JP2003192467A - 開放気孔を有する多孔質材料の製造方法 - Google Patents

開放気孔を有する多孔質材料の製造方法

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JP2003192467A
JP2003192467A JP2001388383A JP2001388383A JP2003192467A JP 2003192467 A JP2003192467 A JP 2003192467A JP 2001388383 A JP2001388383 A JP 2001388383A JP 2001388383 A JP2001388383 A JP 2001388383A JP 2003192467 A JP2003192467 A JP 2003192467A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多孔質材料の一方の面から他方の面に向かっ
て順次平均気孔径が変化する開放気孔を有する多孔質材
料及び全体にわたりほぼ一定の平均気孔径の開放気孔を
有する多孔質材料を製造する方法を提供する。 【構成】 耐火材1上に燃焼合成反応により多孔質材料
を形成し得る組成の粉末混合物の加圧成形体2をその高
さが最も低くなるように横置きし、その上に着火材3、
複数のカーボンリボンヒータ4、断熱絶縁体5及び重し
6を順次積層して、不活性雰囲気中でカーボンリボンヒ
ータ4に通電して成形体2に燃焼合成反応を行わせる。
この方法により一方の面から他方の面に向かって順次平
均気孔径が変化する開放気孔を有する多孔質材料が得ら
れる。上記成形体2の周囲を間隔を隔てて衝立で覆う
と、全体にわたりほぼ一定の平均気孔径の開放気孔を有
する多孔質材料が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開放気孔を有する
多孔質材料の製造方法に関し、さらに詳しくは、燃焼合
成法による気孔径分布が制御された開放気孔を有する多
孔質材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、本発明の構成理解のために、空孔
を持った多孔質材料の性質について説明する。空孔を持
った多孔質材料は、構造からみて、アグリゲート型、ス
ポンジ型、バルーン型、繊維型及び多孔膜型等に大別で
き、また、その母体の構成材料からみて、鉱物、セラミ
ックス、金属等からなる無機系のもの及びプラスチック
等からなる有機質のものに分けられる。
【0003】アグリゲート型とは、固体粒子が相互に接
点で焼結固化してできたような多孔質材料であり、焼結
金属型(金属粒子の接点で焼結固化したもので、ほとん
どの空孔は粒子間の隙間に存在する)、陶磁器型(粒子
間の空孔のほかに粒子内にも小孔を有する)、活性炭型
(数Åから数百Åの細孔からなり上記の二種とは利用分
野が大きく異なる)、粉粒体型(粉粒体の集まったもの
で多孔質材料に準じる)に分類できる。スポンジ型は、
空孔を形成する隔膜が固体物質そのものであり、ウレタ
ンフォームや泡ガラス等にみられる。バルーン型は、粒
子が中空形態のものからなる。繊維型のものは、ガラス
ウールのような繊維の集合体から構成されたものであ
り、また、多孔膜型のものは中空糸、濾過膜等から構成
されたものである。
【0004】さらに、空孔を持った多孔質材料は、空孔
の連通性から、開放気孔型と密閉気孔型に分類され、前
者は気孔が互いに連通し、材料全体として通気性又は透
水性を有するものであり、主として濾過、吸着、触媒担
体として用いられる。後者は空孔がそれぞれ独立してい
るものであり、断熱材、構造材、包装材等として用いら
れる。
【0005】本発明における「開放気孔を有する」と
は、一部には閉気孔や洞穴のように奥が行き止まりでも
外に向かっては開放されている気孔を有していても良い
が、大部分の気孔が互いに連通し、材料全体としてみた
ときに通気性又は透水性を有することを意味し、必ずし
も全ての気孔が互いに連通していることを意味するもの
ではない。
【0006】従来、開放気孔を有する多孔質材料は、焼
結法、メッキ法、発泡法、加圧鋳造法、溶出法等により
製造されているが、ここでは、本発明で採用される燃焼
合成法と比較する都合上、焼結法についてのみ説明す
る。
【0007】焼結法は、金属粒子、セラミックス粒子、
金属繊維、セラミックス繊維等を原料とし、通常バイン
ダーと共に混練し、成形後に脱バインダー工程を経て焼
結することにより製造される。粒子状原料を用いる粒子
焼結法は、製法も簡単で、原料も比較的安価であること
から無機系多孔質材料の製造方法として広く用いられて
いる。また、繊維状原料を用いる繊維焼結法は、原料繊
維として用途に応じて長繊維又は短繊維が使用され、短
繊維を原料とする場合は通常の粉末成形と同様に金型に
よる成形が行われるが、長繊維の場合には不織布状にし
た原料を焼結して多孔質体としている。
【0008】これらの周知の焼結法による多孔質材料の
製造方法は、最短でも、化合物粉体ないしは繊維の合
