JP4464632B2 - 絵柄転写方法、およびオーバーコート方法 - Google Patents

絵柄転写方法、およびオーバーコート方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像を担持して絵柄を表示する絵柄転写紙を、キャンバス、CD、ブラインド、スクリーン、点字シート、普通紙などの各種の転写対象物に転写する絵柄転写方法に関する。および、オーバーコート紙を対象物の絵柄表示面に貼り付けるオーバーコート方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、対象物に絵柄を形成するものには、図59に示すようなバックプリントフィルム100がある。このバックプリントフィルム100は、インクジェットプリンタにより鏡像画像を印刷するためのものであり、透明層101の表面に像担持層104を設けて構成する。像担持層104は、インク保持層102の表面にインク輸送層103が設けられることによって構成されている。
【0003】
インク輸送層103は、記録面側にあり、特殊樹脂粒子により構成されており、インク保持層102は、特殊ポリマーシートにより構成されている。また、透明層101は、厚さ200μm前後のポリエステルフィルムよりなっており、インク輸送層103、インク保持層102よりなる像担持層104を支持する。
【0004】
バックプリントフィルム100は、このように構成されているので、図示しないインクジェットプリンタで、インク輸送層103側に鏡像画像を印刷することによって、インクがインク輸送層103からインク保持層102に送られ、インク保持層102に鏡像画像が形成される。この鏡像画像は、透明層101側から見ると正像画像となる。
【0005】
そして、鏡像画像が形成されたバックプリントフィルム100を対象物に貼り付けるときは、インク輸送層103の表面に接着剤などを塗布し、対象物に貼着する。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−260599号公報
一方、対象物に絵柄を形成するものには、例えば特許文献1にあるように、陶磁器、ガラス、ほうろう等の窯業品に絵柄を形成するようなものもある。
【0007】
図60に示すように、この絵柄転写紙110は、支持体111の表面に水溶層112が塗布され、さらにその表面に薄膜層113が塗布されることにより構成されている。
【0008】
そして、インク用リボンを装填した熱転写式プリンタにより、薄膜層113上にインク層部114を形成し、鏡像画像を得る。さらに、その表面に上薬層115を熱転写して、インク層部114を被覆して像担持層118を形成してなる。
【0009】
このようにして形成された絵柄転写紙110を、図61に示すように、水117に浸して水溶層112を溶解し、絵柄転写シート116を支持体111から剥離する。そして、図62に示すように、溶解した水溶層112を陶磁器120の貼着面に塗布し、その上に絵柄転写シート116を載せ、摺察工具を用いて陶磁器120に貼着させる。
【0010】
さらに、従来、対象物の絵柄表示面をオーバーコートするものとして、樹脂フィルムを対象物の絵柄表示面に貼着する方法がある。
【0011】
これは、厚さ200μm程度の樹脂フィルムの表面に接着剤を塗布し、摺擦工具を用いて、樹脂フィルムと対象物の絵柄表示面との間の空気を抜きながら対象物の絵柄表示面に貼着させるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のバックプリントフィルム100では、透明層101が厚いと、インク保持層102に形成された絵柄が歪んでしまって見え難いという問題があった。
【0013】
また、透明層101が薄いと、バックプリントフィルム100全体の厚みが薄くなって、対象物に貼着する際に、バックプリントフィルム100がしわになって貼り難いという問題があった。
【0014】
一方、従来の絵柄転写紙110では、陶磁器120などの転写対象物に貼り付ける際に、水溶層112を溶かすために、水槽などに浸さなければならず、装置が大がかりになるという問題があった。
【0015】
また同様に、薄膜層113が厚いと、絵柄が歪んでしまって見え難いという問題や、貼り付け時の可撓性が悪く、複雑な曲面では貼着が難しいという問題があった。
【0016】
さらに、薄膜層113が薄いと、対象物に貼着する際に、絵柄転写シート116がしわになって貼り難いという問題があった。
【0017】
また、支持体111を剥離する際に、絵柄転写紙110全体を水117に浸すので、鏡像画像を形成した面に水がにじんで、画質が悪くなるという問題もあった。
【0018】
さらに、従来の樹脂フィルムでは、フィルムが厚いと、絵柄表示面が歪んでしまって見え難いという問題や、接着時の可撓性が悪く、複雑な曲面では貼着が難しいという問題があった。
【0019】
加えて、樹脂フィルムが薄いと、絵柄表示面に貼着する際に、樹脂フィルムがしわになって貼り難いという問題があった。
【0020】
そこで、この発明の目的は、絵柄転写紙やオーバーコート紙を貼り付けるとき、大掛かりな装置を必要とせず、複雑な曲面の対象物にも歪みなくきれいに密着して鮮明な絵柄を得ることができるようにすることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、絵柄転写方法であって、吸水性の支持体とその上に設ける水溶層とその上に設ける薄膜樹脂コート層とからなる絵柄転写紙を用い、その絵柄転写紙の画像を担持する薄膜樹脂コート層側を、ホットメルト接着剤を用いて転写対象物に貼り付ける画像貼着工程、絵柄転写紙の支持体に水を含ませることにより水溶層を水で溶かして支持体を剥離する支持体剥離工程、薄膜樹脂コート層の表面に残存する水溶層の水溶性物質を除去するクリーニング工程、絵柄転写紙の薄膜樹脂コート層を転写対象物に貼り付けた状態で加熱押圧して、絵柄が形成された薄膜樹脂コート層を転写対象物に密着する定着工程を順に有する、ことを特徴とする。
