JP3535668B2 - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JP3535668B2 JP24578196A JP24578196A JP3535668B2 JP 3535668 B2 JP3535668 B2 JP 3535668B2 JP 24578196 A JP24578196 A JP 24578196A JP 24578196 A JP24578196 A JP 24578196A JP 3535668 B2 JP3535668 B2 JP 3535668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱材の加熱装
置、及び該加熱装置を画像定着手段として具備した画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真複写機・プリンタ等の
画像形成装置に装備される、未定着画像を熱定着させる
加熱装置としての定着器(像加熱装置)を例にして説明
する。
【0003】画像形成装置の定着器は、電子写真プロセ
ス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画
像形成手段部で記録材(記録媒体;転写材シート・静電
記録紙・エレクトロファックス紙・印字用紙等)に転写
方式あるいは直接方式にて形成担持させた目的の画像情
報に対応した未定着画像(トナー画像)を記録材面に永
久画像として熱定着させるものであり、一般に、ハロゲ
ンヒータを熱源とする熱ローラ方式の熱定着装置が多用
されている。
【0004】この熱ローラ方式の定着器は、図13のよ
うに加熱ローラ(ヒートローラ)としての定着ローラ8
1と加圧ローラ82との並行圧接ローラ対を基本構成と
し、該ローラ対を回転させ、該ローラ対の圧接部である
加熱ニップ部Nに画像定着処理すべき記録媒体Sを導入
して挟持搬送させて、定着ローラ81の熱と、ニップ部
Nの加圧力にて未定着画像tを加熱溶融させ記録媒体S
面に染み込ませて熱定着させるものである。
【0005】定着ローラ81は、一般にアルミニウムの
中空金属ローラを基体とし、その外周面に離型層(オフ
セット防止層)として耐熱ゴム層等を形成したもので、
その中空内の略中央部に熱源としてのハロゲンヒータ8
3を挿入配置してある。ハロゲンヒータ83はガラス封
止した細長い棒状のものである。
【0006】加圧ローラ82は、芯金と、この芯金周り
に同心一体に形成したシリコーンゴム等の耐熱性弾性層
からなり、弾性層の弾性変形により定着ローラ81との
間に所定幅の加熱ニップ部Nが形成される。
【0007】定着ローラ81のハロゲンヒータ83は通
電電力により発熱し、その熱は輻射・対流によって定着
ローラ81の中空金属ローラ基体に伝導して、該金属ロ
ーラ基体を加熱する。金属ローラ基体は受けた熱をロー
ラ全体に均一に伝導する機能を備えていて、定着ローラ
81は一様な温度分布となる。
【0008】ハロゲンヒータ81はトライアック等のス
イッチング制御素子を介して交流電源(ライン入力電
源)に接続されており、この交流電源により電力が供給
される。
【0009】定着ローラ81には温度検出素子84、一
般にサーミスタ感温素子(感熱素子)を近接あるいは接
触させてあり、定着ローラ81の温度がこの素子84と
分圧抵抗によって電圧として検出され、プリンタエンジ
ンを制御するCPUによってデジタル変換されモニタさ
れている。CPUは検出した温度を基に定着器の温度が
所定の一定となる様にハロゲンヒータ84へ通電される
電力を制御するため、スイッチング素子、例えばトライ
アックをオン/オフ制御する。85は装置の過熱暴走時
(ヒータ暴走時)にヒータへの電力供給を緊急遮断する
安全素子(温度ヒューズ・サーモスイッチなど)であ
る。
【0010】図14にハロゲンヒータ83の駆動回路を
示した。90は画像形成装置を接続する商用電源(交流
電源)であり、画像形成装置は商用電源をハロゲンヒー
タ83へ供給することによりハロゲンヒータを点灯させ
る。このハロゲンヒータ83への電力供給はトライアッ
ク91によりオン/オフ通電、遮断を行う。抵抗92・
93はトライアック91のためのバイアス抵抗でフォト
トライアックカプラ94は、一次、二次間の沿面距離を
確保するためのデバイスである。フォトトライアックカ
プラ94の発光ダイオードに通電することによりトライ
アック91をオンする。抵抗95はフォトトライアック
カプラ94の電流を制限するための抵抗であり、トラン
ジスタ96によりオン/オフする。トランジスタ96は
制御手段97からの信号にしたがって動作する。また、
98は突入電流低減用サーミスタであり、ヒータ点灯直
後の突入電流を低減させる効果がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような加熱装置
の制御系において、発熱源としてのハロゲンヒータは1
次側で、CPUおよびサーミスタ感温素子は2次側とな
るため、フォトトライアックカプラ等を設けたり、定着
ローラとサーミスタ感温素子間についても絶縁距離を確
保する等の1次・2次間の絶縁をしたりする必要があ
る。特に、サーミスタ感温素子と定着ローラ間の構成が
複雑となっていた。
【0012】また、CPUによって定着器の温度を管理
し、トライアックのオン/オフ制御によって、定着器の
