JP2003231397A - 絵柄転写紙、オーバーコート紙、絵柄転写方法およびオーバーコート方法 - Google Patents

絵柄転写紙、オーバーコート紙、絵柄転写方法およびオーバーコート方法

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JP2003231397A
JP2003231397A JP2002030444A JP2002030444A JP2003231397A JP 2003231397 A JP2003231397 A JP 2003231397A JP 2002030444 A JP2002030444 A JP 2002030444A JP 2002030444 A JP2002030444 A JP 2002030444A JP 2003231397 A JP2003231397 A JP 2003231397A
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English (en)
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Kenzo Ariyama
賢三 有山
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Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮明な絵柄が得られ、かつ、容易に対象物
に貼着することができるようにする。 【解決手段】 水溶性の支持体2の表面に水可溶性物
質からなる水溶層3を設け、その水溶層3の表面に薄膜
樹脂コート層4を設け、さらにその表面にインク受容層
5を設けた絵柄転写紙1に、インクジェットプリンタに
より鏡像画像9を形成し、そのインク受容層5に形成さ
れた画像表面に接着剤を塗布して接着層を形成し、キャ
ンバス(転写対象物)に貼着する。そして、支持体2に
水を含ませて、水溶層3を溶解し、支持体2を剥離し、
薄膜樹脂コート層4の表面に残存する水可溶性物質を除
去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタで形成
した画像をキャンバス、CD、ブラインド、スクリーン
等の転写対象物に転写するための絵柄転写紙およびその
絵柄転写紙を用いた転写方法、ならびに、対象物の絵柄
表示面を保護するためのオーバーコート紙およびそのオ
ーバーコート方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、対象物に絵柄を形成するものに
は、図41に示すようなバックプリントフィルム100
がある。このバックプリントフィルム100は、インク
ジェットプリンタにより鏡像画像を印刷するためのもの
であり、透明層101の表面にインク保持層102が設
けられ、そのインク保持層102の表面にインク輸送層
103が設けられることによって構成されている。
【0003】インク輸送層103は、記録面側にあり、
特殊樹脂粒子により構成されており、インク保持層10
2は、特殊ポリマーシートにより構成されている。ま
た、透明層101は、厚さ200μm前後のポリエステ
ルフィルムよりなっており、インク輸送層103、イン
ク保持層102を支持する。
【0004】バックプリントフィルム100は、このよ
うに構成されているので、図示しないインクジェットプ
リンタで、インク輸送層103側に鏡像画像を印刷する
ことによって、インクがインク輸送層103からインク
保持層102に送られ、インク保持層102に鏡像画像
が形成される。この鏡像画像は、透明層101側から見
ると正像画像となる。
【0005】そして、鏡像画像の形成されたバックプリ
ントフィルム100を対象物に貼り付けるときは、イン
ク輸送層103の表面に接着剤などを塗布し、対象物に
貼着する。
【0006】一方、対象物に絵柄を形成するものには、
例えば、特開2001−260599号公報にあるよう
に、陶磁器、ガラス、ほうろう等の窯業品に絵柄を形成
するようなものもある。
【0007】図42に示すように、この絵柄転写紙11
0は、支持体111の表面に水溶層112が塗布され、
さらにその表面に薄膜層113が塗布されることにより
構成されている。
【0008】そして、インク用リボンを装填した熱転写
式プリンタにより、薄膜層113上にインク層部114
を形成し、鏡像画像を得る。さらに、その表面に上薬層
115を熱転写して、インク層部114を被覆してな
る。
【0009】このようにして形成された絵柄転写紙11
0を、図43に示すように、水117に浸して水溶層1
12を溶解し、絵柄シート116を支持体111から剥
離する。そして、図44に示すように、溶解した水溶層
112を陶磁器120の貼着面に塗布し、その上に絵柄
シート116を載せ、摺察工具を用いて陶磁器120に
貼着させる。
【0010】さらに、従来、対象物の絵柄表示面をオー
バーコートするものとして、樹脂フィルムを対象物の絵
柄表示面に貼着する方法がある。
【0011】これは、厚さ200μm程度の樹脂フィル
ムの表面に接着剤を塗布し、摺擦工具を用いて、樹脂フ
ィルムと対象物の絵柄表示面との間の空気を抜きながら
対象物の絵柄表示面に貼着させるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バックプリントフィルム100では、透明層101が厚
いと、インク保持層102に形成された絵柄が歪んでし
まって見え難いという問題があった。
【0013】また、透明層101が薄いと、バックプリ
ントフィルム100全体の厚みが薄くなって、対象物に
貼着する際に、バックプリントフィルム100がしわに
なって貼り難いという問題があった。
【0014】一方、従来の絵柄転写紙110では、陶磁
器120などの対象物に貼り付ける際に、水溶層112
を溶かすために、水槽などに浸さなければならず、装置
が大がかりになるという問題があった。
