キャップ15は保護キャップ部15aと第二の規制部15eの間に幅がLaである保持筐体嵌合部15cが形成されており、また加圧部15dの一部にバネ規制部15fが形成されており、定着部材10と加圧ローラ20の間に所定の加圧力を付与するために配置される加圧バネ17の位置を規制している。
【0093】
また、固定保護キャップ15の定着ニップ部相当部は切り欠いてあり、長手端部において該切り欠き部分にヒータ11、断熱ステイホルダー12と一体のヒータ保持ステイ12a(図3)が配置されることで固定保護キャップ15がヒータ11に干渉することはない。
【0094】
図5のように、定着部材10は端部に配置した固定保護キャップ15の保持筐体嵌合部15cを保持筐体30の嵌合溝31に挿入する。
【0095】
以上により定着部材10を保持筐体30に装着するが、保持筐体30の嵌合溝の幅Lbは保持筐体嵌合部15cの幅La(図6の(d))と同等か若干大きめの幅となっている。これにより固定保護キャップ15は保持筐体30にスムーズに挿入され、保持筐体30に対してスラスト方向への移動を規制される。
【0096】
これにより、固定保護キャップ15で金属製スリーブ13のスラスト方向への移動を規制している。
【0097】
保護キャップ15は部分15a・15bで金属製スリーブ13の端部の外周面および端面を受けており、保護キャップ内周面で金属製スリーブ外面を抑え込むことにより、金属製スリーブ端面がラッパ状に広がることを防止している。これにより金属製スリーブ端部からの破損を防止している。
【0098】
〈第2の実施例〉
本実施例は規制部材である保護キャップを回転タイプとしたものである。図7は保護キャップを回転タイプとした加熱定着装置6の途中部分省略・一部切り欠き正面模型図である。前述第1の実施例の加熱定着装置6と同じ構成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0099】
金属製スリーブ13の長手方向両端部を規制する保護キャップ(第1の規制部材)15は端部フランジ(第2の規制部材)15Aの内側に回転自在に配設した、無端の円筒状キャップである。
【0100】
図8の(a)は端部フランジ15Aの外面図、(b)は内面図、(c)は側面図、(d)は平面図である。(e)は端部フランジ15Aと回転保護キャップ15の断面図である。
【0101】
(e)に示すように外径Lfを有する金属製スリーブ13の端部外周面には回転保護キャップ15の内周面と接触する部位(幅D)を有する。
【0102】
回転保護キャップ15はPPS、液晶ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱樹脂より形成されており、金属製スリーブ13の端部外周面Dが挿入可能な、金属製スリーブの外径Lfより若干大きい内径Lcを有する挿入部15aを有する。すなわち、金属製スリーブ13のD部は回転保護キャップ15の内径Lcを有する挿入部15aに挿入され、金属製スリーブ13の端面は回転保護キャップ15の突き当て部15bに突き当たる。突き当て部15bは金属製スリーブ13側から外側に徐々に内径が小さくなるようにテーパー状に形成されており、突き当て部15bの最小内径Lsは金属製スリーブ13の外径Lfより十分に小さい径に形成されている。回転保護キャップ15は無端の円状キャップであり、Lc>Lsとなるように少なくともそれぞれ2つの内径を有する。また、突き当て部15bは第1実施例と同様に図11のような曲面形状であってもよい。
【0103】
また、回転保護キャップ15を回転可能に形成する場合、回転保護キャップ15の最小内径Lsで形成されるフランジ嵌合部15gを有し、回転保護キャップ15と同様に耐熱性樹脂より形成される端部フランジ15Aの一部嵌合部15hが最大径Leを有し、Le<Lsの関係にあることから、回転保護キャップ15Bはフランジ嵌合部15hに端部フランジ15Aの嵌合部15gがルーズに挿入されることで回転自在の状態で嵌合される。また端部フランジ15Aは規制部15iにより回転保護キャップ15のスラスト方向への移動を規制している。
【0104】
回転保護キャップ15を挿入した端部フランジ15Aは規制部15iと第二の規制部15eの間に幅がLaである保持筐体嵌合部15cが形成されており、また加圧部15dの一部にバネ規制部15fが形成されており、定着部材10と加圧ローラ20の間に所定の加圧力を付与するために配置される加圧バネ17の位置を規制している。
【0105】
また、端部フランジ15Aの定着ニップ部相当部は切り欠いてあり、長手端部において該切り欠き部分にヒータ11、ヒータ保持ステイ12と一体のヒータ保持ステイ12aが配置されることで端部フランジ15Aがヒータ11に干渉することはない。
