JPH09102385A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JPH09102385A
JPH09102385A JP27981295A JP27981295A JPH09102385A JP H09102385 A JPH09102385 A JP H09102385A JP 27981295 A JP27981295 A JP 27981295A JP 27981295 A JP27981295 A JP 27981295A JP H09102385 A JPH09102385 A JP H09102385A
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JP
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electromagnetic induction
induction heating
magnetic field
heating
temperature
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JP27981295A
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Takao Kawazu
孝夫 河津
Makoto Takeuchi
誠 竹内
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導加熱方式の加熱装置、該装置を熱定
着装置として備えた画像形成装置について、効率のよい
電磁誘導加熱を可能にすること、精度のよい温度制御を
可能にすること、安価・安全で効率よい電源供給構成に
すること等。 【解決手段】 磁界発生手段11・12と、該磁界発生
手段の発生磁界が印加され渦電流が生じることにより発
熱する電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体1
を有し、該電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転
体の発熱により被加熱材Sを加熱する加熱装置におい
て、電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体1に
対してその軸方向に磁界発生手段の発生磁界が印加され
ること、磁界発生手段が強磁性心材12に巻線を施した
励磁コイル11であり、電磁誘導発熱部材もしくは電磁
誘導発熱回転体1に対してその軸方向に励磁コイルの発
生磁界が印加される方向に強磁性心材12に巻線11が
施されていること等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁界発生手段と、
該磁界発生手段の発生磁界が印加され渦電流が生じるこ
とにより発熱する電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発
熱回転体を有し、該電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導
発熱回転体の発熱により被加熱材を加熱する加熱装置、
及び該加熱装置を画像の熱定着装置として具備した画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真複写機・プリンタ等の
画像形成装置に装備される加熱装置としての熱定着装置
を例にして説明する。
【0003】画像形成装置の熱定着装置は、電子写真プ
ロセス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜
の画像形成手段部で被記録材(転写材シート・静電記録
紙・エレクトロファックス紙・印字用紙等)に転写方式
あるいは直接方式にて形成担持させた目的の画像情報に
対応した未定着画像(トナー画像)を被記録材面に永久
画像として熱定着させるものであり、一般に、ハロゲン
ヒータを熱源とする熱ローラ式の熱定着装置が多用され
ている。
【0004】図12にその概略構成模型図を示した。即
ち、加熱ローラ(ヒートローラ)としての定着ローラ5
1と加圧ローラ52との並行圧接ローラ対を基本構成と
し、該ローラ対を回転させ、該ローラ対の圧接部である
加熱ニップNに画像定着すべき被記録材Sを導入して挟
持搬送させて、定着ローラ51の熱と、圧接部の加圧力
にて未定着画像Tを加熱溶融させ被記録材面に染み込ま
せて熱定着させるものである。
【0005】定着ローラ51は、一般にアルミニウムの
中空金属ローラを基体51aとし、その外周面に離型層
(オフセット防止層)51bとして耐熱ゴム層等を形成
したもので、その中空内の略中央部に熱源としてのハロ
ゲンヒータ53を挿入配置してある。ハロゲンヒータ5
3はガラス封止した細長い棒状のものである。
【0006】加圧ローラ52は、芯金52aと、この芯
金周りに同心一体に形成したシリコーンゴム等の耐熱性
弾性層52bからなり、弾性層52bの弾性変形により
定着ローラ51との間に所定幅の加熱ニップNが形成さ
れる。
【0007】定着ローラ51のハロゲンヒータ53は通
電電力により発熱し、その熱は輻射並びに対流によって
定着ローラ51の中空金属ローラ基体51aに伝導し
て、該金属ローラ基体51aを加熱する。金属ローラ基
体51aは受けた熱をローラ全体に均一に伝導する機能
を備えていて、定着ローラ51は一様な温度分布とな
る。
【0008】ハロゲンヒータ53は図には省略したがト
ライアック等のスイッチング制御素子を介して交流電源
