JP2016057481A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着処理時に定着ベルトから気化したワックスが、定着ベルトから拡散してしまうことを抑制する。
【解決手段】定着ローラ表面にカバー部材を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート上のトナー像を定着する定着装置に関する。この定着装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を複数備えた複合機等の画像形成装置に搭載され得る。
シートはトナー像を形成することができる記録媒体(記録材、メディア)であり、普通紙、コート紙、封筒、葉書、ラベル、OHPシート等が挙げられる。トナーは潜像に付着して潜像を現像する非磁性または磁性の顕画微粒粉体である。有彩色のものの他、白色や透明のものもある。
従来より電子写真式の画像形成装置においては、離型剤(ワックス)が含有されたトナーを用いてシートにトナー像を形成し、これを定着装置において加熱加圧することにより定着処理を行っている。
その定着処理の際に、トナーに含有されていたワックスが気化し、その直後、凝縮することが知られている。本発明者等の知見によれば、定着装置の定着部材付近に、凝縮後のワックス(数nm〜数百nm程度の微粒子、以下、ダストとも呼ぶ)の多くが存在、浮遊していることが分かっている。このような凝縮直後のワックスに対し何ら対処を行わないと、定着装置外にその多くが拡散し、画像に良くない影響を与えてしまう恐れがある。そこで、凝縮直後のワックスを大粒径化させて、定着装置外に拡散しないようにすることが求められている。
一方、特許文献1に記載の電磁誘導方式の定着装置では、ワックスがコイルホルダに固着し堆積してしまうのを防止すべく、コイルホルダの近傍に発熱体を設けている。詳細には、コイルホルダを発熱体により加熱することによりワックスを液化させて、コイルホルダに固着していたワックスを下方へ落下させるようにしている。
また、特許文献2に記載の定着装置では、定着ローラに付着した微粒子をクリーニングウェブにより除去するにあたり、クリーニングウェブに微粒子を補足するための捕捉材を含有させている。
特開2010−217580号公報 特開2011−112708号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の定着装置では、定着部材付近に多く存在するダストが定着装置外へ微粒子のまま拡散してしまうのを抑制することができないため、解決策にはなり得ない。
本発明の目的は、ダストがそのまま定着装置外に拡散してしまうのを抑制することができる定着装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ダストの大粒径化を促進することができる定着装置を提供することである。
本発明の他の目的は、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
上記の目的を達成するための本発明に係る定着装置の代表的な構成は、離型剤を含有するトナーを用いた未定着トナー像を担持したシートをニップ部で挟持搬送してトナー像を熱定着する定着装置であって、電磁誘導加熱可能な筒状の回転体と、前記回転体と前記ニップ部を形成する対向部材と、前記回転体を電磁誘導加熱する交番磁界を形成するためのコイルであって、前記回転体の内側に非回転に固定されて配置されており前記回転体に近接する加熱領域において前記回転体を加熱するコイルと、前記回転体の前記加熱領域に対応する外側表面を0.5mm以上3.5mm以下の間隔を存して覆うカバー部材であって、回転体回転方向下流側の端部が前記ニップ部に導入されるシートの先端が前記回転体に接触し得る領域の近傍に及んでいるカバー部材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、離型剤に起因する所定の粒径の粒子がそのまま定着装置の外に拡散してしまうのを抑制することができる。離型剤に起因する所定の粒径の粒子の大粒径化を促進することができる。
(a)は実施例における定着装置の要部の横断面模式図、(b)は同装置の要部の斜視図である。 定着装置の要部の正面図である。 コイル・アセンブリの説明図である。 実施例における画像形成装置の構成略図である。 定着ローラと加圧ローラの周辺気流を説明する図である。 隙間と周速との関係を示すグラフである。 定着ローラ上のワックス付着領域と、ダスト発生領域を示す図である。 (a)はダストの合体現象、(b)はダストの付着現象を説明する模式図である。 実施例2の定着装置の要部の横断面模式図である。
以下、本発明に係る定着装置の例について詳細に説明する。なお、特段の断りがない限り、本発明の思想の範囲内において、各種機器の構成を他の公知の構成に置き換えることは可能である。
<実施例1>
(1)画像形成装置例
図4は、本発明に従う電磁誘導加熱方式の定着装置50を備えた画像形成装置40の概略構成図である。本例の画像形成装置40は電子写真プロセスを用いたレーザー走査露光方式のデジタル画像形成装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機能機等)である。
41は像担持体としての回転ドラム型の感光体(以下、ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。42は一次帯電器(帯電ローラ)であり、本実施例においては、ドラム41をマイナス極性の所定の暗電位Vdに一様に帯電する。43は像露光手段であるレーザービームスキャナであり、画像読取装置、コンピュータ等のホスト装置200から制御回路部100に入力されるデジタル画像信号に対応して変調されたレーザービームLを出力してドラム41を走査露光する。
