JP2915869B2 - 昇華転写画像付ラベルの製造方法 - Google Patents

昇華転写画像付ラベルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種物品に簡便に
貼付することができる昇華転写画像付ラベルの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
例えば名刺、文房具、小物類、カード類等の物品に対し
て、所持者自身が持ち主としての独特な表示等を施し
て、物品そのものの商品価値に加えて所持者による個
性、意匠性等を付加させるという傾向が強くなってきて
いる。
【0003】上記傾向の1例としては、例えば名刺の一
部に所持者自身の顔写真等を貼り付けたり或いは印刷を
施して、名前の文字以外に顔写真等によるアピール要素
を付加し、その名刺を手渡す人に対して自己の印象度を
高めた例等が挙げられる。
【0004】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
写真方式や印刷方式ではなく、CRTディスプレイ上の
画像から直接写真のような画像を記録することができる
熱転写記録方式により画像付けを行い、各種物品に対し
て簡便に貼り付けることができる昇華転写画像付ラベル
の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、剥離シート上
に粘着層、シート基材、受像層を順次積層してなり且つ
粘着層、シート基材及び受像層によりラベル部が形成さ
れ、該ラベル部と剥離シートとの間において剥離可能で
ある被熱転写シートから構成され、受像層上に画像情報
の電気信号に応じた加熱により熱転写シートの色材層中
の昇華性染料を転写せしめて形成される1コマ以上の昇
華転写画像を有すると共に、ラベル部に上記昇華転写画
像の1コマ毎を区画するための切り込み線によるハーフ
カット処理を施した昇華転写画像付ラベルの製造方法で
あって、被熱転写シートをハーフカット処理した後、前
記熱転写シートとの位置決めを行ない、前記切り込み線
により形成されるコマに対応させて昇華転写画像の形成
を行なうことを特徴とする昇華転写画像付ラベルの製造
方法を要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明方法により得られる昇華
転写画像付ラベルの一実施例を示す平面図であり、図2
は図1のII−II線に沿う縦断面図である。
【0007】本発明方法により得られる昇華転写画像付
ラベル1は、図2に示すように剥離シート2上に粘着層
3、シート基材4、受像層5を順次積層した積層構造か
らなるものであり、この積層シート自体は通常の熱転写
記録方式に用いる被熱転写シートの機能を有するもので
ある。図中6は昇華転写画像を示し、7はハーフカット
処理による切り込み線を示す。
【0008】また、上記ラベル1は、粘着層3、シート
基材4及び受像層5によりラベル部8が形成され、この
ラベル部8と剥離シート2との間において剥離可能な構
造を有し、図4に示すようにラベル部8を切り込み線7
に沿って容易に剥離シート2から剥離して離脱させるこ
とができるものである。
【0009】上記ラベル部8は、剥離シート2から離脱
させた後、各種物品に貼着する部分であり、シート基材
4上に受像層5を設け、該基材4裏面に所望物品の表面
への貼着を可能ならしめる粘着層3を設けて構成され
る。
【0010】シート基材4は透明、半透明、不透明のい
ずれのものでもよく、その材質としてポリエチレンテレ
フタレートフィルムや硬質塩化ビニル、アクリル、塩化
ビニリデン、ポリオレフィン等からなる樹脂フィルムが
使用され、その他にも合成紙、天然紙等が使用される
が、高い印字濃度を得る上で合成紙や密度1.2g/c
3 の白色ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ま
しく、ポリエチレンテレフタレートフィルムは特に発泡
したものが好ましい。
【0011】また、基材4は上記樹脂フィルムにチタ
ン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛等の白色顔料を練り込ん
で遮光性の樹脂フィルムとして使用しても良い。該基材
4の厚さは10〜200μmである。
【0012】受像層5は、熱転写記録の際、加熱により
熱転写シートの色材層から移行してくる昇華性染料を受
容し得、以て受像層5上に昇華転写画像6を形成し得る
層である。その材質としては、従来公知の被熱転写シー
トの受像層形成用として使用されている材料であればい
かなるものでも使用可能であり、例えば飽和ポリエステ
ル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂
等が挙げられる。
