JP6558970B2 - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に用いられる加熱定着装置に関する。
従来、電子写真複写機、電子写真プリンタなどの画像形成装置において、電子写真プロセスを利用して、記録材に形成されたトナー像は、定着手段によって熱定着処理が行われている。そして、近年の電子写真用トナーの構成材料としては、離型ワックスが含まれているものが多い。これは、印字画像の光沢度の調整、顔料の分散性などの効果を付与するためであり、その他、定着オフセットの防止のために添加されている。
ここで、定着オフセットの現象としては、以下に示すようにいくつかの種類がある。記録材への定着過程において、定着部材の加熱が不十分(低温)である場合に、トナーが充分溶融せず、記録材への固着力が小さくなるため、トナーの一部が部材に付着してしまう。この現象はコールドオフセットと呼ばれ、定着部材にトナーが付着した部分は、記録材上において画像の欠損として現れる。また、定着したトナーもその固着力は弱いため、摩擦などによって記録材上から剥がれてしまう可能性がある。反対に、定着部材の温度が高すぎる場合、トナーの溶融は充分であるが、粘度が低下し、一部溶融トナーが記録材上から剥がれて、定着部材表面を汚染してしまう。この現象はホットオフセットと呼ばれ、コールドオフセットと同様に記録材上における画像欠損となる。
そこで、上記定着オフセットを防止する場合において、離型剤としてワックス成分をトナーへ添加することが提案されている(特許文献1)。離型ワックスをトナーに内包させることにより、加熱定着時に溶融トナーと定着部材の界面に離型ワックスが移行し、耐オフセット性能の向上を図っている。さらに、耐オフセット性能を向上させるため、2種類以上の離型ワックスをトナーに添加する技術(特許文献2)が提案されている。
また従来、定着手段の構成として、フィルム加熱方式のものが提案されている(特許文献3)。このような加熱定着装置は、フィルム内面に接触する加熱部材や加熱部材の保持部材と、フィルム内面との間の摩擦を低減し、熱伝達効率をうるため、フィルム内面に耐熱性のフッ素グリースが塗布されることがある。
特開平8−184992号公報 特開2000−3070号公報 特開平4−44075号公報
通常、定着装置ではトナーを加熱することによりトナー像が記録材上に定着されるが、この加熱時の熱の影響によってはトナーやグリースから超微粒子(UFP:Ultra Fine Particle)が発生することがある。
本発明の目的は、UFPの画像形成装置外への放出量を低減することができる技術を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の加熱装置は、
記録材に形成されたトナー像を記録材に定着させる加熱装置であって、
可撓性を有する筒状のフィルムと、
前記フィルムの外周面に接触し、かつ回転することにより前記フィルムとの間で記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成する加圧回転体と、
前記定着ニップ部に対応する位置で前記フィルムの内周面に接触し、前記フィルムを回転可能に支持するとともに、前記定着ニップ部を加熱する加熱支持体と、
前記定着ニップ部で加熱されたトナーから発生した超微粒子を滞留させる滞留空間を、前記フィルムの外周面との間に形成する滞留部材と、
を備える加熱装置において、
前記滞留部材は、前記滞留空間の記録材の搬送方向と直交する、前記加熱支持体の長手方向における端部に、前記長手方向に流れようとする気流の流れを阻害するように形成された第1壁部を有し、
前記加熱支持体は、前記第1壁部と前記長手方向において近接する位置に前記長手方向に流れようとする気流の流れを阻害するように形成された第2壁部と、前記滞留空間に対して前記第1壁部よりも前記長手方向外側に位置する第3壁部と、を有し、
前記第1壁部は、前記第2壁部と前記第3壁部との間に挟まれるようにして前記加熱支持体と嵌合することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
上記加熱装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、UFPの画像形成装置外への放出量を低減することができる。
本発明の実施例に係る加熱装置の概略断面図 本発明の実施例に係る画像形成装置の概略断面図 加熱体の構成及び通電制御回路の構成を示す図 実施例1の滞留部材と天板フレームの斜視図 実施例1の加熱装置の模式的断面図 実施例1の加熱装置の模式的断面図 実施例1の滞留部材とフィルムユニットの構成説明図 実施例1の滞留部材の横壁とフランジつば部の近傍の気流を示した図 滞留部材の横壁とフランジつば部との間の距離と気流との関係を示す図 滞留空間内への侵入気流の経路を示す模式的断面図 実施例1の要所寸法hk、dkを示した図 実施例1−1〜1−3の側面構成を示した投影図 比較例1の構成を示す図 実施例1−4の側面構成を示した投影図 比較例2の構成を示す図 実施例2の加熱装置の構成説明図 実施例3−1の加熱装置の構成説明図 実施例3−2の加熱装置の構成説明図 実施例3−2の加熱装置の構成説明図 グリース要因のUFPの流出部を示した図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更される
べきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置>
図2は、本発明の実施例に係る画像形成装置例の概略構成を示す模式的断面図である。本実施例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用のレーザビームプリンタである。1は、像担持体としての電子写真感光体ドラムであり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。2は、接触帯電ローラ等の帯電手段であり、この帯電手段により感光体ドラム1の面が所定の極性・電位に一様に帯電処理(一次帯電)される。3は、画像露光手段としてのレーザビームスキャナである。レーザビームスキャナ3は、不図示のイメージスキャナ・コンピュータ等の外部機器から入力する目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応してオン/オフ変調したレーザ光Lを出力して、感光体ドラム1の帯電処理面を走査露光(照射)する。この走査露光により感光体ドラム1面の露光明部の電荷が除電されて感光体ドラム1面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。4は、現像装置であり、現像スリーブ4aから感光体ドラム1面に現像剤(トナー)が供給されて感光体ドラム1面の静電潜像が可転写像であるトナー像として順次に現像される。レーザビームプリンタの場合、一般的に、静電潜像の露光明部にトナーを付着させて現像する反転現像方式が用いられる。