成、成形、焼結の3つのプロセスを経る必要がある。し
かも、焼結には、原料により相違するが、数百℃〜千数
百℃まで加熱する必要があり、さらに、粒子焼結法によ
り通気性金型材として十分に使用し得る多孔質材料を得
るためには、気孔径が数μm〜数十μmと微細で、気孔
の分布や均一性及び高強度が要求されるため、HIP法
(熱間静水圧加圧法)を用いて高温高圧で焼結する必要
がある。そのため、製造に長い時間を必要とするばかり
でなく、焼結炉等の加熱手段に多大な費用とエネルギー
を必要とするという欠点が存在する。HIP法に至って
は、高温で等方向に高圧に加圧する装置を必要とするこ
とから、さらに高価となることは明らかであろう。
【0009】一方、近年に至り、燃焼合成法により金属
間化合物、セラミックス、高融点複合材料が合成される
ようになってきた。燃焼合成法は、大きい熱量放出を伴
う固体燃焼反応を利用したもので、十分に発熱量の大き
い系では、放出熱が燃焼先端での迅速反応を維持できる
ので、着火以後、外部から熱量を供給しなくても、燃焼
は自発的に起こる。つまり、複数の単体粉末の混合物成
形体の1点を着火することによって誘発される連鎖発熱
反応により燃焼波の伝播が維持され、その燃焼先端で化
合物が合成されていく。
【0010】この燃焼合成法は、化合物の合成及び焼結
プロセスを同時に可能とし、しかも、秒単位の極めて短
時間で作成することができる。そして、化合物合成時に
原料が全て効率よく生成物に変換され、外部からのエネ
ルギー供給を最小限に抑えることができる。
【0011】この方法により、既にTiC(”Jour
nal of MaterialsSynthesis
and Processing”,vol.1,N
o.5(1993),p.311−322)、TiB
−SiC系セラミックス(特開平10−101433号
公報)、Ti−Al合金(特開平11−172351号
公報)、AlN(特開2000−16805号公報)を
始めとして各種の金属間化合物、セラミックス、金属−
セラミックス複合体等が製造されている。(「工業材
料」1999年9月号(Vol.47,No.9)、28〜32頁
参照)本発明者らは、既に特願2001−159515
号として、原料の組成、配合比、粒度等を制御すること
により、開放気孔の分布及び孔径のばらつきが少なく、
しかも高強度の多孔質材料を再現性良く製造することが
できる燃焼合成法を採用した開放気孔を有する多孔質材
料の製造方法の発明(以下、「先行発明」という。)を
開示している。
【0012】この先行発明は、少なくとも次の(1)〜
(3)の製造工程を含む開放気孔を有する多孔質材料の
製造方法を含むものである。 (1)原料として、発熱反応により金属間化合物を形成
し得る複数種の金属粉末を用い、この複数種の金属粉末
を混合する工程、(2)前記工程で得られた複数種の金
属の粉末の混合物を所定の形状に加圧成形する工程、
(3)前記工程で得られた成形体の一部に着火して、燃
焼合成反応を起こさせる工程。
【0013】また、上記先行発明は、前記発熱反応によ
り金属間化合物を形成し得る複数種の金属として、Ti
−Ni、Al−Ni、Al−Co、Nb−Al、Ti−
Si、Ni−Sn、Ni−Si、Al−Ti、Ni−W
及びMo−Siの組合わせから選択される少なくとも1
組を用いることができ、前記形成される金属間化合物と
してTiNi、AlNi、AlCo、NbAl、Nb
Al、TiSi、NiSn、NiSn、N
iSi、AlTi、NiW、MoSiからなる群か
ら選択される少なくとも1種とすることができ、また、
前記原料中にさらに他の金属粉末やセラミックス粉末を
も含有させることもできるものである。
【0014】さらに、上記先行発明は、少なくとも次の
(a)〜(c)の製造工程を含む開放気孔を有する多孔
質材料の製造方法を含むものである。 (a)原料として、(i)発熱反応により硼化物、窒化
物又は炭化物を形成し得る少なくとも1種の金属粉末、
及び、(ii)硼素、窒化硼素、炭素及び炭化硼素からな
る群より選択された少なくとも1種の粉末を用い、これ
らの粉末を混合する工程、(b) 前記工程で得られた
混合物を所定の形状に加圧成形する工程、(c)前記工
程で得られた成形体の一部に着火して、燃焼合成反応を
起こさせる工程。
【0015】また、上記先行発明は、前記発熱反応によ
り硼化物、窒化物又は炭化物を形成し得る少なくとも1
種の金属としてTi、Si及びWからなる群から選択さ
れる少なくとも1種とすることができ、形成されるセラ
ミックスとしてTiC、TiB、TiB、TiN、S
iC及びWCからなる群から選択される少なくとも1種
とすることができ、さらに、原料中にセラミックス粉末
を含有させることもできる。
【0016】さらに、上記先行発明は、少なくとも次の
(A)〜(C)の製造工程を含む開放気孔を有する多孔
質材料の製造方法を含むものである。 (A)原料として、テルミット反応を起こし得る金属酸
化物及びアルミニウム粉末を混合する工程、(B)前記
工程で得られた混合物を所定の形状に加圧成形する工