【0106】
定着部材10は端部に配置した端部フランジ15Aの保持筐体嵌合部15cを保持筐体30の嵌合溝31に挿入することで保持筐体30に装着され、保持筐体30に対してスラスト方向への移動が規制される。また、端部フランジ15Aと回転保護キャップ15で金属製スリーブ13のスラスト方向への移動を規制している。
【0107】
次に回転タイプの保護キャップ17を例に定着部材10の長手方向中央部付近および端部に相当する金属製スリーブ13およびヒータ11等の挙動について図9の(a)および(b)を用いて説明する。(b)は定着部材10の長手方向中心付近(図7のB−B断面)の各部材の関係であり、加圧ローラ20とヒータ11との間で付与される加圧力によって、金属製スリーブ13は図のようにヒータ11に密着するように変形する。定着ニップ部以外の部分では金属製スリーブ13は円形形状を復元しようとする。
【0108】
また、加圧ローラ20の当接領域から外れた端部(図7のA−A断面)での金属製スリーブ13および周辺部材の挙動を図9の(a)にて説明する。金属製スリーブ13は剛性があり、前述の長手方向中央付近の金属製スリーブ13の形状を端部に至っても保とうとする。このため、端部においても金属製スリーブ13はヒータ11に密着した状態となって回転する。
【0109】
一方、樹脂製の回転保護キャップ15の一部、金属製スリーブ13の端部外面と周方向一部が密着状態となる挿入部15aは円形を保ったままであるので、定着ニップ部付近では、金属製スリーブ13とは離間した状態になっている。このため、回転保護キャップ15の位置をある程度ヒータ面から離間するように、端部フランジ15Aで保持することで、ヒータ11、ヒータ保持ステイ12aとは干渉しない位置関係にある。
【0110】
さらに回転保護キャップ15は、端部フランジ15Aに対して回転自在に取り付けられているため、金属製スリーブ13の端部と保護キャップ挿入部15aの内面の一部の密着力によって金属製スリーブ13の回転に合わせ、回転保護キャップ15は金属製スリーブ端部外面との摩擦力によって連れまわり状態となる。よって、金属製スリーブ端面が屈曲したまま静止状態の部材と摺擦することがないため、端部から裂ける等の不具合が発生するまでの時間が飛躍的に改善される。
【0111】
〈第3の実施例〉
第1の実施例のように保護キャップを固定タイプとした加熱定着装置構成と、第2の実施例のように保護キャップを回転タイプとした加熱定着装置構成の実機にて定着性能およびクイックスタート性、耐久性能の評価を行った。
【0112】
実機に用いた加熱定着装置の基本的構成として、ヒータ11としては、AlNを基板とし、ヒータ基板上の定着ニップ部Nと反対方向に通電発熱抵抗層としてAg/Pdの導電剤とマトリックス成分としての燐酸系ガラスの混合物を有機溶剤、バインダー、分散剤等と混合してペースト状にしたものをスクリーン印刷して400℃で焼成したものを用いた。また、AlN基板の定着ニップ部N側には摺動性の良好な保護ガラスを10μmスクリーン印刷して形成した。
【0113】
また、金属製スリーブ13は内径30mm、厚み50μmの円筒状ステンレス鋼にプライマ層を5μm、PFA樹脂を10μmディッピングによって塗布することによって外径30.13mmの円筒状に形成した。
【0114】
保護キャップ17は液晶ポリマーにて金属製スリーブ外周面と接触する内周面の最小内径を31.6mmとし、保護キャップを固定タイプとした場合(実施例A)と、端部フランジに回転自在に取り付けた場合(実施例B)の双方で確認した。
【0115】
また、加圧ローラ20はAl芯金20mmにシリコンゴム層を厚み5mmで形成し、さらに外層にはPFAチューブを被覆した。
【0116】
実験では、画像形成装置の記録材搬送スピードが200mm/secとなるように調整して各項目に対して確認した。
【0117】
なお、比較例1として、金属製スリーブ13の代わりに従来例で示したポリイミド樹脂を基層として形成された定着フィルムを用いた場合も同様に確認した。比較例1の定着フィルムでは熱伝導性を確保するため、BNフィラを30vol%添加した厚み50μmのポリイミド基層にプライマ層を5μm、PFA樹脂を10μmディッピングによって塗布し、上記金属製スリーブ13と同等の外径形状で形成した。スラスト方向の規制は従来方式にてフランジの端面によって規制を行っている。駆動は加圧ローラによって行い、定着フィルムを従動回転させて評価した。
【0118】
また、比較例2として、上記金属製スリーブ13を用いて、従来方式にてフランジ端面にてスラスト方向の規制を行った場合も同様に評価した。
