JP2001188427A - 誘導加熱装置 - Google Patents
誘導加熱装置Info
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Abstract
が速く、熱効率に優れ、低コストで安全性、信頼性の高
い誘導加熱装置を提供する。 【解決手段】 定着装置101は、変動磁界中で電流が
誘導される導電層109、および中空構造を有する加熱
ローラ102と、加熱ローラ102を外囲するように配
置され、導電層109に変動磁界を発生させるための磁
界発生手段104と、加熱ローラ102に対向配置さ
れ、加熱ローラ102との間にシート状の被加熱材10
6を挟圧搬送するための加圧ローラ103と、加熱ロー
ラ102の内壁との間に空気層を介し、加熱ローラ10
2の内部空間に配置される蓄熱部材105とを備える。
再加熱時には、蓄熱部材105の保熱効果と併せて加熱
ローラ102を規定の温度値に立ち上げる時間を短縮す
ることができるとともに、待機時の予熱運転に必要な電
力を少なくすることができる。
Description
における定着装置、湿式電子写真機器における乾燥装
置、インクジェットプリンタにおける乾燥装置、リライ
タブルメディア用消去装置等で好適に実施される誘導加
熱方式を用いた加熱装置に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタに使用されている定着
装置では、加熱ローラ内にハロゲンランプを設け、この
ハロゲンランプによって加熱ローラを加熱するようにし
た構成が従来から広く用いられている。しかしながら、
加熱開始時の立ち上がりが遅いという問題があり、近
年、導電層を備えて加熱ローラを形成し、加熱ローラ内
に備えられた磁界発生手段からの交番磁界を前記加熱ロ
ーラに与えることで、該加熱ローラに発生する渦電流に
よるジュール熱を用いて該加熱ローラ自体を発熱させる
ようにした誘導加熱方式の定着装置が注目されている。
とえば、登録特許第2616433号に記載される。
記加熱ローラ自体が発熱するので、前記ハロゲンランプ
を用いた加熱装置よりも効率がよいものの、さらに効率
よく加熱するためには、表皮効果を加味して、加熱ロー
ラの熱容量を少なく、たとえば薄くする必要がある。そ
のため、加熱ローラの保温性が低下して冷え易くなり、
加熱停止後に再加熱する場合、再度規定の温度に設定さ
れるまでに時間を要し、応答性に劣るという問題があっ
た。
示される定着装置は、図16に示されるようにヒートロ
ーラ201と加圧ローラ202から成るローラ対を基本
に構成されており、ヒートローラ201は、ローラ外周
部に配置された加熱コイル209と絶縁支持体208よ
り成る誘導加熱体207によって発生する交番磁界を受
けることで所定の温度に昇温される。
に送られてきた未定着像を有する用紙222は、所定の
温度に昇温されたヒートローラ201と加圧ローラ20
2によって形成された接触ニップ部を通過する。このと
き、用紙222上の未定着像は、熱と圧力により用紙2
22に定着される。
ーラ202とから成る標準的な構成の定着装置におい
て、ヒートローラ201を加熱する誘導加熱体207を
ヒートローラ201の外側に配置すると、加熱コイル2
09に供給する電力のほとんどがヒートローラ201の
温度上昇に用いられるため、加熱効率が高められるとい
う誘導加熱方式の特徴の他に、ヒートローラ201の組
付作業の簡略化を実現できるとともに、ヒートローラ2
01を小径に構成することができ、定着装置およびレー
ザプリンタの小型化が可能となることが述べられてい
る。
以下のような問題点があった。 (1)加熱コイル(誘導コイル)は、自身に流れる電流
の作用でジュール熱を発生するため、コイルの温度は通
電とともに上昇する。そのため、絶縁支持体(絶縁部
材)上に加熱コイルを一体成形すると、繰り返し運転時
に、熱膨張の差から両者が剥離してしまうなどの問題が
あった(線膨張係数の差が大きいため)。 (2)加熱コイル部が絶縁支持体上に直接成形されてい
ると、ヒートローラ(加熱部材)からの温度が絶縁支持
体を介して直接熱伝導の形で伝わるため、加熱コイルの
温度が上昇し、抵抗成分を増加させるので効率が低下す
るという問題があった。 (3)加熱効率はまだ充分なものではなく、ロスが存在
する。そのため、加熱効率を改善しようとすると、コイ
ルのターン数の増加や加熱コイルをヒートローラ(加熱
部材)に近接して配置する、などの対応を実施しなけれ
ばならなかった。
コイルを構成する線素長さの増加を招くため抵抗成分が
増加するし、加熱コイルをヒートローラに近接して配置
すると、加熱コイルの温度が、ヒートローラからの熱の
影響を受けて上昇することにより抵抗成分が増加するの
で、いずれも加熱コイルでのジュール熱による損失増大
を招くため、限度があった。
変動を抑えるとともに、ウオームアップが速く、熱効率
に優れ、低コストで安全性、信頼性の高い誘導加熱装置
を提供することである。
電流が誘導される導電層、および中空構造を有する加熱