に接続されており、この交流電源により電力が供給され
る。定着ローラ53には温度検出素子、一般にサーミス
タ感熱素子54を外接させてあり、この感熱素子54に
より定着ローラ51の温度が検出され、その検出温度情
報によりスイッチング素子によってハロゲンヒータ53
に対する電力供給がオン/オフ制御されて、定着ローラ
51の温度が目標の一定温度に温調制御される。
【0009】しかし上記のようなハロゲンヒータを用い
た熱定着装置は、熱源である棒状ハロゲンヒータ53が
熱を伝えたいローラ基体51aからかなり離れたローラ
中空部中央部に配置されているため、ローラに到達する
までの熱抵抗、及びローラの熱容量によって、その熱モ
デルは非常に複雑な構成となり、解折困難なものになっ
てしまう。また定着ローラ51の温度検出素子54、例
えばサーミスタ感熱素子が定着ローラ51の外部表面に
接する構造をとるため、ローラ表面を傷めてしまうこと
になる。
【0010】熱源からの熱伝達モデルが単純な熱定着装
置として、定着ローラとしての金属ローラ自体を磁界の
印加で渦電流を生じさせてジュール熱で発熱させる電磁
誘導加熱方式の装置がある。この装置の場合は熱源は定
着ローラ自体であるため、熱源からの熱伝達モデルが極
めて単純な構成となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記後者の電磁誘導加
熱方式の熱ローラ式熱定着装置においては、定着ローラ
としての金属ローラが効率よく発熱するためにはローラ
金属に磁界を効果的に供給する必要があり、磁界を供給
する励磁コイルと磁界を受ける金属ローラの構成が問題
となる。
【0012】また、装置制御部への安価で効率よい電源
供給方法を考える必要がある。
【0013】本発明は、電磁誘導加熱方式の加熱装置、
及び該加熱装置を画像の熱定着装置として備えた画像形
成装置について、効率のよい電磁誘導加熱を可能にする
こと、精度のよい温度制御を可能にすること、安価・安
全で効率よい電源供給構成にすること等を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする電磁誘導加熱方式の加熱装置及び該加熱装置を
画像の熱定着装置として備えた画像形成装置である。
【0015】(1)磁界発生手段と、該磁界発生手段の
発生磁界が印加され渦電流が生じることにより発熱する
電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体を有し、
該電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱
により被加熱材を加熱する加熱装置において、電磁誘導
発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体に対してその軸方
向に磁界発生手段の発生磁界が印加されることを特徴と
する加熱装置。
【0016】(2)磁界発生手段と、該磁界発生手段の
発生磁界が印加され渦電流が生じることにより発熱する
電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体を有し、
該電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱
により被加熱材を加熱する加熱装置において、磁界発生
手段が強磁性心材に巻線を施した励磁コイルであり、電
磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体に対してそ
の軸方向に励磁コイルの発生磁界が印加される方向に強
磁性心材に巻線が施されていることを特徴とする加熱装
置。
【0017】(3)電磁誘導発熱回転体が金属ローラで
あることを特徴とする(1)または(2)に記載の加熱
装置。
【0018】(4)磁界発生手段と、該磁界発生手段の
発生磁界が印加され渦電流が生じることにより発熱する
電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体を有し、
電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱に
より被加熱材を加熱する加熱装置において、電磁誘導発
熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱を制御する温
度制御手段を有することを特徴とする加熱装置。
【0019】(5)温度制御手段は、電磁誘導発熱部材
もしくは電磁誘導発熱回転体の温度を検出する温度検出
手段と、磁界発生手段に電力を供給する電力供給手段
と、前記温度検出手段により検出した温度と予め定めら
れた目標温度とを比較することによって前記電力供給手
段を制御する電力制御手段を有していることを特徴とす
る(4)に記載の加熱装置。
【0020】(6)温度検出手段が電磁誘導発熱回転体
に内接されていることを特徴とする(5)に記載の加熱
装置。
【0021】(7)温度検出手段が被加熱材を加熱する
加熱ニップ近傍において電磁誘導発熱回転体に内接され
ていることを特徴とする(5)又は(6)に記載の加熱
装置。
【0022】(8)温度制御手段は、温度検出手段を一
個もしくは複数個有し、該温度検出手段によって検出さ
れる温度により被加熱材を加熱する加熱ニップの温度を
演算し、加熱ニップの温度もしくはそれに近い温度で電
磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱を制
御することを特徴とする(5)乃至(7)の何れか1つ