【0015】また、薄膜層113が厚いと、絵柄が歪ん
でしまって見え難いという問題や、接着時の可撓性が悪
く、複雑な曲面では貼着が難しいという問題があった。
【0016】さらに、薄膜層113が薄いと、対象物に
貼着する際に、絵柄シート116がしわになって貼り難
いという問題があった。
【0017】また、支持体111を剥離する際に、絵柄
転写紙110全体を水117に浸すので、鏡像画像を形
成した面に水がにじんで、画質が悪くなるという問題も
あった。
【0018】さらに、従来の樹脂フィルムでは、フィル
ムが厚いと、絵柄表示面が歪んでしまって見え難いとい
う問題や、接着時の可撓性が悪く、複雑な曲面では貼着
が難しいという問題があった。
【0019】加えて、樹脂フィルムが薄いと、絵柄表示
面に貼着する際に、樹脂フィルムがしわになって貼り難
いという問題があった。
【0020】そこで、本発明の目的は、鮮明な絵柄が得
られ、かつ、容易に対象物に貼着することができるよう
にすることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、吸水性の支持体と、その支持体の表面に設けた水可
溶性物質からなる水溶層と、その水溶層の表面に設けた
薄膜樹脂コート層と、その薄膜樹脂コート層の表面に設
けたインク受容層とからなることを特徴とする。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の絵柄転写紙において、前記インク受容層に画像を形成
したことを特徴とする。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の絵柄転写紙において、前記画像が、インクジェットプ
リンタによって形成されたことを特徴とする。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の絵柄転写紙において、前記画像が、昇華型熱転写式プ
リンタによって形成されたことを特徴とする。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項2、3ま
たは4に記載の絵柄転写紙において、前記インク受容層
に形成された前記画像表面に、前記絵柄転写紙を転写対
象物に貼り付けるための接着層を設け、さらにその接着
層の表面に剥離紙を設けてなることを特徴とする。
【0026】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の絵柄転写紙において、前記剥離紙が透明であることを
特徴とする。
【0027】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の絵柄転写紙において、前記剥離紙の表面に、前記イン
ク受容層に形成された前記画像と同一または反転させて
なる画像が形成されていることを特徴とする。
【0028】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の絵柄転写紙を用い、前記インク受容層に画像を形成す
る画像形成工程、前記絵柄転写紙を転写対象物に貼り付
ける画像貼着工程、前記支持体に水を含ませることによ
り前記水溶層を水で溶かして前記支持体を剥離する支持
体剥離工程、前記薄膜樹脂コート層の表面に残存する前
記水可溶性物質を除去する仕上げ工程を有することを特
徴とする。
【0029】請求項9に記載の発明は、請求項2に記載
の絵柄転写紙を用い、前記絵柄転写紙を転写対象物に貼
り付ける画像貼着工程、前記支持体に水を含ませること
により前記水溶層を水で溶かして前記支持体を剥離する
支持体剥離工程、前記薄膜樹脂コート層の表面に残存す
る前記水可溶性物質を除去する仕上げ工程を有すること
を特徴とする。
【0030】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は9に記載の絵柄転写方法において、前記画像貼着工程
の前に、前記インク受容層に形成された前記画像表面に
接着剤を塗布することを特徴とする。
【0031】請求項11に記載の発明は、請求項8また
は9に記載の絵柄転写方法において、前記画像貼着工程
の前に、前記絵柄転写紙の転写対象物に前記接着剤を塗
布することを特徴とする。
【0032】請求項12に記載の発明は、請求項5に記
載の絵柄転写紙を用い、前記剥離紙を前記絵柄転写紙か
ら剥がす剥離紙剥離工程、前記絵柄転写紙を転写対象物
に貼り付ける画像貼着工程、前記支持体に水を含ませる
ことにより前記水溶層を水で溶かして前記支持体を剥離
する支持体剥離工程、前記薄膜樹脂コート層の表面に残
存する前記水可溶性物質を除去する仕上げ工程、を有す
ることを特徴とする。
【0033】請求項13に記載の発明は、吸水性の支持
体と、その支持体の表面に設けた水可溶性物質からなる
水溶層と、その水溶層の表面に設けた、表面に画像が形
成された薄膜樹脂コート層とからなる絵柄転写紙を用
い、前記絵柄転写紙を転写対象物に貼り付ける画像貼着
工程、前記支持体に水を含ませることにより前記水溶層
を水で溶かして前記支持体を剥離する支持体剥離工程、
前記薄膜樹脂コート層の表面に残存する前記水可溶性物
質を除去する仕上げ工程を有することを特徴とする。
【0034】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の絵柄転写方法において、前記画像貼着工程の前
に、前記薄膜樹脂コート層に形成された前記画像の表面
に接着剤を塗布することを特徴とする。
【0035】請求項15に記載の発明は、請求項13に
記載の絵柄転写方法において、前記画像貼着工程の前
に、前記絵柄転写紙の転写対象物に前記接着剤を塗布す
ることを特徴とする。
【0036】請求項16に記載の発明は、吸水性の支持
体と、その支持体の表面に設けた水可溶性物質からなる
水溶層と、その水溶層の表面に設けた、表面に画像が形
成された薄膜樹脂コート層と、その薄膜樹脂コート層に
形成された前記画像表面に接着層を設け、さらにその接
着層の表面に剥離紙が設けられている絵柄転写紙を用