この走査露光により、ドラム41の露光部分は電位絶対値が小さくなって明電位Vlとなり、暗電位Vdと明電位Vlとの静電コントラストによりドラム41面に画像信号に対応した静電潜像が形成される。静電潜像は現像器44により現像される。即ち、静電潜像は、ドラム面の露光明電位Vl部にマイナスに帯電したトナーが付着することによってトナー画像tとして顕像化される。
一方、シート給送部60から一枚分離給送された紙等のシート(以下、用紙と記す)Pは、転写バイアスが印加された転写部材としての転写ローラ45とドラム41とが圧接している転写部Tへ所定の制御タイミングをもって搬送される。そして、転写部Tにおいて用紙Pにドラム41上に形成されたトナー画像tが順次に転写される。トナー画像tが転写形成された用紙Pはドラム41から分離され、後述する定着装置50に導入されて、熱と圧によってトナー画像tが用紙P上に定着される。定着装置50を出た用紙Pは排紙ローラ対49を経由して画像形成装置40から画像形成物として排出される。
転写部Tにおいて用紙Pが分離された後のドラム41の表面はクリーニング装置46でドラム表面に残った転写残トナーがクリーニングされて繰り返して作像に供される。定着装置50から機内に放散される熱気はファン48によって機外に排熱される。この時、排気中に含まれる臭気はフィルタ47によって除去される。
制御回路部100は、例えばマイクロコンピュータ(CPU)を主制御回路として有し、ホスト装置200と各種の電気的情報信号の授受をする。また、画像形成部(作像機構部)の各種のプロセス機器やセンサから入力する電気的情報信号の処理、各種のプロセス機器への指令信号の処理、所定のイニシャルシーケンス制御、所定の画像形成シーケンス制御等を司る。
なお、本実施例の画像形成装置40は白黒画像形成装置であるが、画像形成装置の画像形成部が、例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色の現像装置を有するカラー画像形成装置などであっても良い。
(2)定着装置50
図1の(a)は本実施例における定着装置50の要部の横断面模式図である。(b)は同装置50の要部の斜視模式図であり、(a)との対比において、カバー部材16は実際の位置よりも定着ローラ1から離間した位置に描写されている。図2は同装置50の要部の正面模式図である。
ここで、定着装置50について、正面側(手前側)とは用紙進入側から見た面、背面側(後側)とはその反対側の面である。左右とは正面側から見て左側(左方、奥側)と右側(右方、手前側)である。上下とは重力方向において上(上方)と下(下方)である。上流側と下流側とは用紙搬送方向aまたは回転体の回転方向において上流側と下流側である。長手方向または幅方向とは回転体の軸線方向もしくは回転体の軸線方向に平行な方向である。長手寸法または幅寸法とは長手方向または幅方向の寸法である。用紙Pの幅もしくは幅サイズとは、用紙面において、用紙搬送方向aに直交する方向に寸法である。
本実施例の定着装置50は、電磁誘導加熱方式の定着ローラ(熱ローラ)型の像加熱装置である。磁束により発熱する導電層を有する第1回転体(像加熱部材)としての定着ローラ1(電磁誘導加熱可能な筒状の回転体)を有する。また、定着ローラ1と相互圧接して、未定着トナー像tを担持した用紙Pを挟持搬送してトナー像tを熱定着するニップ部Nを形成する第2回転体(対向部材、ニップ形成部材、加圧部材)としての加圧ローラ2を有する。
定着ローラ1の中空内部(内側)には、導電層である芯金1aに誘導電流(渦電流)を誘起してジュール発熱(電磁誘導発熱)させる高周波磁界(交番磁界)を形成する励磁コイル7を有するコイル・アセンブリ4が配置されている。また、定着ローラ1の外側には、定着ローラ1の外周(外周面)を清掃するクリーナ15及び定着ローラ1の所定範囲の外側表面を間隔Dを存して覆うカバー部材16が配設されている。以下、上記の各構成部材について詳述する。
(2−1)定着ローラ1
本実施例において、定着ローラ1は、導電層(整磁合金層:金属材料)である円筒状の芯金1aと、芯金1aの外周面に形成された耐熱性の弾性層1bと、弾性層1bの外周面に形成された表層1cと、の複合層構成の中空ローラである。
芯金1aは、外径が40mm、厚さは1.2mm、長さ350mmの円筒状ローラであり、本実施例ではキュリー温度Tcが220℃になるように鉄、ニッケル、クロム、マンガン等の材料が配合され、固有抵抗が約5Ω・mである整磁合金よりなる。
本実施例では、キュリー温度Tcは、画像形成時(用紙を加熱する動作時)に用紙上の画像を加熱するときの制御温度である像加熱温度Tf(以下、定着温度Tf:本実施例では200℃とする)より高い温度に設定した。また、キュリー温度Tcは、定着装置50の耐熱温度(本実施例では230℃とする)未満の温度に設定した。即ち、定着ローラ1の制御温度(温調温度)は定着ローラ1のキュリー温度Tcよりも低い温度に設定している。ここで、定着装置50の耐熱温度とは、定着装置50の一部の部品の熱損が著しくなる温度である。
弾性層1bは、厚さ250μmのシリコーンゴムなどの耐熱弾性層であり、カラー画像等の高画質な定着画像を得るために配設されている。表層1cは、厚さ20μmのPFAやPTFE等のフッ素樹脂より成る層であり、トナーに対する離型性を高めるために配設されている。
定着ローラ1は、その両端部側がそれぞれ定着装置50の枠体(定着ユニットフレーム)の一部である右側(手前側)と左側(奥側)の側板21・22間にそれぞれ軸受23を介して回転可能に保持されて配設されている。
定着ローラ1の左端部には定着ローラ1を回転駆動するためのドライブギアGが同心一体に固着されている。このドライブギアGに制御回路部100で制御される駆動源Mから駆動伝達系を介して駆動力が伝達されることで、定着ローラ1が図1の(a)において矢印Aの時計方向に所定の周速度で回転駆動される。
(2−2)コイル・アセンブリ4
定着ローラ1の中空内部(内側)には、芯金1aに誘導電流(渦電流)を誘起してジュール発熱させる高周波磁界(交番磁界)を発生する励磁コイル7を有するコイル・アセンブリ4が配置されている。