温度を一定に保つため、CPUの制御が複雑になってい
た。そこで本発明は、電力供給手段から電力供給を受け
て被加熱材を加熱する加熱手段を有する加熱装置一般に
おいて、 .制御手段(例えば、画像形成装置を制御するシーケ
ンスコントローラのCPU)の加熱装置制御に対する負
担を少なくする .加熱手段と該加熱手段の温度検出手段との間の構成
を容易にする .加熱装置の故障を報知することができるようにする .加熱装置の温度制御、熱暴走に対する保護手段の高
い信頼性を確保する等を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置及び画像形成装置である。
【0014】(1)交流電源を整流する整流回路と、励
磁コイルと、共振コンデンサと、前記整流回路の出力の
前記励磁コイルへの印加をスイッチングするスイッチン
グ素子とを有し、前記励磁コイルから発生される交流磁
界により金属発熱体を発熱させる電磁誘導加熱方式の加
熱装置において、前記加熱装置の温度を検出する温度検
出手段と、前記温度検出手段の検出温度に基づいてパル
ス幅変調された制御信号を前記スイッチング素子に出力
する駆動制御回路とを一次側に設け、前記駆動制御回路
を動作させるオン信号を出力する動作制御回路を二次側
に設け、この動作制御回路から出力されるオン信号を、
フォトカプラを介して前記駆動制御回路に与えられるよ
うに構成するとともに、前記交流電源の前記整流回路へ
の供給をオン/オフするリレーを設けて、前記動作制御
回路から前記フォトカプラを介して伝達される前記オン
信号に応じて前記リレーをオンするように構成したこと
を特徴とする加熱装置。
【0015】(2)さらに、前記温度検出手段によって
検出された温度が所定の温度範囲に入っているか否かを
示す判定信号を出力する判定回路を一次側に設け、この
判定回路から出力された判定信号がフォトカプラを介し
て前記動作制御回路に与えられるように構成したことを
特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0016】(3)前記動作制御回路は、前記オン信号
を出力した後、所定の時間が経過しても、前記温度検出
手段によって検出された温度が所定の温度範囲に入って
いることを示す判定信号を入力しない場合、前記オン信
号の出力を停止することを特徴とする(2)に記載の加
熱装置。
【0017】(4)さらに、前記温度検出手段によって
検出された温度が所定の上限温度を超えていることを判
定する異常判定回路を一次側に設け、この異常判定回路
から出力される異常判定信号がフォトカプラを介して前
記動作制御回路に与えられるように構成されるととも
に、前記動作制御回路は、この異常判定信号を受けた場
合、前記オン信号の出力を停止することを特徴とする
(1)ないし(3)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0018】(5)前記被加熱材が未定着画像の形成さ
れた記録材であり、装置が未定着画像を記録材に加熱定
着する定着装置であることを特徴とする(1)ないし
(4)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0019】(6)記録媒体に未定着画像を形成担持さ
せる画像形成手段と、未定着画像を記録材に加熱定着す
る定着手段を有する画像形成装置において、前記定着手
として(5)に記載の加熱装置を用いたことを特徴と
する画像形成装置。
【0020】本発明においては、前記加熱装置の温度を
検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出温度
に基づいてパルス幅変調された制御信号を前記スイッチ
ング素子に出力する駆動制御回路とを一次側に設けると
ともに、前記駆動制御回路を動作させるオン信号を出力
する動作制御回路を二次側に設け、この動作制御回路か
ら出力されるオン信号を、フォトカプラを介して前記駆
動制御回路に与えられるように構成するとともに、前記
交流電源の前記整流回路への供給をオン/オフするリレ
ーを設けて、前記動作制御回路から前記フォトカプラを
介して伝達される前記オン信号に応じて前記リレーをオ
ンするように構成したことを特徴としている。フォトカ
プラは一次側と二次側との間に介在されるから、一次側
には、温度検出手段、駆動制御回路、リレーが備えら
れ、二次側には、動作制御回路が備えられ、前記動作制
御回路から前記フォトカプラを介して伝達される前記オ
ン信号により前記リレーをオンする動作することを特徴
としている。そして斯かる構成により、段落0012に
記載された、制御手段(例えば、画像形成装置を制御す
るシーケンスコントローラのCPU)の加熱装置制御に
対する負担を少なくすることができる。具体的には、シ
ーケンスコントローラのCPUとは上記の動作制御回路
に対応しており、これがオン信号を出力するだけで温度
制御動作が可能になっているので、動作制御回路の負担
を少なくすることができる。また、加熱手段と該加熱手
段の温度検出手段との間の構成を容易にすることができ
る。すなわち、温度検出手段を一次側に設ける構成とし
ているので、一次側の発熱体等の加熱手段との絶縁距離
を確保する必要が少なくなり、加熱手段の温度検出手段
