JP2001252995A - インクジェット画像用貼付けシール及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット画像用貼付けシール及びその製造方法

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JP2001252995A
JP2001252995A JP2000067647A JP2000067647A JP2001252995A JP 2001252995 A JP2001252995 A JP 2001252995A JP 2000067647 A JP2000067647 A JP 2000067647A JP 2000067647 A JP2000067647 A JP 2000067647A JP 2001252995 A JP2001252995 A JP 2001252995A
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Toshio Arai
俊男 新居
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット方式によりオリジナルデザイ
ンの画像の形成が容易にでき、しかも薄くて厚み精度に
優れ、人肌や携帯電話等の物品の曲面にもよくなじみ追
従し、違和感なく貼付けることができるインクジェット
画像用貼付けシール及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 インクジェット画像形成層と粘着剤層と
からなるインクジェット画像用貼付けシールであって、
前記インクジェット画像形成層は、インクジェット画像
形成材料を薄膜化してなるフィルムであり、前記粘着剤
層は、前記インクジェット画像形成層に接するインクジ
ェット画像用貼付けシールである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットに
て形成した画像を肌や携帯電話等に違和感なく貼付ける
ことができる薄膜のインクジェット画像用貼付けシール
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録法は、ノズルからイ
ンクを噴射して被記録体に付着させて記録させる方式で
ある。近年、電子スチルカメラやコンピュータの普及と
ともにそれらの画像を紙面等に記録するための技術が急
速に普及したが、なかでも、インクジェット方式は、プ
リントコストが安い、装置がコンパクトで騒音がない、
高速記録が可能である等の特徴を有している。そのた
め、このインクジェット方式は、コンピュータ等により
作成した文字、図形等の画像情報を迅速かつ正確にアウ
トプットすることが可能な記録方式として注目されてい
る。
【0003】また、インクジェット記録方式は、フルカ
ラー化が容易で、絵柄が鮮明であることから、コンピュ
ータで作成した画像情報を画質の劣化なくプリントアウ
トでき、オフィスやパーソナルユースのみならず、野外
展示用途等幅広い分野での利用が可能であり、近年注目
を集めている。
【0004】従来のインクジェット方式で画像を形成し
た貼付けシールは、図4に示されるように、フィルム等
の基材5の表面にインクジェット画像形成材料を塗工し
てインクジェット画像形成層1を形成し、基材5の裏側
に粘着剤が塗布された構成からなっている。
【0005】しかし、このような構成では、基材がポリ
エチレンテレフタレート(PET)のような薄い物で
も、厚さが35〜38μmあるので、貼付けシールが厚
くなり、この貼付けシールを曲面や肌等に貼り付けた場
合には、折り曲げ等による人肌の伸縮や物品の表面(曲
面)に追従しにくく違和感があった。
【0006】また、貼付けシールを薄くする目的で、粘
着剤の上に直接、インクジェット画像形成材料を塗布す
る方法も試みられたが、インクジェット画像形成層の厚
みが制御し難い等の問題があり、実用化には至らなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、インクジェット方式によりオリジナルデザインの画
像の形成が容易にでき、しかも薄くて厚み精度に優れ、
人肌や携帯電話等の物品の曲面にもよくなじみ追従し、
違和感なく貼付けることができるインクジェット画像用
貼付けシール及びその製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクジェッ
ト画像形成層と粘着剤層とからなるインクジェット画像
用貼付けシールであって、上記インクジェット画像形成
層は、インクジェット画像形成材料を薄膜化してなるフ
ィルムであり、上記粘着剤層は、上記インクジェット画
像形成層と接するインクジェット画像用貼付けシールで
ある。以下に、本発明を詳述する。