5は、給紙カセットであり、記録材Pを積載収納させてある。給紙スタート信号に基づいて給紙ローラ6が駆動されて給紙カセット5内の記録材Pが一枚ずつ分離給紙される。そして記録材Pは、レジストローラ7、シートパス8aを通って、感光体ドラム1と接触型・回転型の転写部材としての転写ローラ9との当接ニップ部である転写部位Rに所定のタイミングで導入される。すなわち、感光体ドラム1上のトナー像の先端部が転写部位Rに到達したとき、記録材Pの先端部もちょうど転写部位Rに到達するタイミングとなるようにレジストローラ7で記録材Pの搬送が制御される。転写部位Rに導入された記録材Pは、この転写部位Rを挟持搬送され、その間、転写ローラ9には不図示の転写バイアス印加電源からトナーと逆極性の転写バイアスが印加される。これにより、転写部位Rにおいて感光体ドラム1面側のトナー像が記録材Pの表面に静電的に転写される。以上の未定着のトナー像を記録材Pに形成する工程に関わる構成が、本発明の画像形成部に対応する。
転写部位Rにおいてトナー像の転写を受けた記録材Pは、感光体ドラム1面から分離されてシートパス8bを通って加熱装置11へ搬送導入され、トナー像の加熱・加圧定着処理を受ける。一方、記録材分離後(記録材Pに対するトナー像転写後)の感光体ドラム1面はクリーニング装置10で転写残トナーや紙粉等の除去を受けて清浄面化され、繰り返して作像に供される。加熱装置11を通った記録材Pは、シートパス8c側に進路案内されて排紙口13から排紙トレイ14上に排出される。
<加熱装置>
図1は、本実施例に係るフィルム加熱方式の加熱定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。この装置は、特開平4−44075〜44083号公報、同4−204980〜204984号公報等に開示のテンションレスタイプの装置である。このタイプの加熱定着装置は、耐熱性フィルムとしてエンドレスベルト状もしくは円筒状のものを用い、該フィルムの周長の少なくとも一部は常にテンションフリー(テンションが加わらない状態)とし、フィルムは加圧体の回転駆動力で回転駆動する。
21は、フィルムガイドであり、フィルム22を回転可能に支持する、加熱体保持部材兼フィルムのガイド部材(支持部材)としての耐熱性・剛性部材である。20は、金属よりなるコの字板金であり、フィルムガイド21を補強する剛性部材である。23は、フィルム22(定着ニップ部)を加熱する加熱体としてのセラミックヒータであり、上記のフ
ィルムガイド21の下面長手に沿って、フィルム22の内周面と対向するように配設して保持させてある。22は、エンドレス(円筒状)のフィルムであり後述するように可撓性を有する耐熱性部材よりなり、加熱体23を含むフィルムガイド部材であるフィルムガイド(ステー)21に外嵌させてある。このエンドレスの耐熱性フィルム22の内周長と加熱体23を含むフィルムガイド21の外周長は、フィルム22の方を例えば3mm程度大きくしてあり、従ってフィルム22は周長に余裕を持って外嵌している。
フィルムガイド21は、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PPS、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス、金属、ガラス等との複合材料等で構成できる。本実施例では液晶ポリマーを用いた。またコの字板金はSUSや鉄などの金属で構成できる。フィルム22は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚が100μm以下、好ましくは40μm〜90μmの耐熱性のある単層フィルム、或いは複合層フィルムを使用できる。単層フィルムの材料としては、例えば、PTFE、PFA、FEP等が挙げられる。また、複合層フィルムとしては、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等のフィルムの外周表面にPTFE、PFA、FEP等をコーティングしたものが挙げられる。本実施例では、膜厚約50μmのポリイミドフィルムの外周表面にPFAをコーティングしたものを用いた。フィルム22の外径は18mmとした。
また、フィルム22は、加熱体23及びフィルムガイド21(加熱支持体)と摺擦するため、その摺擦抵抗を低減するためフィルム内面には耐熱性の定着グリース(不図示)が塗布される。耐熱性の定着グリースとしては、例えば、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、メチルハイドロシロキサンなどのシリコーンオイルや、パーフルオロエーテルなどのフッ素オイルなどを用いることができる。また、これらオイルと耐熱性のフッ素樹脂(PFA、PTFA、FEPなどの)微粒子との混和物を用いることもできる。
24は、加熱体23との間にフィルム22を挟んでニップ部N(定着ニップ部)を形成し、かつフィルム22を回転駆動させるフィルム外面接触駆動手段としての加圧ローラ(加圧回転体)である。この加圧ローラ24は、芯金と弾性体層と最外層の離形層からなり、不図示の軸受け手段・付勢手段により所定の押圧力をもってフィルム22を挟ませて加熱体23の表面に圧接させて配設してある。本実施例では、芯金はメッキした鉄を、弾性体層はシリコーンゴムを、離形層は厚さ約30μmのPFAのチューブを用いた。加圧ローラ24の外径は20mm、弾性体層の厚さは3mmとした。
この加圧ローラ24は不図示の駆動系により矢印の方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ24の回転駆動により、ニップ部Nにおける該加圧ローラ24外周面とフィルム22外面(外周面)との間の摩擦力でフィルム22に回転力が作用して、フィルム22も回転する。フィルム22は、その内面(内周面)側がニップ部Nにおいて加熱体23の表面に密着して摺動しながらフィルムガイド21の外回りを矢印の方向に加圧ローラ24の回転周速度とほぼ同じ周速度で従動回転状態になる。