との間の構成を容易にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図5) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置501は転写式電子写真プロセス利用のレ
ーザプリンタである。
【0022】517は像担持体としての回転ドラム型の
電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢
示aの時計方向に所定の周速度(プロセススピード)に
て回転駆動される。
【0023】感光ドラム517はその回転過程で一次帯
電ローラ519により所定の極性・電位に一様に帯電処
理される。その回転感光ドラム517の一様帯電面に対
してレーザスキャナ部507から出力される、目的の画
像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調制
御(ON/OFF制御)されたレーザ光による走査露光
Lがなされて、回転感光ドラム517面に目的の画像情
報の静電潜像が形成される。
【0024】その形成潜像が現像器520でトナーによ
り現像されて可視化される。現像方法としては、ジャン
ピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが用
いられ、イメージ露光と反転現像との組み合わせで用い
られることが多い。
【0025】一方、給紙ローラ505の駆動により給紙
カセット502内に収容の記録媒体としての記録紙(転
写材)Sが一枚宛繰り出され、レジストローラ対506
により感光ドラム517と転写帯電ローラ521の圧接
部である転写ニップ部に所定の制御タイミングにて給送
され、その給送記録紙Sの面に感光ドラム517面側の
トナー画像が順次に転写されていく。
【0026】転写ニップ部を出た記録紙Sは回転感光ド
ラム517の面から順次に分離されて、トナー画像を熱
定着させるための加熱装置としての定着器Aに導入され
てトナー画像の熱定着処理を受ける。本例の定着器Aは
電磁誘導加熱方式の装置であり、その構成・制御系につ
いては次の(2)・(3)項で詳述する。
【0027】定着器Aを出た記録紙は排紙ローラ511
により積載トレイ512にプリントアウトされる。
【0028】また、記録紙分離後の回転感光ドラム面は
クリーナ522により転写残りトナー等の付着汚染物の
除去処理を受けて清浄面化され、繰り返して作像に供さ
れる。
【0029】本例のプリンタ501は、感光ドラム51
7・一次帯電ローラ519・現像器520・クリーナ5
22の4つのプロセス機器を一括してプリンタ本体に着
脱自在のプロセスカートリッジ(画像形成部)508と
してある。
【0030】レーザスキャナ部507において、513
はレーザユニットであり、パーソナルコンピュータ等の
外部装置531から送出される画像信号(画像信号VD
O)に基づいて変調されたレーザ光を発光する。514
はレーザユニット513からのレーザ光を感光ドラム5
17に走査するためのポリゴンミラー、514aは該ミ
ラーの回転用モータ、515は結像レンズ群、516は
折り返しミラーである。
【0031】503はカセット502内の記録紙Sの有
無を検知するカセット紙有無センサ、504はカセット
502の記録紙Sのサイズを検知するカセットサイズセ
ンサ(複数個のマイクロスイッチで構成される)、51
0は排紙部の記録紙搬送状態を検知する排紙センサであ
る。529は排熱ファンである。
【0032】523はメインモータであり、給紙ローラ
505に給紙ローラクラッチ524を介して、またレジ
ストローラ対506にレジストクラッチ525を介して
それぞれ駆動力を与えており、更に感光ドラム517を
含むプロセスカートリッジ508内の各機器、定着器
A、排紙ローラ511等にも駆動力を与えている。
【0033】526はエンジンコントローラであり、レ
ーザスキャナ部507・プロセスカートリッジ508・
定着器Aによる電子写真プロセスの制御、プリンタ内の
記録紙の搬送制御等を行なっている。
【0034】527はビデオコントローラであり、パー
ソナルコンピュータ等の外部装置531と汎用インタフ
ェース(セントロニクス、RS232C等)530で接
続されており、この汎用インタフェースから送られてく
る画像情報をビットデータに展開し、そのビットデータ
をVDO信号としてインタフェース528を介してエン
ジンコントローラ526へ送出している。
【0035】(2)定着器A 図2は本例における定着器Aの概略構成を示す横断面模
型図である。本例の定着器Aは電磁誘導加熱方式の加熱
装置であり、電磁誘導発熱性フィルムを用いたものであ
る。この定着器Aは画像形成装置本体(プリンタ本体)
に対して着脱自在である。
【0036】a)装置構成の概略と定着動作 1は定着フィルムアセンブリであり、回転加熱部材とし
ての、電磁誘導発熱性の円筒状の定着フィルム2、この
円筒状の定着フィルム2を内側から支持する円筒状のフ
ィルム支持部材3(フィルムガイド)、この円筒状のフ
ィルムガイド3の内側に配設した磁界発生手段として
の、高周波磁界(交番磁界)を発生する励磁コイル4と
コア5、等からなる。円筒状の定着フィルム2は円筒状
のフィルムガイド3にルーズに外嵌させてある。上記の
定着フィルムアセンブリ1はフィルムガイド3の両端側
を装置の手前側と奥側の側板間に保持させて配設してあ
る。
【0037】6は加圧回転部材としての弾性加圧ローラ
