JPH1074007A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH1074007A
JPH1074007A JP8230996A JP23099696A JPH1074007A JP H1074007 A JPH1074007 A JP H1074007A JP 8230996 A JP8230996 A JP 8230996A JP 23099696 A JP23099696 A JP 23099696A JP H1074007 A JPH1074007 A JP H1074007A
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JP
Japan
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fixing device
heating
heat
induction
induction heating
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Withdrawn
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JP8230996A
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English (en)
Inventor
Eiji Okabayashi
英二 岡林
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2025Heating belt the fixing nip having a rotating belt support member opposing a pressure member

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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長寿命かつ低コストな誘導加熱方式の定着装
置を提供する。 【解決手段】 誘導加熱により発熱すると共に回転可能
に設けられ導電層を含む薄肉の金属スリーブ11と、金
属スリーブ11の外面に対向して配置され当該金属スリ
ーブを誘導加熱するコイル・アセンブリ10と、金属ス
リーブ11の内面に当接する回転可能な内部加圧部材1
2と、内部加圧部材12に対向して金属スリーブ11の
外面に当接する回転可能な外部加圧部材13とを有する
定着装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはそれらの複合機
の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式の複写機などの画像形成装置
には、搬送される記録媒体である記録材上に転写された
トナー像(未定着画像)のトナー(現像剤)を、熱によ
って融解して当該記録材上に融着させる定着装置が設け
られている。
【0003】この定着装置においては、省エネルギ化
(低消費電力化)とユーザの操作性向上(クイックプリ
ント)との要請が高まりつつあり、これに応えるものと
して、例えば特公平5−9027号公報には、誘導コイ
ルに高周波電流を流して生じた高周波磁界により、加熱
媒体としての金属導体からなる中空の定着ローラに誘導
渦電流を誘起させ、加熱媒体自身の表皮抵抗によって当
該加熱媒体そのものを直接ジュール発熱させる定着装置
が提案されている。この誘導加熱方式の定着装置によれ
ば、高周波誘導の利用により電気−熱変換効率が向上
し、ウォームアップタイムの短縮化が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録材への
熱伝達効率を考えるとローラによる接触加熱方式がよい
が、ローラは所定の熱容量を有するものであるため、プ
リント時になって加熱を開始するとある程度の待機時間
が必要とならざるを得ない。
【0005】そこで、発熱体として機能する加熱媒体の
熱容量を小さくする低熱容量化によって予熱時間の一層
の短縮が図れることから、加熱媒体を薄肉化することが
考えられ、例えば特開平8−44227号公報には、加
熱媒体として、上記定着ローラに代えて熱容量の小さい
可撓性を有する薄肉の金属スリーブを使用した定着装置
が開示されている。
【0006】しかしながら、金属スリーブは、その内側
に配置される固定ホルダと外側から圧接される加圧ロー
ラとの間に挟持され、加圧ローラの回転に伴って従動回
転される場合に、薄肉であるうえに接触摺動されること
から、摩耗や変形が発生し易く耐久性を低下させる虞れ
があった。
【0007】また、上記従来の誘導加熱方式の定着装置
にあっては、加熱媒体である定着ローラあるいは金属ス
リーブの内部に配置される磁束発生用コイルやコアの自
己発熱、および当該加熱媒体の内面への熱放射のため
に、コイル周辺の温度上昇が大きく、そのため高温での
耐熱性に優れたものをコイル被覆や周辺部材として用い
る必要があり、コスト高となってしまっていた。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、本発明の目的は、長寿命かつ低コ