部材と、加熱部材を外囲するように配置され、導電層に
変動磁界を発生させるための磁界発生手段と、加熱部材
に対向配置され、加熱部材との間にシート状の被加熱材
を挟圧搬送するための加圧部材と、加熱部材の内壁との
間に空気層を介し、加熱部材の内部空間に配置される蓄
熱部材とを備えたことを特徴とする誘導加熱装置であ
る。
するためには、表皮効果を加味して加熱ローラ(加熱部
材)の熱容量を少なくする必要がある。そのため、冷え
易くなるという欠点があった。そこで、加熱ローラの蓄
熱を行おうとする場合、磁界発生手段が加熱ローラ内に
配置されていると、コイルの温度も高くなり、コイルの
絶縁被覆が困難になるだけでなく、ジュール損が増加す
るという問題が生じる。コイルの抵抗値をR、コイルに
流れる電流値をIとした場合、ジュール損は、I2Rで
表わされる。
前記磁界発生手段を該加熱ローラを外囲するように配置
し、空いた加熱ローラの内部空間に、空気層を介して蓄
熱部材を設け、該加熱ローラを熱し易く冷え難くして、
加熱終了後の放熱を抑え、温度低下を少なくする。すな
わち、蓄熱部材を空気層を介して配置するので、加熱時
に、加熱ローラの熱が直接蓄熱部材に流れ込むことがな
いので、立ち上がり時間には殆ど影響を与えることはな
く、また加熱時のエネルギの増加を招くこともなく、蓄
熱効果のみを発揮させる。
保熱効果と併せて加熱ローラを規定の温度値に立ち上げ
る時間を短縮することができるとともに、待機時の予熱
運転に必要な電力を少なくすることができる。以上の効
果により、たとえば省エネルギ即熱定着装置を実現でき
る。
持部材の断面積は、蓄熱部材から離れるとともに変化す
ることを特徴とする。
部材との距離に応じて変化させるので、支持部材の熱抵
抗が途中で変化し、蓄熱部材が蓄えた熱を、外部に逃げ
難くすることができる。
有する材料で構成されていることを特徴とする。
部材で構成することで、蓄熱部材が蓄えた熱を、外部に
逃げにくくすることができる。
気の流出入を制限する封止部材を配設することを特徴と
する。
とで、蓄熱部材が蓄えた熱を、外部に逃げにくくするこ
とができる。
れる導電層、および中空構造を有する加熱部材と、加熱
部材を外囲するように配置され、導電層に変動磁界を発
生させるための磁界発生手段と、加熱部材に対向配置さ
れ、加熱部材との間にシート状の被加熱材を挟圧搬送す
るための加圧部材と、加熱部材の開口部に配設され、内
部空間の空気の流出入を制限する封止部材とを備えたこ
とを特徴とする誘導加熱装置である。
とで、加熱ローラ(加熱部材)内に熱を蓄えることがで
き、外部に逃げにくくすることができる。加熱ローラ内
部に蓄熱部材を配置する構成では、蓄熱部材の大きさが
あるため、加熱ローラを小さくするには制限を受ける
が、この構成では制限を受けないため、ローラ径を小さ
くする際に有利である。
れる導電層を有する加熱部材と、加熱部材を外囲するよ
うに配置され、導電層に変動磁界を発生させるための磁
界発生手段と、加熱部材に対向配置され、加熱部材の熱
を被加熱材に伝えるために、被加熱材を加熱部材に押圧
する加圧部材とを備えた誘導加熱装置であって、前記磁
界発生手段の外周に沿って磁性部材が設けられたことを
特徴とする誘導加熱装置である。
段)の背面側(加熱部材と反対側)に磁性部材を配置す
ることで、誘導コイルによって発生する変動磁界のう
ち、背面側の磁束を集中させることができる。背面側の
磁束が集中すると、その影響を受けて反対側に存在する
加熱部材に鎖交する磁束密度も大きくなる。加熱ローラ
(加熱部材)と鎖交する磁束密度が大きくなると、加熱
ローラに発生する渦電流が大きくなるため、発熱量が増
加する。以上の理由から、誘導コイル背面側に磁性部材
を配置すると加熱ローラでの発熱量が多くなるので、加
熱効率が改善される。
ラの外側に配置されているため、加熱ローラへの磁束集
中効果が大きいという効果があり、少ない量の磁性部材
で効果的に磁束を集中させることができる。
束を効率よく集中できるようになるので、加熱ローラと
誘導コイルとの距離を広くとることができる。すなわ
ち、加熱ローラの温度の影響をより受けにくくすること
ができる。これにより、誘導コイルの雰囲気の温度を低
くすることができるので誘導コイルの抵抗が下がり、ジ
ュール損が少なくなり加熱効率が改善できる。
の長手方向に直交する断面積、加熱部材の周方向に沿っ
た長さ、または磁界発生手段との距離のうちのいずれか
が、加熱部材の長手方向に沿って変化していることを特
徴とする。
もしくは誘導コイルとの距離を、磁性部材の配置場所に
応じて変化させることによって、加熱ローラに鎖交する
磁束分布を制御することができるようになる。これによ
り、加熱ローラの両端部など熱の逃げが多い部分の発熱
量を、誘導コイルの巻ピッチ等を変更することなく、容
易に増加することができるので温度分布を均一にするこ
とができる。
れていてもよいし、それぞれの比透磁率を変化させるこ
とで同じ効果を得てもよい。該磁性部材は、絶縁部材で
支持されていてもよい。
材との間に配置され、磁界発生手段とは個別に形成され