であり、芯金6aと、該芯金回りに同心一体に形成した
シリコーンゴム層6bからなり、定着フィルムアセンブ
リ1の下側において装置の手前側と奥側の側板間に定着
フィルムアセンブリ1と略並行にして軸受け保持させ、
かつ定着フィルムアセンブリ1のフィルムガイド3の下
面に定着フィルム2を挟ませて所定の押圧力をもって所
定幅の定着ニップ部(加熱ニップ部)Nを形成させて圧
接させてある。
【0038】この加圧ローラ6は駆動源Mから駆動伝達
系を介して駆動が伝達されて矢示の反時計方向に所定の
周速度で回転駆動される(加圧ローラ駆動式)。この加
圧ローラ6の回転駆動に伴い、定着フィルムアセンブリ
1と加圧ローラ6との圧接部である定着ニップ部Nにお
いて、定着フィルムアセンブリ1のフィルムガイド3に
ルーズに外嵌させてある円筒状の定着フィルム2に対し
て回転加圧ローラ6と定着フィルム2の外面との摩擦力
で円筒状の定着フィルム2に回転力が作用して該円筒状
の定着フィルム2がフィルムガイド3の外回りを定着ニ
ップ部Nにおいてフィルムガイド3の下面を密着摺動し
ながら矢示の時計方向に加圧ローラ6の回転周速度にほ
ぼ対応した周速度をもって回転状態になる。
【0039】励磁コイル4は励磁回路から供給される高
周波電流(交番電流)によって高周波磁界を発生する。
その高周波磁界は定着ニップ部Nの位置に対応している
コア5により定着ニップ部N近傍に集中して分布する。
図4のように高周波磁界の磁束aは定着フィルム2の後
述する発熱層としての金属層(抵抗体層、磁性体層)2
aに渦電流bを発生させる。この渦電流bは金属層2a
の固有抵抗によって金属層2aにジュール熱を発生させ
る(渦電流損による発熱)。即ち定着フィルム2が電磁
誘導発熱する。
【0040】この定着フィルム2の電磁誘導発熱は交番
磁束を集中して分布させた定着ニップ部N近傍において
集中的に生じて定着ニップ部Nが高効率に加熱される。
この定着ニップ部Nの温度は温度検出素子を含む温調系
により励磁コイル4に対する電力供給(電流供給)が制
御されることで所定の温度が維持されるように温調され
る。
【0041】本例においては、励磁コイル4を定着ニッ
プ部N近傍に集中して分布させることによって、発生磁
界を定着フィルム2の金属層2aの所望の加熱域におい
て通すことが可能であり、効率の高い定着装置を実現で
きる。
【0042】而して、加圧ローラ6が回転駆動され、そ
れに伴って円筒状の定着フィルム2がフィルムガイド3
の外回りを回転し、励磁回路から励磁コイル4への給電
により上記のように定着フィルム2の電磁誘導発熱がな
されて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調
された状態において、前述の画像形成部から搬送された
未定着トナー画像tが形成された記録紙Sが定着ニップ
部Nの定着フィルム2と加圧ローラ6との間に画像面が
上向き、即ち画像面が定着フィルム面に対向して導入さ
れ、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着フィルム2の
外面に密着して定着フィルム2と一緒に定着ニップ部N
を挟持搬送されていく。この定着ニップ部Nを定着フィ
ルム2と一緒に記録紙Sが挟持搬送されていく過程にお
いて定着フィルム2の電磁誘導発熱で加熱されて記録紙
S上の未定着トナー画像tが加熱定着される。記録紙S
は定着ニップ部Nを通過すると回転定着フィルム2の外
面から分離して排出搬送されていく。
【0043】b)定着フィルム2 図4は電磁誘導発熱性の定着フィルム2の層構成模型図
である。(a)のものは、電磁誘導発熱する金属層(発
熱層)2aとしての厚み50μmの円筒状のニッケルフ
ィルム材と、その外周面を被覆させたフッ素樹脂の離型
層2bとの2層構造のものである。(b)のものは、金
属層2aと離型層2bの間にシリコーンゴム等からなる
弾性層2cを介在させた3層構造のものである。
【0044】前述したように、金属層2aに交番磁束a
が作用することで該金属層2aに渦電流bが発生して該
金属層2aが発熱する。その熱が離型層2bあるいは弾
性層2c・離型層2bを介して定着ニップ部Nを加熱
し、該定着ニップ部Nに通紙される被加熱材としての記
録紙を加熱してトナー画像tの加熱定着がなされる。
【0045】金属層2aの内面側にも所望の機能層を付
加することもできる。金属層2a単層のものにすること
もできる。
【0046】金属層2aは、ニッケル以外にも10-5
10-10 Ω・mの電気良導体である金属、金属化合物で
あればよく、より好ましくは透磁率が高い強磁性を示す
鉄、コバルト等の純金層若しくはそれらの化合物を用い
ることができる。樹脂に金属フィラーを混入した層とす
ることもできる。
【0047】離型層2bは、PFA、PTFE、FEP
等のフッ素樹脂以外に、シリコーン樹脂、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の離型性かつ耐熱性
のよい材料を選択することができる。厚さは20〜10
0μmが好ましい。
【0048】弾性層2cは定着フィルム面をトナー層の
厚みが厚い4色重畳のカラートナー画像の場合も定着フ
ィルム面をそのトナー層の凹凸に追従させる働きをす
る。硬度は60°(JIS−A)以下、より好ましくは
45°(JIS−A)以下がよい。熱伝導率λは6×1
-4〜2×10-3[cal/cm・sec・deg.]