図3の(a)はコイル・アセンブリ4の外観斜視図である。コイル・アセンブリ4は定着ローラ1の回転軸線方向に長く、ボビン5、磁性材からなる磁性コア(磁性芯材)6、励磁コイル7を有する。磁性コア6はボビン5に保持されており、励磁コイル7はボビン5の周囲に電線を巻回して形成されている。励磁コイル7はボビン5に定着ローラ1の回転軸線方向に延伸して巻かれている。磁性コア6は励磁コイル7の近辺に配置されて定着ローラ1の導電層である芯金1aに磁束を導く。ボビン5・磁性コア6・励磁コイル7が一体化されてステー8に固定支持されている。
コイル・アセンブリ4は、定着ローラ1の内面と励磁コイル7間に一定のギャップd(図3の(b))を保持させて、ステー8の両端部8aをそれぞれ定着装置50の右側と左側の保持部材24・25に非回転に固定支持させて配設されている。ボビン5・磁性コア6・励磁コイル7は定着ローラ1の外部には露呈しないように定着ローラ1の内空部に収納されている。
磁性コア6はフェライト、パーマロイ等の、高透磁率で残留磁束密度の低い材料であって、励磁コイル7によって発生した磁束を定着ローラ1の芯金1aに導くものである。本実施例における磁性コア6は横断面T字型であり、T字の横棒部分と縦棒部分とを構成する2枚の板状磁性コア6(1)と6(2)とが組み合わされている。
励磁コイル7は、定着ローラ1の長手方向に平行に延び、磁性コア6(1)を周回するようにボビン5の形状に合わせて横長舟型に複数回巻回して両端を折り曲げられて巻かれるリッツ線を束ねたものである。また、定着ローラ1の内周に沿うように湾曲して配置されている。即ち、励磁コイル7は定着ローラ1の回転軸方向に延伸して巻かれ、定着ローラ1の回転軸線方向に直交する方向の磁束を発生することで定着ローラ1の芯金1aを加熱する。即ち、定着ローラ1が電磁誘導加熱される。
7a・7bは上記励磁コイル7の2本のリード線(コイル供給線)であり、ステー8の左側から定着ローラ1の外部に引き出して、コイル7に高周波電流を供給する高周波インバーター(高周波回路)101に接続してある。高周波インバーター101はスイッチング素子を有し、このスイッチング素子のON/OFFにより、所定の周波数の電流をコイル7に流すことができる。本実施例に用いた高周波インバーター101は所定の電圧(100V)で出力し、電力制御は可変の電流値および電流のON/OFF時間によって決定される。
(2−3)加圧ローラ2
加圧ローラ2は、芯金2aと、芯金2aの外回りにローラ状に同心一体に形成された耐熱性の弾性層2bと、さらに弾性層2bの外周面に形成された表層2cと、を有する複合層構成の耐熱性弾性ローラである。
本実施例において、芯金2aは、外径28mm、肉厚3mm、長さは350mmの金属パイプ材である。弾性層2bは、芯金2aの左右両端部側のそれぞれ所定の長さ部分を除く芯金部分の外回りに厚さ5mmにローラ状に形成されている。表層2cは、厚さ100μmのPFA、PTFEなどのフッ素樹脂より成る層である。
加圧ローラ2は定着ローラ1の下側にほぼ平行に配列されて、芯金2aの両端部側がそれぞれ定着装置50の枠体の右側と左側の側板21・22間にそれぞれ軸受26を介して回転可能に保持されて配設されている。
そして、上記の定着ローラ1と加圧ローラ2は互いに加圧機構(加圧手段:不図示)によって弾性層1b・2bの弾性に抗して所定の加圧力で圧接されている。これにより、該両ローラ1・2間に用紙Pを挟持搬送してトナー像tを加熱定着する、用紙搬送方向aに関して幅約6mmのニップ部(定着ニップ部)Nが形成されている。加圧ローラ2は、定着ローラ1が回転駆動されることで、ニップ部Nでの定着ローラ1との摩擦力によって、定着ローラ1の回転に従動して図1の(a)の矢印の反時計方向Bに回転する。
ニップ部Nよりも用紙搬送方向上流側には定着前ガイド板12が配設されている。このガイド板12は画像形成部側から定着装置50に搬送された用紙Pをニップ部Nの入口部に案内する。ニップ部Nよりも用紙搬送方向下流側には定着ローラ1に近接させて分離爪13が配設されている。分離爪13は、ニップ部Nに導入されてニップ部Nを出た用紙Pが定着ローラ1に巻きつくことを抑え、定着ローラ1から用紙Pを分離するためのものである。また、ニップ部Nよりも用紙搬送方向下流側には定着後ガイド板14が配設されている。定着後ガイド板14はニップ部Nの出口部を出た用紙Pを排紙案内する。
(2−4)クリーナ15
定着ローラ1の外周を清掃するクリーナ15は、本実施例においては、シリコンオイルを含浸したオイル含浸部材であるクリーニングウェブ15aを用いたウェブクリーニング装置である。クリーニングウェブ15aをロール巻きに保持したウェブ繰り出し軸部15bと、ウェブ巻取り軸部15cと、該両軸部15b・15c間のウェブ部分を定着ローラ1の外面に押し付ける押し付けローラ15dを有する。
押し付けローラ15dは弾性を有し、定着ローラ1にクリーニングウェブ15aを押し付けることで、定着ローラ1にオフセットしたトナーを拭って定着ローラ面を清掃する。定着ローラ1に押し付けられるクリーニングウェブ15aの接触面は繰り出し軸部15b側から巻取り軸部15c側に少しずつ送られることで、更新される。クリーニングウェブブ15aに含浸させたシリコンオイルは、クリーニングウェブ15aと定着ローラ1の接触による定着ローラ1の摩耗を防ぐとともに、清掃効果を高める効果を持つ。
シリコンオイルの一部は定着ローラ1に付着して定着ローラ1とともに回転し、用紙Pから定着ローラ1にオフセットするトナーを減らす役目を果たす。また定着ローラ1に付着したトナーはシリコンオイル層の上に付着している為、クリーニングウェブ15aで容易に掻き落とすことができる。
(2−5)カバー部材16
カバー部材16は、トナーとして離型剤(ワックス)を含有するものを用いた場合のワックスのダスト(凝縮後のワックス微粒子)の発生箇所である定着ローラ1の近傍を極力覆って、ダストがそのまま定着装置外に拡散してしまうのを抑制する部材である。また、ダストの大粒化を促進する部材である。