い、前記剥離紙を前記絵柄転写紙から剥がす剥離紙剥離
工程、前記絵柄転写紙を転写対象物に貼り付ける画像貼
着工程、前記支持体に水を含ませることにより前記水溶
層を水で溶かして前記支持体を剥離する支持体剥離工
程、前記薄膜樹脂コート層の表面に残存する前記水可溶
性物質を除去する仕上げ工程を有することを特徴とす
る。
【0037】請求項17に記載の発明は、請求項13ま
たは16に記載の絵柄転写方法において、前記薄膜樹脂
コート層の表面に、画像形成装置によって前記画像が形
成されたことを特徴とする。
【0038】請求項18に記載の発明は、吸水性の支持
体と、その支持体の表面に設けた水可溶性物質からなる
水溶層と、その水溶層の表面に設けた薄膜樹脂コート層
とからなることを特徴とする。
【0039】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載のオーバーコート紙を用い、そのオーバーコート紙
を、対象物の絵柄表示面に貼り付けるオーバーコート紙
貼着工程、前記支持体に水を含ませることにより前記水
溶層を水で溶かして前記支持体を剥離する支持体剥離工
程、前記オーバーコート紙の表面に残存する前記水可溶
性物質を除去する仕上げ工程を有することを特徴とす
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の実施の形態につき説明する。
【0041】図1は、この発明の絵柄転写紙の構造説明
図である。絵柄転写紙1は、支持体2の表面に水溶層3
を設け、さらにその表面に薄膜樹脂コート層4を設け、
さらにまたその表面にインク受容層5を設けることによ
り、4層で構成されている。
【0042】支持体2は、吸水性のよい材質、例えば、
紙、合成紙、ポリビニルアルコール等の水溶性フィルム
などが用いられる。
【0043】また、水溶層3は、水可溶性物質6からな
り、例えば、ポリビニルアルコール、澱粉、デキストリ
ン等が用いられる。
【0044】そして、薄膜樹脂コート層4は、厚さ15
μm程度で、例えば、メタクリル酸アルキル系樹脂、ビ
ニル系樹脂、PET樹脂等により構成されている。
【0045】さらに、インク受容層5は、透明、白色、
乳白色等のインク吸収性の良いポリビニルアルコール系
樹脂等が用いられる。
【0046】次に、絵柄転写紙1に画像を形成し、それ
を転写対象物に転写する方法について説明する。
【0047】図2に示すように、図示しないパーソナル
コンピュータによって作成された画像を用いて、インク
ジェットプリンタ7によって、絵柄転写紙1上に鏡像画
像9を形成する。
【0048】図3に示すように、鏡像画像9は、インク
受容層5にインク層部8として形成され、図4に示すよ
うな絵柄転写紙1となる(画像形成工程)。
【0049】そして、図5に示すように、接着剤11を
この絵柄転写紙1のインク受容層5に形成された画像表
面全体を被うように吹き付け、図6に示すように、イン
ク受容層5に形成された画像表面に接着層12を形成す
る。
【0050】この接着剤11としては、例えば、アクリ
ルゴム系スプレーのりとして、3M社製のスプレーのり
55や、切手あるいは壁紙などに用いる接着剤などが用
いられる。また、接着剤11の色は、転写対象物の色調
に応じて、透明、白色、乳白色等が用いられる。
【0051】そして、図7に示すように、その接着層1
2の表面を転写対象物であるキャンバス20に向けるよ
うにして、絵柄転写紙1を貼り付け(画像貼着工程)、
図8に示すように、摺擦工具13を用いて貼着面に存在
する空気を抜きながら貼り付ける。
【0052】この際に、市販の自動車用ウインドフィル
ムを貼りつけるスプレー液をキャンバス20に吹き付け
て貼着を行うと一層美しく貼ることができる。
【0053】さらに、図9に示すように、キャンバス2
0に貼着された絵柄転写紙1の支持体2表面に、容器2
1に入った水22を容器21の先端に設けられた発泡体
23から塗布し、支持体2に水22を含ませる。
【0054】すると、吸水性の支持体2の表面に塗布さ
れた水22は、支持体2に浸透して水溶層3に達する一
方、支持体2の表面から絵柄転写紙1の側面24を伝っ
て水溶層3に側面24側からも浸透する。
【0055】水溶層3は、水可溶性物質6で構成されて
いるので、浸透した水22によって溶解し、図10に示
すように、絵柄転写紙1は、水溶層3において、支持体
2と、鏡像画像9が形成されたインク受容層5と薄膜樹
脂コート層4からなる絵柄転写シート25に分離する。
【0056】そして、図11に示すように、支持体2を
絵柄転写紙1から剥離する(支持体剥離工程)。
【0057】このとき、図12のように、絵柄転写シー
ト25の表面に、水可溶性物質6が残存するので、水2
2で濡らした布などを用いてこの水可溶性物質6を除去
すると、図13に示すようになる(仕上げ工程)。
【0058】このようにして、図14に示すような正像
画像26が、キャンバス20に転写される。
【0059】この例では、水22を絵柄転写紙1に塗布
する際に、容器21の発泡体23で塗布したが、その他
にも、例えば図15に示すように、スプレー容器27を
用いて、絵柄転写紙1に水22を吹き付けてもよい。
【0060】図16は、図14で得られた正像画像26
の転写されたキャンバス20を額縁28に入れた完成図
である。
【0061】このような絵柄転写紙1は、図16に示す
用途の他に、例えば、図17に示すように、CD(コン
パクトディスク)29などのラベルとしても適用するこ
とができる。
【0062】この場合、絵柄転写紙1に上記の例と同様
にして、鏡像画像9を形成した後、CD29の形状に切
断してCD29に貼着する。このとき、薄膜樹脂コート
層4は、厚さ15μm程度の薄膜フィルムなので、質量
が小さく、CD29の高回転にも十分に耐えることがで
きる。
【0063】また、図18に示すように、ロールスクリ
ーン30に絵柄を付ける場合にも、適用することができ
る。この場合、薄膜樹脂コート層4は、厚さ15μm程
度の薄膜フィルムなので、可撓性がよく、スクリーンを
