JPH11126678A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JPH11126678A
JPH11126678A JP30978097A JP30978097A JPH11126678A JP H11126678 A JPH11126678 A JP H11126678A JP 30978097 A JP30978097 A JP 30978097A JP 30978097 A JP30978097 A JP 30978097A JP H11126678 A JPH11126678 A JP H11126678A
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JP
Japan
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power supply
exciting coil
electromagnetic induction
heating
time
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JP30978097A
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Takao Kawazu
孝夫 河津
Makoto Takeuchi
誠 竹内
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導加熱方式の加熱装置について異なる
商用電源電圧間でのユニバーサル化を合理的に図り、加
熱装置及び該加熱装置を熱定着装置として備えた画像形
成装置のコスト低減等を行うこと。 【解決手段】 磁界を発生する励磁コイル3と、該励磁
コイルの発生磁界により発熱する電磁誘導発熱部材1を
有する電磁誘導加熱手段の電磁誘導発熱部材の発熱によ
り被加熱材を加熱する加熱装置において、励磁コイルに
高周波磁界を発生させるために該励磁コイルへの給電を
オン/オフする励磁コイル駆動手段100Aと、該励磁
コイル駆動手段の励磁コイルへの給電のオン時間または
オフ時間、あるいはオン時間とオフ時間を装置に入力さ
れる商用電源の電源電圧に応じて可変に制御する制御手
段Bと、を有することを特徴とする加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁界を発生する励
磁コイルと、該励磁コイルの発生磁界により発熱する電
磁(磁気)誘導発熱部材を有する電磁誘導加熱手段の電
磁誘導発熱部材の発熱により被加熱材を加熱する加熱装
置、及び該加熱装置を未定着画像の熱定着装置として具
備した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真複写機・プリンタ等の
画像形成装置に装備される、未定着画像を熱定着させる
加熱装置としての熱定着装置を例にして説明する。
【0003】画像形成装置の熱定着装置は、電子写真プ
ロセス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜
の画像形成手段部で記録媒体(転写材シート・静電記録
紙・エレクトロファックス紙・印字用紙等)に転写方式
あるいは直接方式にて形成担持させた目的の画像情報に
対応した未定着画像(トナー画像)を記録媒体面に永久
画像として熱定着させるものであり、一般に、ハロゲン
ヒータを熱源とする熱ローラ式の熱定着装置が多用され
ている。
【0004】この熱ローラ式の熱定着装置は、加熱ロー
ラ(ヒートローラ)としての定着ローラと加圧ローラと
の並行圧接ローラ対を基本構成とし、該ローラ対を回転
させ、該ローラ対の圧接部である加熱ニップに画像定着
処理すべき記録媒体を導入して挟持搬送させて、定着ロ
ーラの熱と、圧接部の加圧力にて未定着画像を加熱溶融
させ記録媒体面に染み込ませて熱定着させるものであ
る。
【0005】定着ローラは、一般にアルミニウムの中空
金属ローラを基体とし、その外周面に離型層(オフセッ
ト防止層)として耐熱ゴム層等を形成したもので、その
中空内の略中央部に熱源としてのハロゲンヒータを挿入
配置してある。ハロゲンヒータはガラス封止した細長い
棒状のものである。
【0006】加圧ローラは、芯金と、この芯金周りに同
心一体に形成したシリコーンゴム等の耐熱性弾性層から
なり、弾性層の弾性変形により定着ローラとの間に所定
幅の加熱ニップが形成される。
【0007】定着ローラのハロゲンヒータは通電電力に
より発熱し、その熱は輻射・対流によって定着ローラの
中空金属ローラ基体に伝導して、該金属ローラ基体を加
熱する。金属ローラ基体は受けた熱をローラ全体に均一
に伝導する機能を備えていて、定着ローラは一様な温度
分布となる。
【0008】ハロゲンヒータはトライアック等のスイッ
チング制御素子を介して交流電源(ライン入力電源)に
接続されており、この交流電源により電力が供給され
る。定着ローラには温度検出素子、一般にサーミスタ感
熱素子を外接させてあり、この感熱素子により定着ロー
ラの温度が検出され、その検出温度情報によりスイッチ
ング素子によってハロゲンヒータに対する電力供給がオ
ン/オフ制御されて、定着ローラの温度が目標の一定温
度に温調制御される。
【0009】しかし上記のようなハロゲンヒータを用い
た熱定着装置は、熱源である棒状ハロゲンヒータが熱を
伝えたいローラ基体からかなり離れたローラ中空部中央
部に配置されているため、ローラに到達するまでの熱抵
抗、及びローラの熱容量によって、その熱モデルは非常
に複雑な構成となり、解折困難なものになってしまう。
【0010】一方、熱源からの熱伝達モデルが単純な熱
定着装置として、前述のような電磁誘導加熱方式の加熱
装置がある。
【0011】これは電磁誘導発熱部材に磁界を印加して
渦電流を生じさせてジュール熱により発熱させ、その発
熱で被加熱材を加熱するもので、発熱部材としての電磁