【0013】これらのものは単独若しくは混合して使用
されるが、なかでもポリエステル樹脂と塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体との混合物が好ましい。ポリエステル
樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合物を用
いる場合、その混合比はポリエステル樹脂100重量部
当たり、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体50〜200
重量部が好ましい。ポリエステル樹脂と塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体との混合物を用いると、受像層5に転
写形成された画像6の耐光性を向上することができる。
【0014】受像層5表面には、必要に応じて熱転写シ
ートとの良好な剥離性を付与するための離型剤層を設け
ることができる。離型剤層は、上記受像層形成用材料と
相溶性の良い離型剤を用いる場合は、受像層形成用材料
に離型剤を含有させて形成することができ、また、相溶
性の悪いものを用いる場合は、離型剤を受像層5表面に
薄く塗布して形成することができる。
【0015】離型剤としてはシリコーンオイル(例え
ば、エポキシ変性シリコーンとアミノ変性シリコーンと
の併用)、フッ素系又はリン酸エステル系の界面活性剤
等を用いることができる。
【0016】粘着層3の材質としては、ポリアクリル酸
エステル、アクリル系共重合体、天然ゴム、合成ゴム、
石油樹脂やSIS、SBR等のブロック共重合体等が挙
げられる。また、必要に応じて上記粘着材に粘着補強
材、可塑剤、充填剤等を添加することができる。
【0017】一方、ラベル部8の下方に設けられる剥離
シート2としては、合成紙、セルロース繊維紙、微細凹
凸面を有する合成樹脂シート等を用いる。合成紙として
はポリオレフィン樹脂に充填剤を入れ、押し出し、延伸
したタイプのもの、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポ
リエステルのシートに充填剤とバインダーからなる混合
物を塗布したタイプのもの等が用いられる。セルロース
繊維紙としては上質紙、コート紙、アート紙、キャスト
コート紙、合成樹脂或いはゴムを含浸・塗工又は内添し
た加工紙等が使用できる。また、微細凹凸面を有する合
成樹脂シートとしては、クレー、炭酸カルシウム、酸化
チタン等の充填剤を入れて押出したシート、又は該押出
しを上質紙等の上に行ったラミネート紙、或いは表面に
サンドブラスト法又はエンボス法等により微細凹凸を形
成したもの等が用いられる。また、シート2として発泡
合成樹脂シートを用いることも可能である。
【0018】シート2としては、特に密度が1.2g/
cm3 以下の白色ポリエチレンテレフタレートフィルム
に離型処理をしたものが高い印字濃度が得られ、しかも
比較的安価でありコスト的にも好ましい。
【0019】上記離型処理としては、ジメチルポリシロ
キサン型のシリコーンオイルを乾燥時の固形分が0.2
〜0.8g/m2 になるように塗布し、乾燥後120〜
180℃程度の温度で熱処理する等の方法が挙げられ
る。
【0020】剥離シート2には、必要に応じてシート2
とラベル部8(具体的には粘着層3と剥離シート2との
間)を容易に剥離できるようにするための離型層を設け
ることができる。この離型層は、ポリメチルシロキ酸等
を主体とするシリコーン系離型剤若しくはポリオレフィ
ン等を用いて形成される。
【0021】本発明方法にあっては、上述の如き構成か
らなる被熱転写シート体に通常の熱転写記録方式を適用
して昇華転写画像6を形成する。該昇華転写画像6は、
被熱転写シート体と熱転写シートと組み合わせ、画像情
報に応じた電気信号により加熱が制御されるサーマルヘ
ッド等の加熱媒体の加熱により熱転写シートの色材層中
の昇華性染料が受像層5に転写されることにより形成さ
れる。上記画像6の画像内容は特に限定されず、所望の
内容にて構成することができ、文字、記号、図形等であ
っても良い。
【0022】この画像6は、画像内容の1単位である
“コマ”の数が、単数のものであっても或いは複数のも
のであっても良い。本実施例では図1に示すようにA、
B、C、Dの4コマから構成された画像例を示してい
る。図1においては、上記アルファベット記号自体を画
像6と見なして理解しても良い。また、画像6が複数の
コマより構成する場合、それぞれのコマにおける画像内
容は全て同一内容で構成しても、互いに異なる内容で各
々構成しても良い。
【0023】本発明における画像6は、熱転写記録によ
り得られる昇華転写画像であるため、写真調の如き鮮明
な画像であり、また、CRTディスプレイ上の電気的な
操作により簡単に画像内容を編集できるため、多様性に