ストな誘導加熱方式の定着装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の発明は、誘導加熱により発熱すると共に回
転可能に設けられ導電層を含む薄肉の発熱回転体と、前
記発熱回転体の外面に対向して配置され当該発熱回転体
を誘導加熱する誘導加熱源と、前記発熱回転体の内面に
当接する回転可能な内部加圧部材と、前記内部加圧部材
に対向して前記発熱回転体の外面に当接する回転可能な
外部加圧部材とを有し、前記発熱回転体と前記外部加圧
部材との間に記録材を挟持搬送させることにより現像剤
を当該記録材上に定着させることを特徴とする定着装置
である。この発明にあっては、誘導加熱源が発熱回転体
の外側に、その外面に対向して配置されているので、誘
導加熱源の自己発熱と発熱回転体の内面への熱放射のた
めに誘導加熱源周辺が大きく温度上昇する事態が軽減さ
れる。また、発熱回転体が、回転する外部加圧部材およ
び内部加圧部材により記録材と共に挟持搬送されるの
で、当該発熱回転体が接触摺動して摩耗や変形が発生す
ることもない。
【0010】また請求項2に記載の発明は、上記請求項
1記載の定着装置において、前記内部加圧部材は少なく
とも2つ設けられていることを特徴とする。
【0011】また請求項3に記載の発明は、上記請求項
1記載の定着装置において、前記外部加圧部材は少なく
とも2つ設けられていることを特徴とする。上記請求項
2乃至請求項3に係る発明にあっては、記録材が発熱回
転体により加熱される範囲が広くなるので、記録材に対
する加熱時間が長くとれる。しかも、広い加熱範囲を確
保しつつ、加圧部材を小さくすることができるので、加
圧部材の低熱容量化が可能となる。
【0012】また請求項4に記載の発明は、上記請求項
1記載の定着装置において、前記内部加圧部材に良熱伝
導性を有する熱拡散部材が当接されていることを特徴と
する。
【0013】また請求項5に記載の発明は、上記請求項
1記載の定着装置において、前記外部加圧部材に良熱伝
導性を有する熱拡散部材が当接されていることを特徴と
する。上記請求項4乃至請求項5に係る発明にあって
は、加圧部材に当接する熱拡散手段は良熱伝導性の特性
を有するので、加圧部材を介して発熱回転体の長手方向
の熱伝導が向上し、発熱回転体の熱が長手方向に伝わり
易くなる。このため、最大通紙巾よりも小形サイズの記
録材を連続で通紙するモードの場合でも、非通紙領域の
熱が加圧部材および熱拡散手段を通って通紙領域に伝導
され、発熱回転体の通紙領域における温度と非通紙領域
における温度との温度差が小さくなる。
【0014】また請求項6に記載の発明は、上記請求項
1記載の定着装置において、前記内部加圧部材に温度を
検出する温度検出手段が当接して配置されていることを
特徴とする。
【0015】また請求項7に記載の発明は、上記請求項
1記載の定着装置において、前記外部加圧部材に温度を
検出する温度検出手段が当接して配置されていることを
特徴とする。上記請求項6乃至請求項7に係る発明にあ
っては、薄肉の発熱回転体に当接させるのに比べ、内部
加圧部材であれば温度検出手段を当接させるのが容易と
なる。
【0016】また請求項8に記載の発明は、上記請求項
1記載の定着装置において、前記内部加圧部材および外
部加圧部材は、それぞれ軸芯を有するローラ体であるこ
とを特徴とする。この発明にあっては、軸芯により回転
可能に支持され、当該軸芯に回転駆動力が伝達される。
【0017】また請求項9に記載の発明は、上記請求項
8記載の定着装置において、前記軸芯は中空であること
を特徴とする。この発明にあっては、ニップ幅を広げる
ためなどに加圧部材の径を大きくすれば熱容量が大きく
なる傾向にあるが、軸芯を中空に構成することにより加
圧部材が低熱容量化される。
【0018】また請求項10に記載の発明は、上記請求
項9記載の定着装置において、前記軸芯の中空部は真空
であることを特徴とする。この発明にあっては、加圧部
材がさらに低熱容量化される。
【0019】また請求項11に記載の発明は、上記請求
項1記載の定着装置において、前記誘導加熱源は、断面
略E字状のコアと当該コアに巻かれる誘導コイルとを有
することを特徴とする。この発明にあっては、磁路の形
成により磁束の漏れが少なくなる。
【0020】また請求項12に記載の発明は、上記請求
項1記載の定着装置において、前記誘導加熱源は、断面
略コ字状のコアと当該コアに巻かれる誘導コイルとを有
することを特徴とする。この発明にあっては、誘導加熱
源が簡易な構成となる。
【0021】また請求項13に記載の発明は、上記請求
項1記載の定着装置において、前記誘導加熱源の前記発
熱回転体に対向する側に、断熱性を有する部材を配置し
たことを特徴とする。この発明にあっては、発熱した発
熱回転体の熱が逃げず、同時に、発熱した発熱回転体に
より誘導加熱源に熱が加わることが防止される。
【0022】また請求項14に記載の発明は、上記請求
項1記載の定着装置において、前記誘導加熱源の前記発
熱回転体に対向する側に、熱放射率εが0<ε<0.6
を満たす低熱放射面を有する部材を、当該低熱放射面を
前記発熱回転体に向けて配置したことを特徴とする。こ
の発明にあっては、低熱放射面に対する発熱した発熱回
