JP2003307950A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JP2003307950A
JP2003307950A JP2002114426A JP2002114426A JP2003307950A JP 2003307950 A JP2003307950 A JP 2003307950A JP 2002114426 A JP2002114426 A JP 2002114426A JP 2002114426 A JP2002114426 A JP 2002114426A JP 2003307950 A JP2003307950 A JP 2003307950A
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heating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加圧ローラ駆動方式・フィルム加熱方式の加熱
装置16において、加圧ローラ5と被加熱材Pのスリッ
プを防ぐ。 【解決手段】フィルム4の外側表面に突起形状6を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱材を加熱す
る加熱装置、および該加熱装置を定着手段として備える
画像形成装置に関するものである。
【0002】より詳しくは、可撓性の移動部材と、前記
移動部材と摺動する摺動面を有し前記移動部材を支持す
る支持部材と、前記移動部材を間に挟み前記支持部材と
圧接ニップ部を形成する加圧部材を有し、前記加圧部材
を回転駆動させることで前記圧接ニップ部において前記
移動部材を前記支持部材の面に摺動移動させ、前記圧接
ニップ部の前記移動部材と前記加圧部材との間に被加熱
材を挟持搬送しつつ加熱する加熱装置に関するものであ
り、特に電子写真式あるいは静電記録式等の画像形成装
置における画像加熱定着装置として用いるに好適な加熱
装置に関する。
【0003】
【従来の技術】例えば、電子写真複写機・プリンタ・フ
ァクシミリ等の画像形成装置において、画像形成プロセ
ス手段部で紙等の被記録材に直接方式又は転写方式(間
接方式)で形成担持させた目的の画像情報に対応する未
定着トナー画像を加熱定着させる加熱装置としての画像
加熱定着装置としては、ヒートローラ式が一般的であ
る。
【0004】即ち、ハロゲンヒータ等の内装熱源で加熱
されて所定の温度に温調される加熱部材としての回転定
着ローラと、この定着ローラに所定に圧接された加圧部
材としての回転加圧ローラとを有し、両ローラの圧接ニ
ップ部(定着ニップ部)に被記録材を導入して挟持搬送
させることで未定着トナー画像を被記録材面に加熱定着
させるものである。
【0005】また近時は、フィルム加熱方式の加熱装置
が画像加熱定着装置として実用されている。この加熱装
置は特開昭63−313182号公報・特開平1−26
3679号公報・特開平2−157878号公報・特開
平4−44075〜44083号公報等で知られてお
り、加熱体に加熱部材としての耐熱フィルムを加圧部材
で押圧密着させて走行させ、耐熱フィルムを挟んで加熱
体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部(定着ニップ
部)の耐熱フィルムと加圧部材との間に被記録材を導入
して耐熱フィルムに密着させて耐熱フィルムと一緒に定
着ニップ部を通過させることで加熱体の熱を耐熱フィル
ムを介して被記録材に与えて未定着トナー画像を被記録
材面に加熱定着させるものである。
【0006】また、例えば画像を担持した被記録材を加
熱して表面性(つや出しなど)を改質する装置、仮定着
処理する装置など、その他、被記録材を加熱処理する手
段として広く使用できる。
【0007】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、昇温の速い低熱容量の加熱体や薄膜の耐熱フィルム
を用いることができるため、省電力化やウェイトタイム
の短縮化(クイックスタート性)が可能となる、画像形
成装置等の本機の機内昇温を低めることができる等の利
点を有し、効果的なものである。
【0008】図12および図13に画像加熱定着装置し
てのフィルム加熱方式の加熱装置の一例を示した。図1
2は装置の要部の斜視模型図、図13は横断面模型図で
ある。
【0009】1は低熱容量の線状加熱体である。本例の
加熱体1は被記録材Pの搬送方向に直交する方向を長手
とする横長・薄肉で、全体に低熱容量の所謂セラミック
ヒータであり、給電を受けて発熱する。
【0010】2は耐熱性・断熱性の加熱体保持部材であ
る。この加熱体保持部材2は横断面略半円弧状の樋型
で、被記録材Pの搬送方向に直交する方向を長手とする
