JP5184604B2 - 光定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光定着装置および画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ、ファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置には、記録用紙などの記録媒体上に形成された未定着のトナー像を熱溶融し定着させる定着装置が備えられている。定着装置の一例として、特許文献1には、定着ローラと加圧ローラとから構成されるローラ対方式の定着装置が開示されている。
定着ローラは、アルミなどの金属製中空芯金の表面に弾性層が形成されたローラ部材であり、この芯金の内部にはハロゲンランプなどの熱源が配置されている。定着ローラ表面の温度は、温度制御装置によるハロゲンランプのオン/オフによって制御されており、温度制御は、定着ローラ表面に設けられた温度センサから出力される信号に基づいて行われる。加圧ローラは、芯金の表面にシリコンゴムなどの耐熱性弾性層を設けたローラ部材である。この加圧ローラは、定着ローラ周面に対して圧接され、耐熱性弾性層の弾性変形によって、定着ローラと加圧ローラとの間にニップ領域が形成される。
このような定着装置では、未定着トナー像が形成された記録媒体を定着ローラと加圧ローラとの間のニップ領域に挟み込み、これら両ローラを回転させることによって記録媒体を搬送するとともに、定着ローラ周面の熱により記録媒体上のトナー像を溶融し、定着させる。
しかしながら、ローラ対方式の定着装置では、室温状態にある定着ローラおよび加圧ローラを、電源投入後、所定温度にまで上昇させる必要があるので、ウォームアップ時間を要する。また、画像形成が行われていない待機状態において、ローラ表面を所定温度に保持する必要があるので、待機時にも常に加熱していなければならない。その結果、画像形成時以外に、不必要なエネルギーを消費するという問題がある。
このような問題を解決するために、特許文献2には、複数のレーザ装置から出射されたレーザ光を記録媒体上に集光し、それによって未定着トナー像を定着するレーザ定着装置が開示されている。このようなレーザ定着装置では、複数のレーザ装置から出射されたレーザ光が記録媒体上に集光され、光強度の強められたレーザ光が記録媒体上の未定着トナー像に照射されるので、定着性を向上することができる。
特開平11−38802号公報 特開平7−191560号公報
しかしながら、特許文献2に開示されるレーザ定着装置では、記録媒体上の未定着トナー像は、レーザ光が照射されることによる熱のみにより定着されるので、定着後に形成される記録媒体上の画像は、定着強度が充分に高いものとはいえず、また、平滑性および光沢度が充分に高いものとはいえない。
したがって本発明の目的は、定着性を向上することができるとともに、定着後に形成される記録媒体上の画像の平滑性を向上し、高い光沢度を有して高品質の画像を形成することができる光定着装置および画像形成装置を提供することである。
本発明は、第1搬送ローラと第2搬送ローラとによって張架される搬送ベルトよりなり、トナー像が形成された記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、
前記記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体上に形成されたトナー像に、光を照射する光照射手段と、
前記記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体の搬送方向に関して、前記光照射手段よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記光照射手段により光が照射された後の記録媒体上のトナー像を加圧する加圧手段と、を備え
前記加圧手段は、第1支持ローラと第2支持ローラとによって張架されて、回転自在に設けられる無端状の加圧ベルトを含み、
前記光照射手段は、前記加圧ベルトに圧接して設けられ、
前記第1支持ローラは、前記加圧ベルトと前記搬送ベルトとを介して前記第1搬送ローラに圧接されており、
前記第1支持ローラの外径は、前記第1搬送ローラの外径よりも小さく設定されていることを特徴とする光定着装置である。
また本発明の光定着装置は、前記加圧ベルトを介して前記光照射手段に対向し、回転自在に設けられる押圧ローラであって、前記加圧ベルトを前記光照射手段に向けて押圧する押圧ローラを含むことを特徴とする。
また本発明の光定着装置は、前記加圧ベルトを介して前記光照射手段に対向して設けられる板状の押圧部材であって、前記加圧ベルトを前記光照射手段に向けて押圧する押圧部材を含むことを特徴とする。
また本発明の光定着装置は、前記光照射手段が、複数の半導体レーザ素子が記録媒体の搬送方向と直交する方向にアレイ状に配列された半導体レーザ素子アレイからなることを特徴とする。