【0119】
各項目の確認方法としては、
▲1▼.定着性能‥記録材上に未定着トナー像を形成し、ヒータの温調温度を変えて、定着性能が十分になるときの温調温度を測定した。
【0120】
▲2▼.クイックスタート性‥加熱用ヒータの通電発熱抵抗層への通電を開始してから3秒後の定着ニップ部の温度を測定した。
【0121】
▲3▼.耐久性能‥連続して記録材としてのカット紙を加熱定着した場合に定着フィルムあるいは金属製スリーブの破損が確認された枚数をカウントした。
【0122】
実験結果を表1に示す。
【0123】
【表1】
Figure 0003814542
【0124】
以上、本実施例に示したように樹脂製の定着フィルムより熱伝導率の高い金属製スリーブ13を用いることにより、熱効率を飛躍的に向上できる。また、クイックスタート性にも優れ、ファーストプリントタイムを短縮することも可能になる。
【0125】
また、耐久性の評価においても、剛性の高い金属製スリーブ13を用いて、スラスト方向の規制を保護キャップ17に持たせ、金属製スリーブ端部の外周面および端面を保護キャップ内周面15aおよび突き当て部15bで受けることにより、金属製スリーブ13がラッパ状に広がる負荷を受けることを防止するため、比較例2に比べ寿命耐久が飛躍的に改善される。
【0126】
特に比較例1と2の比較でも分かるように、剛性の高い金属製スリーブ端部において、内周面および端面を端部フランジの挿入部および平坦面で受ける場合、金属製スリーブにはラッパ状に広がる方向に負荷が与えられ、柔軟性のある樹脂製の定着フィルムよりさらに耐久性が悪化してしまうことがわかる。
【0127】
さらに保護キャップを端部フランジに対して回転自在に取り付けた実施例Bの場合、金属スリーブ端部が回転保護キャップ15を連れまわりさせることで金属製スリーブ13の端面が摺擦によって強い負荷を受ける事がなくなるため、端部からの裂けはさらに発生しずらくなり、高い耐久性能が得られる。
【0128】
また、保護キャップを固定タイプとした場合には、端部フランジを保護キャップが兼ねることが可能であり、長手寸法を抑えることができ、加熱定着装置の大型化を招くことない。
【0129】
〈第4の実施例〉
第4の実施例について説明する。画像形成装置全体の構成は前記第1の実施例で示した図1と同様であり、加熱定着装置の構成は保護キャップを回転タイプとした第2の実施例で示したものと同様であるため説明を省く。
【0130】
本実施例では長手端部において、回転保護キャップ15と接触する金属スリーブ端部外面の摩擦抵抗を中央付近に比べ大きく形成することで、回転保護キャップ15が金属製スリーブ13の回転により等速で従動回転する構成としている。これによりさらに高耐久の高速対応可能な加熱定着装置を提供する。
【0131】
本実施例では、図8の(e)における金属スリーブ13の端部の外面(幅D)の部分、すなわち回転保護キャップ15の挿入部15aに挿入される部分の最外層の摩擦抵抗を、金属製スリーブ13の長手方向中央付近の未定着トナー像が形成された記録材と接触する部分の最外層の摩擦抵抗より大きく設定している。
【0132】
詳しくは、金属製スリーブ13の長手方向中央付近に形成する離型性層を少なくとも端部Dの幅には塗布せず、金属製スリーブ13の地肌あるいはプライマ層をそのまま剥き出し状態にしておくか、もしくは、耐熱性の植毛処理を施していたり、その他離型性層より摩擦抵抗の大きな耐熱性部材をコーティングあるいは、スプレー処理により形成している。
【0133】
以上により、加圧ローラ20の回転により金属製スリーブ13が従動回転した際、端部において、金属製スリーブ13の変形により外面に密着状態で接触する回転保護キャップ15Bの内面との大きな摩擦力により、回転保護キャップ15は金属製スリーブ13の回転速度により近い速度で回転するようになる。
【0134】
特に、金属製スリーブ13の端部外面と回転保護キャップ15の密着内面との摩擦係数μに対して、回転保護キャップ15の内面と端部フランジ15Aとの摩擦係数μ’がμ>>μ’の関係にあるとき、またその差が大きい程金属製スリーブ13の回転に対して、回転保護キャップ15がより等速で回転するようになる。
【0135】
よって、金属製スリーブ13の端面と回転保護キャップ15の突き当て部15bとの摺擦がより少なくなり、さらに耐久性が向上する。
【0136】
以上を確認するため、以下の実験を行った。実験に用いた装置は前記第3の実施例で示したものと同様であり、金属製スリーブ端部の回転保護キャップ15との嵌合部の表面状態を変えて実験した。
【0137】