程、(C)前記工程で得られた成形体の一部に着火し
て、燃焼合成反応を起こさせる工程。
【0017】また、上記先行発明は、前記テルミット反
応を起こし得る金属酸化物としてV を使用するこ
とができ、前記原料中にさらなる発熱反応により金属間
化合物を形成し得る複数種の金属粉末を含有させること
もできる。
【0018】上記先行発明により製造可能な多孔質材料
は以下のとおりである。 (i)金属、(ii)セラミックス、(iii)金属とセラ
ミックスとの複合体。
【0019】金属系多孔質材料は、金属間化合物の生成
熱を利用するもので、金属間化合物としてはTiNi、
AlNi、AlCo、NbAl、NbAl、Ti
Si 、NiSn、NiSn、NiSi、AlT
i、NiW、MoSi等で、これらの組合わせや必
要に応じてこれらに金属担体又は複数の金属を添加して
製造することができるものである。
【0020】セラミックス系多孔質材料は、生成物がセ
ラミックスとなるような金属、遷移金属と硼素、窒化硼
素、炭素及び炭化硼素等の組合わせにより製造すること
ができるものである。
【0021】燃焼合成可能なセラミックスとしては、T
iC、TiB、TiB、SiC、TiN、WC等で、
これらの組合わせも可能であり、必要に応じてさらに酸
化物や炭化物等のセラミックスを添加して製造すること
もできるものである。
【0022】金属とセラミックスの複合体系多孔質材料
は、金属間化合物として燃焼合成可能なものとセラミッ
クスとの組合わせや、テルミット反応(例.8Al+3
Fe → 9Fe+4Al、3TiO
4Al → 2Al+3Ti)を利用したもの等
多くの組合わせが可能であり、その種類も多い。
【0023】上記先行発明の方法で作成された開放気孔
を有する多孔質材料は、開放気孔の分布及び孔径のばら
つきが少なく、かつ、高強度であり、しかも、原料粉末
の種類や粒度を種々選択することにより、気孔が微細で
気孔の分布や孔径が均一なものが得られるので、射出成
型用金型等の用途にも適用することができるという優れ
た効果を奏するものである。
【0024】上記先行発明で作成される多孔質材料の利
用し得る機能及び適用し得る用途を例示すると次のとお
りである。 (1)濾過機能(気体、蒸気、液体の濾過) (2)透過通気機能(気体の逃がし、吹き込み、液体透
過(潤滑等)、流量調整) (3)分離濃縮機能 (4)吸収、吸着機能 (5)音響機能(吸音、消音) (6)衝撃吸収機能(防振、緩衝) (7)熱的機能(断熱、熱交換) (8)化学機能(触媒、イオン交換)、 (9)貯蔵機能(保水)、 (10)重量軽減機能(浮揚体)、 (11)機械的機能(靱性、柔軟性等)、 (12)毛管機能(液体の供給)。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記先行
発明は多種多様な燃焼合成法による開放気孔を有する多
孔質材料の製造方法を開示しているが、得られた多孔質
材料はある程度は均一な平均気孔径分布を有しているに
してもその均一さの程度は当業者にとり十分に満足がい
くものではなく、しかもこの平均気孔径分布を詳細に制
御することはできなかった。
【0026】上記先行発明では、図7に示すように、燃
焼合成反応は耐火材1の上部に所定の原料粉末から加圧
成形して得た成形体2を、燃焼合成反応が進行する方向
の長さが長く且つその方向と直角な方向の断面積が小さ
い状態(以下、単に「縦置き」という。)に載置し、そ
の成形体2の上部に着火材ペレット(成形体)3、カー
ボンリボンヒータ4、断熱絶縁体5及び重し6の順に載
せて、その後に真空ないしは不活性雰囲気中でカーボン
リボンヒータ4に電流を流して着火材ペレット(成形
体)3を介して成形体2の燃焼合成反応を行わせるもの
である。
【0027】本発明者等は、上記の先行発明の問題点を
解決すべく種々実験を重ねた結果、上記先行発明の燃焼
合成反応は、通常数秒ないしは数分内で終了するが、成
形体2の周囲が開放されているので、燃焼合成反応時に
発生した熱が周囲に逃散し、成形体の加熱が均一に行わ
れないために平均気孔径分布がばらつくものと考察し、
燃焼合成時に発生した熱により成形体2全体が均一に加
熱できれば平均気孔径分布が均一となり、逆に積極的に
成形体2の加熱が不均一になるようにして成形体2に温
度勾配を与えることができれば平均気孔径分布が一方の
表面から他方の表面へと連続的に変化させることができ
ることを見出し、本件発明を完成するに至ったものであ
る。
【0028】すなわち、本件発明は、多孔質体の一方の
面から他方の面にかけての平均気孔径分布が実質的に一
定な開放気孔を有する多孔質体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0029】また、本発明の別の目的は、多孔質体の一
方の面から他方の面にかけての平均気孔径分布が順次変
化している開放気孔を有する多孔質体の製造方法を提供
することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の方法により解決することができる。すなわち、本発明
