JP3555823B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真式の複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に用いる定着装置の改良に関し、特に電磁誘導を利用した誘導型発熱ローラを用いた定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真式の画像形成装置においては、感光体上に形成されたトナー像を転写紙上に転写してから、この転写紙を定着装置内に導いてトナー像の定着を行った後で、機外へ排出する工程が実施される。
定着装置としては、ヒータを備えた加熱ローラと、加熱ローラの周面にニップする加圧ローラからなるものが一般であり、両ローラ間に転写紙を通紙する際に、加熱しながら加圧することによりトナーを定着させる。
加熱ローラを発熱させる手段として、芯金内部に配置された誘導コイルにより誘導磁束を発生させ、この誘導磁束により誘導電流をローラ外周部の芯金(導電層)に発生させて、誘導電流に伴うジュール熱によりローラ表面に所望の温度を発生させるように構成した誘導型加熱ローラが知られている。
上記のごとき従来の誘導型加熱ローラの構成として特開昭60−38494号公報には、芯金の内側層として鉄を、外側層としてアルミニウムを夫々用いたものが開示されているが、この構成に於いてはまず内側の鉄層が加熱されてから外側のアルミ層を伝って加熱ローラの表面に熱が供給される。そのため立ち上がり時間が遅くなるという欠点があった。又、2層構造の芯金を有する加熱ローラは、各層を構成する材料の熱膨張率が異なっているため、加熱されることにより伸長する長さが異なり、その結果として加熱、冷却の繰り返し等による2層間の軸方向位置ずれ等が発生し、加熱部分がずれることによって定着性能が低下するという欠点があった。つまり、内側の鉄層の外周面に、外側のアルミ層を圧着方式により固定していたので、加熱、冷却の繰り返しによって境界での圧着が弛み軸方向等への相対的なずれが発生し易かった。
又、従来の誘導型加熱ローラの芯金はアルミで構成されていたが、アルミの外周面を軸受部によって支持すると、アルミ部分が摩耗するため、芯金を定期的に交換して再生しようとしてもアルミ部分が摩耗により磨り減って芯金自体が使用できなくなるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、誘導型加熱ローラの芯金の構成として、外側層に発熱部となる鉄もしくはステンレス合金を用いることにより転写紙に接触する部分を直接加熱して立ち上がり時間を早くして省エネルギー化を図るとともに、内側層として熱伝導を考慮してアルミを用いることにより鉄ローラの欠点である軸方向の温度ムラ防止を図るようにすることにある。また、このような積層構造を採用したとしても、鉄層とアルミ層との間の境界部分での加熱/冷却の繰り返しによる線膨張率の差から生ずる鉄層の位置ずれの防止や加熱ローラとして定着ユニットに取り付ける際の不具合防止を図ることを他の課題とする。さらに軸受け部に鉄又はステンレスを設けることにより経時の摩耗をなくし、加熱ローラの再生における支障をなくすることを他の課題とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
以上の様に請求項1の発明によれば、定着されるべきトナー画像を有する転写紙を誘導型加熱ローラと加圧ローラとで挟持搬送しつつ上記トナー画像を転写紙上に定着する定着装置であって、上記誘導型加熱ローラは回転自在に配置された芯金を有し、該芯金は線膨張率の大きい材料から成る第1の層と、該第1の層の外側面に固定された線膨張率が小さく且つ電磁誘導により直接加熱される材料から成る第2の層と、から成るものにおいて、上記第1の層の軸方向長を第2の層の軸方向長よりも長く設定すると共に、該第2の層が第1の層に対して軸方向へ移動するのを阻止する移動防止部材を第1の層側に固定したことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記第1の層の材料をアルミ系材料とし、第2の層の材料を鉄系又はステンレス系材料としたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した形態例により詳細に説明する。