た絶縁部材をさらに備えたことを特徴とする。
を別体で構成することにより、両者の熱膨張率の違いに
よる剥離破壊を防止することができる。また、絶縁部材
には誘導コイル(磁界発生手段)を保持するホルダ(保
持)部が配置されていてもよい。
有する材料から成ることを特徴とする。
ーラの熱が伝わることで発生する誘導コイル(磁界発生
手段)周囲の温度上昇を防ぎ、誘導コイルの温度上昇に
よる抵抗増加を抑えることができる。
もしくは磁界発生手段側の少なくとも一方の面に低透磁
率の良熱伝導性部材が設けられたことを特徴とする。
部に良熱伝導性部材を設けることで、絶縁部材・断熱部
材の長手方向の温度分布を均一にすることができる。こ
れにより、絶縁部材・断熱部材の温度ムラによるねじ
れ、たわみ等を防止することができる。
を介して誘導コイル(磁界発生手段)に到達する熱流束
の加熱ローラ長手方向の分布を一様にすることができる
ので、誘導コイル周辺の温度が場所によって極端に変わ
ることがなくなり、誘導コイルの寿命が長くなる。
部に到達するよう構成し、加熱ローラからの熱を外部に
逃がすことによって、誘導コイル周囲の熱上昇を抑える
ような構成にしてもよい。
ある場合は、表面が低放射率になるように表面処理がさ
れていてもよい。
誘導加熱装置である乾式電子写真機器における定着装置
101の軸直角方向での断面図であり、図2(a)はそ
の定着装置101の軸線方向での断面図である。定着装
置101は、大略的に、加熱ローラ(加熱部材)102
と、加圧ローラ(加圧部材)103と、磁界発生部材
(磁界発生手段)104と、蓄熱部材105とを備えて
いる。加熱ローラ102は、中空構造を有し、被加熱材
を加熱する。加圧ローラ103は、加熱ローラ102に
対向配置され、図示しない弾性部材によって加熱ローラ
102を押圧する方向に付勢されている。磁界発生部材
104は、加熱ローラ102を外囲するように配置され
る。蓄熱部材105は、加熱ローラ102内に空気層を
介して配置される。
ーラ102と加圧ローラ103との間に被加熱材である
シート状の記録紙106を挟圧搬送することによって、
記録紙106に転写されたトナーを、加熱溶融させて記
録紙106に定着させる。図1では、定着前のトナー1
07は、定着後のトナー108に変化している。
る導電層109を少なくとも1層備え、その外周面が離
型層110で被覆されて形成された中空の筒状体の両端
が、ベアリング111によって図示しない機体に回転自
在に支持されて構成されている。導電層109は、ニッ
ケル・クロム等の金属材料およびSi−Fe合金(ケイ
素鋼)・Al−Fe合金・Ni−Fe合金・Co−Fe
合金等のフェライト合金系の材料などの磁束当りの発熱
量の大きい材料から成る。また、離型層110は、シリ
コーンゴムおよびPFA(テトラフルオロエチレンとペ
ルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やP
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂
などの溶着トナーの剥離性の良好な材料から成る。加熱
ローラ102は、たとえば外径30mm、内径28mm
に形成され、離型層110は、導電層109と磁界発生
部材104とが近接するように、たとえば50μmに形
成される。
mのアルミニウム製の芯材に、厚さ7.5mmのシリコ
ーンゴムから成る弾性体層を設けて形成される。また加
圧ローラ103は、ばね等の弾性部材にて加熱ローラ1
02に対し、たとえば荷重100Nで圧接する。これに
よって、定着ニップ部Y(定着ニップ幅3.5mm)が
形成される。さらに、加熱ローラ102は、図示しない
駆動手段によって回転するよう構成されており、加熱ロ
ーラ102の回転に従動して加圧ローラ103が回転す
る構成となっている。
あればよく、たとえばアルミニウム・鉄等の金属やPP
S(ポリフェニルサルファイド)・PI(ポリイミド)
等の耐熱樹脂などから成る。特に、鉄で構成することに
よって、漏れ磁束によって加熱されるので、蓄熱効果を
より大きくすることができる。筒状に形成されるこの蓄
熱部材105は、その両端部に嵌まり込む大径の板状部
112aと、前記機体側で回転自在に軸支される小径の
軸部112bとから成る断熱部材112によって、図示
しない前記機体に回転自在に支持されるとともに、その
内部が気密に封止される。
・フッ素樹脂などの一般的な耐熱樹脂から成る。蓄熱部
材105の内部は、図1および図2(a),図2(b)
では中空になっているけれども、中実であってもよい。
また、中空の場合、内部は空気層のままであってもよ
く、また液体等を封入してもよい。さらにまた、図2
(a)では、蓄熱部材105と断熱部材112とが別部
材で構成されているが、図2(a)から明らかなよう
に、軸直角方向の断面積が、蓄熱部材105側(大径の
板状部112a)と断熱部材112側(小径の軸部11
2b)とで異なり、前記機体側への熱伝導を制御できる
場合には、同一材質で構成してもよい。また、図2