横長部材であり、例えばフェノール系の熱硬化性樹脂製
である。この加熱体保持部材2の下面の略中央部に長手
に沿って形成具備させた加熱体嵌め込み溝部2a内に上
記の加熱体1を嵌め込んで固定支持させてある。
【0011】4は可撓性の移動部材としての横長のエン
ドレスベルト状(チューブ型)の耐熱性フィルム(定着
フィルム)である。上記の加熱体1付きの加熱体保持部
材2を移動部材としてのフィルム4の支持部材としてこ
れに対してこのフィルム4をルーズに外嵌させてある。
【0012】上記の加熱体1・加熱体保持部材2・フィ
ルム4の組み立て体を以下フィルムユニットと記す。
【0013】5は加圧部材としての弾性加圧ローラであ
る。この加圧ローラ5は不図示の装置側板間に回転自由
に軸受支持させてあり、この加圧ローラ5の上に、上記
のフィルムユニット1・2・4を加熱体1側を下向きに
して並行に配置し、加熱体保持部材2の両端部側を加圧
ばね3・3により加圧ローラ側に加圧ローラ5の弾性に
抗して押圧することで加熱体1と加圧ローラ5をフィル
ム4を挟んで圧接させて加圧ローラ5の弾性変形により
所定幅の圧接ニップ部である定着ニップ部Nを形成させ
ている。
【0014】弾性加圧ローラ5は、芯金と、シリコンゴ
ム等の離型性の良い耐熱ゴム層と、最外層の低摩擦層よ
りなり、少なくとも画像定着実行時は駆動手段Mの駆動
力が加圧ローラドライブギアGに伝達されて加圧ローラ
5が図13において矢印の反時計方向に回転駆動され
る。この加圧ローラ5の回転駆動により、定着ニップ部
Nにおいて加圧ローラ5とフィルム4の外面との摩擦力
でフィルム4に回転力が作用し、フィルムの内周面が定
着ニップ部Nにおいて加熱体1の下面に密着して摺動し
ながら矢印の時計方向に加圧ローラ5の周速度にほぼ対
応した周速度をもって加熱体保持部材2の外回りを回転
する(加圧ローラ駆動方式)。
【0015】そして、加圧ローラ5によるフィルム4の
回転駆動がなされていて、かつ加熱体1が通電により所
定の温度に昇温している状態において、不図示の作像部
側から未定着トナー画像10を形成担持させた被記録材
Pが定着ニップ部Nのフィルム4と加圧ローラ5との間
に導入されると、前記被記録材Pがフィルム4の外面に
密着してフィルム4と一緒の重なり状態で定着ニップ部
Nを通過していく。
【0016】この定着ニップ部N通過過程で加熱体1の
熱エネルギーがフィルム4を介して被記録材Pに付与さ
れて被記録材P上の未定着トナー画像10が加熱溶融定
着処理される。被記録材Pは定着ニップ部Nを通過して
フィルム4の面から分離されて排出されていく。10b
は被記録材P上の定着トナー画像を示している。
【0017】フィルム4は加熱体1と密着摺動するた
め、摩耗を防いだり摺動抵抗を低減するためにフィルム
4の内部にはグリスが塗布してある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記装置のよ
うに加圧ローラ駆動によるフィルム駆動方式には以下の
ような問題点があった。
【0019】すなわち、加圧ローラ5は摩擦力によって
フィルム4に駆動力を伝え従動回転させるが、例えば装
置の老朽化が進んで、フィルム4と加圧ローラ5間の摩
擦係数値が減少した時、あるいはフィルム4の内面に塗
布されたグリスの劣化によりフィルム4と加熱体1表面
の摺動抵抗が増大した時などに、フィルム4が確実に回
転駆動されなくなる事がある。
【0020】そのため被記録材Pとフィルム4間、ある
いは被記録材Pと加圧ローラ5間でスリップが発生し、
搬送不良や定着画像の乱れ、被記録材Pのシワ等が発生
する。
【0021】そこで本発明の目的は、上記の加圧ローラ
駆動方式・フィルム加熱方式の画像加熱定着装置のよう
に、可撓性の移動部材(フィルム4)と、前記移動部材
と摺動する摺動面を有し前記移動部材を支持する支持部
材(加熱体1と加熱体保持部材2)と、前記移動部材を
間に挟み前記支持部材と圧接ニップ部を形成する加圧部
材(加圧ローラ5)を有し、前記加圧部材を回転駆動さ
せることで前記圧接ニップ部(N)において前記移動部
材を前記支持部材の面に摺動移動させ、前記圧接ニップ
部の前記移動部材と前記加圧部材との間に被加熱材
(P)を挟持搬送しつつ加熱する加熱装置について、上
記問題点を解決し、移動部材に安定した駆動力を伝えて
被加熱材と加圧部材間のスリップを防ぐことである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置及び画像形成装置である。
【0023】(1)可撓性の移動部材と、前記移動部材
と摺動する摺動面を有し前記移動部材を支持する支持部
材と、前記移動部材を間に挟み前記支持部材と圧接ニッ
プ部を形成する加圧部材を有し、前記加圧部材を回転駆
