JP2003107941A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2003107941A
JP2003107941A JP2001301747A JP2001301747A JP2003107941A JP 2003107941 A JP2003107941 A JP 2003107941A JP 2001301747 A JP2001301747 A JP 2001301747A JP 2001301747 A JP2001301747 A JP 2001301747A JP 2003107941 A JP2003107941 A JP 2003107941A
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fixing
fixing device
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heated
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Masaomi Inoue
雅臣 井上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材のサイズに影響されることなく安定し
た連続定着ができ、かつ定着待機状態から定着可能状態
に移行する時間の短縮を図ることができる、出力スピー
ドとウォームアップタイムの高速化および低消費電力化
を両立する定着器を実現する。 【解決手段】 回転する円筒面を有する導電性の被加熱
部材と、前記被加熱部材に対向して配置され、線材を前
記被加熱部材の前記円筒面の回転軸方向の端部ではその
外周面に沿って、それ以外の部分では前記円筒面の母線
方向に沿って、周回して形成される励磁コイルと、前記
励磁コイルに対して前記被加熱部材とは反対側に、前記
円筒面の回転方向において前記励磁コイルを覆うように
配置され、少なくとも複数に分割された磁性材からなる
磁性部材と、前記磁性部材の一部を前記励磁コイルに対
して離接するための磁性部材離接手段とを有することを
特徴とする定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やファクシ
ミリ、プリンタなどの静電記録式の画像形成装置に使用
される定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ・複写機等のOA機器に
対し、省エネルギー化・高速化に加え低価格化への市場
要求が強くなってきている。これらの要求性能を達成す
るためには、プリンタや複写機等に用いられる定着装置
の熱効率の改善が必要である。
【0003】そこで近年、転写材上に付着したトナーを
溶融して永久的に固着させる定着装置として、無端帯状
の定着体の保有する熱によりトナーを溶融して転写材上
に固着させるベルト方式が採用されている。ベルト方式
による定着装置は、加熱手段により熱容量が小さい無端
帯状の定着体を加熱するため、定着待機状態から定着可
能状態に移行するのに要する時間(ウォームアップタイ
ム)が短いという特徴を持つ。また、さらなる省エネル
ギー化やウォームアップタイムの短縮化等を図るために
電磁誘導加熱方式の装置も提案されている。
【0004】以下にベルト定着方式の定着装置の構成に
ついて説明する。図6は従来におけるベルト方式の定着
装置を示す模式図である。図6に示す定着装置は、アル
ミニウム等の熱伝導性の高い金属製の中空円筒部材から
構成されていて内部にハロゲンランプ等の加熱手段10
4が設置された加熱ローラ102と、ステンレス等の機
械的強度が高い金属製の円筒部材を芯金として、その表
面に耐熱性の高い厚肉の弾性部材が被覆された定着ロー
ラ100とを備えている。加熱ローラ102と定着ロー
ラ100との間には、加熱ローラ102により加熱され
るとともに、これらのローラによって回転される無端帯
状の定着体101が張架されている。103はステンレ
ス等の金属製の中空円筒部材を芯金として、その表面に
耐熱性およびトナー離型性の高い弾性部材が被覆され、
定着体101に対して順方向に回転する加圧ローラであ
り、定着体101を介して定着ローラ100に圧接す
る。加圧ローラ103の内部にハロゲンランプ等の加熱
手段が設置される場合もある。これにより加圧ローラ1
03は定着体101を介して定着ローラ100を押圧し
て接触部を形成し、トナー像の転写された転写材50は
この接触部に送り込まれる。なお、無端帯状の定着体1
01の外周面に接触するようにして、この定着体101
の表面にシリコン等のオイルを塗布して定着体の表面に
トナーが付着するのを防止するオイル塗布ローラ106
が設けられている場合もある。また、定着体101およ
び加圧ローラ103の近傍には、サーミスタなどの熱応
答性の高い感温素子からなる温度検出手段60がそれぞ
