JPH07334041A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07334041A
JPH07334041A JP6145296A JP14529694A JPH07334041A JP H07334041 A JPH07334041 A JP H07334041A JP 6145296 A JP6145296 A JP 6145296A JP 14529694 A JP14529694 A JP 14529694A JP H07334041 A JPH07334041 A JP H07334041A
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JP
Japan
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fixing
toner
mode
image
pressure
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Application number
JP6145296A
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English (en)
Inventor
Hidenori Tomono
英紀 友野
Kakuji Murakami
格二 村上
Kiyofumi Nagai
希世文 永井
Tadashi Saito
忠司 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いにガラス転移点が異なるトナーを個別に
収納した複数の現像器を切り換え使用するなどしてトナ
ー除去による用紙リサイクルや変造防止に適したモード
を実行できる複写機を提供する。 【構成】 互いにガラス転移点が異なるトナーを個別に
収納した複数の現像器41,42を切り換え可能に現像
装置4を構成する。操作パネル49にモード切り換えス
イッチ51,52を設け、これからの信号に基づいて使
用現像器を切り換える。リサイクルモードではガラス転
移点が高いトナーを収納する現像器を、また変造防止モ
ードではガラス転移点が低いトナーを収容する現像器を
使用する。現像器切り換えに代え、定着装置7の定着圧
力を切り換えたり、圧力定着器と負ラッシュ定着器とを
切り換えたりしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、永
久保存用画像形成モードのほかに、転写紙などの用紙の
リサイクルに適した画像形成モードなどを備えた画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置として例えば特開
平4−301664号公報では、コピー後訂正処理に適
したコピーができ、またコピー済み用紙上からのトナー
除去によるコピー紙の再利用を可能にするため、現像ト
ナーの用紙上への定着度を可変することにより、永久保
存用形成もしくはコピー紙の再利用を図るリサイクル用
画像形成のいずれかにモードを切換可能とした画像形成
装置が提案されている。すなわち、同公報では、原稿等
の光像を感光体に露光して静電潜像を形成する露光装置
と、前記静電潜像をトナー現像する現像装置と、現像ト
ナーを用紙上に転写する転写装置と、用紙上の転写像を
定着する定着装置とを備え、これらの装置による電子写
真プロセスにより画像を形成する画像形成装置におい
て、前記現像装置は互いに定着性の異なるトナー種を個
別に収納してなる複数の現像器からなり、永久保存用の
画像を形成するモードと用紙をリサイクル可能とするリ
サイクル用の画像を形成するモードとに応じて前記現像
器を切り換え使用するようにしたことを特徴とする使用
モード切換機能を有する画像形成装置が提案されてい
る。また同公報では、上記電子写真プロセスにより画像
を形成する画像形成装置において、定着装置はトナーの
定着条件を変更し得る構成とし、設定されたモードに応
じて前記定着条件を変更するようにしたことを特徴とす
る使用モード切換機能を有する画像形成装置も提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
は定着性の異なるトナー種の物性については定着性が異
なるということ以外なんらの記載もない。また変更可能
にする定着装置の定着条件として定着装置の加熱ローラ
の温度があげられているが、該温度を制御するための温
度設定値を切り換えた後に切換後の温度設定値に対応し
た加熱ローラ温度になるまでに時間がかかり応答性の点
で問題が残されている。
【0004】一方、コピー紙の再利用ためコピー済み用
紙上からのトナーを除去するトナー除去装置として各種
の装置が提案されている。本出願人も、支持体の少なく
とも一部が紙で構成され、かつ該紙層に熱溶融性インキ
よりなる画像を形成している画像支持体に、水、界面活
性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液及び水
溶性ポリマーと界面活性剤を含む水溶液よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させ
る手段、及び前記の水あるいは水溶液を含浸させた画像
支持体に、加熱接着又は加圧接着することにより画像を
画像支持体より剥離する画像剥離手段を少なくとも有す
ることを特徴とする画像保持支持体の再生装置を提案し
た(特願平5−106062号公報参照)。このような
トナー除去装置では用紙上からトナーを剥離除去できる
ため、電子写真方式のレーザープリンタなどで出力する
ことが多くなっきている公文書やチケットなどが、この
ようなトナー除去装置を用いて不法に変造される恐れが
ある。
【0005】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的は、永久保存用画像形成のほかに、用紙
のリサイクルに適した画像と変造しにくい画像の少なく
とも一方も有効に形成できる画像形成装置を提供するこ
とである。また他の目的は、永久保存用画像の形成モー