【0022】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の絵柄転写方法であって、薄膜樹脂コート層の表面に、インク受容層である像担持層を設け、その像担持層を介して薄膜樹脂コート層で画像を担持する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の絵柄転写方法であって、薄膜樹脂コート層の表面に直接画像を形成して薄膜樹脂コート層で画像を担持することを特徴とする、ことを特徴とする。
【0023】
請求項に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1に記載の絵柄転写方法にあって、画像貼着工程と支持体剥離工程との間にも、絵柄転写紙を転写対象物に貼り付けた状態で加熱押圧する第1定着工程を有する、ことを特徴とする。
【0024】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1に記載の絵柄転写方法において、定着工程では、アイロンを用いて加熱押圧することを特徴とする。
【0025】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1に記載の絵柄転写方法において、定着工程では、少なくとも一方で加熱する一対の挟持体で挟んで加熱押圧する、ことを特徴とする。
【0026】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1に記載の絵柄転写方法において、定着工程では、少なくとも一方で加熱する一対の回転体間を通して加熱押圧する、ことを特徴とする。
【0027】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1に記載の絵柄転写方法において、転写対象物が点字シートである、ことを特徴とする。
【0028】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1に記載の絵柄転写方法において、像担持層で発泡インクを用いて形成した画像を担持し、その担持する画像の発泡インクを定着工程で熱を加えて発泡する、ことを特徴とする。
【0029】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1に記載の絵柄転写方法において、発泡トナーを用いて画像を形成することにより画像形成時の定着ですでに発泡しているトナー画像を、像担持体層で担持する絵柄転写紙を用い、画像貼着工程で転写対象物に貼り付け、定着工程で転写対象物に密着する、ことを特徴とする。
【0030】
請求項11に記載の発明は、オーバーコート方法であって、吸水性の支持体とその上に設ける水溶層とその上に設ける薄膜樹脂コート層とからなるオーバーコート紙を用い、そのオーバーコート紙の薄膜樹脂コート層側を、ホットメルト接着剤を用いて対象物の画像表示を行う面に貼り付けるオーバーコート紙貼着工程、オーバーコート紙の支持体に水を含ませることにより水溶層を水で溶かして支持体を剥離する支持体剥離工程、薄膜樹脂コート層の表面に残存する水溶層の水溶性物質を除去するクリーニング工程、オーバーコート紙の薄膜樹脂コート層を対象物に貼り付けた状態で加熱押圧して薄膜樹脂コート層を対象物に密着する定着工程を順に有する、ことを特徴とする。
【0031】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のオーバーコート方法であって、オーバーコート紙貼着工程と支持体剥離工程との間にも、オーバーコート紙を対象物に貼り付けた状態で加熱押圧する第1定着工程を有する、ことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1は、この発明で用いる絵柄転写紙の構成説明図である。
【0034】
図示するとおり、絵柄転写紙1は、支持体2の表面に水溶層3を設け、さらにその表面に薄膜樹脂コート層4を設け、さらにまたその表面に、インク受容層である像担持層5を設けることにより、4層で構成されている。
【0035】
支持体2は、吸水性のよい材質、例えば、紙、合成紙、ポリビニルアルコール等の水溶性フィルムなどを用いてつくる。
【0036】
水溶層3は、例えば、ポリビニルアルコール、澱粉、デキストリン等の水溶性物質6を用いてつくる。
【0037】
また、薄膜樹脂コート層4は、厚さ15μm程度で、例えば、メタクリル酸アルキル系樹脂、ビニル系樹脂、PET樹脂等を用いてつくる。
【0038】
さらに、像担持層5は、透明、白色、乳白色等のインク吸収性の良いポリビニルアルコール系樹脂等を用いてつくる。
【0039】
次に、絵柄転写紙1に画像を形成し、それを転写対象物であるキャンバスに転写する方法について説明する。
【0040】
図2に示すように、図示しないパーソナルコンピュータによって作成された画像を用い、インクジェットプリンタ7によって、絵柄転写紙1上に鏡像絵柄9を形成する。
【0041】
図3に示すように、鏡像絵柄9は、像担持層5にインク層部8として形成され、図4に示すような絵柄転写紙1を完成する(画像形成工程)。
【0042】
そして、図5に示すように、接着剤11をこの絵柄転写紙1の像担持層5に形成された画像表面全体を被うように吹き付け、図6に示すように、像担持層5に形成された画像表面に接着層12を形成する。
【0043】