誘導発熱部材は、回転金属ローラ、固定の金属板、回転
もしくは走行移動する金属フィルム等の形態にすること
ができる。磁界発生手段としては励磁コイルが用いられ
る。
【0012】励磁コイルは、共振動作をおこなう為の共
振コンデンサと共に、スイッチング素子(MOSFE
T、トランジスタ、IGBT等)、整流部を介してAC
入力に接続されている。スイッチング素子がオンした場
合、励磁コイルに電力が供給されるので励磁コイルの発
生高周波磁界で発熱部材としての電磁誘導発熱部材が発
熱する。
【0013】加熱装置の温度制御、より詳しくは発熱部
材である電磁誘導発熱部材の温度制御は、該電磁誘導発
熱部材に近接あるいは接触させて配した温度検出素子、
一般に、サーミスタ感温素子により電磁誘導発熱部材の
温度を検出し、制御回路でその検出温度情報と予め定め
られた温度とを比較させ、その比較結果に応じて前記ス
イッチング素子のオン時間を制御し、電磁誘導発熱部材
に目標の一定温度が得られるように制御している。
【0014】このような電磁誘導加熱方式の加熱装置は
熱ローラ式の加熱装置に比べて、熱源からの熱伝達モデ
ルが極めて単純で熱効率が良く、発熱部材としての電磁
誘導発熱部材あるいは加熱部を常温からでも所定の高温
度に効率よく迅速に立ち上げることができて、所定の温
度に達するまでの時間が短くてクイックスタート性(ウ
エイトタイムの短縮)があり、また非プリント時に装置
が待機状態にあるときのスタンバイ温調をする必要がな
くて省電力化できる装置を構成することが可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、電磁誘
導加熱方式の加熱装置の温度制御は、一般にオン時間制
御PWM制御によりおこなっている。オフ時間は高周波
磁界を発生する励磁コイルと該励磁コイルと共振動作を
行う共振コンデンサとの共振周波数により決定され、最
大オン時間はスイッチング素子に流せる電流と励磁コイ
ルのインダクタンスと入力される商用電源電圧により決
定される。
【0016】商用電源電圧には例えば100V系と20
0V系など種々ある。国や地域によって上記電圧系以外
の商用電源電圧も種々ある。
【0017】これに対処するために従来のこの種の加熱
装置は各種の商用電源電圧毎に互いに仕様の異なる構成
の装置を製造して、画像形成装置に熱定着装置として搭
載させている。即ち、画像形成装置は商用電源電圧が異
なれば、異なる仕様の熱定着装置を有し、それに伴い異
なる励磁コイル駆動手段及び制御手段を有しており、商
用電源に応じて熱定着装置を容易に交換することが困難
であり、コスト的にも不利であった。
【0018】そこで本発明はこの種の電磁誘導加熱方式
の加熱装置について異なる商用電源電圧間でのユニバー
サル化を合理的に図り、加熱装置及び該加熱装置を熱定
着装置として備えた画像形成装置のコスト低減等を行う
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする電磁誘導加熱方式の加熱装置及び該加熱装置を
画像の熱定着装置として備えた画像形成装置である。
【0020】(1)磁界を発生する励磁コイルと、該励
磁コイルの発生磁界により発熱する電磁誘導発熱部材を
有する電磁誘導加熱手段の電磁誘導発熱部材の発熱によ
り被加熱材を加熱する加熱装置において、励磁コイルに
高周波磁界を発生させるために該励磁コイルへの給電を
オン/オフする励磁コイル駆動手段と、該励磁コイル駆
動手段の励磁コイルへの給電のオン時間またはオフ時
間、あるいはオン時間とオフ時間を装置に入力される商
用電源の電源電圧に応じて可変に制御する制御手段と、
を有することを特徴とする加熱装置。
【0021】(2)磁界を発生する励磁コイルと、該励
磁コイルの発生磁界により発熱する電磁誘導発熱部材を
有する電磁誘導加熱手段の電磁誘導発熱部材の発熱によ
り被加熱材を加熱する加熱装置において、励磁コイルに
高周波磁界を発生させるために該励磁コイルへの給電を
オン/オフする励磁コイル駆動手段と、該励磁コイル駆
動手段の励磁コイルへの給電のオン時間またはオフ時
間、あるいはオン時間とオフ時間を、装置に入力される
商用電源の電源電圧と、装置温度を検出する温度検出手
段の検出温度情報に応じて可変に制御する制御手段と、
を有することを特徴とする加熱装置。
【0022】(3)磁界を発生する励磁コイルと、該励
磁コイルの発生磁界により発熱する電磁誘導発熱部材を
有する電磁誘導加熱手段の電磁誘導発熱部材の発熱によ
り被加熱材を加熱する加熱装置において、励磁コイルに
高周波磁界を発生させるために該励磁コイルへの給電を
オン/オフする励磁コイル駆動手段と、該励磁コイル駆
動手段の励磁コイルへの給電のオン時間またはオフ時
間、あるいはオン時間とオフ時間を可変に制御する制御
手段と、装置の少なくとも励磁コイルは装置に対して着
脱交換可能なユニットとして構成され、商用電源の各種
電源電圧に対応した複数種類のユニットが用意されてい
て、装置に装着された上記ユニットの種類を判別する判
別手段と、を有し、前記制御手段は該判別手段で種類判
別された装着ユニットの対応商用電源電圧に応じて前記
励磁コイル駆動手段の励磁コイルへの給電のオフ時間を
決定することを特徴とする加熱装置。
【0023】(4)前記(3)に記載の加熱装置におい
て、励磁コイルと電磁誘導発熱部材を含む装置部分が装
置に対して着脱交換可能なユニットとして構成されてい
ることを特徴とする加熱装置。
【0024】(5)前記(1)または(2)に記載の加
熱装置において、励磁コイルはインダクタンスを可変で
きるように構成され、装置に入力される商用電源の電源
電圧に応じてインダクタンスが変更されることを特徴と
する加熱装置。
【0025】(6)前記(1)または(2)に記載の加
熱装置において、装置に入力される商用電源の電源電圧
を設定する設定手段を有し、前記制御手段は該設定手段
により設定された商用電源電圧に応じて前記励磁コイル