ドと用紙のリサイクルに適した画像などの形成モードと
の迅速な切り換えが可能な画像形成装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、用紙上に加熱溶融性の樹脂な
どからなるトナーを担持せしめて未定着のトナー画像を
形成する画像形成手段と、該画像形成手段により形成さ
れた未定着のトナー画像を用紙上に定着させる定着手段
とを有する画像形成装置であって、該画像形成手段を、
互いにガラス転移点が異なる2種以上のトナーを備え、
該2種以上のトナーのうち何れかを使用してトナー画像
を形成し得るように構成し、かつ、該2種以上のトナー
のうち何れを使用するかを切り換える切り換え手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2の発明は、用紙上に加熱溶融性の
樹脂などからなるトナーを担持せしめて未定着のトナー
画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により
形成された未定着のトナー画像を、少なくとも加圧によ
り用紙上に定着させる定着手段とを有する画像形成装置
であって、該定着手段を、定着圧力可変に構成し、か
つ、該定着手段の定着圧力を切り換える切り換え手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0008】請求項3の発明は、用紙上に加熱溶融性の
樹脂などからなるトナーを担持せしめて未定着のトナー
画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により
形成された未定着のトナー画像を用紙上に定着させる定
着手段とを有する画像形成装置であって、該定着手段
を、少なくとも圧力により定着を行う圧力定着器と、フ
ラッシュランプによる加熱で定着を行うフラッシュ定着
器とを備え、該圧力定着器と該フラッシュ定着器のうち
何れかを選択使用してトナー画像を定着し得るように構
成し、かつ、該圧力定着器と該フラッシュ定着器のうち
何れを使用するかを切り換える切り換え手段を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
画像形成装置において、装置にセットされた用紙を、上
記画像形成手段によるトナー画像形成をさせることな
く、上記定着手段に搬送する、再定着用の用紙搬送手段
を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、互いに定着性が異
なる2種以上トナーとして、互いにガラス転移点が異な
る2種以上のトナーを使用する。これは、本発明者の研
究により、トナーのガラス転移点が、用紙定着後のトナ
ー除去のし易さを大きく左右することが判ったことに基
づく。すなわち、従来使用されている永久保存に適した
通常トナーよりガラス転移点が高温のトナーは、定着後
における用紙との付着力が該通常トナーよりも小さくト
ナー除去が容易である。また、通常トナーよりガラス転
移点が低温のトナーは、定着後における用紙との付着力
が該通常トナーよりも大きくその後のトナー除去が困難
である。
【0011】そして、請求項1の発明においては、切り
換え手段により、これらのトナーのうち何れを画像形成
に使用するか切り換えて、通常の永久保存に適した画
像、その後のトナー除去による用紙のリサイクルに適し
た画像、及び、変造されにくい画像のうち少なくとも二
以上の画像を、選択的に形成する。
【0012】請求項2の発明においては、少なくとも加
圧により未定着のトナー画像を用紙上に定着させる、定
着圧力可変に構成した定着手段の該定着圧力を、形成し
たい画像に応じて切り換え手段で切り換える。すなわ
ち、永久保存用画像と用紙のリサイクルに適した画像と
を選択的に形成できるようにする場合には、後者の画像
を形成するための定着圧力が、前者の画像を形成するた
めの定着圧力よりも小さくなるように切り換え、また永
久保存用画像とトナー除去による変造をされにくい画像
とを選択的に形成できるようにする場合には、後者の画
像を形成するための定着圧力が、前者の画像を形成する
ための定着圧力よりも大きくなるように切り換える。こ
のような定着圧力の切り換えは、前述の特開平4−30
1664号公報の画像形成装置におけるような定着温度
の切り換えより応答性がよい。
【0013】請求項3の発明においては、少なくとも圧
力により定着を行う圧力定着器とフラッシュ定着器とを
選択使用可能に構成した、未定着のトナー画像を用紙上
に定着させる定着手段における使用定着器を、形成した
い画像に応じて切り換え手段で切り換える。すなわち、
永久保存用画像を形成するためには上記圧力定着器を使
用し、トナー除去によるリサイクルに適した画像を形成
するためにはフラッシュ定着器を使用するように切り換
える。このフラッシュ定着器による定着ではトナーに圧
力がかからないので、上記圧力定着器による定着に比し
て、定着後のトナーと用紙との付着力を小さくできる。
このような、少なくとも圧力により定着を行う圧力定着
器とフラッシュ定着器とのあいだでの使用定着器の切り
換えは、前述の特開平4−301664号公報の画像形
成装置におけるような定着温度の切り換えより応答性が
よい。
【0014】請求項4の発明においては、再定着用の用
紙搬送手段により、装置にセットされた用紙を上記定着
手段に搬送し、この定着手段による定着処理を施す。従
って、定着手段を有する画像形成装置で画像が形成され
た用紙を、この再定着用の用紙搬送手段を用いて定着手
段に搬送させて再定着を施し、その定着性を高めること
ができる。しかも、この再定着用の用紙搬送手段では上
記画像形成手段によるトナー画像形成をさせることなく
搬送するので、再定着される画像に他の画像が重ねて形
成されて画像が乱されることもない。
【0015】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
方式の複写機(以下、複写機という)に適用した実施例
について説明する。
【0016】〔実施例1〕まず請求項1の発明の実施例