に記載の加熱装置。
【0023】(9)電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導
発熱回転体に対してその軸方向に磁界発生手段の発生磁
界が印加されることを特徴とする(4)乃至(8)の何
れか1つに記載の加熱装置。
【0024】(10)磁界発生手段が強磁性心材に巻線
を施した励磁コイルであり、電磁誘導発熱部材もしくは
電磁誘導発熱回転体に対してその軸方向に励磁コイルの
発生磁界が印加される方向に強磁性心材に巻線が施され
ていることを特徴とする(4)乃至(8)の何れか1つ
に記載の加熱装置。
【0025】(11)電磁誘導発熱回転体が金属ローラ
であることを特徴とする(4)乃至(11)の何れか1
つに記載の加熱装置。
【0026】(12)被加熱材が未定着画像を担持した
被記録材であり、装置が未定着画像を被記録材に熱定着
させる熱定着装置であることを特徴とする(1)乃至
(11)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0027】(13)被記録材に未定着画像を形成担持
させる画像形成手段と、未定着画像を被記録材に熱定着
させる熱定着装置を有する画像形成装置において、熱定
着装置が(1)乃至(11)の何れか1つに記載の加熱
装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0028】(14)被記録材に未定着画像を形成担持
させる画像形成手段と、未定着画像を被記録材に熱定着
させる熱定着装置を有する画像形成装置において、熱定
着装置が(1)乃至(11)の何れか1つに記載の加熱
装置であり、画像形成手段の電源制御部と、熱定着装置
の電力制御手段の電源制御部が、同一の供給電源により
駆動されることを特徴とする画像形成装置。
【0029】〈作 用〉 a)電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体に対
してその軸方向に磁界発生手段の発生磁界が印加され
る、あるいは磁界発生手段が励磁コイルであり、電磁誘
導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体に対してその軸
方向に励磁コイルの発生磁界が印加される方向に強磁性
心材に巻線が施されていることにより、電磁誘導発熱部
材もしくは電磁誘導発熱回転体に対して大きい磁界を容
易に供給することができ、効率よい電磁誘導加熱が可能
となる。
【0030】b)温度制御手段の温度検出手段が電磁誘
導発熱回転体に内接されていること、該温度検出手段が
被加熱材を加熱する加熱ニップ近傍において電磁誘導発
熱回転体に内接されていること、温度制御手段は、温度
検出手段を一個もしくは複数個有し、該温度検出手段に
よって検出される温度により被加熱材を加熱する加熱ニ
ップの温度を演算し、加熱ニップの温度もしくはそれに
近い温度で電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転
体の発熱を制御すること等の構成により、電磁誘導発熱
回転体の外表面を傷めることなく、さらに電磁誘導発熱
回転体の温度を加熱ニップ付近の温度あるいは同程度の
温度で精度よく制御することが可能である。
【0031】c)画像形成手段の電源制御部(低電圧電
源制御部)と、熱定着装置の電力制御手段の電源制御部
を同一の供給電源により駆動させる構成により、安価な
電源が構成可能であり、かつ画像形成手段の電源制御部
の電源停止時における熱定着装置の故障・暴走を防止す
る構成が可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図4) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用のレーザ
プリンタ501である。
【0033】517は像担持体としての回転ドラム型の
電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢
示aの時計方向に所定の周速度(プロセススピード)に
て回転駆動される。
【0034】感光ドラム517はその回転過程で一次帯
電ローラ519により所定の極性・電位に一様に帯電処
理される。その回転感光ドラム517の一様帯電面に対
してレーザスキャナ部507から出力される、目的の画
像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調制
御(ON/OFF制御)されたレーザビームによる走査
露光Lがなされることにより、回転感光ドラム面に目的
の画像情報の静電潜像が形成される。
【0035】その形成潜像が現像装置520でトナーに
より現像されて可視化される。現像方法としては、ジャ
ンピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが
用いられ、イメージ露光と反転現像との組み合わせで用
いられることが多い。
【0036】一方、給紙ローラ505の駆動により給紙
カセット502内に収容の被記録材(転写材)Sが一枚
宛繰り出されレジストローラ対506により感光ドラム
517と転写帯電ローラ521の圧接部である転写ニッ
プ部に所定の制御タイミングにて給送され、その給送被
記録材Sの面に感光ドラム517面側のトナー画像が順
次に転写されていく。
【0037】転写ニップ部を出た被記録材は回転感光ド
ラム517の面から順次に分離されて、加熱装置として
の熱定着装置Aに導入されてトナー画像の熱定着処理を
受ける。熱定着装置Aについては次の(2)項で詳述す