駆動手段の励磁コイルへの給電のオン時間を決定するこ
とを特徴とする加熱装置。
【0026】(7)前記(6)に記載の加熱装置におい
て、設定手段は装置に入力される商用電源の電源電圧を
検出する手段を有し、その検出電圧に対応して自動設定
する構成であることを特徴とする加熱装置。
【0027】(8)記録媒体に未定着画像を形成担持さ
せる画像形成手段と、記録媒体に形成担持させた未定着
画像を熱定着させる熱定着手段を有する画像形成装置に
おいて、上記熱定着手段が前記(1)乃至(7)の何れ
か1つに記載の加熱装置であることを特徴とする画像形
成装置。
【0028】〈作 用〉 1)励磁コイル駆動手段の励磁コイルへの給電のオン時
間またはオフ時間、あるいはオン時間とオフ時間を装置
に入力される商用電源の電源電圧に応じて可変に制御す
る構成にすることで、励磁コイルを含む電磁誘導加熱手
段部、及び励磁コイル駆動手段・制御手段である制御電
源部の、異なる商用電源電圧間での共通化、即ちユニバ
ーサル化が可能となる。
【0029】2)装置の少なくとも励磁コイルは装置に
対して着脱交換可能なユニットとして構成し、ユニット
を商用電源の各種電源電圧に対応した複数種類用意し、
装置に装着した上記ユニットの種類を判別する判別手段
を具備させ、該判別手段で種類判別された装着ユニット
の対応商用電源電圧に応じて制御手段により励磁コイル
駆動手段の励磁コイルへの給電のオフ時間を決定・変更
する構成にすることで、励磁コイルを含む電磁誘導加熱
手段部、及び励磁コイル駆動手段・制御手段である制御
電源部の、異なる商用電源電圧間での共通化、即ちユニ
バーサル化が可能となり、また商用電源の電圧に対した
励磁コイルの最適化がおこなえる。。
【0030】即ち上記判別手段により、励磁コイル駆動
手段の励磁コイルへの給電のオフ時間を励磁コイルのイ
ンダクタンスに対応したオフ時間に制御するだけで、異
なる商用電源電圧間で励磁コイルを含む電磁誘導加熱手
段部の共通化が図れる。上記電磁誘導加熱手段部の有す
る励磁コイルは、商用電源電圧に対して励磁コイル駆動
手段の励磁コイルへの給電のオフ時間が一定となるよう
なインダクタンスを有する構成をしている。
【0031】3)装置に入力される商用電源電圧を設定
する設定手段を持たせ、該設定手段により、励磁コイル
駆動手段の励磁コイルへの給電のオン時間を商用電源電
圧に対応した時間に制御するだけで、励磁コイルを含む
電磁誘導加熱手段部、及び励磁コイル駆動手段・制御手
段である制御電源部の、異なる商用電源電圧間での共通
化、即ちユニバーサル化が可能となる。励磁コイル駆動
手段の励磁コイルへの給電のオフ時間は電磁誘導加熱手
段を構成している励磁コイルと、共振コンデンサによっ
て決定されるため、商用電源電圧に対して常に一定であ
る。
【0032】かくして、本発明によれば、電磁誘導加熱
方式の加熱装置について異なる商用電源電圧間でのユニ
バーサル化を安価で効率よく合理的におこなえ、該加熱
装置及び該加熱装置を熱定着装置として備えた画像形成
装置のコスト低減等を行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図8) (1)画像形成装置例(図1) 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用のレーザ
プリンタ501である。
【0034】517は像担持体としての回転ドラム型の
電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢
示aの時計方向に所定の周速度(プロセススピード)に
て回転駆動される。
【0035】感光ドラム517はその回転過程で一次帯
電ローラ519により所定の極性・電位に一様に帯電処
理される。その回転感光ドラム517の一様帯電面に対
してレーザスキャナ部507から出力される、目的の画
像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調制
御(ON/OFF制御)されたレーザビームによる走査
露光Lがなされて、回転感光ドラム517面に目的の画
像情報の静電潜像が形成される。
【0036】その形成潜像が現像装置520でトナーに
より現像されて可視化される。現像方法としては、ジャ
ンピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが
用いられ、イメージ露光と反転現像との組み合わせで用
いられることが多い。
【0037】一方、給紙ローラ505の駆動により給紙
カセット502内に収容の被記録材(転写材)Sが一枚
宛繰り出され、レジストローラ対506により感光ドラ
ム517と転写帯電ローラ521の圧接部である転写ニ
ップ部に所定の制御タイミングにて給送され、その給送
被記録材Sの面に感光ドラム517面側のトナー画像が
順次に転写されていく。
【0038】転写ニップ部を出た被記録材は回転感光ド
ラム517の面から順次に分離されて、トナー画像を定
着させるための加熱装置としての熱定着装置Aに導入さ
れてトナー画像の熱定着処理を受ける。熱定着装置Aに
ついては次の(2)項で詳述する。
【0039】熱定着装置Aを出た被記録材は排紙ローラ
511により積載トレイ512にプリントアウトされ
る。
【0040】また、被記録材分離後の回転感光ドラム面
はクリーニング装置522により転写残りトナー等の付
着汚染物の除去処理を受けて清浄面化され、繰り返して
作像に供される。
【0041】本例のプリンタ501は、感光ドラム51
7・一次帯電ローラ519・現像装置520・クリーニ
ング装置522の4つのプロセス機器を一括してプリン
タ本体に着脱自在のプロセスカートリッジ(画像形成
部)508としてある。
【0042】レーザスキャナ部507において、513
はレーザユニットであり、パーソナルコンピュータ等の
外部装置531から送出される画像信号(画像信号VD
O)に基づいて変調されたレーザ光を発光する。514