ロール状に巻き上げる際にも適当である。
【0064】さらに、図19に示すように、ブラインド
31のスラット32表面に絵柄を付ける場合にも、適用
することができる。
【0065】また、情報の書込まれた絵柄転写紙1を情
報の書込まれた葉書に容易に引き剥がし可能に貼着する
ことによって、1枚の葉書で2倍の情報量を伝達するこ
とができ、かつ、葉書側に書き込まれた情報を被覆する
ことができるので、個人情報などを保護する場合にも適
用できる。
【0066】さらに、鮮魚を保存するウレタン箱に、魚
の種類や産地、出荷日時を記載した絵柄転写紙1を貼着
すると、高級感のあるラベル表示ができる。
【0067】この例では、画像の形成されてない絵柄転
写紙1にユーザーが画像を形成し、その後、転写対象物
に転写する例を示したが、インクジェットプリンタ7で
インク受容層5に画像が予め形成された絵柄転写紙1を
用いて、転写対象物に転写してもよい。このような場合
にも、上述の画像貼着工程、支持体剥離工程、仕上げ工
程を行うことにより、転写対象物に画像を転写すること
ができる。
【0068】また、鏡像画像9の付いた絵柄転写紙1を
キャンバス20に転写する例を示したが、正像画像26
を転写対象物に貼着する場合に適用してもよい。
【0069】例えば、絵柄転写紙1に正像画像26を形
成して、店舗のショーウインドーなどのガラスに内側か
ら貼り付けて、貼着された絵柄転写シート25を店舗の
外側から見ると、正像画像26がそのまま見えることに
なる。
【0070】この場合には、薄膜樹脂コート層4は、形
成される画像の配色により、透明には限らず、白色等が
用いられてもよい。このとき、接着剤11は、透明なも
のを用いる。
【0071】また、絵柄転写紙1に、インクジェットプ
リンタ7を用いて鏡像画像9を形成する代りに、昇華型
熱転写式プリンタによって形成してもよい。この場合、
インク受容層5には、透明、白色、乳白色等のインク吸
収性の良い酢酸塩ビ系樹脂等が用いられる。
【0072】また、絵柄転写紙1をキャンバス20に貼
着する(画像貼着工程)前に、接着剤11を絵柄転写紙
1のインク受容層5に形成された画像表面に塗布した
が、キャンバス20に接着剤11を塗布して、絵柄転写
紙1を貼着させてもよい。
【0073】さらに、図20に示すように、インク受容
層5に鏡像画像9を形成した後、予め接着剤11を絵柄
転写紙1のインク受容層5に形成された画像表面に塗布
して接着層12を形成し、絵柄転写紙1を5層構造とし
て、この表面に剥離紙14を設けてもよい。
【0074】この場合には、キャンバス20に絵柄転写
紙1を貼着する前に、剥離紙14を剥がしてから(剥離
紙剥離工程)、画像貼着工程、支持体剥離工程、仕上げ
工程を行うことにより、キャンバス20に貼着する。
【0075】加えて、この剥離紙14を透明にして、イ
ンク受容層5に形成された鏡像画像9が透過できるよう
にしてもよい。
【0076】また、剥離紙14を透明にする代りに、剥
離紙14の表面に、インク受容層5に形成された鏡像画
像9と同一または反転させてなる画像を形成してもよ
い。
【0077】次に、この発明の他例につき図面を参照し
つつ、説明する。
【0078】図21は、この発明の別の絵柄転写紙の断
面図である。絵柄転写紙41は、支持体42の表面に水
溶層43を設け、さらにその表面に薄膜樹脂コート層4
4を設けることにより、3層で構成されている。
【0079】ここで、支持体42、水溶層43、薄膜樹
脂コート層44は、前例の支持体2、水溶層3、薄膜樹
脂コート層4とそれぞれ同様につくられている。
【0080】次に絵柄転写紙41に画像を形成し、それ
を転写対象物に転写する方法について説明する。
【0081】図示しないパーソナルコンピュータによっ
て作成された画像をレーザプリンタ(画像形成装置)に
よって、図22に示すように、絵柄転写紙41上に鏡像
画像48を形成する。
【0082】図23に示すように、この絵柄転写紙41
の薄膜樹脂コート層44の表面に形成された画像表面
に、接着剤50を吹き付け、図24に示すように、薄膜
樹脂コート層44の表面に接着層51を形成する。この
接着剤50は、前例の接着剤11と同様のものが同様に
用いられる。
【0083】そして、図25に示すように、その接着層
51の表面を転写対象物であるキャンバス20に向ける
ようにして、絵柄転写紙41を貼り付ける。この際、前
例と同様に、摺擦工具13を用いて貼着面に存在する空
気を抜きながら貼り付ける(画像貼着工程)。
【0084】さらに、前例と同様にして、図26に示す
ように、キャンバス20に貼着された絵柄転写紙41の
支持体42表面に、容器21に入った水22を容器21
の先端に備えた発泡体23から塗布し、支持体42に水
22を含ませる。
【0085】すると、水溶層43が溶解し、図27に示
すように、絵柄転写紙41は、水溶層43において、支
持体42と、鏡像絵柄48の形成された薄膜樹脂コート
層44である絵柄転写シート60に分離する。
【0086】そして、支持体42を絵柄転写シート60
から剥離する(支持体剥離工程)。
【0087】このとき、前例と同様に、図28のよう
に、絵柄転写シート60の表面に、水可溶性物質45が
残存するので、水で濡らした布などを用いてこの水可溶
性物質45を除去する(仕上げ工程)と、図29に示す
ようになる。
【0088】このようにして、正像画像がキャンバス2
0に転写される。
【0089】さて、この例では、前例と同様に水22を
絵柄転写紙41に塗布する際に、容器21の発泡体23
より塗布したが、図30に示すように、スプレー容器2
7を用いて、絵柄転写紙41に吹き付けてもよい。
【0090】この例では、絵柄転写紙41を用いて、キ
ャンバス20に画像を転写したが、前記の例と同様に、
CD29、ロールスクリーン30、ブラインド31のス
ラット32表面などにも適用することができる。
【0091】また、この例では、鏡像画像48の付いた