図1(a) は本発明の定着装置の要部概略構成図、(b) はその要部拡大断面図であり、この定着装置は加熱ローラ1と、加熱ローラ1の外周面に接して連れ回りする加圧ローラ2とから成り、両ローラ1、2のニップ部に、トナーTを保持した転写紙Pを通紙させる過程で、加熱ローラ1からの熱と加圧ローラ2からの圧力によってトナーTを転写紙P上に定着させる。この加熱ローラ1は、固定されたボビン部3の外径方向に所定のギャップを隔てて同軸状に円筒状のローラ本体(芯金)4を回転自在に支持した構成を有する。
図2は本発明の誘導型加熱ローラの一例の側部縦断面図であり、このボビン部3は、例えば、耐熱樹脂で一体に形成され、且つ軸方向中央部が大径部11となった中空円筒体であり、大径部11の外周面に誘導コイル12を巻き回すと共に、小径の両端部13a,13bの内部に配置したリード線14a,14bを誘導コイル12に接続して図示しない電源から高周波電流を給電するように構成する。ボビン部3の両端部13a,13bの外周は画像形成装置本体のブラケット15a,15bによって固定的に支持されている。
ローラ本体(芯金)4は、定着装置の側板20a,20bに嵌合された玉軸受21a,21bにより回転自在に軸支されている。ローラ本体4は、比較的厚肉で誘導コイル12と直接対面する第1の層(内側層)30と、第1の層30の外周面全周に所定の軸方向長に亙って積層された第2の層(外側層)31と、第2の層31の外周面全周に亙って所定の軸方向長に亙って積層された離型層32とを有する。第1の層30は、例えばアルミニウム、或はアルミニウム合金(アルミニウム系)等の熱伝導率が良く且つ線膨張率の大きい材料から成る層であり、第2の層31は鉄、ステンレス合金等、誘導コイル12への通電によって電磁誘導により直接加熱される材料(線膨張率がアルミ系材料よりも小さい)から構成される。
【0006】
この形態例では、外側層としての第2の層31として、鉄もしくはステンレス合金を用いることにより、転写紙に接触する部分を直接誘導加熱して立ち上がり時間を早くして省エネルギー化を図るとともに、内側層としての第1の層30の材料として熱伝導性を考慮してアルミニウム合金を用いることにより、鉄等からなる第2の層31の軸方向の温度ムラ防止を図るようにしている。
また、第2の層31は、その軸方向両端部外周面が玉軸受21a,21bによって支持されると共に、その軸方向両端部の外側位置には第1の層30の外周面に固定された止め輪(移動防止部材)22a,22bが位置していて、第2の層31の軸方向外側への移動を阻止している。
また、離型層32は、第2の層31よりも更に軸方向長が短くなる様に寸法設定されている。
第1の層30の軸方向一端部外周面には駆動力の伝達を受ける為のギヤ35が、止め輪36によって固定され、図示しない駆動ギヤと噛合して回転駆動力を受ける。
なお、例えば、第1の層30としては、肉厚が1〜5mm程度の熱伝導率の良いアルミニウム又はアルミ合金(アルミ系材料)を用い、第2の層31としては、肉厚が0.1〜2mm程度の鉄(鉄系材料)、ステンレス又はステンレス合金(ステンレス系材料)を用い、更に離型層32としては、膜厚が10〜40μm程度の磁性体入りのフッ素樹脂等を用いる。なお、離型層32としてフッ素樹脂の代わりにシリコーンゴム、又はフッ素ゴムを用いても良い。この場合のゴム層の膜厚としては、0.3mm〜3mm程度が適当である。
【0007】