れ配置されている。そして、これらの温度検出手段60
から出力される信号に基づいて、加熱手段104の出力
が制御され、加熱ローラ102および加圧ローラ103
がそれぞれ所定の温度に保持される。
【0005】以上の構成を有する従来の定着装置では、
無端帯状の定着体101を薄肉化容易であるため熱容量
が小さく、急速に加熱することが可能である。しかし、
無端帯状の定着体101の製造価格は画像形成装置全体
の製造価格を左右する主部材になっており、低価格化が
要求されている。
【0006】そこで、無端帯状の定着体101を用い
ず、ウォームアップタイムの短縮化を図るためにハロゲ
ンランプ等による加熱手段から電磁誘導加熱手段を用い
た定着装置も提案されている。以下に、その一例の構成
について説明する。
【0007】図7は従来の誘導加熱方式の定着装置を示
す模式図である。図7に示すように、機械的強度が高い
磁性金属製の円筒部材を芯金として、その表面にトナー
離型層を有し耐熱性の高い弾性部材が被覆された定着ロ
ーラ200と、定着ローラ200に圧接して、ステンレ
ス等の金属製の中空円筒部材を芯金としその表面に耐熱
性およびトナー離型性の高い弾性部材が被覆され、定着
ローラ200に対して順方向に回転する加圧ローラ(図
において、定着ローラ200のさらに奥側に位置する)
と、定着ローラ200の外周に位置し、定着ローラ20
0の軸方向へ折り返し巻き付けられた励磁コイル201
と、定着ローラ200の軸方向に任意の間隔を保って配
される磁性部材202とからなる。励磁コイル201の
発生した磁束により、定着ローラ200の円筒部材に電
流を誘導させ、ジュール熱によって発熱させる。そし
て、加圧ローラは定着ローラ200を押圧して接触部を
形成し、トナー像の転写された転写材50は、この接触
部に送り込まれる。なお、定着装置内にオイル塗布手段
や温度制御手段が設定される場合もある。
【0008】以上の構成を有する従来の定着装置では、
製造価格が低い円筒部材で構成されるとともに、転写材
に接触する定着ローラの外周面に近い部分を直接加熱さ
れるのでウォームアップタイムも短くすることができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の定着装置では、小サイズの転写材を定着させ
る場合、転写材が通過しない領域では、転写材へ熱量供
給されることなく定着ローラが加熱されるために、転写
材が通過する領域に比べ高温となり、定着可能温度範囲
から外れて、軸受け等の定着装置を構成する諸部品が破
損する恐れがある。特に、連続して転写材を通過させる
と、このような現象が起こりやすい。また、不要なエネ
ルギーを消費することにもなる。過昇温を防ぐ手段とし
て、小サイズの転写材が通過しない領域に温度センサー
を設けて、高温になると加熱電源オフする温度制御方法
が考えられるが、その間は転写材を通過させることがで
きず、出力スピードが低下する。また、小サイズの転写
材が通過しない領域に対応する磁性部材の間隔を広げた
り、透磁率を下げたりすることにより温度を下げること
も考えられるが、小サイズ以外の転写材が通過するとき
には、逆に加熱出力が不均一となることから温度ムラが
著しくなり、定着不良が頻発することが予想される。さ
らに、部分的に加熱出力を低下させると、定着待機状態
から定着可能状態に移行する時間や、温度の均一安定化
のための時間が長く必要になり、ウォームアップタイム
の遅延化を誘発させる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の定着装置は、導電性の被加熱部材と、前記
被加熱部材に対向して配置される励磁コイルと、前記励
磁コイルに対して前記被加熱部材とは反対側に、前記励
磁コイルを覆うように配置され、少なくとも複数に分割
された磁性部材と、前記磁性部材の少なくとも一部を前
記励磁コイルに対して離接するための離接手段とを有す
ることを特徴とする定着装置である。
【0011】これにより、小サイズの転写材を定着させ
ても、過昇温を防ぐための間欠動作をさせることなく、
また複雑な温度制御手段を付加することもなく、連続し
て転写材を定着させることができる。さらに、定着ロー
ラ端部の加熱効率を向上させることが可能になるので、
出力スピードの向上とウォームアップタイムの高速化お
よび低消費電力化を両立する定着装置を提供することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、導電性の被加熱部材と、前記被加熱部材に対向して
配置される励磁コイルと、前記励磁コイルに対して前記
被加熱部材とは反対側に、前記励磁コイルを覆うように
配置され、少なくとも複数に分割された磁性部材と、前
記磁性部材の少なくとも一部を前記励磁コイルに対して
離接するための離接手段とを有することを特徴とする定
着装置である。これにより、部分的に加熱出力を調整す
ることが可能となる。したがって、出力スピードの向上