評価内容は、金属製スリーブ13に対する回転保護キャップ15の回転比率(等速を100%とする)と耐久枚数である。
【0138】
評価結果を表2に示す。金属製スリーブ端部の表面状態は、金属層剥き出し、プライマ層剥き出し、中央部と同一の離型性層の3種類で確認した。また、回転保護キャップ15と端部フランジ15Aの摩擦係数は0.3と、一定にした。
【0139】
表2中の摩擦係数とは、金属製スリーブ13と回転保護キャップ15の摩擦係数を示す
【0140】
【表2】
Figure 0003814542
【0141】
以上、金属製スリーブ13の端部と回転保護キャップ15の摩擦抵抗を大きくし、回転保護キャップ15と端部フランジ15Aの摩擦抵抗との差をより大きく保った方が、金属製スリーブ15の回転に対して、回転保護キャップ15がより等速に近くなり、耐久寿命も長くなることがわかった。
【0142】
〈第5の実施例〉
第5の実施例について説明する。画像形成装置全体の構成は前記第1の実施例で示した図1と同様であり、加熱定着装置の構成は保護キャップを回転タイプとした第2の実施例で示したものとほぼ同様である。本実施例では回転タイプの保護キャップの長手寸法を抑え、装置の大型化を防ぎ、かつ高熱伝導の金属スリーブを高寿命で使いこなす手段を提供する。
【0143】
本実施例では、図10の(a)に示すように金属スリーブ端部の外面(幅D)の部分は第2の実施例で示したと同様に、回転保護キャップ15の挿入部15aの内径Lcで受ける。また、金属スリーブ13の端面は端部に徐々に内径が小さく形成されている回転保護キャップ15の突き当て部15bで受ける。
【0144】
本実施例の特徴としては、回転保護キャップ15と端部フランジ15Aの摺動方法であり、図10の(a)および(b)に示すように、回転保護キャップ15の外径Ldに対し、最小内径Lgが同等か若干大き目に形成してある端部フランジ15Aの嵌合部15jの内周面と回転保護キャップ15の外周面で摺動させている。すなわち、金属製スリーブ13の端部Dが挿入される挿入部15aの外周面で端部フランジ15Aと摺動させているため、少なくとも同一断面において、回転保護キャップ15は金属製スリーブ13と端部フランジ15Aと接触する部位を有する。これにより、金属製スリーブ端部と端部フランジ15Aを干渉させずに、長手方向の寸法を抑えることが可能になる。よって定着装置の大型化を招くことなく、金属製スリーブ13の端部の摺擦による亀裂を防止することが可能になる。
【0145】
また、端部フランジ15Aの回転保護キャップ15との嵌合部15jの内面にグリス等の潤滑剤を介在させることで回転保護キャップ15の摺動性を向上する事も可能であり、また、ベアリング構造等、摩擦抵抗を極力抑えることで、回転保護キャップ15の従動回転に対して、回転を阻害する力を抑えることが可能になる。
【0146】
これにより、トルクアップを小さく抑えて金属スリーブ13の回転に合わせて容易に連れまわりすることが可能になる。これにより、さらに高耐久の定着装置を提供することが可能になる。
【0147】
以上のように、該金属製スリーブの長手方向端部の少なくとも一端には保護キャップが設けてあり、該保護キャップは金属製スリーブ端部の外周面および端面を受けており、保護キャップ内周面で金属製スリーブ内面を抑え込むことにより、金属製スリーブ端面がラッパ状に広がることを防止している。
【0148】
これにより金属製スリーブ端部からの破損を防止している。
【0149】
あるいは、上記保護キャップが端部フランジに対して回転自在に取り付けられており、該保護キャップは金属製定着フィルムに対しても回転自在となっている。また、保護キャップの金属製定着フィルム端部とのスラスト方向接触部は、定着装置端部方向へ行くにしたがい、外径が小さくなるようなテーパー状の形状をしている。保護キャップの金属製定着フィルム側においては、金属製定着フィルム端部外周面と保護キャップ内周面が接触するように構成されている。
【0150】
以上の構成で金属製定着フィルムは加圧ローラとの間で付与される加圧力によって変形し、ヒータ面に密着した状態になることで、金属製定着フィルム端部において、保護キャップの内面の一部と金属製定着フィルム外面の一部が離間した状態となる。
【0151】
これにより、保護キャップはヒータ面に干渉することがなく、また、金属製定着フィルムの変形により、金属製定着フィルム端部の定着ニップ近傍以外の部分において、金属製定着フィルム端部の外面と保護キャップの内面が密着状態となる。これにより、保護キャップは金属製定着フィルムの回転に対し、連れまわり状態となり従動回転する。よって、金属製定着フィルムの端部が摺擦される事による亀裂破壊が生じない。これにより、定着ニップ部へ導入された未定着トナー像が形成された記録材への伝熱が効率良く達成され、かつ端部からの破損等が長い期間を通じて発生しない高寿命の定着システムを提供することが可能になる。