富んだ内容の画像も容易に得ることができる。
【0024】本発明にあっては、ラベル1に図2に示す
ようにラベル部8にハーフカット処理が施される。そし
て、この処理による切り込み線7により画像6の1コマ
毎を区画し、例えば、図1に示される本実施例の如く
A、B、C、Dのコマ画像毎に明確に区分化する。
【0025】上記ハーフカット処理は、切り込み線7に
より囲撓される1コマの画像6を有するラベル部8を、
剥離シート2から正確且つ整然と離脱させることを可能
ならしめるためのものである。また、この処理はラベル
部8を剥離する際に、ラベル1自体を多少湾曲させるだ
けでラベル部8の端部が自然に剥離し始めることから、
その剥離開始のきっかけ作りとして有効である。
【0026】本実施例におけるハーフカット処理は、
A、B、C、Dのコマからなる各々の画像6の境界部
(線)が互いに接合するように施されているが、このよ
うな構成の処理方法に限定されるものではなく、例えば
A、B、C、Dのコマからなる各々の画像6の境界部
が、互いに離間した状態(換言すれば、各画像6がそれ
ぞれの切り込み線7により完全に仕切られた状態)とな
るように施しても良い。
【0027】また、切り込み線7は画像6の画像内容に
応じて、その線の種類、線の描く形状等を設定すること
ができ、例えば線の描く形状は図1に示す如き直線から
なる四辺形に限らず、円形、三角形等の形状であっても
良い。
【0028】本発明において、上記の如きハーフカット
処理を施すにあたっては、従来周知の打ち抜き機等を用
いて行なうことができ、例えば図3に示すような打ち抜
き機により施すことができる。
【0029】即ち、図3に示される打ち抜き機は、半抜
き機9とプレス機10にて構成され、半抜き機9は、一
端部どうしが係止されて開閉自在な上板11及び下板1
2を有し、該上板11にはラベルに設けるべき切り込み
線7に沿うように配された切刃13が設けられたもので
あり、一方、プレス機10は固定台14と上下動可能な
プレス盤15からなるものである。
【0030】このような打ち抜き機によれば、ラベル1
を半抜き機9の下板12上に載置し、上板11を下降さ
せてラベル1を上下板に挟持し(この際、切刃13がラ
ベル1の所定箇所に位置しているかの位置合わせを充分
に行なう)、しかる後、ラベル1を挟持固定した半抜き
機9をプレス機10内にセットし、プレス盤15を下降
させて半抜き機9全体を加圧することにより、切刃13
がラベル1の所定深さまで進入し、以てラベル1の所定
箇所に切り込み線7が刻設されてハーフカット処理がな
される。尚、図中16は切刃13がラベル1における所
定の深さ、即ちラベル部8の厚さ分だけ進入するように
するため、下降する上板11を所定位置で停止させる調
製ストッパーである。
【0031】本発明では、ラベル1に予めハーフカット
処理を施しておいてから、切り込み線7により形成され
るコマの範囲内におさまるように画像6の形成を行なう
ことを特徴とし、ハーフカット処理の切り込み線7によ
り形成されるコマに画像6が対応して形成される。
【0032】また、本発明にあっては、ラベル1に検知
マークを設けることもできる。検知マークは画像形成時
に熱転写シートとの正確な位置決めを行なう際等にきわ
めて便利であり、例えば、光光電管検知装置により検知
しうる検知マークを剥離シート2裏面等に印刷等により
設けることができる。
【0033】また、本発明では、シート基材4と受像層
5との間にクッション性、断熱性等を有する中間層を設
けることができ、このような中間層を設けた場合、ノイ
ズが少なく画像情報に対応した画像6を再現性よく転写
記録することができる。中間層を構成する材質として
は、例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、エチレン系樹
脂、ブタジエンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられる。
中間層の厚さは2〜20μmが好ましい。
【0034】更に、本発明では、剥離シート2の裏面に
帯電防止剤を含有せしめることができる。帯電防止剤を
含有せしめることにより、ラベル同士の滑りをより円滑
にすることができると共に、転写記録時のラベル1への
ほこり等の付着を防止する効果がある。帯電防止剤は剥
離シート2或いは受像層6中に含有せしめても良いし、
或いは帯電防止剤層として剥離シート2裏面等に設ける
ことができる。
【0035】また、剥離シート2の裏面には、滑性層を
設けることもできる。転写記録時のラベルは積み重ねて
1枚ずつ送り出して転写を行なうものであり、この際、
滑性層を設けるとシート同士の滑りが円滑となり、上述
の帯電防止処理を相俟って1枚ずつ正確に取り出すこと
ができる。滑性層としてはメチルメタクリレート等のメ
