JPH11174892A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11174892A
JPH11174892A JP9346006A JP34600697A JPH11174892A JP H11174892 A JPH11174892 A JP H11174892A JP 9346006 A JP9346006 A JP 9346006A JP 34600697 A JP34600697 A JP 34600697A JP H11174892 A JPH11174892 A JP H11174892A
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JP
Japan
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rotating body
recording paper
holder
fixing device
driving force
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Withdrawn
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JP9346006A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Ito
哲朗 伊藤
Yusuke Morigami
祐介 森上
Taizo Onishi
泰造 大西
Eiji Okabayashi
英二 岡林
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば駆動されるローラから伝わる駆動力に
よってフィルムなどの薄肉の回転体を回転させる場合で
も、当該回転体の回転不良が生じることのない定着装置
を提供する。 【解決手段】 記録紙8の通紙時に、記録紙8が通過す
る記録紙領域にて加圧ローラ6より記録紙8を介して定
着スリーブ5に伝わる駆動力をF1、記録紙8が通過し
ない非記録紙領域にて加圧ローラ6より直接定着スリー
ブ5に伝わる駆動力をF2、定着スリーブ5内面とホル
ダ4外表面との接触部負荷をF3としたとき、(F1+
F2)/F3≧1.7を満たすように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置、あるい
はそれらの複合機における定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の定着装置の分野では、例えば特開
平6−19345号公報に示されるように、薄肉の耐熱
フィルムと、このフィルムを間にしてその一方の面側に
固定支持して配置された加熱体と、他方の面側に加熱体
に対向して配置され該加熱体に対してフィルムを介して
画像定着すべき記録材の画像担持面を密着させる加圧部
材とを有する定着装置が知られている。この定着装置で
は、加圧部材を回転駆動することにより、フィルムおよ
び記録材を同一速度で走行させながら加熱により定着が
行われる。
【0003】また、特開平6−75493号公報には、
ヒータが内蔵された加熱ローラと、この加熱ローラの外
径より大きい内径を有して薄肉かつ管状に形成され加熱
ローラの外側に配置された薄肉管状体と、この薄肉管状
体を介して加熱ローラに圧接するように配置された加圧
ローラとを備えた定着装置が提案されている。
【0004】これらの定着装置にあっては、未定着のト
ナー像が転写されている記録材は、薄肉の耐熱フィルム
あるいは薄肉管状体と加圧部材との間に形成されるニッ
プ部を通過するように搬送され、これによりトナーが記
録材上に定着される。したがって、ニップ幅が大きく取
れると共に低熱容量化を図ることができ、定着装置の小
型化および低消費電力化の達成が可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平6−
19345号公報に示されるような定着装置において
は、フィルム内面が加熱体と接した状態で、加圧部材の
駆動力によりフィルムが回転させられるため、特に記録
紙の通紙時においては加圧部材の駆動力がフィルムに十
分伝わらずに、フィルムの回転不良が生じることがあ
る。これに対し、上記のような定着装置では既に、この
課題を解決するための手段として、加圧部材の端部にギ
ア状に形成された弾性体を設けたり、フィルム表面の一
部の摩擦係数を大きくしたりすることが提案されてい
る。しかし、このような手段を設けたとしても、加圧部
材からフィルムに伝わる駆動力が適切でない場合には、
依然としてフィルムの回転不良が生じるおそれがある。
【0006】また、特開平6−75493号公報に示さ
れるような定着装置にあっても、例えば加熱ローラを駆
動手段とした場合、加熱ローラの駆動を薄肉管状体の回