図3は、本実施例における加熱体23の構成、及び加熱体23の通電制御を行う回路構成を表す模式図である。加熱体23は、基板27、抵抗発熱体26、耐熱性オーバーコート層28、抵抗発熱体26の長手端部に設けられた給電用電極29、30等からなる全体に低熱容量の加熱体である。基板27は、被加熱材としての記録材Pの搬送方向aに対して直角方向を長手とする細長の耐熱性・絶縁性・良熱伝導性の基板である。抵抗発熱体26は、基板27の表面(フィルム摺動面)側に基板長手に沿って形成具備されている。耐熱性オーバーコート層28は、抵抗発熱体26を形成した加熱体表面を保護する。
本実施例の抵抗発熱体26は、銀・パラジウム・ガラス粉末(無機結着剤)・有機結着
剤を混練して調合したペーストをスクリーン印刷により、基板27上に線帯状に形成して得たものである。抵抗発熱体の材料としては、銀パラジウム(Ag/Pd)以外にRuO、TaN等の電気抵抗材料を用いても良い。抵抗発熱体の抵抗値は常温で20Ωとした。基板27は、耐熱性・絶縁性を有する基板として、例えば、アルミナや窒化アルミニウム等のセラミックス材料が用いられる。本実施例では幅7mm・長さ270mm・厚さ1mmのアルミナ基板を使用している。給電用電極29・30は、銀パラジウムのスクリーン印刷パターンを用いた。抵抗発熱体26のオーバーコート層28は、抵抗発熱体26と加熱体23表面との電気的な絶縁性とフィルム22の摺動性とを確保することが主な目的である。本実施例では、オーバーコート層28として厚さ約50μmの耐熱性ガラス層を用いた。
図3には加熱体23の裏面(非フィルム摺動面)も示している。25は、加熱体の温度を検知するために設けられた検温素子である。本実施例では、検温素子として加熱体23から分離した外部当接型のサーミスタを用いている。このサーミスタ25は、例えば支持体上に断熱層を設けその上にチップサーミスタの素子を固定し、素子を下側(加熱体裏面側)に向けて所定の加圧力により加熱体裏面に当接するような構成をとる。本実施例では、支持体として高耐熱性の液晶ポリマーを、断熱層としてセラミックスペーパーを積層したものを用いた。なおサーミスタ25は最小記録紙の通紙域内に設けられており、CPU31に通じている。この加熱体23をオーバーコート層28を形成具備させた表面側を下向きに露呈させてフィルムガイド21の下面側に保持させて固定配設してある。以上の構成をとることにより、加熱体全体を熱ローラ方式に比べて低熱容量にすることができ、クイックスタートが可能になる。
加熱体23は、交流電源ACによる抵抗発熱体の長手端部の給電用電極29・30に対する給電により抵抗発熱体26が長手全長にわたって発熱することで昇温する。その昇温は外部当接型サーミスタ25で検知される。外部当接型サーミスタ25の出力はA/D変換されてCPU31に取り込まれ、その情報に基づいてトライアック32により抵抗発熱体26に通電する電力が位相制御あるいは波数制御等により制御され、加熱体23の温度制御がなされる。すなわち、外部当接型サーミスタ25の検知温度が所定の設定温度より低いと加熱体23が昇温するように、設定温度より高いと降温するように通電を制御することで、加熱体23は定着時一定温度に保たれる。なお、本実施例では位相制御により出力を0〜100%まで5%刻みの21段階で変化させている。出力100%は加熱体23に全通電したときの出力を示す。
加熱体23の温度が所定に立ち上がり、かつ加圧ローラ24の回転によるフィルム22の回転周速度が定常化した状態において、ニップ部Nに被加熱材としての画像定着すべき記録材Pが転写部より導入される。そして、記録材Pがフィルム22と一緒に圧接ニップ部Nを挟持搬送されることにより加熱体23の熱がフィルム22を介して記録材Pに付与され記録材P上の未定着顕画像(未定着トナー像)が記録材P面に加熱定着される。ニップ部Nを通った記録材Pはフィルム22の面から分離されて搬送される。
図1中の41は、本発明における滞留部材であり、後述するように加熱装置11のフィルム22表面や加熱体23周りから発生したUFP(超微粒子)を一時的に、その内部の(フィルム22との間に形成する)空間(滞留空間Z)に滞留させる滞留部材である。図4に示すように、滞留部材41は、天板フレーム42の枠内にはまるようになっている。天板フレーム42が、加熱装置11の外枠である定着フレーム(不図示)に固定されることで、滞留部材41はフィルム22の上(ニップ部Nと反対方向側)に固定されている。滞留部材41の材質としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PPS、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、セラミックス、金属、耐熱ガラス等の材料や、これらの複合材料等で構成できる。
<UFPの発生メカニズム>
トナー中のワックスは、トナー画像がニップNを通過するときの熱と圧力により液化し、トナー内部からトナー表面へと染み出てくる。このときにワックスの一部は気化し、空気中に放出される。また、ワックスの一部は、微量ながら、ニップNを通過後もフィルム22表面に残留してしまい、フィルム22から熱を受け続けることで気化する。これら気化したワックスは、周囲の温度によって液相または固相の微粒子状態(UFP)になり、加熱装置11周囲の気流に乗って浮遊する。また、加熱体であるセラミックヒータ23のまわりの摺動グリースからもヒータ23の加熱時にUFPが発生する。摺動グリースは、耐熱性であるがヒータ加熱時に微量ながら気化し、フィルム22の両端部から外へ出てくる。このとき周囲の温度によって液相のUFPになり、加熱装置11周囲の気流に乗って浮遊する。
ここで、加熱装置11周囲の気流としては、画像形成装置内の冷却用のファンによる気流、記録材Pの搬送に伴い発生する気流や、加熱装置11の記録材Pへの加熱に伴い発生する気流などがある。気流の向きとしては、加熱装置11へ記録材搬送方向上流側から吹き込む気流が、記録材Pの搬送パス(図2のシートパス8c)などを通ってUFPを機外へ送ってしまうため、UFPの機外放出に対して特に影響が大きい。
これら浮遊状態のUFPは、浮遊している状態が長いと凝集しやすく、かつ周辺部材に吸着されやすくなる。したがって、UFPの機外放出を抑制する観点からは、浮遊状態のUFPに対して凝集を促すことが好適である。UFPの凝集は、温度が高く高濃度で浮遊しているほど起きやすくなる。よって、凝集を進行させるためには、なるべく発生源周辺でUFPを運ぶ気流少なくし、UFPを淀ませる(以降、UFPを滞留させると表記する)ことが良い。