動させることで前記圧接ニップ部において前記移動部材
を前記支持部材の面に摺動移動させ、前記圧接ニップ部
の前記移動部材と前記加圧部材との間に被加熱材を挟持
搬送しつつ加熱する加熱装置において、前記移動部材の
加圧部材側の面に突起形状を設けたことを特徴とする加
熱装置。
【0024】上記のように、移動部材表面に突起形状を
設置することにより、突起形状が加圧部材表面に食い込
み、移動部材と加圧部材の間のグリップ力を増大させ、
移動部材に安定した駆動力を伝えて被加熱材と加圧部材
間のスリップを防ぐことができる。
【0025】また、簡単な構成であることから、部品点
数を削減して小型化およびコストダウンを図ることが出
来る。
【0026】(2)前記突起形状が被加熱材の通過領域
外に設けられたことを特徴とする(1)に記載の加熱装
置。
【0027】この構成により、被加熱材が移動部材と加
圧部材間の圧接ニップ部に進入した際、移動部材上の突
起形状によって被加熱材が変形・破壊されるのを防ぐ事
が出来る。
【0028】(3)少なくとも1つ以上の前記突起形状
が常に前記圧接ニップ部内に進入するよう前記突起形状
を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の
加熱装置。
【0029】この構成により、圧接ニップ部内に突起形
状が存在せず突起形状によるスリップ防止の効果が失わ
れる状態となることを防止することが出来る。
【0030】(4)前記移動部材上の前記突起形状が設
けられた領域と接する前記加圧部材表面上の領域におい
て、表面の硬度を他の領域の硬度よりも低下させたこと
を特徴とする(1)から(3)の何れかに記載の加熱装
置。
【0031】この構成により、移動部材表面の突起形状
が加圧部材表面に食い込む量が増大し、移動部材と加圧
部材の間のグリップ力をさらに増大し、移動部材への駆
動力伝達の際の駆動力損失を低減する事が出来る。
【0032】すなわち、加圧部材の端部においてゴム硬
度を低下させた領域を設け、移動部材上の突起を加圧部
材に深く食い込ませることで、移動部材と加圧部材間に
おける駆動力伝達の際の駆動力の損失を少なく押さえる
ことが出来る。
【0033】(5)前記移動部材上の前記突起形状が設
けられた領域と接する前記加圧部材表面上の領域におい
て、前記加圧部材の表面形状がローレット、溝、穴、凸
等の粗面形状であることを特徴とする(1)から(4)
の何れかに記載の加熱装置。
【0034】この構成により、移動部材表面の突起形状
が加圧部材表面に設けられた溝等の表面形状に食い込み
(噛み合い)、移動部材への駆動力伝達の際の駆動力損
失を低減する事が出来る。
【0035】また、移動部材端部から染み出した耐熱性
グリスが移動部材外周面に回り込むことを防ぐことが出
来る。
【0036】(6)前記加圧部材の少なくとも一部が電
気的導通可能な導電面であり、前記移動部材との接触で
電気的導通を取ることを特徴とする(1)から(5)の
何れかに記載の加熱装置。
【0037】すなわち、移動部材と加圧部材の間で電気
的導通を取ることで、定着装置にあっては移動部材や加
圧部材の帯電による画像不良や装置の誤作動を防ぐこと
が出来る。より具体的には、加圧部材に設置された端部
部材を導電性物質で形成することで移動部材と加圧部材
の導通を取り、移動部材や加圧部材の帯電による画像不
良や装置の誤作動を防ぐことが出来る。
【0038】(7)前記移動部材がエンドレスベルト状
のフィルムであることを特徴とする(1)から(6)の
何れかに記載の加熱装置。
【0039】(8)前記支持部材の前記圧接ニップ部に
対応する部分には加熱体が存在しており、該加熱体の熱
エネルギーを前記移動部材を介して前記被加熱材に付与
することを特徴とする(1)から(7)の何れかに記載
の加熱装置。
【0040】(9)前記被加熱材が像を担持した被記録
材であることを特徴とする(1)から(8)の何れかに
記載の加熱装置。
【0041】(10)前記装置は、被加熱材に形成され
た未定着画像を定着する定着装置であることを特徴とす
る(1)から(9)の何れかに記載の加熱装置。
【0042】(11)被記録材に未定着画像を形成担持
させる作像手段と、被記録材に形成担持させた未定着画
像を定着させる定着手段を有し、前記定着手段が(1)
から(8)の何れかに記載の加熱装置であることを特徴
とする画像形成装置。
【0043】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉 (1)画像形成装置例の概略構成 図1は本実施例における画像形成装置の概略構成模型で
ある。本例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス
を用いたレーザービームプリンタである。
