JP3762093B2 - 誘導加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁誘導加熱方式の誘導加熱装置、および該誘導加熱装置を像加熱手段として備えた電子写真式の複写機、プリンタおよびファクシミリなどの画像形成装置関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真式の複写機などには、記録媒体である記録紙ないし転写材などのシート上に転写されたトナー像を該シートに定着させる定着装置が設けられている。
【0003】
この定着装置は、例えば、シート上のトナーを熱溶融させる加熱ローラとも称される定着ローラと、当該定着ローラに圧接してシートを挟持する加圧ローラとを有している。
【0004】
定着ローラは中空状に形成され、この定着ローラの中心軸上には、発熱体が保持手段により保持されている。該発熱体は、例えば、ハロゲンランプなどの管状発熱ヒータより構成され、所定の電圧が印加されることにより発熱するものである。このハロゲンランプは定着ローラの中心軸上に位置しているため、該ハロゲンランプから発せられた熱は、定着ローラ内壁に均一に輻射され、定着ローラの外壁の温度分布は円周方向において均一となる。定着ローラの外壁は、その温度が定着に適した温度(例えば−150〜200℃)になるまで加熱される。この状態で定着ローラと加圧ローラは圧接しながら互いに逆方向へ回転し、定着ローラと加圧ローラとの圧接部(以下、ニップ部ともいう)において、トナーが付着したシートを挟持し、該ローラの回転と共に搬送してシート上のトナーを定着ローラの熱により溶解させ、両ローラから作用する圧力によりシートに定着させる。
【0005】
しかし、ハロゲンランプなどから構成される発熱体を備えた上記定着装置においては、ハロゲンランプからの輻射熱を利用して定着ローラを加熱するため、電源を投入した後、定着ローラの温度が定着に適した所定温度に達するまでの時間(以下、「ウォームアップタイム」という)に、比較的長時間を要していた。その間、使用者は複写機を使用することができず、長時間の待機を強いられるという問題があった。その一方、ウォームアップタイムの短縮を図ってユーザの操作性を向上すべく多量の電力を定着ローラに印加したのでは、定着装置における消費電力が増大し、省エネルギー化に反する、という問題が生じていた。このため、複写機などの商品の価値を高めるためには、定着装置の省エネルギー化(低消費電力化)と、ユーザの操作性向上(クイックプリント)との両立を図ることが一層注目され重視されてきている。
【0006】
かかる要請に応える装置として、特開昭59−33787号公報に示されるように、加熱源として高周波誘導を利用した誘導加熱方式の定着装置が提案されている。この誘導加熱定着装置は、金属導体からなる中空の定着ローラの内部にコイルが同心状に配置されており、このコイルに高周波電流を流して生じた高周波磁界により定着ローラに誘導渦電流を発生させ、定着ローラ自体の表皮抵抗によって定着ローラそのものを発熱させるようになっている。
【0007】
この誘導加熱方式の定着装置によれば、電気−熱変換効率がきわめて向上するため、ウォームアップタイムの短縮化が可能となる。
【0008】
しかしながら、このような誘導加熱方式の定着装置にあっては、定着ローラの内部に配置された磁束発生用のコイルの自己発熱、および当該定着ローラの内面への熱放射のために、コイル周辺の温度上昇が大きく、そのためコイルの電気抵抗の上昇が発生し、必要電力が増加してしまうという問題があった。また、樹脂からなるコイルの被覆が熱により溶融し、コイルの絶縁性が損なわれてしまうという問題があった。さらに定着ローラに代えて、加熱部材として、可撓性を有する薄肉の金属スリーブを使用するタイプもあるが上記の事情は同じである。
【0009】