(b)に示すように、断熱部材112側の断面積をさら
に小さくするようなスリット117を構成してもよい。
(a)に示すようにアルミニウムの中実線で表面に絶縁
被膜(たとえば樹脂・酸化膜)が塗布された素線が、空
芯で巻回された構成のものが使用される。あるいは、図
3(b)に示すように、パーマロイ・センダスト・ミュ
ーメタル・純鉄・ケイ素鋼等から成るコア114を有
し、PPS(ポリフェニルサルファイド)・PI(ポリ
イミド)等の耐熱樹脂から成るボビン115に、コイル
116を巻回して構成したものを用いてもよい。磁界発
生部材104は、励磁回路118に接続されている。加
熱ローラ102の外周面には、ニップ部Y近傍に、サー
ミスタ等から成る温度検知素子113が当接しており、
その検知結果および画像形成要求などに応答して、前記
磁界発生部材104に高周波電流が印加され、予め規定
された温度となるように制御される。
て、加熱ローラ102を外囲するように、かつ近接して
配設されている。したがって、誘導コイル(磁界発生部
材104)を加熱ローラ102内に配置する構成に比べ
て、単位電流当りに加熱ローラ102を通過する磁束を
増加させることができ、高効率であるとともに、組立て
が容易で、ローラ径を小径にできる等、製造や設計の自
由度を向上することができる。
01の動作について説明する。まず、ウォームアップ時
において、励磁回路118がONとなり、誘導コイルが
励磁され、加熱ローラ102の導電層109に交流渦電
流が誘起され、ジュール熱により発熱する。このときの
発熱量は、たとえば800Wである。また、励磁回路1
18による通電が開始すると同時に、加熱ローラ102
が回転駆動することにより加圧ローラ103が従動回転
する。加熱ローラ2の表面温度は温度検知素子113に
よって常時検知され、加熱ローラ102の表面温度が規
定の温度(たとえば180℃)に達すると、ウォームア
ップが完了し、励磁回路118による誘導コイルへの通
電がON−OFF制御に切換わり、加熱ローラ102の
表面温度が前記の規定温度に維持される。
た記録紙106が定着ニップ部Yに搬送され、加熱ロー
ラ102の熱および加圧ローラ103の圧力によりトナ
ー108の像に溶融定着され、記録紙106上に固定さ
れ堅牢な画像となる。
カラー画像形成装置150の概略断面図である。カラー
画像形成装置150は、4色の可視像形成ユニット14
0Y,140M,140C,140Bを記録紙106の
搬送路に沿って配列した、いわゆるタンデム式のプリン
タである。具体的には、記録紙106の供給トレイ12
0と定着装置101とを繋ぐ記録紙106の搬送路に沿
って、4組の可視像形成ユニット140Y,140M,
140C,140Bを配設し、記録紙搬送手段130の
搬送ベルト133によって搬送される記録紙106に、
各色トナーを多重転写した後、定着装置101によって
これを定着してフルカラー画像を形成するものである。
記録紙搬送手段130は、一対の駆動ローラ131およ
びアイドリングローラ132によって架張され、所定の
周速度(本実施では134mm/s)に制御されて回動
する無端状の搬送ベルト133を有し、このベルト上に
記録紙106を静電吸着させて搬送する。各可視像形成
ユニット140Y,140M,140C,140Bは、
感光体ドラム141の周囲に、帯電ローラ142、レー
ザ光照射手段143、現像器144、転写ローラ14
5、クリーナ146を配置して構成されており、各ユニ
ットの現像器にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(B)の各トナーがそれぞれ収容
されている。各可視像形成ユニット140Y,140
M,140C,140Bは、以下の工程によりトナー画
像を記録紙106上に形成する。
ローラ142で一様に帯電した後、レーザ光照射手段1
43により感光体ドラム141表面を画像情報に応じて
レーザ露光し、静電潜像を形成する。その後、現像器1
44により感光体ドラム141上の静電潜像に対しトナ
ー像を現像し、この顕像化されたトナー像をトナーとは
逆極性のバイアス電圧が印加された転写ローラ145に
より記録紙搬送手段130によって搬送される記録紙1
06に順次転写するようになっている。
の曲率により搬送ベルト133から剥離された後、定着
装置101に搬送される。そこで前述のとおり、規定の
温度に保たれた加熱ローラ102および加圧ローラ10
3により適度な温度と圧力が与えられる。トナーは溶解
し記録紙106に固定され、堅牢な画像となる。
置101は、加熱ローラ102を中空形状として、磁界
発生部材104を該加熱ローラ102を外囲するように
配置し、その加熱ローラ102内に、空気層を介して、
蓄熱部材105を備えている。
ために、表皮効果を加味して加熱ローラ102の熱容量
を少なくしても、蓄熱部材105によって加熱ローラ1
02の放熱を抑え、温度低下を少なくすることができる
とともに、加熱時には、加熱ローラ102で発生した熱
が直接蓄熱部材105に流れ込むことがないので、立ち