の一態様によれば、少なくとも、(1)燃焼合成反応に
より多孔質体を形成し得る組成の原料粉末を混合後に加
圧成形して成形体を得る工程、(2)前記成形体を、耐
火材表面に載置して、その上端を除く周囲に間隔をあけ
て衝立で覆う工程、(3)前記成形体に上端側から燃焼
合成反応を起こさせる工程、からなる開放気孔を有する
多孔質材料を形成する方法が提供される。
【0031】かかる方法によれば、一方の面から他方の
面にかけて平均気孔径が実質的に均一な開放気孔を有す
る多孔質材料を得ることができる。
【0032】その際、上記(1)の工程における原料粉
末としては、発熱反応により金属間化合物を形成し得る
複数種の金属の粉末を使用することができ、また、該発
熱反応により金属間化合物を形成し得る複数種の金属と
して、Ti−Ni、Al−Ni、Al−Co、Nb−A
l、Ti−Si、Ni−Sn、Ni−Si、Al−T
i、Ni−W及びMo−Siの組合わせから選択される
少なくとも1組であり、前記形成される金属間化合物が
TiNi、AlNi、AlCo、NbAl、NbAl
、TiSi、NiSn、NiSn、NiS
i、AlTi、NiW、MoSiからなる群から選
択される少なくとも1種とすることができ、さらには、
前記原料粉末中にさらに他の金属粉末、セラミック粉末
あるいは別途前記燃焼合成反応により合成した金属間化
合物を粉砕して得た粉末をも含有させることができる。
【0033】なお、上記(1)の工程における原料粉末
としては、(i)発熱反応により硼化物、窒化物又は炭
化物を形成し得る少なくとも1種の金属粉末、及び、
(ii)硼素、窒化硼素、炭素及び炭化硼素からなる群よ
り選択された少なくとも1種の粉末を使用することもで
き、また、該(i)の金属粉末がTi、Si及びWから
なる群から選択される少なくとも1種であり、形成され
るセラミックスがTiC、TiB、TiB、TiN、
SiC及びWCからなる群から選択される少なくとも1
種とすることができ、さらに、前記(1)の工程におけ
る原料粉末中に他の金属粉末、セラミックス粉末あるい
は別途燃焼合成反応により合成した化合物を粉砕して得
たTiC、TiB、TiB、TiN、SiC及びWC
からなる群から選択される少なくとも1種の粉末をも含
有させることができる。
【0034】さらに、上記(1)の工程における原料粉
末としては、テルミット反応を起こし得る金属酸化物及
びアルミニウム粉末を使用することができ、また、該テ
ルミット反応を起こし得る金属酸化物をVするこ
とができ、さらに、前記原料中にさらに発熱反応により
金属間化合物を形成し得る複数種の金属粉末を含有させ
ること、該金属間化合物を形成し得る複数種の金属粉末
をNi粉末及びTi粉末とすること、さらには、前記
(1)の工程における原料粉末中に別途テルミット反応
を起こし得る金属酸化物及びアルミニウム粉末から合成
した化合物を粉砕して得た粉末をも含有させることがで
きる。
【0035】さらに、本発明の別の態様によれば、少な
くとも、(1)燃焼合成反応により多孔質体を形成し得
る組成の原料粉末を混合後に加圧成形して成形体を得る
工程、(2)前記成形体を、周囲を開放した状態で耐火
材表面に高さが最も低くなるように載置する工程、
(3)前記成形体に上端側から燃焼合成反応を起こさせ
る工程、からなる開放気孔を有する多孔質材料の製造方
法が提供される。
【0036】かかる方法によれば、気孔径が一方の面か
ら他方の面にわたって連続的に変化している開放気孔を
有する多孔質材料を製造することができる。
【0037】その際、前記原料粉末として、発熱反応に
より金属間化合物を形成し得る複数種の金属の粉末を使
用することができ、該前記発熱反応により金属間化合物
を形成し得る複数種の金属として、Ti−Ni、Al−
Ni、Al−Co、Nb−Al、Ti−Si、Ni−S
n、Ni−Si、Al−Ti、Ni−W及びMo−Si
の組合わせから選択される少なくとも1組であり、前記
形成される金属間化合物がTiNi、AlNi、AlC
o、NbAl、NbAl、TiSi、Ni
、NiSn、NiSi、AlTi、NiW、M
oSiからなる群から選択される少なくとも1種とす
ることもでき、さらには、前記原料粉末中にさらに他の
金属粉末、セラミック粉末あるいは別途前記燃焼合成反
応により合成した金属間化合物を粉砕して得た粉末を含
有させることもできる。
【0038】なお、前記燃焼合成反応により多孔質体を
形成し得る組成の原料粉末として、(i)発熱反応によ
り硼化物、窒化物又は炭化物を形成し得る少なくとも1
種の金属粉末、及び、(ii)硼素、窒化硼素、炭素及び
炭化硼素からなる群より選択された少なくとも1種の粉
末とすることができ、前記発熱反応により硼化物、窒化
物又は炭化物を形成し得る少なくとも1種の金属粉末を
Ti、Si及びWからなる群から選択される少なくとも
1種であり、形成されるセラミックスがTiC、Ti
B、TiB、TiN、SiC及びWCからなる群から
選択される少なくとも1種とすることもでき、さらに、
前記燃焼合成反応により多孔質体を形成し得る組成の原