また本発明は、前記光定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、光定着装置は、第1搬送ローラと第2搬送ローラとによって張架される搬送ベルトよりなり、トナー像が形成された記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体上に形成されたトナー像に、光を照射する光照射手段と、光照射手段よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、光照射手段により光が照射された後の記録媒体上のトナー像を加圧する加圧手段とを備える。加圧手段は、第1支持ローラと第2支持ローラとによって張架されて回転自在に設けられる無端状の加圧ベルトを含み、光照射手段は、加圧ベルトに圧接して設けられる。そして、第1支持ローラは、加圧ベルトと搬送ベルトとを介して第1搬送ローラに圧接されており、第1支持ローラの外径は、第1搬送ローラの外径よりも小さく設定されている。本発明の光定着装置では、記録媒体上に形成されたトナー像は、光照射手段により光が照射されて加熱され、さらに、加圧手段により加圧される。したがって、光定着装置は、定着後に形成される記録媒体上の画像の定着強度を向上することができるとともに、その画像の平滑性を向上し、高い光沢度を有して高品質の画像を形成することができる。
た、光照射手段は、加圧ベルトに圧接して設けられる。これによって、光照射手段が記録媒体上に形成されたトナー像に光を照射したときに発生する熱が加圧手段の加圧ベルトに伝達される。そのため、加圧手段が光照射後の記録媒体上のトナー像を加圧するときに、光照射手段から伝達された熱も付与される。すなわち、記録媒体上に形成されたトナー像は、光照射手段により光が照射されて加熱され、さらに、加圧手段により加熱加圧される。したがって、光定着装置は、定着後に形成される記録媒体上の画像の定着強度を向上することができるとともに、その画像の平滑性を向上し、高い光沢度を有して高品質の画像を形成することができる。
また、光照射手段における光照射時の発熱を冷却するために、通常、ファンなどの冷却手段が必要となり、光照射手段に対する投入電力以外に、冷却手段に供給する電力も別途必要となる。そこで、前述のように、光照射手段から放射される熱を加圧手段に伝達させ、その伝達された熱を利用して記録媒体上のトナー像を定着するように構成することによって、記録媒体上のトナー像の定着性を向上することができるとともに、光照射手段を冷却するための冷却手段を設ける必要がなく、冷却に必要な電力を削減することができる。
また、光照射手段から発生した熱を受取る側の加圧手段の構造を、無端状の加圧ベルトとすることによって、受熱面積を大きくすることができるので、光照射手段から加圧手段に向けての熱の移動効率を向上することができる。
また、第1支持ローラは、加圧ベルトと搬送ベルトとを介して第1搬送ローラに圧接されており、第1支持ローラの外径は、第1搬送ローラの外径よりも小さく設定されている。これによって、搬送ベルトからの記録媒体の剥離性を向上することができる。
また本発明によれば、光定着装置は、加圧ベルトの内側に回転自在に設けられる押圧ローラをさらに含む。この押圧ローラは、加圧ベルトを介して光照射手段に対向して設けられ、加圧ベルトを光照射手段に向けて押圧する。これによって、加圧ベルトと光照射手段との密着性を高めることができるので、光照射手段から加圧ベルトに向けての熱の移動効率を向上させることができる。
また本発明によれば、光定着装置は、加圧ベルトの内側に設けられる板状の押圧部材をさらに含む。この押圧部材は、加圧ベルトを介して光照射手段に対向して設けられ、加圧ベルトを光照射手段に向けて押圧する。これによって、加圧ベルトと光照射手段との密着性を高めることができるので、光照射手段から加圧ベルトに向けての熱の移動効率を向上させることができる。
また本発明によれば、光照射手段は、複数の半導体レーザ素子が記録媒体の搬送方向と直交する方向にアレイ状に配列された半導体レーザ素子アレイからなる。たとえば、1つの光源で、記録媒体の全面を光照射する場合、記録媒体の幅方向に光をスキャンさせる必要がある。そのため、定着プロセスに時間がかかるため高速で定着させるのに限界がある。また、光をスキャンさせるには、装置の複雑化、コストアップになる。
これに対して、光照射手段を半導体レーザ素子アレイの構成とすることによって、記録媒体の幅方向にレーザ光をスキャンさせる必要がないため、簡単な装置構成で高速定着が可能である。また、1つの光源で高出力するよりも、複数の半導体レーザ素子を備える構成で高出力化したほうが、光照射手段における熱が放射される放熱部の面積が大きくなる。そのため、光照射手段を半導体レーザ素子アレイの構成とすることによって、加圧手段との接触面積を大きくすることができるので、光照射手段から加圧手段への熱の移動効率を向上することができる。
また本発明によれば、前記の光定着装置を備える画像形成装置であるので、定着後に形成される記録媒体上の画像の定着強度を向上することができるとともに、その画像の平滑性を向上し、高い光沢度を有して高品質の画像を形成することができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置1の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る光定着装置40の構成を示す図である。 レーザ照射手段41の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光定着装置60の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る光定着装置70の構成を示す図である。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置1の構成を示す図である。画像形成装置1は、たとえば乾式電子写真方式のカラー画像形成装置であり、たとえばネットワークを介して接続される各端末装置から送信される画像データまたはスキャナによって読取られた画像データに基づいて、記録媒体である記録紙Pに対してカラーまたはモノクロの画像を形成する。
