JP2001034096A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

像加熱装置及び画像形成装置

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JP2001034096A
JP2001034096A JP11201695A JP20169599A JP2001034096A JP 2001034096 A JP2001034096 A JP 2001034096A JP 11201695 A JP11201695 A JP 11201695A JP 20169599 A JP20169599 A JP 20169599A JP 2001034096 A JP2001034096 A JP 2001034096A
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JP
Japan
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image
film
heating
recording material
roller
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JP11201695A
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Toshio Miyamoto
敏男 宮本
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動ローラ表面へのグリースの回り込みを抑
えて、記録材のスリップ防止や、搬送力の向上を図るこ
とを可能とした像加熱装置及び画像形成装置を提供する
こと。 【解決手段】 加熱体12と、この加熱体12と摺動す
るエンドレス状のフィルム10と、このフィルム10を
介して前記加熱体12と圧接ニップを形成する駆動ロー
ラ11と、を有し、前記ニップで画像を担持した記録材
が挟持搬送され、前記フィルム10を介した前記加熱体
12からの熱により記録材上の画像が加熱される像加熱
装置において、前記駆動ローラ11のフィルム10を介
しての加熱体12に対する圧接力が、中央部よりも端部
側で大きいこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真式プリンタ
ー、複写機、及び、静電記録装置に用いられるフィルム
加熱方式の定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機、プリンタ
ー等の多くは定着手段として熱効率、安全性が良好な接
触加熱型の熱ローラ定着方式や、省エネルギー・タイプ
のフィルム加熱方式を採用している。
【0003】熱ローラ定着方式の加熱定着装置は、加熱
用回転体としての加熱ローラ(定着ローラ)と、これに
圧接させた加圧用回転体としての弾性加圧ローラを基本
構成とし、この一対のローラを回転させて該両ローラ対
の圧接ニップ部(定着ニップ部)に未定着画像(トナー
画像)を形成担持させた被加熱材としての記録材(転写
材シート・静電記録紙・エレクトロファックス紙・印字
用紙等)を導入して圧接ニップ部を通過させることで、
加熱ローラからの熱と圧接ニップ部の加圧力にて未定着
画像を記録材面に永久固着画像として熱圧定着させるも
のである。
【0004】また、フィルム加熱方式の定着装置は例え
ば特開昭63−313182号公報、特開平2−157
878、4−44075〜44083、4−20498
0〜204984号公報等に提案されており、発熱体に
加熱用回転体である耐熱性フィルム(定着フィルム)を
加圧用回転体(弾性ローラ)で密着させて摺動搬送さ
せ、該耐熱性定着フィルムを挟んで加熱体と加圧部材と
で形成される圧接ニップ部に未定着画像を担持した転写
材を導入して耐熱フィルムと一緒に搬送させて、耐熱性
フィルムを介して付与される加熱体からの熱と圧接ニッ
プ部の加圧力によって未定着画像を転写材上に永久画像
として定着させる装置である。
【0005】フィルム加熱方式の定着装置は、加熱体と
して低熱容量線状加熱体を、フィルムとして薄膜の低熱
容量のものを用いることが出来るため、省電力化・ウェ
イトタイム短縮化(クイックスタート性)が可能であ
る。
【0006】又この種の定着装置における定着フィルム