転体の熱の放出エネルギーが抑えられる。
【0023】また請求項15に記載の発明は、上記請求
項1記載の定着装置において、前記誘導加熱源による加
熱は前記発熱回転体の回転中にのみ行うことを特徴とす
る。この発明にあっては、発熱回転体の外側に誘導加熱
源を配置することによって一部のみ加熱されて高温にな
り過ぎることが防止される。
【0024】また請求項16に記載の発明は、上記請求
項15記載の定着装置において、前記誘導加熱源による
加熱は、制御手段の出力する前記発熱回転体回転用のモ
ータの動作信号および加熱信号の論理積を、前記誘導加
熱源に供給する高周波電流を発生させる高周波インバー
タへの加熱信号とすることにより、前記発熱回転体の回
転中にのみ行うことを特徴とする。この発明にあって
は、制御系統に異常が発生しても発熱回転体の回転中に
しか加熱されない。
【0025】また請求項17に記載の発明は、上記請求
項15記載の定着装置において、前記誘導加熱源による
加熱は、制御手段の出力する加熱信号と前記発熱回転体
回転用モータを駆動させるモータドライバの出力する回
転信号との論理積を、前記誘導加熱源に供給する高周波
電流を発生させる高周波インバータへの加熱信号とする
ことにより、前記発熱回転体の回転中にのみ行うことを
特徴とする。この発明にあっては、制御系統の異常に加
え発熱回転体回転用モータに故障が生じたときでも発熱
回転体の回転中にしか加熱されない。
【0026】また請求項18に記載の発明は、上記請求
項1記載の定着装置において、前記誘導加熱源は、少な
くとも2つの分離した巻回部を備えた誘導コイルを有す
ることを特徴とする。この発明にあっては、発熱回転体
の広い範囲にわたり効率良く加熱される。
【0027】また請求項19に記載の発明は、上記請求
項18記載の定着装置において、前記誘導コイルの隣設
する巻回部は同方向に巻かれていることを特徴とする。
この発明にあっては、各巻回部で発生する磁束が打ち消
し合うことなく誘導加熱に供される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に
係る定着装置を概略で示す断面図である。
【0029】図1に示す定着装置は、搬送される記録媒
体である記録材上に形成された未定着画像の現像剤を熱
によって融解して当該記録媒体上に融着させる誘導加熱
方式のものであり、高周波磁界を生じるコイル・アセン
ブリ10と、コイル・アセンブリ10による誘導加熱に
よって発熱すると共に回転可能に設けられた金属スリー
ブ11(発熱回転体に相当する)と、金属スリーブ11
の内面に当接する回転可能な内部加圧部材12と、内部
加圧部材12に対向して金属スリーブ11の外面に当接
する回転可能な外部加圧部材13とを有している。
【0030】外部加圧部材13は図1中矢印a方向に回
転可能に設けられ、金属スリーブ11は、外部加圧部材
13と内部加圧部材12との間に挟持され、外部加圧部
材13の回転に伴って従動回転する。
【0031】未定着のトナー像が転写されている記録材
14は、図1中矢印bで示すように左方向から搬送さ
れ、記録材14を挟持するニップ部23に向けて送り込
まれる。記録材14は、加熱された金属スリーブ11の
熱と、両加圧部材12,13から作用する圧力とが加え
られながら、ニップ部23を搬送される。これにより、
未定着トナーが定着され、記録材14上には定着トナー
像が形成される。ニップ部23を通過した記録材14
は、金属スリーブ11の曲率により自然に、および先端
部が金属スリーブ11の表面に当接する分離爪15によ
り金属スリーブ11から分離され、図1中右方向に搬送
される。この記録材14は、図示しない排紙ローラによ
って搬送され、排紙トレイ上に排出される。
【0032】前記金属スリーブ11は、可撓性を有する
薄肉の中空金属導体であり、例えばニッケル、鉄、SU
S430などの導電性磁性材料から形成される導電層を
含んでいる。金属スリーブ11の外周表面には、フッ素
樹脂をコーティングして、耐熱性の離型層が形成されて
いる。金属スリーブ11の肉厚は、20μm〜60μm
である。
【0033】この実施の形態1では特に、金属スリーブ
11の外側に、その外面に対向して、当該金属スリーブ
11に誘導電流(渦電流)を誘起させてジュール発熱さ
せることにより加熱するコイル・アセンブリ10(誘導
加熱源に相当する)が配置されている。このコイル・ア
センブリ10は、図示しないホルダに支持され、金属ス
リーブ11の外面との間に所定寸法の隙間を隔てて、定
着ユニットフレームに固定される。したがって従来のよ
うに金属スリーブ等の内部に配置されるコイルやコアの
自己発熱、および当該加熱媒体の内面への熱放射のため
に熱が籠り、コイル周辺が加熱されることを防止するこ
とができ、またコイル・アセンブリ10が金属スリーブ
11の外側に配置されているので、コイル自身の発熱に
よる熱エネルギーが発散され自然冷却されるようになっ
ている。
【0034】コイル・アセンブリ10は、断面略E字状
のコア16と、当該コア16の中央脚部16aの周囲に
図示しない絶縁部材を介して銅線が複数回巻かれて形成
された、金属スリーブ11に誘導電流を誘起させるため
の高周波磁界を生じる誘導コイル18とを有する。
【0035】誘導コイル18としては、表面に融着層と