そのために滞留部材41の滞留空間Zは、大きければ大きいほどよい。また後述する理由により、滞留部材41の壁先端の位置を記録材搬送面に近づけることにより滞留空間Zに侵入する気流を弱めることができ、UFPが滞留部材41の内部で滞留する時間を大きくすることができる。よって滞留部材41の作用としては、UFPの発生源であるフィルム22のまわりを覆って、発生直後のUFPを滞留空間Z内に滞留させることが必要となる。すなわち、(1)UFPを発生源から機外へ運ぶ気流の経路を長くすること、および(2)UFPを発生源から機外へ運ぶ気流の速度を遅くすることである。これらによりUFPの凝集と周辺部材への吸着を促進させ、UFPの機外放出を低減させることができる。
<滞留部材>
図5は、本実施例における加熱装置11(滞留部材41)の要所寸法の定義を示した模式的断面図である。まず、記録材搬送面から見た(記録材搬送面から垂直方向の)フィルム22の最大高さをHとし、またフィルム22の最大高さから測った滞留部材41の内面の高さをYとする。さらに、滞留部材41の記録材搬送方向上流側壁とフィルム22との距離(記録材搬送方向の距離)をkaとする。さらに、フィルム22の記録材搬送方向最大幅をWとし、その最大幅になるフィルム22の上流側位置の記録紙搬送面からの高さをVとする。
このとき、滞留部材41の記録材搬送方向上流側壁の先端の記録材搬送面からの高さXは、Vよりも低くする。また、滞留部材41の記録材搬送方向上流側壁とフィルム22との距離kaは、5mm以下にする。これによりUFPを運ぶ気流の速度を遅くすることができる。この理由について以下説明する。
図6は、実施例1の滞留部材41の上流側壁先端位置と気流Kw、Ksの関係を示した模式図であり、(a)は上流側壁先端位置がVより低い場合、(b)は上流側壁先端位置がVより高い場合をそれぞれ示している。本実施例の滞留部材41は、フィルム22の周囲から発生したUFPをその内部で滞留させるに当たり、フィルム22の駆動に伴う気流を利用する。すなわち、加熱装置11が駆動するとフィルム22の回転につられてフィルム22の表面には図6に示すような気流Rw(以降、層流Rw)が発生する。通常、加熱装置11周辺には、記録材の搬送に伴う風の流れや加熱装置11の熱を本体外部へ放出する本体内部から風の流れが存在し、記録材搬送方向に沿って、加熱装置11へ流れる気流Kwが存在する。
図6(a)に示すように、滞留部材41の記録材搬送方向上流側壁の先端高さXがVよりも小さい(低い)場合、気流Kwが滞留空間Zへ直接吹き込むことは無い。なぜなら、気流Kwは、その多くが、まず滞留部材41の記録材搬送方向上流側壁に遮られることになるためである。また、気流Kwは、滞留部材41の壁部に遮られない場合でも、フィルム22の下半分にあたるため、上流側壁を回り込みながら(結果的に弱められて)滞留部材41とフィルム22の間の滞留空間Z(図6中の斜線領域)に入ってくることになるからである。
図6(b)に示すように、滞留部材41の記録材搬送方向上流側壁の先端高さXが、Vよりも大きい(高い)場合、滞留部材41の壁部に遮られる(弱められる)ことなく、滞留空間Zに直接侵入する気流Ks(以降、直接侵入気流Ks)が生じる。
UFPの機外放出を少なくするには、なるべくUFPが滞留空間Zに滞留する時間を長くしたいため、滞留空間Z内における紙搬送方向上流から下流へと流れる風を弱くしたい。そのためには上述した直接侵入気流Ksが出来ないようにすること、すなわち滞留部材41の紙搬送方向上流側壁の先端高さXは、V以下にする必要がある。
また、滞留部材41内部に侵入する気流をさらに弱めるためには、滞留部材41の記録材搬送方向上流側壁とフィルム22とのクリアランスkaは、なるべく小さくして、侵入する気流を層流Rwとぶつけることで、侵入する気流を弱めることが可能である。本発明者は鋭意検討の結果、層流Rwはフィルム22の表面から5mmの範囲までの範囲に存在することを見つけた。それゆえkaの値としては、5mm以下の範囲にすることが望ましい。
また、滞留空間Zは大きいほどよいが、特に図5中のYを大きくすることが効く。図10に示すように、滞留空間Z内に僅かながらも侵入した侵入気流は、記録搬送面に対して垂直方向に進み、さらに垂直方向に戻ってくるため、Yの長さはそのまま侵入した気流の経路の長さに相当する量になるためである。
以上、滞留部材41内部のフィルム21の周方向気流について説明してきたが、滞留部材41の特に両端付近では長手方向の気流も存在している。この長手方向の気流も弱めることで、UFPを滞留させる効果をさらに高めることができる。長手方向の気流を弱めるために、図7に示したように滞留部材両端近傍に滞留空間43内の長手方向気流をさえぎる横壁44を設けることが有効である。加えて、図7、図8に示すように、この長手方向気流の流れを阻害する横壁44とフィルム22両端部に設けたフランジ33のフランジつば部34を組み合わせた構成により、さらに滞留空間43内の長手方向気流を弱めることができる。したがって、よりUFPの機外放出を抑制する効果を得ることができる。以下具体的な例をもとに説明してゆく。
(実施例1)
図7(a)は、本発明の実施例1の滞留部材41の形状を示す模式的斜視図である。図7(b)は、本実施例の滞留部材41の内部に配置した横壁44の長手位置関係が判るように、図7(a)の点線で示す仮想面Cに沿った滞留部材41の模式的断面図である。図7(b)では、滞留部材41とフィルムユニット17と長手位置関係は、実際の配置のままに、長手に直交する方向に両者を離して縦に並べて示しており、図7(b)中の点線は横壁44の長手位置を示す線である。なお、ここにいうフィルムユニット17とは、フィルム22とフィルムガイド21、コの字板金20、セラミックスヒータ23、フランジ33を組み合わせたユニットである。また、図7(b)中の34は、フランジのつば部である、本実施例においてフランジつば部34は特に重要であるため、フランジつば部34は、フィルム22の長手方向の移動を規制する部分としてフランジ33と一体の部品であるものの、別の符号を付した。
本実施例は、滞留部材41の長手方向の気流を弱めるため、滞留部材41内部両端近傍の横壁44(第1壁部)とフランジつば部34(第2壁部)を組み合わせた構成を用いたことが特徴である。以下その効果を説明する。
