JPH0616726Y2 - ラベル作成装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はタックラベルやタックシートを作成する装置で
ある。

（従来の技術） 従来、自己の名前ラベルやシート等を作成する場合、タ
ック紙に直接プリンターやタイプライター等の印字装置
で印字する方法がとられている。

又、印字したタック紙に表面保護の目的でフィルムをラ
ミネーター等で被覆する方法もとられていた。

さらには、タックラベル、タックシートを作成する装置
として、インクリボンとタック紙を組込んだレタリング
専用マシンも登場している。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、タック紙に直接印字する方法による装置で印字
したものは、タック紙表面に印字面が露出しているため
に、表面をこすることにより印字体が汚れたり、消えた
りする問題点があった。

又、印字したタック紙に保護フィルムを被覆する方法
は、プリンター等の印字装置によりタック紙の位置合わ
せをしながら文字を印字し、その上から保護フィルムを
被覆するという面倒な方法をとっていた。

更に、タック紙を作成するレタリングマシンについて
は、タック紙に印字した場合、印字面が表面に露出して
いるために耐摩擦性が悪く、又印字できる文字や図柄の
種類が極端に限られるという問題点があつた。

本考案は上記問題点を解決したラベル作成装置である。

（問題点を解決するための手段） 即ち、本考案は粘着テープロール（１）、粘着テープロ
ール（１）より引き出された粘着テープ（７）の粘着面
の反対面で内接するテープ押さえ転移ロール（２）、剥
離紙ロール（５）、剥離紙ロール（５）より引き出され
た剥離紙（１０）とテープ押さえ転移ロール（２）と内
接した後の粘着テープ（７）の粘着面とを圧着させる一
対のテープ引き上げ圧着ロール（３），（４）、圧着さ
れた剥離紙（１０）と粘着テープ（７）を任意の長さに
切断するカッター（６）よりなるラベル作成装置で基材
（１１）上のワープロ等で印字された文字や図柄のイン
ク（８）にテープ押さえ転移ロール（２）で粘着テープ
（７）の粘着面を押圧し、テープ押さえ転移ロール
（２）を回転させながらインク（８）を粘着テープ
（７）に転移させたことを特徴とするラベル作成装置。
図中（１１）は剥離性を有する基材である。

本考案の押さえ転移ロール（２）と引き上げ圧着ロール
（３）は基材（１０）に密着性がよく、且つ圧着力のよ
い材料がよく、ゴムロール等やや弾性のある方がが望ま
しい。

又、一対の引き上げ圧着ロール（３）、（４）はインク
（８）が転移した粘着テープ（７）と剥離紙（１０）を
引き上げ、且つ圧着させて、粘着テープ（７）、剥離紙
（１０）圧着後はカッター（６）で切断しても容易に剥
離しないように押圧する機能を必要とする。

更に、本考案に係る装置に使用する粘着テープ（７）の
素材は透明性を有し、耐候性、耐熱性、耐油性等の耐久
性に優れたものがよく、具体的には、ポリプロピレン、
ポリエステル、塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル等のフ
ィルム・シートが望ましい。

又、粘着テープ（７）の粘着剤は文字、図柄等のインク
（８）に対する粘着力が強大で、基材（１１）の表面か
らの剥離が可能なものがよい。具体的にはゴム系、アク
リル系、シリコン系、ビニルエーテル系等である。

更に、剥離紙（１０）は粘着テープ（７）の粘着面に転
移した文字や図柄のインク（８）や粘着層を一時的に保
護するためのもので、粘着層に対して粘着性がよく、剥
離時には容易に剥離するものがよく、フッ素樹脂とシリ
コン樹脂を塗布した強度のある紙、又はフィルムが望ま
しい。

又、本考案に係る装置を使用する時に必要な文字や図柄
を印字する基材（１１）は、インク（８）のよく付着す
るものがよく、インク（８）を剥離する時には完全に剥
離するものがよい。具体的にはポリプロピレン、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、
金属、ガラス、フッ素系又はシリコン系の離型剤を、表
面にコーティング又はラミネート処理した紙や布が望ま
しい。

（作用） 本考案は以上のように構成されており、本装置を使用す
る手順は、あらかじめ使用者は、例えば自分のネーム入
りラベルを作成したい時、ワープロ、パソコンなどで自
分の名前を好みの大きさで入力し、これをプリンターで
適当な大きさの基材（１１）面に打ち出し、版を作成す
る。そして、該基材（１１）面に、本考案に係るラベル
作成装置のテープ押さえ転移ロール（２）に係合した粘
着テープ（７）の粘着面（９）を押圧し当該ロール
（２）を回転させると、粘着テープ（７）は文字、図柄
等のインク（８）を基材（１１）より剥離し、当該テー
プ（７）粘着面に転移させて、駆動圧着ロール（３）、
（４）の回転による引き上げ力により該ロール（３）、
（４）間へ引き寄せられ、一方剥離紙ロール（５）より
剥離紙（１０）を引き出し、回転する引き上げ圧着ロー
ル（３）、（４）の間部に挿入し、粘着テープ（７）と
剥離紙（１０）を両圧着ロール（３）、（４）で圧着
し、その後カッター（６）で剥離紙（１０）付き粘着テ
ープ（７）を任意の長さにして文字、図柄入りラベル
（１２）を得るものである。基材（１１）の文字、図柄
のインク（８）の粘着テープ（７）への転移する際、当
該装置を移動させながらインク（８）を転移してもよ
く、又、装置を固定し、テープ押さえ転移ロール（２）
の回転にあわせて基材（１１）を移動させてもよい。

本考案は、以上のように構成されているので、使用者は
ワープロ、パソコンに表示し、プリンターにて打ち出す
ことの出来る文字、図柄の表示出来るラベルをすべて得
る事ができ、任意のレイアウトが可能である。更に完成
したラベル（１２）は剥離紙（１０）が貼着されている
のでいつまでも保存可能で、使用したい時にいつでも使
用出来る。更に、文字、図柄入り粘着テープを所用の箇
所に貼付したい時、文字、図柄のインクは、粘着テープ
と被着物の間部に位置することになり、粘着テープの上
からこすっても、インクが汚れたり消えたりすることは
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案１実施例概要説明図。 第２図は同実施例により作成したラベルの一部斜視図 （１）……粘着テープロール、（２）……テープ押さえ
転移ロール、（３）（４）……テープ引き上げ圧着ロー
ル、（５）……剥離紙ロール、（６）……カッター、
（７）……粘着テープ、（８）……インク、（９）……
粘着面、（１０）……剥離紙、（１１）……基材、（１
２）……斜視図

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】粘着テープロール（１）、粘着テープロー
   ル（１）より引き出された粘着テープ（７）の粘着面の
   反対面で内接するテープ押さえ転移ロール（２）、剥離
   紙ロール（５）、剥離紙ロール（５）より引き出された
   剥離紙（１０）とテープ押さえ転移ロール（２）と内接
   した後の粘着テープ（７）の粘着面とを圧着させる一対
   のテープ引き上げ圧着ロール（３），（４）、圧着され
   た剥離紙（１０）と粘着テープ（７）を任意の長さに切
   断するカッター（６）よりなるラベル作成装置で基材
   （１１）上のワープロ等で印字された文字や図柄のイン
   ク（８）にテープ押さえ転移ロール（２）で粘着テープ
   （７）の粘着面を押圧し、テープ押さえ転移ロール
   （２）を回転させながらインク（８）を粘着テープ
   （７）に転移させたことを特徴とするラベル作成装置。