【0044】11は像担持体たる感光ドラムであり、O
PC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材
料をアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基盤上に
形成して構成されている。
【0045】感光ドラム11は矢印の時計方向に所定の
周速度をもって回転駆動され、その表面は、帯電装置と
しての帯電ローラ12によって一様に帯電される。
【0046】次に、画像露光装置であるレーザースキャ
ナー13による像露光Lを受ける。レーザースキャナー
13は画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応し
てオン/オフ変調制御されたレーザービームを出力し
て、回転する感光ドラム11の帯電処理面を走査露光L
する。この走査露光により感光ドラム11上に画像情報
の静電潜像が形成される。
【0047】この静電潜像は現像装置14でトナー画像
として現像されて可視化される。現像方法としては、ジ
ャンピング現像法等が用いられ、イメージ露光と反転現
像との組み合わせで用いられることが多い。
【0048】一方、不図示の給紙機構部から被記録材
(転写材)Pが一枚宛給紙され、感光ドラム11と転写
装置としての転写ローラ15との圧接部である転写ニッ
プ部に所定の制御タイミングにて供給される。転写ニッ
プ部において、感光ドラム11上のトナー画像は不図示
の電源による転写バイアスの作用で被記録材Pに転写さ
れる。
【0049】転写ニップ部を通過した被記録材Pは、感
光ドラム11面から分離され、トナー画像を保持して定
着手段としての画像加熱定着装置16へ搬送され、定着
装置16の定着ニップ部で加熱・加圧されてトナー画像
が被記録材P上に定着されて永久画像となり、画像形成
物として機外へ排出される。
【0050】一方、被記録材分離後の回転感光ドラム1
1はその表面に残る転写残留トナーがクリーニング装置
17により除去されて、繰り返して作像に供される。
【0051】(2)定着装置16 図2は定着装置16の要部の斜視模型図、図3は横断面
模型図、図4は定着ニップ部部分の拡大模型図である。
【0052】本実施例の定着装置16は前述した図12
と図13の装置と同様に加圧ローラ駆動方式・フィルム
加熱方式の加熱装置(画像加熱定着装置)であるから、
共通する構成部材部分には同一の符号を付して再度の説
明を省略する。
【0053】1)加熱体1 図5は加熱体としてのセラミックヒータ1の一例の構造
図である。(a)は加熱体表面側の一部切欠き平面模型
図、(b)は加熱体裏面側の平面模型図、(c)は
(b)における(c)−(c)線に沿う拡大横断面模型
図である。
【0054】この加熱体1は .被記録材搬送方向と直交する方向を長手とする横長
のアルミナ・窒化アルミニウム・炭化ケイ素等の高絶縁
性のセラミックスでできたセラミック基板(絶縁基板)
1a、 .上記セラミック基板1aの表面側に長手に沿ってス
クリーン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜3m
m程度の線状もしくは細帯状に塗工し焼成して形成し
た、例えばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO2、T
2N等の抵抗発熱体層(通電発熱体)1b、 .上記抵抗発熱体層1bの長手方向両端部に電気的に
導通させて設けた、Ag/Pt(銀・白金)で形成され
た電極部1c・1c、 .抵抗発熱体層1bの表面に設けた、電気的に絶縁
し、フィルム4との摺擦に耐えることが可能な薄層のガ
ラスコートやフッ素樹脂コート等の絶縁保護層1d、 .セラミック基板1aの裏面側に設けた温度検出手段
としてのサーミスタTH、等からなる。
【0055】この加熱体1を、加熱体保持部材2の下面
に長手に沿って形成した加熱体嵌合溝2a内に加熱体表
面側を外側にして嵌め込んで耐熱性接着剤で接着して保
持させてある。
【0056】上記加熱体1の電極部1c・1cは給電コ
ネクタ21・21を介して不図示の電力制御装置と接続
されており、電力制御装置から抵抗発熱体層1bの両端
よりAC100Vが誘電されることで加熱体基板1a・
保護層1dを含む加熱体1の全体が急速昇温する。サー
ミスタTHは加熱体1の温度を検知してその温度情報を
電力制御部にフィードバックする。電力制御装置はその
フィードバックされる温度情報に基づいて加熱体1の温
度が所定の制御目標温度に維持されるように加熱体1の
抵抗発熱体層1bにへの電力供給を制御制御する。
【0057】2)加熱体保持部材2 加熱体保持部材2は、加熱体1の発熱によって変形が発
生しないように、また加熱体1から発生する熱を加圧ロ