より具体的には、本例において、カバー部材16はSUS製の板金成形部材であり、定着ローラ1のダスト発生箇所である後述する加熱領域110(図3の(c))に対応する外側表面を間隔Dを存して覆う部材である。このカバー部材16の定着ローラ回転方向下流側(回転体回転方向下流側)の端部16bがニップ部Nに導入される用紙Pの先端Paが定着ローラ1に接触し得る領域111の近傍に及んでいる。領域111は、図1の(a)の2点鎖線示、図3の(b)ように、用紙Pの先端部Paが上方にカールした状態でニップ部Nに進入した場合に用紙先端Paが定着ローラ1に接触し得る領域である。
カバー部材16の定着ローラ回転方向上流側(回転体回転方向上流側)の端部は、図1の(a)に示すように、クリ―ナ15の一部であるウェブ15aと接触している。カバー部材16はウェブ15aとの接触箇所において折り返し部16aを有し、ウェブ15aと滑らかに摺動するように構成されている。
カバー部材16の幅寸法W1は、装置に使用可能な最大幅寸法Wmaxの用紙Pの画像形成可能領域PAの幅寸法W2よりも広くなるように設定されている。また、カバー部材16の幅寸法W1は、ウェブ15aの幅寸法W3よりも広くなるように設定されている。ウェブ15aの幅寸法W3は幅寸法W2よりも大きくしてある。カバー部材16の更なる詳細については後記する。
(2−6)定着動作
制御回路部100は、画像形成装置40のメイン電源スイッチ(不図示)のONにより画像形成装置を起動させて所定の立ち上げモードをスタートさせる。定着装置50に関しては、駆動源Mの起動により定着ローラ1の回転が開始される。この定着ローラ1の回転に従動して加圧ローラ2も回転する。また、制御回路部100は高周波インバーター101を起動させて励磁コイル7に高周波電流を流す。
本実施例では、高周波電流の周波数f2は20kHzである。この励磁コイル7への高周波電流の印加により生じた磁束により定着ローラ1の芯金1aが電磁誘導加熱される。この時、定着ローラ1上の加熱領域110は、図3の(c)に示すように、励磁コイル7と定着ローラ1が近接する箇所である。
本実施例において、コイル・アセンブリ4は横断面がほぼ半円形状である。その半円形状部が定着ローラ1の内空部に、図1の(a)、図3の(c)のように、右斜め上向きの角度姿勢にて非回転に固定されて配設されている。そのため、本実施例における定着ローラ1上の加熱領域110は定着ローラ1の周方向に関して図1の(a)、図3の(c)において右斜め上向きのほぼ180°の半周面領域である。
ここで、図3の(b)を用いて定着ローラ1の導電層である芯金1aの電磁誘導発熱原理を説明する。励磁コイル7には、高周波インバーター101から交流電流が印加され、これによって励磁コイル7の周囲には矢印Hで示した磁束が生成消滅を繰り返す。磁束Hは、磁性コア6と芯金1aによって形成された磁路に沿って導かれる。励磁コイル7に生成した磁束の変化に対して、芯金1a内では、磁束の変化を妨げる方向に磁束を発生するように渦電流が発生する。この渦電流を矢印Cで示す。この渦電流Cは、芯金1aの表皮抵抗Rs(Ω)に比例した電力で発熱を生じる。
以上で説明した電磁誘導加熱機構により定着ローラ1は所定のスタンバイ完了温度、本実施例では定着温度である200℃まで迅速に昇温させられる。定着ローラ1の温度は、サーミスタTHで検知され、その検知温度情報が制御回路部100に入力される。サーミスタTHは定着ローラ1の外側もしくは内側の適所に接触配設または非接触に近接配設される。制御回路部100はサーミスタTHからの検知温度情報に基づいて高周波インバーター101から励磁コイル7への供給電力を制御する。
制御回路部100は、定着ローラ1の温度が200℃に到達したことをサーミスタTHにより検知したら、画像形成装置40を、画像形成信号の入力を待機するスタンバイ状態(待機モード)に保持する。スタンバイ中(待機モード中)においては、通電制御手段である制御回路部100は、定着ローラ1を定着温度200℃に維持するよう上記の電磁誘導加熱機構を制御する。
そして、この待機モード時に画像形成信号が入力されると、制御回路部100は、画像形成部(作像機構部)を動作させて用紙P上に未定着トナー像を形成する。また、所定の制御タイミングで定着ローラ1の再駆動がなされる。そして、未定着トナー像tを担持した用紙Pがニップ部Nで挟持搬送されることで、未定着トナー像tが用紙Pの面に加熱定着される。像加熱工程中(定着動作中)においては、通電制御手段である制御回路部100は、加熱ローラ1を定着温度200℃に維持するよう、高周波電流を制御する。
(3)トナーに内包される離型剤とシリコンオイルの揮発
次に、トナーに内包(含有)される離型剤、本例ではワックスについて説明する。定着処理時においては、トナーが定着ローラ1に転移してしまうオフセットと呼ばれる現象を生じる恐れがある。オフセット現象は画像不良などの問題を引き起こす。
そこで前述のように定着装置50はクリーナ15によってシリコンオイルを定着ローラ1に塗布しているが、オフセット現象を十分に解消することは難しい。そこで本例では、ワックスをトナーに内包させている。つまり、定着処理時にトナーからワックスが染み出るようにしている。その結果、加熱により溶融したワックスが、シリコンオイルとともに定着ローラ1と用紙P上のトナー像との界面に介在することになる。これによりオフセット現象を確実に防止する(離型作用)ことが可能となる。
なお、ワックスの分子構造を含んだ化合物も、ここではワックスと呼ぶことにする。例えばトナーの樹脂分子に炭化水素鎖等のワックス分子構造を反応させたものである。またトナーに内包する離型剤として、ワックスの他に、シリコンオイル等の離型作用を有する他の物質を用いることも可能である。本例ではパラフィンワックスを用いており、ワックスの融点Tmは約75℃前後である。前述のニップ部Nを目標設定温度200℃に保った場合、トナー中のワックスが瞬時に溶融してトナー像と定着ローラ1の界面に染み出るように融点Tmは設定されている。