がよい。
【0049】c)励磁コイル4とコア5 図3はフィルムガイド3の上半部を切り欠いて内部を見
せた斜視図である。フィルムガイド3の内底面の中央部
にはフィルムガイド長手に沿って並行2枚のリブ板3a
・3aを間隔をあけて具備させてあり、このリブ板3a
・3a間の空所にコア5を落とし込んで保持させてあ
る。コア5はフィルムガイド3の長手方向を長手とする
横長の強磁性・高透磁率部材であり、フェライトやパー
マロイ等といったトランスのコアに用いられる材料がよ
く、好ましくは20〜100kHzで損失の少ないフェ
ライトを用いるのがよい。
【0050】励磁コイル4は本例の場合は、円筒状のフ
ィルムガイド3の内面の略下半面形状に略対応させた舟
形に電線を巻回して構成したものであり、この舟形の励
磁コイル4を円筒状のフィルムガイド3内の略下半面部
に位置させて保持させてある。コア5はこの舟形の励磁
コイル4内の略中央部に位置している。
【0051】(3)定着器Aの制御系 図5は定着器制御系の回路構成図である。
【0052】定着器Aには、定着器の温度を検出する温
度検出素子13(例えば、サーミスタ感温素子)を回転
加熱部材としての定着フィルム2に近接させて具備させ
てある。また励磁コイル4の電路に直列に介入させて、
励磁コイル4(即ち定着器)への通電を機械的に断つ、
第1の保護手段としての機械的保護回路14(例えば、
サーモスイッチ、温度ヒューズ等)を具備させてある。
【0053】AC入力15は、ヒューズ21と、励磁コ
イル4への電力供給を電気的に断つ、第2の保護手段と
しての電子的保護回路であるリレー22を介してダイオ
ードブリッジ16により整流され、コンデンサ17によ
り平滑される。
【0054】18は励磁コイル4と共振動作を行なうた
めの共振コンデンサである。整流されたAC入力15は
励磁コイル4と共振コンデンサ18を介してスイッチン
グ素子19(MOSFET、トランジスタ、IGBT
等)、過電流検出抵抗20に接続される。そして整流さ
れたAC入力15はスイッチング素子19により、オン
/オフ駆動され、励磁コイル4に高周波電流が供給され
る。励磁コイル4は高周波磁界を発生し、前述のよう
に、電磁誘導発熱性である定着フィルムの金属層2aに
渦電流損が生じ、定着フィルム2が発熱して定着ニップ
部Nが加熱される。
【0055】定着器制御部は、定着器温度検出素子とし
てのサーミスタ13により送出された定着器温度を目標
温度に保つようにスイッチング素子19を制御する。ま
た、画像形成装置を制御するシーケンスコントローラの
CPU30より送られる定着器駆動を指示するON信号
(Low active)40のオン/オフに従いスイッチング素子
19を駆動/停止する。
【0056】サーミスタ13の定着温度としての検出電
圧は基準電圧Vref を抵抗26とサーミスタ13により
分圧した結果となり、この検出電圧は目標電圧V1(目
標温度)と、エラーアンプ23により比較、増幅され
る。エラーアンプ23の出力は制御IC27に入力さ
れ、温度条件に適したPWM波形が出力される。この出
力が抵抗25を介してスイッチング素子19をオン/オ
フ駆動する。
【0057】CPU30がON信号(Low) 40を送る
と、抵抗42を介してトランジスタ43をオフし、フォ
トカプラ44のトランジスタをオンすることにより、定
着器にON信号が送られる。ここで、フォトカプラ44
は、1次、2次間の沿面距離を確保するためのデバイス
である。
【0058】サーミスタ13の検出電圧は、コンパレー
タ31、32及びNAND回路33によって目標電圧範
囲内(所定温度範囲内)にあることを判別される。
【0059】コンパレータ31は電圧V2で設定される
高温側の温度との比較を行ない、コンパレータ32は電
圧V3で設定される低温側の温度との比較を行なう。つ
まり、V2<V1<V3となる。
【0060】サーミスタ13によって検出された温度が
電圧V2とV3で設定されている温度範囲内にある場合
は、NAND回路33の出力はHighとなり、増幅回路3
4、抵抗35を介して、トランジスタ36をオンする。
【0061】トランジスタ36のオンにより、フォトカ
プラ37のトランジスタがオンとなり、CPU30にL
ow(true)の信号41が送られる。この信号41は、定
着器の温度が所定の温度範囲内に入っていることをシー
ケンスコントローラに報知するRDY信号(Low active)
である。ここで、フォトカプラ37は1次、2次間の沿
面距離を確保するためのデバイスである。
【0062】サーミスタ13で検出される温度がコンパ
レータ31及び32により設定されている温度範囲外と
判別された場合は、NAND回路33の出力はLowと
なり、フォトカプラ37のトランジスタはオフとなり、
RDY信号41はHigh、つまりfalseとなって
いる。
【0063】CPU30が定着器制御部にON信号40
を送り、所定時間経過後、定着器からのRDY信号41