とウォームアップタイムの高速化および低消費電力化を
両立する定着装置を得ることが可能になる。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記磁性部材離接手段が、前記
磁性部材の一部を前記励磁コイルに対して相対的に回転
移動させることにより離接させることを特徴とする定着
装置である。これにより、簡易な構成により磁性部材の
離接が実現できる。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
2記載の発明において、前記磁性部材が、前記磁性部材
離接手段からの回転力を伝達する伝達部を有することを
特徴とする定着装置である。これにより、簡易な構成に
より磁性部材の離接が実現でき、装置が小型化できる。
【0015】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1または請求項2記載の発明において、定着する転写材
の幅に応じて、前記磁性部材を前記励磁コイルに対して
離接することを特徴とする定着装置である。これによ
り、転写材の幅に応じて、部分的に加熱させることが可
能となる。
【0016】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4記載の発明において、前記転写材の幅よりも、前記円
筒面の軸方向外側に位置する前記磁性部材を、前記励磁
コイルから離間させることを特徴とする定着装置であ
る。これにより、小サイズの転写材を定着する場合にお
いても、非通紙部の温度が過剰に上昇することを防止で
きる。また、転写材のサイズに対応した最小限の発熱を
行うため、低消費電力化を実現することも可能となる。
さらに、出力スピードの向上とウォームアップタイムの
短縮化を実現できる。
【0017】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
5の発明において、前記励磁コイルから離間した状態の
前記磁性部材が、転写材の搬送路を形成することを特徴
とする定着装置である。これにより、転写材の搬送安定
性を向上する定着装置を得ることが可能になる。
【0018】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
5の発明において、前記転写材の幅よりも前記円筒面の
軸方向外側に位置する前記被加熱部材の前記励磁コイル
を覆う密度が、前記転写材に対応する領域における前記
被加熱部材の前記励磁コイルを覆う密度に比べ大きいこ
とを特徴とする定着装置である。これにより、定着ロー
ラ端部の発熱量を大きくすることが可能となり、定着ロ
ーラ端部からの熱流出をキャンセルして、温度均一性を
向上させることができる。したがって、ウォームアップ
タイムの短縮化を実現できる。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2、図3、図4および図5に基づいて説明する。
なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号
を記しており、重複した説明は省略されている。
【0020】図1は本発明の一実施の形態である定着装
置を示す説明図である。図2は電磁誘導式の加熱手段を
定着ローラの長手方向から示す説明図である。図3は最
小サイズ幅の転写材を定着させるときの定着装置の状態
を示す説明図である。図4は最小サイズ幅の転写材を定
着させたときの定着ローラの表面温度分布を示すグラフ
である。図5はウォームアップ時の定着ローラの表面温
度分布を示すグラフである。
【0021】図1に示すように、本実施の形態の定着装
置は、相互に平行に配置された定着ローラ1と加圧ロー
ラ10とを有し、定着ローラ1の外周側に、電磁誘導式
による加熱手段20が、定着ローラ1と加圧ローラ10
によって接触押圧形成されるニップ部を転写材50が通
過する空間を避けて配置されている。定着ローラ1は、
鉄材からなる円筒状の基材の外周面に、最大適応転写材
幅よりわずかに広く、耐熱性およびトナー離型性を有す
るシリコーンゴム層が被覆された被加熱部材2と、被加
熱部材2より厚く、耐熱性および保温性を有する発泡シ
リコーンからなる弾性部材3とを有する。定着ローラ1
の外径はφ20〜30mm程度、加熱手段20によって
発熱する被加熱部材2の鉄材の厚みは0.4〜2mm程度
となっている。また、シリコーンゴム層は1mm程度と
なっている。定着ローラ1の外周近傍には、サーミスタ
などの熱応答性の高い感温素子からなる温度検出手段6
0が設置されており、この部位における定着ローラ1の
外周面温度が温度検出手段60により検知される。そし
て、温度検出手段60から出力される信号に基づいて加
熱手段20への投入電力が制御される。
【0022】加圧ローラ10は金属部材の外周面に耐熱
性およびトナー離型性を有し、定着ローラ1の弾性部材