用紙P上のトナー像から染み出したワックスは定着ローラ1とトナー像の界面に介在するわけであるが、ワックスの一部は定着ローラ1に移行した後に定着ローラ1上の加熱領域110で加熱される。これは、ニップ部Nにて用紙Pに熱を奪われて温度を低下させた定着ローラ1の表面が、励磁コイル7によって再び加熱される為である。そしてワックス中の低分子量成分等、ワックスの一部は定着ローラ1の引き続く回転で加熱領域110(図3の(c)、図7の(a))に至りで気化(揮発)する。
ワックスは長鎖分子成分から構成されているが、その長さは均一でなく一定の分布があり、鎖が短く沸点の低い低分子成分と、鎖が長く沸点の高い高分子成分を含んでいる。加熱領域110でワックスが気化する際は、ワックスの一部である低分子成分が気化するものと考えられる。なおウェブ15aに含浸されたシリコンオイルの一部は前述したように定着ローラ1に移行するが、移行したシリコンオイルもワックスと同様に気化する。
気化したワックスとシリコンオイルは、空気中で冷やされて凝縮し、その直後では粒径が数nm〜数百nm程度の微粒子(ダスト)が存在し得る。但し、多くは、数nm〜数十nmの粒径の微粒子となっている。これは、ダストを測定することによって確認することができる。
なお、本発明の発明過程において、ダスト測定は米TSI社製の高速応答型パーティクルサイザー(FMPS)を用いて行った。このFMPSは、粒径分布と個数濃度(個/cm3)、重量濃度(μg/m3)を測定することができる。本発明では、FMPSで測定可能な粒径5.6nm以上560nm以下の微粒子をダストとしている。
(4)定着処理に伴う発生粒子(ダスト)について
(4−1)ダストの発生箇所
図7の(a)〜(c)はニップ部Nに導入された用紙Pから定着ローラ1に移行して付着したワックスが気化する過程を示す。なお、図7においては、クリーナ15の記載が省略されている。図7の(a)の状態では、用紙P上のトナー像tの先端部分だけがニップ部Nを通過しているため、定着ローラ1上のローラ周方向におけるワックス付着領域は図中に示す135aの範囲となる。この段階ではワックスは気化しない。ワックス付着領域135aにおける定着ローラ1の表面温度は、用紙Pとの接触によって熱を奪われた結果、低下してしまう為である。
用紙Pの搬送が進んだ図7の(b)の状態では、ローラ周方向におけるワックス付着領域が図中に示す135bの範囲まで拡大し、加熱領域110と一部重なる。重なった部分(図7(b)の136)の定着ローラ1の表面温度は高い為、ワックスが気化し始めると同時にダストを生成する。波線は生成されるダストを示している。
用紙Pの搬送が更に進んだ図7の(c)の状態では、ローラ周方向におけるワックス付着領域が図中に示す135cの範囲まで拡大する。そのため、より広い範囲(図7の(c)の領域138(定着ローラ1の加熱領域110にほぼ対応する領域))でワックスが気化して波線で示すようにダストを生成する。
本例においては、定着ローラ1の外周面を清掃するクリーナ15は定着ローラ上の加熱領域110よりも定着ローラ転方向上流側でニップ部Nよりも定着ローラ回転方向下流側に配置されている。即ち、オイル含浸部材であるウェブ15aが定着ローラ1に当接している。
そして、ウェブ15aから定着ローラ1に移行したシリコンオイルは、ワックスと同様に図7の(c)に示す領域138、即ち、定着ローラ1の表面温度が高い領域つまり定着ローラ1の加熱領域110にほぼ対応する領域で主に気化してダストを生成する。領域138の中でも特に、図1に示すウェブ15と定着ローラ1の接触箇所から、図中時計回りの方向に向かってニップ部Nまでの領域で気化してダストを生成する。前記接触箇所で新鮮なシリコンオイルが定着ローラ1に塗布される為である。
このダストはワックス成分、又はシリコンオイル成分であるため粘着性を有しており、画像形成装置40の内部の各所に付着して問題を起こす恐れがある。例えば、ダストが排紙ローラ対49等の用紙搬送部材に固着、堆積して汚れを生じさせると、その汚れが用紙Pに移行して画像に影響してしまう恐れがある。また、定着装置周辺の熱気を排気するフィルタ47に付着して目詰まりを起こす恐れがある。
(4−2)ダストの性質について
本発明者等の研究によれば、定着ローラ1から発生するダストの粒径は、定着ローラ1近辺の空間温度に依存することがわかっている。
図8の(a)に示すように、加熱源30aの上に沸点150〜200℃の高沸点物質30を置き、200℃前後に加熱すると、高沸点物質30の揮発物31aが発生する。揮発物31aは常温空気に触れると直ちに沸点温度以下になるので、空気中で凝集し、数nm〜数十nm程度の粒径の微粒子(ダスト)31bに変化する。この現象は、水蒸気が露点温度を下回ると、微小水滴になって霧を発生させる現象と同じものである。
この時、気中におけるガスの凝集/粒子化は、気中温度が高いほど阻害される。これは気中温度が高いほどガスの蒸気圧が上がり、ガス分子は気体状態を維持し易い為である。その結果、気中温度が高くなるにつれてダストの生成個数は少なくなっていく。さらに気中に存在する余剰ガスは生成したダストの周りに集まってダスト上に凝集する。これは、ガス分子が凝集して新たにダストを生成するのに必要なエネルギーに比べて、ガス分子がダストの周囲に凝集するのに必要なエネルギーの方が、より低いためである。
上記のような過程で生成したダスト31bは、ブラウン運動により空気中を移動しているので、互いに衝突して合体し、より大きな粒径のダスト31cに成長することが知られている。この成長は、ダストが活発に移動すればするほど、言い換えると気中温度が高温状態にあればあるほど、促進される。結果として、定着ローラ1から発生するダストの粒径と個数は、定着ローラ1近辺の空間温度が高い程、粒径が大きくなって個数は減少する。
また、粒径の成長は、ダストが一定サイズ以上になると次第に鈍化し、止まる。これは、合体によってダストが大型化するとブラウン運動による空気中の移動が不活発になるためと推定される。
さらに離型剤(ワックス)に起因するダストの性質として、周囲の固形物に付着する性質が知られている。図8の(b)において、微小ダスト31bとより大きなダスト31cを含んだ空気αが、気流32に沿って壁33に向かう場合を考える。この時、微小ダスト31bよりも大きなダスト31cの方が壁33に付着しやすく、拡散され難い。