がfalseであった場合、シーケンスコントローラは
定着器の故障、または暴走と見なし、ON信号40をオ
フとする。
【0064】制御IC27はCPU30からのON信号
40がオフとなったことを受けて、スイッチング素子1
9への出力をオフすることにより、定着器の駆動を停止
する。
【0065】さらに、CPU30からのON信号40が
オフ(High)となると、NOT回路50の出力はLowと
なり、抵抗51を介して、トランジスタ52をオフとす
ることにより、第2の保護手段である電子的保護回路と
してのリレー22をオフし、定着器への通電を断つ。O
N信号40がオン(Low) のときは、リレー22はオンで
ある。
【0066】このリレー22は、スイッチング素子19
の制御IC27を介することなく、オン/オフ動作を行
なうことができ、制御IC故障時に特に有効である。
【0067】また、第1の保護手段である機械的保護回
路としての温度ヒューズ14は、上述の温度検出素子1
3が検出する温度とは無関係に定着器温度がある温度以
上になった場合に定着器への通電を断つ定着器熱暴走に
対する保護回路である。
【0068】上述のような構成及び制御をとることによ
り、画像形成装置を制御するシーケンスコントローラの
CPUの定着器制御に対する負担が小さくなる。
【0069】また、サーミスタ13と定着器及び温度ヒ
ューズ14(他に、サーモスイッチ)が1次側で構成さ
れるため、サーミスタ13と励磁コイル4、電磁誘導発
熱性の定着フィルム2、及び温度ヒューズ14間の安全
規格上の1次−2次間の沿面空間距離を確保する必要が
なく、定着器として容易な構成をとることが可能とな
る。
【0070】〈実施形態例2〉(図6・図7) 図6は定着器Aの制御系の他の回路構成図である。上述
実施形態例1の図5の回路構成と異なる点は、サーミス
タ13で検出した定着器温度を、コンパレータ31の判
定基準となる温度(電圧V2)よりも高い温度の判定基
準(電圧V4)と比較するコンパレータ60と、その判
別結果に基づき、シーケンスコントローラに対するEr
r信号67(Low active)が設けられていることである。
他の回路構成は同じである。
【0071】以下、上記の異なる点についてのみ述べ
る。即ち、サーミスタ13によって検出された定着器温
度は電圧V4で設定されている温度と、電圧値としてコ
ンパレータ60によって比較され、電圧V4で設定され
ている温度より高い場合、コンパレータ60の出力はH
ighとなる。ここで、V4<V2<V1<V3の関係
がある。
【0072】コンパレータ60の出力はCPUからのO
N信号(Low active)と共に、NAND回路50に入力さ
れる。コンパレータ60からの出力がHigh(false)
であるため、NAND回路50からの出力はLowとな
り、抵抗51を介して、トランジスタ52をオフとす
る。トランジスタ52のオフにより、第2の保護回路で
ある電子的保護回路としてのリレー22がオフされ、励
磁コイル4への電力供給を断つ。
【0073】サーミスタ13が検出する温度が電圧V4
で設定される温度よりも低く、ON信号がオンの場合に
限り、リレー22はオンとなっている。
【0074】さらに、サーミスタ13が検出する定着器
温度が電圧V4で設定されている温度よりも高い場合
は、コンパレータ60からのHighの出力は増幅回路
61、抵抗62を介して、トランジスタ63をオンす
る。トランジスタ63のオンにより、フォトカプラ64
のトランジスタがオンとなり、CPU30にLow(tru
e)の信号67が送られる。この信号67は定着器の温度
が非常に高くなっていることを報知するErr信号(Low
active)である。
【0075】Err信号67がtrueであると、CP
U30は、定着器が熱暴走していると見なし、定着部制
御部へ送っているON信号40をオフする。
【0076】これに伴い、制御IC27はスイッチング
素子19をオフとすると共に、リレー22もオフするこ
とにより、定着器の熱暴走を防ぐことができる。
【0077】図7は上記の温度制御の様子を示す時間−
温度グラフである。
【0078】上述したように、定着器の温度が所定の温
度範囲内に入っていることを判別するウィンドコンパレ
ータとは別に、その温度範囲よりも高い温度を判定温度
としたコンパレータを設け、その判別結果をシーケンス
コントローラに報知させることにより、定着器の熱暴走
に対する複数の保護回路を構成することができる。
【0079】〈実施形態例3〉(図8〜図12) 本例は加熱装置(定着器)の他の各種構成形態例であ
る。
【0080】1)図8の装置は、電磁誘導発熱性のエン
ドレスベルト状定着フィルム2を、磁界発生手段として
の励磁コイル4・コア5を保持させたフィルムガイド3
と、フィルム駆動ローラ71と、テンションローラ72
との並行3部材間に懸回張設して、駆動ローラ71の回
転駆動で、フィルムガイド3の下面を摺動させながら回
転駆動させる構成のものである。加圧ローラ6は定着フ