この接着剤11としては、例えば、3M社製のスプレーのり55等のアクリルゴム系スプレーのりや、障子紙・ふすま紙等に用い、加熱すると貼着するホットメルト接着剤や、切手などに用いる接着剤や、壁紙などに用いる接着剤などが用いられる。また、接着剤11の色は、転写対象物の色調に応じて、透明、白色、乳白色等が用いられる。
【0044】
そして、図7に示すように、その画像を担持する像担持体側、すなわち接着層12の表面を、例えば転写対象物である木枠張りキャンバス20に向けるようにして、絵柄転写紙1を貼り付け(画像貼着工程)、図8に示すように、アイロン13でスチーム14をあてながら熱と圧力を加えて、貼着面に存在する空気を抜きながら貼り付ける(第1定着工程)。
【0045】
この際に、市販の自動車用ウインドフィルムを貼りつけるスプレー液をキャンバス20に吹き付けて貼着を行うと一層美しく貼ることができる。
【0046】
その後、図9に示すように、キャンバス20に貼着された絵柄転写紙1の支持体2表面に、容器21に入った水22を容器21の先端に設けられた発泡体23から塗布し、支持体2に水22を含ませる。
【0047】
すると、吸水性の支持体2の表面に塗布された水22は、支持体2に浸透して水溶層3に達する一方、支持体2の表面から絵柄転写紙1の側面24を伝って水溶層3に側面24側からも浸透する。
【0048】
水溶層3は、水溶性物質6で構成されているので、浸透した水22によって溶解し、図10に示すように、絵柄転写紙1は、水溶層3において、支持体2と、鏡像絵柄9が形成された像担持層5と薄膜樹脂コート層4からなる絵柄転写シート25に分離する。
【0049】
そして、図11に示すように、絵柄転写紙1の支持体2を絵柄転写シート25から剥離する(支持体剥離工程)。
【0050】
このとき、図12のように、絵柄転写シート25の表面に、水溶性物質6が残存するので、水22で濡らした布などを用いてこの水溶性物質6を除去すると(クリーニング工程)、図13に示すようになる。
【0051】
それから、図14に示すように、濡らした布33を当てて、再びアイロン13をかけ、絵柄転写紙1の絵柄転写シート25を、転写対象物であるキャンバス20に貼り付けた状態で熱と圧力とを加えて加熱押圧する(第2定着工程)。濡らした布33に代えて、軟性シリコンゴム発泡体シートなどを用いてもよい。
【0052】
このようにすると、図15に示すように、粗面キャンバス20上に、歪みなくきれいに密着して、鮮明で光沢のある正像絵柄26を形成することができる。
【0053】
ところで、上述した例では、定着工程で、アイロン13を用いて加熱押圧したが、アイロン13に限らず、例えば図16に示すように、絵柄転写シート25を貼り付けた木枠張りキャンバス20を一対の挟持体34で挟んで一定の圧力を加えて加熱押圧するようにしてもよい。挟持体34は、板状の支持体35とその表面に設ける軟性シリコンゴム発泡体36とで構成し、軟性シリコンゴム発泡体36側で挟む。絵柄転写シート25側に設ける一方の挟持体34の支持体35には、120℃〜180℃に加熱する発熱体37を備える。
【0054】
また、木枠に取り付ける前のキャンバス20に絵柄転写シート25を貼り付け、そのキャンバス20を図17に示すように定着装置38を通して、図18に示すように一対のローラ状の回転体53間を通して加熱押圧するようにしてもよい。回転体53は、ローラ体54とその外周面に設ける軟性シリコンゴム発泡体55とで構成する。絵柄転写シート25側に設ける一方の回転体53のローラ体54には、120℃〜180℃に加熱する発熱体56を備え、またその軟性シリコンゴム発泡体55にサーモスタット57を付勢部材58で軽く接触する。他方の回転体53に設けるローラ体54は、付勢部材61で一方の回転体53に向けて付勢してなる。
【0055】
そして、木枠に取り付ける前のキャンバス20に絵柄転写シート25を貼り付け、そのキャンバス20を定着装置38に入れ、上下ガイド板62で案内して一対の回転体53間に導き、両回転体53間で加熱押圧して別の上下ガイド板63で案内して排出する。
【0056】
さて、図8に示す第1定着工程では、同様にアイロン13を用いて加熱押圧したが、第2定着工程と同じように、少なくとも一方で加熱する一対の挟持体で挟んで加熱押圧するようにしてもよいし、木枠に張りつける前のキャンバス20に絵柄転写紙1を貼り付け、そのキャンバス20を定着装置に入れて、図19に示すように同様な一対の回転体53間を通して加熱押圧するようにしてもよい。
【0057】
また、上述した例では、水22を絵柄転写紙1に塗布する際に、容器21の発泡体23で塗布したが、その他にも、例えば図20に示すように、スプレー容器27を用いて、絵柄転写紙1に水22を吹き付けてもよい。
【0058】
図21は、絵柄転写終了後に得られた図15に示すような正像絵柄26の転写されたキャンバス20を額縁28に入れた完成図である。
【0059】
このような絵柄転写紙1は、図21に示す以外に、例えば、図22に示すように、CD(コンパクトディスク)29などのラベルとしても貼り付けることができる。
【0060】
この場合、絵柄転写紙1に上記の例と同様にして、鏡像絵柄9を形成した後、CD29の形状に切断してからCD29に貼着する。このとき、薄膜樹脂コート層4は、厚さ15μm程度の薄膜フィルムなので、質量が小さく、CD29の高回転にも十分に耐えることができる。
【0061】
また、図23に示すように、ロールスクリーン30に絵柄を付ける場合にも、使用することができる。この場合、薄膜樹脂コート層4は、厚さ15μm程度の薄膜フィルムなので、可撓性がよく、スクリーンをロール状に巻き上げる際にも適当である。
【0062】
さらに、図24に示すように、ブラインド31のスラット32表面に絵柄26を付ける場合にも、使用することができる。
【0063】