絶縁層を持つ単一またはリッツ銅線を用いることが好ま
しい。コア16は、図2に示すように、誘導コイル18
が巻かれる断面略I字状の中央脚部16aと、外側脚部
を備えた断面略コ字状の外縁部16bとに分割されて構
成されており、これら中央脚部16aおよび外縁部16
bは、磁性材料である例えばフェライトコアや積層コア
からなり、共に誘導コイル18により生じる磁束の磁路
を形成している。このような磁路の形成により磁束の漏
れが少なくなり加熱効率上好ましい。
【0036】このように断面略E字状のコア16が中央
脚部16aおよび外縁部16bに分割されているので、
誘導コイル18をまず脚部16aに複数回巻き、この状
態で外縁部16bの中へ図中矢印方向に組み込むことに
より、コイル・アセンブリ10の製造がきわめて容易と
なるばかりか、コイルの銅線を傷めたり絶縁層を剥がし
たりする虞れを確実に防止することができる。なお、図
3に示すように、脚部16aを断面略T字状に形成する
ことも可能であり、このようにすればコイルの巻き崩れ
を回避し易くなる。なお、この分割型の断面略E字状の
コアを備えるコイル・アセンブリは、図1に示す定着装
置のほか、任意の誘導加熱式の定着装置に対して使用す
ることができる。
【0037】コイル・アセンブリ10は、図1に示した
ように、金属スリーブ11の外面に沿うように脚部の先
端位置を揃えるのが加熱効率上好ましいが、図4に示す
ように、脚部の先端位置を面一に揃えた構成としてもよ
い。また、図5に示すように、断面略コ字状にコア16
を形成し、当該コア16の中央部に誘導コイル18を巻
いてコイル・アセンブリ10を簡易に構成することも可
能であり、コスト低減が図られる。さらに、コイル・ア
センブリ10は、図1に示すような金属スリーブ11の
上方ではなく、例えばニップ部23の上流側などに位置
させることもできる。
【0038】また、図6に示すように、コア16を多数
の脚部16v〜16zを備えた形状とし、複数の分離し
た巻回部18a,18bを備えた誘導コイル18を有す
るように、コイル・アセンブリ10を構成することも可
能である。このようにすれば、金属スリーブ11の大き
さに応じて、広い範囲を効率良く加熱することができ
る。ここで、断面略I字状の脚部16w,16yは本体
コアと分割されており、誘導コイル18の隣設する巻回
部18a,18bは、それぞれ前記脚部16w,16y
に同方向に巻かれた後、本体コアに組み入れられてい
る。これにより、各巻回部で発生する磁束が打ち消し合
うことなく誘導加熱に供され、効率的な加熱を行うこと
ができる。
【0039】なお、分離した巻回部は、図6に示すよう
な2つに限られずさらに多く設けてもよい。また、図1
に示すコイル・アセンブリ10を複数配置して広い範囲
を効率良く加熱する構成とすることも可能である。
【0040】図1に示すように、コイル・アセンブリ1
0の金属スリーブ11に対向する側には、板状の断熱性
を有する部材24が配置される。この断熱性を有する部
材24としては、例えば発泡させた耐熱弾性材が適して
おり、具体的には、発泡スポンジゴムや発泡シリコンゴ
ムなどが使用される。また多孔質セラミックスなどの耐
熱多孔質体を使用することも可能である。このようにす
れば、発熱した金属スリーブ11の熱を逃がさないよう
にすることができる共に、この発熱した金属スリーブ1
1によりコイル・アセンブリ10に熱が加わることを防
止することができる。したがって、記録材への加熱効率
が上がると共に、コイル周辺の温度上昇をさらに小さく
することができる。
【0041】また、コイル・アセンブリ10の金属スリ
ーブ11に対向する側に、上記の断熱性を有する部材2
4に代えて、熱放射率εが0<ε<0.6を満たす板状
の低熱放射面を有する部材を配置してもよい。具体的に
は、例えば非磁性材料からなる板にアルミ含有塗料を塗
布することにより、熱放射率εを0.3〜0.4にする
ことができ、また、亜鉛メッキを施すことにより熱放射
率εを0.2〜0.3にすることができる。さらには施
したメッキ面を鏡面加工することにより熱放射率εを約
0.06ときわめて小さくすることも可能である(いず
れも温度範囲120℃〜500℃)。このようにして、
前記低熱放射面を、一般的に使用されている鉄やステン
レスなどの酸化時の熱放射率εの略下限値である0.6
より小さくすることができる。これにより、低熱放射面
に対する発熱した金属スリーブ11の熱の放出エネルギ
ーを抑えることができ、記録材への加熱効率の向上とコ
イル周辺の温度上昇防止とが図られる。なお、前記低熱
放射面を、前記断熱性を有する部材24の金属スリーブ
11に対向する側の端面に形成することも可能である。
【0042】内部加圧部材12および外部加圧部材13
は、軸芯19,22と、当該軸芯19,22の周囲に形
成された表面離型性耐熱ゴム層であるシリコンゴム層2
0,25とから構成されるローラ形状を呈しており、軸
芯19,22により回転可能に支持でき回転駆動力の伝
達も可能となる。なお、例えばスポンジなどの熱容量の
小さいものを使用することも可能である。また、加圧部
材12,13の外面にフッ素樹脂からなる薄肉のチュー
ブを被覆してもよい。
【0043】軸芯19,22は、例えば金属製である芯
金からなり、中空に構成される。ニップ幅を広げるため
