JP2006003694A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加熱定着処理時に、転写材やトナー中の水蒸気発生によるブリスタの発生を防止するとともに、高速処理と転写材の分離性の向上とを達成する。
【解決手段】 転写材S上に形成された未定着トナー像を、定着ベルト5と加圧ローラ2とが対向する定着ニップ部Nにおいて加圧、加熱して定着する定着装置において、定着ニップ部Nの転写材搬送方向上流側で、転写材Sの未定着トナー像が形成された面に対向する側に、円筒状の透光性基体4Aと透光性基体4Aの内部に配置されて熱線Lを放射する加熱部材H4とから成る透光性加熱ローラ4を回転可能に配置し、且つ、透光性加熱ローラ4の表面を定着ベルト5の外周面に密接させる定着装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、転写材上に形成された未定着トナー像を、定着ベルト又は定着ローラと加圧手段とにより加圧、加熱して画像を定着する定着装置に関し、特に、透光性加熱ローラを有する定着装置に関するものである。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの機能を有する複合機等の電子写真式画像形成装置に用いられている定着装置は、所定の温度に維持された定着ローラと、弾性層を有してその定着ローラに圧接する加圧ローラとによって形成された定着ニップ部により、未定着のトナー像を形成された転写材を挟持搬送しつつ加圧、加熱する熱ローラ定着方式が、低速機から高速機まで、モノクロ機からカラー機に至るまで、幅広く採用されている。
従来の熱ローラ定着方式の定着装置では、転写材上のトナーを加熱する際に、熱容量の大きな定着ローラを加熱する必要があるため、省電力面で不利であり、また、プリント時に定着ローラを暖めるのに時間がかかり、プリントを開始するまでの時間(ウォーミングアップタイム)が長くなってしまうという問題がある。
これを解決するため、薄肉の中空円筒形状の芯金の外周にゴム層を形成したゴム被覆ローラを用いた場合には、ゴム被覆ローラの成型時に、薄肉の芯金が変形するおそれがある。
近年、定着装置に熱定着フィルムを用い、熱ローラを熱定着フィルムという薄膜により低熱容量化し、温度制御されたヒータを熱定着フィルムに直接加圧接触させることで熱伝導効率を大幅に向上させ、省電力とウォーミングアップタイムを殆ど必要としないクイックスタートを図ったフィルム定着方式の定着装置や画像形成装置が提案され、最近用いられてきている。
高速でカラープリントを作製する場合、画像形成部において転写材上に画像形成された複数色のトナー像層を定着装置により加熱定着する際に、以下の問題点がある。
(1) カラープリント作製を高速化するには、複数色のトナー像層のズレを防止するため、定着ニップ部の幅を大きくすることが難しいため、高温で定着することになり、転写材内の気体が膨張し転写材の表面が膨れあがって凹凸を生じるブリスタが発生しやすい。特に、カラープリント用のコート紙は、通気性が悪く、ブリスタが発生しやすい。
(2) カラープリント作製を高速化する場合、定着時間を大きくしないと、複数色のトナー像層の定着性が確保されない。
特許文献1に記載の熱定着装置は、一対の定着ローラの圧接部の用紙搬送方向上流側に、給紙ガイドと平行して板状発熱体を配置したものである。
特許文献2の図5に示す定着装置は、定着ベルト、互いに平行な定着ローラ対、加熱ローラ、定着前ガイド、及び定着前ガイド上方の面状発熱体を備えたものである。
特開昭59−211073号公報 特開平8−339133号公報
転写材上に形成されたトナー像を高速定着するため、転写材を挟持する定着ローラと加圧ローラのニップ幅を広くする必要がある。ニップ幅を広くするため、従来のローラ定着装置では、定着ローラ、加圧ローラの大径化が避けられず、大型化に伴う熱容量の増大などにより、ウォーミングアップタイムが大幅に長くなる等の不具合があった。また、定着ローラ、加圧ローラを大径化すると、定着処理後の転写材の分離が困難になる。