はレーザユニット513からのレーザ光を感光ドラム5
17に走査するためのポリゴンミラー、514aは該ミ
ラーの回転用モータ、515は結像レンズ群、516は
折り返しミラーである。
【0043】503はカセット502内の記録媒体とし
ての転写材Sの有無を検知するカセット紙有無センサ、
504はカセット502の転写材Sのサイズを検知する
カセットサイズセンサ(複数個のマイクロスイッチで構
成される)、510は排紙部の転写材搬送状態を検知す
る排紙センサである。529は排熱ファンである。
【0044】523はメインモータであり、給紙ローラ
505に給紙ローラクラッチ524を介して、またレジ
ストローラ対506にレジストクラッチ525を介して
それぞれ駆動力を与えており、更に感光ドラム517を
含むプロセスカートリッジ508の各ユニット、熱定着
装置A、排紙ローラ511等にも駆動力を与えている。
【0045】526はエンジンコントローラであり、レ
ーザスキャナ部507・プロセスカートリッジ508・
熱定着装置Aによる電子写真プロセスの制御、プリンタ
本体501内の転写材の搬送制御等を行なっている。
【0046】527はビデオコントローラであり、パー
ソナルコンピュータ等の外部装置531と汎用インタフ
ェース(セントロニクス、RS232C等)530で接
続されており、この汎用インタフェースから送られてく
る画像情報をビットデータに展開し、そのビットデータ
をVDO信号としてインタフェース528を介してエン
ジンコントローラ526へ送出している。
【0047】(2)熱定着装置A(図2) 図2は熱定着装置Aの概略構成模型図である。本例の熱
定着装置Aは電磁誘導加熱方式の熱ローラ式装置であ
る。
【0048】1は加熱ローラとしての定着ローラ、2は
加圧ローラであり、互いに並行配列して所定の押圧力を
もって圧接し両ローラ1・2間に所定幅の加熱ニップN
を形成させて矢示の方向に所定の周速度で回転駆動され
る。
【0049】定着ローラ1は、Ni、Cu、Cr、F
e、Co等の磁性金属の中空ローラを基体1aとし、そ
の外周面に離型層1bとして耐熱ゴム層等を形成したも
のである。
【0050】加圧ローラ2は、芯金2aと、この芯金周
りに同心一体に形成したシリコーンゴム等の耐熱性弾性
層2bからなり、弾性層2bの弾性変形により定着ロー
ラ1との間に所定幅の加熱ニップN(加熱部)が形成さ
れる。
【0051】3は磁界発生手段としての励磁コイルであ
り、図面に垂直の方向を長手とする横長部材で、定着ロ
ーラ1の中空内に挿入配置してある。該励磁コイル3
は、磁束を発生させる巻線(線輪)3aと、磁束を集中
させ、磁路を形成する、フェライト等の高透磁率の強磁
性材製のコア(芯材)3bから構成されている。
【0052】4は定着ローラ1の温度を検出する温度検
出素子、例えばサーミスタである。本例は定着ローラ1
の内側面であって、加熱ニップN付近の転写材搬入側に
対応する位置に近接あるいは接触させて配設してある。
【0053】上記の磁性金属製の定着ローラ1、励磁コ
イル3、温度検出素子4のアセンブリが電磁誘導加熱手
段(定着部)である。
【0054】励磁コイル3は巻線3aに給電回路100
から高周波電流が流されることで高周波磁界を発生す
る。基体1aが磁性金属で構成されている定着ローラ1
は、加熱ニップNにおいて励磁コイル3のコア3bと主
磁路を形成するため、励磁コイル3より生じる磁束の大
部分が加熱ニップN部分の定着ローラ部分に主として供
給される。磁性金属に高周波磁界が印加されると、渦電
流損が生じ、定着ローラ1自体が電磁誘導発熱すること
になる。
【0055】定着ローラ1の温度は温度検出素子4で検
出され、その検出温度情報が給電回路100に入力して
予め設定された温度と比較され、その比較結果に応じて
励磁コイル3に対する通電が制御されて、装置温度、即
ち定着ローラ1の温度もしくは加熱ニップNの温度が目
標の一定温度に温調制御される。
【0056】そして定着ローラ1と加圧ローラ2を回転
させ、また定着ローラ1が電磁誘導加熱されて所定の温
度に温調された状態において、該ローラ対1・2の圧接
部である加熱ニップNに画像定着すべき転写材Sを導入
して挟持搬送させて、定着ローラ1の熱と、圧接部の加
圧力にて未定着画像(トナー画像)Tを加熱溶融させ転
写材面に染み込ませて熱定着させるものである。
【0057】(3)定着ローラユニットの種類判別手段
(図3) 本例の熱定着装置Aは、励磁コイル3・温度検出素子4
を含む定着ローラ1、即ち電磁誘導加熱手段を装置に対
して着脱交換自在の定着ローラユニット10として構成
してある。定着ローラ1に対する加圧ローラ2及び給電
回路(制御電源部)100は熱定着装置Aもしくは該熱
定着装置A側を具備させた画像形成装置本体側に具備さ
せてある。
【0058】定着ローラユニット10を装置に対して所
定に装着することで、定着ローラ1は装置側の加圧ロー
ラ2と所定に相互圧接して両者間に所定の加熱ニップN
が形成された状態になり、また励磁コイル3の巻線3a
と温度検出素子4はそれぞれコネクタ11・12・13
を介して装置側の給電回路100に対して電気的に接続
状態になる。
【0059】定着ローラユニット10は、商用電源電圧
に応じて、100V系用、200V系用など複数種類が
用意されており、それらの各種類の定着ローラユニット
10は何れも装置に対して着脱交換可能としてある。
【0060】そして本例においては装置に対して装着し
た定着ローラユニット10の種類が判別手段で電気的に
判別され、判別種類に従って装置側の給電回路100が
装着された定着ローラユニット10の種類に対応して適
切に機能するようにしてある。
【0061】上記の定着ローラユニット10の種類判別
手段は種々に構成することができる。図3はその1例で
あり、10Aを100V系用の定着ローラユニットと
し、10Bを200V用の定着ローラユニットとする。
40a・40aはその各定着ローラユニット10A・1