タクリレート樹脂若しくは対応するアクリレート樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル樹脂が挙げ
られる。
【0036】本発明方法により得られた上記の如き構成
からなるラベル1を実際に使用するにあたっては、図4
に示すようにハーフカット処理による切り込み線7に沿
ってラベル部8を剥離シート2から剥離し、次いで、図
5に示すように昇華転写画像6を有し、切り込み線7に
よって区画された所定形状からなるラベル部8を、所望
の被貼着体17に貼り付ける。
【0037】被貼着体17は、貼付可能なものであれば
どのような物品であってもよく、例えば名刺、通帳類、
カード類、学用品(下敷き、筆箱等)等が挙げられ、こ
の他にも傘等のような物品でも良い。
【0038】このような被貼着体に本発明により得られ
たラベル1を貼付することにより、ラベルの昇華転写画
像による所望の表示を行なうことができ、所持者の意図
する表示を付加させることができる。
【0039】
【実施例】次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
【0040】実施例1 厚さ50μmの白色ポリエチレンテレフタレートフィル
ム上にポリエステル樹脂を主成分とする受像層形成用イ
ンキ組成物を塗布し、その裏面にゴム系の粘着剤を塗布
して粘着層を形成し、しかる後、粘着層側に離型シート
として厚さ100μmの発泡ポリエチレンテレフタレー
トフィルムを積層して被転写シート体を得た。
【0041】次いで、剥離シート面に検知マークを印刷
した後、周知の熱転写記録方式にて25コマで1画面を
構成する転写画像を形成し、しかる後、図3に示される
ような打ち抜き機を使用して上記1コマ毎を区画するよ
うにハーフカット処理を施して、昇華転写画像付ラベル
を得た。
【0042】尚、上記画像は1コマの大きさが縦17m
m×横16mmのサイズからなるもので、このサイズか
らなる1コマの画像を縦、横方向にそれぞれ5コマずつ
配したものである。
【0043】得られたラベルのうち顔及び社章の画像内
容からなる1コマのラベル部を名刺に貼付したところ、
その貼付にあたり、該ラベル部がハーフカット処理によ
る切り込み線に沿って整然と明確な輪郭線をもって容易
に剥離することができ、また鮮明な顔及び社章の画像表
示部を有する名刺を得ることができた。
【0044】実施例2 厚さ50μmの透明のポリエチレンテレフタレートフィ
ルムに実施例1と同様にして受像層、粘着層及び剥離シ
ートを積層形成した後、剥離シート面に更に剥離シート
として厚さ100μmの発泡ポリエチレンテレフタレー
トフィルムを接着して被熱転写シート体を得、これを用
いて実施例1と同様の転写画像形成及びハーフカット処
理を行なって昇華転写画像付ラベルを得た。
【0045】このラベルは剥離シートとして発泡樹脂シ
ートを設けてなるため、得られた転写画像は非常に鮮明
な画像であった。
【0046】実施例3 厚さ50μm、密度1.0g/cm3 の発泡ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム表面に下記組成の受像層形成
用インキ組成物を乾燥時の厚みが約5μmとなるように
塗布し、また裏面にはアクリル系粘着剤を乾燥時の厚み
が約10μmとなるように塗布して粘着剤層を形成し、
しかる後、粘着剤層側に100μmの発泡ポリエチレン
テレフタレートフィルムに離型処理を施した離型シート
を積層して被転写体を得た。
【0047】受像層形成用インキ組成物 バイロン600(ポリエステル樹脂:東洋紡製) ・・・・・・10重量部 VAGH(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂:ユニオンカーバイド製) ・・・・・・4重量部 #1000A(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂:電気化学工業製) ・・・・・・6重量部 メチルエチルケトン ・・・・・・40重量部 トルエン ・・・・・・40重量部 X22 3000E(エポキシ変性シリコーン:信越化学工業製) ・・・・・・0.5重量部 X22 3050C(アミノ変性シリコーン:信越化学工業製) ・・・・・・0.5重量部
【0048】この被転写体に熱転写記録装置により印字
エネルギー100mJ/mm2 で実施例1と同様の画像
を形成したところ、得られた画像の濃度は0.9であっ
た。
【0049】実施例4 シート基材として発泡ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムに代えて厚さ110μmの合成紙(王子製紙製
(株)製:ユポFPG110)を用いた他は実施例3と
同様にして被転写体を得、この被転写体に実施例3と同
様の条件で画像を熱転写して形成した。この画像の濃度
は1.0であった。