図8は、滞留部材41内の横壁44とフィルムとの間のクリアランスGを変えたときの、フィルム端部近傍の気流(長手方向)に与える効果を模式的に示した図である。図8(a)は、フランジつば部のフィルム面からの長さKがGよりも小さい場合、図8(b)は、KがGよりも大きい場合をそれぞれ示している。図中の太い矢印は気流を表しており、白の矢印は、直線的な気流を、灰色の矢印は、気流が壁やつばなどにぶつかることで曲がった気流を示している。基本的に曲がった気流は直線的な気流よりも速度は遅くなるため、滞留部材端部から外部(フランジのつばの外側)へ出て行く気流を遅くするためには曲がった気流(灰色矢印の気流)が多く出来るようにする。
このように横壁とフランジつば部を設けることで曲げられた気流がフィルム22と滞留部材41の間の空間の上下に形成されるようにすることで、気流を遅くする効果を得ることができる。しかし、以下の構成により、より気流を遅くする効果を得ることができる。
滞留部材41の横壁44は、回転するフィルム22との接触を回避するためフィルム22との間に隙間Gが設けられている。この隙間Gがフランジつば部34のフィルム面からの長さ(高さ)Kよりも大きいと、図8(a)に示すように、隙間Gから直接(フランジつば部34とぶつかることなく)滞留部材41の外へ出ていく気流Fwが残ってしまう。この気流Fwを曲げることでさらに気流全体の流れを遅くできる。図8(b)は、この隙間Gから直接滞留部材41の外へ出て行く気流Fwを無くすために、フランジつば部34の長さ(高さ)KをGよりも大きくした場合の気流を示した図である。フランジつば部34の長さKをGよりも大きくすることで、隙間Gを通過した気流はフランジつば部34にぶつかるため、図8(a)の気流Fwのような直線的な経路ではなく、曲がった経路を通りながら滞留部材41の外部へ出ざるを得なくなる。そのため外へ排出する気流の速度は弱められる。また、この横壁44のフランジつば部34からの長手方向における距離Mは、フランジつば部34から15mm以内にあることが望ましい。この理由について図9を元に説明する。
図9は、横壁44のフランジつば部34からの距Mを15mmより大きく広げたときの横壁44とフランジつば部34近傍の気流を模式的に示した図である。このようにMを15mmより大きくすると、横壁44を通過した気流がフランジつば部34を避けて通ることができる直線的な経路を取りやすくなるため、速度を遅くすることなく出て行くことが出来てしまう。
したがって、図8(b)に示すように、横壁44とフランジつば部34は、長手方向に互いに対向する対向領域において、該対向領域を流れる気流の主となる流れの向きが長手
方向に直交する方向となるように、互いに近接した距離で配置されるのが望ましい。
図11は、本実施例における加熱装置11の要所の寸法の定義を模式的に示す、フィルムユニット17の側面投影図であり、フィルム22の形状、滞留部材41および横壁44の形状、フランジつば部34の形状を投影した図である。なお、フィルム22の形状としては端部の形状のみを投影しており、フランジつば部34はその外枠のみを表示した。図11において、ハッチングで示した箇所が、横壁44とフランジつば部34が、長手方向に対向する領域(長手方向に見たときに互いに重なる領域)を示している。
図11において、フィルム22端部表面の任意の個所kから長手方向両端に配置された横壁44の先端ないし、フィルム22の周方向を覆う滞留部材41の上下流方向壁のいずれか近い方までの最短距離を結ぶ線分をdkとする。さらに、フィルム22の端部表面の任意の個所の投影点kから線分dkと同方向に測ったときのフランジつば部34先端までの距離をhkとする。
なお、本実施例1の加熱装置のその他の主要寸法(図5にて定義される主要寸法)としては、以下のものを用いた。すなわちフィルム22は外径18mmのものを用いた。加熱装置に組み込まれた状態で実測した結果、H=15mm、W=20mm、V=7.5mmであった。また滞留部材の搬送方向上流側壁の記録紙搬送面からの高さXを6mm、kaは3mmに、Yは10mmのものを用いた。また滞留部材141の材質としてはPEEKを用いた。
本実施例の効果を示すため、上記構成を元にして、滞留部材41の横壁44の形状とフランジつば部34の形状(図11のdkとhk)を以下のように振った。図12は、実施例1の具体例としての実施例1−1〜1−3の側面構成を模式的に示す投影図であり、(a)は実施例1−1、(b)は実施例1−2、(c)は実施例1−3をそれぞれ示す。図12において、ハッチングで示した箇所が、横壁44とフランジつば部34が、長手方向に対向する領域(長手方向に見たときに互いに重なる領域)を示している。また、図14は、実施例1の具体例としての実施例1−4の側面構成を模式的に示す投影図である。
(実施例1−1)
図12(a)の投影図に示すように、フィルム周長上の滞留部材の覆う領域のうち、少なくともフィルム22の頂上(記録材搬送面から最大高さになる点)近傍を除き、フランジつば部と滞留部材の壁が投影図上で重なるようにした。すなわち、hk≧dk…式(i)を満たすようにした。具体的には、フィルム22の頂上において、hk=2.0mm、dk=3.0mmとなるようにした。
(実施例1−2)
図12(b)の投影図に示すように、フィルム周長上の滞留部材の覆う全領域において、フランジつば部と滞留部材の壁が投影図上で重なるようにした(式(i)を満たすようにした)。具体的には、実施例1−1とフランジつば部34の高さ方向(記録材搬送面に垂直な方向)の形状だけを変えてフィルム22の頂上において、hk=4.0mm、dk=3.0mmとなるようにした。
(実施例1−3)
図12(c)の投影図に示すように、滞留部材の覆うフィルム周長の全域をフランジつば部と滞留部材の壁が重なるようにし(式(i)を満たすようにし)、かつ実施例1−2よりもフランジつば部と滞留部材の壁が重なる領域が多くなるようにした。具体的には、実施例1−1とフランジつば部34の高さ方向(記録材搬送面に垂直な方向)の形状だけを変えてフィルム22の頂上において、hk=6.0mm、dk=3.0mmとなるようにした。
(実施例1−4)
図14の投影図に示すように実施例1−1と同じ滞留部材41を用いているが、フランジつば部の形状だけが実施例1−1と異なる構成である。すなわち、図14の投影図において、滞留部材41がフィルム22を覆う領域のフィルム22周長全域において、フランジつば部34と滞留部材41の壁が重なる領域がないようにした(hk=2.0mm、dk=3.0mmとなるようにした)構成である。
(比較例1)