転を介して加圧ローラに伝えて該加圧ローラを回転させ
なければならない。このため、加熱ローラから薄肉管状
体を介して加圧ローラに伝わる駆動力が適切でない場合
には、加圧ローラにスリップが発生するなどして回転不
良を生じるおそれがあるという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、本発明の目的は、例え
ば駆動されるローラから伝わる駆動力によってフィルム
などの薄肉の回転体を回転させる場合でも、当該回転体
の回転不良が生じることのない定着装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0009】(1) 表面に離型層を有する回転体と、
回転体を内部から保持するホルダと、回転体を加熱する
手段と、ホルダに回転体を介して加圧接触されるととも
に回転体を従動回転させる加圧駆動ローラと、を有する
定着装置において、記録紙の通紙時に、記録紙が通過す
る記録紙領域にて加圧駆動ローラより記録紙を介して回
転体に伝わる駆動力をF1、記録紙が通過しない非記録
紙領域にて加圧駆動ローラより直接回転体に伝わる駆動
力をF2、回転体内面とホルダ外表面との接触部負荷を
F3としたとき、(F1+F2)/F3≧1.7を満た
すように設定したことを特徴とする定着装置。
【0010】この定着装置にあっては、記録紙領域にて
加圧駆動ローラより記録紙を介して回転体に伝わる駆動
力と非記録紙領域にて加圧駆動ローラより直接回転体に
伝わる駆動力との合計を、回転体内面とホルダ外表面と
の接触部負荷に対して一定値以上に設定することによ
り、加圧駆動ローラから伝わる駆動力によって、回転体
を回転不良を生じることなく安定して回転させることが
可能になる。
【0011】(2) 前記ホルダは回転可能に支持さ
れ、当該ホルダが前記回転体により従動回転される場合
に、前記接触部負荷F3はホルダの回転抵抗力であり、
前記回転体内面と前記ホルダ外表面との摩擦抵抗力をF
4としたとき、(F1+F2)/F3≧1.7、および
F3<F4を満たすように設定したことを特徴とする定
着装置。
【0012】(3) 前記非記録紙領域における加圧駆
動ローラの全部又は一部は、その外径が前記記録紙領域
における加圧駆動ローラの外径よりも小さく、かつ硬度
が高いことを特徴とする定着装置。
【0013】(4) 前記回転体の基材は金属により構
成され、該回転体表面の最大通紙幅よりも外側の領域の
全部又は一部に離型層を有さずに金属が露出する部分を
備え、かつ該金属露出部分において接地アースされてい
ることを特徴とする定着装置。
【0014】(5) 前記ホルダの外周表面に略螺旋状
の凸部を形成したことを特徴とする定着装置。
【0015】(6) 前記略螺旋状の凸部と回転体の回
転方向とによって定められる回転体の幅方向寄り側にの
み、回転体の幅方向寄り動作を防止する部材を配置した
ことを特徴とする定着装置。
【0016】(7) 前記回転体の少なくとも一方の端
部は部分的に略垂直方向に折り曲げられていることを特
徴とする定着装置。
【0017】(8) 前記回転体は略円錐形を呈し、該
回転体の外周長の短い側に回転体の幅方向寄り動作を防
止する部材を配置したことを特徴とする定着装置。
【0018】(9) 表面に離型層を有する回転体と、
回転体を内部から保持するとともに回転体を従動回転さ
せるように駆動回転するホルダと、回転体を加熱する手
段と、ホルダに回転体を介して加圧接触されるとともに
回転体により従動回転される加圧従動ローラと、を有す
る定着装置において、記録紙の通紙時に、ホルダより回
転体内面に伝わる駆動力をF1、記録紙が通過する記録
紙領域にて回転体表面より記録紙を介して加圧従動ロー
ラに伝わる駆動力をF2、記録紙が通過しない非記録紙
領域にて回転体表面より直接加圧従動ローラに伝わる駆
動力をF3、加圧従動ローラが回転体により従動回転さ
れる場合の回転抵抗力をF4としたとき、F1/F4≧
1.7、およびF2+F3≧F4を満たすように設定し
たことを特徴とする定着装置。
【0019】(10) 表面に離型層を有する回転体
と、回転体の端部で該回転体の内部から該回転体を保持
するとともに回転可能に保持された回転保持部材と、回
転体を加熱する手段と、回転保持部材に回転体を介して
加圧接触されるとともに回転体を回転保持部材と挟持し
て従動回転させる加圧駆動ローラと、を有する定着装置
において、記録紙の通紙時に、記録紙が通過する記録紙
領域にて加圧駆動ローラより記録紙を介して回転体に伝
わる駆動力をF1、記録紙が通過しない非記録紙領域に
て加圧駆動ローラより直接回転体に伝わる駆動力をF
2、回転保持部材の回転抵抗力をF3、回転体内面と回
転保持部材外表面との摩擦抵抗力をF4としたとき、
(F1+F2)/F3≧1.7、およびF3<F4を満