る。
【0038】熱定着装置Aを出た被記録材は排紙ローラ
511により積載トレイ512にプリントアウトされ
る。
【0039】また、被記録材分離後の回転感光ドラム面
はクリーニング装置522により転写残りトナー等の付
着汚染物の除去処理を受けて清浄面化され、繰り返して
作像に供される。
【0040】本例のプリンタは感光ドラム517・一次
帯電ローラ519・現像装置520・クリーニング装置
522の4つのプロセス機器を一括してプリンタ本体に
着脱自在のプロセスカートリッジ(画像形成部)508
としてある。
【0041】レーザスキャナ部507において、513
はレーザユニットであり、パーソナルコンピュータ等の
外部装置531から送出される画像信号(画像信号VD
O)に基づいて変調されたレーザ光を発光する。514
はレーザユニット513からのレーザ光を感光ドラム5
17に走査するためのポリゴンミラー、514aは該ミ
ラーの回転用モータ、515は結像レンズ群、516は
折り返しミラーである。
【0042】503はカセット502内の被記録材Sの
有無を検知するカセット紙有無センサ、504はカセッ
ト502の被記録材Sのサイズを検知するカセットサイ
ズセンサ(複数個のマイクロスイッチで構成される)、
510は排紙部の被記録材搬送状態を検知する排紙セン
サである。529は排熱ファンである。
【0043】523はメインモータであり、給紙ローラ
505に給紙ローラクラッチ524を介して、レジスト
ローラ対506にレジストクラッチ525を介して駆動
力を与えており、更に感光ドラム517を含むプロセス
カートリッジ508の各ユニット、熱定着装置A、排紙
ローラ511にも駆動力を与えている。
【0044】526はエンジンコントローラであり、レ
ーザスキャナ部507、プロセスカートリッジ508、
熱定着装置Aによる電子写真プロセスの制御、プリンタ
本体501内の被記録材の搬送制御を行なっている。
【0045】527はビデオコントローラであり、パー
ソナルコンピュータ等の外部装置531と汎用インタフ
ェース(セントロニクス、RS232C等)530で接
続されており、この汎用インタフェースから送られてく
る画像情報をビットデータに展開し、そのビットデータ
をVDO信号としてインタフェース528を介してエン
ジンコントローラ526へ送出している。
【0046】(2)熱定着装置A 図2は熱定着装置Aの概略構成模型図である。本例の熱
定着装置Aは電磁誘導加熱方式の熱ローラ式装置であ
る。
【0047】1は加熱ローラとしての定着ローラ、2は
加圧ローラであり、互いに並行配列して所定の押圧力を
もって圧接し両ローラ間に所定幅の加熱ニップNを形成
させて矢示の方向に所定の周速度で回転駆動される。
【0048】定着ローラ1は、Ni、Cu、Cr、F
e、Co等の磁性金属の中空ローラを基体1aとし、そ
の外周面に離型層1bとして耐熱ゴム層等を形成したも
のである。
【0049】11・12は磁界発生手段としての励磁コ
イル11・12であり、定着ローラ1の中空内に挿入配
置させてある。励磁コイル11・12は高透磁率の強磁
性材例えばフェライトの心材12と、該心材12に施し
た巻線11より構成されている。図3はこの励磁コイル
11・12の斜視模型図である。30は励磁コイルの巻
線11に高周波電流を供給するための高周波コンバータ
である。11a・11bは給電接点部である。13は定
着ローラ1の温度を検出する温度検出素子、例えばサー
ミスタである。本例は定着ローラ1の内側面であって、
加熱ニップN付近の被記録材搬入側に対応する位置に接
触させて配設してある(定着ローラに内接)。31は温
度検出素子13によって検出された温度を基に高周波コ
ンバータ30を制御する制御回路である。
【0050】励磁コイルは巻線11に高周波電流Iが流
されることで磁界が発生する。図4は本例装置における
磁束21・22の流れを示す概略図である。本例では励
磁コイルの発生する磁界の方向が定着ローラ1の軸方向
になる方向に巻線11は心材12に施されており、図3
に示す様に心材12に均一に巻かれている。
【0051】高周波コンバータ30より励磁コイルの巻
線11に電流Iが供給されると、磁界が生じる。磁性金
属で構成されている定着ローラ1は、心材12と主磁路
を形成するため、励磁コイルより生じる磁束の大部分2
1が磁性金属の定着ローラ1に供給される。磁性金属に
高周波磁界が印加されると、渦電流損が生じ、定着ロー
ラ1自体が発熱することになる。つまり定着ローラ1
は、励磁コイルの巻線11に高周波電流Iが流されるこ
とで発生する磁界の作用で磁性金属基体1aに渦電流が
生じジュール熱で磁性金属基体1a自体、即ち定着ロー
ラ1自体が電磁誘導加熱方式で発熱する。
【0052】定着ローラ1の温度は、該ローラに内接の
温度検出素子13で検出され、制御回路31により予め
決定された温度と比較することにより、高周波コンバー
タ30の出力が制御されて、定着ローラ1の温度が目標
の一定温度に温調制御される。
【0053】加圧ローラ2は、芯金2aと、この芯金周
りに同心一体に形成したシリコーンゴム等の耐熱性弾性
層2bからなり、弾性層2bの弾性変形により定着ロー
ラ1との間に所定幅の加熱ニップNが形成される。
【0054】そして定着ローラ1と加圧ローラ2を回転
させ、また定着ローラ1が電磁誘導加熱されて所定の温
度に温調された状態において、該ローラ対1・2の圧接
部である加熱ニップNに画像定着すべき被記録材Sを導
入して挟持搬送させて、定着ローラ1の熱と、圧接部の
加圧力にて未定着画像(トナー画像)Tを加熱溶融させ