の駆動方式としては、フィルム内周面側に駆動ローラー
を設け、フィルムにテンションを加えながら駆動する方
式、フィルムをフィルムガイドにルーズに嵌合させ、そ
の外周面に当接させた加圧用回転体を駆動することで、
フィルムを加圧用回転体に対し従動回転させる方式が知
られているが、近年では部品点数が少なくて済むことか
ら、後者の加圧用回転体駆動方式が採用されることが多
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
フィルム型加熱定着装置においては、以下に示すような
問題点があった。
【0008】フィルム型加熱定着装置では、フィルムが
ヒータ表面に圧接されて回転するため、この摩擦を減少
させるべくヒータ表面にグリースを塗って使用してお
り、このグリースがフィルム端部(開口部)からしみ出
すことがあった。特にプリンタが新品の時に、長期時間
放置状態にあるとフィルム端部から徐々にしみ出して、
加圧ローラ表面に回り込んでくる。
【0009】一方、加圧ローラは定着器を駆動するロー
ラであるから本来表面摩擦力を大きくしたいところであ
るが、加圧ローラ汚れを防止するため、加圧ローラ表面
に離型性の良い材料をコートする等して極力汚れのつき
にくい構成とすることも必要であり、単に摩擦力を大き
くすることは困難である。
【0010】また、最近フィルム型オンデマンド定着器
の中高速機への使用が進んでおり、加圧ローラ表面をコ
ートから耐久性のあるチューブを使用するようになって
きた。
【0011】而して加圧ローラをチューブ品にすること
により、これまで問題にならなかった加圧ローラ表面へ
のわずかなグリースの回り込みが、加圧ローラの摩擦を
低下させ、搬送力の低下、しいては定着器内でのスリッ
プになるおそれがある。
【0012】そこで、本発明は、駆動ローラ表面へのグ
リースの回り込みを抑えて、記録材のスリップ防止や、
搬送力の向上を図った像加熱装置及び画像形成装置の提
供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、下記構成としている。
【0014】〔1〕:加熱体と、この加熱体と摺動する
エンドレス状のフィルムと、このフィルムを介して前記
加熱体と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有し、
前記ニップで画像を担持した記録材が挟持搬送され、前
記フィルムを介した前記加熱体からの熱により記録材上
の画像が加熱される像加熱装置において、前記駆動ロー
ラのフィルムを介しての加熱体に対する圧接力が、中央
部よりも端部側で大きいことを特徴とする像加熱装置。
【0015】〔2〕:加熱体と、この加熱体と摺動する
エンドレス状のフィルムと、このフィルムを介して前記
加熱体と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有し、
前記ニップで画像を担持した記録材が挟持搬送され、前
記フィルムを介した前記加熱体からの熱により記録材上
の画像が加熱される像加熱装置において、前記駆動ロー
ラの端部に該駆動ローラの外径よりも大きい外径を有す
る弾性部材を設け、該弾性部材の少なくとも一部が前記
フィルムの端部よりも内側に位置していることを特徴と
する像加熱装置。
【0016】〔3〕:加熱体と、この加熱体と摺動する
エンドレス状のフィルムと、このフィルムを介して前記
加熱体と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有し、
前記ニップで画像を担持した記録材が挟持搬送され、前
記フィルムを介した前記加熱体からの熱により記録材上
の画像が加熱される像加熱装置において、前記駆動ロー
ラの端部に、グリースを掻き出す溝を有する弾性部材を
設け、該弾性部材の溝を設けた面が前記フィルムの外周
面端部に当接していることを特徴とする像加熱装置。
【0017】〔4〕:前記加圧ローラ端部に設けた部材
の外径が前記加圧ローラ外径より大きいことを特徴とす
る〔3〕記載の像加熱装置。
【0018】〔5〕:加熱体と、この加熱体と摺動する
エンドレス状のフィルムと、このフィルムを介して前記
加熱体と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有し、
前記ニップで画像を担持した記録材が挟持搬送され、前
記フィルムを介した前記加熱体からの熱により記録材上