上がり時間には殆ど影響を与えることはなく、また加熱
時のエネルギの増加を招くこともない。このようにし
て、加熱ローラ102を熱し易く冷え難くすることがで
き、再加熱時の立ち上げ時間を短縮することができると
ともに、待機時の予熱運転に必要な電力を少なくするこ
とができ、省エネルギな熱定着装置を実現することがで
きる。
112の断面積が、該蓄熱部材105側の大径の板状部
112aと、機体側の小径の軸部112bとで異なるよ
うに形成されているので、蓄熱部材105が蓄えた熱
を、外部に逃げにくくすることができる。
加熱ローラを外囲するように磁界発生手段を配置するこ
とが記載されているけれども、加熱ローラの内部は中空
のままであり、前記ハロゲンランプを用いた加熱装置よ
りも効率がよいものの、加熱ローラの熱容量を小さくし
て始動時の立ち上げ時間を短縮すると、加熱ローラは冷
え易くなり、再加熱時の立ち上げに長時間を要し、応答
性に劣る。これに対して、熱容量を大きくすると、再加
熱時の応答性は向上するけれども、始動時の立ち上げ時
間が長くなってしまう。
151における加熱ローラ102部分の軸線方向断面図
である。定着装置151において、前述の定着装置10
1に類似し、対応する部分には、同一の参照符号を付し
て、その説明を省略する。注目すべきは、この定着装置
151では、加熱ローラ102の両端の開口部に、空気
の流出入を制限する封止(遮断)部材152を設けてい
ることである。
に封止され、蓄熱部材105が蓄えた熱を、一層外部に
逃げにくくすることができる。封止部材152は、前述
した断熱部材112と同様の材料が使用される。
161における加熱ローラ102部分の軸線方向断面図
である。定着装置161において、前述の定着装置10
1に類似し、対応する部分には、同一の参照符号を付し
て、その説明を省略する。定着装置161では、加熱ロ
ーラ102内に蓄熱部材105は設けられておらず、加
熱ローラ102の両端の開口部に、空気の流出入を制限
する封止部材152が設けられている。
に封止され熱を蓄えることができる。さらに、加熱ロー
ラ102内部に蓄熱部材105を設けていないので、加
熱ローラ102の径を小さくする上で制限を受けない。
したがって、定着装置161をこのように構成すること
により、画像形成装置の小型化が図れる。なお、この場
合も、封止部材152は前述した断熱部材112と同様
の材料を使用することができる。
ついても、第1実施形態と同様に、図4のカラー画像形
成装置150に適用可能である。
ば電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置と
して適用されるものである。図7は本発明を適用した定
着装置の概略断面図であり、これを用いて基本構成につ
いて説明する。
301では、加熱部材に円筒状のローラ(加熱ローラ)
302を使用し、加熱ローラ302に当接した加圧ロー
ラ(加圧部材)303と加熱ローラ302によって形成
された定着ニップ部Yに、トナーなどの熱溶融樹脂で記
録紙(被加熱材)306上に画像を形成した未定着用紙
を通過させることで熱と圧力により、記録紙306に画
像を固定するよう構成されている。
(磁界発生手段)304は、加熱ローラ302の外周部
に配置されている。加熱ローラ302の温度を検知する
温度検知素子(サーミスタ)351は、加熱ローラ30
2上に当接されており、この検知結果をもとに励磁回路
352により誘導コイル304を制御する。
半円周を覆うような形状を有し、加熱ローラ302と反
対側の領域に磁性部材353が配置されている。該磁性
部材353と誘導コイル304は、絶縁性のホルダ部3
54に取付けられている(図10〜図12参照)。
である。次に、図7を用いて第4実施形態を詳細に説明
する。
熱するために少なくとも1層以上の導電層350を有す
るよう構成されている。該導電層350は、比透磁率の
大きいものが適している。たとえば、鉄や磁性ステンレ
ス(SUS430など)、珪素鋼板、電磁鋼板、ニッケ
ル鋼等から構成されることが望ましい。また、比透磁率
が低い材料であっても、抵抗率が大きい材料(たとえば
非磁性ステンレス:SUS304など)は、渦電流発生
時の発熱量が大きいので使用してもよい。あるいは、非
磁性のベース部材(たとえば、セラミックなど)に比透
磁率の高い前記材料が導電性を有するように配置されて
いるような構成であってもよい。本実施形態では、加熱
ローラ302にφ30mm・厚さ0.4mmの鉄ローラ
(材質:STKM)を使用している。
フセット(加熱ローラ302に付着)するのを防ぐため
に、離型層309を有するように構成されている。離型
層309には、PFA(テトラフルオロエチレンとペル
フルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPT
FE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素系の
材料やシリコンゴム、フッ素ゴムなどが適している。本
実施形態では、PTFEを20μmコートしている。