などに加圧部材12,13の径を大きくすれば熱容量が
大きくなる傾向にあるが、軸芯19,22を中空に構成
することにより、加圧部材12,13が低熱容量化さ
れ、定着に使われる熱の散逸を抑えることが可能にな
る。また、軸芯19,22の中空部を真空にすれば、加
圧部材12,13がさらに低熱容量化されるので好まし
い。
【0044】外部加圧部材13は図1中矢印a方向に回
転駆動される構成となっており、金属スリーブ11は、
外部加圧部材13と回転自在な内部加圧部材12との間
に挟持され、外部加圧部材13の回転駆動に伴って従動
回転する。このように、金属スリーブ11は、回転する
外部加圧部材13および内部加圧部材12により挟持搬
送されるようになっているので、接触摺動して摩耗や変
形が発生することの防止が図られている。なお、内部加
圧部材12を回転駆動させることによって外部加圧部材
13が従動回転する構成を採ることも可能である。
【0045】図7は、本定着装置が搭載される画像形成
装置を制御する回路の概略ブロック図である。
【0046】商用の電源の交流を整流し、高周波インバ
ータ32で高周波に変換して発生された高周波電流は、
誘導加熱コイル18へ供給されて磁束が発生する。制御
手段としてのCPU31は、温度センサ21により金属
スリーブ11の温度を検出し監視しながら、高周波イン
バータ32にオン/オフ信号を出力し温度制御を行って
いる。CPU31はまた、モータドライバ33を介して
モータ34を駆動させることにより、外部加圧部材13
などの搬送用ローラを回転駆動させる。なお、温度セン
サ21は、図示のように、金属スリーブ11の外面に当
接して設けられている。温度センサ21は、例えば、サ
ーミスタより構成され、このサーミスタで電位を測定す
ることにより金属スリーブ11の温度が検出される。
【0047】CPU31には、給紙部35、現像部36
および転写部37が接続されており、CPU31は、プ
リント命令に応じ、記録材14に所定の画像の形成を行
うべく装置各部を統括制御している。
【0048】次に、図8に示す画像形成装置各部の動作
のタイミングチャートを参照して本実施の形態の作用を
説明する。
【0049】まずプリント命令が発せられると、CPU
31は、モータ34を動作させることにより外部加圧部
材13などの搬送用ローラを回転駆動させると共に、金
属スリーブ11の外側に配置される誘導コイル18に高
周波電流を通電をする(図8の)。次いで給紙部35
がオンされて記録材14が給紙搬送される(図8の
)。図示しない現像部36がオンして(図8の)形
成された画像は、記録材14が転写部37に突入される
ことにより(図8の)、未定着トナー像として記録材
14に転写されて形成される。
【0050】一方、金属スリーブ11は磁性材料からな
るので、誘導コイル18により発生する磁束が供給さ
れ、高周波誘導電流が誘起されて発熱する。しかも誘導
加熱方式は発熱効率が高く、金属スリーブ11を薄肉に
形成して低熱容量化をも図っているので、金属スリーブ
11は高速で昇温する。金属スリーブ11が所定の定着
温度に達すると(図8の)、温度制御がなされ当該温
度を保持する。
【0051】また、金属スリーブ11は、外部加圧部材
13と内部加圧部材12との間に圧接挟持され、外部加
圧部材13のの回転に伴って、内部加圧部材12と一緒
に従動回転する。
【0052】ここで、コイル・アセンブリ10による金
属スリーブ11の加熱は、金属スリーブ11の回転中に
のみ行われるように制御されるので、金属スリーブ11
の外側にコイル・アセンブリ10を配置することによっ
て一部のみ加熱されて高温になり過ぎることの防止が図
られている。
【0053】なお、図9に示す概略ブロック図のように
制御回路を構成して、CPU31の出力するモータの動
作信号S1および加熱信号S2の論理積を、高周波イン
バータ32への加熱信号、即ちコイル通電信号S3とす
ることが望ましい。この場合の画像形成装置各部の動作
のタイミングチャートを図10に示す。このようにすれ
ば、制御系統に異常が発生しても(図10の間)、
金属スリーブ11の回転中にしか加熱されない。したが
って、CPUの暴走やソフトウェアのバグによる異常動
作が発生しても、誤って金属スリーブ11の回転中でな
いときに加熱してしまうような事態を防止できる。
【0054】また、図11に示す概略ブロック図のよう
に制御回路を構成して、CPU31の出力する加熱信号
S2とモータ34を駆動させるモータドライバ33の出
力する回転信号S4との論理積を、高周波インバータ3
2への加熱信号、即ちコイル通電信号S3とすることが
さらに望ましい。この場合の画像形成装置各部の動作の
タイミングチャートを図12に示す。このようにすれ
ば、制御系統の異常に加えモータ34に故障が生じたと
きでも(図12の)、金属スリーブ11の回転中にし
か加熱されない。したがって、CPUの暴走やソフトウ
ェアのバグによる異常動作のほか、金属スリーブ11を
回転させるモータに故障が生じたときでも、誤って金属
スリーブ11の回転中でないときに加熱してしまうよう
な事態を防止できる。
【0055】未定着のトナー像が転写されている記録材
14は、記録材14を挟持するニップ部23に向けて送
り込まれ、加熱された金属スリーブ11の熱と加圧部材
12,13から作用する圧力とが加えられながらニップ