の画像が加熱される像加熱装置において、前記駆動ロー
ラの端部に、該駆動ローラと同芯に弾性部材を設け、該
弾性部材が前記フィルムの外周面端部に当接しているこ
とを特徴とする像加熱装置。
【0019】〔6〕:前記弾性部材とフィルムとの当接
圧が、前記駆動ローラとフィルムとの当接圧よりも高い
ことを特徴とする〔3〕,〔4〕又は〔5〕記載の像加
熱装置。
【0020】〔7〕:前記弾性部材のフィルムと当接す
る面の摩擦係数が、前記駆動ローラのフィルムと当接す
る面の摩擦係数よりも高いことを特徴とする〔2〕乃至
〔6〕の何れか1項に記載の像加熱装置。
【0021】〔8〕:前記弾性部材がゴム部材であるこ
とを特徴とする〔1〕乃至〔6〕の何れか1項に記載の
像加熱装置。
【0022】
〔9〕:前記弾性部材が前記駆動ローラの
両端部に設けられていることを特徴とする〔2〕乃至
〔8〕の何れか1項に記載の像加熱装置。
【0023】〔10〕:前記駆動ローラの外周にチュー
ブが被覆されていることを特徴とする〔1〕乃至〔8〕
の何れか1項に記載の像加熱装置。
【0024】〔11〕:加熱体と、この加熱体と摺動す
るエンドレス状のフィルムと、このフィルムを介して前
記加熱体と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有
し、前記ニップで画像を担持した記録材が挟持搬送さ
れ、前記フィルムを介した前記加熱体からの熱により記
録材上の画像が加熱される像加熱装置において、前記駆
動ローラ端部の摩擦係数が中央部に比べて高いことを特
徴とする像加熱装置。
【0025】〔12〕:前記駆動ローラが、弾性層と、
該弾性層に外嵌されたチューブを有し、該駆動ローラ中
央部に該チューブが位置し、該チューブより外側の端部
に下層の弾性層が露出していることを特徴とする〔1
1〕記載の像加熱装置。
【0026】〔13〕:前記弾性層がゴムであることを
特徴とする〔12〕記載の像加熱装置。
【0027】〔14〕:前記弾性層の摩擦係数が、前記
チューブの摩擦係数よりも高いことを特徴とする〔1
2〕又は〔13〕記載の像加熱装置。
【0028】〔15〕:前記駆動ローラの端部が、前記
記録材上の画像と対向する部分よりも外側であることを
特徴とする〔1〕乃至〔14〕何れか1項に記載の像加
熱装置。
【0029】〔16〕:記録材上に画像を形成する像形
成手段と、該記録材上の画像を加熱する像加熱手段とを
有する像加熱手段とを有する画像形成装置において、該
像加熱手段として〔1〕乃至〔15〕何れか1項に記載
の像加熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0030】〔17〕:記録材上に未定着画像を形成す
る像形成手段と、該未定着画像を加熱して該記録材上に
定着させる定着器とを有する画像形成装置において、該
定着器として〔1〕乃至〔15〕の何れか1項に記載の
像加熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0031】〈作 用〉駆動ローラ端部に該駆動ローラ
よりも外径の大きい弾性部材を設け、該弾性部材をフィ
ルムに強く圧接させることや、グリースを端部側へ掻き
出す溝を有した弾性部材を駆動ローラ端部に設けたこと
により、定着フィルム端部からしみ出したグリースが加
圧ローラ表面に回り込むのを防止し、加圧ローラの摩擦
搬送力が低下することを防止することで、定着器のスリ
ップ発生を防止する。
【0032】また、駆動ローラ端部を摩擦係数の高い構
成とし、搬送力を向上させると共に、グリースの回り込
みを許容可能とし、定着器のスリップ発生を防止する。
【0033】
【発明の実施の形態】〈第一の実施形態〉図1は本発明
を適用する画像形成装置の略断面図である。
【0034】図1において、1は像担持体たる感光ドラ
ムであり、OPC、アモルファスシリコン等の感光材料
をアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基板上に形
成して構成されている。まず初めに感光ドラム1の表面
は、帯電装置としての帯電ローラ2によって一様に帯電
される。
【0035】次に露光手段(光走査装置)3によりレー
ザービームLを画像情報に応じON/OFF制御して走
査露光がなされ、感光ドラム1上に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、現像装置4で現像され、可視化さ
