JP4277702B2 - 定着装置 - Google Patents
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Description
上記無張架状態の定着ベルトは、押圧部材と加圧ロールとの間で押圧され、加圧ロールの回転駆動に従動して回転するものであるが、定着ベルトと押圧部材との接触面に生じる摩擦力が、定着ベルトと加圧ロールとの間、又は定着ベルトと記録媒体との間の摩擦力より大きい場合には、定着ベルトと加圧ロールとの間でスリップが発生してしまう。スリップが発生すると、用紙がニップ部を通過する際に、用紙を正常に搬送・定着することが出来なくなり、紙しわが発生したり、定着画像のこすれ・乱れが発生したりするといった問題が生じる。
前記定着ベルトの幅方向の両端部に嵌め合わされ、該端部の断面形状が円形となるように拘束し、該定着ベルトの周方向に回転駆動される端部駆動部材と、 前記定着ベルトを加熱する加熱装置と、 前記定着ベルトの外周面と対向するように配置され、周面付近に弾性層を備える加圧ロールと、 前記定着ベルトの内周面に当接され、該定着ベルトを介して前記加圧ロールとの間に押圧力を作用させる押圧部材とを有し、 前記定着ベルトと前記加圧ロールとの間を通過する記録媒体上の未定着トナー像を加圧・加熱して定着像とする定着装置であって、 前記定着ベルトは、前記端部駆動部材から周方向の駆動力が伝達されるものであり、 前記押圧部材の断面形状は、最大サイズの記録媒体使用時の通紙域と非通紙域である両端部とで異なるものであり、該両端部では、前記加圧ロールに押圧されたときの該押圧部材の前記定着ベルトとの接触面が、前記端部駆動部材と該定着ベルトとの接触面とほぼ同じ曲率となっている定着装置を提供する。
この定着ベルトは、端部では端部駆動部材によって端部の断面形状が円形となるように拘束されているが、通紙域では押圧部材に押圧されて該押圧部材に沿った形状となっている。つまり、通紙域では、押圧部材の定着ベルトとの接触面を適切に設定し、定着ベルトを大きな曲率で曲げ回して周回駆動することができる。これにより、良好な定着性能及び剥離性能を維持することが可能となる。そして、このように端部駆動部材に拘束された部分と押圧部材に圧接されている部分とで断面形状が異なる場合には、これらの間で定着ベルトの断面形状が急変し、この部分でしわや折れ曲がりが繰り返し生じて定着ベルトが破損するおそれがある。
しかし、上記定着装置では、定着ベルトを介して加圧ロールと押圧部材との間に押圧力が作用したとき、押圧部材の両端部では、定着ベルトの押圧部材との接触面が端部駆動部材と定着ベルトとの接触面とほぼ同じ曲率となる。このため、定着ベルトが端部駆動部材によって拘束された両端部と押圧部材と加圧ロールとの間に狭持される部分との間で断面形状の急変が防止される。これにより、定着ベルトには周回方向の駆動力が通紙域まで円滑に伝達されるとともに、長期間の使用によって定着ベルトが損傷するのを抑制することができる。
なお、上記押圧部材の断面形状は、最大サイズの記録媒体使用時における通紙域の全域にわたって同じ断面形状で、非通紙域のみで断面形状が変化するものが望ましいが、通紙域の一部から非通紙域にかけて徐々に変化するものであってもよい。
なお、押圧部材が加圧ロールの弾性層より十分に弾性係数の高い材料からなるということは、押圧部材が加圧ロールに圧接されたときに、弾性層に変形が生じ、押圧部材には無視できる程度の変形しか生じないことを意味するものである。
一方、押圧部材が弾性的に変形しやすい部材である場合には、このような粒子を分散させると、加圧ロールとの圧接力によって圧縮永久歪みが大きくなって、経時的に剥離性能が悪化するおそれがある。これに対し、上記押圧部材は十分に弾性係数の高い材料からなるため、粒子を分散させても圧縮永久歪みが生じにくく、長期にわたって良好な剥離性能を維持することができる。
図1は本願に係る発明の一実施形態である定着装置の概略正面図である。また、図2は断面図、図3は駆動機構を示す概略構成図である。
この定着装置は、無端状の周面を有する定着ベルト1と、この定着ベルト1の外周面に当接され、周回駆動される加圧ロール2と、定着ベルト1の内周面に当接され、定着ベルト1を加圧ロール2との間に挟み込む押圧パッド3と、該押圧パッド3を支持するパッド支持部材4と、定着ベルト1の外周面に沿って設けられ、該定着ベルト1を加熱する電磁誘導加熱装置5と、定着ベルト1の両端部に嵌合され、端部の断面形状が円形となるように拘束し、定着ベルト1の周方向に回転駆動されるキャップ部材(端部駆動部材)6a、6bと、モータ7から加圧ロール2に伝達された駆動力を、さらにキャップ部材6a、6bに伝達する駆動伝達機構8と、を備えている。