4について説明する。誘導コイル304の目的は、加熱
ローラ302を渦電流で発熱することにある。図7のよ
うに誘導コイル304を加熱ローラ302の外側に配置
すると、曲率が存在するため、誘導コイル304の中心
側に磁束が集中し、渦電流の発生量が多くなる。加熱ロ
ーラ302の材料を高透磁率のものにするとさらに磁束
が集中するので、加熱効率が改善されるのは前述の通り
である。
04の形状を図8に示す(平面図・正面図・側面図の3
図面)。本実施形態では耐熱性を考慮してアルミニウム
単線(表面絶縁層(たとえば酸化膜)あり)を使用して
いるが、銅線もしくは銅ベースの複合部材線であっても
よいし、リッツ線(エナメル線等を撚り線にしたもの)
であってもよい。いずれの線材を使用しても、コイルで
のジュール損を抑えるためには、誘導コイル304の全
抵抗値は0.5Ω以下、望ましくは0.1Ω以下である
ほうがよい。また、図示した誘導コイル304は、加熱
ローラ302の長手方向に1つしか存在しないが、定着
させる記録紙306のサイズに応じて複数個配置しても
よい。
導コイル304に沿って配置される磁性部材353につ
いて説明する。磁性部材353の材料は、加熱ローラ3
02よりも高透磁率な材料で構成されることが望まし
く、フェライト(ニッケル・マンガン系やマンガン・フ
ェライト系など)や珪素鋼板・電磁鋼板などが適してい
る。磁性部材353は導電性があるとその部分で渦電流
が発生するので、焼結で形成することや、積層構造にす
ることが望ましい。本実施形態では、ニッケル・マンガ
ン系のフェライト焼結合金を使用した。
て説明する。図9に示すように、本実施形態において、
該磁性部材353は、耐熱樹脂性のホルダ部354を介
して前記誘導コイル304に取付けられている。
ラ302の長手方向に一定であるが、加熱ローラ302
に鎖交する磁束分布が該磁性部材353の影響を受ける
という特徴を利用して、加熱ローラ302の長手方向に
断面形状を変化させ、磁性部材353の厚さをt1,t
2とすると、t1<t2とすることで加熱ローラ302
の温度分布を制御してもよい(図10)。また図11に
示すように、円周方向の長さに変化をもたせる(周方向
の長さをw1,w2とすると、w1<w2とする)形
態、誘導コイル304との距離を加熱ローラ302の長
手方向に変化させる(図12)などの構成にしても同様
の効果を得ることができる。上記各図において、磁性部
材353は断面形状を急峻に変化させた場合の例を示し
ているが、断面形状は滑らかに連続的に変化するように
構成してもよい。この場合、該磁性部材353は、形状
が異なる部分を別の磁性部材353で構成してもよく、
また、比透磁率の異なる複数の磁性部材353を配置し
てもよい。さらに、上記磁性部材353は、図10〜図
12に示した形態をそれぞれ個別に構成してもよく、こ
れらを組合せて構成してもよい。
04の外側に配置することで、誘導コイル304の巻き
方如何にかかわらず、容易に温度分布を制御できる定着
装置301を実現できる。また、誘導コイル304が曲
率を有しているため、加熱ローラ302への磁束集中効
果が大きいので、少ない該磁性部材353で効果的に磁
束を集中させることができる。
くはアルミニウムの芯金上に、シリコンゴムなどの耐熱
弾性体層を有するように構成されている。表面には、離
型層が形成されていてもよい。該加圧ローラ303は、
図示しない弾性部材(バネ)によって、加熱ローラ30
2に100Nの力で圧接されている。これにより加熱ロ
ーラ302との間に幅が3.5mm程度の定着ニップ部
Yが形成される。
の定着装置における定着動作について説明する。まずウ
ォームアップ時において、誘導コイル304に接続され
た励磁回路352がONとなり、誘導コイル304が励
磁され、加熱ローラ302の導電層350に交流渦電流
が励起され、ジュール熱により発熱する。このときの発
熱量は約800Wである。また、励磁回路352による
通電が開始すると同時に、加熱ローラ302が回転駆動
することにより加圧ローラ303が従動回転する。加熱
ローラ302の表面温度は温度検知素子351によって
常時検知され、加熱ローラ302の表面温度が所定の温
度(本実施形態では180℃)に達すると、ウォームア
ップが完了し、励磁回路352による誘導コイル304
への通電がON−OFF制御に切換わり、加熱ローラ3
02の表面温度が所定の温度に維持される。
(被加熱材)306が定着ニップ部Yに搬送され、加熱
ローラ302の熱および加圧ローラ303の圧力により
トナー像は溶融定着され、記録紙306上に固定され堅
牢な画像となる。
限らず、湿式電子写真機器における乾燥装置・インクジ
ェットプリンタにおける乾燥装置・リライタブルメディ
ア用消去装置等の加熱装置としても用いることができ
る。
図に示すように、基本的な構成は、第4実施形態と同じ
であり、第4実施形態と異なる点は、誘導コイル304
と加熱ローラ302との間に絶縁部材355が備えられ
ている点であり、両者が個別に分離できる構成となって