れる。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分
現像法等が用いられ、イメージ露光と反転現像との組み
合わせで用いられることが多い。
【0036】記録材Pは手差しトレイ21またはカセッ
ト26から給紙ローラ22、27によって取り出され、
後端検知センサ23で記録材サイズ検知を行い、レジス
トローラ24に送られる。記録材サイズはレジストセン
サ25で行っても良い。
【0037】記録材Pはレジストローラ24によって、
感光ドラム1表面に形成されたトナー像と同期を取り感
光ドラム1と転写ローラ5とで形成される転写ニップ部
に供給される。転写ニップ部において、感光ドラム1上
のトナー像は不図示の電源による転写バイアスの作用で
記録材Pに転写される。トナー像を保持した記録材Pは
定着装置6へ搬送され、定着装置6のニップ部で加熱・
加圧されてトナー像が記録材P上に定着され永久画像と
なり機外へ排出される。一方、転写後に感光ドラム1上
に残留する転写残留トナーは、クリーニング装置7によ
り感光ドラム1表面より除去される。
【0038】図2に本発明を適用する定着装置の一例と
して、フィルム加熱定着装置の概略断面図を示す。以
下、構成ならびに動作について説明する。
【0039】図2において、10はエンドレスベルト状
の耐熱フィルム(定着フィルム)であり、半円弧状のフ
ィルムガイド部材(ステイ)13に対して周長に余裕を
持たせた形で外嵌している。
【0040】フィルム10は熱容量を小さくしてクイッ
クスタート性を向上させるために、膜厚を総厚100μ
m以下、好ましくは40μm以下20μm以上とした、
耐熱性・離型性・強度・耐久性等のあるPTFE、PF
A、PPS等の単層フィルム、或いはポリイミド、ポリ
アミドイミド、PEEK、PES等のフィルム表面にP
TFE、PFA、FEP等を離型層としてコーティング
した複合層フィルムである。
【0041】12はセラミックヒーター(加熱体)であ
り、セラミック基板12a上に銀パラジュウム等の抵抗
発熱体ペーストを印刷した発熱体12b、発熱体の保護
と絶縁性を確保するためのガラスコーティング層12c
を順次形成したものであり、電力制御されたAC電流を
発熱体12bへ流すことにより発熱させる。
【0042】セラミック基板の裏にはチップサーミスタ
14が接着してあり、非通紙時の一定時間ヒーターへの
通電をOFF又はONした時間内の温度変化を該チップ
サーミスタ14により検知し、この検知結果を基にヒー
ター駆動手段30により制御してヒーター12への電力
制御を行いヒーター温度を目標温度(プリント温度)に
保つ構成となっている。
【0043】11は加圧部材としての加圧ローラであ
り、芯金11aに、シリコーンゴム等の耐熱性ゴムを成
形した弾性層或いはシリコーンゴムを発泡して成るスポ
ンジ弾性層11bを周設し、この弾性層11b上にPF
A、PTFE、FEP等のフッ素樹脂から成る耐熱離型
チューブ11cを設けた回転体である。
【0044】加圧ローラ11は不図示のバネによって付
勢され、定着フィルム10を介してヒーター12に圧接
されて圧接ニップ(定着ニップ)Nを形成すると共に、
加圧ローラ駆動手段15により矢印R11方向に回転駆
動されて記録材Pを矢印Kp方向に搬送し、また定着フ
ィルム10を矢印R13方向に回転させる駆動ローラと
しても機能する構成となっている。
【0045】未定着のトナー像Tは定着装置6の加熱部
材(フィルム10、セラミックヒーター12及びガイド
部材13等)と加圧ローラ11により形成された圧接ニ
ップ部N内で加熱及び加圧されて記録材P上に定着さ
れ、定着後の記録材Pが機外へ排出される。
【0046】本実施形態では、加圧ローラ両端部に加圧
ローラ外径より大きいゴム輪部材を設けることによりグ
リースの加圧ローラ表面への回り込みを防ぎ定着器での
スリップを防止している。
【0047】図3は本発明の加圧ローラ両端部分にゴム
輪部材16を取り付けた図である。
【0048】ゴム輪16はLTVなどの耐熱性シリコー
ンゴムからなるちくわ形状の部材であり、その材料とし
ては、テストピース(直径30mm高さ13mm程度の
円筒形)をJIS−K、A型試験機で試験した場合に硬
度25°程度となるゴムを使用した。
【0049】本形態において、加圧ローラ11の外径は
20.0mm、芯金11aの外径は13mmである。こ
れに対し、ゴム輪16の直径は芯金11aにはめた状態