そこで、例えば特開昭54−39645号公報に開示されているように、コイルの温度上昇を抑えるために、定着ローラ等の内部へ送風する冷却機構を設けるという提案がなされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の誘導加熱方式の定着装置に冷却機構を設置する場合には、その設置空間が必要となり装置が大型化してしまうばかりか、コストアップにつながるなどの問題が生じていた。また、誘導コイル、コアばかりでなく定着ローラの内面までも送風により冷却するため、定着能力を損なってしまうという問題点があった。
【0011】
そこで本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、誘導コイルの温度上昇を防止して消費電力を抑えつつ、良好な加熱性能が得られるようにした加熱装置及び画像形成装置の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の誘導加熱装置及び画像形成装置は下記の構成を特徴とする。
【0013】
〔1〕:誘導電流により発熱する加熱部材と、
前記加熱部材に内設され、当該加熱部材に供給する磁束を発生させる誘導コイルと、
1W・m −1 −1 以上500W・m −1 −1 以下の熱伝導率を有し、前記誘導コイルに接する放熱手段と、
を有し、前記放熱手段の前記加熱部材の内面に対向する部分は鏡面としたことを特徴とする誘導加熱装置。
【0014】
〔2〕:誘導電流により発熱する加熱部材と、
前記加熱部材に内設され、当該加熱部材に供給する磁束を発生させる誘導コイルと、
1W・m −1 −1 以上500W・m −1 −1 以下の熱伝導率を有し、前記誘導コイ ルに接する放熱手段と、
を有し、前記放熱手段側と前記誘導コイル側とに凹凸を形成し、その両者の凹凸面を嵌合させて前記放熱手段を前記誘導コイルに接触させてあることを特徴とする誘導加熱装置。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
〈作 用〉
〔1〕に記載の発明は、誘導コイルを加熱部材に内設させたことにより、装置の小型化を図っている。1W・m −1 −1 以上500W・m −1 −1 以下の熱伝導率を有する放熱部材を励磁コイルと接して設けたことにより、励磁コイルの熱が速やかに放出され、加熱性能を損なわずに、加熱部材からの輻射熱や誘導コイル自身の発熱による誘導コイルの加熱を回避できる。放熱手段の加熱部材の内面に対向する部分は鏡面としたので加熱部材の内面からの輻射熱を加熱部材側へ反射させる効果を有する。このため、熱を有効に使用する事ができる。
【0026】
〔2〕に記載の発明は、誘導コイルを加熱部材に内設させたことにより、装置の小型化を図っている。1W・m −1 −1 以上500W・m −1 −1 以下の熱伝導率を有する放熱部材を励磁コイルと接して設けたことにより、励磁コイルの熱が速やかに放出され、加熱性能を損なわずに、加熱部材からの輻射熱や誘導コイル自身の発熱による誘導コイルの加熱を回避できる。そして、放熱手段側と誘導コイル側とに凹凸を形成し、その両者の凹凸面を嵌合させて放熱手段を誘導コイルに接触させることで、接触面積及び放熱部材の表面積を増やし、熱吸収効率を上げたものである。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【発明の実施の形態】
〈参考例1〉
以下、参考例1を図1〜図4に基づいて説明する。図1は、参考例1の誘導加熱定着装置の概略構成で示す断面図である。
【0036】
1は加熱部材としての定着ローラであり、回転自在に支持されている。該定着ローラ1は、外径40[mm]、厚さ0.7[mm]の鉄製の芯金シリンダであり、表面の離型性を高めるために例えばPTFE10〜50[μm]や、PFA10〜50[μm]等の層を外周面に設けても良い。
【0037】
2は加圧部材としての加圧ローラであり、中空芯金2aと、その外周面に形成される表面離型性耐熱ゴム層である弾性層2bとからなる。この加圧ローラ2の両端には軸部が形成され、図示しない定着ユニットフレームに回転自在に取り付けられている。
【0038】