0Bに設けた一対の電気接点であり、定着ローラユニッ
ト10Aまたは10Bが装置に対して所定に装着された
とき装置側の後述する給電回路100側に具備させた一
対の対応電気接点40b・40bに電気的に接触状態に
なる。この定着ローラユニット10A・10B側の一対
の電気接点40a・40aと装置側の一対の対応電気接
点40b・40bとで、装置に対して装着した定着ロー
ラユニットの種類判別スイッチ40を構成する。
【0062】そして、100V系用の定着ローラユニッ
ト10Aについては上記一対の電気接点40a・40a
相互をジャンパ線60で電気的に連絡してある。一方2
00V系用の定着ローラユニット10Bについてはジャ
ンパ線を設けず上記一対の電気接点40a・40aは電
気的に非連絡としてある。
【0063】従って、100V系用の定着ローラユニッ
ト10Aが装置に装着された場合はジャンパ線60の存
在により上記判別スイッチ40がオン状態となる。これ
に対して200V系用の定着ローラユニット10Bが装
置に装着された場合はジャンパ線60がないので上記判
別スイッチ40はオフ状態となる。この判別スイッチ4
0のオン/オフにより装着された定着ローラユニットが
100V系用のものであるか、200V系用のものであ
るかの種類判別が装置の給電回路100側で電気的に行
われる。
【0064】(4)給電回路100(図4〜図8) 図4は給電回路100の回路構成図である。給電回路1
00は大別して、 a.励磁コイル3に高周波磁界を発生させるために該励
磁コイルへの給電のオン/オフする励磁コイル駆動手段
としての高周波電流発生回路100Aと、 b.この励磁コイル駆動手段の励磁コイルへの給電のオ
ン時間またはオフ時間、もしくはオン時間とオフ時間を
可変に制御する制御手段としての電磁誘導制御回路10
0B からなる。
【0065】励磁コイル駆動手段としての高周波電流発
生回路100Aにおいて、商用電源からのAC入力15
はダイオードブリッジ16により整流され、コンデンサ
17により平滑される。18は励磁コイル3と共振動作
を行なうための共振コンデンサであり、整流されたAC
入力15は、励磁コイル3と共振コンデンサ18を介し
て、スイッチング素子19(MOSFET、トランジス
タ、IGBT等)、過電流検出抵抗20に接続される。
整流されたAC入力15はスイッチング素子19によ
り、オン/オフ駆動され、励磁コイル3に高周波電流が
供給される。励磁コイル3は高周波磁界を発生し、前述
したように定着ローラ1の金属部に渦電流損が生じ、定
着ローラが電磁誘導発熱する。
【0066】オン時間またはオフ時間制御手段としての
電磁誘導制御回路100Bは、サーミスタ4により検出
された装置温度を目標温度に保つように上記高周波電流
発生回路100Aのスイッチング素子19を制御する。
サーミスタ4の検出電圧は基準電圧Vrefを抵抗26
とサーミスタ4により分圧した結果となり、この検出電
圧は目標電圧23(目標温度)と、エラーアンプ22に
より比較、増幅される。エアーランプ22の出力は制
御部21に入力され、温度条件に適したPWM波形が
出力される。この出力はAND回路24により、カレン
トリミッタ27からの出力と比較され、抵抗25を介し
てスイッチング素子19を駆動する。
【0067】図5に制御部21の回路ブロック図を示
す。30は第1の定電流源、31はこの第1の定電流源
30の流す電流iの倍の電流2iを流す第2の定電流源
である。スイッチ33はコンパレータ35により、コン
デンサ32の電圧がある電圧以上になればオン、ある電
圧以下になればオフされる。つまり、コンデンサ32は
スイッチ33がオフの時、第1の定電流源30により充
電され、スイッチ33がオンの時、第2の定電流源31
により放電され、コンデンサ32の電圧は、三角波とな
る。
【0068】このコンデンサ32の電圧とエラーアン
プ22の出力とをコンパレータ36により比較し、信
号を出力する。コンパレータ36の出力がオフする
時にリセットパルス発生回路37がリセットパルスを出
力し、スイッチ34をオンすることにより、コンデンサ
32の電荷を瞬時に放電する。そして、コンデンサ32
の電圧がコンパレータ35により比較され、スイッチン
グ素子19の駆動波形が出力される。上記回路の動作
波形を図6に示した。
【0069】上記の第1の定電流源30は図7の様な構
成となっている。前記b)項で述べた定着ローラユニッ
トの種類判別手段としての判別スイッチ40はこの定電
流源30の回路中に具備させてあり、該スイッチ40は
前述したように本例においては画像形成装置本体に装着
された定着ローラユニットが100V系用であるときは
オンとなり、200V系用であるときはオフである。
【0070】該判別スイッチ40のオン/オフにより、
抵抗43、44、45で分圧された電圧値が異なり、オ
ペアンプ41、トランジスタ42、抵抗46により、商
用電源電圧に応じた定電流が流れる。100V系用の定
着ローラユニット10Aが装着された場合のほうが大き
い電流が流れる。
【0071】上述のような制御を行なった時、装着の定
着ローラユニットが100V系のもの10Aの場合と2
00V系用のもの10Bの場合とでの、スイッチング素
子19における電圧波形および電流波形を図8に示す。
【0072】100Vおよび200Vそれぞれの商用電
源電圧の場合の励磁コイル3のインダクタンスによって
第1の定電流源30の流す電流を制御し、オフ時間を可
変としている。オフ時間は、励磁コイル3と共振コンデ
ンサ18との共振周波数によって決定される。また、励
磁コイル3のインダクタンスは、商用電源電圧が異なっ
ても、励磁コイル3に最大電流が流せる最大オン時間が
一定となるように調整されている。
【0073】つまり、200V系用の定着ローラユニッ
ト10Bの励磁コイル3のインダクタンスは、100V
系用の定着ローラユニット10Aの場合の2倍となり、
オフ時間は1.4倍となる。
【0074】従って、商用電源電圧に応じた定着ローラ