これは、ダスト31cは慣性力が大きく、壁33に勢いよく衝突するためと推定される。この現象は、気流の速度が風速計の計測限界を下回る0.2m/s以下の場合、つまり気流が非常に遅い場合であっても同様である。従って、ダスト31cを大粒径化すればするほど、特に、数百nm程度の微粒子は定着装置内に留まり易く(多くは定着ローラ1とカバー部材16に付着)、定着装置外への拡散を抑制し得ることが分かる。
このように、ダストは気中温度の上昇とともに大型化(大粒径化)する性質と、大型化(大粒径化)につれて周辺の物体に付着し易くなるという二つの性質を持っている。従って、気中温度を上げてダストを大粒径化すれば、ダストが微粒子(凝縮直後の粒径)のまま定着装置外に拡散されてしまうのを抑制できることが分かる。なおダストの合体のし易さは、ダストの成分と温度、濃度に依存する。例えば、粘着しやすい成分が高温になって柔らかくなり、さらに高濃度下でダスト同士の衝突確率が上がると、合体し易くなる。
(5)ダストの拡散抑制機構
以上で述べたダストの性質に基づいて定着装置50におけるダストの拡散抑制策を検討すると、図7の(c)に波線で示すダスト発生箇所138の近傍の気中温度を上げると良いことがわかる。
そこで、本実施例に示す定着装置50は、図1の(a)に示すカバー部材16によって定着ローラ1の上記のダスト発生箇所138を極力覆っている。即ち、SUS製の板金成形材であるカバー部材16によって定着ローラ1のダスト発生箇所である加熱領域110に対応する外側表面を間隔(隙間)Dを存して覆っている。
カバー部材16の定着ローラ回転方向下流側の端部16bはニップ部Nに導入される用紙Pの先端Paが定着ローラ1に接触し得る領域111の手前近傍まで延伸している。本実施例では、カバー部材16の端部16bは、領域111の手前、1〜3mmに位置している。領域111を除外する理由は、カバー部材16と用紙Pの接触を防ぎ、用紙Pを円滑に搬送するためである。
カバー部材16の定着ローラ回転方向上流側の端部は、クリ―ナ15の一部であるウェブ15aと接触している。カバー部材16はウェブ15aとの接触箇所において折り返し部16aを有し、ウェブ15aと滑らかに摺動するように構成されている。
さらに、カバー部材16の幅W1は、装置に使用可能な最大幅Wmaxの用紙Pの画像形成可能領域PAの幅W2よりも広くなるように設定されている。即ち、カバー部材16は画像形成可能領域PAよりも幅方向両外側へ延在している。また、カバー部材16の幅W1はウェブ15aの幅W3よりも広くなるように設定されている。カバー部材16を幅W1と幅W3よりも幅広くすることにより、カバー部材16はダスト生成領域を確実に覆うことができる。
係る構成により、カバー部材16は定着ローラ1の表面においてワックスとシリコンオイルがダスト化する領域138を実質覆う。これにより、定着ローラ1から発する熱を用いてダスト発生箇所138の近傍の気中温度を上昇させてダストを大径化し、ダストの拡散を抑制している。大径化したダストはカバー部材16、又は定着ローラ1に付着する。定着ローラ1に付着したダストは用紙Pに転写するが、ダストサイズが小さいので画像に影響を与えることはない。
また、カバー部材16は、その内側(定着ローラ1との対向面)に、定着ローラ1に向かって突出するとともにカバー部材16の長手方向全域に形成されたリブ17を有する。即ち、リブ17はカバー部材16の幅方向に延在している(定着ローラ1の回転方向全域に設けられている)。リブ17は、カバー部材16と定着ローラ1の間の空間に出入りする気流を阻害し、空間の気中温度上昇を補助する役目を果たす。
(6)カバー部材16の配置(定着ローラ1との間隔D)について
(6−1)定着ローラ1の周辺気流
配置について述べる前に、定着ローラ1近傍の気流を図5に示す熱気流シミュレーション結果に基づいて説明する。この熱と気流についての検証は、表面温度200℃の定着ローラ1が速度Vで時計回り方向Aに回転し、加圧ローラ2が同じく速度Vで反時計回り方向Bに回転し、用紙Pが速度Vで図中の左方向に移動すると仮定している。そのため、この検証においては、
・定着ローラ1の周辺に発生する自然対流による上昇気流(CD)
・定着ローラ1の表面移動に伴い発生するローラ表面の気流(RD)
・用紙Pの移動に伴って用紙Pに沿って発生する気流(PA)
が考慮されている。
図5に示すように、ニップ部Nの入口において気流(PA)と気流(RD)が衝突して行き場を失い、それらが合流してニップ部Nから噴き出してくるように見える気流(CF)を生じていることが確認された。そして気流(CF)は、気流(RD)に隣接してそれとは逆方向に流れ、定着ローラ1表面に沿って上昇する上昇気流(CD)に引き込まれる。
(6−2)カバー部材16の作用と間隔D
前述したように、カバー部材16はダスト発生箇所138の周辺の気中温度を上昇させる作用を有する。この温度上昇作用を確保するには、温度の低い用紙表面の気流(PA)に起因する気流(CF)と上昇気流(CD)が、カバー部材16と定着ローラ1の間に侵入することを防がなければならない。そのためカバー部材16は、図1に示すように定着ローラ1の表面に極力近接するように配置されている。係る構成により、カバー部材16の下端16bは、気流(CF)と上昇気流(CD)を定着ローラ1から離間する方向に逸らすことができる。
また、カバー部材16と定着ローラ1の間隔Dは、0.5mm以上3.5mm以下の位置に配置されることで、気流(CF)と上昇気流(CD)を定着ローラ1から離間させる作用を確保することができる。間隔Dを3.5mm以下とすることで、後述するように定着装置近傍のポイントC1(図1の(a))でのダスト濃度を70%未満に下げることができる。