この問題を解消するため、定着ベルトを用いて、加圧ローラにベルトを巻き掛ける接触領域によって加熱時間を延長する方法がある。この方法では、分離部のベルト支持ローラを小径化する事により分離の問題は解決するが、コート紙を用いた場合のブリスタを無くす事は出来ない。特に、コート紙表面の光沢に合わせて高光沢画像を得ようとした場合、高温で定着する必要があるため、ブリスタは避けられない現象であった。このブリスタを防止するため、定着前に予備加熱をする技術がある。
特許文献1の熱定着装置では、定着用加熱源とは別の発熱体を設けるもので、発熱体の熱エネルギーが逃げて無駄になる欠点がある。
特許文献2の定着装置では、定着ベルトを定着ニップ部の上流側の用紙搬送面近傍まで延ばして設置したものであるが、ブリスタに対する予備加熱の効果があるが、発熱体の熱エネルギーが逃げて無駄になる欠点がある。
本発明は、定着ベルトの加熱と、定着処理前の予備加熱とを有効に行い、且つ、無駄なエネルギー損失を低減し、定着処理を有効にする予備加熱が得られる定着装置を提供する事を目的とするものである。
上記の各目的は、以下の解決手段により達成される。
請求項1に記載の定着装置は、転写材上に形成された未定着トナー像を、定着ベルトと加圧ローラとが対向する定着ニップ部において加圧、加熱して定着する定着装置において、前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側で、前記転写材の未定着トナー像が形成された面に対向する側に、円筒状の透光性基体と該透光性基体の内部に配置されて熱線を放射する加熱部材とから成る透光性加熱ローラを回転可能に配置し、且つ、前記透光性加熱ローラの表面を前記定着ベルトの外周面に密接させることを特徴とするものである。
請求項2に記載の定着装置は、請求項1に記載の発明において、前記定着ベルトは、前記加熱部材から放射される熱線を吸収する熱線吸収層を有することを特徴とするものである。
請求項3に記載の定着装置は、請求項1に記載の発明において、前記透光性加熱ローラの透光性基体の表層に透光性のフッ素樹脂から成る耐熱離型層を設けたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の定着装置は、請求項1に記載の発明において、前記透光性加熱ローラは、前記転写材を連続通紙するとき、前記転写材間が前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側を通過する間は、熱線を放射させないように制御されることを特徴とするものである。
請求項5に記載の定着装置は、請求項1に記載の発明において、前記透光性加熱ローラと、前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側で、前記転写材の搬送面との間に、前記加熱部材から放射された熱線を反射させて前記定着ベルトを加熱させる光反射部材を配置し、前記光反射部材は、駆動手段により移動可能に支持され、定着処理時には、前記透光性加熱ローラと、前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側の前記転写材とが対向する位置から待避して、前記加熱部材から放射される熱線により前記転写材の未定着トナー像が形成された面を照射し、且つ、非定着処理時には、前記透光性加熱ローラと、前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側の前記転写材とが対向する位置に移動して、前記加熱部材から放射される熱線を反射して、前記定着ベルトを照射して加熱することを特徴とするものである。