ユニットを加熱装置としての熱定着装置Aもしくは該装
置Aを具備させた画像形成装置本体に装着するだけで、
商用電源電圧の切替ができ、異なる商用電源電圧間での
装置Aの制御部及び駆動部の共通化、コストダウンが図
れる。
【0075】制御としては、商用電源電圧により最大オ
ン時間は常に一定、オフ時間可変であり、定着部の温度
によりオン時間可変、オフ時間一定となり、入力される
商用電源が異なっても、効率の良い制御が可能となる。
【0076】〈実施形態例2〉(図9・図10) 本例では、入力される商用電源の入力電圧を設定する手
段として、装置にスイッチ50を有する構成で、設定値
に従い電流値を変更するものである。
【0077】同じ装置(励磁コイル)に対して100V
または200Vの電源入力を行った場合、励磁コイルに
流れる電流の勾配は、図10に示す様に200Vの電源
入力が2倍に大きくなる。従って、励磁コイル3のスイ
ッチング素子19(FET,IGBT等)に流れる電流
のピーク値を100Vと200V入力で同程度とするた
めには、スイッチング素子19のオン時間の最大値を1
/2に制限する必要が生ずる。
【0078】そのため、図9(a)に示すように制御回
路内のオン時間の最大値を決定するコンデンサからのデ
ィスチャージ電流値(2i)を、入力される商用電源に
対してあらかじめ設定し、オン時間を変更する。
【0079】例えば100V入力のときはスイッチン5
0をオンし、抵抗53、54、55で決定するオペアン
プ51への入力電圧を決定する。これによりコンデンサ
からのディスチャージ電流が決定し、さらに図6の三角
波のマイナスの勾配を決定する。200V入力に対して
はスイッチ50をオフし、抵抗54、55による分圧値
により図6の三角波のマイナスの勾配を決定する。
【0080】従って、100V入力より200V入力に
対してスイッチング素子19のオン時間を短くできる。
この場合、励磁コイル3と共振コンデンサ18は同じの
で、スイッチング素子19がオフの時のフライバック周
期は変わらないので、オフ時間は変える必要がない。
【0081】また、これら1次回路と、電圧設定を指示
する2次回路とを分離する必要がある場合、設定手段5
0を図9(b)に示すように、フォトカプラ50cを隔
てて2次回路側にスイッチ50bを設けた構成としても
良い。
【0082】該構成においてスイッチ50bをON/O
FFすることにより、フォトカプラ50cの発光ダイオ
ードへの通電がON/OFFされ、フォトカプラ50c
の出力トランジスタがON/OFFされる。動作として
は、スイッチ50と等価の動作をする。フォトカプラ5
0cは、1次−2次間の絶縁を保つためのデバイスであ
り、抵抗50aはフォトカプラ50cのダイオードの電
流制限抵抗である。
【0083】本例で、実際の入力電圧に対して設定手段
50による電圧設定を誤った場合には、以下のような動
作となる。
【0084】1)100Vの入力に対して設定を200
Vとした場合 スイッチング素子19のオン時間が短くなるため、装置
の温度上昇が遅くなる。従って、画像形成装置のプリン
ト動作に入るまでの時間(ウォームアップタイム)が長
くなる。
【0085】2)200Vの入力に対して設定を100
Vとした場合 スイッチング素子19のオン時間が長くなり、過電流が
流れるため、制御回路の過電流検知回路により制御電源
はシャットダウンする。
【0086】〈実施形態例3〉(図11) 本例は、電磁誘導加熱方式・フィルム加熱方式の加熱装
置(熱定着装置)である。図11の(a)・(b)・
(c)はそれぞれ該装置の各種構成形態例である。
【0087】(a)の装置において、71はステイであ
り、横断面略半円弧状・樋型で、図面に垂直方向を長手
とする、例えば、PPSや液晶ポリマー等の耐熱性樹脂
の成形品である。72はこのステイ71の下面の略中央
部に長手に沿って形成した溝内に収容保持させた固定の
横長の磁性金属製の電磁誘導発熱部材、73はこの電磁
誘導発熱部材72付きのステイ71にルーズに外嵌させ
た円筒状の耐熱性フィルム、3はステイ71の内側に配
設した磁界発生手段としての励磁コイルである。
【0088】そしてフィルム73を挟ませて電磁誘導発
熱部材72の下面に弾性加圧ローラ2を圧接させて所定
幅の加熱ニップNを形成させてある。加圧ローラ2は駆
動源Mの駆動力が不図示のギア等の動力伝達機構を介し
て伝達されて所定の周速度で矢示の反時計方向に回転駆
動される。
【0089】耐熱性フィルム73は、熱容量を小さくし
て装置のクイックスタート性を向上させるために、膜厚
を総厚100μm以下、好ましくは60μm以下20μ
m以上とした、耐熱性・離型性・強度・耐久性等のある
PTFE・PFA・PPS等の単層フィルム、あるいは
ポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK・PES等の
ベースフィルムの表面にPTFE・PFA・FEP等を
離型層としてコーティングした複合層フィルム等であ
る。
【0090】フィルム73は、少なくとも画像形成実行
時に加圧ローラ2が回転駆動されることで、該加圧ロー
ラ2の回転駆動により加熱ニップNにおいて加圧ローラ
2とフィルム73の外面との摩擦力でフィルム73に回
転力が作用して、フィルム内面が加熱ニップNにおいて
電磁誘導発熱部材72の下面に密着して摺動しつつステ
イ71の外回りを矢示の時計方向に所定の周速度、即ち
画像転写部側から搬送されてくる未定着画像Tを担持し
た転写材Sの搬送速度と略同一の周速度でシワなく回転
駆動される。この場合、フィルム73の内面とこれが摺
動する電磁誘導発熱部材72の下面との摺動抵抗を低減
するために両者間に耐熱性グリス等の潤滑剤を介在させ
るとよい。
【0091】励磁コイル3に高周波電流が供給されて発
生する高周波磁界が電磁誘導発熱部材72に印加される
と、該電磁誘導発熱部材72自体が発熱する。励磁コイ
ル3への高周波電流の供給、電磁誘導発熱部材72の温