たすように設定したことを特徴とする定着装置。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る定着装置を示す側面図である。
【0022】図1に示す定着装置は誘導加熱方式のもの
である。この定着装置は、コア1とこのコア1に巻回さ
れたコイル2とによって構成されたコイルアセンブリ9
が、ホルダ4内部に収納されていて、このホルダ4の回
りをコイル2の誘導電流によって発熱する金属製のフレ
キシブルな定着スリーブ(回転体に相当)5が取り巻い
ている。そして、回転駆動される加圧ローラ6が定着ス
リーブ5を挟んでホルダ4を押圧していて、記録紙8を
ニップ部分に移動・通過させると共に、定着スリーブ5
が記録紙8と共に従動して、記録紙上の現像剤であるト
ナーを溶融し、定着させる。なお、「記録紙」の語は、
本明細書中においてトナー画像が定着される各種の記録
媒体を含む概念として使用する。
【0023】定着スリーブ5は、例えば鉄やニッケルな
どの強磁性体が好ましく、強磁性体であれば多くの磁束
がこの定着スリーブ内を通過してより発熱効率がよくな
る。また、この定着スリーブ5は、例えば定着スリーブ
5の金属層の厚みが20〜60μm程度であるのが好ま
しい。定着スリーブ5の厚さは薄ければ薄いほどその熱
容量が小さくなるので、発熱させるための消費電力が少
なくなるが、定着スリーブ5の厚さをあまり薄くする
と、定着スリーブ5の強度が弱くなり破損しやすくな
る。また、定着スリーブ5の製造の際に、厚みを均一に
することが困難となる。一方、定着スリーブ5の厚さを
あまり厚くすると、曲げに対して弱くなり、ニップ部に
おける部分的な曲げに対する耐久性が低くなる。また、
定着スリーブ5の外周面にはごく薄いフッ素樹脂による
耐熱性の離型層(図示せず)が形成してある。
【0024】この定着スリーブ5は、装置内のいずれに
も固定されておらず、ホルダ4の回りを自由に回転でき
る。一方、ホルダ4は、装置本体に固定されており、そ
の表面、少なくとも定着スリーブ5と接触する部分は、
耐熱性の樹脂材料により形成されている。ここで、加圧
ローラ6の回転によって記録紙8の移動にともなって定
着スリーブ5が従動するが、これについては後に詳述す
る。
【0025】コイルアセンブリ9は、コア1の周囲に絶
縁性のボビン3を有し、このボビン3の周りに銅線を巻
記回してコイル2を形成してある。ボビン3は、例え
ば、セラミックや耐熱絶縁性エンジニアリング・プラス
チックで形成すればよく、また、コイル2としては表面
に融着層と絶縁層を持つ単一またはリッツ銅線を用いる
ことが好ましい。また、コア1は、例えばフェライトコ
アまたは積層コアからなる。
【0026】加圧ローラ6は、軸芯61の周囲に、表面
離型性および耐熱性を有する表面層62が形成されたも
のである。その両端に図示しないスベリ軸受部が形成さ
れ、装置本体の定着ユニットフレーム55などにばね材
50によって定着スリーブ5を間に挟みホルダ4方向に
押圧され、かつ回転自在に取り付けられている。さら
に、加圧ローラ6は、その片端に図示しない駆動ギアが
固定され、この駆動ギアに接続されたモータなどの図示
しない駆動源によって回転駆動される。
【0027】図2は、定着装置のニップ部分を記録紙が
通過する様子を示す概略斜視図である。
【0028】本実施の形態の定着装置では、図2に示す
ように、記録紙8の通紙時に、記録紙8が通過する記録
紙領域にて加圧ローラ6より記録紙8を介して定着スリ
ーブ5に伝わる駆動力をF1、記録紙8が通過しない非
記録紙領域にて加圧ローラ6より直接定着スリーブ5に
伝わる駆動力をF2、定着スリーブ5の内面とホルダ4
の外表面との接触部負荷としての摩擦抵抗力をF3とし
たとき、(F1+F2)/F3≧aを満たすように、設
定してある。なお、このaは、予め決められた所定値で
あり、これについては後述する。
【0029】すなわち、駆動力F1と駆動力F2との合
計を、摩擦抵抗力F3に対して所定値a以上に設定する
ことにより、加圧ローラ6から伝わる駆動力によって、
定着スリーブ5を回転不良を生じることなく安定して回
転させることが可能となっている。したがって、駆動力
F1および駆動力F2は大きくなるように、一方、摩擦
抵抗力F3は小さくなるように設定する必要がある。
【0030】〈実験1〉具体的には、まず、摩擦抵抗力
F3が極力小さくなるように、つまり定着スリーブ5の
内面とホルダ4の外表面との摺動部負荷を小さくするこ
とから検討を行うべく、実験を行った。
【0031】図3は、定着スリーブ内面とホルダ外表面
との摺動部負荷を測定する実験のための構成図である。
【0032】図示のように、加圧ローラ6と駆動モータ
21との間にトルク検出手段22を連結し、定着スリー
ブ5の回転に必要なモータ負荷を直接測定した。但し、