なお、間隔Dの下限値を0.5mmとした理由は、これ以上、定着ローラ1の表面に拡散抑制機構を接近させると、定着ローラ1に接触してしまう恐れがあるためである。なお本実施例においては、カバー部材16と定着ローラ1の間隔Dは2mmに設定されている。さらにカバー部材16の下端16bにはリブ17が設けられ、気流(CF)と上昇気流(CD)を定着ローラ1から離間させる作用を高めている。
カバー部材16と定着ローラ1の間隔Dは、カバー部材16の全域にわたって狭められることが望ましい。間隔Dが狭ければ狭い程、気流(CF)と上昇気流(CD)の侵入を防ぐことができ、さらには定着ローラ1とカバー部材16の隙間の空間温度を迅速に上昇させることができるためである。しかし、間隔Dをカバー部材16の全域にわたって狭めることは、カバー部材16の熱変形や位置精度を考慮すると困難な場合がある。
そこで、本実施例ではリブ17を設け、リブ17と定着ローラ1の間隔D1を1mmに設定した。定着ローラ1により近接するリブ17の存在により、カバー部材16は、気流(CF)と上昇気流(CD)を定着ローラ1から離間させる作用を高めることができる。また定着ローラ1と近接する部分がカバー部材16の一部であるため、設計・製造も容易になる。
なお、リブ17は、カバー部材16の下端16bよりも上方に、例えば定着ローラ1の回転中心付近の高さ位置に設けても良い。リブ17が上方に設けられたとしても、リブ17はカバー部材16と定着ローラ1の間に侵入した気流(CF)と上昇気流(CD)の流れを阻害するためである。
また、本実施例では、カバー部材16の上端の折り返し部16aとウェブ15aを接触させている。ウェブ15aは、カバー部材16と定着ローラ1の隙間を塞いで隙間の気流を滞留させる為、隙間における気温上昇を補助する役目を果たす。なお、ウェブ15aの摩耗等を考慮すると、カバー部材16とウェブ15aを接触させることが困難な場合もある。その場合はカバー部材16とウェブ15aの隙間を設計上可能な範囲で狭く、例えば1〜2mm程度に設定するべきである。
(6−3)カバー部材16の効果
カバー部材16を上記のように配置することにより、図1の(a)に示すポイントC1で測定されるダスト濃度は、カバー部材16がない場合に比べて70%未満のダスト濃度に抑えることができる。測定誤差が30%あるため、効果有と判定できる目安を70%未満にした。ポイントC1は定着ローラ1から発生するダストが熱対流による上昇気流によって排出される経路上に、定着ローラ1から20mm程度離間した位置に設定されている。ポイントC1でのダスト濃度が70%未満になれば、定着装置50の外側の機内ワックス汚れを低減することができる。
このダスト濃度は上述した高速応答型パーティクルサイザー(FMPS)で測定することができる。測定は、以下の条件下で行っている。具体的には、印字率が5%の標準原稿を基に、用紙PとしてA4サイズの普通紙を横送りする条件で、定着処理を11分間に亘り連続して行う。そして、その定着処理の終了前1分間に亘り(10分〜11分の間の1分間)、ダスト濃度の測定を行う。測定値は、1分間のダスト濃度を平均処理することにより求めた。
なお、測定位置は、図4に示す排紙ローラ対49、又はフィルタ47等のワックス汚れが発生する箇所としても良い。測定箇所によってダスト濃度は異なるが、ダスト濃度の低減率によって、ワックス汚れの防止効果を見積もることができるためである。
また、本例では、ダスト濃度とは、粒径が所定範囲の微粒子、つまり、粒径が5.6nm以上560nm以下の微粒子(所定の粒径の粒子)の個数濃度(個/cm3)のことを指す。つまり、ポイントC1において測定された個数濃度(個/cm3)が、本例のようなカバー部材16を設けていない構成の場合に比べて70%未満となるようにするのが好ましい。なお、ダスト濃度として、個数濃度(個/cm3)の代わりに、重量濃度(μg/m3)としても構わない。
次に、本例では、リブ17を持たないカバー部材16と定着ローラ表面との間隔Dについて、4.0mm、3.5mm、2.5mm、2.0mm、1.5mmと段階的に狭くしていった。この時、狭くなるにつれてポイントC1でのダスト濃度が低下することを検証した。その結果、ギャップGが3.5mm以下のとき、上記の条件(ポイントC1のダスト濃度70%以下)を満足することを確認している。
なお、本例では、間隔Dが2mmとなるようにカバー部材16を設置している。またカバー部材16にリブ17を設け、リブ17と定着ローラ1の間隔D1を1mmとしている。定着ローラ1は、前述したように回転部材であるため、回転にともなって間隔Dと間隔D1が変動する。また、カバー部材16には紙粉等の汚れが堆積して間隔Dと間隔D1が狭まってしまうこともある。
カバー部材16と定着ローラ1との接触を確実に防ぐことができ、且つ公差設計上の余裕も十分に確保できる値として、間隔Dを2mm、間隔D1を1mmとした。この設定におけるポイントC1でのダスト濃度は、カバー部材16がない場合に比べて40%以下であった。
(6−4)間隔Dを決定する他の方法
間隔Dは、定着ローラ1の周速Vによって決定されても良い。図6示すtは、図5における気流(RD)の幅である。すなわちtは、気流(RD)と気流(CD)の境界から定着ローラ1までの距離を示している。このtについて検証(シミュレーション)を行った。図6はその検証結果を示すものである。
図6に示すように、定着ローラ1の表面周速Vが115mm/sである時はt=1.4mm、Vが200mm/sである時はt=1.9mmとなる。定着ローラ1に沿う気流(RD)の流量は、定着ローラ1の表面速度(すなわち周速V)が大きくなるほど増える。周速Vが上がって気流(RD)の流量が増えた結果、tの値も大きくなったと指定される。図6に示す二点を線形補完すると、以下のようになる。
t=0.0059×V+0.72
間隔Dが上記tを下回るように設定すると、カバー部材16は気流(CF)と気流(CD)を確実に止めることができる。その結果、定着ローラ1の周辺の気温の低下を防ぎ、ダストを低下させることができる。間隔Dを上記t以下に設定することが困難な場合は、リブ17と定着ローラ1の間隔D1を上記t以下としても良い。