画像形成装置1は、4つの可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10K(以下、総称して「可視像形成ユニット10」と記すことがある)、供給トレイ20、記録紙搬送手段30および光定着装置40を備える。画像形成装置1が備える光定着装置40は、本発明の実施形態に係る光定着装置であり、詳細については後述する。
画像形成装置1には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応して、4つの可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが並設されている。可視像形成ユニット10Yは、イエロー(Y)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Mは、マゼンダ(M)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Cは、シアン(C)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Kは、ブラック(K)のトナーを用いて画像形成を行う。具体的な配置としては、記録紙Pの供給トレイ20と光定着装置40とを繋ぐ記録紙Pの搬送路に沿って4組の可視像形成ユニット10を配設した、いわゆるタンデム式である。
可視像形成ユニット10は、扱うトナーの色が異なるだけで、それぞれ実質的に同一の構成を有し、それぞれに、感光体ドラム11の周囲に帯電ローラ12、露光手段13、現像器14、転写ローラ15およびクリーナユニット16が設けられている。なお、可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの現像器14には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーがそれぞれ収容されている。
感光体ドラム11は、ドラム形状を呈し、図示しない駆動手段によって軸線まわりに矢符F方向に回転駆動され、トナー像を担持する。帯電ローラ12は、感光体ドラム11の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光手段13は、画像形成装置1に入力された画像データに応じて、帯電ローラ12によって帯電された感光体ドラム11の表面を露光して、該感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成する。現像器14は、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像を、各色のトナーによって顕像化し、感光体ドラム11の表面にトナー像を形成する。
画像形成に用いられるトナーのうち、カラートナー(イエロー、マゼンタ、シアン)は、ブラックトナーに比べて光の吸収率が低いので、赤外線吸収剤を添加しブラックトナーと同じ吸収率を確保する。赤外線吸収剤としては、たとえば、フタロシアニン、ポリメチン、シアニン、オニウム、ニッケル錯体などを用いることができる。これらの赤外線吸収剤は併用してもよい。赤外線吸収剤の添加量は、カラートナーの結着樹脂100重量部に対して、1重量部以上5重量部以下が好ましい。上記のトナーは、非磁性1成分現像剤、非磁性2成分現像剤、磁性現像剤などの現像剤に用いられる。
転写ローラ15は、トナーとは逆極性のバイアス電圧が印加されており、後述する記録紙搬送手段30によって搬送された記録紙Pに、感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像を転写させる。クリーナユニット16は、現像器14での現像処理および感光体ドラム11に形成されたトナー像の転写後に、感光体ドラム11の表面に残留したトナーを、除去回収する。以上のような、記録紙Pに対するトナー像の転写は、4色について各1回行われる。
可視像形成ユニット10は、以下のようにしてトナー像を記録紙P上に形成する。すなわち、感光体ドラム11の表面を帯電ローラ12で均一に帯電した後、入力された画像データに応じて露光手段13により感光体ドラム11の表面を露光して静電潜像を形成する。その後、現像器14により感光体ドラム11の表面の静電潜像を現像してトナー像を顕像化し、顕像化されたトナー像をトナーとは逆極性のバイアス電圧が印加された転写ローラ15によって、供給トレイ20から記録紙搬送手段30により搬送される記録紙Pに各色のトナー像を順次多重転写する。
供給トレイ20は、複数の記録紙Pを載置可能であり、供給トレイ20に載置された複数の記録紙Pを1枚ずつ分離して、最も供給トレイ20側の可視像形成ユニット10Yに供給する。