実験条件として、 測定時温度 150℃(定着スリーブ表面) ホルダの断面形状 添付した図面参照(図17、図中下方がニップ側) 加圧力 7kg狙い(実測6.5kg) 測定システム速度 150mm/sec とした。
【0033】そして、定着スリーブ内面とホルダ外表面
との摺動部の幅方向(長手軸方向)長さL=300mm
(図3参照)についての摩擦抵抗力F3に関し、定着ス
リーブおよびホルダの材質や表面の処理、並びに潤滑剤
の使用の有無について種々の条件で実験を行ったとこ
ろ、効果があると考えられる組合わせとして、表1の条
件1〜4が得られた。
【0034】
【表1】
【0035】〈実験2〉次に、加圧ローラ6から定着ス
リーブ5に向けて伝わる駆動力を適切なものとするため
に、各部の駆動力を把握すべく、実験を行った。ここ
で、駆動力とは、すべらないで伝達し得る最大のトルク
を意味している。
【0036】図4は、加圧ローラから定着スリーブに向
けて伝わる各部における駆動力を測定する実験のための
構成図である。
【0037】記録紙8としては、坪量157g/m2
普通紙を使用した。また、図示のように、加圧ローラ6
の表面層62は、その中央付近がPFA(ペルフルオロ
アルコキシフッ素樹脂)チューブ62aで形成され、両
端には材質がゴムからなる駆動リング62bが設けられ
ている。定着スリーブ5の幅方向長さは320mmであ
る。他の実験条件は上記実験1と同様とした。この実験
2では、定着スリーブ5および記録紙8をホルダ4側に
固定させて非回転状態とし、このとき加圧ローラ6を回
転させるために必要なトルクを測定する。
【0038】なお、別途、加圧ローラ6側に記録紙8を
巻き、定着スリーブ5をホルダ4側に固定させて非回転
状態として、このとき加圧ローラ6を回転させるために
必要なトルクを測定した。これにより、記録紙8および
定着スリーブ5間の駆動力F1は、(L=300mmに
対して)2.4kg・cmであることがわかった。した
がって、この場合の幅方向単位長さ当たりの駆動力f1
は、f1=2.4/300=0.008kg・cm/m
mと求められる。
【0039】また、定着スリーブ内面とホルダ外表面と
の摺動部を前述した表1の条件3とした場合について考
えると、幅方向(長手軸方向)長さL=300mmにつ
いての摩擦抵抗力F3が2.0kg・cmであるから、
幅方向単位長さ当たりの摩擦抵抗力f3は、f3=2.
0/300=0.0067kg・cm/mmと求められ
る。
【0040】一方、図4に示した構成での測定を、記録
紙8の幅、駆動リング6bの幅を数種に変化させて行う
ことにより、上記で求めたf1およびf3の値を考慮し
つつ、他の各部の駆動力を計算により求めた。表2は、
求められた幅方向単位長さ当りの各部の駆動力をf1お
よびf3とともに示したものである。
【0041】
【表2】
【0042】〈実験3〉次に、駆動リング62bの幅を
変えることにより定着スリーブに加える駆動力を変化さ
せた状態で、定着スリーブが安定しながら回転し、かつ
通紙が可能な記録紙の幅方向サイズを確認する実験を行
った。
【0043】図5は、各種幅の駆動リングについての安
定して通紙可能な最大幅の記録紙サイズを確認する実験
のための構成図である。定着スリーブの回転は、スリー
ブ回転速度検知手段23により検出し、その良否を判定
する。スリーブ回転速度検知手段23としては、従来公
知の各種タコメータを使用することができる。
【0044】表3は、各種幅の駆動リングについての安
定して通紙可能な(動作良好な)最大幅の記録紙サイ
ズ、および安定して通紙できない(動作不良な)最小幅
の記録紙サイズの実験結果を示したものである。
【0045】
【表3】
【0046】表3において、〜では加圧ローラの全
長は320mmであるが、では300mmのものを使
用した。
【0047】なお、本実験3では、いずれも通紙自体は
行われたが、通紙時に定着スリーブ5の回転が不安定に
なる観点から動作不良な記録紙のサイズが決定された。
このことから、通紙のための搬送力は加圧ローラ6によ
り付与され、定着スリーブ5の回転不安定は、加圧ロー
ラ6から定着スリーブ5に加えられる駆動力が通紙によ
り遮られてしまうことにより生じると推測することがで
きる。
【0048】そこで、実験2で得られた幅方向単位長さ
当たりの各部の駆動力又は摩擦抵抗力を用いて、実験3
の〜の場合の定着スリーブ5に与えられる駆動力の
計算を行った。ここで、駆動力は、駆動リング62bか
ら定着スリーブ5に与えられる駆動力F2bと、FPA
チューブ62aから定着スリーブ5に与えられる駆動力
F2aと、加圧ローラ6からの駆動力を記録紙8を介し
て定着スリーブ5に与えられる駆動力F1との合計とし
た。なお、定着スリーブ5内面とホルダ4外表面との間
の摩擦抵抗力F3もあわせて計算し、前者と後者との比
率k=(F1+F2a+F2b)/F3を求めることと
した。