ーラ5側に効率よく伝えるため、例えばLCP、PP
S、フェノール樹脂等、耐熱性と断熱性に富んだ材料か
ら成る。
【0058】3)フィルム4 フィルム4は、例えばポリイミド、ポリイミドエーテル
等の耐熱ベースフィルムと、フィルム4の画像に当接す
る外周面にトナーが付着しにくいようにPTFE、PF
A等のフッ素樹脂系の材料など離形性の良い材料で離形
層を設けたエンドレスベルト状フィルムである。
【0059】本実施例では、ポリイミドの耐熱ベースフ
ィルムに、離形層と耐熱ベースフィルムとの接着を強固
にするためのプライマー層がコートされ、表面に離形層
としてPTFEがコートされており、計3層でフィルム
4を構成している。
【0060】加熱体1の発熱エネルギーの画像当接面へ
の伝達効率はフィルム4の厚みがより薄いほど良く、フ
ィルム4の搬送の安定性からは、フィルム4の剛性を高
めるためにフィルム4はより厚い方が良いため、フィル
ム4の厚みは50μm以上100μm未満が望ましい。
【0061】フィルム4の長手方向の幅は、レターサイ
ズ(幅216mm)の被記録材に対応できるよう240
mmとする。
【0062】フィルム4は加圧ローラ5と当接して従動
回転するように配設されており、加熱体1および加熱体
保持部材2と摺動している。この際、摺動抵抗を減少さ
せるために、フィルム4の内面には耐熱性のグリスが塗
布してある。グリスはフィルム4の内面と加熱体1およ
び加熱体保持部材2との間で潤滑膜を形成し、フィルム
4をスムーズに回転させることが出来る。
【0063】4)加圧ローラ5 加圧ローラ5はその芯金軸の両端部をそれぞれ不図示の
軸受けにより回転自在に支持されており、その一方の軸
端にはギアGが固着されている。ギアGは、画像形成装
置本体の駆動源Mにより駆動力が伝えられ、加圧ローラ
5は所定の周速度をもって回動駆動されるようになって
いる。
【0064】本実施例において、加圧ローラ5は芯金軸
5cに同心一体にローラ状にゴム層5aを形成し、その
ゴム層5aの表面にトナー等が付着するのを防ぐため離
形層5bを形成してある。ゴム層5aはシリコンゴム等
の耐熱性のあるゴム材料、離形層5bはFEP、PFA
等の離形性の良いフッ素樹脂で構成している。
【0065】本実施例ではゴム層5aをゴム硬度40〜
50°の液状シリコンゴムで構成し、その表面に離形層
5bとしてフッ素ゴムにFEPを分散した材料を30μ
m程度コーティングし、トナーが付着しにくいようにし
ている。
【0066】5)フィルム4上の突起形状 6はフィルム4の外側表面上に設けられた突起である。
突起6の形状は半球形、円錐形、角錐形、釣り鐘形な
ど、さまざまな形状が考えられるが、本実施例では突起
6の形状は半球型とする。
【0067】被記録材Pが圧接ニップNに進入した時に
も突起6の先端が加圧ローラ5と接するようにするた
め、突起6の高さは被記録材Pの厚さよりも大きくなる
よう0.3〜1.5mmとするのが望ましい。
【0068】また、突起6が設けられた突起設置領域T
は被記録材Pの通過領域外であり、該突起設置領域Tの
幅はフィルム4の左右それぞれの端部から10〜30m
mに設定する。
【0069】また、加圧ローラ5が回転する際に常に1
つ以上の突起6が圧接ニップ部N中に進入しているよ
う、突起6の数を調整する。本実施例では、周方向にお
いて突起6同士の間隔が1〜5mmとなるよう配置す
る。
【0070】加圧ローラ5によるフィルム4の回転駆動
がなされていて、かつ加熱体1が通電により所定の温度
に昇温している状態において、不図示の作像部側から未
定着トナー画像10を形成担持させた被記録材Pが入口
ガイド22(図3)に案内されて定着ニップ部Nのフィ
ルム4と加圧ローラ5との間に導入されることで前述図
12・図13の装置の場合と同様に被記録材P上の未定
着トナー画像10の加熱溶融定着処理10bがなされ
る。
【0071】被記録材Pが定着ニップ部Nに進入してい
ない時、加圧ローラ5は摩擦力によってフィルム4に駆
動力を伝えフィルム4を従動回転させる。
【0072】一方で、被記録材Pが定着ニップ部N内に
進入している時、被記録材Pの通過領域において、フィ
ルム4と加圧ローラ5は直接接することはなく、被記録
材Pは加圧ローラ5との間の摩擦力によって搬送方向へ
と搬送され、フィルム4と被記録材Pとの間の摩擦力に
より、加圧ローラ5から被記録材Pに与えられた駆動力
がフィルム4にも伝達され、フィルム4は従動回転す
る。
【0073】つまり、被記録材Pから見ると、フィルム
4は被記録材Pに搬送方向とは逆方向の力(バックテン
ション)を与えていることになる。
【0074】装置の老朽化が進むと、フィルム4内面に
塗布されたグリスが劣化することにより、フィルム4内
面と加熱体1との間の摺動抵抗が増大し、被記録材Pに