また、情報の書込まれた絵柄転写紙1を情報の書込まれた葉書に容易に引き剥がし可能に貼着することによって、1枚の葉書で2倍の情報量を伝達することができ、かつ、葉書側に書き込まれた情報を被覆することができるので、個人情報などを保護する場合にも適用できる。
【0064】
さらに、鮮魚を保存するウレタン箱に、魚の種類や産地、出荷日時を記載した絵柄転写紙1を貼着すると、高級感のあるラベル表示ができる。
【0065】
この例では、画像の形成されてない絵柄転写紙1にユーザーが画像を形成し、その後、転写対象物に転写する例を示したが、インクジェットプリンタ7で像担持層5に画像が予め形成された絵柄転写紙1を用いて、転写対象物に転写してもよい。このような場合にも、上述の画像貼着工程、支持体剥離工程、クリーニング工程を行うことにより、転写対象物に画像を転写することができる。
【0066】
また、鏡像絵柄9の付いた絵柄転写紙1をキャンバス20に転写する例を示したが、正像絵柄26を転写対象物に貼着する場合に使用してもよい。例えば、絵柄転写紙1に正像絵柄26を形成して、店舗のショーウインドーなどのガラスに内側から貼り付けて、貼着された絵柄転写シート25を店舗の外側から見ると、正像絵柄26がそのまま見えることになる。
【0067】
この場合には、薄膜樹脂コート層4は、形成される画像の配色により、透明には限らず、白色等が用いられてもよい。このとき、接着剤11は、透明なものを用いる。
【0068】
また、絵柄転写紙1に、インクジェットプリンタ7を用いて鏡像絵柄9を形成する代りに、昇華型熱転写式プリンタによって形成してもよい。この場合、像担持層5には、透明、白色、乳白色等のインク吸収性の良い酢酸塩ビ系樹脂等が用いられる。
【0069】
また、絵柄転写紙1をキャンバス20に貼着する(画像貼着工程)前に、接着剤11を絵柄転写紙1の像担持層5に形成された画像表面に塗布したが、キャンバス20に接着剤11を塗布して、絵柄転写紙1を貼着させてもよい。
【0070】
さらに、図25に示すように、像担持層5に鏡像絵柄9を形成した後、予め接着剤11を絵柄転写紙1の像担持層5に形成された画像表面に塗布して接着層12を形成し、絵柄転写紙1を5層構造として、この表面に剥離紙14を設けてもよい。
【0071】
この場合には、キャンバス20に絵柄転写紙1を貼着する前に、剥離紙14を剥がしてから(剥離紙剥離工程)、画像貼着工程、支持体剥離工程、クリーニング工程、定着工程を行うことにより、キャンバス20に貼着する。
【0072】
加えて、この剥離紙14を透明にして、像担持層5に形成された鏡像絵柄9が透過できるようにしてもよい。
【0073】
また、剥離紙14を透明にする代りに、剥離紙14の表面に、像担持層5に形成された鏡像絵柄9と同一または反転させてなる画像を形成してもよい。
【0074】
次に、この発明の他例につき図面を参照しつつ、説明する。
【0075】
図26は、この発明で用いる別の絵柄転写紙の断面図である。絵柄転写紙41は、支持体42の表面に水溶層43を設け、さらにその表面に、像担持層を兼ねる薄膜樹脂コート層44を設けることにより、3層で構成されている。
【0076】
ここで、支持体42、水溶層43、薄膜樹脂コート層44は、前例の支持体2、水溶層3、薄膜樹脂コート層4とそれぞれ同様につくられている。
【0077】
次に絵柄転写紙41に画像を形成し、それを転写対象物であるキャンバスに転写する方法について説明する。
【0078】
図示しないパーソナルコンピュータによって作成された画像をレーザプリンタ(画像形成装置)によって、図27に示すように、絵柄転写紙41上に鏡像絵柄48を形成する。
【0079】
それから、図28に示すように、この絵柄転写紙41の薄膜樹脂コート層44の表面に形成された画像表面に、接着剤50を吹き付け、図29に示すように、薄膜樹脂コート層44の表面に接着層51を形成する。この接着剤50は、前例の接着剤11と同様のものが同様に用いられる。
【0080】
そして、その接着層51の表面を、転写対象物であるキャンバス20に向けるようにして、絵柄転写紙41を貼り付ける。このとき、図30に示すように、摺擦工具13を用いて貼着面に存在する空気を抜きながら貼り付ける(画像貼着工程)。
【0081】
さらに、前例と同様にして、図31に示すように、キャンバス20に貼着された絵柄転写紙41の支持体42表面に、容器21に入った水22を容器21の先端に備えた発泡体23から塗布し、支持体42に水22を含ませる。
【0082】
すると、水溶層43が溶解し、図32に示すように、絵柄転写紙41は、水溶層43において、支持体42と、鏡像絵柄48の形成された薄膜樹脂コート層44である絵柄転写シート60に分離する。
【0083】
そして、支持体42を絵柄転写シート60から剥離する(支持体剥離工程)。
【0084】
このとき、前例と同様に、図33のように、絵柄転写シート60の表面に、水溶性物質45が残存するので、水で濡らした布などを用いてこの水溶性物質45を除去する(クリーニング工程)と、図34に示すようになる。
【0085】
それから、木枠に取り付ける前のキャンバス20に絵柄転写シート60を貼り付け、そのキャンバス20を図35に示すように定着装置38を通して、上述したと同様に一対のローラ状の回転体間を通して加熱押圧する。これにより、粗面キャンバス20上に、歪みなくきれいに密着して、鮮明で光沢のある正像絵柄26を形成することができる。
【0086】
さて、この例では、画像貼着工程、支持体剥離工程、クリーニング工程、定着工程を順に設けた。しかし、絵柄転写紙1を転写対象物に貼ってから、図30に示すような摺擦工具13を用いて貼着面に存在する空気を抜きながら貼り付ける作業に代えて、上述した例と同様に定着工程を設け、アイロンを用いたり、一対の挟持体で挟んだり、一対の回転体間を通したりして加熱押圧して定着するようにしてもよい。
【0087】