【0152】
また、保護キャップは保持筐体に固定された端部フランジに対してスラスト方向への移動を規制されるので、保護キャップでスラスト方向への移動を規制された上記金属製定着フィルムの保持筐体に対するスラスト方向への移動も規制されることになる。
【0153】
また、上記保護キャップの内周面で金属製定着フィルム端部外周面と接触し、保護キャップの外周面で端部フランジと接触する構成とすることで、長手方向の寸法を小さく抑えることが可能になり、定着装置の大型化を招く事なく、よりコンパクトな装置構成を実現できる。
【0154】
さらに、金属製定着フィルム端部外面の摩擦抵抗を金属製定着フィルムの中央付近外面より大きくなるように、表面を粗したり、離型性層を形成しない構成にしたり、高摩擦抵抗の部材をコーティングする等の処理を施すことで、金属製定着フィルム端部に配置した保護キャップが金属製定着フィルムの回転とより近い回転速度で回転する。よって、金属製定着フィルム端部と保護キャップの受け面との摺擦をより抑えることが可能となり、さらに高寿命のシステムが構成される。
【0155】
〈その他〉
1)金属製スリーブ13の端部を規制する固定タイプあるいは回転タイプの保護キャップ15は、金属製スリーブ13の寄り移動方向を一方向化させ、その寄り移動方向の一端部側だけに配設する装置構成にすることもできる。
【0156】
2)ヒータ11は励磁コイルアセンブリの発生磁場の作用で電磁誘導発熱する鉄板片などの電磁誘導発熱性部材にすることもできる。
また、金属スリーブ自体を電磁誘導発熱させる像加熱装置に適用することもできる。
【0157】
3)本発明の加熱装置は画像加熱定着装置としてばかりではなく、その他、例えば、画像を担持した記録材を加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着処理する像加熱装置、シート状物を給送して乾燥処理・ラミネート処理・しわ取り熱プレス処理する等の加熱装置、インクジェットプリンタ等に用いられる乾燥用の加熱装置等として広く使用出来ることは勿論である。
本発明は上述の例にとらわれるものではなく、技術思想が同じ他の構成も含むものである。
【0158】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、画像を担持する記録材と接する回転体を有する像加熱装置について、回転体の耐久性が高い像加熱装置を提供することができる。また、回転体母線方向の長さがコンパクトな像加熱装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置の構成略図
【図2】 加熱定着装置の横断面模型図
【図3】 同じく途中部分省略・一部切り欠き正面模型図
【図4】 軸受けと筐体側の嵌合用溝部分の斜視図
【図5】 筐体に対する定着部材の装着要領の説明図
【図6】 固定タイプの保護キャップの構造図
【図7】 第2の実施例における加熱定着装置の途中部分省略・一部切り欠き正面模型図
【図8】 回転タイプの保護キャップの構造図
【図9】 金属製スリーブの挙動説明図
【図10】 第5の実施例における回転タイプの保護キャップの構造図
【図11】 内周面に曲面を設けた保護キャップの断面図
【図12】 定着ニップ領域と保護キャップとが長手方向でオーバーラップしている装置を示した断面図
【符号の説明】
11‥‥加熱用ヒータ 12‥‥断熱ステイホルダー 13‥‥金属製スリーブ 15‥‥固定タイプまたは回転タイプの保護キャップ 15A‥‥端部フランジ、20‥‥加圧ローラ

Claims (18)

  1. 画像を担持する記録材と接触する可撓性を有する回転体と、前記回転体と接触し前記回転体との間に画像を担持する記録材を挟持するニップ部を形成するローラと、前記回転体の母線方向の端面と対向する位置に回転しないように固定されており前記回転体の母線方向への移動を規制する規制部材と、を有する像加熱装置において、
    前記規制部材は、前記回転体の母線方向端部外周面のうち前記回転体周方向の前記ニップ部に対応する領域を除く殆どの端部外周面に対向する第1の面と、前記回転体の母線方向端面のうち前記回転体周方向の前記ニップ部に対応する領域を除く殆どの端面に対向する第2の面と、を有し、前記第2の面は前記回転体の母線方向外側に向かって徐々に内径が小さくなる面であることを特徴とする像加熱装置。