図13は、比較例1の構成を模式的に示す図であり、(a)は比較例1の天板フレーム45の斜視図、(b)は比較例1の加熱装置の側面断面図である。図13に示すように、本比較例は滞留部材41のない加熱装置構成である。本比較例の天板フレーム45には図13(a)に示すように滞留部材をはめ込む穴は設けていない。したがって、図13(b)に示すように天板フレーム45は具体例1の天板フレームの位置と同じくフィルム22の上部にフィルム22とは離間して、不図示の定着フレームにより配置固定されている。本比較例は、滞留部材41がないこと、及び天板フレーム45には滞留部材をはめ込む穴が無いことを除き、実施例1−1と同じ構成である。なお、この比較例1構成のUFP濃度値をRefの値と称し、各具体例の減少率の計算あたっての母数として用いた。
(比較例2)
図15は、比較例2の構成を模式的に示す図であり、滞留部材141と天板フレーム42を斜視図で示している。比較例2は、実施例1−1の構成において滞留部材41の代わりに図15に示す滞留部材141を天板に取り付けた構成である。滞留部材141は、実施例1−1の滞留部材41と比べて横壁44がないだけで、その他の構成は滞留部材41と同じである。
以上の実施例および比較例で実際にUFPを測定した結果を以下の表1に示す。
(表1)
Figure 0006558970
ここでUFPの評価方法は、3立方メートルの密閉されたチャンバー内を浄化された空気で満し、チャンバー内に画像形成装置を設置し、印字率が5%の画像を5分間連続印刷した直後のチャンバー内のUFP濃度を測定した。測定にはナノ粒子粒径分布計測器FMPS3091(TSI社製)を用いた。また画像形成装置としてプロセススピードが約230mm/秒、40ppmのモノクロLBPを用いた。ここで、UFP濃度の単位は(個/cm3・秒)であり、減少率とは滞留部材を持たない構成である比較例1(Ref)のUFP濃度に対して、どれくらいUFP濃度が減少したかを割合で示した値である。
表1の実施例1−4と比較例2の結果から、滞留部材41に対して横壁44を設けるだけで比較例よりも効果があることが判る。また、さらに画像定着装置の定着ローラ(定着フィルム)端部まわりのフランジと滞留部材構成を所望の形状にすることで、発生するUFPの濃度を効果的に抑制できることがわかる。すなわち、hk≧dkとなる領域(横壁44とフランジつば部34が長手方向に互いに対向する領域)を形成することで、より効
果的にUFP濃度を抑制できることがわかる。さらには、hkをdkに対してより大きくし、側面投影図においてフランジつば部34と滞留部材横壁44の重なる面積をより多くすることで、発生するUFP濃度をさらに効果的に抑制できることがわかる。
以上の説明では、本実施例の効果を、図8をもとに、滞留部材端部における滞留部材内部から外部への気流を例に示して説明した。逆に滞留部材端部において滞留部材外部から滞留部材内部へ侵入する気流が存在する場合にも、侵入気流は図8とは逆向きであるだけで、図8同様に曲がった経路を通るため、同様に気流を弱める効果およびUFP濃度の抑制効果があることは言うまでもない。
本実施例ではフィルム加熱方式の加熱装置を例にとって説明したが、本発明は熱ローラ方式の加熱定着装置及びそれを具備した画像形成装置にも適用可能である。また、本実施例では、滞留空間の長手方向の両側において滞留部材の壁部とフランジつば部の構成を上記のように構成したが、片側だけ上記構成を採用するようにしてもよい。
本実施例によれば、上記の滞留部材およびフランジ構成を用いることで、ワックスおよび定着グリースより発生したUFPを滞留部材(滞留空間)内部に効果的に滞留させることができる。したがって、滞留によるUFP同士の凝集や、滞留部材内部への吸着を進行させて、画像形成装置外へのUFP放出数を減らすことができる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、上記実施例1の滞留部材構成を改良し、さらにUFP濃度の抑制効果を得られるようにした構成である。ここでは、実施例2において実施例1と異なる点について主として説明する。実施例2においてここで説明しない事項は、実施例1と同様である。
図16(a)は、本発明の実施例2の滞留部材241の斜視図である。実施例2の加熱装置及び画像形成装置の構成は、滞留部材241、フランジ233とフランジつば部234以外は、実施例1と同じである。滞留部材241は、実施例1と同じく天板フレーム42の枠内に嵌るようになっている。したがって、天板フレーム42が加熱装置の外枠である定着フレーム(不図示)に固定されることで、滞留部材241はフィルム22の上(ニップ部Nと反対方向側)に固定される。
図16(b)は、本実施例の滞留部材241を、図16(a)の破線で示した仮想面Cに沿って切った断面図であり、滞留部材241とフィルムユニットの位置関係がわかりやすいように実際の配置に対して互いに離間させて並べて示している。図16(b)中の破線は横壁244の長手位置を示している。図16(b)から判るように、本実施例は滞留部材の横壁244がフランジつば部234の長手方向外側に配置されていることがその特徴である。
UFPの発生源としては主にトナー中のワックスの寄与が大きいが、フィルムとヒータの間の摩擦を低減するための定着グリースからも発生する場合がある。これら定着グリース起因のUFPは、フィルム22の両端、すなわちフィルム22とフランジつば部234の間から外へ排出される。したがって、これら定着グリース起因のUFPの機外排出を低減させるためには、フランジつば部234も滞留部材241内部に入る構成にすることが望ましい。これにより、フィルム22の端部とフランジつば部234の間から排出されるUFPを滞留部材241(滞留空間Z)内部で滞留出来るようにすることができる。
図16(c)は、本実施例の加熱装置の側面投影図であり、本実施例の滞留部材の横壁244とフランジつば部234との重複領域を示した図である。本実施例においては、図
16(c)に示すように、滞留部材241の覆うフィルム周長の全領域において、フランジつば部と滞留部材の壁が投影図上で重なるように(hk≧dk…式(i)を満たすように)した。
実際に上記構成でUFPを測定した結果を以下の表2に示す。なお比較のため滞留部材を用いていない構成である実施例1の比較例1の結果も載せた。
(表2)
Figure 0006558970
UFP濃度は、実施例1と同じ方法で評価した。すなわち3立方メートルの密閉されたチャンバー内を浄化された空気で満し、チャンバー内に画像形成装置を設置し、印字率が5%の画像を5分間連続印刷した後のUFP濃度を測定した。測定には実施例1と同じくナノ粒子粒径分布計測器FMPS3091(TSI社製)を用いた。