また、クリーニング工程後の定着工程では、図35に示すように定着装置38に入れ、一対の回転体間を通して加熱押圧するが、同様にアイロンを用いたり、一対の挟持体で挟んだりして加熱押圧するようにしてもよい。
【0088】
さて、この例では、前例と同様に水22を絵柄転写紙41に塗布する際に、容器21の発泡体23より塗布したが、図36に示すように、スプレー容器27を用いて、絵柄転写紙41に吹き付けてもよい。
【0089】
この例では、絵柄転写紙41を用いて、キャンバス20に画像を転写したが、前記の例と同様に、CD29、ロールスクリーン30、ブラインド31のスラット32表面などにも使用することができる。
【0090】
また、この例でも当然、鏡像絵柄48の付いた絵柄転写紙41をキャンバス20に転写する例を示したが、この発明は、これに限定されるものではなく、正像絵柄を転写対象物に貼着する場合に使用してもよい。
【0091】
さらに、同じく、絵柄転写紙41をキャンバス20に貼着する(画像貼着工程)前に、接着剤50を絵柄転写紙41の薄膜樹脂コート層44に形成された画像表面に塗布したが、キャンバス20に接着剤50を塗布して、絵柄転写紙41を貼着させてもよい。
【0092】
また、図37に示すように、薄膜樹脂コート層44に鏡像絵柄48を形成した後、予め接着剤50を絵柄転写紙41の薄膜樹脂コート層44に形成された画像表面に塗布して接着層51を形成し、絵柄転写紙41を4層構造として、この表面に剥離紙52を設けてもよい。
【0093】
この場合には、同じく、キャンバス20に絵柄転写紙41を貼着する前に、剥離紙52を絵柄転写紙41から剥がして(剥離紙剥離工程)から、キャンバス20に貼着する。
【0094】
加えて、この剥離紙52を透明な素材にして、薄膜樹脂コート層44に形成された鏡像絵柄48が透過できるようにしてもよい。
【0095】
また、剥離紙52を透明にする代りに、剥離紙52の表面に、薄膜樹脂コート層44に形成された鏡像絵柄48と同一または反転させてなる画像を形成してもよい。
【0096】
さらに、薄膜樹脂コート層44に画像を形成する際、レーザプリンタに代えて、リボン型熱転写式プリンタ、オフセット印刷機、シルク印刷機などを用いてもよい。
【0097】
ところで、上述した例では、絵柄転写紙1の絵柄転写シート25をキャンバス20に転写したが、両面点字タイプライタで点字文字を記録した点字シートなどにも転写することができる。また、シート状の転写対象物の片面だけではなく、両面に転写することもできる。
【0098】
例えば図38の左図に示すように、点字シート65の両面に絵柄転写シート25を貼り付け、それぞれの支持体35に電源37を有する一対の挟持体34で軟性シリコンゴム発泡体36を接触して挟み、120℃〜180℃で一定の圧力を加えて加熱押圧する。このようにすると、右図に示すように、凹凸を有する点字シート65上に、歪みなくきれいに密着して、鮮明で光沢のある正像絵柄を形成することができる。
【0099】
また、図39の左図に示すように、発泡インク66を用いてインクジェットプリンタ印字・シルク印刷等で画像を形成して像担持層5で担持し、例えば一対の挟持体34で、両面に絵柄転写シート25を貼り付けるキャンバス20を挟んで加熱押圧するなど、定着工程で熱を加えて発泡インク66を発泡するようにしてもよい。このようにすると、右図に示すように、発泡インク66を膨らませて立体的な画像を形成し、点字や墨字(絵柄)を形成することができる。
【0100】
さらに、図40の左図に示すように、特開2003−43734号公報に記載されるような発泡トナー67を用いて画像形成装置で画像を形成することにより画像形成時の定着ですでに発泡しているトナー画像を、絵柄転写紙41の像担持層44で担持しており、そのような絵柄転写紙41を用い、画像貼着工程で転写対象物に貼り付け、支持体剥離工程で支持体2を剥離して絵柄転写シート60を残し、クリーニング工程で水溶性物質を除去し、例えば両面に絵柄転写シート60を貼り付けるキャンバス20を一対の挟持体34で挟んで加熱押圧するなど、定着工程で右図に示すように絵柄転写シート60をキャンバス20に密着するようにしてもよい。このようにしても、発泡トナー67を膨らませた立体的な画像を形成し、点字や墨字(絵柄)を形成することができる。
【0101】
さて、上述した図38〜図40の例では、転写対象物であるキャンバス20や点字シート65などの表裏両面に絵柄転写紙1を貼り付けるとき、表裏両面にそれぞれほぼ同じ大きさの絵柄転写紙1を貼り合わせて、支持体2を剥離し、クリーニングし、定着した。
【0102】
しかし、例えば図41に示すように、絵柄転写紙1を折り重ねてそれらの間にその折り目1aの内側に先端を突き当て、折り目1a以外の周囲を約5mmほど残して転写対象物84を挟み込み、絵柄転写紙1の閉じている折り目1a側から図42に示すラミネート装置85に挿入し、図43に示すように一対のローラ状の回転体86間を通して加熱押圧してラミネートするようにしてもよい。なお、このとき接着剤90をホットメルト接着剤で塗布処理すると、一般に使用されているラミネート操作に類似するので、下記第1定着工程(図41〜図43)の操作性が簡素化できる。
【0103】
これにより、絵柄転写紙1を転写対象物84に貼り付ける画像貼着工程、絵柄転写紙1を転写対象物84に貼り付けた状態で加熱押圧する第1定着工程を終え、絵柄転写紙1の支持体2に水を含ませることにより水溶層3を水で溶かして支持体2を剥離する支持体剥離工程を経て、像担持層5に残存する水溶層3の水溶性物質を除去するクリーニング工程を行う。
【0104】
その後、図44に示すように、絵柄転写シート25を転写対象物84に貼り付けた状態で再びラミネート装置85に挿入し、一対のローラ状の回転体86間を通して加熱押圧する(第2定着工程)。
【0105】