【0049】駆動リングの幅60mmの場合 (i) 回転良好のとき F1+F2b=260×0.008+60×0.032
=4 F3=320×0.0067=2.14 k=4/2014=1.87 (ii)回転不安定のとき F1+F2b=280×0.008+40×0.032
=3.52 k=3.52/2.14=1.64 駆動リングの幅40mmの場合 (i) 回転良好のとき F1+F2a+F2b=260×0.008+20×
0.012+40×0.032=3.6 k=3.6/2.14=1.68 (ii)回転不安定のとき F1+F2b=280×0.008+40×0.032
=3.52 k=3.52/2.14=1.64 駆動リングの幅20mmの場合 (i) 回転良好のとき F1+F2a+F2b=180×0.008+120×
0.012+20×0.032=3.52 k=3.52/2.14=1.64 (ii)回転不安定のとき F1+F2a+F2b=200×0.008+100×
0.012+20×0.032=3.44 k=3.44/2.14=1.60 駆動リングの幅0mmの場合 (i) 回転良好のとき F1+F2a=100×0.008+200×0.01
2=3.2 F3=300×0.0067=2.0 k=3.2/2.0=1.60 (ii)回転不安定のとき F1+F2a=120×0.008+180×0.01
2=3.12 k=3.12/2.0=1.56 表4は、表3の実験結果を、実験2で求めた幅方向単位
長さ当たりの各部の駆動力等の結果に基づいて纏めたも
のである。
【0050】
【表4】
【0051】表4に示したように、定着スリーブ5内面
の摺動部負荷に対して1.60〜1.70倍の間の駆動
力を境にして定着スリーブ5の回転の良否が決まってく
る。したがって、本実施の形態の定着装置では、(F1
+F2)/F3≧a、a=1.70を満たすように設定
してある。本実施の形態では、具体的には、駆動リング
62bの幅を必要最小限の所定長さに拡大することによ
って対応している。
【0052】このように本実施の形態によれば、定着ス
リーブ5内面とホルダ4外表面との間の摩擦抵抗力に対
して、その1.70倍の駆動力を与えるように設定され
ているので、定着スリーブ5を回転不良を生じさせるこ
となく、スムーズに安定して回転させることができる。
これにより、定着品質の向上を図ることができる。
【0053】なお、上記において、ホルダ4は固定して
配置する構成として説明してきたが、このホルダ4を回
転可能に支持し、当該ホルダ4が定着スリーブ5により
従動回転される構成とすることも可能である。この場合
は、ホルダの回転抵抗力をF3、定着スリーブ内面とホ
ルダ外表面との摩擦抵抗力をF4としたとき、(F1+
F2)/F3≧1.7、および F3<F4を満たすよ
うに設定することによって、上記と同様の効果を比較的
容易に達成することができる。すなわち、この場合に
は、定着スリーブ内面とホルダ外表面との間の接触部負
荷として、ホルダの回転抵抗力が支配的となる。
【0054】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2に係る定着装置の概略分解斜視図であり、実施の
形態1と共通している部材には同一の符号を付し、その
説明は省略する。
【0055】この実施の形態2では、図6に示すよう
に、加圧ローラ6は、中央部6aとその両端に形成され
た端部6bとを有している。そして、端部6bは、その
外径が中央部6aの外径よりも小さく、かつ硬度が高く
なっている。つまり、記録紙8を中央基準で搬送する場
合において、非記録紙領域における加圧ローラ6の全部
又は一部は、その外径が記録紙領域における加圧ローラ
6の外径よりも小さく、かつ硬度が高く設定されてい
る。その他の点については上記実施の形態1と同様であ
る。
【0056】図7に示すように、加圧ローラ6の硬度を
高くするほど定着スリーブ5を駆動させる駆動力が増加
する傾向にあることがわかる。したがって、端部6bの
硬度を高くすることによって定着スリーブ5を回転駆動
させる駆動力を全体として大きくすることができる。ま
た、図8に示すように、中央部6aの外径と端部6bの
外径との比の値が大きいほど、加圧ローラ6とのニップ
幅が大きくなることがわかる。これは、端部6bより比
較的硬度の低い中央部6aの変形によるものである。
【0057】したがって、この実施の形態2によれば、
定着スリーブ5を駆動させる駆動力が増大するので、定
着スリーブを回転不良を生じさせることなく、スムーズ
に安定して回転させることができ、しかも、ニップ幅が
大きくとれるので、定着温度を下げて良好な定着を行う
ことが可能となる。
【0058】(実施の形態3)図9は、本発明の実施の
形態3に係る定着装置の概略側面図であり、実施の形態
1と共通している部材には同一の符号を付し、その説明
は省略する。
【0059】この実施の形態3では、図9に示すよう