  2. 記ニップが形成されている状態で前記回転体の外周面は前記規制部材の前記第1の面に接触している領域と前記第1の面から離れている領域を有することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 回転体の長手方向において、前記規制部材の前記第1の面は前記ニップの領域とオーバーラップしていることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  4. 記装置は更にヒータと前記ヒータを保持するホルダを有し、前記規制部材は前記ホルダに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  5. 前記第1の面と前記第2の面のなす角は90度より大きいことを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  6. 記第2の面は曲面であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  7. 記回転体は金属層を有することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  8. 記装置は更に、前記金属層に渦電流を誘導するための磁場を発生するコイルを有し、前記記録材上の画像は渦電流の作用で発熱する前記金属層からの熱により加熱されることを特徴とする請求項7に記載の像加熱装置。
  9. 記装置は更に、前記回転体の内周面と接触するヒータを有し、前記記録材上の画像は前記回転体を介した前記ヒータからの熱により加熱されることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  10. 画像を担持する記録材と接触する可撓性を有する回転体と、前記回転体と接触し前記回転体との間に画像を担持する記録材を挟持するニップ部を形成するローラと、前記回転体が撓んでも撓まず前記回転体に従動して回転し、前記回転体の母線方向への移動を規制する第1の規制部材と、回転しないように固定されていて、前記第1の規制部材の前記母線方向への移動を規制する第2の規制部材を有し、前記第1の規制部材は周方向に無端のリング形状であり、前記第2の規制部材の前記第1の規制部材を受ける部分が周方向で前記ニップ部に対応する部分に切欠き部を有する円形状であり、前記第1の規制部材は、前記回転体の母線方向端部外周面全周に対向する第1の面と、前記回転体の母線方向端面に対向する第2の面と、を有し、前記第2の面は前記回転体の母線方向外側に向かって徐々に内径が小さくなる面であることを特徴とする像加熱装置。
  11. 記ニップが形成されている状態で前記回転体の外周面は前記第1の規制部材の前記第1の面に接触している領域と前記第1の面から離れている領域を有することを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
  12. 記回転体外周面の前記第1の規制部材の第1の面との接触領域の摩擦係数は前記ニップを通過する領域の摩擦係数より高いことを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
  13. 記第2の規制部材は前記ローラを回転可能に保持するフレームに固定されていることを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
  14. 前記第1の面と前記第2の面のなす角は90度より大きいことを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
  15. 記第2の面は曲面であることを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
  16. 記回転体は金属層を有することを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
  17. 記装置は更に、前記金属層に渦電流を誘導するための磁場を発生するコイルを有し、前記記録材上の画像は前記渦電流の作用で発熱する前記金属層からの熱により加熱されることを特徴とする請求項16に記載の像加熱装置。
  18. 記装置は更に、前記回転体の内周面と接触するヒータを有し、前記記録材上の画像は前記回転体を介した前記ヒータからの熱により加熱されることを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
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