請求項6に記載の定着装置は、転写材上に形成された未定着トナー像を、加熱ローラと内部押圧ローラを巻回する定着ベルトと、加圧ベルトとが圧接する定着ニップ部において加圧、加熱して定着する定着装置において、前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側で、前記転写材の未定着トナー像が形成された面に対向する側に、円筒状の透光性基体と該透光性基体の内部に配置されて熱線を放射する加熱部材とから成る透光性加熱ローラを回転可能に配置し、前記透光性加熱ローラの表面を前記定着ベルトの外周面に密接させ、前記加圧ベルトを、前記内部押圧ローラに前記定着ベルトを介して圧接する加圧ローラと、前記透光性加熱ローラより転写材搬送方向上流側に設けた支持ローラとを巻回させる構成としたことを特徴とするものである。
請求項7に記載の定着装置は、請求項6に記載の発明において、前記定着ベルトと前記加圧ベルトの少なくとも一方が、前記加熱部材から放射される熱線を吸収する熱線吸収層を有することを特徴とするを特徴とするものである。
請求項8に記載の定着装置は、請求項6に記載の発明において、前記加圧ベルトは、帯電手段により転写材と逆極性の電荷が印加されることを特徴とするものである。
請求項9に記載の定着装置は、加熱源を有する定着ローラと対向する加圧部材により定着ニップ部を形成し、転写材上の未定着トナー像を加圧、加熱して定着処理する定着装置において、前記定着ローラは、円筒状の透光性基体と、該透光性基体の内部に配置されて熱線を放射する加熱部材とから形成した透光性加熱ローラであり、前記加圧部材は、前記定着ローラを加圧する加圧ローラと、前記定着ローラより転写材搬送方向上流側に設けたローラとを巻回する加圧ベルトにより構成され、前記透光性加熱ローラの周囲で前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側に前記加熱部材による熱線を反射させる反射板を配置したことを特徴とするものである。
請求項10に記載の定着装置は、請求項9に記載の発明において、前記透光性基体の外層に透光性の耐熱離型層を形成したことを特徴とするものである。
請求項11に記載の定着装置は、請求項9に記載の発明において、前記加圧ベルトの外層に熱線吸収層を形成したことを特徴とするものである。
本発明の画像形成装置は、以上説明した構成により以下の効果が奏せられる。
請求項1に示す本発明の定着装置によれば、透光性加熱ローラを定着ニップ部の転写材搬送方向上流側で、転写材の未定着トナー像が形成された面に対向する側に配置し、透光性加熱ローラの表面を定着ベルトの外周面に密接させることにより、透光性加熱ローラから放射される熱線によって、未定着トナー像が定着処理前に予備加熱されるから、この予備加熱で転写材やトナー中の水蒸気を定着ニップ部の上流側で逃がしてブリスタを防止する事が出来る。
また、透光性加熱ローラから放射される熱線は、透光性基体を介して定着ベルトの外周面を加熱する事により、予備加熱の熱エネルギが有効に利用される。
また、定着ニップ部において高温加熱処理する事や、定着ニップ幅を大きくする事が不必要となり、高画質のカラープリントの高速処理が可能になる。
請求項2に示す本発明の定着装置によれば、定着ベルトは熱線吸収層を有するから、透光性加熱ローラから放射される熱線は、定着ベルトに有効に熱伝達される。
請求項3に示す本発明の定着装置によれば、透光性加熱ローラの透光性基体に表層に透光性のフッ素樹脂から成る耐熱離型層を設けた事により、定着ベルトに付着した紙粉やトナー等の異物が透光性基体に付着する事が防止される。
請求項4に示す本発明の定着装置によれば、透光性加熱ローラは、転写材が連続通紙するとき、転写材間が前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側を通過する間は、熱線を放射させないように制御する事により、透光性加熱ローラから放射される熱線が転写材間を通過して、転写材搬送ガイド板を過熱する事が防止される。