で直径22mm、厚さは10mmとした。
【0050】該ゴム輪16を加圧ローラ端部に嵌めた状
態でのフィルム10との接触状態を図4に示す。同図
中、L1はトナー画像が通過する領域、L2はフィルム
10の幅であり、ゴム輪16は、この画像領域L1の外
側であって、フィルム幅L2の内側において、フィルム
10と圧接している。
【0051】こにより、フィルム両端部からグリースが
しみ出してきてもゴム輪16がフィルムと強く圧接して
いるので、加圧ローラ表面へのグリースの回り込みを防
止できる。表1にその効果を示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1は定着器を新品の状態で1ケ月、3ケ
月放置し、その後初めて連続プリントしたときの結果で
ある。このような試験をしたのは、グリースのしみ出し
が最も顕著に現れるのが、新品時に放置された場合であ
り、プリントを重ねると、グリースが紙に持ち去られ、
しみ出すことが少なくなるからである。
【0054】プリントに使用したのは普通紙(厚さ64
g/m2)でハーフトーン画像をプリントした。比較例
はゴム輪16を装着しなかったもので、本形態例はゴム
輪16を装着している。表1に示したとおり、比較例で
は画像のブレや、スリップによるジャムが発生したが、
本実施形態では問題が発生しなかった。
【0055】以上のように、本実施形態によれば、定着
フィルム両端部からしみ出したグリースが加圧ローラ表
面に回り込むのを防止し、加圧ローラの摩擦搬送力が低
下することを防止し、画像のブレや定着器のスリップ発
生を防止することに効果がある。
【0056】〈第二の実施形態〉本実施形態では、加圧
ローラ両端のゴム部材の表面にグリースを両端方向へか
き出す溝を設けたことが特徴である。なお、その他の構
成は第一の実施形態と略同じである為、同一の要素に同
符番を付すなどして再度の説明を省略した。
【0057】図5に本実施形態でのゴム輪17を示し
た。図5(a)はゴム輪17を加圧ローラ端部に設けた
状態での模式断面図,図5(b)はゴム輪17の外周面
の概略図、図5(c)はその側面図である。
【0058】同図(b)に斜線で示した部分に幅1m
m、深さ1mm程度の溝を切ってある。これはしみ出し
たグリースを溝内部に取り込み、回転に伴って長手方向
で両端外側に運び出す効果を有するものである。したが
って、溝の切り方は左右対称にしてある。
【0059】本実施形態での効果を試した。
【0060】
【表2】
【0061】表2に示したとおり、本実施形態でも良好
な結果が得られた。更に本実施形態ではゴム輪17上に
意図的にグリースを塗ってみたが、溝によるかき出し効
果によりグリースは加圧ローラ表面には行かずゴム輪1
7の外側に排除された。
【0062】以上示したとおり、ゴム輪17を加圧ロー
ラ両端に設けることにより、定着フィルム両端部からし
み出したグリースが加圧ローラ表面に回り込むのを防止
し、加圧ローラの摩擦搬送力が低下することを防止する
ことで、定着器のスリップ発生を防止することに効果が
ある。
【0063】〈第三の実施形態〉本実施形態では、加圧
ローラ両端部に加圧ローラチューブがないゴム(弾性
層)の露出している部分を設けることを特徴としたもの
である。その他、画像形成装置の構成などは第一の実施
形態と同じであるので、同一の要素に同符番を付す等し
て再度の説明を省略した。
【0064】図6に本実施形態の加圧ローラの拡大図を
示した。斜線で示した11cがチューブの断面である。
図6ではチューブ11cを誇張して示しているが、チュ
ーブの厚さは50μmである。
【0065】同図のように本例の加圧ローラ11は、中
央部にチューブ11cを有し、その外側(加圧ローラ1
1の両端部10mm)にチューブ11cの無い、ゴム1
1bがむき出しの部分を有している。
【0066】加圧ローラ11のゴムむき出しの部分は、
チューブ表面と比べて非常に高い摩擦係数を有してい
る。本例装置は、この部分でフィルム10を直接駆動で
きるので、前述した画像のブレ、スリップを防止する効
果があった。
【0067】ここで、加圧ローラ11の長手寸法につい
て述べておくと、フィルム10の幅と同じかやや狭いロ
ーラ部L2のうち、チューブ11cは、少なくとも記録
材上の画像と対向する部分を含む紙幅より広い部分(中
央部)L1に設けてある。ゴムむき出しの部分は離型性
が非常に悪く、フィルム上にオフセットしたトナーがあ