調制御は図には省略したけれども前記実施形態例1の装
置の場合と同様に、電磁誘導発熱部材72の温度を検出
する温度検出素子4を含む給電回路100でなされる。
【0092】而して、加圧ローラ2の回転駆動によりフ
ィルム73が回転され、また電磁誘導発熱部材72が所
定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、
加熱ニップNの加圧ローラ2とフィルム73との間に未
定着画像Tを有する被加熱材としての転写材Sがその画
像担持面側をフィルム73側にして導入されて加熱ニッ
プNにおいてフィルム外面に密着し、フィルム73と一
緒に加熱ニップNを挟持搬送されていくことにより、電
磁誘導発熱部材72の熱がフィルム73を介して付与さ
れまた加熱ニップNの加圧力を受けて未定着画像Tが転
写材Sの面に熱圧定着される。加熱ニップNを通った転
写材Sはフィルム73の外面から分離されて搬送され
る。
【0093】本例においては、ステイ71、電磁誘導発
熱部材72、励磁コイル3、フィルム73、温度検出素
子(4)からなるアセンブリを、画像形成装置本体に対
して着脱交換自在のユニット70として構成し、該ユニ
ット70を商用電源電圧に応じて、100V系用、20
0V系用など複数種類用意し、実施形態例1や同2の場
合と同様に、装着使用のユニット70の種類に従って画
像形成装置本体側の給電回路(100)が対応して機能
するようにしてある。
【0094】図11の(b)の装置は、電磁誘導発熱部
材72、励磁コイル3、温度検出素子(4)を支持させ
たステイ71の下面と、駆動ローラ74と、従動ローラ
(テンションローラ)75との、3部材間にエンドレス
ベルト状の耐熱性フィルム73を懸回張設して駆動ロー
ラ74によりフィルム73を回転駆動する構成のもので
ある。加圧ローラ2はフィルム73を挟んでステイ71
に支持させた電磁誘導発熱部材72の下面に圧接して加
熱ニップNを形成する。この加圧ローラ2はフィルム7
3の回転移動に伴ない従動回転する。
【0095】図11の(c)の装置は、耐熱性フィルム
73として、エンドレスベルト状のものではなく、ロー
ル巻きにした長尺の有端フィルムを用いたもので、これ
を繰り出し軸76側からステイ71に支持させた電磁誘
導発熱部材72の下面を経由させて巻き取り軸77側へ
所定の速度で走行させるように構成したものである。加
圧ローラ2はフィルム73を挟んで電磁誘導発熱部材7
2の下面に圧接して加熱ニップNを形成する。この加圧
ローラ2はフィルム73の回転移動に伴ない従動回転す
る。
【0096】図11の(b)や(c)の装置において
は、ステイ71、電磁誘導発熱部材72、励磁コイル
3、温度検出素子(4)からなるアセンブリを、装置に
対して着脱交換自在のユニットとして構成し、該ユニッ
トを商用電源電圧に応じて、100V系用、200V系
用など複数種類用意し、実施形態例1や2の場合と同様
に、装着使用のユニットの種類に従って装置側の給電回
路(100)が対応して適切に機能するようにしてあ
る。
【0097】上述した図11の(a)〜(b)の各電磁
誘導加熱方式・フィルム加熱方式の加熱装置において、
耐熱性フィルム73を磁性金属フィルムあるいは磁性金
属層を含む電磁誘導発熱性の部材にして、フィルム73
自体を発熱部材として電磁誘導発熱させて被加熱材Sを
加熱する構成とすることもできる。この場合、固定の電
磁誘導発熱部材72は配設しない構成にすることもでき
るし、存在させておくこともできる。
【0098】〈その他の実施形態例〉 1)上述の実施形態例では商用電源電圧を100Vと2
00Vの2種で説明したけれども、実際には、国や地域
によって上記電圧系以外の商用電源電圧も種々ある。従
って、それらに対応できるように、定着ローラユニット
10Aやユニット70をそのような各種の商用電源電圧
に応じた複数種類用意し、またユニット種類判別手段4
0や入力電圧設定手段50を複数段具備させ、判別種類
や設定に従って画像形成装置本体側の給電回路100が
装着使用のユニットの種類に対応して機能するように構
成できることはもちろんである。
【0099】2)ユニット種類判別手段40や入力電圧
設定手段50は、実施形態例のオン/オフスイッチに限
らず、その他、例えば、複数の抵抗器の抵抗値の異なり
を利用したり、複数のオン/オフスイッチの組み合わせ
動作を利用したりして構成することができる。
【0100】3)ユニット10Aや70は加圧ローラ2
も含めたものとすることもできる。
【0101】4)励磁コイル3だけを着脱交換自在のユ
ニットにして該励磁コイルユニットを商用電源電圧に応
じた複数種類用意し、装着された励磁コイル3の種類を
判別手段で判別させ、装置側の給電回路100を装着使
用の励磁コイル3の種類に対応させて機能させるように
することもできる。
【0102】5)励磁コイル3のインダクタンスを可変
できるようにして、励磁コイル3のインダクタンスを商
用電源電圧に応じて切り換えさせ、給電回路100をそ
の切り換えた励磁コイル3のインダクタンスに対応させ
て機能させるようにすることもできる。この場合は電磁
誘導加熱手段を装置に着脱自在のユニットとする構成に
しなくてもよい。
【0103】6)実施形態例2において、入力電圧設定
手段は、入力される商用電源電圧を検出する手段を有
し、その検出電圧に対応して自動設定する手段構成にす
ることもできる。
【0104】7)本発明の加熱装置は実施形態例の熱定
着装置Aとしてばかりでなく、その他、例えば、画像を
担持した転写材を加熱して表面性(つや等)を改質する
装置、仮定着する装置、シート状物を給紙して乾燥処理
・ラミネート処理する装置等の加熱装置として広く使用
できることは勿論である。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁誘導加熱方式の加熱装置について異なる商用電源電圧
間でのユニバーサル化を安価で効率よく合理的におこな
え、該加熱装置及び該加熱装置を熱定着装置として備え