このような絵柄転写方法を用いて得たものは、転写対象物の面が粗かったり凹凸があったりしても、絵柄転写紙1を密着して転写対象物上に鮮明で光沢のある絵柄を表示することができる。
【0106】
図45〜図48には、この発明による絵柄転写方法により得た画像と、PPC複写機、オフセット印刷機、インクジェットプリンタにより形成した画像を、転写対象物となる用紙別に比較したものである。
【0107】
これらの図から判るとおり、この発明による絵柄転写方法により得た画像では、用紙の目が粗くなっても、画像濃度(図45)、画像解像力(図46)、画像表面の光沢(図47)、画像表面の耐水性(図48)がほぼ一定であるのに対し、PPC複写機等のその他の画像形成装置による画像では、用紙の目が粗くなるほど(図中右に行くほど)、低下している。
【0108】
次に、以下この発明によるオーバーコート方法につき、図面を参照しつつ説明する。
【0109】
図49は、この発明で用いるオーバーコート紙の断面図である。オーバーコート紙71は、支持体72の表面に水溶層73を設け、さらにその表面に透明な薄膜樹脂コート層74を設けることにより、3層で構成されている。
【0110】
ここで、支持体72、水溶層73、薄膜樹脂コート層74は、前出の支持体2・42、水溶層3・43、薄膜樹脂コート層4・44とそれぞれ同様につくられている。
【0111】
図50に示すように、このオーバーコート紙71の薄膜樹脂コート層74の表面に、接着剤80を吹き付け、図51に示すように、薄膜樹脂コート層74の表面に接着層81を形成する。この接着剤80は、前出の接着剤11、50と同様のもので、かつ、透明なものが用いられる。
【0112】
そして、図52に示すように、その接着層81の表面を絵画(対象物)78の絵柄表示面に向けるようにして、オーバーコート紙71を貼り付ける。この際、摺擦工具13を用いて貼着面に存在する空気を抜きながら貼り付ける(オーバーコート紙貼着工程)。
【0113】
ここで、摺擦工具13を用いて貼着面に存在する空気を抜きながら貼り付ける作業に代えて、上述した例と同様に定着工程を設け、アイロンを用いたり、一対の挟持体で挟んだり、一対の回転体間を通したりして加熱押圧するようにしてもよい。
【0114】
それから、前例と同様にして、図53に示すように、絵画78に貼着されたオーバーコート紙71の支持体72の表面に、容器21に入った水22を容器21の先端に備えた発泡体23から塗布し、支持体72に水22を含ませる。
【0115】
すると、水溶層73が溶解し、図54に示すように、オーバーコート紙71は、水溶層73において分離し、支持体72を薄膜樹脂コート層74から剥離して破棄する(支持体剥離工程)。
【0116】
このとき、前例と同様にして、図55のように、薄膜樹脂コート層74の表面に、水溶性物質75が残存するので、水で濡らした布などを用いてこの水溶性物質75を除去すると(クリーニング工程)、図56に示す薄膜樹脂コート層74を絵画78に貼り付けた状態となる。
【0117】
その後、この薄膜樹脂コート層74を絵画78に貼り付けた状態で、図57に示すように定着装置38に入れ、一対の回転体間を通して加熱押圧する(定着工程)。図示例では、一対の回転体間を通して加熱押圧するが、同様にアイロンをかけたり、一対の挟持体で挟んだりすることにより加熱押圧して定着するようにしてもよい。
【0118】
このようにして、絵画78の絵柄表面が、透明な薄膜樹脂コート層74および接着剤81でオーバーコートされる。
【0119】
さて、この例では、前例と同様に水22をオーバーコート紙71に塗布する際に、容器21の発泡体23より塗布したが、スプレー容器を用いて、水22をオーバーコート紙71に吹き付けてもよい。
【0120】
また、この例では、オーバーコート紙71を用いて、絵画78の絵柄面をオーバーコートしたが、葉書、ポスター、写真などにも適用することができる。加えて、透明な薄膜樹脂コート層74に着色を施して、自動車の側面の窓ガラスなどに貼着してもよい。
【0121】
さらに、薄膜樹脂コート層74は、透明なものに限定されず、例えば、全体が半透明で、中央部分のみが円形状に透明となっていてもよいし、全体が半透明であってもよい。
【0122】
加えて、オーバーコート紙71を絵画78に貼着する(オーバーコート紙貼着工程)前に、接着剤80をオーバーコート紙71の透明な薄膜樹脂コート層74に塗布したが、絵画78に接着剤80を塗布して、オーバーコート紙71を貼着させてもよい。
【0123】
また、図58に示すように、透明な薄膜樹脂コート層74の表面に予め接着剤80を塗布して接着層81を形成し、オーバーコート紙71を4層構造として、この表面に剥離紙82を設けてもよい。
【0124】
この場合には、絵画78にオーバーコート紙71を貼着する前に、剥離紙82をオーバーコート紙71から剥がしてから、絵画78に貼着する。
【0125】
【発明の効果】
請求項1ないし10に記載の発明によれば、吸水性の支持体とその上に設ける水溶層とその上に設ける薄膜樹脂コート層とからなる絵柄転写紙を用い、その画像を担持する薄膜樹脂コート層側を、ホットメルト接着剤を用いて転写対象物に貼り付ける画像貼着工程、絵柄転写紙の支持体に水を含ませることにより水溶層を水で溶かして支持体を剥離する支持体剥離工程、薄膜樹脂コート層の表面に残存する水溶層の水溶性物質を除去するクリーニング工程を経て、絵柄転写紙の薄膜樹脂コート層を転写対象物に貼り付けた状態で加熱押圧して、絵柄が形成された薄膜樹脂コート層を転写対象物に密着する定着工程を設けるので、転写対象物の面が粗くても凹凸があっても、絵柄転写紙を転写対象物に密着して、高濃度、高解像度であり、鮮明かつ光沢のある絵柄を表示することができる。
【0126】