るとすぐにゴム11bに付着してたまってしまう。本実
施形態ではゴムむき出し部分が画像域外のフィルム10
に接するだけであるのでトナーが付着することはなかっ
た。
【0068】本実施形態においても第一の実施形態と同
様の実験を行ったところ、表1と同様に良好な結果が得
られた。また、プリンターの通紙耐久テストを実施した
が、定着器寿命である20万ページまで支障なくプリン
トを行うことができた。
【0069】〈その他〉 1.本発明の加熱体は、セラミックヒータに限らず、電
磁誘導加熱方式のものでも良い。
【0070】2.駆動ローラ自体の外径を中央部と比べ
て端部で大きくし、該端部とフィルムとの圧接力を強く
してグリースの回り込みを防止しても良い。
【0071】3.本発明の弾性部材としては、ゴム部材
に限らず、スポンジやブラシ、ウエブ(不織布等も含
む)等、フィルム端部からのグリスを吸い取る或は拭い
去るものであっても良い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動ローラ表面へのグリースの回り込みを抑えて、記録
材のスリップ防止や、搬送力の向上を図ることが可能な
像加熱装置及び画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像形成装置の概略図
【図2】 本発明による画像形成装置の定着器の概略図
【図3】 本発明による加圧ローラ周辺の図
【図4】 本発明による加圧ローラ周辺の図
【図5】 本発明による加圧ローラ周辺の図
【図6】 本発明による加圧ローラ周辺の図
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 4 現像装置 5 転写ローラ 6 定着装置 7 クリーニング装置 10 定着フィルム 11 加圧ローラ(駆動ローラ) 11a芯金 11b弾性層(ゴム) 11cチューブ 12 セラミックヒーター(加熱体) 12aセラミック基板 12b発熱体 12cガラスコーティング層 13 ガイド部材 14 チップサーミスタ 15 加圧ローラ駆動手段 16,17 ゴム輪 21 トレイ 22 給紙ローラ 23 後端検知センサ 24 レジストローラ 25 レジストセンサ 26 カセット 30 ヒーター駆動手段 N 圧接ニップ部 P 記録材 T トナー像

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、この加熱体と摺動するエンド
    レス状のフィルムと、このフィルムを介して前記加熱体
    と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有し、前記ニ
    ップで画像を担持した記録材が挟持搬送され、前記フィ
    ルムを介した前記加熱体からの熱により記録材上の画像
    が加熱される像加熱装置において、 前記駆動ローラのフィルムを介しての加熱体に対する圧
    接力が、中央部よりも端部側で大きいことを特徴とする
    像加熱装置。
  2. 【請求項2】 加熱体と、この加熱体と摺動するエンド
    レス状のフィルムと、このフィルムを介して前記加熱体
    と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有し、前記ニ
    ップで画像を担持した記録材が挟持搬送され、前記フィ
    ルムを介した前記加熱体からの熱により記録材上の画像
    が加熱される像加熱装置において、 前記駆動ローラの端部に該駆動ローラの外径よりも大き
    い外径を有する弾性部材を設け、該弾性部材の少なくと
    も一部が前記フィルムの端部よりも内側に位置している
    ことを特徴とする像加熱装置。
  3. 【請求項3】 加熱体と、この加熱体と摺動するエンド
    レス状のフィルムと、このフィルムを介して前記加熱体
    と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有し、前記ニ
    ップで画像を担持した記録材が挟持搬送され、前記フィ
    ルムを介した前記加熱体からの熱により記録材上の画像
    が加熱される像加熱装置において、 前記駆動ローラの端部に、グリースを掻き出す溝を有す
    る弾性部材を設け、該弾性部材の溝を設けた面が前記フ
    ィルムの外周面端部に当接していることを特徴とする像