料粉末中に他の金属粉末、セラミックス粉末あるいは別
途燃焼合成反応により合成した化合物を粉砕して得たT
iC、TiB、TiB、TiN、SiC及びWCから
なる群から選択される少なくとも1種の粉末を含有させ
ることもできる。
【0039】また、前記燃焼合成反応により多孔質体を
形成し得る組成の原料粉末として、テルミット反応を起
こし得る金属酸化物及びアルミニウム粉末とすることが
でき、さらに、前記燃焼合成反応により多孔質体を形成
し得る組成の原料粉末中にさらに発熱反応により金属間
化合物を形成し得る複数種の金属粉末を含有させるこ
と、前記金属間化合物を形成し得る複数種の金属粉末を
Ni粉末及びTi粉末とすることもできる。
【0040】そこで、以下、本発明の具体例をTi−C
−Ni系の多孔質材料の製造方法に関する実施例でもっ
て詳細に説明する。
【0041】
【発明の実施の形態】
【実施例】この実施例では、まず、最初に燃焼合成法に
よりTiCを合成する。これは、Ti粉末とC粉末との
なじみが悪く、単に両粉末を混ぜ合わせて加圧成形して
も高強度の緻密な成形体が得られにくいこと、及びTi
粉末及びC粉末が燃焼合成反応を起こしてTiCを生成
するときの発熱量が多いために燃焼温度が高くなり、室
温にまで冷却される際に亀裂や劈開等を生じることがあ
るために、予めTiCを混入しておいて加圧成形時の成
形体の強度及び密度を大きくし、かつ燃焼合成反応時の
発熱量をコントロールするためである。
【0042】まず、Ti金属粉末1モルに対しC(炭
素)粉末nモル(ただし、n=0.5〜2.0)を乾式
混合し、炭素坩堝内に軽くタッピングして詰め、真空又
は不活性ガス雰囲気内で燃焼合成を行い、スポンジ状の
反応生成物を得る。この反応生成物を乳鉢等で解砕・粉
砕する。
【0043】次に上記反応生成物の粉末に対し、Ti粉
末、C粉末及びNi粉末を以下の割合となるように添加
する。(単位は重量%) (1)n≧1のとき a/100×{TiC+(n-1)C}+a/100×(n-1)×Ti+b/100×(T
i+C)+d/100×Ni (2)n<1のとき a/100×{TiC+(n-1)C}−a/100×(n-1)×Ti+b/100×(T
i+C)+d/100×Ni ただし、a+b+c=100、a:b=(0〜60):
(100〜40)である。
【0044】上記式において、n、a:b及びdを任意
に選択することにより、気孔率P、見かけ比重、平均
気孔率Davを制御することができる。なお、ここでは
Ti及びC以外の金属としてNiを例として示したが、
Niのみでなく、Co、Fe、SUS430L、Ni+
Cr、Ni+W、TiNi、TiSn、Ni+Cr
+Co、Ni+Al等についても使用することができ
る。
【0045】
【実施例1】チタン粉末(325メッシュパス)1モル
に対して炭素粉末(平均粒径8μm)1.5モルになる
ように計量(重量比で72.66:27.34)し、乾
式にて混合したものを炭素坩堝中に混合粉末を軽く押し
つけながら(タッピングに近い。)充填する。これを燃
焼合成装置に粉末上部にカーボンリボンヒータを接触さ
せ、その上から軽い重しを乗せてセットする。粉末が飛
散しないようにゆっくり真空引きし、装置内の空気を排
除してアルゴンガスで置換し、大気圧とほぼ同等に戻
し、カーボンリボンヒータに交流電流を流して燃焼し、
TiC+0.5Cに相当するものを合成した。冷却の
後、炭素坩堝内から合成品を取り出し、乳鉢(又は適当
な破砕機)を用いて325メッシュパスの粉末とし、容
器に保存する。
【0046】上記(1)式において、a=35wt%、
b=45wt%、d=20wt%となるように設定し
て、 TiC+0.5Cの粉末 41.59g Ti粉末(325メッシュパス) 73.39g C 粉末(平均粒径8μm) 14.62g Ni粉末(45μmパス) 32.40g の合計162gを乾式混合し、53.9mm×53.9
mmの金型に充填し、40,000kgfにて加圧成形
して約17mmの厚みを有する成形品を作成し、図1に
示すように、耐火材1上に前記成形体2を高さが最も低
くなるように53.9mm×53.9mmの一方の面が
下になるように横置きし、その上に着火ペレット(成形
体)3、複数のカーボンリボンヒータ4、断熱絶縁体5
及び重し6を載せた。次いで、アルゴンガス中で複数の
カーボンリボンヒータ4に交流電流を流して着火ペレッ
ト3を介して成形体2に燃焼合成反応を起こさせ、Ti
C+20wt%Niの多孔性サーメットを得た。
【0047】得られた多孔性サーメットは、気孔率が3
6.36%、密度が3.3g/cm 、着火の反対面の
平均気孔が約20μm(図3参照)、着火面の平均気孔
径が約60μm(図4参照)、抗折強度2400kgf
/cmを有し、通気性が優れているものであり、多孔
性サーメット中の気孔は着火面から着火の反対面側へと
連続的に小さくなっていることが確認できた。
【0048】
【実施例2】実施例1と同様にして得た53.9mm×
53.9mm×約17mmの成形品2を、図2に示すよ
うに、耐火材1上に高さが最も高くなるように約17m