絵柄転写紙41をキャンバス20に転写する例を示した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、正像画
像を転写対象物に貼着する場合に適用してもよい。
【0092】例えば、絵柄転写紙41に正像画像を形成
して、店舗のショーウインドーなどのガラスに内側から
貼り付けて、貼着された絵柄シートを店舗の外側から見
ると、正像画像がそのまま見えることになる。
【0093】さらに、絵柄転写紙41をキャンバス20
に貼着する(画像貼着工程)前に、接着剤50を絵柄転
写紙41の薄膜樹脂コート層44に形成された画像表面
に塗布したが、キャンバス20に接着剤50を塗布し
て、絵柄転写紙41を貼着させてもよい。
【0094】また、図31に示すように、薄膜樹脂コー
ト層44に鏡像画像48を形成した後、予め接着剤50
を絵柄転写紙41の薄膜樹脂コート層44に形成された
画像表面に塗布して接着層51を形成し、絵柄転写紙4
1を4層構造として、この表面に剥離紙52を設けても
よい。
【0095】この場合には、キャンバス20に絵柄転写
紙41を貼着する前に、剥離紙52を絵柄転写紙41か
ら剥がして(剥離紙剥離工程)から、キャンバス20に
貼着する。
【0096】加えて、この剥離紙52を透明な素材にし
て、薄膜樹脂コート層44に形成された鏡像画像48が
透過できるようにしてもよい。
【0097】また、剥離紙52を透明にする代りに、剥
離紙52の表面に、薄膜樹脂コート層44に形成された
鏡像画像48と同一または反転させてなる画像を形成し
てもよい。
【0098】さらに、薄膜樹脂コート層44に画像を形
成する際、レーザプリンタに代えて、リボン型熱転写式
プリンタ、オフセット印刷機、シルク印刷機などを用い
てもよい。
【0099】次に、この発明のさらに他例につき図面を
参照しつつ、説明する。
【0100】図32は、この発明のオーバーコート紙の
断面図である。オーバーコート紙71は、支持体72の
表面に水溶層73を設け、さらにその表面に透明な薄膜
樹脂コート層74を設けることにより、3層で構成され
ている。
【0101】ここで、支持体72、水溶層73、薄膜樹
脂コート層74は、前出の支持体2,42、水溶層3,
43、薄膜樹脂コート層4,44とそれぞれ同様につく
られている。
【0102】次にオーバーコート紙71を対象物に貼着
する方法について説明する。
【0103】図33に示すように、このオーバーコート
紙71の薄膜樹脂コート層74の表面に、接着剤80を
吹き付け、図34に示すように、薄膜樹脂コート層74
の表面に接着層81を形成する。この接着剤80は、前
出の接着剤11、50と同様のもので、かつ、透明なも
のが用いられる。
【0104】そして、図35に示すように、その接着層
81の表面を絵画(対象物)78の絵柄表示面に向ける
ようにして、オーバーコート紙71を貼り付ける。この
際、前例と同様に、摺擦工具13を用いて貼着面に存在
する空気を抜きながら貼り付ける(オーバーコート紙貼
着工程)。
【0105】さらに、前例と同様にして、図36に示す
ように、絵画78に貼着されたオーバーコート紙71の
支持体72の表面に、容器21に入った水22を容器2
1の先端に備えた発泡体23から塗布し、支持体72に
水22を含ませる。
【0106】すると、水溶層73が溶解し、図37に示
すように、オーバーコート紙71は、水溶層73におい
て、支持体72と薄膜樹脂コート層74に分離する。
【0107】そして、支持体72をオーバーコート紙7
1から剥離して破棄する(支持体剥離工程)。
【0108】このとき、前例と同様にして、図38のよ
うに、薄膜樹脂コート層74の表面に、水可溶性物質7
5が残存するので、水で濡らした布などを用いてこの水
可溶性物質75を除去する(仕上げ工程)と、図39に
示すようになる。
【0109】このようにして、絵画78の絵柄表面が、
透明な薄膜樹脂コート層74および接着剤81でオーバ
ーコートされる。
【0110】さて、この例では、前例と同様に水22を
オーバーコート紙71に塗布する際に、容器21の発泡
体23より塗布したが、スプレー容器を用いて、水22
をオーバーコート紙71に吹き付けてもよい。
【0111】また、この例では、オーバーコート紙71
を用いて、絵画78の絵柄面をオーバーコートしたが、
葉書、ポスター、写真などにも適用することができる。
加えて、透明な薄膜樹脂コート層74に着色を施して、
自動車の側面の窓ガラスなどに貼着してもよい。
【0112】さらに、薄膜樹脂コート層74は、透明な
ものに限定されず、例えば、全体が半透明で、中央部分
のみが円形状に透明となっていてもよいし、全体が半透
明であってもよい。
【0113】加えて、オーバーコート紙71を絵画78
に貼着する(オーバーコート紙貼着工程)前に、接着剤
80をオーバーコート紙71の透明な薄膜樹脂コート層
74に塗布したが、絵画78に接着剤80を塗布して、
オーバーコート紙71を貼着させてもよい。
【0114】また、図40に示すように、透明な薄膜樹
脂コート層74の表面に予め接着剤80を塗布して接着
層81を形成し、オーバーコート紙71を4層構造とし
て、この表面に剥離紙82を設けてもよい。
【0115】この場合には、絵画78にオーバーコート
紙71を貼着する前に、剥離紙82をオーバーコート紙
71から剥がしてから、絵画78に貼着する。
【0116】
【発明の効果】請求項1および8に記載の発明によれ
ば、絵柄転写紙が、吸水性の支持体と、その支持体の表
面に設けた水可溶性物質からなる水溶層と、その水溶層
の表面に設けた薄膜樹脂コート層と、その薄膜樹脂コー
ト層の表面に設けたインク受容層とからなるので、絵柄
を転写した際に、絵柄が薄膜樹脂コート層により保護さ
れ、鮮明な絵柄を保持することができる。
【0117】また、薄膜樹脂コート層が薄い材料からな
るので、形成された絵柄を歪むことなく鮮明に見ること
ができ、かつ、転写対象物の表面が複雑な曲面である場
合にも、可撓性がよく、容易に貼着することができる。
【0118】さらに、薄膜樹脂コート層が薄膜フィルム
など薄い材料で構成されていても支持体を伴って貼着作