に、定着スリーブ5の基材が金属により構成され、該定
着スリーブ5表面の最大通紙幅よりも外側の領域の全部
又は一部に、離型層を有さずに金属が露出する部分5a
を備えている。そして、この金属露出部分5aは、導電
ブラシ24を介して接地アースされる。その他の点につ
いては上記実施の形態1と同様である。
【0060】この実施の形態3によれば、定着スリーブ
5に溜まった静電気により該定着スリーブ5の安定した
回転が妨げられる事態をも回避することができる。
【0061】(実施の形態4)図10は、本発明の実施
の形態4に係る定着装置のホルダについての概略斜視
図、図11は、本発明の実施の形態4に係る定着装置の
概略斜視図である。
【0062】この実施の形態4では、図10および図1
1に示すように、ホルダ4の外周表面に略螺旋状の凸部
4aを形成し、この略螺旋状の凸部4aと定着スリーブ
5の回転方向とによって定められる定着スリーブ5の幅
方向寄り側にのみ、定着スリーブ5の幅方向寄り動作を
防止する蛇行防止部材25を配置した点で、実施の形態
1と相違しているが、その他の点については同様であ
る。
【0063】この実施の形態4によれば、ホルダ4の外
周表面と定着スリーブ5の内面との摩擦抵抗力を大幅に
低減することができるので、定着スリーブの回転不良を
容易に防止することが可能になる。これは、両者の接触
面積が低下するためと考えられる。また、略螺旋状の凸
部4aにより定着スリーブ5が幅方向、例えば図11中
矢印方向に寄り動作を開始しようとしても、定着スリー
ブ5は蛇行防止部材25によって寄り動作が規制される
ので、定着スリーブ5のより安定した回転が確保され
る。
【0064】(実施の形態5)図12は、本発明の実施
の形態5に係る定着装置の定着スリーブについての概略
斜視図である。
【0065】この実施の形態5では、図12に示すよう
に、定着スリーブ5は略円錐形を呈しており、該定着ス
リーブの外周長の短い側に、定着スリーブの幅方向寄り
動作を防止する部材(図示せず)を配置した点で、実施
の形態1と相違しており、その他の点については同様で
ある。
【0066】この実施の形態4によれば、定着スリーブ
の回転不良を防止することができることに加え、簡単な
構成により、圧接力のバランスや加圧ローラおよびホル
ダの軸のずれ等により生じる定着スリーブ5の寄り動作
を、意図的に定着スリーブ5の外周長の短い側で規制す
ることができるので、定着スリーブ5のより安定した回
転が確保される。
【0067】(実施の形態6)図13は、本発明の実施
の形態6に係る定着装置の定着スリーブについての概略
部分斜視図である。
【0068】この実施の形態6では、図13に示すよう
に、定着スリーブ5の少なくとも一方の端部は部分的に
略垂直方向に折り曲げられている点で、実施の形態1と
相違しており、その他の点については同様である。
【0069】この実施の形態6によれば、定着スリーブ
の回転不良を防止することができることに加え、折り曲
げ部分が加圧ローラの端面でガイドされることになるた
め、一層簡単な構成により、定着スリーブ5の寄り動作
を規制することができ、定着スリーブ5のより安定した
回転が確保される。
【0070】(実施の形態7)図14は、本発明の実施
の形態7に係る定着装置の概略斜視図である。
【0071】この実施の形態7では、図14に示すよう
に、定着スリーブ5を内部から保持するとともにこの定
着スリーブ5を従動回転させるように駆動回転するホル
ダ4と、ホルダ4に定着スリーブ5を介して加圧接触さ
れるとともに定着スリーブ5により従動回転される加圧
ローラ6とを有している点で、上記した実施の形態と相
違している。具体的には、例えば図示のように、ホルダ
4の一端部にギア26が取り付けられており、このギア
26に図示しない駆動モータに接続される軸28の端部
に取り付けられたギア27が噛合することにより、ホル
ダ4が駆動回転されるように構成される。
【0072】そして、この実施の形態7に係る定着装置
の場合は、記録紙の通紙時に、ホルダ4より定着スリー
ブ5内面に伝わる駆動力をF1、記録紙が通過する記録
紙領域にて定着スリーブ5表面より記録紙を介して加圧
ローラ6に伝わる駆動力をF2、記録紙が通過しない非
記録紙領域にて定着スリーブ5表面より直接加圧ローラ
6に伝わる駆動力をF3、加圧ローラ6が定着スリーブ
5により従動回転される場合の回転抵抗力をF4とした
とき、 F1/F4≧1.7、および F2+F3≧F
4を満たすように設定されている。
【0073】この実施の形態6によっても、実質的に上
記実施の形態1と同様の作用を奏することができ、定着
スリーブを回転不良を生じさせることなく、スムーズに
安定して回転させることができる。
【0074】(実施の形態8)図15は、本発明の実施
の形態8に係る定着装置の概略斜視図である。
【0075】この実施の形態8では、図15に示すよう