について説明する。本実施例は、互いにガラス転移点が
異なる2種以上の粉体トナー(以下、トナーという)を
個別に収納してなる複数の現像器で現像装置を構成し、
永久保存用の画像を形成するモード(以下、通常モード
という)と、この通常モードよりもコピー紙とトナーと
の付着力が弱い画像を形成するモード(以下、リサイク
ルモードという)とで前記現像器を切り換え使用するよ
うにしたものである。
【0017】図1は本実施例に係る複写機の主要部の概
略構成図である。図1において、この複写機は、潜像及
びトナー像の担持体としてのドラム状の感光体1を矢印
A方向に回転させなが、帯電手段としての帯電チャージ
ャ2による一様帯電、図示を省略したデジタル式の原稿
読み取り装置による原稿の読み取り、該光学読み取り装
置からの画像データを用いたレーザー書き込み光学装置
3にる露光、現像装置4による潜像の現像、転写手段と
しての転写チャージャ5による感光体1から転写紙6へ
のトナー像転写を行う。この転写紙6は図示を省略し
た、給紙カセットなどを備えた給紙装置、レジストロー
ラなどからなる給紙搬送装置により、感光体1上のトナ
ー像とタイミングをとって感光体1と上記転写チャージ
ャ5との対向部に送り込んだものである。そして、上記
転写チャージャ5によりトナー像を転写した転写紙6
を、定着手段としての加熱加圧ローラ対を用いた定着装
置7に搬送し、該装置7により転写紙にトナー像を定着
した後に図示を省略した排紙トレイ上に排紙する。一
方、トナー像が転写紙6に転写された後の感光体表面に
対しては、クリーニング装置8により転写残トナーの除
去や除電装置9による残留電荷の除去を行い、次ぎの帯
電に備える。ここで、感光体1、帯電チャージャ2、レ
ーザー書き込み光学装置3、現像装置4、及び転写チャ
ージャ5などによって、用紙上に未定着のトナー画像を
形成する画像形成手段を構成している。
【0018】ここで、上記現像装置4は、感光体表面移
動方向上流側の第1現像器41と同方向下流側の第2現
像器42の2つの現像器を備えており、これらでは互い
にガラス転移点が異なるトナーが使用される。例えば第
1現像器41では複写機用の通常トナー(例えばガラス
転移点の温度が60°Cのトナー)が現像器内に収納さ
れて現像に使用され、第2現像器42では、この通常ト
ナーよりガラス転移点が高温のトナー(例えばガラス転
移点の温度が80°Cのトナー)が現像器内に収納され
現像に使用される。そして、この現像装置4は、上記第
1及び第2の現像器を選択的に現像に使用できるように
なっている。例えば図示の例では、両現像器41,42
を、それぞれ感光体1に対し接離方向に移動させる移動
装置43,44を設け、一方の現像器のみを感光体1に
近接した現像作動位置に移動させて現像に使用するよう
になっている。このように現像器を移動させるのに代
え、又は加えて、現像材担持体としての現像ローラの回
転駆動や該現像ローラへの現像バイアス印加を、いずれ
か一方の現像器についてのみ行い該一方の現像器のみ現
像動作可能にするようにしても良い。
【0019】そして、本実施例の複写機は前述のように
通常モードとリサイクルモードとを備える。このため、
本実施例の複写機には例えば図1(b)に示すように操
作パネル49にモード選択用の第1及び第2のモード選
択スイッチ51,52や何れのモードが選択されたかを
表示する表示ランプ51a,52aが設けられている。
またこの操作パネル49が接続されたマイクロコンピュ
ータなどからなる制御部50に、上記移動装置の駆動回
路43,44が接続されている。なお、上記操作パネル
49には複写を開始させる複写スタートボタン53やコ
ピー枚数設定用のテンキー54なども設けられている。
【0020】そして上記制御部50は、上記第1及び第
2のモード選択スイッチ51,52の押下信号を受け付
けた時点で、使用現像器の選択データをRAMなどの記
憶装置に記憶させる。具体的には通常モードを選択する
第1モード選択スイッチ51が押された場合には、通常
のトナーを使用する第1現像器41の選択データが記憶
され、またリサイクルモードを選択する第2モード選択
スイッチ52が押された場合には、通常トナーよりもガ
ラス転移点の温度が高いトナーを使用する第2現像器4
2の選択データが記憶される。更に、この記憶されてい
る選択データに対応するモード選択表示ランプ51a,
52aが点灯される。そして、その後の複写スタートボ
タン53の押下により開始する複写プロセスにおいて
は、上記記憶装置に記憶されている選択データを用い、
作動させる現像器を決定して現像を行う。このようなプ
ログラムが上記制御部のROMなどの記憶装置に書き込
まれている。
【0021】なお、選択された現像器を例えば感光体1
との近接部に移動させて作動可能な状態にするための動
作により、複写スタートボタン53押下から1枚目のコ
ピーが終了するまでの時間が長くなってしまうような複
写機においては、この移動などの動作をモード選択スイ
ッチによる選択直後に実行して、複写スタートボタン5
3押下後に即1枚目のコピーを終了できるようにしても
良い。
【0022】また、通常モードとリサイクルモードとの
いずれか一方を優先モードとしても良い。すなわち、優
先モードではない方のモードを選択するモード選択スイ
ッチの押下により選択データが上記記憶装置に記憶され
てから、一定時間内に複写スタートボタン53が押下さ
なかったり、該モード選択スイッチ押下後の一連のコピ
ー終了から一定時間内に再度複写スタートボタン53が
押下さなかったりした場合に、自動的に優先モードの選
択データを上記記憶装置に記憶させ、かつモード選択表
示ランプ51a,52aの点灯も切り換えて優先モード
に復帰させるようにしても良い。
【0023】以上、本実施例によれば、リサイクルモー
ドが選択されている場合には、比較的ガラス転移点が高
温のトナーを使用する第2現像器42を用いて現像を行
うので、該トナーからなる未定着トナー像を定着装置7
で転写紙6に加熱・加圧定着する際のトナーの軟化ある
いは溶融の程度が、通常トナーからなる未定着トナー像