フィルム4から与えられるバックテンションも大きくな
る。
【0075】そのため被記録材Pとフィルム4間、ある
いは被記録材Pと加圧ローラ5間でスリップが発生し、
搬送不良や定着画像の乱れ、被記録材Pのシワ等が発生
する。
【0076】しかし本実施例では、加圧ばね3によりフ
ィルムユニット1・2・4が加圧ローラ5に圧接させら
れることにより、被記録材Pの通過領域外においてフィ
ルム4表面上の突起6の先端が加圧ローラ5端部の表面
に食い込み、加圧ローラ5の表面は突起6を包み込むよ
うにグリップする。
【0077】このため、グリスが劣化してフィルム4内
面と加熱体1との間の摺動抵抗が増大した場合でも、加
圧ローラ5端部において加圧ローラ5の表面が突起6を
グリップすることで、加圧ローラ5の駆動力をフィルム
4に確実に伝達することができる。
【0078】このように、本実施例では従来例に比べて
フィルム4に安定した駆動力を伝える事が可能になり、
画像加熱定着装置にあっては加圧ローラ5とフィルム4
のスリップによる被記録材Pの搬送不良を防止できる。
【0079】また、簡単な構成であることから、部品点
数を削減して小型化およびコストダウンを図ることが出
来る。
【0080】〈第2の実施例〉次に、本発明の第2の実
施例を図6に基づいて説明する。なお、第1の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して再度の説明を省略す
る。
【0081】加圧ローラ5は前述の通りゴム層5aの表
面に離形層5bを被せた構造になっている。この離形層
5bを形成するFEP、PFA等のフッ素樹脂の硬度
は、ゴム層5aを形成するシリコンゴムの硬度よりも高
い。そのため、加圧ローラ5の端部には離形層5bを成
型せず、ゴム層5aを露出させることで、加圧ローラ5
の端部の硬度を低下させることができる。
【0082】Kはフィルム4表面上の突起設置領域Tと
接する加圧ローラ5上の突起対向領域である。ゴム層5
aの露出部の幅は、突起対向領域Kに合わせて設定す
る。
【0083】突起対向領域Kにおいて加圧ローラ5の硬
度を低下させることにより、突起6の先端が加圧ローラ
5に食い込む量が増加し、加圧ローラ5とフィルム4間
の駆動力伝達をさらに確実にする事が出来る。
【0084】〈第3の実施例〉次に、本発明の第3の実
施例を図7に基づいて説明する。
【0085】7は加圧ローラ5の両端に設けられた端部
部材である。端部部材7は加圧ローラ5の表面硬度より
も硬度が低いゴムで形成されている。端部部材7の外径
は加圧ローラ5の外径と略同等であり、加圧ローラ5と
一体で回転する。
【0086】前述の第2の実施例では加圧ローラ5の端
部においてゴム層5aを露出させることで加圧ローラ5
の端部の硬度を低下させたが、加圧ローラ5の両端に端
部部材7を取り付ける事でも、第2の実施例と同等の効
果を得ることが出来る。
【0087】〈第4の実施例〉次に、本発明の第4の実
施例を図8および図9に基づいて説明する。
【0088】8は加圧ローラ5の両端に設けられた溝付
き端部部材8である。溝付き端部部材8の表面には長手
方向に複数の溝8aが設けられており、外周形状がロー
レット状になっている。
【0089】溝付き端部部材8の外径は加圧ローラ5の
外径と略同等であり、加圧ローラ5と一体で回転する。
【0090】図7に示すように、フィルム4表面上の突
起6が溝付き端部部材8の溝8aにはまりこみ、加圧ロ
ーラ5とフィルム4間の駆動力伝達をさらに確実にする
事が出来る。
【0091】また、フィルム4の内面には耐熱性グリス
が塗布されているが、加熱体1により熱せられ流動性が
よくなった耐熱性グリスがフィルム4の端部から染み出
してきて、フィルム4外周面に回り込むことがある。そ
の結果、被記録材Pに耐熱性グリスが付着してしまった
り、フィルム4と加圧ローラ5間の摩擦係数が低下し
て、加圧ローラ5からフィルム4へ伝達される駆動力の
損失が大きくなってしまうことがあった。
【0092】本実施例では、フィルム4の端部から染み
出した耐熱性グリスは溝付き端部部材8の溝8aの凹の
部分に入り込むので、耐熱性グリスがフィルム4外周面
に回り込むのを防ぐことが出来る。
【0093】〈第5の実施例〉本件で扱っているタイプ
の加熱装置では、特開平6−202509号公報(特許
第3208881号)に記載されているように、加熱部
材としての耐熱フィルムや加圧部材としての加圧ローラ
5は電気的導通を取り、アースに落とすようにしている
場合が多い。
【0094】すなわち、耐熱フィルム4の外周面の一部
に電気的導通可能な導電面を形成し、さらにフィルム4
上の導電面と相対する加圧ローラ5の一部もシリコーン
ゴム、フッ素ゴム、スポンジゴム等の導電部材で形成
し、フィルム4上の上記導電面と加圧ローラ5の導電部