記録紙搬送手段30は、駆動ローラ31、アイドリングローラ32および搬送ベルト33を備え、記録紙Pに可視像形成ユニット10で形成されたトナー像が転写されるように、供給トレイ20から供給される記録紙Pを記録紙搬送方向Zに搬送する。駆動ローラ31およびアイドリングローラ32は、無端状の搬送ベルト33を架張する。駆動ローラ31は、駆動手段(不図示)によって制御されて軸線まわりに回転することによって、搬送ベルト33を所定の周速度、たとえば220mm/secで搬送路に沿って回転させる。なお、駆動ローラ31およびアイドリングローラ32は、感光体ドラム11に平行に配置される。搬送ベルト33は、外側表面に静電気を発生させており、記録紙Pを静電吸着させながら、駆動ローラ31の回転駆動に応じて回転されて、記録紙Pを記録紙搬送方向Zに搬送する。
記録紙Pは、このようにして、搬送ベルト33に搬送路に沿って搬送されながら、その表面にトナー像が転写されたあと、駆動ローラ31の曲率により搬送ベルト33から剥離され、光定着装置40に搬送される。光定着装置40は、記録紙Pに適度な熱を与えて、トナーを溶融して記録紙Pの表面にトナー像を定着することで、画像を形成する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る光定着装置40の構成を示す図である。光定着装置40は、記録紙Pの表面に形成された未定着トナー像Tを、レーザ光の熱によって記録紙Pに定着させる。光定着装置40は、光照射手段であるレーザ照射手段41と、記録媒体搬送手段である定着用記録紙搬送手段42と、加圧手段43とを備える。
レーザ照射手段41は、複数の半導体レーザ素子が長手方向に一列に配列した半導体レーザ素子アレイであり、未定着トナー像Tにレーザ光を照射する。レーザ照射手段41の詳細については、後述する。
定着用記録紙搬送手段42は、定着用駆動ローラ421、定着用従動ローラ422および定着用搬送ベルト423を備え、搬送ベルト33から供給される、未定着トナー像Tが形成された記録紙Pを記録紙搬送方向Zに搬送する。定着用搬送ベルト423は、ポリイミド樹脂などからなる無端状のベルト部材であり、導電性材料からなる定着用駆動ローラ421および定着用従動ローラ422により張架される。
定着用駆動ローラ421は、図示しない駆動手段によって任意の速度で軸線まわりに回転駆動され、定着用搬送ベルト423は、定着用駆動ローラ421の回転によって任意の速度で回転される。定着用搬送ベルト423は、外側表面に静電気を発生させており、記録紙Pを静電吸着させながら、定着用駆動ローラ421の回転駆動に応じて回転されて、記録紙Pを記録紙搬送方向Zに搬送する。なお、定着用駆動ローラ421および定着用従動ローラ422の軸線は、記録紙搬送手段30の駆動ローラ31およびアイドリングローラ32の軸線と平行であり、定着用搬送ベルト423の外表面における記録紙Pが載置される載置面は、搬送ベルト33の外表面における記録紙Pが載置される載置面と同一平面を形成する。また、定着用駆動ローラ421および定着用従動ローラ422の軸線方向の長さ、定着用搬送ベルト423の幅方向の長さは、記録紙Pのサイズに応じて適宜設定される。また、定着用記録紙搬送手段42において、定着用搬送ベルト423を張架する定着用駆動ローラ421および定着用従動ローラ422のうち、定着用従動ローラ422が、搬送ベルト33に近い側のローラとなる。
本実施形態の光定着装置40では、未定着トナー像Tが形成された記録紙Pが、搬送ベルト33から、定着用従動ローラ422に当接する定着用搬送ベルト423に搬送される。定着用搬送ベルト423の外表面に静電吸着した記録紙Pは、定着用駆動ローラ421の回転によってレーザ照射部410に所定の速度で搬送される。レーザ照射部410に搬送された記録紙P上の未定着トナー像Tは、レーザ照射手段41によって画像情報に応じたレーザ光を照射され、レーザ光の熱によって記録紙P上に定着される。
図3は、レーザ照射手段41の構成を示す図である。図3(a)は断面図であり、図3(b)は正面図である。
レーザ照射手段41は、レーザ光を出射する装置であり、本実施形態では、レーザ照射手段41は、複数の半導体レーザ素子213が、定着用搬送ベルト423の幅方向に平行で、かつ、記録紙搬送方向Zと直交する方向に一列に配列された半導体レーザ素子アレイである。半導体レーザ素子213から出射されるレーザ光は、該レーザ光の進む方向である出射方向に対して垂直な断面が、略真円形状である。各半導体レーザ素子213は、それぞれの出射するレーザ光の出射方向がすべて同一方向となり、かつ、半導体レーザ素子213の配列する方向に垂直な方向となるように設けられる。
半導体レーザ素子213としては、出射するレーザ光の波長が400nm〜1000nmのものを任意に選択することができる。各半導体レーザ素子213は、シリコンから形成される各シリコン基板212上にそれぞれ設けられる。シリコン基板212上には図示しない制御回路と受光素子214とがモノリシックに形成される。受光素子214はモニタ用のフォトダイオードである。制御回路は、受光素子214から入力される信号に基づいて、半導体レーザ素子213に印加する電圧を制御して、レーザ光の出力を変化させたり一定に保ったりする。制御回路と半導体レーザ素子213とは、図示しない電極およびボンディングワイヤを介して電気的に接続される。
また、シリコン基板212上には、各半導体レーザ素子213の温度を測定するために、サーミスタなどの温度センサ215が設けられる。前記制御回路は、温度センサ215によって検出された温度データに基づいて、半導体レーザ素子213に印加する電圧を制御する。
シリコン基板212は、半導体レーザ素子213が設けられる面とは反対側の面において、セラミック基板211上に設けられる。セラミック基板211上の図示しない電極とシリコン基板212上の図示しない電極とは、ワイヤーボンディングなどによって電気的に接続される。本実施形態では、セラミック基板211が、レーザ照射手段41における放熱部である。