請求項5に示す本発明の定着装置によれば、透光性加熱ローラの加熱部材から放射された熱線を反射させる移動可能な反射板は、定着処理時には、透光性加熱ローラと、定着ニップ部の転写材搬送方向上流側の転写材とが対向する位置から待避して、加熱部材から放射される熱線により転写材の未定着トナー像が形成された面を照射し、非定着処理時には、透光性加熱ローラと、定着ニップ部の転写材搬送方向上流側の転写材とが対向する位置に移動して、加熱部材から放射される熱線を反射して、定着ベルトを照射して加熱する事により、透光性加熱ローラから放射される熱線が転写材搬送ガイド板を過熱する事が防止される。
請求項6に示す本発明の定着装置によれば、定着ニップ部において、透光性加熱ローラを巻回する定着ベルトと、加熱源を有する加圧ベルトとを圧接させる事によって、透光性加熱ローラから放射される熱線は、定着ニップ部の上流側に転写材が存在しないときには、加圧ベルトを加熱する。定着ニップ部に搬送される転写材は、上方の透光性加熱ローラと下方の加熱された加圧ベルトとにより熱せられて予備加熱されるから、ブリスタ防止効果が向上する。
請求項7に示す本発明の定着装置によれば、定着ベルトと加圧ベルトの少なくとも一方は熱線吸収層を有するから、透光性加熱ローラから放射される熱線は、定着ベルト、加圧ベルトの少なくとも一方に有効に熱伝達される。
請求項8に示す本発明の定着装置によれば、加圧ベルトに帯電手段により転写材と逆極性の電荷を印加する事により、転写材は加圧ベルトに静電的に密着されて搬送され、加熱された加圧ベルトの熱が転写材に均一に伝達されるから、予備加熱の効果が更に向上する。
請求項9に示す本発明の定着装置によれば、透光性加熱ローラの周囲で定着ニップ部の反射板搬送方向上流側に反射板を配置した事により、透光性加熱ローラの加熱部材による熱線は反射板により反射されて転写材を予備加熱するから、ブリスタ防止効果が向上する。
請求項10に示す本発明の定着装置によれば、透光性加熱ローラの透光性基体の外層に透光性の耐熱離型層を形成した事により、加圧ベルトに付着した紙粉やトナー等の異物が透光性基体に付着する事が防止される。
請求項11に示す本発明の定着装置によれば、加圧ベルトの外層に熱線吸収層を形成した事により、透光性加熱ローラから放射される熱線は、定着ベルトに有効に熱伝達される。
本発明の定着装置の予備加熱の効果により、熱効率向上による省電力、ウォーミングアップ時間の短縮、高速定着及び高画質の定着、安定化と耐用寿命の長いメンテナンス性に優れた定着装置を備えた画像形成装置が提供される。
特に、カラー画像形成装置の定着装置において、4色のトナー像を加熱定着してグラフィック画像、ピクチャー画像等を形成するとき、カラー画像に光沢を付与させるときに分離性を確保したまま、ブリスタ防止効果を向上する事が出来る。
以下、本発明に係る定着装置を図面によって説明する。
[定着装置の第1の実施の形態]
図1は、本発明の定着装置の第1の実施の形態を示す断面図である。
ベルト定着方式の定着装置10は、圧接して回転する一対の加圧部材である内部押圧ローラ1と外部加圧ローラ2、回転可能な加熱ローラ3、透光性加熱ローラ4、定着ベルト5等から構成されている。
内部押圧ローラ1は、基体1A、発泡シリコーンゴム層1B、耐熱離型層1Cから構成されている。例えば、STKM(機械構造用炭素鋼管)等のスチール材を用いた厚さ2〜5mmの円筒状の基体1Aと、基体1Aの外周面上に形成した肉厚1〜3mmの発泡シリコーンゴム層1Bと、発泡シリコーンゴム層1Bの外側に厚さ30〜100μmのPFA(パ−フルオロアルコキシ)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の耐熱離型層1Cから成る外径20〜50mmのローラである。