を同一の定着条件(温度及び圧力)で加熱・加圧定着す
る場合に比して小さくなる。よって、リサイクルモード
で作成したコピーは、通常モードで作成したしたコピー
に比して、トナー除去が容易になる。
【0024】〔実施例2〕次に請求項1の発明の他の実
施例について説明する。本実施例は、互いにガラス転移
点が異なる2種以上のトナーを個別に収納してなる複数
の現像器で現像装置を構成し、通常モードと、この通常
モードよりもコピー紙とトナーとの付着力が強くなる画
像を形成するモード(以下、変造防止モードという)と
で前記現像器を切り換え使用するようにしたものであ
る。
【0025】本実施例を実施する複写機の機構として
は、前述の図1の複写機構成を用いることができる。但
し、本実施例の複写機においては、例えば上記第1現像
器41に通常のトナーを収納して使用するようにした場
合、上記第2現像器42には、この通常トナー(例えば
ガラス転移点の温度が60°Cのトナー)よりもガラス
転移点の温度が低いトナー(例えばガラス転移点の温度
が40°Cのトナー)を収納して使用する。また、例え
ば、上記操作パネル49の第1モード選択スイッチ51
及びその表示ランプ51aを通常モード選択用に使用
し、第2モード選択スイッチ52及びその表示ランプ5
2aを変造防止モード選択用に使用する。
【0026】本実施例においては、上記実施例1と同様
にして、上記第1及び第2のモード選択スイッチ51か
らの信号に基づき、その後の複写スタートボタン53押
下により開始する複写プロセスにおいて、選択した現像
器を作動させて現像を行う。なお、本実施例でも何れか
のモード、例えば通常モードを優先モードとすることが
できる。また公文書やチケット類の作成に主に使用する
複写機あるいは出力プリンタに通常モードと変造防止モ
ードとを設ける場合には、変造防止モードを優先モード
とすることが望ましい。
【0027】以上、本実施例によれば、変造防止モード
が選択されている場合には、比較的ガラス転移点が低い
トナーを使用する第2現像器42を用いて現像を行うの
で、該トナーからなる未定着トナー像を定着装置7で転
写紙6に加熱・加圧定着する際のトナーの軟化あるいは
溶融の程度が、通常トナーからなる未定着トナー像を同
一の定着条件(例えば定着温度が160°Cで、定着圧
力1Kg)で加熱・加圧定着する場合に比して大きくな
る。このため、例えば軟化あるいは溶融したトナーの転
写紙表面における繊維間への浸透が通常モードにおける
よりも進行して定着性が高まる。よって、変造防止モー
ドで作成したコピーは、通常モードで作成したしたコピ
ーに比して、トナー除去が困難になる。
【0028】なお、以上2つの実施例における合計3つ
のモード、すなわち、通常モード、リサイクルモード、
及び変造防止モードの全てを備え、これらのうち何れか
1つを選択できるようにすることもできる。この場合に
は、通常トナー、通常トナーよりガラス転移点の温度が
高いトナー、通常トナーよりガラス転移点が低いトナー
の3種のトナーを使用する3つの現像器を設け、また、
例えば図1(b)中に二点鎖線で示すように第3のモー
ド選択スイッチ55及びその表示ランプ55aを追加し
て、操作パネル49上のモード選択スイッチ51,5
2,55からの信号に基づいき3つの現像器を選択的に
現像に使用するようにすれば良い。
【0029】〔実施例3〕次に請求項2の発明の実施例
について説明する。本実施例は、少なくとも圧力を用い
て未定着トナー像を転写紙に定着する定着装置を、定着
圧力可変に構成し、通常モードと、リサイクルモードと
で前記定着圧力を切り換えて定着を行うようにしたもの
である。図2(a)は本実施例に係る複写機の主要部の
概略構成図である。この複写機の機構は前述の図1の複
写機と基本的には同様であり、対応する部材に同一符号
を付してある。異なる点は本実施例においては、前記の
ように定着装置7が定着圧力可変に構成されている点、
及び、現像装置4が通常トナー(例えばガラス転移点の
温度が60°Cのトナー)を収納しようする単一の現像
器で構成されている点のみである。
【0030】図2(b)は定着装置7を定着圧力可変に
する一構成例を示すものである。この例では、転写紙の
未定着トナー像に接触する加熱ランプ71a内蔵の加熱
ローラ71は装置内の定位値で回動可能に支持され、こ
れに下側から対向する加圧ローラ72は一端部がスプリ
ング73で上方に付勢された支軸74aまわりで揺動可
能な加圧アーム74により、その軸部72aを介して押
し上げられている。そして、上記スプリング73の上端
は、支軸75a回りで揺動可能な揺動アーム75の係止
ピン75bに係止され、該揺動アーム74における係止
ピン75bを挟んで上記支軸75aと反対側の端部が、
回転軸76aに固設されたカム76で下支えされてい
る。上記回転軸76aの回転制御で例えば図中二点鎖線
で示すようにこのカム76の回転角度を変化させて上記
スプリング73の上端位置を変化させ、加圧ローラ72
による加熱ローラ71に対する加圧力を変化させ得るよ
うになっている。なお、図示の例では加熱ローラ71と
加圧ローラ72との圧接部へ進入する転写紙をガイドす
るガイド板77、加熱ローラ表面への転写紙巻き付きを
防止する分離爪78、上記圧接部を通過した転写紙を排
紙ローラ対79にガイドする下ガイド板80も設けられ
ている。
【0031】そして、本実施例の複写機では、上記定着
装置7の定着圧力を変化させるための駆動装置(アクチ
ュエータ)、例えば上記カム回転軸76aを回転させる
モータ又は本体駆動源からの駆動を該軸76aに接断す
る接断装置用の駆動回路81が、上記操作パネル49も
接続されている制御部50に接続されている。
【0032】本実施例においては、上記実施例1と同様
にして、上記第1及び第2のモード選択スイッチ51か
らの信号に基づき、その後の複写スタートボタン53押
下により開始する複写プロセスでの定着装置7の定着圧
力を切り換える。具体的にはリサイクルモードでの定着
圧力が、通常モードでの定着圧力よりも小さくなるよう
に切り換える(例えば通常モードでは定着温度が160
°C、定着圧力1Kg重/cm2で、リサイクルモードでは