に、定着スリーブ5の端部でその内部から該定着スリー
ブ5を保持するとともに回転可能に保持された回転保持
部材30と、この回転保持部材30に定着スリーブ5を
介して加圧接触されるとともに定着スリーブ5を回転保
持部材30と挟持して従動回転させる加圧ローラ6とを
有している点で、上記実施の形態1と相違している。
【0076】この実施の形態8に係る定着装置の場合
は、記録紙の通紙時に、記録紙が通過する記録紙領域に
て加圧ローラ6より記録紙を介して定着スリーブ5に伝
わる駆動力をF1、記録紙が通過しない非記録紙領域に
て加圧ローラ6より直接定着スリーブ5に伝わる駆動力
をF2、回転保持部材30の回転抵抗力をF3、定着ス
リーブ5内面と回転保持部材30外表面との摩擦抵抗力
をF4としたとき、(F1+F2)/F3≧1.7、お
よび F3<F4を満たすように設定されている。この
場合には、定着スリーブ5内面と回転保持部材30外表
面との間の接触部負荷として、回転保持部材30の回転
抵抗力が支配的となる。これにより、上記実施の形態1
と同様に、定着スリーブを回転不良を生じさせることな
く、スムーズに安定して回転させることができる。
【0077】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
を限定するために記載されたものではなく、特許請求の
範囲の範囲内において種々変更が可能である。上述した
実施の形態では、定着スリーブを加熱する手段として誘
導加熱方式の定着装置について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、図16に示すように、例
えばセラミックヒータ31により加熱を行う定着装置に
も適用することができることは勿論である。但し、この
場合は、セラミックヒータ31の下部自体が例えば上記
実施の形態1におけるホルダ4の役目を果たすこととな
る。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る定着
装置によれば、例えば駆動されるローラから伝わる駆動
力によって薄肉の回転体を回転させる場合でも、回転体
の回転不良を生じさせることなく、安定した回転を得る
ことが可能になる。これにより、定着品質の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る定着装置を示す
側面図である。
【図2】 定着装置のニップ部分を記録紙が通過する様
子を示す概略斜視図である。
【図3】 定着スリーブ内面とホルダ外表面との摺動部
負荷を測定する実験のための構成図である。
【図4】 加圧ローラから定着スリーブに向けて伝わる
各部における駆動力を測定する実験のための構成図であ
る。
【図5】 各種幅の駆動リングについての安定して通紙
可能な最大幅の記録紙サイズを確認する実験のための構
成図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る定着装置の概略
分解斜視図である。
【図7】 加圧ローラの硬度と定着スリーブを駆動させ
る駆動力との関係を示す図である。
【図8】 加圧ローラにおける中央部外径および端部外
径の比の値とニップ幅との関係を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態3に係る定着装置の概略
側面図である。
【図10】 本発明の実施の形態4に係る定着装置のホ
ルダについての概略斜視図である。
【図11】 本発明の実施の形態4に係る定着装置の概
略斜視図である。
【図12】 本発明の実施の形態5に係る定着装置の定
着スリーブについての概略斜視図である。
【図13】 本発明の実施の形態6に係る定着装置の定
着スリーブについての概略部分斜視図である。
【図14】 本発明の実施の形態7に係る定着装置の概
略斜視図である。
【図15】 本発明の実施の形態8に係る定着装置の概
略斜視図である。
【図16】 セラミックヒータにより加熱を行う定着装
置への適用例を示した図である。
【図17】 ホルダの断面形状を示す図である。
【符号の説明】
5…定着スリーブ(回転体)、 4…ホルダ、 6…加圧ローラ(加圧駆動ローラ、加圧従動ローラ)、 8…記録材、 9…コイルアセンブリ(回転体を加熱する手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 泰造 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 岡林 英二 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に離型層を有する回転体と、 回転体を内部から保持するホルダと、 回転体を加熱する手段と、 ホルダに回転体を介して加圧接触されるとともに回転体