被記録材面に染み込ませて熱定着させるものである。
【0055】本例のように、電磁誘導発熱回転体として
の磁性金属定着ローラ1に対してその軸方向に励磁コイ
ルの発生磁界が印加される方向に強磁性心材12に巻線
11が施されている(図3)ことにより、励磁コイルに
電力が供給されると、大きな磁界が容易に磁性金属定着
ローラ1に印加され、効率よい発熱(電磁誘導加熱)が
可能となる。
【0056】温度検出素子13を定着ローラ1に内接す
ることにより、該ローラ表面との摩擦傷をなくすことが
可能であり、かつ定着ローラ温度を加熱ニップ付近の温
度で制御でき、精度よい温度制御が可能である。
【0057】〈実施形態例2〉(図5) 図5は本例の励磁コイル11・12の斜視模型図であ
る。前述実施形態例1における励磁コイル11・12は
図3のように心材12の長手に沿って略全長部に渡って
巻線11を均一分布で施したものであるが、本例では巻
線14を心材12の長手方向の少なくとも一か所(本例
は3か所部)に集中して巻いた形態のとしたものであ
る。他の装置構成は実施形態例1の装置と同様である。
【0058】励磁コイルの巻線11について上記の巻き
方を用いることで、巻線11の全長を短くでき、かつ発
生する磁界の大きさを制御でき、効率の良い定着ローラ
1の発熱が可能となる。
【0059】〈実施形態例3〉(図6) 本例は温度検出素子13の配置場所を図6のように、定
着ローラ1の内側面であって、加熱ニップN付近の被記
録材搬出側に対応する位置に接触させて配設したもので
ある。励磁コイルの巻線形態は実施形態例1の図3の形
態、実施形態例2の図5の形態のどちらでもよい。
【0060】上記の温度検出素子13の配置をとること
により、実際の定着温度により近い温度で、定着ローラ
1の加熱を制御することができる。
【0061】〈実施形態例4〉(図7) 本例は温度検出素子を2個用いて定着ローラ1の温度を
検出することを特徴としている。
【0062】即ち本例は図7のように、定着ローラ1の
内側面であって、加熱ニップN付近の被記録材搬入側に
対応する位置と、加熱ニップN付近の被記録材搬出側に
対応する位置との2か所部に第1と第2の2つの温度検
出素子13a・13bを接触させて配設したものであ
る。
【0063】第1と第2の2つの温度検出素子13a・
13bの各検出温度が制御回路31に入力する。2個の
温度検出素子13a・13bで検出された温度で被記録
材Sの通過する加熱ニップNの温度を演算することによ
り、加熱ニップの温度で高精度に定着ローラ1の発熱を
制御することができる。
【0064】〈実施形態例5〉(図8〜図10) 本例は、画像形成手段の電源制御部(第1の電源制御
部、低電圧電源制御部)と、熱定着装置の電力制御手段
の電源制御部(第2の電源制御部)が、同一の供給電源
により駆動されることを特徴としている。
【0065】図8は、画像形成装置の低圧電源と、熱定
着装置Aの制御部の回路ブロックである。
【0066】AC入力200はRFIフィルタ201・
202・223を介して低圧電源及び熱定着装置Aの制
御部に供給される。
【0067】熱定着装置Aの制御部では、AC入力20
0からRFIフイルタ201・202を介してダイオー
ブリッジ203により整流される。ただし、電磁誘導加
熱方式では、電圧を平滑する必要はないためコンデンサ
207は、RFIフィルタと同様な機能を果たす程度で
あり、低圧電源部の平滑コンデンサ225の様な大容量
は必要ない。
【0068】励磁コイル204は、定着ローラ(磁性金
属ローラ)1内の強磁性の心材(12)に巻線(11)
が巻かれている。定着装置Aは画像形成装置本体より着
脱可能な構成を取るため、励磁コイル204と定着ロー
ラ1の温度検出を行なうサーミスタ232(13)は、
コネクタ205を介して接続される。コンデンサ206
は励磁コイル204と共振動作を行なうための共振コイ
ルで、整流されたAC入力200は、励磁コイル204
と共振コンデンサ206を介して、スイッチング素子2
07(MOSFET又はトランジスタ、IGBT等を用
いる)によりスイッチングされる。
【0069】スイッチング素子207がオンした場合、
励磁コイル204により発生した磁界は、定着ローラ1
に渦電流を発生させ、定着ローラ1を発熱させる。抵抗
208は過電流検出抵抗であり、スイッチング素子20
7に流れる電流がある一定以上になると、電磁誘導制御
部212によりスイッチング素子207をOFFする。
【0070】電磁誘導制御部212は、サーミスタ23
2により検出された定着ローラ1の温度を、目標温度に
保つよう制御する。また、画像形成装置内のエンジンコ
ントローラ526(図1)より送られる信号(ON/O
FF)に従い、スイッチング素子207を駆動/停止を
行う。
【0071】図9は上記の電磁誘導制御部212の内部
ブロック図を示す。サーミスタ232の検出電圧は、基
準電圧回路412の出力電圧が、抵抗407とサーミス
タ232により分圧された結果得られる。コンデンサ4
06はノイズ取り用である。この検出電圧は、基準電圧
回路412の出力電圧を抵抗408と409で分圧した
目標電圧(目標温度)と、エラーアンプ405により比
較、増幅される。エラーアンプ405の出力電圧とPW
Mコンパレータ404で設定された条件に従い、スイッ
チング素子207(図8)は、抵抗209、211及び
ダイオード210を介してON/OFF駆動される。
【0072】定着ローラ1の温度が低い場合には、サー
ミスタ232からの検出電圧は目標電圧より小さいた
め、エラーアンプ405の出力により、PWMコンパレ
ータ404のオンデューティは大きくなる。その結果、