定着温度が160°C、定着圧力100g重/cm2)。な
お、本実施例でも何れかのモード、例えば通常モードを
優先モードとすることができる。
【0033】以上、本実施例によれば、リサイクルモー
ドが選択されている場合には、通常モードにおけるより
も小さな圧接力にされた定着装置7で定着を行うので、
定着装置でトナーが転写紙に押し付けられる力も比較的
小さくなり、定着後のトナーと紙との付着力が比較的小
さくなる。よって、リサイクルモードで作成したコピー
は、通常モードで作成したしたコピーに比して、トナー
除去が容易になる。 (以下、余白)
【0034】〔実施例4〕次に請求項2の発明の他の実
施例について説明する。本実施例は、少なくとも圧力を
用いて未定着トナー像を転写紙に定着する定着装置を、
定着圧力可変に構成し、通常モードと、変造防止モード
とで前記定着圧力を切り換えて定着を行うようにしたも
のである。
【0035】本実施例を実施する複写機の機構として
は、前述の図2の複写機構成を用いることができる。但
し、本実施例の複写機においては、変造防止モードでの
定着圧力の方が、通常モードにおける定着圧力よりも大
きくなるように制御する。例えば図2(b)中に示すカ
ム回転軸76aを、変造防止モードで同図中実線でしめ
すようなカム回転角度を与えるように回転させ、通常モ
ードで同図中破線で示すようなカム回転角度を与えるよ
うに回転させる。無論この場合、図2(b)中に二点鎖
線で示す通常モードのカム回転角度において、上記実施
例3の通常モードにおけると同程度の定着圧力を得るた
めには、スプリング73として上記実施例3におけるス
プリング73よりも強力なものを使用したり、上記係止
ピン75bの位置を上の方に変更したりする。
【0036】本実施例においては、上記実施例1と同様
にして、上記第1及び第2のモード選択スイッチ51か
らの信号に基づき、その後の複写スタートボタン53押
下により開始する複写プロセスでの定着装置7の定着圧
力を切り換える。具体的には変造防止モードでの定着圧
力が、通常モードでの定着圧力よりも大きくなるように
上記制御部50で上記駆動回路81を制御して、例えば
上記加圧軸76a及びカム76の回転角度を切り換え
る。なお、本実施例でも何れかのモード、例えば通常モ
ードを優先モードとすることができる。また公文書やチ
ケット類の作成に主に使用する複写機あるいは出力プリ
ンタに通常モードと変造防止モードとを設ける場合に
は、変造防止モードを優先モードとすることが望まし
い。
【0037】以上、本実施例によれば、変造防止モード
が選択されている場合には、通常モードにおけるよりも
大きな圧接力にされた定着装置7で定着を行うので、定
着装置でトナーが転写紙に押し付けられる力も比較的大
きくなり、定着後のトナーと紙との付着力が比較的大き
くなる。よって、変造防止モードで作成したコピーは、
通常モードで作成したしたコピーに比して、トナー除去
が困難になる。
【0038】〔実施例5〕次に請求項3の発明の実施例
について説明する。本実施例は、未定着トナー像を転写
紙に定着する定着装置を、少なくとも圧力を用いて定着
を行う圧力定着器と、フラッシュランプによる加熱で定
着を行うフラッシュ定着器とで構成し、通常モードと、
リサイクルモードとでこれらの定着器のうち何れを使用
するかを切り換えて定着を行うようにしたものである。
図3(a)は本実施例に係る複写機の主要部の概略構成
図である。この複写機の定着装置4以外の機構は前述の
図1の複写機と同様であり、異なる点は前記のように定
着装置7を、圧力定着器としての加熱ローラ71と加圧
ローラ72とを有し、かつ両ローラ71,72離間可能
にした加熱加圧定着器91と、上記フラッシュ定着器9
2とを転写紙搬送経路上に並べて配設して構成している
点のみである。
【0039】図3(b)は上記加熱加圧定着器91の一
構成例を示すものである。この例の加熱加圧定着器91
は、機構的には前述の図2(b)の定着装置と同様であ
り、対応する部材に同一符号を付してある。そして、本
例の加熱加圧定着器91が図2(b)の例と異なるは、
同一の転写紙搬送経路上に配設されているフラッシュ定
着器92のみで定着を行えるようにするため、図3
(b)中に実線で示すよう加熱加圧定着器91の両ロー
ラ71,72を離間できるようにしている点のみであ
る。具体的には、カム76の形状を、同図中実線で示す
ようなカム回転軸76aの回転角度において、上記両ロ
ーラ71,72を離間でき、かつ、該定着器91での定
着も行えるようにするため、同図中二点鎖線で示すよう
なカム回転軸76aの回転角度において、上記両ローラ
71,72を圧接できるようになっている。この二点鎖
線で示すカム回転軸76aの回転角度において、上記実
施例3の通常モードにおけると同程度の定着圧力を得る
ことができるようになっている。
【0040】そして、本実施例の複写機では、上記加熱
加圧定着器91のローラ対71,72の圧接・離間を切
り換えるための駆動装置(アクチュエータ)としての前
記駆動回路81に加え、上記フラッシュ定着器92の駆
動回路93も、上記操作パネル49が接続されている制
御部50に接続されている。
【0041】本実施例においては、上記実施例1と同様
にして、上記第1及び第2のモード選択スイッチ51か
らの信号に基づき、その後の複写スタートボタン53押
下により開始する複写プロセスで使用する定着器を切り
換える。具体的には通常モードでは上記加熱加圧定着器
91のみを使用して定着を行う。すなわち、加熱加圧定
着器91は図3(b)中二点鎖線で示す状態を取るよう
な回転角度を上記カム軸76aに取らせて加熱加圧定着
可能にするとともに、フラッシュ定着器93は不作動に
しておく。またリサイクルモードでは、転写紙が定着作
用を受けることなく加熱加圧定着器91を通過できるよ
う、加熱加圧定着器91の両ローラ71,72を離間さ
せた状態にし、かつフラッシュ定着器93のみを使用す
る。すなわち、加熱加圧定着器91は図3(b)中実線
で示す状態を取るような回転角度を上記カム軸76aに
取らせて転写紙が両ローラと非接触で通過可能にすると