業をするため、しわになりにくく貼着作業がしやすい。
【0119】また、支持体が吸収性を有しているので、
絵柄転写紙から支持体を剥離する際に、支持体に水を含
ませればよく、絵柄転写紙を水槽などに浸す必要がな
く、設備を小さくできる。
【0120】さらに、インク受容層に画像を形成するこ
とができるので、上記効果に加えて、ユーザーの好みに
合わせて画像を作成し、それを転写対象物に転写するこ
とができる。
【0121】また、画像作成者とユーザーが離れた場所
にいる際には、画像作成者が作成した画像を電子メール
などによりユーザーに送信して、それをユーザーが絵柄
転写紙に出力することができるので、画像作成者が出力
した絵柄転写紙をユーザーに送る必要がなく、郵送など
によって絵柄転写紙が折れ曲がるなどのトラブルを防ぐ
ことができる。
【0122】請求項2および9に記載の発明によれば、
上記効果に加えて、あらかじめ絵柄転写紙のインク受容
層に画像が形成されているので、同じ絵柄の付いた絵柄
転写紙を同時に大量に製造し、ユーザーに提供すること
ができる。
【0123】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
および2の効果に加えて、画像がインクジェットプリン
タによって形成されるので、画像の中間調の表現をユー
ザーの好みに合わせて短時間で形成することができる。
【0124】また、小ロットの場合にも対応でき、多品
種の生産にも適合し、かつ、スクリーン印刷などに比べ
て手軽に、かつ、安価に製造することができる。
【0125】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
および2の効果に加えて、画像が昇華型熱転写式プリン
タによって形成されるので、画像の中間調の表現をユー
ザーの好みに合わせて短時間で形成することができる。
【0126】また、小ロットの場合にも対応でき、多品
種の生産にも適合し、かつ、スクリーン印刷などに比べ
て手軽に、かつ、安価に製造することができる。
【0127】請求項5に記載の発明によれば、請求項
2、3および4の効果に加えて、インク受容層に形成さ
れた画像表面に、絵柄転写紙を転写対象物に貼り付ける
ための接着層を有し、さらにその接着層の表面に剥離紙
が貼着されているので、絵柄転写紙を貼着する際に、接
着剤などを塗布することなく転写対象物に簡単に貼着す
ることができる。
【0128】また、画像の形成されたインク受容層の表
面を接着層で被うので、支持体を剥離する際にインクが
直接水に触れて異常画像となることがなく、鮮明な画像
が形成できる。
【0129】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の効果に加えて、剥離紙が透明であるので、絵柄転写紙
を貼着する際に、形成された画像の内容を確認しながら
貼着することができる。
【0130】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
の効果に加えて、剥離紙の表面に、インク受容層に形成
された画像と同一または反転させてなる画像が形成され
ているので、絵柄転写紙を貼着する際に、転写する画像
の内容を確認しながら貼着することができる。
【0131】請求項10に記載の発明によれば、請求項
8および9の効果に加えて、画像貼着工程の前に、イン
ク受容層に形成された画像表面に接着剤を塗布するの
で、転写対象物が吸水性のある材料で形成されていて
も、支持体剥離工程においてインクが直接水に触れて異
常画像となることがなく、鮮明な画像が形成できる。
【0132】請求項11に記載の発明によれば、請求項
8および9の効果に加えて、画像貼着工程の前に、絵柄
転写紙の転写対象物に接着剤を塗布するので、絵柄転写
紙が小さい場合に、接着剤が塗布し難いこの絵柄転写紙
に接着剤を塗布しなくてもよく、接着剤の塗りこぼしを
防ぐことができる。
【0133】請求項12に記載の発明によれば、インク
受容層に形成された画像表面に、絵柄転写紙を転写対象
物に貼り付けるための接着層を有し、さらにその接着層
の表面に剥離紙が貼着されているので、絵柄転写紙を貼
着する際に、接着剤などを塗布することなく転写対象物
に簡単に貼着することができる。
【0134】請求項13に記載の発明によれば、あらか
じめ絵柄転写紙の薄膜樹脂コート層に画像が形成されて
いるので、同じ絵柄の付いた絵柄転写紙を同時に大量に
製造し、ユーザーに提供することができる。
【0135】請求項14に記載の発明によれば、請求項
13の効果に加えて、画像貼着工程の前に、薄膜樹脂コ
ート層に形成された画像表面に接着剤を塗布するので、
転写対象物が吸水性のある材料で形成されていても、支
持体剥離工程においてインクが直接水に触れて異常画像
となることがなく、鮮明な画像が形成できる。
【0136】請求項15に記載の発明によれば、請求項
13の効果に加えて、画像貼着工程の前に、絵柄転写紙
の転写対象物に接着剤を塗布するので、絵柄転写紙が小
さい場合に、接着剤が塗布し難いこの絵柄転写紙に接着
剤を塗布しなくてもよく、接着剤の塗りこぼしを防ぐこ
とができる。
【0137】請求項16に記載の発明によれば、薄膜樹
脂コート層の表面に、絵柄転写紙を転写対象物に貼り付
けるための接着層を有し、さらにその接着層の表面に剥
離紙が貼着されているので、絵柄転写紙を貼着する際
に、接着剤などを塗布することなく転写対象物に簡単に
貼着することができる。
【0138】請求項17に記載の発明によれば、請求項
13、16の効果に加えて、画像が、画像形成装置によ
って形成されているので、インクの混色がよく、画像の
中間調の表現を形成することができる。
【0139】請求項18および19に記載の発明によれ
ば、オーバーコート紙が、吸水性の支持体と、その支持
体の表面に設けた水可溶性物質からなる水溶層と、その
水溶層の表面に設けた薄膜樹脂コート層とからなるの
で、対象物の絵柄表示面が薄膜樹脂コート層により保護
され、鮮明な絵柄を保持することができる。