【0009】本発明のインクジェット画像用貼付けシー
ルは、インクジェット画像形成層と粘着剤層とからな
る。上記インクジェット画像形成層は、インクを吸収し
て色剤を保持する層であり、インクジェット画像形成材
料を薄膜化してなるフィルムである。上記インクジェッ
ト画像形成材料を薄膜化してなるフィルムは、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)よりも柔らかいので、厚
みが薄くて柔らかく、肌や携帯電話等の曲面等に違和感
なく貼付け可能なインクジェット画像用の貼付けシール
を得ることができる。
【0010】本発明のインクジェット画像用貼付けシー
ルにおいて、上記インクジェット画像形成材料は、耐水
性があり、かつ、カチオン成分を含有していることが好
ましい。なお、本明細書中、上記耐水性とは、水に浸け
ただけでは溶けないことを意味する。上記インクジェッ
ト画像形成材料が、耐水性を有することにより、印刷物
も耐水性を有するものとなるので、印刷面が雨水等で破
壊されないものとなる。上記インクジェット画像形成材
料が、水に浸けた場合に溶けるような耐水性を有さない
ものであると、得られるインクジェット画像用貼付けシ
ールを水に浸漬した際に、印刷されたインクが溶出する
場合がある。また、本明細書中、上記カチオン成分と
は、カチオン性基を有する化合物を意味する。上記カチ
オン成分は、インクをインクジェット画像形成層に定着
させる役割を有するので、インクジェット画像形成層へ
のインクの定着性が向上する。上記カチオン成分として
は特に限定されず、例えば、カチオン性基を含有する
(メタ)アクリルアミド誘導体、ポリアリルアミン、エ
チレンイミン誘導体等を挙げることができる。上記のよ
うな性質を有するインクジェット画像形成材料としては
特に限定されず、例えば、ダイセル化学工業社製のアク
アブリッド101等のアクアブリッドシリーズ等のアク
リル樹脂系のもの;大日本インキ化学工業社製のパテラ
コールIJ60等のパテラコールシリーズ等の水系ウレ
タン等が好適に用いられる。
【0011】上記インクジェット画像形成層の厚さとし
ては、インクジェット画像形成に用いるインクにより異
なるが、乾燥時の厚さで、染料インクの場合、10〜2
0μm、顔料インクの場合、40〜60μmが好まし
い。インクジェット画像形成層が上記の範囲より薄い
と、インクを充分に吸収できないことがあるので、イン
クジェット方式により良好な画像を形成できないことが
ある。
【0012】本発明のインクジェット画像用貼付けシー
トは、更に、表面にオーバーコート層を有するものであ
ることが好ましい。また、上記オーバーコート層を有す
る場合、本発明のインクジェット画像用貼付けシール
は、被貼付面より、粘着剤層、インクジェット画像形成
層、上記オーバーコート層の順にて積層されてなること
が好ましい。上記オーバーコート層が表面に形成されて
いることにより、インクジェット画像形成層に印画され
た画像を保護することができる。
【0013】上記オーバーコート層を構成する材料とし
ては特に限定されないが、膜の柔軟性から考えると、例
えば、無黄変型(透明)のウレタン材料等が好適に用い
られる。また、上記オーバーコート層の厚さとしては、
10〜20μmが好ましい。10μm未満であると、オ
ーバーコート層が破れたりすることがある。20μmを
超えると、インクジェット画像形成層とオーバーコート
層との柔らかさが異なるので、インクジェット画像用貼
付けシートを折り曲げるときにインクジェット画像形成
層とオーバーコート層とが分離することがある。
【0014】本発明のインクジェット画像用貼付けシー
ルは、上記粘着剤層により肌や物品等の被貼付面に貼付
けられる。上記粘着剤層を形成する粘着剤としては特に
限定されず、例えば、スチレン−イソプレン(SIS)
ブロック共重合体ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体ゴム、スチレン、ブタジエンゴム、
ポリブテンゴム、ポリイソプレンゴム、ブチルゴム、シ
リコーンゴム、天然ゴム、合成イソプレンゴム等のゴ
ム;ポリ(メタ)アクリレート、ポリビニルエーテル、
ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、エチレン系
共重合体等の合成樹脂等からなるもの等を挙げることが
できる。なかでも、ポリ(メタ)アクリレート等のアク
リル樹脂系のものが好ましい。
【0015】上記アクリル樹脂系の粘着剤としては、例
えば、東洋インキ製造社製のオリバイン(BPS−48
49−40)に同じオリバイン(BHS8515)を硬
化剤として混合したもの、日本触媒社製のアロセット
(8220R)や日立化成工業社製ヒタノイド(550
1)に、硬化剤であるイソシアネートポリマーを混合し