ィルム2を挟んでフィルムガイド3の下面に圧接して定
着ニップ部Nを形成する。加圧ローラ6は定着フィルム
2の回転に伴い従動回転する。
【0081】2)図9の装置は、電磁誘導発熱性の、ロ
ール巻きにした有端の定着フィルム2を繰り出し軸73
側から、磁界発生手段としての励磁コイル4・コア5を
保持させたフィルムガイド3の下面を経由させて巻き取
り軸74側に所定の速度でフィルムガイド3の下面を摺
動させながら走行移動させる構成のものである。加圧ロ
ーラ6は定着フィルム2を挟んでフィルムガイド3の下
面に圧接して定着ニップ部Nを形成する。加圧ローラ6
は定着フィルム2の回転に伴い従動回転する。定着フィ
ルム2は巻き取り軸74側から繰り出し軸73側へ巻き
戻して繰り返して使用することができる。
【0082】3)図10の装置は、熱ローラ方式の加熱
装置において熱ローラ(定着ローラ)2Aについてその
ローラ基体を電磁誘導発熱性の円筒状金属ローラにし、
その内空に磁界発生手段としての励磁コイル4・コア5
を挿入配設して熱ローラ2Aを電磁誘導発熱させる構成
のものである。加圧ローラ6はこの熱ローラ2Aと圧接
して定着ニップ部Nを形成する。
【0083】4)図11の装置は、定着フィルムFは電
磁誘導発熱性を有していない、耐熱性の、円筒状あるい
はエンドレスベルト状あるいは有端の長尺フィルムであ
る。フィルムガイド3の下面には電磁誘導発熱性の金属
板2Cを下面を露呈させて固定保持させてある。フィル
ムガイド3の内側には磁界発生手段としての励磁コイル
4・コア5を保持させてある。加圧ローラ6は金属板2
Cとの間に定着フィルムFを挟んで定着ニップ部Nを構
成している。定着フィルムFは金属板2Cの下面に密着
して回転あるいは走行移動する。金属板2Cは励磁コイ
ル4・コア5の発生高周波磁界により電磁誘導発熱す
る。記録紙Sは定着ニップ部Nの定着フィルムFと加圧
ローラ6との間に導入されて定着フィルムFと一緒に定
着ニップ部Nを挟持搬送されていく過程において金属板
2Cの電磁誘導発熱の熱を定着フィルムFを介して受け
てトナー画像tが熱定着される。
【0084】5)図12の装置も、定着フィルムFは電
磁誘導発熱性を有していない、耐熱性の、円筒状あるい
はエンドレスベルト状あるいは有端の長尺フィルムであ
る。フィルムガイド3の下面には発熱源としてセラミッ
クヒータ7を下面を露呈させて固定保持させてある。加
圧ローラ6はこのセラミックヒータ7との間に定着フィ
ルムFを挟んで定着ニップ部Nを構成している。定着フ
ィルムFはセラミックヒータ7の下面に密着して回転あ
るいは走行移動する。セラミックヒータ7は通電発熱抵
抗体に通電がなされることにより迅速に加熱発熱状態に
なる。記録紙Sは定着ニップ部Nの定着フィルムFと加
圧ローラ6との間に導入されて定着フィルムFと一緒に
定着ニップ部Nを挟持搬送されていく過程においてセラ
ミックヒータ7の発熱を定着フィルムFを介して受けて
トナー画像tが熱定着される。
【0085】本例におけるセラミックヒータ7は、アル
ミナ等のヒータ基板7a、この基板の表面側(下面側)
に形成具備させたAg/Pd(銀パラジウム)等の通電
発熱抵抗体パターン7b、該通電発熱抵抗体パターン7
bを形成したヒータ基板7aの面を覆わせて形成したガ
ラス層等の表面保護層7c、ヒータ基板7aの裏面側に
具備させたサーミスタ等の温度検出素子13、温度ヒュ
ーズ等の安全素子14等よりなる全体に低熱容量の線状
加熱体であり、通電発熱抵抗体パターン7bに通電がな
されることにより迅速に昇温する。
【0086】本発明は、上記の1)〜5)のような各種
構成形態の加熱装置、及び前述図13の、発熱源として
ハロゲンヒータ83を用いた熱ローラ方式の加熱装置の
制御手段構成としても有効である。
【0087】〈その他〉 1)加圧回転部材6は回動ベルト型にすることもでき
る。加圧回転部材6についても、電磁誘導発熱タイプの
もの、あるいはハロゲンヒータや面発熱体等の発熱源を
具備させて所定の温度に加熱状態にさせる構成にするこ
ともできる。この構成は、例えば、トナー層が厚いカラ
ートナー画像の定着処理に有効である。
【0088】2)本発明の加熱装置は実施形態例の定着
器に限らず、画像を担持した記録材を加熱してつや等の
表面性を改質する装置、仮定着する像加熱装置、その
他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱ラミネート装置な
ど、広く被加熱材を加熱処理する手段・装置として使用
することができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
力供給手段から電力供給を受けて被加熱材を加熱する加
熱手段を有する加熱装置、該加熱装置を定着装置として
具備する画像形成装置において、.制御手段の加熱装
置制御に対する負担を少なくする、.加熱手段と該加
熱手段の温度検出手段との間の構成を容易にする、.