外部加圧ローラ2は、基体2A、耐熱弾性層2B、耐熱離型層2Cから構成されている。基体2Aは、例えば、STKM等のスチール材、又はアルミニウム合金材を用いた肉厚2〜5mmの金属パイプである。耐熱弾性層2Bは、基体2Aの外周面に厚さ2〜4mmのシリコーンゴム層を設けたものである。耐熱離型層2Cは耐熱弾性層2Bの外側に厚さ20〜50μmのPFA又はPTFE等チューブである。外部加圧ローラ2の内部には、外部加圧ローラ2を加熱する加熱部材H2が配置されている。
外部加圧ローラ2はバネ6により付勢されて、定着ベルト5を介して内部押圧ローラ1を押圧し、定着ニップ部Nを形成する。
加熱ローラ3は、基体3A、耐熱離型層3Bから構成されている。基体3Aはスチール又はアルミニウム合金材から成り、肉厚1〜3mmのパイプである。耐熱離型層3Bは基体3Aの外周面に厚さ10〜30μmのPFAから成るコーティング層を形成したものである。加熱ローラ3の内部には、加熱ローラ3を加熱する加熱部材H3が配置されている。
透光性加熱ローラ4は、円筒状の透光性基体4Aと、透光性基体4Aの内部に配置されて熱線を放射する加熱部材H4とから構成され、内部押圧ローラ1と外部加圧ローラ2が定着ベルト5を介して圧接する定着ニップ部Nの転写材搬送方向上流側で、転写材Sの未定着トナー像tが形成された面に対向する側に配置されている。透光性加熱ローラ4の透光性基体4Aの表面は定着ベルト5の外周面に密接している。透光性基体4Aは、外径25〜50mm、肉厚1〜3mmの耐熱性ガラス基体である。透光性基体4Aの表層には透光性のフッ素樹脂から成る透光性離型層4Cが形成されている。
定着ベルト5は、内部押圧ローラ1、加熱ローラ3、透光性加熱ローラ4の各外周面を巻回するエンドレスベルトである。
図2は定着ベルト5の層構成を示す部分拡大断面図である。
定着ベルト5は可撓性基体5A、耐熱弾性層5B、耐熱離型層5Cから構成されている。可撓性基体(熱線吸収層)5Aは、厚さが50〜100μmの弾性を有するステンレス鋼、ニッケル合金、ポリアミドイミド(PAI)の何れかで形成される。耐熱弾性層5Bは、可撓性基体5Aの外周面に、厚さ100〜300μmのシリコーンゴムを被覆したものである。耐熱離型層5Cは、耐熱弾性層5Bの表面に、厚さ25〜50μmのPFA又はPTFE等をコーティング加工して被覆したものである。
定着ベルト5の表面温度は、温度センサTSによって検知され、図示しない温度制御手段により所定温度範囲内にに維持される。
内部押圧ローラ1、加熱ローラ3、透光性加熱ローラ4、定着ベルト5は、図示しない駆動手段により駆動される。
定着ベルト5の下方には、ガイド板7が配置されている。図示しない搬送手段により定着装置10に搬送される転写材Sは、ガイド板7上を搬送され、透光性加熱ローラ4の加熱部材H4から放射される熱線Lによる輻射熱によって転写材S上のトナー像tが予備加熱された後、内部押圧ローラ1と外部加圧ローラ2とが圧接する定着ニップ部Nに送り込まれる。
転写材S上に形成されたトナー像tは、定着ニップ部Nにおいて、定着ベルト5により加熱、溶融されるとともに、バネ6により付勢された外部加圧ローラ2と内部押圧ローラ1とにより圧接されて転写材Sに定着される。
[定着装置の第2の実施の形態]
図3は、本発明の定着装置の第2の実施の形態を示す断面図である。なお、図3に使用されている符号について、図1と同じ機能を有する部分には、同符号を付している。また、前記の第1の実施の形態と異なる点を説明する。
ベルト定着方式の定着装置20は、図1に示す定着装置10の透光性加熱ローラ4と、定着ニップ部Nの転写材搬送方向上流側で、転写材Sの搬送面との間に駆動手段により移動可能な光反射部材8を配置したものである。駆動手段はモータM、ワイヤ8A、プーリ8Bから構成され、ワイヤ8Aの一端は光反射部材8に接続されている。
定着処理時には、モータMを駆動してプーリ8Bを回転させてワイヤ8Aを巻き上げ、光反射部材8を図示しない案内部材に沿って破線で示す左方位置に移動させ、透光性加熱ローラ4と、定着ニップ部Nの転写材搬送方向上流側の転写材Sとが対向する位置から待避して、加熱部材H4から放射される熱線Lにより転写材Sの未定着のトナー像tが形成された面を照射して予備加熱する。