たもの等を挙げることができる。
【0016】本発明のインクジェット画像用貼付けシー
ルにおいて、上記粘着剤層の厚さは、乾燥時の厚さで1
0〜20μmであることが好ましい。10μm未満であ
ると、粘着力が弱くなることがある。20μmを超える
と、凝集力が落ちるので、一旦貼付けたものを剥がした
場合に糊残りが発生しやすくなる。
【0017】本発明のインクジェット画像用貼付けシー
ルにおいては、上記粘着剤層は、上記インクジェット画
像形成層と接している。図1に示されるようにインクジ
ェット画像形成層1と粘着剤層3とが直接接している構
造とすることにより、厚さが薄く、厚み精度が±10μ
mと精度がよいインクジェット画像用貼付けシールを得
ることができる。
【0018】本発明のインクジェット画像用貼付けシー
ルにおいて、インクジェット画像形成層と粘着剤層とを
合わせた厚さは、乾燥時の厚さで30〜80μmである
ことが好ましい。30μm未満であると、インクジェッ
ト画像用貼付けシールの強度が不足し、破れが発生しや
すくなる。80μmを超えると、このインクジェット画
像用貼付けシールを肌に貼付けたときに硬く感じられ、
人肌や物品の曲面への貼り合せ追従性が悪くなる。
【0019】本発明のインクジェット画像用貼付けシー
ルの製造方法としては特に限定されないが、例えば、ま
ず、図2(a)に示されるように、離型シート2表面に
インクジェット画像形成材料を塗工してインクジェット
画像形成層1を形成し、図2(b)に示されるように、
粘着剤が2枚の離型シート(2a、2b)の間に挟まれ
てなる粘着剤層3を形成し、次いで、上記インクジェッ
ト画像形成層1に上記粘着剤層3を積層する方法等が好
ましい。
【0020】図2(a)に示されるように、インクジェ
ット画像形成材料を離型シート2に塗布してインクジェ
ット画像形成層1を形成する方法としては特に限定され
ず、例えば、上記インクジェット画像形成材料を、グラ
ビアコータ、ロールコータ、スプレー、エアーナイフコ
ータ、カーテンコータ、マルチコータ等の公知の装置・
方法により離型シート2に塗布してインクジェット画像
形成層1を形成することができる。図2(b)に示され
るように、粘着剤が2枚の離型シート(2a、2b)の
間に挟まれた粘着剤層3を形成する方法としては特に限
定されず、例えば、まず下離型シート2b上に粘着剤を
塗布後、乾燥させ、次いで、その上に上離型シート2a
を重ねる方法等を挙げることができる。粘着剤を下離型
シート2bに塗布する方法としては特に限定されず、例
えば、インクジェット画像形成層を塗布する際に用いら
れる方法と同じ方法等が用いられる。また、粘着剤層3
を図2(b)のような構成としておくことにより、粘着
剤層3を重ねて保存するときに粘着剤層3同士が粘着し
てしまうのを防止することができる。
【0021】また、図1に示されるようにインクジェッ
ト画像形成層1に粘着剤層3を積層する方法としては、
図2(b)で示される粘着剤層3の片面の離型シート2
bを剥がして上記粘着剤層3のみを上記インクジェット
画像形成層1に積層する方法等が好ましい。このように
して製造されたインクジェット画像用貼付けシールは、
使用に際しては、粘着剤層3のもう片方の離型シート2
aを剥がして肌等に貼着する。上記のような方法によっ
て、図1に示されるような、粘着剤層3がインクジェッ
ト画像形成層1と接するインクジェット画像用貼付けシ
ールを容易に製造することができる。
【0022】なお、本明細書中、上記離型シートとは、
離型紙及び樹脂フィルム等を指す。上記粘着剤に使用す
る離型シートとしては特に限定されず、例えば、PET
からなるもの等を挙げることができ、市販されているも
のとしては、例えば、王子製紙社製の離型フィルム(6
0RL−01)、離型紙(90EPSウスクリーム)、
丸繁紙工社製の水転写紙(SPA)等を挙げることがで
きる。
【0023】また、インクジェット画像形成層の離型シ
ートを剥がしてインクジェット画像用貼付けシールを使
用する場合は、インクジェット画像形成層と離型シート
との間に溶剤系の材料を挟み、下地層を設けることが好
ましい。上記溶剤系材料としては、例えば、ウレタン系
のもの等を挙げることができ、市販されているものとし
ては、例えば、大日製化社製のレザミンシリーズ、セイ
コーアドバンス社製のSG410−800等を挙げるこ
とができる。上記溶剤系材料を使用した場合に使用可能
な離型シートとしては、PETからなるものであれば特
に限定されず、例えば、丸繁紙工社製の水転写紙(SP
A)等を挙げることができる。
【0024】本発明のインクジェット画像用貼付けシー
ルでは、粘着剤として水溶性型粘着剤を用いてもよい。
上記水溶性型粘着剤を用いる場合は、図3に示されるよ
うに、離型シート2表面に水溶性型粘着剤4を塗布し、
更にその表面にインクジェット画像形成材料を塗布すれ