また、セラミック基板211において、シリコン基板212が設けられる面とは反対側の面に、ヒートシンクを設けるようにしてもよい。セラミック基板211上にヒートシンクを設ける場合には、このヒートシンクがレーザ照射手段41における放熱部となる。セラミック基板211上にヒートシンクを設ける場合には、このヒートシンクとして、アルミニウム合金製でベースサイズが縦30mm×横30mm、高さが20mm、熱抵抗が1.6℃/Wのヒートシンクを、10個配列したもの(トータルの熱抵抗0.16℃/W)を用いることができる。
レーザ照射手段41における放熱部となるセラミック基板211は、絶縁性および低摩擦係数を有する材料であるPFA、PTFE、FEPなどのフッ素系樹脂で被覆されていることが好ましい。セラミック基板211に被覆層を形成する場合の厚みは、たとえば10μm程度である。レーザ照射手段41における放熱部であるセラミック基板211には、後述する加圧手段43が接触して設けられる。このセラミック基板211に被覆層を設けることによって、加圧手段43との接触面での摩擦低減および絶縁性を確保することができる。
半導体レーザ素子213の照射方向下流側には、レンズアレイ216が設けられる。レンズアレイ216は、半導体レーザ素子213の総数と同じ数の凸レンズ217aと、該凸レンズ217aを保持するレンズホルダ217bとを含む。レンズアレイ216は、各半導体レーザ素子213から出射されたレーザ光が、各凸レンズ217aにそれぞれ入射するように構成される。
以上のように、本実施形態においてレーザ照射手段41は、複数の半導体レーザ素子213が、定着用搬送ベルト423の幅方向に平行で、かつ、記録紙搬送方向Zに垂直な方向に一列に配列された半導体レーザ素子アレイである。
たとえば、1つのレーザ光源で、記録紙Pの全面を光照射する場合、記録紙Pの幅方向にレーザ光をスキャンさせる必要がある。そのため、定着プロセスに時間がかかるため高速で定着させるのに限界がある。また、レーザ光をスキャンさせるには、装置の複雑化、コストアップになる。
これに対して、レーザ照射手段41を半導体レーザ素子アレイの構成とすることによって、記録紙Pの幅方向にレーザ光をスキャンさせる必要がないため、簡単な装置構成で高速定着が可能である。
また、1つのレーザ光源で高出力するよりも、複数の半導体レーザ素子213を備える構成で高出力化したほうが、レーザ照射手段41における放熱部の面積が大きくなる。そのため、レーザ照射手段41を半導体レーザ素子アレイの構成とすることによって、加圧手段43との接触面積を大きくすることができるので、放熱部であるセラミック基板211から加圧手段43への熱移動効率を向上することができる。
本実施形態の光定着装置40では、レーザ光が照射されて熱定着されたトナー像Tが形成された記録紙Pは、定着用搬送ベルト423上に静電吸着された状態で、加圧手段43に搬送される。
加圧手段43は、レーザ照射手段41よりも記録紙搬送方向Z下流側に配置され、定着用搬送ベルト423上に静電吸着された状態で搬送される、レーザ照射手段41によりレーザ光が照射された後の記録紙P上のトナー像Tを加圧する。本実施形態において加圧手段43は、支持ローラであり加圧用駆動ローラ431および加圧用従動ローラ432と、加圧ベルト433とを備える。
加圧ベルト433は、ポリイミド樹脂などの耐熱性を有する材料からなる基材の表面に、トナー像Tに対する離型性を有する、PFA、PTFEなどのフッ素系樹脂からなる離型層が形成された無端状のベルト部材である。この加圧ベルト433は、加圧用駆動ローラ431および加圧用従動ローラ432により張架される。本実施形態では、加圧用駆動ローラ431、加圧用従動ローラ432、および定着用搬送ベルト423を張架する定着用駆動ローラ421の軸線は、それぞれ平行であり、同一平面上にある。そして、加圧用駆動ローラ431、加圧用従動ローラ432および定着用駆動ローラ421の軸線を含む平面は、定着用搬送ベルト423の外周面と垂直である。また、加圧用駆動ローラ431および加圧用従動ローラ432の軸線方向の長さ、加圧ベルト433の幅方向の長さは、定着用駆動ローラ421の軸線方向の長さと同じに設定される。
本実施形態では、レーザ照射手段41から発生した熱が、セラミック基板211から加圧ベルト433に移動するように、加圧ベルト433の外周面には、レーザ照射手段41における放熱部であるセラミック基板211が、高熱伝導部材50を介して圧接されている。なお、レーザ照射手段41がヒートシンクを備える構成の場合には、レーザ照射手段41のヒートシンクと加圧ベルト433とが、高熱伝導部材50を介して圧接するように構成すればよい。
高熱伝導部材50は、アルミニウム、銀、銅などの高い熱伝導率を有する材料により構成される板状の部材である。本実施形態では、高熱伝導部材50は、たとえばアルミニウムにより構成される矩形板状の部材である。この高熱伝導部材50は、セラミック基板211および加圧ベルト433と面接触して設けられる。高熱伝導部材50の大きさは、加圧ベルト433における加圧用駆動ローラ431および加圧用従動ローラ432の軸線間にわたる大きさに略等しい。
セラミック基板211と加圧ベルト433との間に高熱伝導部材50を介在させることによって、半導体レーザ素子213のレーザ光出射によって発生した熱を、セラミック基板211から加圧ベルト433に向けて、高い熱移動効率で伝達することができる。