【0140】また、薄膜樹脂コート層が薄い材料からな
るので、形成された絵柄を歪むことなく鮮明に見ること
ができ、かつ、転写対象物の表面が複雑な曲面である場
合にも、可撓性がよく、容易に貼着することができる。
【0141】さらに、薄膜樹脂コート層が、薄膜フィル
ムなど薄い材料で構成されていても支持体を伴って貼着
作業をするため、しわになりにくく貼着作業がしやす
い。
【0142】また、支持体が吸収性を有しているので、
オーバーコート紙から支持体を剥離する際に、支持体に
水を含ませればよく、オーバーコート紙を水槽などに浸
す必要がなく、設備を小さくできる。
【0143】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の絵柄転写紙の構造説明図である。
【図2】この発明の絵柄転写紙に鏡像絵柄を形成してい
る様子を示した図である。
【図3】その絵柄転写紙に鏡像絵柄が形成された構造説
明図である。
【図4】その絵柄転写紙の平面図である。
【図5】その絵柄転写紙に接着層を形成している様子を
示した図である。
【図6】その接着層が形成された絵柄転写紙の構造説明
図である。
【図7】その絵柄転写紙をキャンバス(転写対象物)に
貼着している様子を示した図である。
【図8】その構造説明図である。
【図9】キャンバスに貼り付けた絵柄転写紙に、水を含
ませている様子を示した図である。
【図10】その絵柄転写紙の水溶層が、水を含んで溶解
する様子を示した構造説明図である。
【図11】その絵柄転写紙から支持体を剥離している様
子を示した図である。
【図12】その絵柄転写紙から支持体を剥離し終えた様
子を示した構造説明図である。
【図13】水可溶性物質を除去した後の構造説明図であ
る。
【図14】キャンバスに絵柄を転写した様子を示した平
面図である。
【図15】キャンバスに貼り付けた絵柄転写紙に水を含
ませている他例を示した図である。
【図16】キャンバスに転写された絵柄を額縁に入れた
様子を示した図である。
【図17】この発明の絵柄転写紙の他の適用例である。
【図18】その他の適用例である。
【図19】さらに他の適用例である。
【図20】この発明の絵柄転写紙に剥離紙を設けた例を
示す構造説明図である。
【図21】この発明のさらに他例の絵柄転写紙の構造説
明図である。
【図22】その絵柄転写紙に鏡像絵柄が形成された構造
説明図である。
【図23】その絵柄転写紙に接着層を形成している様子
を示した図である。
【図24】その接着層が形成された絵柄転写紙の構造説
明図である。
【図25】その絵柄転写紙をキャンバス(転写対象物)
に貼着している様子を示した図である。
【図26】キャンバスに貼り付けた絵柄転写紙に水を含
ませている様子を示した図である。
【図27】その絵柄転写紙の水溶層が水を含んで溶解す
る様子を示した構造説明図である。
【図28】その絵柄転写紙から支持体を剥離し終えた様
子を示した構造説明図である。
【図29】水可溶性物質を除去した後の構造説明図であ
る。
【図30】キャンバスに貼り付けた絵柄転写紙に水を含
ませている他例を示した図である。
【図31】この発明の絵柄転写紙に剥離紙を設けた例を
示す構造説明図である。
【図32】この発明のさらに他例のオーバーコート紙の
構造説明図である。
【図33】そのオーバーコート紙に接着層を形成してい
る様子を示した図である。
【図34】その接着層が形成されたオーバーコート紙の
構造説明図である。
【図35】そのオーバーコート紙を絵画(対象物)の絵
柄表示面に貼着している様子を示した図である。
【図36】絵画に貼り付けたオーバーコート紙に水を含
ませている様子を示した図である。
【図37】そのオーバーコート紙の水溶層が水を含んで
溶解する様子を示した構造説明図である。
【図38】そのオーバーコート紙から支持体を剥離し終
えた様子を示した構造説明図である。
【図39】水可溶性物質を除去した後の構造説明図であ
る。
【図40】この発明のオーバーコート紙に剥離紙を設け
た例を示す構造説明図である。
【図41】従来のバックプリントフィルムの構造説明図
である。
【図42】従来の絵柄転写紙の構造説明図である。
【図43】その絵柄転写紙から支持体を剥離している様
子を示した図である。
【図44】その絵柄シートを陶磁器に貼着する様子を示
した図である。
【符号の説明】
1,41 絵柄転写紙 2,42,72 支持体 3,43,73 水溶層 4,44,74 薄膜樹脂コート層 5 インク受容層 6,45,75 水可溶性物質 7 インクジェットプリンタ 8 インク層部 9,48 鏡像画像(画像) 11,50,80 接着剤 12,51,81 接着層 14,52,82 剥離紙 20 キャンバス(転写対象物) 22 水 26 正像画像(画像) 71 オーバーコート紙 78 絵画(対象物)
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA24 FD13 2H086 BA01 BA05 BA12 BA15 BA17 BA26 BA35 2H111 AA01 AA27 AB05 CA03 CA04 CA22 CA41 3B005 EA01 EB01 EB05 EC01 EC11 EC13 FB11 FB22 FB61 FE00 FF00 GA24 GB01 GC03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性の支持体と、その支持体の表面に
    設けた水可溶性物質からなる水溶層と、その水溶層の表
    面に設けた薄膜樹脂コート層と、その薄膜樹脂コート層
    の表面に設けたインク受容層とからなることを特徴とす
    る、絵柄転写紙。
  2. 【請求項2】 前記インク受容層に画像を形成したこと
    を特徴とする、請求項1に記載の絵柄転写紙。
  3. 【請求項3】 前記画像が、インクジェットプリンタに
    よって形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の