ともに、フラッシュ定着器93は転写紙の通過にタイミ
ングを合わせて適宜発光駆動する。なお、本実施例でも
何れかのモード、例えば通常モードを優先モードとする
ことができる。
【0042】以上、本実施例によれば、リサイクルモー
ドが選択されている場合には、少なくとも圧力を用いて
定着を行う加熱加圧定着器91とは異なり、圧力を用い
ずに定着を行うフラッシュ定着器92で定着を行うの
で、加熱加圧定着器91を使用する場合に比して、定着
後のトナーと紙との付着力が小さくなる。よって、リサ
イクルモードで作成したコピーは、加熱加圧定着91を
使用する通常モードで作成したしたコピーに比して、ト
ナー除去が容易になる。
【0043】なお、図示の例では加熱加圧定着器91
と、上記フラッシュ定着器92とを転写紙搬送経路上に
並べて配設したことから、フラッシュ定着器92のみを
使用するリサイクルモードにおいて、転写紙が定着作用
を受けることなく加熱加圧定着器91を通過できる状態
できるよう加熱加圧定着器91を構成したが、これに代
え、加熱加圧定着器91と上記フラッシュ定着器92と
を選択的に通過できるよう、個別の搬送経路を形成する
とともに、両搬送経路のうちいずれに転写紙を送り込む
かを切り換える偏向爪などを用いた搬送路切り換え手段
を設け、上記モード選択に応じて搬送路を切り換えるよ
うにしても良い。
【0044】〔実施例6〕次に請求項4の発明の実施例
について説明する。本実施例は、上記通常モードと上記
リサイクルモードの少なくとも一方を有する複写機に、
本体にセットされた転写紙を、新たなトナー像を転写す
ることなく、定着装置に搬送するための転写紙搬送装置
(以下、再定着用搬送装置という)を設け、上記通常モ
ードや上記リサイクルモードで作成したコピー紙を、定
着装置のみに通せるようにして、再定着によりコピー物
の定着性を高めることができるようにしたものである。
以下、このように、本体にセットされた転写紙を作動状
態の定着装置のみに通して機外に排出するモードを、再
定着モードという。
【0045】図4(a)は本実施例に係る複写機の主要
部の概略構成図である。この複写機は前述の互いに定着
圧力が異なる通常モードとリサイクルモードとを有する
実施例3に係る図2(a)の複写機に、再定着モード実
行のための上記再定着用搬送装置を追加して設けたもの
である。すなわち、図示の再定着用搬送装置は、再定着
モード専用の転写紙セット部としての可倒式の手差し給
紙トレイ(以下、再定着用給紙トレイという)82、該
給紙トレイを倒すことで開放される再定着専用口の開閉
を検知する開閉検知センサ83a、該給紙トレイ上の転
写紙有無を検出する紙検知センサ83b、該給紙トレイ
上の転写紙を1枚づつ分離給送する分離兼給紙ローラ8
4、該分離兼給紙ローラにより給紙された転写紙を、定
着装置4に直接送り込むための、搬送ローラ対85及び
ガイド板86などで構成されている。そして、上記開閉
検知センサ83aや紙検知センサ83bは、定着圧力を
変化させるための駆動回路81や操作パネル49が接続
された制御部50に接続されている。
【0046】なお図示の例では、通常の複写プロセスを
実行してトナー像を転写する転写紙の複写機内でのセッ
ト部としての給紙カセット90、該給紙カセットから感
光体1と転写チャージャ5との対向部に転写紙を搬送す
るための、給紙ローラ91、分離搬送ローラ92、レジ
ストローラ93などからなる給紙搬送装置が設けられて
いる。また定着装置4の下流側には排紙検知センサ87
が設けられ、これも上記制御部50に接続されている。
【0047】本実施例においては、上記実施例3と同様
にして、上記第1及び第2のモード選択スイッチ51か
らの信号に基づき、その後の複写スタートボタン53押
下により開始する複写プロセスでの定着装置7の定着圧
力を、リサイクルモードでは比較的小さな定着圧力に、
通常モードでは比較的大きな定着圧力にそれぞれ切り換
えてコピーを行う。そして、上記開閉検知センサ83a
により上記再定着用給紙トレイ82が倒されて再定着専
用口が開放されたときに、上記再定着用搬送装置を作動
させて再定着用給紙トレイ82上にセットされた転写紙
を、定着装置4に送り込んで再定着させる再定着モード
を実行する。
【0048】図5(a)は上記再定着モードにおける制
御例を示すフローチャートである。この制御例において
は、複写プロセスを実行する通常モードとリサイクルモ
ードのうち、リサイクルモードが優先モードにされ、定
着装置7は通常比較的小さな定着圧力を発揮する状態
(例えば図2(b)中に二点鎖線で示す状態)になって
いるものとする。まず、上記開閉検知センサ83aの信
号を用いて上記専用口の開閉を判断し(ステップ1)、
これが開かれたときに上記駆動回路81を制御して定着
装置4における定着圧力を通常モードの定着圧力に切り
換える(ステップ2)。そして上記紙検知センサ83b
からの信号で再定着用給紙トレイ82上に転写紙がセッ
トされたと判断したときに、再定着用搬送装置の搬送ロ
ーラ対85を駆動して(ステップ4)、定着装置4に転
写紙を送り込む。定着装置7に送り込まれた転写紙は、
上記搬送ローラ対85の駆動と同期して回転を開始して
いるローラ対71,72の圧接部で再定着が行われた後
に機外に排紙される。そして上記排紙センサ87からの
信号で専用給紙トレイ82上の最後の転写紙についての
排紙が完了したと判断したとき(ステップ5でN,かつ
ステップ6でY)に、再び上記駆動回路81を制御して
定着装置7における定着圧力を優先モードであるリサイ
クルモードの定着圧力に切り換え(ステップ7)、再定
着モードを終了する。
【0049】ここで、この再定着モードの制御例では、
再定着時の定着圧力として通常モードの定着圧力を用い
ているが、優先モードであるリサイクルモードで定着さ
れたコピー物を再度リサイクルモードの定着圧力を用い
て再定着することにより、永久保存に耐える定着性を得
ることができる場合(具体的なトナーの種類、定着圧力
値、加熱温度などによってこのような場合もあり得る)
には、再定着時にもリサイクルモードの定着圧力を用い
ても良い。また、再定着モード実行の際に、上記モード