表2の結果から判るように、実施例2では比較例1よりもUFP濃度が減少していることが判る。さらに、実施例1の結果と比較(表1)して、実施例2ではUFP濃度の減少率が大きくなっていることが判る。これは実施例1の滞留部材41では外部へ流出しやすくなっていたフィルム22の両端から発生するグリース起因のUFPを、実施例2の滞留部材241では、その内部(滞留空間)にとりこめるようになったためである。
本実施例ではフィルム加熱方式の加熱装置を例にとって説明したが、本発明は例えば熱ローラ方式定着ローラと内部に摩擦低減のためのグリースを使用した加圧フィルムを用いた構成の加圧フィルム側端部構成などにも適用することができる。
(実施例3)
本発明の実施例3は、上記実施例2の滞留部材とフランジを改良し、さらにUFP濃度の抑制効果が得られるようにした構成である。ここでは、実施例3において実施例1、2と異なる点について主として説明する。実施例3においてここで説明しない事項は、実施例1、2と同様である。
実施例3は、実施例2よりも、さらにもれ少なく滞留部材内部にUFPを滞留させるため、フランジつば部と滞留部材の横壁を嵌合できるように構成し、滞留部材とフランジ部とを一体化させたことを特徴とする。実施例2では、滞留部材の横壁をフランジつば部の外側に配置し、定着フィルム両端部から排出される定着グリース起因のUFPを滞留部材内部に取り込みやすくした。その結果、実施例1よりも高いUFP濃度の抑制効果が得られたものの、実施例2では滞留部材の横壁244とフランジつば部234には依然として隙間があり、その隙間を通る気流経路ができてしまう。そのため、どうしても滞留部材外部への排出する気流ないし、滞留部材外部から内部へ侵入する気流が僅かながら発生する懸念がある。これに対し、実施例3ではフランジつば部と滞留部材を一体化させることで上記隙間をなくした。
(実施例3−1)
図17に実施例3の具体例としての実施例3−1の構成を示す。図17(a)は、実施例3−1の滞留部材341の斜視図である。実施例1及び実施例2では滞留部材は天板フレーム42によって支えられていたが、実施例3−1の滞留部材341はフランジ333によって保持する構成にした。
図17(b)は、図17(a)の破線で示した仮想面Cに沿って滞留部材341を切った断面であり、滞留部材341とフィルムユニットとの位置関係が判るように実際の配置に対して互いに離間させて並べて示している。図17(b)中の破線は本実施例の滞留部材の横壁344の長手位置を示している。図17(b)に示すように、フランジつば部334の長手方向外側には、さらにもう一つつば部としてフランジ第2つば部335(第3壁部)が追加されている。すなわち、滞留部材の横壁344を、2つのつば、すなわちフランジつば部334とフランジ第2つば部335とで挟み保持する構成にしてある。
図17(c)は、本実施例3のフランジ333およびフランジ第2つば部335と、滞留部材341の横壁344との嵌合状態を横(記録材搬送方向と直交する方向)から見た図である。横壁344のうちフランジつば部335に隠れている横壁344の切り欠き部分の形状を点線で示している。このように横壁344の切り欠き部の形状はフランジ333の外形に合うようにしてある。
(実施例3−2)
図18に実施例3の具体例としての実施例3−2の構成を示す。図18(a)は、実施例3−2の滞留部材の斜視図である。実施例3−2の特徴は、図18(a)に示すように、滞留部材441の搬送方向上下流側の壁(第4壁部)において長手方向両端部に中央部と較べて記録材搬送面側へ延ばした延長部446(端部対向領域)を設けたことである。
実施例3−2の滞留部材の配置を図18(b)に示した。図18(b)には、図18(a)の点線で示した仮想面Cに沿って切った滞留部材441の断面を示しており、滞留部材441とフィルムユニットとの位置関係が判るように実際の配置に対して互いに離間させて並べて示している。また、図18(b)では、滞留部材441と加熱装置のフィルムユニットとの配置、および滞留部材441の搬送方向上下流側の壁をその延長部446が判るように点線で示している。また実施例3−2の横壁444の位置を破線で示した。
図19(a)は実施例3−2の滞留部材441をフィルムユニットに嵌合させた状態の正面図であり、滞留部材441の両端部の延長部446は本加熱装置の最大通紙幅の外側に配置されていることを示している。また、図19(b)は、実施例3−2のフランジ333およびフランジ第2つば部335と滞留部材441の横壁444との嵌合状態を横(記録材搬送方向と直交する方向)から見た図である。なお、実施例3−2の構成は、滞留部材441と横壁444を除きすべて実施例3−1に同じである。図19に示すように、滞留部材441は、フィルム22に対し記録材搬送方向に対向する上下流側壁(第4壁部)に、記録材の搬送路の長手方向外側において、フィルム22の端部と記録材搬送方向に対向する領域を有している。そして、この領域(端部対向領域)が、記録材の搬送路面に垂直な方向において搬送路面と略同じ高さまで延設された構成(延長部446)を有している。
上記実施例3−1、3−2を用いて実際にUFPを測定した結果を以下の表3に示す。なお比較のため滞留部材を用いていない構成である実施例1の比較例1の結果も載せた。
(表3)
Figure 0006558970
UFP濃度は、実施例1と同じ方法で評価した。すなわち3立方メートルの密閉されたチャンバー内を浄化された空気で満し、チャンバー内に画像形成装置を設置し、印字率が
5%の画像を5分間連続印刷した後のUFP濃度を測定した。測定には実施例1と同じくナノ粒子粒径分布計測器FMPS3091(TSI社製)を用いた。
表3の結果から判るように、実施例3−1、3−2の各構成は比較例1よりもUFP濃度が減少していることが判る。さらに実施例2の結果と比較してもUFP濃度の減少率が大きくなっていることが判る。実施例2では、僅かながらもフィルム両端から発生するグリース起因のUFPがフランジつば部234と横壁244の隙間から外へ流失していた。実施例3では、フランジつば部334とフランジ第2つば部335との間で横壁344を嵌合一体化したことで、隙間がなくなり(滞留空間を長手方向において塞いだことで)効果的にグリース起因のUFPを滞留空間にとりこめるようになったためである。さらに実施例3の中でも実施例3−2は実施例3−1に較べてさらにUFP濃度の減少率が大きくなっていることが判る。この理由について図20を元に説明する。