が接触することで電気的導通を取り、加圧ローラ5の芯
金5aを介してアースに落としている。
【0095】これは、フィルム4や加圧ローラ5が帯電
し、被記録材P上の未定着トナー画像10を乱したり、
引きつけたりすることによる画像乱れを防止する、また
は帯電した電化がアース部へリークしてノイズが発生
し、装置の誤作動を発生させるのを防ぐためのものであ
る。
【0096】本実施例では、端部部材7(図7)あるい
は溝付き端部部材8(図8)を導電部材で形成すること
で、フィルム4と加圧ローラ5の接触により電気的導通
をとり、画像乱れや装置の誤作動を防ぐことが出来る。
【0097】〈第6の実施例〉第1から第5の実施例に
おいて加熱体1は必ずしも定着ニップ部Nに位置してい
なくてもよい。例えば、図10のように加熱体1を定着
ニップ部Nよりもフィルム移動方向上流側に位置させて
配設することも出来る。
【0098】〈第7の実施例〉加熱体はセラミックヒー
タに限られるものではない。例えば鉄板等の電磁誘導発
熱性部材とすることも出来る。図11は加熱体として鉄
板等の電磁誘導発熱性部材1Aを用い、これを定着ニッ
プ部Nの位置に配設して、これに交番磁束発生手段とし
ての電磁コイル23と磁性コア24により発生させた高
周波磁界を作用させることで発熱させる装置構成にする
ことも出来る。この場合も加熱体としての電磁誘導発熱
性部材1Aは必ずしも定着ニップ部Nに位置していなく
てもよい。
【0099】また移動部材としてのフィルム4自体を電
磁誘導発熱性部材にして交番磁束発生手段で発熱させる
装置構成にすることも出来る。
【0100】〈その他〉 1)移動部材としてのフィルムの加熱方式は実施例に限
られず任意のものとすることが出来る。
【0101】2)移動部材としてのフィルムはエンドレ
スのものに限られず、加圧部材の回転に従動して走行さ
れるロール巻きの長尺の有端ウエブ状部材にすることも
出来る。
【0102】3)加圧部材はローラ体に限られない。回
動駆動されるベルト体にすることもできる。加圧部材も
熱源で加熱することも出来る。
【0103】4)本発明の加熱装置は定着装置に限られ
ず、その他、仮定着する像加熱装置、画像を担持した記
録媒体を再加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装
置、記録媒体以外のシート状の被加熱体を通紙して、乾
燥、加熱ラミネート、熱プレスしわ取り、熱プレスカー
ル取り等の加熱処理装置等としても使用できる
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可撓性の移動部材と、前記移動部材と摺動する摺動面を
有し前記移動部材を支持する支持部材と、前記移動部材
を間に挟み前記支持部材と圧接ニップ部を形成する加圧
部材を有し、前記加圧部材を回転駆動させることで前記
圧接ニップ部において前記移動部材を前記支持部材の面
に摺動移動させ、前記圧接ニップ部の前記移動部材と前
記加圧部材との間に被加熱材を挟持搬送しつつ加熱する
加熱装置において、移動部材表面に突起形状を設け、駆
動力を伝えて移動部材を安定して駆動させることで、被
加熱材の搬送不良を防止することが出来る。また、簡単
な構成であることから、部品点数を削減して小型化およ
びコストダウンを図ることが出来る。
【0105】また、移動部材表面上の突起を被記録材の
通過領域外に配置することで、突起により被加熱材が変
形することを防ぐことが出来る。
【0106】また、圧接ニップ内に突起形状が存在せず
突起形状によるスリップ防止の効果が失われる状態とな
ることを防止することが出来る。
【0107】また、加圧部材の端部においてゴム硬度を
低下させた領域を設け、移動部材上の突起が加圧部材に
深く食い込ませることで、移動部材と加圧部材間におけ
る駆動力伝達の際の駆動力の損失を少なく押さえること
が出来る。
【0108】また、加圧部材端部の表面にローレット、
溝、穴、凸等の粗面形状を設けることで、移動部材表面
上の突起が加圧部材表面形状と噛み合い、移動部材と加
圧部材間における駆動力伝達の際の駆動力の損失を少な
く押さえることが出来る。
【0109】また、移動部材端部から染み出した耐熱性
グリスが移動部材外周面に回り込むことを防ぐことが出
来る。
【0110】また、加圧部材に設置された端部部材を導
電性物質で形成することで移動部材と加圧部材の導通を
取り、移動部材や加圧部材の帯電による画像不良や装置
の誤作動を防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置の概略構
成図
【図2】 加熱装置としての画像加熱定着装置の要部の
斜視模型図
【図3】 該定着装置の横断面模型図
【図4】 定着ニップ部部分の拡大模型図