3よりも硬いシリコーンゴムからなる弾性部材11が被
覆されて、定着ローラ1と順方向に回転する構成になっ
ている。加圧ローラ10の外径はφ20〜30mm程度、
弾性部材11の肉厚は0.05〜8mm程度となってい
る。
【0023】電磁誘導式の加熱手段20は、定着ローラ
1の軸方向に任意の間隔を配して、定着ローラ1の円周
方向へ延伸するフェライト、パーマロイ等の高い透磁率
を有する材料からなる磁性部材21と、磁性部材21と
定着ローラ1との間に配され、定着ローラ1の軸方向へ
折り返し巻き付けられた励磁コイル22から構成されて
いる。なお励磁コイル22は励磁回路に接続されてい
る。図2に示すように、最小サイズ幅の転写材に対応す
る領域においては、磁性部材21の定着ローラの軸方向
における幅が、前記領域内に数個配置可能な程度に薄く
形成されていて、転写材の通過領域の中心に対して左右
対称に配置されている。また、最小サイズ幅外の領域A
においては、磁性部材21の定着ローラの軸方向におけ
る幅が、最小サイズ幅の転写材に対応する領域における
幅よりも広く形成されている。また、図2では図示して
いないが、領域Aにおける磁性部材21は、中央部を接
続面として分割される構成となっている。また、最小サ
イズ幅外の領域Aにおける磁性部材21は、図3に示す
ように、定着ローラ1の円周方向における磁性部材21
の両端部に回動力を伝達する伝達手段23を有し、外部
からの回動力伝達により励磁コイル22から回避できる
ような構成となっている。ここで、図2では最小サイズ
幅の転写材に対応する領域を加熱手段20および定着ロ
ーラ1の軸方向中心に配置しているが、加熱手段20お
よび定着ローラ1の端側に配置してもよい。但し、その
場合には、図2において最小サイズ幅外の領域Aは1ヶ
所になり、分割回避する磁性部材21も1ヶ所となる。
また、図3では定着ローラ1の円周方向における磁性部
材21の両端部に伝達手段23を有しているが、どちら
か一方のみでもよい。
【0024】これにより、加圧ローラ10は定着ローラ
1を押圧して接触部を形成し、トナー像の転写された転
写材50はこの接触部に挟み込まれる。そして、接触部
を通過する際に定着ローラ1の保有する熱により融解温
度まで加熱される。このようにして、定着ローラ1と加
圧ローラ10とが協働してトナー像を転写材50に定着
させる。
【0025】印字出力信号が出されると、温度検出手段
60により検出される定着ローラ1の表面温度が、定着
可能な温度になるまで昇温させるために、励磁回路から
励磁コイル22に電流が出力される。そして、励磁コイ
ル22に流れる電流により磁束が発生し、定着ローラ1
の磁性被加熱部材2に誘導電流が誘導され、そのジュー
ル熱によって発熱する。
【0026】転写材50が最小サイズ幅である場合、図
3に示すように、最小サイズ幅外の領域Aにおける磁性
部材21に設けられた伝達手段23に回動力が伝達さ
れ、最小サイズ幅外のA領域での磁性部材21は励磁コ
イル22から回避する。そのため、印字出力信号が出さ
れると、励磁コイル22に電流が流され、磁束を発生
し、定着ローラ1の磁性被加熱部材2が発熱するが、磁
性部材21が励磁コイル22から回避した最小サイズ幅
外の領域Aでは、発熱効率が下がり、最小サイズ幅の転
写材に対応する領域よりも発熱量が小さくなる。またこ
の時、回避した磁性部材21が、転写材の側端部をガイ
ドし、転写材50の蛇行搬送を防ぐような搬送路を形成
することも可能である。
【0027】図4に、最小サイズ幅の転写材を、連続し
て定着した時の、定着ローラ1の表面温度分布を示す。
図4において、従来の定着器による一実施例がB、本発
明による一実施例がCである。従来の定着器では、転写
材50に熱量を供給されない最小サイズ幅外の領域にお
いて、温度が大きく上昇する。これに対して、本発明に
よる実施例では、最小サイズ幅外の領域においては、定
着ローラ1の発熱量が低下するので、最小サイズ幅の転
写材に対応する領域の温度以上に上昇することはない。
【0028】一方、転写材50が最小サイズ幅より大き
い場合には、磁性部材21は元に戻され、転写材50に
対応する全領域において、磁性部材21と励磁コイル2
2による誘導加熱により定着ローラ1の表面が発熱す
る。図5にこの場合におけるウォームアップ時の定着ロ
ーラ1の表面温度分布を示す。従来の定着器による一実
施例がD、本発明による一実施例がEである。従来の定
着器では、定着ローラ1の両端からの熱流出により、ロ
ーラの中心から端になるほど温度が低くなる。したがっ
て、転写材50に対応する全領域が定着可能範囲になる
までのロスタイムが生じる。これに対し、本発明による
実施例では、前記のように最小サイズ幅の転写材を定着
する場合の過昇温対策させる必要がないため、ローラ端
部での発熱効率を向上させることで、定着ローラ1の両
端からの熱流出以上の熱量を供給でき、転写材50の対
応する全領域がほとんどタイムロスなく定着可能範囲に