加圧ローラ2と定着ローラ1は圧接されて圧接部(ニップ部)Nを形成しており、不図示の駆動手段により定着ローラ1が駆動されると、該ニップ部Nでの摩擦力で加圧ローラ2が従動回転する。本例では加圧ローラ2がバネなどを用いた図示しない機構によって定着ローラ1に対して約30[Kg重]で荷重され、圧接部Nの幅(ニップ幅)が約6[mm]となっている。なお都合によっては荷重を変化させてニップ幅を変えてもよい。
【0039】
Lは該定着ローラ1に磁束を供給する励磁コイルであり、高透磁率コア4、該コア4に捲回した線輪3、該線輪3を支持するPPS、PEEK、フェノール樹脂等の耐熱性樹脂からなるホルダー5等よりなっている。この励磁コイルLの磁力の作用により定着ローラ1を加熱している。
【0040】
図2は、この加熱原理の説明図である。同図に示したように、励磁回路16から線輪3に電流Iが加えられて磁束23が発生し、該磁束23が高透磁率コア4に導かれ、定着ニップ部Nにおいて定着ローラ1の芯金に渦電流24を発生させ、この渦電流24と定着ローラ1の固有抵抗によって発熱する。この発熱を増加させるためには線輪3の巻き数を増やしたり、コア4をフェライト、パーマロイといった高透磁率で残留磁束密度の低いものを用いたり、交流電流の周波数を高くすると良い。
【0041】
尚、本例の誘導コイルLには励磁回路16から10〜100[Hz]の交流電流が印加される。
【0042】
6は温度センサーであり、定着ローラ1の表面に当接するように配置されている。該温度センサー6の検出信号をもとに誘導コイルLへの電力供給を増減させることで、定着ローラ1の表面温度が所定の温度になる様自動制御される。
【0043】
7は搬送ガイドであり、被加熱材としての転写材Pを定着ローラ1と加圧ローラ2との圧接部(ニップ部)Nへ案内する位置に配置される。10は分離爪であり、定着ローラ1の表面に当接または近接して配置され、該圧接部Nを通過した転写材Pを定着ローラ1の表面から分離させる。
【0044】
9は励磁コイルLと接した状態に設けられた放熱部材である。
【0045】
而して本例の加熱装置では、不図示の駆動手段により定着ローラ1が回転駆動され、また、励磁コイルLに交流電流が加えられて定着ニップ部Nが所定温度に昇温された状態において、未定着トナー画像8を担持した転写材Pが搬送ガイド7に案内されて定着ニップ部Nに導入され、定着ローラ1の回転と共に搬送され、定着ローラ1の熱とニップ圧とにより該トナー画像8が転写材Pに定着される。
【0046】
熱部材9は、幅32mm、厚み3mmのアルミニウムの略板状であり、長手方向(図1紙面垂直方向)寸法が定着ローラ1よりも長く、図1のA矢視図である図3のように端部に放熱板11を有している。該放熱部材9はホルダー5に耐熱高熱伝導接着剤で接着されている。
【0047】
誘導コイルLの線輪3から発生した熱及び定着ローラ1からの輻射熱は、ホルダー5を介して放熱部材9に伝えられ、放熱板11から定着ローラ1外部へと放出される。該放熱部材9の材質にはアルミニウムが用いられているが、これはアルミニウムが高熱伝導(233W・m−1・K−1 300℃)であり、また非磁性体であるため、表皮抵抗の値が20kHz時で0.466×10−4Ωと小さく、誘導コイルLから発生した磁束による発熱量が小さいためである。また銅も高熱伝導度、低表皮抵抗であるため、放熱部材として適している。
【0048】
図4は、定着ローラ1内部に放熱部材9を装着した場合(a)と装着しない場合(b)また、図5のような小径(φ40)ファン26による内部冷却を行った場合(c)に、20kHz、100V、初期1300Wの高周波交流電圧を励磁コイルLに印加し、室温から200℃まで定着ローラ温度を上昇させた時の温度勾配(経過時間−定着ローラ表面温度の関係)を示したものである。なお、(c)では風量3.0×10−2/secの送風を行っている。
図4の(b)では、目標温度200℃まで到達する前に傾きが小さくなっている。これは、誘導コイル3の昇温によりコイルの抵抗値Rが大きくなり、電源から供給される電力(W=V/R)が小さくなっているためである。
【0049】
これに対し、コイルの冷却を行っている(a)や(c)ではほぼ直線的に温度が上昇している。これはコイル冷却による効果であり、大電力を継続して印加できるためである。従って立ち上がり時間を早くすることができる。