選択スイッチ51,52で設定したモードの定着圧力に
設定するようにしても良い。すなわち、上記モード選択
スイッチ51,52を再定着モードにおける定着圧力切
り換えに使用しても良い。
【0050】以上、本実施例によれば、上記通常モード
や上記リサイクルモードで作成したコピー紙を、定着装
置のみに通して、再定着によりコピー物の定着性を高め
る再定着モードを設けたので、リサイクルモードでコピ
ー物作成後に、このコピー物を永久保存したいと思った
場合に、上記再定着モードを実施させることにより、永
久保存に耐えるコピー物にすることができる。また、具
体的なトナーの種類、定着圧力値、加熱温度などによ
り、通常モードの定着圧力あるいはリサイクルモードの
定着圧力での複数回の定着で、上記実施例4の変造防止
モードにおける定着と同様の定着性を得ることができる
ような場合には、通常モードまたはリサイクルモードで
コピー作成後に、このコピー物について変造防止を図り
たいと思ったときに、上記再定着モードを実行させるこ
とにより、変造ができないコピー物にすることができ
る。
【0051】なお、上述の複写機の具体例は、通常モー
ドとリサイクルモードとを有する実施例3に係る図2
(a)の複写機に、再定着モード実行のための再定着用
搬送装置を追加して設けたものであるが、これとは異な
り、通常モードと変造防止モードとを有する実施例4に
係る複写機に同様の再定着用搬送装置を追加して設けて
も良く、また、通常モード、リサイクルモード及び変造
防止モードを備えた複写機に同様の再定着用搬送装置を
追加して設けても良い。更にまた、フラッシュ定着器を
用いるリサイクルモードと圧力定着器を用いる通常モー
ドとを有する実施例6の複写機に、同様の再定着用搬送
装置を追加して設けても良い。
【0052】また上述図4(a)に示す再定着用搬送装
置の具体例では、再定着モード専用の給紙トレイ82
と、該トレイ上の転写紙を直接定着装置7に搬送する搬
送ローラ対85などで構成したが、これに代え、例えば
図4(b)に示すように、上記給紙カセット90を再定
着対象転写紙のセット部として兼用し、該カセットから
の転写紙を、転写チャージャ5と感光体1との対向部を
バイパスして転写紙を搬送するための、揺動可能な偏向
爪94、搬送ローラ対95やガイド板96などからなる
バイパス搬送装置とで、再定着用搬送装置を構成しても
良い。ここで、同図4(b)の例では搬送路を切り換え
るために上記偏向爪94を揺動させるソレノイドなどの
駆動装置97が設けられ、これが、定着圧力を変化させ
るための駆動回路81、操作パネル49、排紙センサ8
7などが接続された制御部50に接続されている。
【0053】この図4(b)の例のように、上記給紙カ
セット90や通常の複写プロセスを実行してトナー像を
転写する転写紙をセットする図示を省略した手差し給紙
トレイを、再定着対象転写紙のセット部として兼用する
場合には、上記偏向爪94の揺動による搬送路切り換え
制御を行うため、複写プロセスを実行する通常モード、
リサイクルモードあるいは変造防止モードと、再定着モ
ードとのいずれが選択されたかの選択情報が必要とな
る。この選択情報としては、上記操作パネル49に再定
着モード選択スイッチを設け、これからの信号を用いる
ことができる。
【0054】また、上記選択情報を、転写紙自体から得
るようにすることもできる。例えば、上記操作パネル4
9に設けた所定のスイッチ操作により、再定着の対象で
あることを示す所定の識別マークの画像を、複写プロセ
スで複写する画像とともに、転写紙の例えば端部に形成
できるようにしておく。そして、該マークを、図4
(b)中に示すように偏向爪94よりも転写紙搬送方向
上流側に配設した、例えばフォトダイオードやフォトト
ランジスタなどの光学素子で構成したマーク検出器98
によって検出できるようにし、該マーク検出器98で上
記マークを検出したときに、バイパス路側に転写紙を送
り込むように例えば一定時間だけ偏向爪94を揺動さ
せ、かつ、バイパス路の搬送ローラ対95を駆動して、
マーク付きの転写紙をバイパス路を介して定着装置7に
搬送するようにする。図5(b)はこのような再定着モ
ードの制御例のフローチャートであり、この例では図5
(a)の制御例と同様に再定着モードでの定着圧力の切
り換えも行っている。
【0055】更に、複写プロセス実行のための転写紙搬
送装置そのものを、少なくとも転写チャージャ5を不作
動にすることにより、トナーが転写されることなくその
まま定着装置7に転写紙を搬送する再定着用搬送装置と
して使用することもできる。
【0056】なお、図4(a)、(b)中に二点鎖線で
示すように、再定着に適した専用の定着器とこれへの搬
送装置を、通常モード、リサイクルモード、変造防止モ
ードなどに使用する定着器とこれへの搬送装置とは別に
設けても良いく、更に通常モード、リサイクルモード、
変造防止モードなどについてもそれぞれ専用の定着器及
びこれへの搬送装置を設けても良い。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、互いにガラス
転移点が異なる2種以上のトナー、すなわち、従来使用
されている永久保存に適したガラス転移点を有する通常
トナー、該通常トナーより高温のガラス転移点を有し定
着後における用紙との付着力が該通常トナーよりも小さ
くて、その後のトナー除去装置(例えば特願平5−10
6062号公報に提案したようなトナー除去装置)を用
いたトナー除去により用紙から除去されやすいトナー、
及び、通常トナーより低温のガラス転移点を有し定着後
における用紙との付着力が該通常トナーよりも大きくそ
の後の同様のトナー除去によっては用紙から容易に除去
できないトナーのうち少なくとも二上を備え、これらの
トナーのうち何れかを切り換えて画像形成に使用できる
ので、通常の長期的な保存に適した画像、その後のトナ
ー除去による用紙のリサイクルに適した画像、及び、変
造されにくい画像のうち少なくとも二以上の画像を、選
択的に形成できる。従って、永久保存用画像形成のほか
に、用紙のリサイクルに適した画像と変造されにくい画