    を従動回転させる加圧駆動ローラと、を有する定着装置
    において、 記録紙の通紙時に、記録紙が通過する記録紙領域にて加
    圧駆動ローラより記録紙を介して回転体に伝わる駆動力
    をF1、記録紙が通過しない非記録紙領域にて加圧駆動
    ローラより直接回転体に伝わる駆動力をF2、回転体内
    面とホルダ外表面との接触部負荷をF3としたとき、 (F1+F2)/F3≧1.7 を満たすように設定したことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記ホルダは回転可能に支持され、当該
    ホルダが前記回転体により従動回転される場合に、前記
    接触部負荷F3はホルダの回転抵抗力であり、前記回転
    体内面と前記ホルダ外表面との摩擦抵抗力をF4とした
    とき、 (F1+F2)/F3≧1.7、および F3<F4 を満たすように設定したことを特徴とする請求項1記載
    の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記非記録紙領域における加圧駆動ロー
    ラの全部又は一部は、その外径が前記記録紙領域におけ
    る加圧駆動ローラの外径よりも小さく、かつ硬度が高い
    ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記回転体の基材は金属により構成さ
    れ、該回転体表面の最大通紙幅よりも外側の領域の全部
    又は一部に離型層を有さずに金属が露出する部分を備
    え、かつ該金属露出部分において接地アースされている
    ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記ホルダの外周表面に略螺旋状の凸部
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記略螺旋状の凸部と回転体の回転方向
    とによって定められる回転体の幅方向寄り側にのみ、回
    転体の幅方向寄り動作を防止する部材を配置したことを
    特徴とする請求項5記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記回転体の少なくとも一方の端部は部
    分的に略垂直方向に折り曲げられていることを特徴とす
    る請求項1記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記回転体は略円錐形を呈し、該回転体
    の外周長の短い側に回転体の幅方向寄り動作を防止する
    部材を配置したことを特徴とする請求項1記載の定着装
    置。
  9. 【請求項9】 表面に離型層を有する回転体と、 回転体を内部から保持するとともに回転体を従動回転さ
    せるように駆動回転するホルダと、 回転体を加熱する手段と、 ホルダに回転体を介して加圧接触されるとともに回転体
    により従動回転される加圧従動ローラと、を有する定着
    装置において、 記録紙の通紙時に、ホルダより回転体内面に伝わる駆動
    力をF1、記録紙が通過する記録紙領域にて回転体表面
    より記録紙を介して加圧従動ローラに伝わる駆動力をF
    2、記録紙が通過しない非記録紙領域にて回転体表面よ
    り直接加圧従動ローラに伝わる駆動力をF3、加圧従動
    ローラが回転体により従動回転される場合の回転抵抗力
    をF4としたとき、 F1/F4≧1.7、および F2+F3≧F4 を満たすように設定したことを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】 表面に離型層を有する回転体と、 回転体の端部で該回転体の内部から該回転体を保持する
    とともに回転可能に保持された回転保持部材と、 回転体を加熱する手段と、 回転保持部材に回転体を介して加圧接触されるとともに
    回転体を回転保持部材と挟持して従動回転させる加圧駆
    動ローラと、を有する定着装置において、 記録紙の通紙時に、記録紙が通過する記録紙領域にて加
    圧駆動ローラより記録紙を介して回転体に伝わる駆動力
    をF1、記録紙が通過しない非記録紙領域にて加圧駆動
    ローラより直接回転体に伝わる駆動力をF2、回転保持
    部材の回転抵抗力をF3、回転体内面と回転保持部材外
    表面との摩擦抵抗力をF4としたとき、 (F1+F2)/F3≧1.7、および F3<F4 を満たすように設定したことを特徴とする定着装置。
JP9346006A 1997-12-16 1997-12-16 定着装置 Withdrawn JPH11174892A (ja)

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