mの1つの面が下になるように縦置きし、その上に着火
ペレット(成形体)3、カーボンリボンヒータ4、断熱
絶縁体5及び重し6を載せ、さらに前記成形品2の周囲
に間隔をあけて耐火材製の衝立を立てた。次いで、アル
ゴンガス中で複数のカーボンリボンヒータ4に交流電流
を流して着火ペレット3を介して成形体2に燃焼合成反
応を起こさせ、TiC+20wt%Niの多孔性サーメ
ットを得た。
【0049】得られた多孔性サーメットは、気孔率が3
3.48%、密度が3.47g/cm、53.9mm
×53.9mm面の両面とも平均気孔が約20μm(図
5及び図6参照)であり、抗折強度2400kgf/c
を有し、通気性も実施例1に記載のものとほぼ同等
であった。また、得られた多孔性サーメット中の気孔は
一方の面から他方の面にわたってほぼ一定であることが
確認できた。
【0050】このように、同一の組成の成形体であって
も、図1に記載の燃焼合成装置を使用した場合には、着
火の反対面の平均気孔が小さくなり、着火面の平均気孔
径が大きくなるのに対し、図2に記載の燃焼合成装置を
使用した場合は燃焼合成反応が進行する方向と直角な方
向全体にわたり平均気孔径がほぼ一定となるものが得ら
れた。
【0051】なお、ここではTi−C−Ni系の多孔質
材料の製造方法についての実施例を述べたが、本発明は
ここに例示されたものに限定されるものではなく、燃焼
合成反応により作成し得る種々の化合物に対しても適用
することができることは明らかであろう。
【0052】なお、上述のような現象が生じる正確な理
由は現在のところ不明であり、今後の研究に待つ必要が
あるが、おそらくは次のような理由によるものと考えら
れる。すなわち、燃焼合成反応は着火ペレット又は本体
の一部で燃焼が始まると大きな輻射熱が外部に放出さ
れ、この輻射熱と熱伝導損失が相まって燃焼波先端の温
度を低下させ、燃焼継続不可能となるわけであるが、図
2に記載の装置のように衝立7が存在するとこの外部に
放出される熱は衝立7で一旦受け止められあるいは反射
され、これから燃焼しようとする部分にその熱が返され
て予熱が行われるため、熱放散が減少して燃焼継続が可
能となるだけでなく、成形体全体にわたり均一に高温に
加熱されるので、平均気孔径はほぼ一定の状態となり、
それに対し、図1に記載のものは、着火面に近い部分は
着火ペレットの熱により過熱(オーバーヒート)されて
金属の溶融や焼結が促進されるために平均気孔径は大き
くなり、着火面と反対側の面に近い部分は、通常燃焼反
応となるために平均気孔径が小さくなるものと推定され
る。
【0053】したがって、成形体の組成、燃焼合成反応
を起こさせる際の成形体の厚さ、衝立の有無等を適宜考
慮することにより、多孔質体の一方の面から他方の面に
向かって順次平均気孔径が変化する開放気孔を有する多
孔質体や全体にわたりほぼ一定の平均気孔径を有する開
放気孔を有する多孔質体を区別して製造することが可能
となる。
【0054】加えて、従来、燃焼合成時の反応温度が低
いものや燃焼反応時の反応生成物が占める割合が低い
(すなわち、混合物が多い)などの時には、ケミカルオ
ーブン法(着火ペレットに用いる材料の粉末内に埋めて
燃焼合成反応を起こさせる方法)や誘導加熱や通電加熱
を併用する方法が採用されているが、このような方法で
は製造コストが高くなるので不利である。しかしなが
ら、前記衝立7を使用する方法によれば、熱損失が少な
くなるので、前述のような燃焼合成時の反応温度が低い
ものや燃焼反応時の反応生成物が低い場合にも適用でき
るようになり、経済的にも有利となる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、上述の如く、得られた多孔質
体の気孔径の分布を、多孔質体全体にわたり均一なもの
となしたり、一方の側から他方の側へと連続的に平均気
孔径が変化するものとなしたり、自由に制御でき、しか
も、開放気孔を有する無機系多孔質体の製造方法として
燃焼合成法を採用したので、化合物の合成及び焼結プロ
セスが同時に可能となり、しかも、秒単位の極めて短時
間で作成することができ、そして、化合物合成時に原料
が全て効率よく生成物に変換され、外部からのエネルギ
ー供給を最小限に抑えることができるという効果を奏す
る。しかも、得られる多孔質体は高強度であるため、プ
ラスチックの射出成形用金型材としても使用することが
でき、さらに、原料の種類や粒径を種々選択することに
より周知の多孔質材料の用途の大部分に適用することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で使用する燃焼合成装置の一態様を示
す図である。
【図2】 本発明で使用する燃焼合成装置の別の一態様
を示す図である。
【図3】 実施例1で得られた多孔質体の着火の反対側
の表面の拡大(40倍)図面代用写真である。
【図4】 実施例1で得られた多孔質体の着火側の表面
の拡大(40倍)図面代用写真である。
【図5】 実施例2で得られた多孔質体の一方側の表面
の拡大(40倍)図面代用写真である。
【図6】 実施例2で得られた多孔質体の他方側の表面