像の少なくとも一方も有効に形成できる。
【0058】請求項2の発明によれば、用紙のリサイク
ルに適した画像と変造されにくい画像の少なくとも一方
と、永久保存用画像の何れを形成させるかという形成画
像の切り換えを、定着温度を切り換えるより応答性がよ
い定着圧力の切り換えにより行うので、従来の定着温度
の切り換えで上記形成画像の切り換えを行う画像形成装
置に比して、上記形成画像の切り換え応答性を向上させ
ることができる。
【0059】請求項3の発明によれば、用紙のリサイク
ルに適した画像と変造されにくい画像の少なくとも一方
と、永久保存用画像の何れを形成させるかという形成画
像の切り換えを、定着温度を切り換えるより応答性がよ
い、少なくとも圧力により定着を行う圧力定着器とフラ
ッシュ定着器とのあいだでの使用定着器の切り換えによ
り行うので、従来の定着温度の切り換えで上記形成画像
の切り換えを行う画像形成装置に比して、上記形成画像
の切り換え応答性を向上させることができる。
【0060】請求項4の発明によれば、再定着用の用紙
搬送手段を用いて、既に形成されている画像を乱すこと
なく定着処理を再度施すことができるので、既にリサイ
クルに適した画像が形成されている用紙を再度定着処理
を施すことにより永久保存用にしたり、既に永久保存用
画像が形成されている用紙を再度定着処理を施すことに
より変造防止を図ったりできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は請求項1の発明の実施例に係る複写機
の概略構成説明図。(b)は同複写機の操作パネルの説
明図。
【図2】(a)は請求項2の発明の実施例に係る複写機
の概略構成説明図。(b)は同複写機の定着装置の構成
例の説明図。
【図3】(a)は請求項3の発明の実施例に係る複写機
の概略構成説明図。(b)は同複写機の定着装置の構成
例の説明図。
【図4】(a)は請求項4の発明の実施例に係る複写機
の概略構成説明図。(b)は請求項4の発明の実施例に
係る複写機の概略構成説明図。
【図5】(a)は図4(a)の複写機の制御例のフロー
チャート。(b)は図4(b)の複写機の制御例のフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電チャージャ 3 レーザー書き込み光学装置 4 現像装置 5 転写チャージャ 6 転写紙 7 定着装置 8 クリーニング装置 41 第1現像器 42 第2現像器 43 第1移動装置 44 第2移動装置 49 操作パネル 50 制御部 51 第1モード選択スイッチ 52 第2モード選択スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙上に加熱溶融性の樹脂などからなるト
    ナーを担持せしめて未定着のトナー画像を形成する画像
    形成手段と、該画像形成手段により形成された未定着の
    トナー画像を用紙上に定着させる定着手段とを有する画
    像形成装置であって、 該画像形成手段を、互いにガラス転移点が異なる2種以
    上のトナーを備え、該2種以上のトナーのうち何れかを
    使用してトナー画像を形成し得るように構成し、かつ、
    該2種以上のトナーのうち何れを使用するかを切り換え
    る切り換え手段を設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】用紙上に加熱溶融性の樹脂などからなるト
    ナーを担持せしめて未定着のトナー画像を形成する画像
    形成手段と、該画像形成手段により形成された未定着の
    トナー画像を、少なくとも加圧により用紙上に定着させ
    る定着手段とを有する画像形成装置であって、 該定着手段を、定着圧力可変に構成し、かつ、該定着手
    段の定着圧力を切り換える切り換え手段を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】用紙上に加熱溶融性の樹脂などからなるト
    ナーを担持せしめて未定着のトナー画像を形成する画像
    形成手段と、該画像形成手段により形成された未定着の
    トナー画像を用紙上に定着させる定着手段とを有する画
    像形成装置であって、 該定着手段を、少なくとも圧力により定着を行う圧力定
    着器と、フラッシュランプによる加熱で定着を行うフラ
    ッシュ定着器とを備え、該圧力定着器と該フラッシュ定
    着器のうち何れかを選択使用してトナー画像を定着し得
    るように構成し、かつ、該圧力定着器と該フラッシュ定
    着器のうち何れを使用するかを切り換える切り換え手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】装置にセットされた用紙を、上記画像形成
    手段によるトナー画像形成をさせることなく、上記定着
    手段に搬送する、再定着用の用紙搬送手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005141172A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Ricoh Co Ltd 画像形成・除去方法および同方法に用いる粉体
US8213848B2 (en) 2008-04-01 2012-07-03 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including a fixing device configured to apply heat and method thereof

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JP2005141172A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Ricoh Co Ltd 画像形成・除去方法および同方法に用いる粉体
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