また、本実施形態では、高熱伝導部材50を用いずに、加圧ベルト433の外周面にセラミック基板211を直接接触させてもよい。ただし、レーザ照射手段41が小型であり、セラミック基板211が小さい場合、セラミック基板211と加圧ベルト433の外周面との接触面積が充分確保できないので、この場合には、セラミック基板211から加圧ベルト433への充分な熱移動効率を確保するために、セラミック基板211と加圧ベルト433の外周面との間に高熱伝導部材50を介在させるのが好ましい。
また、セラミック基板211と高熱伝導部材50との間に、高熱伝導グリースなどを介在させてもよい。これによって、セラミック基板211と高熱伝導部材50との密着性を高めることができるので、セラミック基板211から加圧ベルト433に向けての熱移動効率を向上させることができる。
加圧ベルト433を張架する加圧用駆動ローラ431は、図示しない駆動手段によって任意の速度で軸線まわりに回転駆動され、加圧ベルト433は、加圧用駆動ローラ431の回転によって任意の速度で回転される。この加圧用駆動ローラ431は、加圧ベルト433および定着用搬送ベルト423を介して定着用駆動ローラ421に圧接して設けられる。加圧用駆動ローラ431と定着用駆動ローラ421とが圧接することによって、加圧ベルト433と定着用搬送ベルト423との間に圧接部(加圧定着ニップ部)が形成される。レーザ光照射後のトナー像Tが担持された記録紙Pが、定着用搬送ベルト423により搬送されて、前記加圧定着ニップ部を通過することによって、記録紙P上のトナー像Tに、圧力が付与される。
本実施形態の光定着装置40では、記録紙P上に担持されたトナー像Tは、レーザ照射手段41によりレーザ光が照射されて加熱されることによって溶融して定着されるが、定着強度が弱かったり、平滑性が不充分である。光定着装置40では、さらに、加圧ベルト433により加圧定着ニップ部において加圧される。したがって、光定着装置40は、定着後に形成される記録紙P上の画像の定着強度を向上することができるとともに、その画像の平滑性を向上し、高い光沢度を有して高品質の画像を形成することができる。
さらに、本実施形態の光定着装置40では、前述のように、加圧ベルト433の外周面には高熱伝導部材50を介してセラミック基板211が圧接されているので、加圧定着ニップ部を通過する記録紙Pには、セラミック基板211から加圧ベルト433に伝達された熱も付与される。すなわち、本実施形態の光定着装置40では、記録紙P上に担持されたトナー像Tは、レーザ照射手段41によりレーザ光が照射されて加熱され、さらに、加圧ベルト433により加圧定着ニップ部において加熱加圧される。したがって、光定着装置40は、定着後に形成される記録紙P上の画像の定着強度を向上することができるとともに、その画像の平滑性を向上し、高い光沢度を有して高品質の画像を形成することができる。
また、加圧用駆動ローラ431は、金属のみにより構成されてもよいが、本実施形態では、アルミニウム、鉄などによる芯金上に、ウレタンゴム、シリコンゴムなどの柔軟性を有するゴム層が形成されたローラである。このように、加圧用駆動ローラ431として、柔軟性を有するゴム層が形成されたローラを用いることによって、加圧定着ニップ部の幅を大きくすることができるので、定着性をさらに向上することができる。
また、加圧用駆動ローラ431は、その外径が、定着用駆動ローラ421の外径と同一でもよいが、本実施形態では、定着用駆動ローラ421の外径よりも小さく設定されている。加圧用駆動ローラ431と定着用駆動ローラ421との間の加圧定着ニップ部を通過した記録紙Pは、定着用搬送ベルト423から剥離されて光定着装置40から排出されるが、加圧用駆動ローラ431の外径を定着用駆動ローラ421の外径よりも小さく設定することによって、定着用搬送ベルト423からの記録紙Pの剥離性を向上することができる。
ここで、レーザ照射手段41に備えられる半導体レーザ素子213は、光エネルギー変換効率(半導体レーザ素子213に投入される電力に対して、レーザ光として光出力できる電力の割合)が低く、その光変換効率が50%以下である。すなわち、半導体レーザ素子213への投入電力に対して50%以上が変換ロスであり、この変換ロスが、レーザ照射手段41から発生する熱となって、セラミック基板211から放熱される。通常、レーザ照射手段41の発熱を冷却するために、ファン、水冷機構を備える水循環装置などの冷却手段によりセラミック基板211を冷却する。このように、セラミック基板211を冷却手段で冷却するときには、冷却手段に供給する電力が別途必要になるので、レーザ照射手段41におけるトータルとしてのエネルギー変換効率(半導体レーザ素子213に対する投入電力、冷却手段に対する投入電力などを含めたレーザ照射手段41を動作させるのに必要な全投入電力に対する、レーザ光照射に使用された電力の割合)が悪くなる。