た画像形成装置のコスト低減等を行うことができ、所期
の目的がよく達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の一例の概略構成図
【図2】 熱定着装置の概略構成模型図
【図3】 定着ローラユニットの種類判別手段の説明図
【図4】 給電回路の構成図
【図5】 制御部の回路図
【図6】 動作波形図
【図7】 定着ローラユニットの種類判別スイッチを含
む第1の定電流源の回路図
【図8】 装着の定着ローラユニットが100V系のも
のの場合と200V系用のものの場合とでの、スイッチ
ング素子における電圧波形および電流波形図
【図9】 実施形態例2の画像形成装置における入力電
圧設定手段の説明図
【図10】 100V入力の場合と200V入力の場合
とにおける電圧波形および電流波形図
【図11】 (a)・(b)・(c)はそれぞれ電磁誘
導加熱方式・フィルム加熱方式の加熱装置(熱定着装
置)の各種構成形態例を示す図
【符号の説明】
A・・熱定着装置の総括符号 1・・定着ローラ 2・・加圧ローラ 3・・励磁コイル 3a・・巻線 3b・・コア 4・・温度検出素子(サーミスタ等) 10(A・B)・・定着ローラユニット 100・・給電回路 S・・転写材 T・・トナー画像

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界を発生する励磁コイルと、該励磁コ
    イルの発生磁界により発熱する電磁誘導発熱部材を有す
    る電磁誘導加熱手段の電磁誘導発熱部材の発熱により被
    加熱材を加熱する加熱装置において、 励磁コイルに高周波磁界を発生させるために該励磁コイ
    ルへの給電をオン/オフする励磁コイル駆動手段と、 該励磁コイル駆動手段の励磁コイルへの給電のオン時間
    またはオフ時間、あるいはオン時間とオフ時間を装置に
    入力される商用電源の電源電圧に応じて可変に制御する
    制御手段と、 を有することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 磁界を発生する励磁コイルと、該励磁コ
    イルの発生磁界により発熱する電磁誘導発熱部材を有す
    る電磁誘導加熱手段の電磁誘導発熱部材の発熱により被
    加熱材を加熱する加熱装置において、 励磁コイルに高周波磁界を発生させるために該励磁コイ
    ルへの給電をオン/オフする励磁コイル駆動手段と、 該励磁コイル駆動手段の励磁コイルへの給電のオン時間
    またはオフ時間、あるいはオン時間とオフ時間を、装置
    に入力される商用電源の電源電圧と、装置温度を検出す
    る温度検出手段の検出温度情報に応じて可変に制御する
    制御手段と、 を有することを特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 磁界を発生する励磁コイルと、該励磁コ
    イルの発生磁界により発熱する電磁誘導発熱部材を有す
    る電磁誘導加熱手段の電磁誘導発熱部材の発熱により被
    加熱材を加熱する加熱装置において、 励磁コイルに高周波磁界を発生させるために該励磁コイ
    ルへの給電をオン/オフする励磁コイル駆動手段と、 該励磁コイル駆動手段の励磁コイルへの給電のオン時間
    またはオフ時間、あるいはオン時間とオフ時間を可変に
    制御する制御手段と、 装置の少なくとも励磁コイルは装置に対して着脱交換可
    能なユニットとして構成され、商用電源の各種電源電圧
    に対応した複数種類のユニットが用意されていて、装置
    に装着された上記ユニットの種類を判別する判別手段
    と、 を有し、前記制御手段は該判別手段で種類判別された装
    着ユニットの対応商用電源電圧に応じて前記励磁コイル
    駆動手段の励磁コイルへの給電のオフ時間を決定するこ
    とを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の加熱装置において、励
    磁コイルと電磁誘導発熱部材を含む装置部分が装置に対
    して着脱交換可能なユニットとして構成されていること
    を特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の加熱装
    置において、励磁コイルはインダクタンスを可変できる
    ように構成され、装置に入力される商用電源の電源電圧
    に応じてインダクタンスが変更されることを特徴とする
    加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の加熱装
    置において、装置に入力される商用電源の電源電圧を設
    定する設定手段を有し、前記制御手段は該設定手段によ
    り設定された商用電源電圧に応じて前記励磁コイル駆動
    手段の励磁コイルへの給電のオン時間を決定することを
    特徴とする加熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の加熱装置において、設
    定手段は装置に入力される商用電源の電源電圧を検出す
    る手段を有し、その検出電圧に対応して自動設定する構
    成であることを特徴とする加熱装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体に未定着画像を形成担持させる
    画像形成手段と、記録媒体に形成担持させた未定着画像
    を熱定着させる熱定着手段を有する画像形成装置におい
    て、 上記熱定着手段が請求項1乃至請求項7の何れか1つに
    記載の加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
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