いる点である。絶縁部材355と誘導コイル304取付
け部の詳細図を図14に示す(磁性部材353は省略し
ている)。絶縁部材355は、加熱ローラ302の外周
面をカバーするように構成されている。絶縁部材355
の材料としては、PPS(ポリフェニルサルファイド)
やPI(ポリイミド)、セラミック等の耐熱性を有する
ものが適している。また、絶縁部材355には、誘導コ
イル304を保持するコイル取付けリブ356とホルダ
部354があり、このコイル取付けリブ356とホルダ
部354により誘導コイル304を挟持することによ
り、誘導コイル304が絶縁部材355と全面で密着し
ないように構成されている。このような構成(絶縁部材
355と誘導コイル304が別の部材で構成されている
こと、あるいは、誘導コイル304の一部が絶縁部材3
55に固定されて構成されていること)により、線膨張
係数の違いによる両者の熱膨張の差を吸収することがで
きるので、両者を一体化して構成した場合に生じる剥離
を防止することができる。
の接触面積を少なくすることで、加熱ローラ302から
絶縁部材355を通して誘導コイル304に伝わる熱を
少なくすることができる。すなわち、誘導コイル304
の雰囲気温度が下がり、温度上昇に伴って発生するジュ
ール損を低減することができる。
この場合も基本的な構成は第4実施形態と同様であり、
第4実施形態と異なる点は、誘導コイル304と加熱ロ
ーラ302との間に絶縁部材355が備えられており、
該絶縁部材355が絶縁層359と断熱部材357と良
熱伝導性の非磁性部材358とにより構成されている点
である。
およびセラミックなどの材料が用いられる。上記断熱部
材357は、加熱ローラ302から伝わる熱の伝導性を
抑制するために配置されているものである。材料として
は、耐熱性を有するシリコン系やウレタン系のスポンジ
(発泡体)やアミド系やアラミド系等の耐熱繊維で構成
された不織布、ガラスウール等が適している。本実施形
態では、シリコン耐熱スポンジを用いている。また、耐
熱特性を向上させるために、絶縁部材355自体を多孔
質構造を有する部材で構成したり、内部にガラス繊維を
含有する複合部材で構成してもよい。
5の加熱ローラ302側に良熱伝導性部材358を配置
するのがより望ましい。このように構成することで、加
熱ローラ302から誘導コイル304に到達する熱の場
所による不均一性を低減することができるので、絶縁部
材355の熱の分布によるネジレやたわみを防止するこ
とができる。また、誘導コイル304周囲の温度分布が
一様になるので、誘導コイル304表面に形成されてい
る表面絶縁層の寿命を延ばすことができる。
304による変動磁場の影響を受けないように低透磁率
の良導電体、たとえば、アルミニウムや銅であることが
望ましい。本実施形態においては、アルミニウムの薄膜
を使用した。
部材357の加熱ローラ302側、あるいは、誘導コイ
ル304側の何れかの面に少なくとも1層あればよく、
定着装置371の外部にまで導くように配置してもよ
い。このように構成することにより、加熱ローラ302
から誘導コイル304に到達する熱流束がさらに抑えら
れるため誘導コイル304の周囲の温度が低下し、誘導
コイル304の表面絶縁層の寿命を延ばすことができ
る。
抑えるために、絶縁部材355や断熱部材357、ある
いは、良熱伝導性部材358の表面が低放射率になるよ
うに表面処理されてもよい。この表面処理としては、ア
ルミニウムや銅を蒸着やスパッタで薄層形成する、白系
の耐熱塗料塗布する、表面性をよくする(表面粗さをよ
くする)などの方法がある。
の外側に磁性部材353を備えた構成に適用した場合を
示しているが、本構成を磁性部材353のない場合に適
用しても同様の効果を得ることができる。
および第6実施形態の定着装置361,371は、図4
に示したカラー画像形成装置150に適用可能である。
なお、カラー画像形成装置150の動作は、第1実施形
態の場合と同様であり、説明は省略する。
ラ(加熱部材)の内部空間に蓄熱部材を配置させること
によって、加熱ローラを熱し易く冷え難くして、加熱終
了後の放熱を抑え、温度低下を抑えることができる。
蓄熱部材からの距離に応じて変化させるので、支持部材
の熱抵抗が途中で変化し、蓄熱部材が蓄えた熱を、外部
に逃げ難くすることができる。
低い部材で構成することで、蓄熱部材が蓄えた熱を、外
部に逃げにくくすることができる。
空気の流出入を抑えることで、蓄熱部材が蓄えた熱を、
外部に逃げにくくすることができる。
ため、その大きさによる制限を受けず、ローラ径を小さ
くする際に有利である。
生手段)を、加熱ローラ(加熱部材)外部に配置し、誘
導コイル(磁界発生手段)の背面側(加熱部材と反対
側)に磁性部材を配置することで、加熱ローラ側に磁束
を集中させることができるので、加熱効率を向上させる
ことができる。また、該磁性部材によって磁束が集中す
る分、加熱ローラと誘導コイルとの距離を広くとること
ができ、加熱部材の温度影響をより受けにくくすること
ができて加熱効率を向上することができる。