部23を搬送されることにより、現像剤が記録材14上
に定着される。定着後、記録材14は、図示しない排出
ローラに引き継いで搬送されて排出トレイに排出され、
外部加圧部材13などの搬送用ローラが停止して、所定
の定着画像が形成された記録材14の排出が完了する
(図8の)。
【0056】このように本実施の形態によれば、コイル
・アセンブリ10が金属スリーブ11の外側に、その外
面に対向して配置されているので、誘導コイル18やコ
ア16の自己発熱や金属スリーブ11の内面への熱放射
のためにコイル周辺が大きく温度上昇する事態を防止す
ることができ、したがって、必要以上に高温での耐熱性
に優れたものをコイル被覆や周辺部材として用いなくて
もよくなり、コスト低減が可能となる。また、金属スリ
ーブ11が回転する外部加圧部材13および内部加圧部
材12により記録材14と共に挟持搬送されるので、当
該金属スリーブ11が接触摺動して摩耗や変形が発生す
ることを防止することができる。
【0057】図13は、本発明の実施の形態2に係る定
着装置を概略で示す断面図であり、実施の形態1と共通
している部材には同一の符号を付してある。この実施の
形態2では特に、内部加圧部材12に良熱伝導性を有す
る熱拡散部材41が当接されている点で、実施の形態1
と相違している。
【0058】図2に示す熱拡散手段41は円柱形状を呈
し、その外面が内部加圧部材12に当接され内部加圧部
材12の回転に応じて従動回転するようになっている。
熱拡散手段41は、内部加圧部材12の長手方向に沿う
寸法と同じ長さを有する比較的長尺の形態が好ましい
が、長手方向の良好な熱伝達を実現し得る範囲内で、比
較的短いものをホルダ12の長手方向に沿って複数個配
置した形態でもよい。
【0059】熱拡散部材41は、良熱伝導性を有するも
のが好ましく、具体的には、アルミニウム、銀、銅ある
いはこれらの合金などから形成される。また、熱伝導性
を良好にしたセラミックやいわゆるヒートパイプを使用
することも可能である。熱拡散手段41は、その熱伝導
度が所定の値となるように、材質が選択され、断面積が
決定される。
【0060】内部加圧部材12に当接する熱拡散手段4
1は良熱伝導性の特性を有する材質からなるので、内部
加圧部材12を介して金属スリーブ11の長手方向の熱
伝導が向上し、金属スリーブ11の熱が長手方向に伝わ
り易くなる。このため、最大通紙巾よりも小形サイズの
記録材14を連続で通紙するモードの場合でも、非通紙
領域の熱が内部加圧部材12および熱拡散手段41を通
って通紙領域に伝導され、金属スリーブ11の通紙領域
における温度と、非通紙領域における温度との温度差が
小さくなる。このようにして非通紙領域における温度上
昇が低減されて金属スリーブ11の長手方向の温度ムラ
が抑制される結果、樹脂材料からなる分離爪15などの
周辺部材の耐熱寿命が低下したり熱的損傷を被ったりす
ることがなくなり、さらには、大形サイズの記録材14
を前記モードの直後に通紙したときでも、定着性に部分
的なムラが発生することがなく、高温オフセットを防止
できる。
【0061】このように実施の形態2によれば、発熱す
る金属スリーブ11の長手方向の温度ムラを抑制し、い
かなる通紙モードにおいても安定した定着性能を実現す
ることが可能となる。なお、図14に示すように、外部
加圧部材13に良熱伝導性を有する熱拡散部材41を当
接させた構成としてもよい。
【0062】図15は、本発明の実施の形態3に係る定
着装置を概略で示す断面図であり、実施の形態1と共通
している部材には同一の符号を付してある。この実施の
形態3では特に、内部加圧部材12に温度を検出する温
度センサ21が当接して配置されている点で、温度セン
サ21が金属スリーブ11に当接されている実施の形態
1と相違している。
【0063】この実施の形態3によれば、薄肉の金属ス
リーブ11に当接させるのに比べ、内部加圧部材12で
あれば温度センサ21を当接させるのが容易となり、温
度センサ21の確実な当接により温調制御することがで
きる。但し、この場合には、内部加圧部材12の表面を
ある程度熱伝導性の良いものとする必要がある。なお、
図16に示すように、外部加圧部材13に温度センサ2
1を当接させた構成としてもよい。
【0064】図17は、本発明の実施の形態4に係る定
着装置を概略で示す断面図であり、実施の形態1と共通
している部材には同一の符号を付してある。なお、図1
7および後述する図18においては、コイル・アセンブ
リ10、分離爪15、温度センサ21などは図示省略す
る。実施の形態4では特に、内部加圧部材12が2つの
ローラ12a,12bから構成されている点で、実施の
形態1と相違する。
【0065】この実施の形態4によれば、記録材14お
よび現像剤が金属スリーブ11により加熱される範囲が
広くなるので、記録材に対する加熱時間を長くとれ、定
着温度をより低く設定でき、熱効率を上げることができ
る。しかも、上記のように広い加熱範囲を確保しつつ、
ローラ12a,12bを小径にすることができるので、
内部加圧部材12の低熱容量化が可能となり、金属スリ
ーブ11の熱の無駄な散逸を抑えることができる。な
お、図18に示すように、内部加圧部材12を1つとし
て外部加圧部材13を2つのローラ13a,13bから