請求項に記載の発明によれば、クリーニング工程後の上記定着工程とは別に、画像貼着工程と支持体剥離工程との間にも、絵柄転写紙を転写対象物に貼り付けた状態で加熱押圧する第1定着工程を有するので、絵柄転写紙を転写対象物に密着して、その結果、転写対象物上に鮮明な絵柄を表示することができる。
【0127】
請求項に記載の発明によれば、加えて、像担持層で担持する画像の発泡インクを定着工程で熱を加えて発泡し、請求項10に記載の発明によれば、画像形成時の定着によりすでに発泡しているトナー画像を像担持層で担持し、定着工程で転写対象物に密着するので、画像部分を膨らませ、点字や墨字(絵柄)を表示することができる。
【0128】
請求項11および12に記載の発明によれば、吸水性の支持体とその上に設ける水溶層とその上に設ける薄膜樹脂コート層とからなるオーバーコート紙を用い、そのオーバーコート紙の薄膜樹脂コート層側を、ホットメルト接着剤を用いて対象物の画像表示を行う面に貼り付けるオーバーコート紙貼着工程、オーバーコート紙の支持体に水を含ませることにより水溶層を水で溶かして支持体を剥離する支持体剥離工程、薄膜樹脂コート層の表面に残存する水溶層の水溶性物質を除去するクリーニング工程、クリーニング工程後に加熱押圧して薄膜樹脂コート層を対象物に密着する定着工程を順に有するので、対象物の面が粗くても凹凸があっても、オーバーコート紙の薄膜樹脂コート層を対象物に密着して、オーバーコート紙の薄膜樹脂コート層を透して絵柄表示面の画像を鮮明にかつ光沢をもって表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で用いる絵柄転写紙の構成説明図である。
【図2】その絵柄転写紙にインクジョットプリンタで鏡像絵柄を形成する様子を示す斜視図である。
【図3】その絵柄転写紙に鏡像絵柄が形成された状態の構成説明図である。
【図4】その状態の絵柄転写紙の平面図である。
【図5】その絵柄転写紙に接着剤を塗布する様子を示す図である。
【図6】接着層が形成された状態の絵柄転写紙の構成説明図である。
【図7】その絵柄転写紙をキャンバス(転写対象物)に貼着する様子を示す平面図である。
【図8】第1定着工程で、アイロンを用いて加熱押圧する様子を示す図である。
【図9】キャンバスに貼り付けた絵柄転写紙に、水を含ませる様子を示す図である。
【図10】その絵柄転写紙の水溶層が、水を含んで溶解する様子を示す図である。
【図11】その絵柄転写紙から支持体を剥離する様子を示す平面図である。
【図12】その絵柄転写紙から支持体を剥離し終えた状態の構成説明図である。
【図13】クリーニング工程で水溶性物質を除去した後の構成説明図である。
【図14】第2定着工程で、アイロンを用いて加熱押圧する様子を示す図である。
【図15】第2定着工程終了後の状態を示す平面図である。
【図16】第2定着工程で、一対の挟持体を用いて定着を行う場合を示す図である。
【図17】第2定着工程で、定着装置を用いて定着を行う場合を示す図である。
【図18】その定着装置内に備える一対のローラ状回転体を用いて定着を行っている状態を示す図である。
【図19】そのような定着装置を用いて第1定着工程を行っている状態を示す図である。
【図20】キャンバスに貼り付けた絵柄転写紙に水を含ませる他例を示す図である。
【図21】キャンバスに転写された絵柄を額縁に入れた様子を示す図である。
【図22】絵柄転写紙の他の使用例を示す斜視図である。
【図23】さらに他の使用例を示す斜視図である。
【図24】またさらに他の使用例を示す斜視図である。
【図25】この発明で用いる絵柄転写紙に剥離紙を設けた例の構成説明図である。
【図26】この発明で用いる別の絵柄転写紙の構成説明図である。
【図27】その絵柄転写紙に鏡像絵柄を形成したときの構成説明図である。
【図28】その絵柄転写紙に接着剤を塗布する様子を示す図である。
【図29】接着層が形成された状態の絵柄転写紙の構成説明図である。
【図30】その絵柄転写紙をキャンバス(転写対象物)に貼着する様子を示す図である。
【図31】キャンバスに貼り付けた絵柄転写紙に、水を含ませる様子を示す図である。
【図32】その絵柄転写紙の水溶層が、水を含んで溶解する様子を示す図である。
【図33】その絵柄転写紙から支持体を剥離し終えた状態の構成説明図である。
【図34】クリーニング工程で水溶性物質を除去した後の構成説明図である。
【図35】定着工程で、定着装置を用いて定着を行う場合を示す斜視図である。
【図36】キャンバスに貼り付けた絵柄転写紙に水を含ませる他例を示す図である。
【図37】この発明で用いる絵柄転写紙に剥離紙を設けた例の構成説明図である。
【図38】この発明による絵柄転写方法により、絵柄転写紙を点字シートに貼り付けて定着を行う前後の状態を示す図である。
【図39】この発明による絵柄転写方法により、発泡インクで画像を形成した絵柄転写紙を用いた場合の定着前後の状態を示す図である。
【図40】この発明による絵柄転写方法により、発泡トナーで画像を形成した絵柄転写紙を用いた場合の定着前後の状態を示す図である。
【図41】折り重ねた絵柄転写紙間にシート状の転写対象物を挿入した状態を示す斜視図である。
【図42】それをラミネート装置に挿入する状態を示す斜視図である。
【図43】そのラミネート装置内で、一対のローラ状回転体間を通過して第1定着を行っている状態を示す図である。
【図44】そのラミネート装置内で、一対のローラ状回転体間を通過して第2定着を行っている状態を示す図である。
【図45】この発明による絵柄転写方法を用いて形成した画像と、いくつかの画像形成装置を用いて形成した画像とを用紙別に比較したもので、粗さの異なる各種用紙と画像濃度との関係を示す図である。
【図46】粗さの異なる各種用紙と画像解像力との関係を示す図である。
【図47】粗さの異なる各種用紙と画像表面の光沢との関係を示す図である。
【図48】粗さの異なる各種用紙と画像表面の耐水性との関係を示す図である。