の拡大(40倍)図面代用写真である。
【図7】 従来技術の燃焼合成装置を示す図である。
【符号の説明】
1: 耐火材 2: 成形体 3: 着火材成形体 4: カーボンリボンヒータ 5: 断熱絶縁体 6: 重し 7: 衝立(耐火材、金属板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳井 紀仁 奈良県北葛城郡王寺町藤井2丁目2番8号 株式会社ティ・ケー・エックス王寺工場 内 Fターム(参考) 4G019 GA04 JA01 JA02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、次の(1)〜(3)の工程
    を含むことを特徴とする開放気孔を有する多孔質材料の
    製造方法。 (1)燃焼合成反応により多孔質体を形成し得る組成の
    原料粉末を混合後に加圧成形して成形体を得る工程、
    (2)前記成形体を、耐火材表面に載置して、その上端
    を除く周囲に間隔をあけて衝立で覆う工程、(3)前記
    成形体に上端側から燃焼合成反応を起こさせる工程。
  2. 【請求項2】 前記原料粉末として、発熱反応により金
    属間化合物を形成し得る複数種の金属の粉末を使用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の開放気孔を有する多
    孔質材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記発熱反応により金属間化合物を形成
    し得る複数種の金属として、Ti−Ni、Al−Ni、
    Al−Co、Nb−Al、Ti−Si、Ni−Sn、N
    i−Si、Al−Ti、Ni−W及びMo−Siの組合
    わせから選択される少なくとも1組であり、前記形成さ
    れる金属間化合物がTiNi、AlNi、AlCo、N
    Al、NbAl、TiSi、NiSn
    NiSn、NiSi、AlTi、NiW、MoSi
    からなる群から選択される少なくとも1種であること
    を特徴とする請求項2に記載の開放気孔を有する多孔質
    材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記原料粉末中にさらに他の金属粉末、
    セラミック粉末あるいは別途前記燃焼合成反応により合
    成した金属間化合物を粉砕して得た粉末を含有させるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の開放気孔を有す
    る多孔質材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記燃焼合成反応により多孔質体を形成
    し得る組成の原料粉末が、(i)発熱反応により硼化
    物、窒化物又は炭化物を形成し得る少なくとも1種の金
    属粉末、及び、(ii)硼素、窒化硼素、炭素及び炭化硼
    素からなる群より選択された少なくとも1種の粉末であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の開放気孔を有する
    多孔質材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記発熱反応により硼化物、窒化物又は
    炭化物を形成し得る少なくとも1種の金属粉末がTi、
    Si及びWからなる群から選択される少なくとも1種で
    あり、形成されるセラミックスがTiC、TiB、Ti
    、TiN、SiC及びWCからなる群から選択され
    る少なくとも1種であることを特徴とする請求項5に記
    載の開放気孔を有する多孔質材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記燃焼合成反応により多孔質体を形成
    し得る組成の原料粉末中に他の金属粉末、セラミックス
    粉末あるいは別途燃焼合成反応により合成した化合物を
    粉砕して得たTiC、TiB、TiB、TiN、Si
    C及びWCからなる群から選択される少なくとも1種の
    粉末を含有させたことを特徴とする請求項5又は6に記
    載の開放気孔を有する多孔質材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記燃焼合成反応により多孔質体を形成
    し得る組成の原料粉末が、テルミット反応を起こし得る
    金属酸化物及びアルミニウム粉末であることを特徴とす
    る請求項1に記載の開放気孔を有する多孔質材料の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記燃焼合成反応により多孔質体を形成
    し得る組成の原料粉末中にさらに発熱反応により金属間
    化合物を形成し得る複数種の金属粉末を含有させたこと
    を特徴とする請求項8に記載の開放気孔を有する多孔質