なお、tの下限値は、前述したように0.5mmである。上記式とこの下限値を組み合わせると、Dの範囲は以下式で表現されることができる。
0.5≦D≦0.0059×V+0.72
間隔Dを上記範囲に設定することが困難な場合は、
0.5≦D1≦0.0059×V+0.72
としても良い。
以上式は、定着ローラ1の周速Vが、115mm/s≦V≦200mm/s、の範囲にあるとき特に有効である。しかし周速Vとtの関係は線形に近いと推定されるので、速度Vが上記範囲にない場合でも有効である。
<実施例2>
次に、実施例2について、図9を用いて説明する。図9の定着装置51と図1の定着装置50との違いは、クリーナ15の有無である。定着装置51はクリーナ15を持たない為、カバー部材19の上端は図1の定着装置50におけるような折り返し部(16a)を持たない。またカバー部材19は、定着ローラ1の加熱領域110のほぼ全域を覆うように構成されている。画像形成装置の画像形成部の構成を含めて、他の基本構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。また、実施例1において説明した機構についても、同じ符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
本例では、定着ローラ1の加熱領域110のほぼ全域をカバー部材19で覆っている為、ワックスの揮発により生じたダストを確実に抑制することができる。
以上、実施例1〜2において、定着ローラ1を覆うカバー部材16、19の構成と効果を説明した。カバー部材16、19の材質は、熱変形の少なさや耐食性を考慮してSUSとしているが、樹脂等の他の材質であっても構わない。断熱性を有する素材であれば、定着ローラ1近傍の気温を高める効果を持つ。カバー部材16、19に設けたリブ17、20は、カバー部材16、19と一体であっても良いし、別の部材としても良い。実施例1で説明したクリーナ15はウェブ15aを有しているが、ウェブを有さないクリーニン
グローラ等の他のクリーニング部材であっても良い。
[その他の事項]
1)定着装置には、未定着トナー画像を固着像として定着する装置以外にも、用紙に仮定着されたトナー画像あるいは一度加熱定着されたトナー像を再度加熱加圧して光沢度を向上させる画質改質装置(この定着装置と呼ぶ)場合なども包含される。
2)像加熱部材としての電磁誘導加熱可能な筒状の回転体1は、ガイド部材兼用の支持部材にルーズに外嵌されて回転する、あるいは複数の張架部材間に懸回張設されて回転駆動される可撓性を有するエンドレスベルト形態のものにすることもできる。
3)像加熱部材としての電磁誘導加熱可能な筒状の回転体1が回転駆動される場合には、回転体1とニップ部Nを形成する対向部材2は回転体1および用紙Pよりも表面の摩擦係数が小さい、横長のパッド状部材などの非回転部材にすることもできる。ニップ部Nに導入された用紙Pは裏面側(非画像形成面側)が非回転部材の形態の対向部材の摩擦係数が小さい表面に対して摺動しながら、回転体1の回転搬送力でニップ部Nを挟持搬送されていく。
4)画像形成装置において、用紙Pにトナー像を形成する画像形成部(作像機構部)は実施例の転写方式の電子写真画像形成部に限られない。例えば、用紙として感光紙を用いてこれにトナー像を直接方式で形成する電子写真画像形成部であってもよい。また、像担持体として静電記録誘電体や磁気記録磁性体を用いる転写方式の静電記録画像形成部や磁気記録画像形成部であってもよい。また、用紙として静電記録紙や磁気記録紙を用いてこれにトナー像を直接方式で形成する静電記録画像形成部や磁気記録画像形成部であってもよい。カラー画像形成部であってもよい。
1・・・定着ローラ、2・・・加圧ローラ、7・・・励磁コイル、16・・・カバー部材、17・・・リブ、P・・シート(記録材)

Claims (6)

  1. 離型剤を含有するトナーを用いた未定着トナー像を担持したシートをニップ部で挟持搬送してトナー像を熱定着する定着装置であって、
    電磁誘導加熱可能な筒状の回転体と、
    前記回転体と前記ニップ部を形成する対向部材と、
    前記回転体を電磁誘導加熱する交番磁界を形成するためのコイルであって、前記回転体の内側に非回転に固定されて配置されており前記回転体に近接する加熱領域において前記回転体を加熱するコイルと、
    前記回転体の前記加熱領域に対応する外側表面を0.5mm以上3.5mm以下の間隔を存して覆うカバー部材であって、回転体回転方向下流側の端部が前記ニップ部に導入されるシートの先端が前記回転体に接触し得る領域の近傍に及んでいるカバー部材と、
    を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記回転体の外周面を清掃するクリーナを有し、前記クリーナは前記加熱領域よりも回転体回転方向上流側で前記ニップ部よりも回転体回転方向下流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記クリーナは、オイル含浸部材を有することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記間隔をD(mm)、前記回転体の周速をV(mm/s)としたとき、
    0.5≦D≦0.0059×V+0.72
    の関係を満足することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の定着装置。
  5. 前記カバー部材は、前記回転体との対向面に前記回転体に向かって突出するリブを有し、前記リブは前記カバー部材の幅方向に延在していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記カバー部材の幅は、装置に使用可能な最大幅のシートの画像形成可能領域の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の定着装置。
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