通紙域における接触面3aの形状は、図6(a)に示すように、定着ベルト1の移動方向における上流部Aでは加圧ロール2の周面と同方向の曲率を有し、この部分は上流側から下流側に向って接触圧が増大するように設定され、下流部Bでは上流部Aからなめらかに連続するように曲率が反転し、加圧ロール2の周面と逆方向の曲率を有している。一方、押圧パッド3の両端部における接触面3aの形状は、図6(c)に示すように、キャップ部材6と定着ベルト1との接触面とほぼ同じ曲率となっている。
本実施例では、ニップ部にかかる総荷重は約20kgfであり、断面が矩形のアルミニウムからなる部材が用いられている。
画像形成部において、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーによるトナー像Tが画像信号に基づいて形成され、図示しない転写装置により記録紙Pに転写される。これらのトナーは、熱可塑性樹脂性のバインダに着色顔料を含有させることによって構成されている。
一方、トナー像を形成する動作が開始されるのとほぼ同時に、加圧ロール2の駆動モータ(図示しない)及び電磁誘導加熱装置5に電力が供給される。そして、加圧ロール2が回転駆動されて、定着ベルト1が周回移動を開始する。これにより、定着ベルト1は電磁誘導加熱装置5と対向する加熱領域を通過する際に、導電性層1bに渦電流が誘導され、発熱する。このとき、定着ベルト1は、両端部では嵌合部21が嵌め合わされて、嵌合部21と接触しているが、中央部(通紙域)では押圧パッド3以外の部材に接触することなく周回移動している。したがって、他の部材に熱を奪われることが少なく、効率の良い加熱が行われる。また、定着ベルト1は、加圧ロール2との圧接部と両側縁部から駆動力が伝達され、スリップ等を生じることなく円滑に周回駆動される。
比較対象として用いた定着装置は、図8中に示す比較例1のように、押圧パッドの断面形状が全幅にわたって該押圧パッドの両端部における断面形状、すなわちキャップ部材6の定着ベルト1との接触面とほぼ同じ曲率を有する断面形状である定着装置、及び、図8中に示す比較例2のように、押圧パッドの断面形状が全幅にわたって通紙域と同じである定着装置である。これらの定着装置と本発明の実施形態である定着装置とについて、次のような実験を行なった。
また、定着ベルト1の両端付近における押圧パッド端部に対応する部分とキャップ部材6が嵌め合わされている部分との間で定着ベルトの折れ曲がりや破損が生じるか否かを調べた。
Claims (6)
- 幅方向の中央部が周方向に無張力状態であって、周回移動が可能に支持された無端状の定着ベルトと、
前記定着ベルトの幅方向の両端部に嵌め合わされ、該端部の断面形状が円形となるように拘束し、該定着ベルトの周方向に回転駆動される端部駆動部材と、
前記定着ベルトを加熱する加熱装置と、
前記定着ベルトの外周面と対向するように配置され、周面付近に弾性層を備える加圧ロールと、
前記定着ベルトの内周面に当接され、該定着ベルトを介して前記加圧ロールとの間に押圧力を作用させる押圧部材とを有し、
前記定着ベルトと前記加圧ロールとの間を通過する記録媒体上の未定着トナー像を加圧・加熱して定着像とする定着装置であって、
前記定着ベルトは、前記端部駆動部材から周方向の駆動力が伝達されるものであり、
前記押圧部材の断面形状は、最大サイズの記録媒体使用時の通紙域と非通紙域である両端部とで異なるものであり、該両端部では、前記加圧ロールに押圧されたときの該押圧部材の前記定着ベルトとの接触面が、前記端部駆動部材と該定着ベルトとの接触面とほぼ同じ曲率となっていることを特徴とする定着装置。 - 前記押圧部材の断面形状は、最大サイズの記録媒体使用時の通紙域から両端へなめらかに連続して変化するものであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記押圧部材の通紙域における前記定着ベルトとの接触面は、該定着ベルトの移動方向における上流部では前記加圧ロールの周面と同方向の曲率を有し、この部分は上流側から下流側に向って接触圧が増大するように設定され、下流部ではなめらかに連続して曲率が反転し、該加圧ロールの周面と逆方向の曲率を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
- 前記加圧ロールの弾性層は、通紙域及び非通紙域を含む前記押圧部材のほぼ全幅に押圧されるものであることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
- 前記押圧部材は、前記加圧ロールの弾性層より十分に弾性係数の高い材料からなることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の定着装置。
- 前記押圧部材を形成する材料中に、熱伝導率の低い粒子が分散されていることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
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