長さもしくは誘導コイルとの距離を、磁性部材の配置場
所に応じて変化させることによって、加熱ローラに鎖交
する磁束分布を制御することができるようになり、加熱
ローラの熱の逃げが多い部分の発熱量を、誘導コイルの
巻ピッチ等を変更することなく、容易に増加して、温度
分布を均一にすることができる。
部材を別体構成にすることによって、両者の熱膨張率の
違いによる剥離破壊を防止することができる。
有する材料で構成することによって、断熱部材により、
加熱ローラの熱が伝わることで発生する誘導コイル(磁
界発生手段)周囲の温度上昇を防ぎ、誘導コイルの温度
上昇による抵抗増加を抑えることができる。
の一部に良熱伝導性部材を設けることによって、絶縁部
材・断熱部材の長手方向の温度分布を均一にすることが
でき、絶縁部材・断熱部材の温度ムラによるねじれ、た
わみ等を防止することができる。また、加熱ローラから
絶縁部材や断熱部材を介して誘導コイル(磁界発生手
段)に到達する熱流束の加熱ローラ長手方向の分布を一
様にすることができるので、誘導コイル周辺の温度が場
所によって極端に変わることがなくなり、誘導コイルの
寿命が長くなる。
着装置の構造を示す軸直角方向での断面図である。
での断面図であり、図2(b)は、断熱部材にスリット
を設けた構成を示す図である。
形状を示す斜視図である。
の概略断面図である。
ローラ部分の軸線方向断面図である。
ローラ部分の軸線方向断面図である。
略構成図(断面図)である。
れる磁界発生手段(誘導コイル)の概略構成を示す平面
図であり、図8(b)はその正面図、図8(c)はその
側面図である。
界発生手段に取付ける状態を示す図である。
ある。
図である。
を示す図である。
構成例を示した図である。
部材に磁界発生手段を取付ける状態を示す図である。
構成例を示した図である。
る。
導加熱装置(定着装置) 102,302 加熱ローラ(加熱部材) 103,303 加圧ローラ(加圧部材) 104,304 磁界発生手段(誘導コイル,磁界発生
部材) 105 蓄熱部材 106,306 記録紙(被加熱材) 109,350 導電層 110,309 離型層 111 ベアリング 112,357 断熱部材 152 封止部材 118,352 励磁回路 353 磁性部材 354 ホルダ部 355 絶縁部材
Claims (10)
- 【請求項1】 変動磁界中で電流が誘導される導電層、
および中空構造を有する加熱部材と、 加熱部材を外囲するように配置され、導電層に変動磁界
を発生させるための磁界発生手段と、 加熱部材に対向配置され、加熱部材との間にシート状の
被加熱材を挟圧搬送するための加圧部材と、 加熱部材の内壁との間に空気層を介し、加熱部材の内部
空間に配置される蓄熱部材とを備えたことを特徴とする
誘導加熱装置。 - 【請求項2】 上記蓄熱部材を支持する支持部材の断面
積は、蓄熱部材から離れるとともに変化することを特徴
とする請求項1記載の誘導加熱装置。 - 【請求項3】 上記支持部材は、断熱性を有する材料で
構成されていることを特徴とする請求項1または2記載
の誘導加熱装置。 - 【請求項4】 上記加熱部材の開口部に空気の流出入を
制限する封止部材を配設することを特徴とする請求項1
〜3項のいずれかに記載の誘導加熱装置。 - 【請求項5】 変動磁界中で電流が誘導される導電層、
および中空構造を有する加熱部材と、 加熱部材を外囲するように配置され、導電層に変動磁界
を発生させるための磁界発生手段と、 加熱部材に対向配置され、加熱部材との間にシート状の
被加熱材を挟圧搬送するための加圧部材と、 加熱部材の開口部に配設され、内部空間の空気の流出入
を制限する封止部材とを備えたことを特徴とする誘導加
熱装置。 - 【請求項6】 変動磁界中で電流が誘導される導電層を
有する加熱部材と、加熱部材を外囲するように配置さ
れ、導電層に変動磁界を発生させるための磁界発生手段
と、 加熱部材に対向配置され、加熱部材の熱を被加熱材に伝
えるために、被加熱材を加熱部材に押圧する加圧部材と
を備えた誘導加熱装置であって、 前記磁界発生手段の外周に沿って磁性部材が設けられた
ことを特徴とする誘導加熱装置。 - 【請求項7】 上記磁性部材の、加熱部材の長手方向に
直交する断面積、加熱部材の周方向に沿った長さ、また
は磁界発生手段との距離のうちのいずれかが、加熱部材
の長手方向に沿って変化していることを特徴とする請求
項6記載の誘導加熱装置。 - 【請求項8】 上記磁界発生手段と加熱部材との間に配
置され、磁界発生手段とは個別に形成された絶縁部材を
さらに備えたことを特徴とする請求項6または7記載の
誘導加熱装置。 - 【請求項9】 上記絶縁部材が、断熱性を有する材料か
ら成ることを特徴とする請求項8記載の誘導加熱装置。 - 【請求項10】 上記絶縁部材の加熱部材側もしくは磁
界発生手段側の少なくとも一方の面に低透磁率の良熱伝
導性部材が設けられたことを特徴とする請求項8または
9記載の誘導加熱装置。
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