ば、インクジェット画像用貼付けシールを作製すること
ができる。上記のようにしてなるインクジェット画像用
貼付けシールもまた本発明の1つである。
【0025】上記水溶性型粘着剤としては特に限定され
ず、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリルアミド、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸含有ポリマー、デキストリ
ン等を挙げることができる。これらは、単独で用いられ
てもよく、2種類以上が併用されてもよい。また、上記
水溶性型粘着剤を塗布する際の厚さとしては、10〜2
0μmが好ましい。10μm未満であると、充分な粘着
力が得られないことがあり、20μmを超えると、粘着
剤そのものが溶けて、インクジェット画像形成層からは
み出てしまうことがある。
【0026】本発明のインクジェット画像貼付けシール
は、上述のような構成からなるので、薄くて厚み精度に
優れ、人肌や携帯電話等物品の曲面にもよくなじみ追従
し、違和感なく貼付けることができる。また、画像形成
をインクジェット方式にて行うので、プリントコストが
安く、フルカラー化が容易で絵柄が鮮明である。そのた
め、オリジナルデザインのシールを簡単にかつ安く作る
ことができる。
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0028】実施例1 インクジェット画像形成材料として、カチオン成分を含
有するアクリル系樹脂溶液(ダイセル化学工業社製、ア
クアブリッド101)を、離型シートであるPETシー
トの表面にマルチコータを用いて塗布し、乾燥時の厚さ
10μmのインクジェット画像形成層を形成した。次い
で、このインクジェット画像形成層にインクジェットプ
リンター(エプソン社製)にて、反転画像形成方式でイ
ンクジェット画像を描いた(シール1)。一方、粘着剤
として、主材(東洋インキ製造社製、オリバインBPS
−4849−10)と硬化剤(東洋インキ製造社製、B
HS−8515)とを15kg:410gの割合で混合
したものを用い、図2(b)に示されるように、下離型
シート2b(王子製紙社製、離型フィルム60RL−0
1)表面に乾燥時の厚さ20μmで塗布し、上離型シー
ト2a(王子製紙社製、離型フィルム60RL−01)
を重ねて粘着剤層3を形成した(シール2)。
【0029】図2(b)で示されるシール2の下離型シ
ート2bを剥がして、粘着剤層3表面をシール1に貼り
付け、シール2の下離型シート2aを剥がすことによ
り、シール1にシール2の粘着剤層3のみを転写させ
た。このシールの粘着剤層3側を、携帯電話等に貼り付
け、シール1の離型シート2を剥がした。
【0030】(評価)インクジェット画像形成層の印
画、インクジェット画像形成層の耐水性、作製したイン
クジェット画像用貼付けシールの厚み、装着感について
評価した。結果を表1に示した。 (1)インクジェット画像形成層の印画 インクジェットプリンターによる画像の鮮明さを目視に
て評価した。
【0031】(2)インクジェット画像形成層の耐水性 インクジェット画像形成層を、24時間常温の水に浸
し、水に溶けるかどうかにより耐水性を評価した。な
お、溶解がなく、耐水性を有する場合を○で示した。
【0032】(3)インクジェット画像用貼付けシール
の厚み 作製したインクジェット画像用貼付けシールの厚みを測
定した。 (4)装着感 作製したインクジェット画像用貼付けシールを肌に貼付
けた場合の違和感の有無について評価した。
【0033】実施例2 水溶性型粘着剤を薄膜(10μm)にて塗布したフィル
ム表面に、インクジェット画像形成材料として、ダイセ
ル化学工業社製のアクアブリッド101(アクリル樹
脂、カチオン成分を含有)をマルチコーターにて乾燥時
の厚さで20μm塗布した。この表面に、キャノンイン
クジェットプリンターにて画像を描いて、インクが乾燥
した後、水をつけて離型シートを剥がし、携帯電話等に
貼り付け、乾燥させた。実施例1と同様に評価を行い、
結果を表1に示した。
【0034】比較例1 厚さ50μmのPET表面に、ダイセル化学工業社製の
アクアブリッド101を乾燥時の厚さで20μm塗布
し、PETの裏側に粘着剤を乾燥時の厚さで20μm塗
布したものを試料とした。実施例1と同様に評価を行
い、結果を表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】表1より、実施例で作製したインクジェッ
ト画像用貼付けシールは、厚さが薄いので、違和感がな
く肌に貼付けられたが、比較例で作製したインクジェッ
ト画像用貼付けシールは、厚さが90μmと厚いので、
肌に貼付けた場合に違和感が感じられた。
【0037】
【発明の効果】本発明のインクジェット画像用貼付けシ