励磁コイル204に流れる電流が増加し、定着ローラ1
に発生する渦電流も増加し、定着ローラ1の温度が高く
なる。定着ローラ1の温度が高い場合には、逆の動作と
なる。
【0073】過電流検出抵抗208の検出電圧は、抵抗
301と302で分圧され、カレントリミッタ400に
よりON/OFF信号をPWMコンパレータ404にお
くり、スイッチング素子207をON/OFFする。コ
ンデンサ403はノイズ取り用である。スイッチング素
子207に過電流がながれた場合は、過電流検出抵抗2
08の検出電圧が大きくなり、カレントリミッタ400
がPWMコンパレータ404にOFF信号を送り、スイ
ッチング素子207をOFFし、スイッチング素子20
7への通電を断つ。
【0074】また、電源投入時のスイッチング素子20
7及び制御回路212の保護のため、ソフトスタート機
能410を有しており、コンデンサ411によりソフト
スタートの時間を設定している。
【0075】低圧電源の制御部では、AC入力200か
らRFIフイルタ223を介してダイオーブリッジ22
4、コンデンサ225により整流、平滑される。AC入
力は整流、平滑された後、トランス213の1次側巻線
214を介してスイッチング素子226(MOSFET
等を用いる)によりスイッチングされる。本例では、低
圧電源部としてフライバック方式をとっている。
【0076】従って、スイッチング素子226のオフ期
間にトランス213の2次側巻線216とダイオード2
19を介してコンデンサ220に電荷をチャージする。
また、低圧電源部の2次側制御部221では、コンデン
サ220に発生した電圧をもとにエンジンコントローラ
526(図1)又はビデオコントローラ527へ電源電
圧を供給する。
【0077】トランス213の2次側巻線216に発生
する電圧は、巻線215の出力電圧として検出され、電
源制御部227により制御される。
【0078】図10は上記の電源制御部227の内部ブ
ロック図を示す。
【0079】巻線215の出力電圧は抵抗309と31
0により分圧され、その分圧された電圧は基準電源31
1で設定される目標電圧と、エラーアンプ308により
比較、増幅される。エラーアンプ308の出力電圧とP
WMコンパレータ304で設定された条件に従い、スイ
ッチング素子226は、抵抗228、229及びダイオ
ード230を介してON/OFF駆動される。
【0080】OVP305は、巻線215の出力電圧を
監視する過電圧保護機能であり、その条件はツェナーダ
イオード306及びコンデンサ307によって設定され
ている。過電流検出抵抗231の検出電圧は抵抗301
と302によって分圧され、カレントリミッタ300に
より、スイッチング素子226に流れる電流の大きさを
判別し、スイッチング素子226の過電流保護をおこな
う。コンデンサ303はノイズ取り用である。
【0081】また、電源投入時のスイッチング素子22
6及び制御回路の保護のためにソフトスタート312機
能を有しており、コンデンサ313によりソフトスター
ト時間を制御している。
【0082】本例では低圧電源部にフライバック方式を
用いたが、フォワード方式等その他の制御方式を用いて
もよい。
【0083】電源制御部227の制御電源は、起動抵抗
233と巻線215からの出力電圧をダイオード217
とコンデンサ218により平滑して得られる。また、電
磁誘導制御部212の制御電源もこの巻線215より供
給する。
【0084】従って、電磁誘導制御部212は、低圧電
源部での異常発生時には確実に動作の停止が可能にな
る。つまり、低圧電源部が停止しているときには、電磁
誘導加熱制御部212が故障、暴走することを防ぐこと
ができる。
【0085】〈実施形態例6〉(図11) 本例は、電磁誘導加熱方式・フィルム加熱方式の加熱装
置(熱定着装置)である。
【0086】31は横断面略半円弧状・樋型で、図面に
垂直方向を長手とする横長のフィルムガイド部材(ステ
ィ)、32はこのフィルムガイド部材31の下面の略中
央部に長手に沿って形成した溝内に収容保持させた横長
の磁性金属製の電磁誘導発熱部材、33はこの電磁誘導
発熱部材32付きのフィルムガイド部材31にルーズに
外嵌させた円筒状の耐熱性フィルム、11・12はフィ
ルムガイド部材31の内側に配設した磁界発生手段とし
ての励磁コイルである。
【0087】そしてフィルム33を挟ませて電磁誘導発
熱部材32の下面に弾性加圧ローラ2を圧接させて所定
幅の加熱ニップNを形成させてある。加圧ローラ2は駆
動源Mの駆動力が不図示のギア等の動力伝達機構を介し
て伝達されて所定の周速度で矢示の反時計方向に回転駆
動される。
【0088】フィルムガイド部材31は、例えば、PP
Sや液晶ポリマー等の耐熱性樹脂の成形品である。
【0089】耐熱性フィルム33は、熱容量を小さくし
て装置のクイックスタート性を向上させるために、膜厚
を総厚100μm以下、好ましくは60μm以下20μ
m以上とした、耐熱性・離型性・強度・耐久性等のある
PTFE・PFA・PPS等の単層フィルム、あるいは
ポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK・PES等の
ベースフィルムの表面にPTFE・PFA・FEP等を
離型層としてコーティングした複合層フィルム等であ
る。
【0090】フィルム33は、少なくとも画像形成実行
時に加圧ローラ2が回転駆動されることで、該加圧ロー
ラ2の回転駆動により加熱ニップNにおいて加圧ローラ
2とフィルム33の外面との摩擦力でフィルム33に回
転力が作用して、フィルム内面が加熱ニップNにおいて