    加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記加圧ローラ端部に設けた部材の外径
    が前記加圧ローラ外径より大きいことを特徴とする請求
    項3記載の像加熱装置。
  5. 【請求項5】 加熱体と、この加熱体と摺動するエンド
    レス状のフィルムと、このフィルムを介して前記加熱体
    と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有し、前記ニ
    ップで画像を担持した記録材が挟持搬送され、前記フィ
    ルムを介した前記加熱体からの熱により記録材上の画像
    が加熱される像加熱装置において、 前記駆動ローラの端部に、該駆動ローラと同芯に弾性部
    材を設け、該弾性部材が前記フィルムの外周面端部に当
    接していることを特徴とする像加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材とフィルムとの当接圧が、
    前記駆動ローラとフィルムとの当接圧よりも高いことを
    特徴とする請求項3,4又は5記載の像加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材のフィルムと当接する面の
    摩擦係数が、前記駆動ローラのフィルムと当接する面の
    摩擦係数よりも高いことを特徴とする請求項2乃至6の
    何れか1項に記載の像加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記弾性部材がゴム部材であることを特
    徴とする請求項1,乃至6の何れか1項に記載の像加熱
    装置。
  9. 【請求項9】 前記弾性部材が前記駆動ローラの両端部
    に設けられていることを特徴とする請求項2乃至8の何
    れか1項に記載の像加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動ローラの外周にチューブが被
    覆されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか
    1項に記載の像加熱装置。
  11. 【請求項11】 加熱体と、この加熱体と摺動するエン
    ドレス状のフィルムと、このフィルムを介して前記加熱
    体と圧接ニップを形成する駆動ローラと、を有し、前記
    ニップで画像を担持した記録材が挟持搬送され、前記フ
    ィルムを介した前記加熱体からの熱により記録材上の画
    像が加熱される像加熱装置において、 前記駆動ローラ端部の摩擦係数が中央部に比べて高いこ
    とを特徴とする像加熱装置。
  12. 【請求項12】 前記駆動ローラが、弾性層と、該弾性
    層に外嵌されたチューブを有し、該駆動ローラ中央部に
    該チューブが位置し、該チューブより外側の端部に下層
    の弾性層が露出していることを特徴とする請求項11記
    載の像加熱装置。
  13. 【請求項13】 前記弾性層がゴムであることを特徴と
    する請求項12記載の像加熱装置。
  14. 【請求項14】 前記弾性層の摩擦係数が、前記チュー
    ブの摩擦係数よりも高いことを特徴とする請求項12又
    は13記載の像加熱装置。
  15. 【請求項15】 前記駆動ローラの端部が、前記記録材
    上の画像と対向する部分よりも外側であることを特徴と
    する請求項1乃至14何れか1項に記載の像加熱装置。
  16. 【請求項16】 記録材上に画像を形成する像形成手段
    と、該記録材上の画像を加熱する像加熱手段とを有する
    像加熱手段とを有する画像形成装置において、 該像加熱手段として請求項1乃至15何れか1項に記載
    の像加熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 記録材上に未定着画像を形成する像形
    成手段と、該未定着画像を加熱して該記録材上に定着さ
    せる定着器とを有する画像形成装置において、 該定着器として請求項1乃至15の何れか1項に記載の
    像加熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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