【0050】
また、表1に示すように、200℃に維持し続けるための電力も(b)、(c)、(a)の順に低くなっている。(b)はコイルの冷却を行っていないため、定着ローラの温度維持のためには比較的大きい電力を要する。また、(c)は冷却を行っているものの、ファンによる風が定着ローラ内面にもあたり、定着ローラ自体も冷却されているため、(a)に比べて電力の消費量が大きくなる。
【0051】
なお、本形態例では加熱部材として定着ローラを用いているが、薄膜金属フィルムを用いた構成に採用することももちろん可能である。
【0052】
【表1】
以上のように本形態例によれば、定着ローラ内部に放熱部材9を設けたことにより、誘導コイル自身の発熱及び定着ローラ内面からの輻射熱による誘導コイルLの温度上昇を抑え、加熱効率を高めることができるので、定着能力を損なわずに省電力化を図ることができる。
【0053】
特に、ファンなどを設けた場合のように大型化せずに誘導コイルLの温度上昇を防止でき、また必要以上に高温での耐熱性に優れた樹脂等を用いなくてもよいので、装置を小型化できるとともにコスト低減が可能となる。
【0054】
〈参考例2〉
次に、参考例2を図面に基づいて説明する。図6は、参考例2に係る誘導加熱定着装置の概略構成を示す断面図である。本形態は前述の参考例1と比べ、線輪3やコア4より成る励磁コイルLを支持するホルダーを放熱部材とした点が異なり、その他の構成は略同じである。このため、前記参考例2と同一のものは同一番号を付し、再度の説明は省略する。
【0055】
本形態のホルダー25は、熱伝導性に優れた絶縁非磁性セラミックスであるアルミナ(酸化アルミニウムAl)から構成されている。該ホルダー25は長手方向(図6中、紙面垂直方向)の寸法が定着ローラ1よりも長く、該定着ローラ外に位置する長手端部に放熱板(不図示)を有している。
誘導コイルLの線輪3から発生した熱及び定着ローラ1からの熱は、ホルダー25に伝わり、不図示の放熱板から装置外へ放出される。特にアルミナは絶縁体であるため、表皮効果による発熱が全く起こらず、アルミニウムや銅と比べ、効率がよい。また、表2に示すようにアルミナ以外にも窒化アルミ、炭化珪素等が高熱伝導率、絶縁性のセラミックスであるため、同様に使用できる。本形態に用いるホルダー25の材料は装置外への熱の放出効果から、熱伝導率が高いものが好ましく、上述の材料がもっとも好ましい。
【0056】
特に、前記放熱部材が、1W・m−1−1以上500W・m−1−1以下の熱伝導率を有するのが良い。
【0057】
【表2】
以上のように、励磁コイルのホルダーを高熱伝導物質で形成し、放熱部材として用いることで、装置の小型化が図れる。また、放熱部材の材料としてアルミナ、窒化珪素、炭化珪素等を用いることで更なる省電力化が図れる。
【0058】
〈実施の形態1〉
次に本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。図7は放熱部材9の定着ローラ1内面に対向する部分9aを鏡面としたものであり、定着ローラ1からの輻射熱を定着ローラ側へ反射させる効果を有する。このため、熱を有効に使用する事ができ、定着性の向上が図れる。
【0059】
〈実施の形態2〉
次に本発明の実施の形態2を図面に基づいて説明する。図8は放熱部材9とホルダーとに各々凹凸を形成し、該凹凸面を嵌合させることで、接触面積及び放熱部材の表面積を増やし、熱吸収効率を上げたものである。
【0060】
〈画像形成装置例〉
図9は画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用の複写機或はプリンタである。
【0061】
31は回転ドラム型の電子写真感光体であり、矢印の時計方向に所定のプロセススピード(周速度)をもって回転駆動される。
【0062】
32は感光体帯電手段としての接触帯電ローラであり、所定の帯電バイアスが印加されていて、この帯電ローラ32により回転感光体31面が所定の極性・電位に一様に帯電処理される。
【0063】