なる。また本実例によれば、連続して小サイズの転写材
を定着させても、最小サイズ幅外の領域における定着ロ
ーラの温度が定着可能温度まで上昇することがないた
め、前記領域の温度を下げるためのウエイトタイムが必
要ない。これにより、出力スピードの向上とウォームア
ップタイムの高速化および低消費電力化を両立する定着
装置を得ることが可能になる。
【0029】なお、本実施例においては、最小サイズ幅
外の領域における磁性部材21は、幅広の一体のものを
用いたが、複数に分割して個々の磁性部材21を励磁コ
イル22から離接させることも可能である。このように
することにより、多種類の幅の転写材に対応することが
可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、転写材の
サイズに影響されることなく安定した連続定着ができ、
かつ定着待機状態から定着可能状態に移行する時間の短
縮を図ることができるため、出力スピードの向上とウォ
ームアップタイムの高速化および低消費電力化を両立す
る定着装置を得ることが可能になるという有効な効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である定着装置を示す図
【図2】同加熱手段の構成を示す図
【図3】同小サイズの転写材を定着するときの加熱手段
および定着装置を示す図
【図4】同小サイズの転写材を連続定着した時の定着ロ
ーラの表面温度分布を示す図
【図5】同ウォームアップ時の定着ローラの表面温度分
布を示す図
【図6】従来の一実施例の形態である定着装置を示す図
【図7】同加熱手段の構成を示す図
【符号の説明】
1 本発明の一実施の形態である定着ローラ 2 1における磁性被加熱部材 3 1における弾性部材 10 本発明の一実施の形態である加圧ローラ 11 10における弾性部材 20 本発明の一実施の形態である加熱手段 21 20における磁性部材 22 20における励磁コイル 23 20における回動力伝達手段 50 転写材 60 温度検出手段 100 従来の一実施の形態である定着ローラ 101 同ベルト状転写体 102 同加熱ローラ 103 同加圧ローラ 104 同加熱手段 106 同オイル塗布手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA24 AA30 BA25 BA27 BA30 BB06 BB13 BB15 BB18 BB29 BB30 BE06 CA07 CA17 CA30 3K059 AA08 AB27 AB28 AD03 AD13 CD14 CD52 CD53 CD64 CD65 CD66 CD72 CD73 CD75 CD77 CD79

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性の被加熱部材と、 前記被加熱部材に対向して配置される励磁コイルと、 前記励磁コイルに対して前記被加熱部材とは反対側に、
    前記励磁コイルを覆うように配置され、少なくとも複数
    に分割された磁性部材と、 前記磁性部材の少なくとも一部を前記励磁コイルに対し
    て離接するための離接手段とを有することを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 前記離接手段が、前記磁性部材の一部を
    前記励磁コイルに対して相対的に回転移動させることに
    より離接させることを特徴とする請求項1記載の定着装
    置。
  3. 【請求項3】 前記磁性部材が、前記離接手段からの回
    転力を伝達する伝達部を有することを特徴とする請求項
    2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 定着する転写材の幅に応じて、前記磁性
    部材を前記励磁コイルに対して離接することを特徴とす
    る請求項1または2のいずれかに記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記転写材の幅よりも、前記円筒面の軸
    方向外側に位置する前記磁性部材を、前記励磁コイルか
    ら離間させることを特徴とする請求項4記載の定着装
    置。
  6. 【請求項6】 前記励磁コイルから離間した状態の前記
    磁性部材が、転写材の搬送路を形成することを特徴とす
    る請求項5記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記転写材の幅よりも前記円筒面の軸方
    向外側に位置する前記被加熱部材の前記励磁コイルを覆
    う密度が、前記転写材に対応する領域における前記被加
    熱部材の前記励磁コイルを覆う密度に比べ大きいことを
    特徴とする請求項5記載の定着装置。
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