図20は、グリース要因のUFPの流出部を示した図であり、(a)はUFPの流出の長手方向の様子、(b)は側面方向の様子をそれぞれ示している。図20(a)では、フィルム22内部からグリース起因のUFPが外部へ流出していく気流Fgを模式的に示している。フィルム22の周方向断面形状は、図20(b)に示すように加圧ローラ24となすニップ部のエッジで曲率が大きく変わっている。すなわち、ニップ部では直線状で、それ以外は円形ないし円に近い楕円形である。グリース起因のUFPは、この曲率が変わるところ(図20(a)、(b)中の点線で囲んだ部分)から特に流出しやすい。そのため実施例3−2ではこの部分も滞留部材441の延長部446で覆ってしまい、ここから流出するUFPも滞留部材内部に入るようにした。その結果、実施例3−1よりもさらに効果的にグリース起因のUFPを滞留部材内部に入れることができ、よりUFP濃度の減少率を大きくすることができた。
このように実施例3では実施例2よりもさらに効果的にUFPを滞留部材内部に滞留させることができるようになり、より効果的にUFP濃度を抑制することができる。なお実施例3−2では、滞留部材441の記録材搬送方向に位置する上下流の壁両方においてその長手方向両端部に延長部446を設けた。延長部446は上流側の壁だけ、あるいは下流側の壁だけでもよく、その場合でも実施例3−1よりも高いUFP濃度の減少効果を得ることができる。しかしながら、実施例3−2のように上下流どちらの壁にも設けた場合が最もUFP濃度の減少効果が高かった。
以上、上記各実施例では、本発明をフィルム方式の加熱装置を元にした構成で説明した。しかし、熱ローラの加熱方式として誘導加熱方式やセラミックス基板ヒータの代わりにハロゲンヒータなどの放射式のヒータを用いたものでも熱ローラ内面にフッ素オイルやシリコーンオイルを用いることがある。本発明はこのような構成に対しても適用可能であり、このような構成においても同様に発生するUFPの濃度を効果的に減少させることができることは言うまでもない。
なお、上記各実施例の構成は可能な限り互いに組み合わせることができる。例えば、滞留部材の横壁(第1壁部)とフランジつば部(第2壁部)の構成を、一方の端部では上記実施例1の構成を採用し、他方の端部では上記実施例3の構成を採用してもよい。
11…加熱装置、21…フィルムガイド(支持部材、加熱支持体)、22…フィルム、23…加熱体、24…加圧ローラ(加圧回転体)、41…滞留部材、44…横壁(第1壁部)、34…フランジつば部(第2壁部)、Z…滞留空間

Claims (10)

  1. 記録材に形成されたトナー像を記録材に定着させる加熱装置であって、
    可撓性を有する筒状のフィルムと、
    前記フィルムの外周面に接触し、かつ回転することにより前記フィルムとの間で記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記定着ニップ部に対応する位置で前記フィルムの内周面に接触し、前記フィルムを回転可能に支持するとともに、前記定着ニップ部を加熱する加熱支持体と、
    前記定着ニップ部で加熱されたトナーから発生した超微粒子を滞留させる滞留空間を、前記フィルムの外周面との間に形成する滞留部材と、
    を備える加熱装置において、
    前記滞留部材は、前記滞留空間の記録材の搬送方向と直交する、前記加熱支持体の長手方向における端部に、前記長手方向に流れようとする気流の流れを阻害するように形成された第1壁部を有し、
    前記加熱支持体は、前記第1壁部と前記長手方向において近接する位置に前記長手方向に流れようとする気流の流れを阻害するように形成された第2壁部と、前記滞留空間に対して前記第1壁部よりも前記長手方向外側に位置する第3壁部と、を有し、
    前記第1壁部は、前記第2壁部と前記第3壁部との間に挟まれるようにして前記加熱支持体と嵌合することを特徴とする加熱装置。
  2. 前記第1壁部と前記第2壁部は、前記長手方向に互いに対向する対向領域を有することを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記滞留部材は、前記第1壁部を前記滞留空間の前記長手方向の両側に有し、
    前記加熱支持体は、前記第2壁部を前記滞留空間の前記長手方向の両側に有することを特徴とする請求項1または2に記載の加熱装置。
  4. 前記滞留部材は、前記フィルムに対し、記録材の搬送方向に対向する第4壁部を有し、
    前記第4壁部は、記録材の搬送路の前記長手方向外側において、前記フィルムの前記長手方向の端部と記録材の搬送方向に対向する端部対向領域を有し、
    前記端部対向領域は、記録材の搬送路面に垂直な方向において前記搬送路面と略同じ高
    さまで延設されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱装置。
  5. 前記第1壁部は、前記フィルムの前記長手方向の端部よりも前記長手方向外側に位置していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱装置。
  6. 前記第1壁部と前記第2壁部は、前記長手方向に互いに対向する対向領域において、前記対向領域を流れる気流の主となる流れの向きが前記長手方向に直交する方向となるように、近接していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱装置。
  7. 前記第1壁部と前記第2壁部は、前記長手方向に互いに対向する対向領域において、前記長手方向に15mm以内の距離で対向していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱装置。
  8. 前記加熱支持体は、
    前記フィルムの内周面に接触して回転可能に支持する支持部材と、
    前記フィルムの内周面に対向するように前記支持部材に取り付けられる加熱体と、
    を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱装置。
  9. 前記第2壁部は、前記フィルムの前記長手方向の移動を規制する部材であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱装置。
  10. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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