この回転感光体31の帯電処理面に対して不図示の画像情報露光手段部(原稿画像のスリット結像露光手段、レーザビーム走査露光手段等)により目的の画像情報の露光33がなされて、回転感光体31面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0064】
その潜像がトナー現像装置34によりトナー画像として現像される。
【0065】
そのトナー画像が、回転感光体31とこれに接触させた、所定の転写バイアスが印加される転写ローラ35との圧接ニップ部である転写部に、不図示の給紙部から所定のタイミングにて搬送された被記録材としての転写材Pに対して転写されていく。
【0066】
転写部を通過してトナー画像の転写を受けた転写材Pは回転感光体31面から分離され、例えば、前述図1の誘導加熱定着装置としての加熱装置Rに搬送導入されて未定着トナー画像の加熱定着処理を受け、コピー或はプリントとして出力される。
【0067】
転写材Pに対するトナー画像転写後の回転感光体31面はクリーニング装置36により転写残りトナー等の残留付着物の除去を受けて清掃され、繰り返して作像に供される。
【0068】
〈その他〉
1)本発明の加熱装置は実施形態例の熱定着装置Rとしてばかりでなく、その他、例えば、画像を担持した転写材を加熱して表面性(つや等)を改質する装置、仮定着する装置、シート状物を給紙して乾燥処理・ラミネート処理する装置等の加熱装置として広く使用できることは勿論である。
【0069】
2)上記の実施の形態では、放熱部材を介した熱伝導により、励磁コイルLの冷却を行なっているが、本発明はこれに限らず、放熱部材9としてペルチェ素子等を用いて積極的に励磁コイルを冷却するものでも良い。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、誘導コイルの温度上昇を防止して消費電力を抑えつつ、良好な加熱性能が得られる誘導加熱装置及び画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1に係る誘導加熱定着装置の概略断面図
【図2】 参考例1に係る誘導加熱定着装置の加熱原理を説明する図
【図3】 参考例1に係る誘導加熱定着装置の概略斜視図
【図4】 放熱部材の有無、ファン冷却の各モードの立ち上げ時の温度勾配を示す図
【図5】 ファン冷却を説明する斜視図
【図6】 参考例2に係る誘導加熱定着装置の概略断面図
【図7】 実施の形態1に係る誘導加熱定着装置の概略斜視図
【図8】 実施の形態2に係る誘導加熱定着装置の概略断面図
【図9】 本発明の画像形成装置の概略構成図
【符号の説明】
1 定着ローラ(加熱部材)
2 加圧ローラ(加圧部材)
3 誘導コイル
4 コア(芯材)
5、25 ホルダー(支持部材)
6 サーミスタ(温度検知素子)
7 搬送ガイド
8 トナー画像
9 放熱部材
10 分離爪
11 放熱板
16 励磁回路
23 磁束
24 渦電流
26 ファン

Claims (2)

  1. 誘導電流により発熱する加熱部材と、
    前記加熱部材に内設され、当該加熱部材に供給する磁束を発生させる誘導コイルと、
    1W・m −1 −1 以上500W・m −1 −1 以下の熱伝導率を有し、前記誘導コイルに接する放熱手段と、
    を有し、前記放熱手段の前記加熱部材の内面に対向する部分は鏡面としたことを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 誘導電流により発熱する加熱部材と、
    前記加熱部材に内設され、当該加熱部材に供給する磁束を発生させる誘導コイルと、
    1W・m −1 −1 以上500W・m −1 −1 以下の熱伝導率を有し、前記誘導コイルに接する放熱手段と、
    を有し、前記放熱手段側と前記誘導コイル側とに凹凸を形成し、その両者の凹凸面を嵌合させて前記放熱手段を前記誘導コイルに接触させてあることを特徴とする誘導加熱装置。
    熱装置。
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