そこで、本実施形態では、上述のように、セラミック基板211から放射される熱を加圧ベルト433に伝達させ、その伝達された熱を利用して記録紙P上のトナー像Tを定着する。これによって、光定着装置40は、記録紙P上のトナー像Tの定着性を向上することができるとともに、セラミック基板211を冷却するための冷却手段を設ける必要がなく、冷却に必要な電力を削減することができる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る光定着装置60の構成を示す図である。本実施形態の光定着装置60は、前述した光定着装置40に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。光定着装置60は、前述した加圧手段43に代えて加圧手段61を備えること以外は、光定着装置40と同様に構成される。本実施形態の光定着装置60は、前述した画像形成装置1の光定着装置として好適に用いることができる。
光定着装置60が備える加圧手段61は、加圧用駆動ローラ431と加圧用従動ローラ432とで張架される加圧ベルト433の内側(加圧ベルト433を挟んで高熱伝導部材50とは反対側)に回転自在に設けられる、少なくとも1本の押圧ローラ611を備える。本実施形態では、加圧手段61は、2本の押圧ローラ611a,611bを備える。
押圧ローラ611a,611bは、加圧ベルト433を介して高熱伝導部材50に対向して設けられ、加圧ベルト433を高熱伝導部材50に向けて押圧する。これによって、加圧ベルト433と高熱伝導部材50との密着性を高めることができるので、セラミック基板211から加圧ベルト433に向けての高熱伝導部材50を介する熱移動効率を向上させることができる。
押圧ローラ611a,611bは、金属のみにより構成されてもよいが、アルミニウム、鉄などによる芯金上に、発泡性のシリコンゴムなどの高い断熱性を有する断熱層が形成されたローラであることが好ましい。押圧ローラ611a,611bが、断熱層を有する構造であることによって、セラミック基板211から高熱伝導部材50を介して加圧ベルト433に伝達された熱が、押圧ローラ611a,611bに伝達されるのを防止することができる。
図5は、本発明の第3実施形態に係る光定着装置70の構成を示す図である。本実施形態の光定着装置70は、前述した光定着装置40に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。光定着装置70は、前述した加圧手段43に代えて加圧手段71を備えること以外は、光定着装置40と同様に構成される。本実施形態の光定着装置70は、前述した画像形成装置1の光定着装置として好適に用いることができる。
光定着装置70が備える加圧手段71は、加圧用駆動ローラ431と加圧用従動ローラ432とで張架される加圧ベルト433の内側(加圧ベルト433を挟んで高熱伝導部材50とは反対側)に設けられる、押圧部材711を備える。押圧部材711は、矩形板状の部材であり、その大きさは、高熱伝導部材50の大きさと略等しい。
押圧部材711は、加圧ベルト433を介して高熱伝導部材50に対向して設けられ、加圧ベルト433を高熱伝導部材50に向けて押圧する。これによって、加圧ベルト433と高熱伝導部材50との密着性を高めることができるので、セラミック基板211から加圧ベルト433に向けての高熱伝導部材50を介する熱移動効率を向上させることができる。
押圧部材711は、金属のみにより構成されてもよいが、アルミニウム、鉄などによる基材上に、発泡性のシリコンゴムなどの高い断熱性を有する断熱層と、低摩擦係数を有する材料であるPFA、PTFEなどのフッ素系樹脂からなる最表層とが積層された部材であることが好ましい。
押圧部材711が、断熱層を有する構造であることによって、セラミック基板211から高熱伝導部材50を介して加圧ベルト433に伝達された熱が、押圧部材711に伝達されるのを防止することができる。また、押圧部材711が、低摩擦係数を有する材料からなる最表層を有する構造であることによって、押圧部材711と接触して回転する加圧ベルト433の摩耗を抑制することができる。
本発明に係る光定着装置について、実施例を挙げて具体的に説明する。
(実施例1)
図2の光定着装置40を備えた画像形成装置を用いた。具体的には、実施例1では、レーザ照射手段に対して記録紙搬送方向下流側に加圧手段が設けられた光定着装置を備えた画像形成装置とし、その光定着装置において加圧手段の加圧ベルトとレーザ照射手段のセラミック基板とが、高熱伝導部材を介して圧接して設けられる構成とした。
レーザ照射手段に600Wの電力を投入し、プロセス速度220mm/secで、未定着トナー像(トナー付着量0.6mg/cm)を記録紙に定着させた。
なお、レーザ照射手段の光変換効率は50%であるので、レーザ照射手段に対する投入電力600Wのうち、300Wがレーザ光照射に使用され、残り300Wが変換ロスとなってセラミック基板からの放熱となる。このセラミック基板から放射される熱は、加圧ベルトにおける加熱加圧による定着処理に利用した。すなわち、実施例1では、レーザ照射手段におけるトータルとしてのエネルギー変換効率(レーザ照射手段を動作させるのに必要な全投入電力に対する、レーザ光照射に使用された電力の割合)は、{(300/600)×100}=50%である。
参考
画像形成装置が備える光定着装置の構成を、加圧手段とレーザ照射手段とが接触しない構成としたこと以外は、実施例1と同様にした。
レーザ照射手段に600Wの電力を投入し、プロセス速度220mm/secで、未定着トナー像(トナー付着量0.6mg/cm)を記録紙に定着させた。