    絵柄転写紙。
  4. 【請求項4】 前記画像が、昇華型熱転写式プリンタに
    よって形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の
    絵柄転写紙。
  5. 【請求項5】 前記インク受容層に形成された前記画像
    表面に、前記絵柄転写紙を転写対象物に貼り付けるため
    の接着層を設け、さらにその接着層の表面に剥離紙を設
    けてなることを特徴とする、請求項2、3または4に記
    載の絵柄転写紙。
  6. 【請求項6】 前記剥離紙が透明であることを特徴とす
    る、請求項5に記載の絵柄転写紙。
  7. 【請求項7】 前記剥離紙の表面に、前記インク受容層
    に形成された前記画像と同一または反転させてなる画像
    が形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の
    絵柄転写紙。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の絵柄転写紙を用い、前
    記インク受容層に画像を形成する画像形成工程、前記絵
    柄転写紙を転写対象物に貼り付ける画像貼着工程、前記
    支持体に水を含ませることにより前記水溶層を水で溶か
    して前記支持体を剥離する支持体剥離工程、前記薄膜樹
    脂コート層の表面に残存する前記水可溶性物質を除去す
    る仕上げ工程を有することを特徴とする、絵柄転写方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の絵柄転写紙を用い、前
    記絵柄転写紙を転写対象物に貼り付ける画像貼着工程、
    前記支持体に水を含ませることにより前記水溶層を水で
    溶かして前記支持体を剥離する支持体剥離工程、前記薄
    膜樹脂コート層の表面に残存する前記水可溶性物質を除
    去する仕上げ工程を有することを特徴とする、絵柄転写
    方法。
  10. 【請求項10】 前記画像貼着工程の前に、前記インク
    受容層に形成された前記画像表面に接着剤を塗布するこ
    とを特徴とする、請求項8または9に記載の絵柄転写方
    法。
  11. 【請求項11】 前記画像貼着工程の前に、前記絵柄転
    写紙の転写対象物に前記接着剤を塗布することを特徴と
    する、請求項8または9に記載の絵柄形成方法。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載の絵柄転写紙を用い、
    前記剥離紙を前記絵柄転写紙から剥がす剥離紙剥離工
    程、前記絵柄転写紙を転写対象物に貼り付ける画像貼着
    工程、前記支持体に水を含ませることにより前記水溶層
    を水で溶かして前記支持体を剥離する支持体剥離工程、
    前記薄膜樹脂コート層の表面に残存する前記水可溶性物
    質を除去する仕上げ工程、を有することを特徴とする、
    絵柄転写方法。
  13. 【請求項13】 吸水性の支持体と、その支持体の表面
    に設けた水可溶性物質からなる水溶層と、その水溶層の
    表面に設けた、表面に画像が形成された薄膜樹脂コート
    層とからなる絵柄転写紙を用い、前記絵柄転写紙を転写
    対象物に貼り付ける画像貼着工程、前記支持体に水を含
    ませることにより前記水溶層を水で溶かして前記支持体
    を剥離する支持体剥離工程、前記薄膜樹脂コート層の表
    面に残存する前記水可溶性物質を除去する仕上げ工程を
    有することを特徴とする、絵柄転写方法。
  14. 【請求項14】 前記画像貼着工程の前に、前記薄膜樹
    脂コート層に形成された前記画像表面に接着剤を塗布す
    ることを特徴とする、請求項13に記載の絵柄転写方
    法。
  15. 【請求項15】 前記画像貼着工程の前に、前記絵柄転
    写紙の転写対象物に前記接着剤を塗布することを特徴と
    する、請求項13に記載の絵柄形成方法。
  16. 【請求項16】 吸水性の支持体と、その支持体の表面
    に設けた水可溶性物質からなる水溶層と、その水溶層の
    表面に設けた、表面に画像が形成された薄膜樹脂コート
    層と、その薄膜樹脂コート層に形成された前記画像表面
    に接着層を設け、さらにその接着層の表面に剥離紙が設
    けられている絵柄転写紙を用い、前記剥離紙を前記絵柄
    転写紙から剥がす剥離紙剥離工程、前記絵柄転写紙を転
    写対象物に貼り付ける画像貼着工程、前記支持体に水を
    含ませることにより前記水溶層を水で溶かして前記支持
    体を剥離する支持体剥離工程、前記薄膜樹脂コート層の
    表面に残存する前記水可溶性物質を除去する仕上げ工程
    を有することを特徴とする、絵柄転写方法。
  17. 【請求項17】 前記薄膜樹脂コート層の表面に、画像
    形成装置によって前記画像が形成されたことを特徴とす
    る、請求項13または16に記載の絵柄転写方法。
  18. 【請求項18】 吸水性の支持体と、その支持体の表面
    に設けた水可溶性物質からなる水溶層と、その水溶層の
    表面に設けた薄膜樹脂コート層とからなることを特徴と
    する、オーバーコート紙。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のオーバーコート紙
    を用い、そのオーバーコート紙を、対象物の絵柄表示面
    に貼り付けるオーバーコート紙貼着工程、前記支持体に
    水を含ませることにより前記水溶層を水で溶かして前記
    支持体を剥離する支持体剥離工程、前記オーバーコート
    紙の表面に残存する前記水可溶性物質を除去する仕上げ
    工程を有することを特徴とする、オーバーコート方法。
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