【図49】この発明で用いるオーバーコート紙の構成説明図である。
【図50】そのオーバーコート紙に接着剤を塗布する様子を示す図である。
【図51】接着層が形成された状態のオーバーコート紙の構成説明図である。
【図52】そのオーバーコート紙を絵画(対象物)の絵柄表示面に貼着する様子を示す図である。
【図53】絵画に貼り付けたオーバーコート紙に、水を含ませる様子を示す図である。
【図54】そのオーバーコート紙の水溶層が、水を含んで溶解する様子を示す図である。
【図55】そのオーバーコート紙から支持体を剥離し終えた状態の構成説明図である。
【図56】クリーニング工程で水溶性物質を除去した後の構成説明図である。
【図57】定着工程で、定着装置に挿入して定着を行う状態を示す斜視図である。
【図58】この発明で用いるオーバーコート紙に剥離紙を設けた例の構成説明図である。
【図59】従来のバックプリントフィルムの構成説明斜視図である。
【図60】従来の絵柄転写紙の構成説明図である。
【図61】その絵柄転写紙から支持体を剥離する様子を示す図である。
【図62】その絵柄シートを陶磁器に貼着する様子を示す図である。
【符号の説明】
1、41 絵柄転写紙
2、42、72 支持体
3、43、73 水溶層
4、74 薄膜樹脂コート層
5 像担持層
6、45、75 水溶性物質
13 アイロン
14 スチーム
20 キャンバス(転写対象物)
29 CD(転写対象物)
32 スラット(転写対象物)
34 一対の挟持体
38 定着装置
44 薄膜樹脂コート層(像担持層)
53 一対の回転体
65 点字シート(転写対象物)
66 発泡インク
67 発泡トナー
71 オーバーコート紙
78 絵画(対象物)
84 転写対象物

Claims (12)

  1. 吸水性の支持体とその上に設ける水溶層とその上に設ける薄膜樹脂コート層とからなる絵柄転写紙を用い、
    その絵柄転写紙の画像を担持する前記薄膜樹脂コート層側を、ホットメルト接着剤を用いて転写対象物に貼り付ける画像貼着工程、前記絵柄転写紙の支持体に水を含ませることにより前記水溶層を水で溶かして前記支持体を剥離する支持体剥離工程、前記薄膜樹脂コート層の表面に残存する前記水溶層の水溶性物質を除去するクリーニング工程、前記絵柄転写紙の薄膜樹脂コート層を前記転写対象物に貼り付けた状態で加熱押圧して、絵柄が形成された前記薄膜樹脂コート層を前記転写対象物に密着する定着工程を順に有することを特徴とする、絵柄転写方法。
  2. 前記薄膜樹脂コート層の表面に、インク受容層である像担持層を設け、その像担持層を介して前記薄膜樹脂コート層で画像を担持することを特徴とする、請求項1に記載の絵柄転写方法。
  3. 前記薄膜樹脂コート層の表面に直接画像を形成して前記薄膜樹脂コート層で画像を担持することを特徴とする、請求項1に記載の絵柄転写方法。
  4. 前記画像貼着工程と前記支持体剥離工程との間にも、前記絵柄転写紙を前記転写対象物に貼り付けた状態で加熱押圧する第1定着工程を有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載の絵柄転写方法。
  5. 前記定着工程では、アイロンを用いて加熱押圧することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の絵柄転写方法。
  6. 前記定着工程では、少なくとも一方で加熱する一対の挟持体で挟んで加熱押圧することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の絵柄転写方法。
  7. 前記定着工程では、少なくとも一方で加熱する一対の回転体間を通して加熱押圧することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の絵柄転写方法。
  8. 前記転写対象物が点字シートであることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の絵柄転写方法。
  9. 前記像担持層で発泡インクを用いて形成した画像を担持し、その担持する画像の発泡インクを前記定着工程で熱を加えて発泡することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の絵柄転写方法。
  10. 発泡トナーを用いて画像を形成することにより画像形成時の定着ですでに発泡しているトナー画像を、前記像担持体層で担持する前記絵柄転写紙を用い、前記画像貼着工程で前記転写対象物に貼り付け、前記定着工程で前記転写対象物に密着することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の絵柄転写方法。
  11. 吸水性の支持体とその上に設ける水溶層とその上に設ける薄膜樹脂コート層とからなるオーバーコート紙を用い、
    そのオーバーコート紙の薄膜樹脂コート層側を、ホットメルト接着剤を用いて対象物の画像表示を行う面に貼り付けるオーバーコート紙貼着工程、前記オーバーコート紙の支持体に水を含ませることにより前記水溶層を水で溶かして前記支持体を剥離する支持体剥離工程、前記薄膜樹脂コート層の表面に残存する前記水溶層の水溶性物質を除去するクリーニング工程、前記オーバーコート紙の薄膜樹脂コート層を前記対象物に貼り付けた状態で加熱押圧して前記薄膜樹脂コート層を前記対象物に密着する定着工程を順に有することを特徴とする、オーバーコート方法。
  12. 前記オーバーコート紙貼着工程と前記支持体剥離工程との間にも、前記オーバーコート紙を前記対象物に貼り付けた状態で加熱押圧する第1定着工程を有することを特徴とする、請求項11に記載のオーバーコート方法。
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