なお、レーザ照射手段の光変換効率は50%であるので、レーザ照射手段に対する投入電力600Wのうち、300Wがレーザ光照射に使用され、残り300Wが変換ロスとなってセラミック基板からの放熱となる。このセラミック基板から放射される熱を冷却するためにファンを用い、ファンに投入される電力は150Wであった。すなわち、参考では、レーザ照射手段におけるトータルとしてのエネルギー変換効率(レーザ照射手段を動作させるのに必要な全投入電力に対する、レーザ光照射に使用された電力の割合)は、{(300/750)×100}=40%である。
(比較例1)
画像形成装置が備える光定着装置の構成を、加圧手段を備えない構成としたこと以外は、実施例1と同様にした。
レーザ照射手段に600Wの電力を投入し、プロセス速度220mm/secで、未定着トナー像(トナー付着量0.6mg/cm)を記録紙に定着させた。
なお、レーザ照射手段の光変換効率は50%であるので、レーザ照射手段に対する投入電力600Wのうち、300Wがレーザ光照射に使用され、残り300Wが変換ロスとなってセラミック基板からの放熱となる。このセラミック基板から放射される熱を冷却するためにファンを用い、ファンに投入される電力は150Wであった。すなわち、比較例1では、レーザ照射手段におけるトータルとしてのエネルギー変換効率(レーザ照射手段を動作させるのに必要な全投入電力に対する、レーザ光照射に使用された電力の割合)は、{(300/750)×100}=40%である。
次に、実施例1、参考例1および比較例1の画像形成装置で形成した3枚の定着画像について、光沢度の評価を行った。光沢度の評価は、光沢度計(VG2000、日本電色工業株式会社製)を用いて、入射角および反射角75°で測定した。光沢度の評価結果を表1に示す。
Figure 0005184604
表1の結果から明らかなように、実施例1および参考例1の光沢度は比較例1よりも高い値を示しており、記録紙上に形成されたトナー像に対して、レーザ光照射による加熱に加えて、加圧手段による圧力を付与することによって、高品質の画像を形成することができることがわかる。
また、実施例1と参考例1とを比較すると、実施例1では、加圧手段においてセラミック基板から伝達される熱を利用して、記録紙上に形成されたトナー像を定着しているので、実施例1は参考例1よりも、レーザ照射手段におけるトータルとしてのエネルギー変換効率が良好である。また、実施例1と参考例1とを比較すると、実施例1が参考例1よりも高い光沢度を有する画像が形成されている。このことより、加圧手段においてセラミック基板から伝達される熱を利用して、記録紙上に形成されたトナー像に対して加熱加圧することによって、さらに高品質の画像を形成することができる。
1 画像形成装置
10 可視像形成ユニット
11 感光体ドラム
12 帯電ローラ
13 露光手段
14 現像器
15 転写ローラ
16 クリーナユニット
20 供給トレイ
30 記録紙搬送手段
40,60,70 光定着装置
41 レーザ照射手段
42 定着用記録紙搬送手段
43 加圧手段
50 高熱伝導部材
213 半導体レーザ素子
211 セラミック基板
431 加圧用駆動ローラ
432 加圧用従動ローラ
433 加圧ベルト
611 押圧ローラ
711 押圧部材

Claims (5)

  1. 第1搬送ローラと第2搬送ローラとによって張架される搬送ベルトよりなり、トナー像が形成された記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、
    前記記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体上に形成されたトナー像に、光を照射する光照射手段と、
    前記記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体の搬送方向に関して、前記光照射手段よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記光照射手段により光が照射された後の記録媒体上のトナー像を加圧する加圧手段と、を備え
    前記加圧手段は、第1支持ローラと第2支持ローラとによって張架されて、回転自在に設けられる無端状の加圧ベルトを含み、
    前記光照射手段は、前記加圧ベルトに圧接して設けられ、
    前記第1支持ローラは、前記加圧ベルトと前記搬送ベルトとを介して前記第1搬送ローラに圧接されており、
    前記第1支持ローラの外径は、前記第1搬送ローラの外径よりも小さく設定されていることを特徴とする光定着装置。
  2. 前記加圧ベルトを介して前記光照射手段に対向し、回転自在に設けられる押圧ローラであって、前記加圧ベルトを前記光照射手段に向けて押圧する押圧ローラを含むことを特徴とする請求項に記載の光定着装置。
  3. 前記加圧ベルトを介して前記光照射手段に対向して設けられる板状の押圧部材であって、前記加圧ベルトを前記光照射手段に向けて押圧する押圧部材を含むことを特徴とする請求項に記載の光定着装置。
  4. 前記光照射手段は、複数の半導体レーザ素子が記録媒体の搬送方向と直交する方向にアレイ状に配列された半導体レーザ素子アレイからなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の光定着装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載の光定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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