【0050】実施例5 シート基材として酸化チタンを練込んだ厚さ50μmの
白色ポリエチレンテレフタレートフィルム(密度1.4
g/cm3 )を用いた他は実施例3と同様にして被転写
体を得、この被転写体に実施例3と同様の条件で画像を
熱転写により形成した。得られた画像の濃度は0.85
であった。
【0051】実施例6 受像層形成用インキ組成物中のポリエステル樹脂成分
(バイロン600)をポリエステル樹脂(バイロン60
0)と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(電気化学工業
製:#1000A)との混合物(ポリエステル樹脂4重
量部と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体6重量部との混
合物)に置き換えて用いた他は実施例4と同様にして被
転写体を得、この被転写体に実施例3と同様の条件で画
像を熱転写により形成した。得られた画像の濃度は0.
9であった。またポリエステル樹脂と塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体との混合物を受像層形成用インキ組成物
の樹脂成分として用いると、ポリエステル樹脂のみを用
いた場合の耐光性がシアン印字物で3級照射の退色率1
0%であったのに対し、同条件での退色率が5%であ
り、ポリエステル樹脂単独の場合に比べて得られた画像
の耐光性が向上した。
【0052】実施例7 離型シートを発泡ポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚さ100μm、密度1.0g/cm3 )と離型ポリ
エチレンテレフタレートフィルム(厚さ25μm、密度
1.4g/cm3 )との積層体に代えた他は実施例3と
同様にして得た被転写体に、実施例3と同様の条件で画
像を転写形成した。得られた画像の濃度は0.8であっ
た。
【0053】
【発明の効果】本発明方法によれば、昇華転写画像が画
像付けされたきわめて明瞭な画像を有していると共に、
文字と人間の顔画像等のように異種の画像内容を自由自
在に組み合わせた画像を形成せしめた昇華転写画像付ラ
ベルを容易に得ることができる。また、得られたラベル
は、ラベル部にハーフカット処理を施してなるため、剥
離に際して、所望の1コマのラベル部を切り込み線に沿
って容易且つ整然と剥離することができるものである。
【0054】従って、本発明方法により得られた昇華転
写画像付ラベルは、所望のラベル部を容易に剥離して各
種物品に簡便に貼り付けることができるとともに、この
ラベル部の貼り付けにより自由自在に構成した画像内容
を物品の新たなる表示部として機能させることができ、
物品の付加価値を容易に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られた昇華転写画像付ラベルの
一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う縦断面図である。
【図3】ハーフカット処理を施すための打ち抜き機の1
例を示す説明図である。
【図4】ラベル部を切り込み線に沿って剥離する状態を
示す縦断面図である。
【図5】ラベルを被貼付体に貼付した状態を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 昇華転写画像付ラベル 2 剥離シート 3 粘着層 4 シート基材 5 受像層 6 昇華転写画像 7 切り込み線 8 ラベル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09F 3/02 B42D 15/02 B41F 16/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離シート上に粘着層、シート基材、受
    像層を順次積層してなり且つ粘着層、シート基材及び受
    像層によりラベル部が形成され、該ラベル部と剥離シー
    トとの間において剥離可能である被熱転写シートから構
    成され、受像層上に画像情報の電気信号に応じた加熱に
    より熱転写シートの色材層中の昇華性染料を転写せしめ
    て形成される1コマ以上の昇華転写画像を有すると共
    に、ラベル部に上記昇華転写画像の1コマ毎を区画する
    ための切り込み線によるハーフカット処理を施した昇華
    転写画像付ラベルの製造方法であって、被熱転写シート
    ハーフカット処理した後、前記熱転写シートとの位置
    決めを行ない、前記切り込み線により形成されるコマに
    対応させて昇華転写画像の形成を行なうことを特徴とす
    る昇華転写画像付ラベルの製造方法。
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