    材料の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記金属間化合物を形成し得る複数種
    の金属粉末がNi粉末及びTi粉末であることを特徴と
    する請求項9に記載の開放気孔を有する多孔質材料の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも、次の(1)〜(3)の工
    程を含むことを特徴とする開放気孔を有する多孔質材料
    の製造方法。 (1)燃焼合成反応により多孔質体を形成し得る組成の
    原料粉末を混合後に加圧成形して成形体を得る工程、
    (2)前記成形体を、周囲を開放した状態で耐火材表面
    に高さが最も低くなるように載置する工程、(3)前記
    成形体に上端側から燃焼合成反応を起こさせる工程。
  12. 【請求項12】 前記原料粉末として、発熱反応により
    金属間化合物を形成し得る複数種の金属の粉末を使用す
    ることを特徴とする請求項11に記載の開放気孔を有す
    る多孔質材料の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記発熱反応により金属間化合物を形
    成し得る複数種の金属として、Ti−Ni、Al−N
    i、Al−Co、Nb−Al、Ti−Si、Ni−S
    n、Ni−Si、Al−Ti、Ni−W及びMo−Si
    の組合わせから選択される少なくとも1組であり、前記
    形成される金属間化合物がTiNi、AlNi、AlC
    o、NbAl、NbAl、TiSi、Ni
    、Ni Sn、NiSi、AlTi、NiW、M
    oSiからなる群から選択される少なくとも1種であ
    ることを特徴とする請求項12に記載の開放気孔を有す
    る多孔質材料の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記原料粉末中にさらに他の金属粉
    末、セラミック粉末あるいは別途前記燃焼合成反応によ
    り合成した金属間化合物を粉砕して得た粉末を含有させ
    たことを特徴とする請求項12又は13に記載の開放気
    孔を有する多孔質材料の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記燃焼合成反応により多孔質体を形
    成し得る組成の原料粉末が、(i)発熱反応により硼化
    物、窒化物又は炭化物を形成し得る少なくとも1種の金
    属粉末、及び、(ii)硼素、窒化硼素、炭素及び炭化硼
    素からなる群より選択された少なくとも1種の粉末であ
    ることを特徴とする請求項11に記載の開放気孔を有す
    る多孔質材料の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記発熱反応により硼化物、窒化物又
    は炭化物を形成し得る少なくとも1種の金属粉末がT
    i、Si及びWからなる群から選択される少なくとも1
    種であり、形成されるセラミックスがTiC、TiB、
    TiB、TiN、SiC及びWCからなる群から選択
    される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
    5に記載の開放気孔を有する多孔質材料の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記燃焼合成反応により多孔質体を形
    成し得る組成の原料粉末中に他の金属粉末、セラミック
    ス粉末あるいは別途燃焼合成反応により合成した化合物
    を粉砕して得たTiC、TiB、TiB、TiN、S
    iC及びWCからなる群から選択される少なくとも1種
    の粉末を含有させたことを特徴とする請求項15又は1
    6に記載の開放気孔を有する多孔質材料の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記燃焼合成反応により多孔質体を形
    成し得る組成の原料粉末が、テルミット反応を起こし得
    る金属酸化物及びアルミニウム粉末であることを特徴と
    する請求項11に記載の開放気孔を有する多孔質材料の
    製造方法。
  19. 【請求項19】 前記燃焼合成反応により多孔質体を形
    成し得る組成の原料粉末中にさらに発熱反応により金属
    間化合物を形成し得る複数種の金属粉末を含有させたこ
    とを特徴とする請求項18に記載の開放気孔を有する多
    孔質材料の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記金属間化合物を形成し得る複数種
    の金属粉末がNi粉末及びTi粉末であることを特徴と
    する請求項19に記載の開放気孔を有する多孔質材料の
    製造方法。
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