以上の構成を備えた誘導型加熱ローラは、第2の層(外側層)31に誘導加熱される発熱部となる鉄系材料もしくはステンレス合金等のステンレス系材料を用いることにより、転写紙に接触する部分を直接加熱して立ち上がり時間を早くして省エネルギー化を図ることができる。また、第1の層(内側層)30として熱伝導を考慮してアルミニウム合金等の熱伝導性の良好な材料を用いることにより鉄層の欠点である軸方向への温度ムラ防止を図ることができる。また、このような積層構造を採用した場合には、鉄層とアルミ層との間の境界部分での加熱/冷却の繰り返しによる線膨張率の差から両層間に軸方向への位置ずれが発生することがあるが、本形態例では、内側の第1の層に固定した止め輪により第2の層の軸方向移動を規制しているので、このような位置ずれをなくして、加熱部分がずれることによって発生する定着性能の低下をなくすることができる。さらに加熱ローラ本体を回転自在に支持する軸受を鉄又はステンレス合金等から成る第2の層によって支持する様にしたので、経時の摩耗をなくし、加熱ローラを再生使用する際に従来発生していた不具合である芯金の耐久性の低下を解消することができる。
【0008】
また、線膨張率が大きい材料から成る第1の層の軸方向長を長くしているため、加熱時の材料の伸びを容易に吸収し、しかも安価な定着ユニットを提供できる。即ち、加熱ローラの製造に於ては、冷間時に組み付けられるが、実際の定着時には加熱ローラ表面は180〜200℃程度に昇温する。この際に、本発明では軸方向への線膨張率の大きいアルミ等から成る第1の層を用いているので、この第1の層に固定した止め輪22a,22bが熱膨張によって軸方向外側に変位したときに、第2の層を構成する鉄等(線膨張率はアルミよりも小さい)が同方向に変位したとしもてこの止め輪に干渉することはできない。その結果、ローラが撓む等の不具合をなくすることができる。これに対して、仮に第1の層を鉄等により構成するとともに、第2の層をアルミニウムにより構成し、第1の層に止め輪を設けた時に、アルミニウムから成る第2の層の線膨張率の方が大きいので、第2層が止め輪に干渉してローラの撓み、変形をもたらす。
【0009】
【発明の効果】
以上の様に請求項1の発明では、誘導型加熱ローラの外側層のスラスト方向への移動防止を図っている為、離型層を有した外側層が経時で軸方向に移動せず安定した定着品質が得られる。更に、線膨張率が大きい材料から成る第1の層(内側層)の軸方向長が長いため、加熱時の材料の伸びを容易に吸収でき安価な定着ユニットが提供できる。
また、請求項2の発明では、加熱ローラの内側層がアルミニウム又はその合金から成り、転写紙と接する外側層が鉄又はステンレス鋼等からなっているため立ち上がり時間が早くなり、且つ内側層の作用により外側層の温度分布ムラ低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 及び(b) は本発明の定着装置の要部の正面図、及び加熱ローラの要部拡大図。
【図2】図1の定着装置の側部縦断面図。
【符号の説明】
1 加熱ローラ、2 加圧ローラ、3 ボビン部、4 ローラ本体(芯金)、11 大径部、12 誘導コイル、13a,13b 両端部,14a,14b リード線,15a,15b ブラケット,20a,20b 側板,21a,21b玉軸受、22a,22b 止め輪、30 第1の層(内側層)、31 第2の層(外側層)、32 離型層、35 ギヤ、36 止め輪、

Claims (2)

  1. 定着されるべきトナー画像を有する転写紙を誘導型加熱ローラと加圧ローラとで挟持搬送しつつ上記トナー画像を転写紙上に定着する定着装置であって、上記誘導型加熱ローラは回転自在に配置された芯金を有し、該芯金は線膨張率の大きい材料から成る第1の層と、該第1の層の外側面に固定された線膨張率が小さく且つ電磁誘導により直接加熱される材料から成る第2の層と、から成るものにおいて、
    上記第1の層の軸方向長を第2の層の軸方向長よりも長く設定すると共に、該第2の層が第1の層に対して軸方向へ移動するのを阻止する移動防止部材を第1の層側に固定したことを特徴とする定着装置。
  2. 上記第1の層の材料をアルミ系材料とし、第2の層の材料を鉄系又はステンレス系材料としたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
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