ールは、PETよりも柔らかいインクジェット塗工層を
フィルムとして、それに粘着剤を直接塗布してなること
により、厚みが薄くて柔らかく、肌や曲面に貼付けた際
に違和感がなく、快適に使用することができる。そのた
め、TATOOのように肌等に直接貼ったり、携帯電話
の曲面の形状に合わせて、違和感なく貼ることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット画像用樹脂シートの断
面模式図である。
【図2】(a)は、離型シートの表面にインクジェット
画像形成層が設けられていることを表す模式図であり、
(b)は、2枚の離型シートの間に粘着剤が挟まれてな
る粘着剤シートを表す断面模式図である。
【図3】離型シートに、水溶性型粘着剤を塗布し、更に
その上にインクジェット画像形成材料を塗布してなるイ
ンクジェット画像用貼付けシールを表す断面模式図であ
る。
【図4】従来の、インクジェットで画像を形成した貼付
けシールを表す断面模式図である。
【符号の説明】
1 インクジェット画像形成層 2 離型シート 2a (上)離型シート 2b (下)離型シート 3 粘着剤層 4 水溶性型粘着剤 5 基材(フィルム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/10 B41J 3/04 101Y

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット画像形成層と粘着剤層と
    からなるインクジェット画像用貼付けシールであって、
    前記インクジェット画像形成層は、インクジェット画像
    形成材料を薄膜化してなるフィルムであり、前記粘着剤
    層は、前記インクジェット画像形成層と接することを特
    徴とするインクジェット画像用貼付けシール。
  2. 【請求項2】 インクジェット画像形成層と粘着剤層と
    を合わせた厚さは、乾燥時の厚さで30〜80μmであ
    ることを特徴とする請求項1記載のインクジェット画像
    用貼付けシール。
  3. 【請求項3】 インクジェット画像形成材料は、耐水性
    があり、かつ、カチオン成分を含有していることを特徴
    とする請求項1又は2記載のインクジェット画像用貼付
    けシール。
  4. 【請求項4】 更に、表面にオーバーコート層を有し、
    被貼付面より、粘着剤層、インクジェット画像形成層、
    前記オーバーコート層の順にて積層されてなることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット画像
    用貼付けシール。
  5. 【請求項5】 離型シート表面に水溶性型粘着剤を塗布
    し、更にその表面にインクジェット画像形成材料を塗布
    してなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載
    のインクジェット画像用貼付けシール。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4記載のインクジ
    ェット画像用貼付けシールの製造方法であって、離型シ
    ート表面にインクジェット画像形成材料を塗工してイン
    クジェット画像形成層を形成する工程、粘着剤が2枚の
    離型シートの間に挟まれてなる粘着剤層を形成する工
    程、及び、前記インクジェット画像形成層に前記粘着剤
    層を積層する工程からなり、前記インクジェット画像形
    成層に粘着剤層を積層する工程は、前記粘着剤層の片面
    の離型シートを剥がして前記粘着剤層のみを前記インク
    ジェット画像形成層に積層することよりなることを特徴
    とするインクジェット画像用貼付けシールの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006052951A1 (en) * 2004-11-09 2006-05-18 3M Innovative Properties Company Ink jet image recording medium
JP2007283745A (ja) * 2005-08-31 2007-11-01 Casio Electronics Co Ltd ラベル作成方法及び装置

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WO2006052951A1 (en) * 2004-11-09 2006-05-18 3M Innovative Properties Company Ink jet image recording medium
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