加熱装置の故障を報知することができるようにする、
.加熱装置の温度制御、熱暴走に対する保護手段の高
い信頼性を確保することができ、所期の目的がよく達成
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置例の概略構成図
【図2】実施形態例1における電磁誘導加熱方式の定着
装置の概略構成模型図
【図3】フィルムガイドの切欠き斜視図
【図4】(a)と(b)はそれぞれ電磁誘導発熱性の定
着フィルムの層構成模型図
【図5】定着器制御系の回路構成図
【図6】実施形態例2における定着器制御系の回路構成
【図7】温度制御の様子を示す時間−温度グラフ
【図8】加熱装置(定着器)の他の構成形態例(その
1)
【図9】加熱装置の他の構成形態例(その2)
【図10】加熱装置の他の構成形態例(その3)
【図11】加熱装置の他の構成形態例(その4)
【図12】加熱装置の他の構成形態例(その5)
【図13】熱ローラ方式の加熱装置の概略構成模型図
【図14】ハロゲンヒータの駆動回路図
【符号の説明】
A 定着器(加熱装置) 1 定着フィルムアセンブリ 2 電磁誘導発熱性の円筒状定着フィルム 3 フィルムガイド 4 励磁コイル 5 コア 6 加圧ローラ S 記録材(被加熱材) t 未定着トナー画像 13 温度検出手段(サーミスタ等) 14 機械的保護回路(温度ヒューズ、サーモスイッ
チ等) 22 電子的保護回路(リレー等) 30 シーケンスコントローラのCPU 31・32・60 コンパレータ 40 定着器のON信号 41 定着器のRDY信号 67 定着器のErr信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/20 G03G 15/20 101 G03G 15/20 107 G03G 15/20 109

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源を整流する整流回路と、励磁コイ
    ルと、共振コンデンサと、前記整流回路の出力の前記励
    磁コイルへの印加をスイッチングするスイッチング素子
    とを有し、前記励磁コイルから発生される交流磁界によ
    り金属発熱体を発熱させる電磁誘導加熱方式の加熱装置
    において、 前記加熱装置の温度を検出する温度検出手段と、前記温
    度検出手段の検出温度に基づいてパルス幅変調された制
    御信号を前記スイッチング素子に出力する駆動制御回路
    とを一次側に設け、 前記駆動制御回路を動作させるオン信号を出力する動作
    制御回路を二次側に設け、この動作制御回路から出力さ
    れるオン信号を、フォトカプラを介して前記駆動制御回
    路に与えられるように構成するとともに、前記交流電源
    の前記整流回路への供給をオン/オフするリレーを設け
    て、前記動作制御回路から前記フォトカプラを介して伝
    達される前記オン信号に応じて前記リレーをオンするよ
    うに構成した ことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】さらに、前記温度検出手段によって検出さ
    れた温度が所定の温度範囲に入っているか否かを示す判
    定信号を出力する判定回路を一次側に設け、この判定回
    路から出力された判定信号がフォトカプラを介して前記
    動作制御回路に与えられるように構成したことを特徴と
    する請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】前記動作制御回路は、前記オン信号を出力
    した後、所定の時間が経過しても、前記温度検出手段に
    よって検出された温度が所定の温度範囲に入っているこ
    とを示す判定信号を入力しない場合、前記オン信号の出
    力を停止することを特徴とする請求項2に記載の加熱装
    置。
  4. 【請求項4】さらに、前記温度検出手段によって検出さ
    れた温度が所定の上限温度を超えていることを判定する
    異常判定回路を一次側に設け、この異常判定回路から出
    力される異常判定信号がフォトカプラを介して前記動作
    制御回路に与えられるように構成されるとともに、前記
    動作制御回路は、この異常判定信号を受けた場合、前記
    オン信号の出力を停止することを特徴とする請求項1な
    いし3の何れか1つに記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】前記被加熱材が未定着画像の形成された記
    録材であり、装置が未定着画像を記録材に加熱定着する
    定着装置であることを特徴とする請求項1ないし4の何
    れか1つに記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】記録媒体に未定着画像を形成担持させる画
    像形成手段と、未定着画像を記録材に加熱定着する定着
    手段を有する画像形成装置において、 前記定着手段として請求項5に記載の加熱装置を用いた
    ことを特徴とする画像形成装置。
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