【図5】 加熱体としてのセラミックヒータの構成説明
【図6】 第2の実施例における加熱装置としての画像
加熱定着装置の要部の斜視模型図
【図7】 第3の実施例における加熱装置としての画像
加熱定着装置の要部の分解斜視模型図
【図8】 第4の実施例における加熱装置としての画像
加熱定着装置の要部の分解斜視模型図
【図9】 該定着装置の横断面模型図
【図10】 第6の実施例における加熱装置の横断面模
型図
【図11】 第7の実施例における加熱装置の横断面模
型図
【図12】 従来例の、加熱装置としての画像加熱定着
装置の要部の斜視模型図
【図13】 該定着装置の横断面模型図
【符号の説明】
1 加熱体 2 加熱体保持部材 3 加圧ばね 4 フィルム 5 加圧ローラ 5a ゴム層 5b 離形層 6 突起 7 端部部材 8 溝付き端部部材 10 未定着トナー画像 10b 定着済みトナー画像 P 被記録材 N 圧接ニップ部 T 突起設置領域 K 突起対向領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性の移動部材と、前記移動部材と摺動
    する摺動面を有し前記移動部材を支持する支持部材と、
    前記移動部材を間に挟み前記支持部材と圧接ニップ部を
    形成する加圧部材を有し、前記加圧部材を回転駆動させ
    ることで前記圧接ニップ部において前記移動部材を前記
    支持部材の面に摺動移動させ、前記圧接ニップ部の前記
    移動部材と前記加圧部材との間に被加熱材を挟持搬送し
    つつ加熱する加熱装置において、前記移動部材の加圧部
    材側の面に突起形状を設けたことを特徴とする加熱装
    置。
  2. 【請求項2】前記突起形状が被加熱材の通過領域外に設
    けられたことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】少なくとも1つ以上の前記突起形状が常に
    前記圧接ニップ部内に進入するよう前記突起形状を配置
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の加熱装
    置。
  4. 【請求項4】前記移動部材上の前記突起形状が設けられ
    た領域と接する前記加圧部材表面上の領域において、表
    面の硬度を他の領域の硬度よりも低下させたことを特徴
    とする請求項1から3の何れかに記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】前記移動部材上の前記突起形状が設けられ
    た領域と接する前記加圧部材表面上の領域において、前
    記加圧部材の表面形状がローレット、溝、穴、凸等の粗
    面形状であることを特徴とする請求項1から4の何れか
    に記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】前記加圧部材の少なくとも一部が電気的導
    通可能な導電面であり、前記移動部材との接触で電気的
    導通を取ることを特徴とする請求項1から5の何れかに
    記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】前記移動部材がエンドレスベルト状のフィ
    ルムであることを特徴とする請求項1から6の何れかに
    記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】前記支持部材の前記圧接ニップ部に対応す
    る部分には加熱体が存在しており、該加熱体の熱エネル
    ギーを前記移動部材を介して前記被加熱材に付与するこ
    とを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の加熱装
    置。
  9. 【請求項9】前記被加熱材が像を担持した被記録材であ
    ることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の加
    熱装置。
  10. 【請求項10】前記装置は、被加熱材に形成された未定
    着画像を定着する定着装置であることを特徴とする請求
    項1から9の何れかに記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】被記録材に未定着画像を形成担持させる
    作像手段と、被記録材に形成担持させた未定着画像を定
    着させる定着手段を有し、前記定着手段が請求項1から
    8の何れかに記載の加熱装置であることを特徴とする画
    像形成装置。
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