電磁誘導発熱部材32の下面に密着して摺動しつつフィ
ルムガイド部材31の外回りを矢示の時計方向に所定の
周速度、即ち画像転写部側から搬送されてくる未定着画
像Tを担持した被記録材Sの搬送速度と略同一の周速度
でシワなく回転駆動される。この場合、フィルム33の
内面とこれが摺動する電磁誘導発熱部材32の下面との
摺動抵抗を低減するために両者間に耐熱性グリス等の潤
滑剤を介在させるとよい。
【0091】本例では励磁コイルの発生する磁界の方向
が電磁誘導発熱部材32の長軸方向になる方向に巻線1
1は心材12に施されている。励磁コイルの巻線形態は
実施形態例1の図3の形態、実施形態例2の図5の形態
のどちらでもよい。
【0092】励磁コイルの巻線11に電流が供給される
と磁界が生じる。磁性金属で構成されている電磁誘導発
熱部材32は、心材12と主磁路を形成するため、励磁
コイルより生じる磁束の大部分が磁性金属の電磁誘導発
熱部材32に供給される。磁性金属に高周波磁界が印加
されると、渦電流損が生じ、電磁誘導発熱部材32自体
が発熱することになる。つまり電磁誘導発熱部材32
は、励磁コイルの巻線11に高周波電流が流されること
で発生する磁界の作用で渦電流を生じジュール熱で電磁
誘導加熱方式で発熱する。
【0093】電磁誘導発熱部材32の温度は図には省略
したけれども前述例の場合と同様に温度検出素子で検出
され、制御回路により予め決定された温度と比較するこ
とにより、高周波コンバータの出力が制御されて、電磁
誘導発熱部材32の温度が目標の一定温度に温調制御さ
れる。
【0094】而して、加圧ローラ2の回転駆動によりフ
ィルム33が回転され、また電磁誘導発熱部材32が所
定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、
加熱ニップNの加圧ローラ2とフィルム33との間に未
定着画像Tを有する被加熱材としての被記録材Sがその
画像担持面側をフィルム33側にして導入されて加熱ニ
ップNにおいてフィルム外面に密着し、フィルム33と
一緒に加熱ニップNを挟持搬送されていくことにより、
電磁誘導発熱部材32の熱がフィルム33を介して付与
されまた加熱ニップNの加圧力を受けて未定着画像Tが
被記録材Sの面に熱圧定着される。加熱ニップNを通っ
た被記録材Sはフィルム33の外面から分離されて搬送
される。
【0095】本例の装置は耐熱性フィルム33を加圧ロ
ーラ2で駆動する加圧ローラ駆動式・テンションレスタ
イプの装置であるが、エンドレスベルト状の耐熱性フィ
ルムを少なくとも電磁誘導発熱部材32と駆動ローラと
の間に懸回張設して駆動ローラの回転力で回転駆動させ
る構成にすることもできる。耐熱性フィルムをロール巻
きにした有端の長尺フィルムにして巻き取り走行させる
構成にすることもできる。
【0096】フィルム33を電磁誘導発熱部材にしてフ
ィルム33自体を励磁コイル11・12の発生磁界で電
磁誘導発熱させる構成にすることもできる。
【0097】本発明の加熱装置は実施形態例の熱定着装
置としてばかりでなく、そのた、例えば、画像を担持し
た被記録材を加熱して表面性(つや等)を改質する装
置、仮定着する装置、シート状物を給紙して乾燥処理・
ラミネート処理する装置等の加熱装置として広く使用で
きることは勿論である。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁誘導加熱方式の加熱装置、及び該加熱装置を画像の熱
定着装置として備えた画像形成装置について、効率のよ
い電磁誘導加熱が可能となる、精度のよい温度制御が可
能となる、安価・安全で効率よい電源供給構成にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例の概略構成図
【図2】熱定着装置の要部の構成模型図
【図3】励磁コイル部分の斜視模型図
【図4】磁束の流れを示す概略図
【図5】実施形態例2の熱定着装置における励磁コイル
部分の斜視模型図
【図6】実施形態例3の熱定着装置の要部の構成模型図
【図7】実施形態例4の熱定着装置の要部の構成模型図
【図8】画像形成装置の低圧電源と熱定着装置の制御部
の回路ブロックである。
【図9】電磁誘導制御部の内部ブロック図
【図10】電源制御部の内部ブロック図
【図11】実施形態例6の熱定着装置の要部の構成模型
【図12】ハロゲンヒータを熱源とする熱ローラ式の熱
定着装置の要部の構成模型図
【符号の説明】
A 熱定着装置の総括符号 1 定着ローラ 2 加圧ローラ 11・12 巻線と心材からなる励磁コイル 13・13a・13b 温度検出手段 N 加熱ニップ S 被記録材 T トナー画像 30 高周波コンバータ 31 制御回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界発生手段と、該磁界発生手段の発生
    磁界が印加され渦電流が生じることにより発熱する電磁
    誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体を有し、該電
    磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱によ
    り被加熱材を加熱する加熱装置において、電磁誘導発熱
    部材もしくは電磁誘導発熱回転体に対してその軸方向に
    磁界発生手段の発生磁界が印加されることを特徴とする
    加熱装置。
  2. 【請求項2】 磁界発生手段と、該磁界発生手段の発生
    磁界が印加され渦電流が生じることにより発熱する電磁
    誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体を有し、該電
    磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱によ
    り被加熱材を加熱する加熱装置において、 磁界発生手段が強磁性心材に巻線を施した励磁コイルで
    あり、電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体に
    対してその軸方向に励磁コイルの発生磁界が印加される
    方向に強磁性心材に巻線が施されていることを特徴とす
    る加熱装置。
  3. 【請求項3】 電磁誘導発熱回転体が金属ローラである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱
    装置。
  4. 【請求項4】 磁界発生手段と、該磁界発生手段の発生
    磁界が印加され渦電流が生じることにより発熱する電磁
    誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体を有し、電磁
    誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱により
    被加熱材を加熱する加熱装置において、電磁誘導発熱部
    材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱を制御する温度制
    御手段を有することを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 温度制御手段は、電磁誘導発熱部材もし
    くは電磁誘導発熱回転体の温度を検出する温度検出手段
    と、磁界発生手段に電力を供給する電力供給手段と、前
    記温度検出手段により検出した温度と予め定められた目
    標温度とを比較することによって前記電力供給手段を制
    御する電力制御手段を有していることを特徴とする請求
    項4に記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 温度検出手段が電磁誘導発熱回転体に内
    接されていることを特徴とする請求項5に記載の加熱装
    置。
  7. 【請求項7】 温度検出手段が被加熱材を加熱する加熱
    ニップ近傍において電磁誘導発熱回転体に内接されてい
    ることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の加熱
    装置。
  8. 【請求項8】 温度制御手段は、温度検出手段を一個も
    しくは複数個有し、該温度検出手段によって検出される
    温度により被加熱材を加熱する加熱ニップの温度を演算
    し、加熱ニップの温度もしくはそれに近い温度で電磁誘
    導発熱部材もしくは電磁誘導発熱回転体の発熱を制御す
    ることを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか1つ
    に記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 電磁誘導発熱部材もしくは電磁誘導発熱
    回転体に対してその軸方向に磁界発生手段の発生磁界が
    印加されることを特徴とする請求項4乃至請求項8の何
    れか1つに記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】 磁界発生手段が強磁性心材に巻線を施
    した励磁コイルであり、電磁誘導発熱部材もしくは電磁
    誘導発熱回転体に対してその軸方向に励磁コイルの発生
    磁界が印加される方向に強磁性心材に巻線が施されてい
    ることを特徴とする請求項4乃至請求項8の何れか1つ
    に記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】 電磁誘導発熱回転体が金属ローラであ
    ることを特徴とする請求項4乃至請求項11の何れか1
    つに記載の加熱装置。
  12. 【請求項12】 被加熱材が未定着画像を担持した被記
    録材であり、装置が未定着画像を被記録材に熱定着させ
    る熱定着装置であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項11の何れか1つに記載の加熱装置。
  13. 【請求項13】 被記録材に未定着画像を形成担持させ
    る画像形成手段と、未定着画像を被記録材に熱定着させ
    る熱定着装置を有する画像形成装置において、熱定着装
    置が請求項1乃至請求項11の何れか1つに記載の加熱
    装置であることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 被記録材に未定着画像を形成担持させ
    る画像形成手段と、未定着画像を被記録材に熱定着させ
    る熱定着装置を有する画像形成装置において、熱定着装
    置が請求項1乃至請求項11の何れか1つに記載の加熱
    装置であり、画像形成手段の電源制御部と、熱定着装置
    の電力制御手段の電源制御部が、同一の供給電源により
    駆動されることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (4)

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