構成してもよい。また、加圧部材12,13は、図示よ
りさらに多いローラから構成することも勿論可能であ
る。
【0066】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、種々変更が可
能である。例えば上述した実施の形態では、発熱回転体
として可撓性を有する金属スリーブを使用した定着装置
について説明したが、本発明は、薄肉の中空の金属ロー
ラを使用した誘導加熱定着装置に対しても適用すること
ができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載の誘導加熱方式の定着装
置によれば、誘導加熱源が発熱回転体の外側に、その外
面に対向して配置されているので、誘導加熱源の自己発
熱と発熱回転体の内面への熱放射のために誘導加熱源周
辺が大きく温度上昇する事態を軽減することができ、し
たがって、必要以上に高温での耐熱性に優れたものをコ
イル被覆や周辺部材として用いなくてもよくなり、コス
ト低減が可能となる。
【0068】また、発熱回転体が、回転する外部加圧部
材および内部加圧部材により記録材と共に挟持搬送され
るので、当該発熱回転体が接触摺動して摩耗や変形が発
生することを防止することができ、長寿命化を図ること
ができる。
【0069】請求項2乃至請求項3に記載の定着装置に
よれば、記録材に対する加熱時間を長くとれ、定着温度
をより低く設定でき、熱効率を上げることができる。し
かも、広い加熱範囲を確保しつつ、加圧部材を小さくす
ることができるので、加圧部材の低熱容量化が可能とな
り、発熱回転体の熱の無駄な散逸を抑えることができ
る。
【0070】請求項4乃至請求項5に記載の定着装置に
よれば、発熱する発熱回転体の長手方向の温度ムラを抑
制し、いかなる通紙モードにおいても安定した定着性能
を実現することが可能となる。
【0071】請求項6乃至請求項7に記載の定着装置に
よれば、加圧部材であれば温度検出手段を当接させるの
が容易となり、温度検出手段の確実な当接により温調制
御することができる。
【0072】請求項8に記載の定着装置によれば、加圧
部材が低熱容量化され、定着に使われる熱の散逸を抑え
ることが可能になる。
【0073】請求項9に記載の定着装置によれば、加圧
部材をさらに低熱容量化することができる。
【0074】請求項10に記載の定着装置によれば、軸
芯により回転可能に支持でき、軸芯に回転駆動力を伝達
することができる。
【0075】請求項11に記載の定着装置によれば、磁
路の形成により磁束の漏れが少なくなり加熱効率上好ま
しい。
【0076】請求項12に記載の定着装置によれば、誘
導加熱源が簡易に構成できコスト低減が図られる。
【0077】請求項13に記載の定着装置によれば、記
録材への加熱効率が上がると共に、誘導加熱源周辺の温
度上昇をさらに小さくすることができる。
【0078】請求項14に記載の定着装置によれば、記
録材への加熱効率の向上とコイル周辺の温度上昇防止と
を図ることができる。
【0079】請求項15に記載の定着装置によれば、発
熱回転体の外側に誘導加熱源を配置することによって一
部のみ加熱されて高温になり過ぎることを防止できる。
【0080】請求項16に記載の定着装置によれば、制
御手段の暴走やソフトウェアのバグによる異常動作が発
生しても、誤って発熱回転体の回転中でないときに加熱
してしまうような事態を防止できる。
【0081】請求項17に記載の定着装置によれば、制
御手段の暴走やソフトウェアのバグによる異常動作に加
え、発熱回転体回転用モータに故障が生じたときでも、
誤って発熱回転体の回転中でないときに加熱してしまう
ような事態を防止できる。
【0082】請求項18に記載の定着装置によれば、発
熱回転体の大きさに応じて、広い範囲を効率良く加熱す
ることができる。
【0083】請求項19に記載の定着装置によれば、効
率的な加熱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る定着装置の概略
断面図である。
【図2】 図1に示すコイル・アセンブリの分解正面図
である。
【図3】 コイル・アセンブリの別案を示す分解正面図
である。
【図4】 コイル・アセンブリの別案を示す正面図であ
る。
【図5】 コイル・アセンブリの別案を示す正面図であ
る。
【図6】 コイル・アセンブリの別案を示す正面図であ
る。
【図7】 本定着装置が搭載される画像形成装置を制御
する回路の概略ブロック図である。
【図8】 画像形成装置各部の動作のタイミングチャー
トである。
【図9】 制御回路の別案の概略ブロック図である。
【図10】 図9の場合の動作タイミングチャートであ
る。
【図11】 制御回路のさらに別案の概略ブロック図で
ある。
【図12】 図11の場合の動作タイミングチャートで
ある。
【図13】 本発明の実施の形態2に係る定着装置の概
略断面図である。
【図14】 図13の定着装置の変形例を示す概略断面
図である。
【図15】 本発明の実施の形態3に係る定着装置の概
略断面図である。
【図16】 図15の定着装置の変形例を示す概略断面
図である。
【図17】 本発明の実施の形態4に係る定着装置の概
略断面図である。
【図18】 図17の定着装置の変形例を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
10…コイル・アセンブリ(誘導加熱源)、 11…金属スリーブ(発熱回転体)、 12…内部加圧部材、 13…外部加圧部材、 14…記録材、 16…コア、 18…誘導コイル、 18a,18b…巻回部、 19,22…軸芯、 21…温度検出手段(温度センサ)、 23…ニップ部、 24…断熱性を有する部材、 31…CPU(制御手段)、 41…熱拡散部材。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導加熱により発熱すると共に回転可能
    に設けられ導電層を含む薄肉の発熱回転体と、 前記発熱回転体の外面に対向して配置され当該発熱回転
    体を誘導加熱する誘導加熱源と、 前記発熱回転体の内面に当接する回転可能な内部加圧部
    材と、 前記内部加圧部材に対向して前記発熱回転体の外面に当
    接する回転可能な外部加圧部材とを有し、前記発熱回転
    体と前記外部加圧部材との間に記録材を挟持搬送させる
    ことにより現像剤を当該記録材上に定着させることを特
    徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記内部加圧部材は少なくとも2つ設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記外部加圧部材は少なくとも2つ設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記内部加圧部材に良熱伝導性を有する
    熱拡散部材が当接されていることを特徴とする請求項1
    記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記外部加圧部材に良熱伝導性を有する
    熱拡散部材が当接されていることを特徴とする請求項1
    記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記内部加圧部材に温度を検出する温度
    検出手段が当接して配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記外部加圧部材に温度を検出する温度
    検出手段が当接して配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記内部加圧部材および外部加圧部材
    は、それぞれ軸芯を有するローラ体であることを特徴と
    する請求項1記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 前記軸芯は中空であることを特徴とする
    請求項8記載の定着装置。
  10. 【請求項10】 前記軸芯の中空部は真空であることを
    特徴とする請求項9記載の定着装置。
  11. 【請求項11】 前記誘導加熱源は、断面略E字状のコ
    アと当該コアに巻かれる誘導コイルとを有することを特
    徴とする請求項1記載の定着装置。
  12. 【請求項12】 前記誘導加熱源は、断面略コ字状のコ
    アと当該コアに巻かれる誘導コイルとを有することを特
    徴とする請求項1記載の定着装置。
  13. 【請求項13】 前記誘導加熱源の前記発熱回転体に対
    向する側に、断熱性を有する部材を配置したことを特徴
    とする請求項1記載の定着装置。
  14. 【請求項14】 前記誘導加熱源の前記発熱回転体に対
    向する側に、熱放射率εが0<ε<0.6を満たす低熱
    放射面を有する部材を、当該低熱放射面を前記発熱回転
    体に向けて配置したことを特徴とする請求項1記載の定
    着装置。
  15. 【請求項15】 前記誘導加熱源による加熱は前記発熱
    回転体の回転中にのみ行うことを特徴とする請求項1記
    載の定着装置。
  16. 【請求項16】 前記誘導加熱源による加熱は、制御手
    段の出力する前記発熱回転体回転用のモータの動作信号
    および加熱信号の論理積を、前記誘導加熱源に供給する
    高周波電流を発生させる高周波インバータへの加熱信号
    とすることにより、前記発熱回転体の回転中にのみ行う
    ことを特徴とする請求項15記載の定着装置。
  17. 【請求項17】 前記誘導加熱源による加熱は、制御手
    段の出力する加熱信号と前記発熱回転体回転用モータを
    駆動させるモータドライバの出力する回転信号との論理
    積を、前記誘導加熱源に供給する高周波電流を発生させ
    る高周波インバータへの加熱信号とすることにより、前
    記発熱回転体の回転中にのみ行うことを特徴とする請求
    項15記載の定着装置。
  18. 【請求項18】 前記誘導加熱源は、少なくとも2つの
    分離した巻回部を備えた誘導コイルを有することを特徴
    とする請求項1記載の定着装置。
  19. 【請求項19】 前記誘導コイルの隣設する巻回部は同
    方向に巻かれていることを特徴とする請求項18記載の
    定着装置。
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