非定着処理時には、モータMを逆転駆動して、光反射部材8を実線で示す右方位置に移動させ、透光性加熱ローラ4と、定着ニップ部Nの転写材搬送方向上流側の転写材Sとが対向する位置に移動して、加熱部材H4から放射される熱線Lを反射して、定着ベルト5を照射して加熱する。光反射部材8は、透光性加熱ローラ4の下方に転写材Sが存在しない非定着処理時、例えば、定着装置20のウオーミングアップ時や、連続通紙中の転写材S間が空いた時に、図示右方位置に設置される。
[定着装置の第3の実施の形態]
図4は、本発明の定着装置の第3の実施の形態を示す断面図である。なお、図4に使用されている符号について、図1と同じ機能を有する部分には、同符号を付している。また、前記の第1の実施の形態と異なる点を説明する。
ベルト定着方式の定着装置30は、転写材搬送路の上方に、図1で示した定着装置と同様な内部押圧ローラ1、加熱ローラ3、透光性加熱ローラ4を巻回する定着ベルト5が配置されている。
転写材搬送路の下方には、加熱ローラ31の基体32の外周面と、加圧ローラ34の外周面を巻回する加圧ベルト35が配置されている。
加熱ローラ31は、基体32、耐熱離型層33から構成されている。基体32はスチール又はアルミニウム合金材から成り、肉厚1〜3mmのパイプである。耐熱離型層33は基体3Aの外周面に厚さ10〜30μmのPFAから成るコ−ティング層を形成したものである。加熱ローラ31の内部には、加熱ローラ31を加熱する加熱部材H3が配置されている。
加圧ローラ34は図1で示した外部加圧ローラ2とほぼ同様の構成をなす。加圧ローラ34は図示しないバネにより付勢されて、加圧ベルト35,定着ベルト5を密接させ、内部押圧ローラ1を押圧し、定着ニップ部Nを形成する。
加圧ベルト35には、帯電手段36により転写材Sと逆極性の電荷が印加される。逆極性の電荷の印加により、転写材Sは加圧ベルト35に静電的に密着されて搬送され、加熱された加圧ベルト35の熱が転写材に均一に伝達されるから、予備加熱の効果が更に向上する。
[定着装置の第4の実施の形態]
図5は、本発明の定着装置の第4の実施の形態を示す断面図である。なお、図5に使用されている符号について、図4と同じ機能を有する部分には、同符号を付している。また、前記の第3の実施の形態と異なる点を説明する。
定着装置40は、転写材搬送路の上方に図1で示した透光性加熱ローラ4とほぼ同一の構成をなす透光性加熱ローラ41を配置し、転写材搬送路の下方に図4で示した加圧ベルト35を配置した構成をなすものである。
透光性加熱ローラ41は、耐熱性ガラスから成る円筒状の透光性基体42、透光性弾性層43、透光性離型層44から構成され、透光性加熱ローラ41の内部には、熱線を放射する加熱部材H6が配置された構成の定着ローラである。透光性弾性層43は透明なシリコーンゴムにより形成される。透光性離型層44は透明なPFA,PTFEにより形成される。
クリーニングローラ45は透光性離型層44に摺接して、透光性離型層4に付着した紙粉等の異物を除去して清掃する。
透光性加熱ローラ41の周囲で、定着ニップ部Nの転写材搬送方向上流側上方に、湾曲した反射面を有する反射板46を配置した。反射板46は加熱部材H6による熱線Lを反射させ、加圧ベルト35により搬送される転写材Sに形成されたトナー像tを照射する。トナー像tは熱線Lによって予備加熱された後、定着ニップ部Nにおいて転写材S上に加熱定着される。
本発明の定着装置の第1の実施の形態を示す断面図。 定着ベルトの層構成を示す部分拡大断面図。 本発明の定着装置の第2の実施の形態を示す断面図。 本発明の定着装置の第3の実施の形態を示す断面図。 本発明の定着装置の第4の実施の形態を示す断面図。
符号の説明
1 内部押圧ローラ
2 外部加圧ローラ
3 加熱ローラ
4 透光性加熱ローラ
4A 透光性基体
4C 透光性離型層
5 定着ベルト
8 光反射部材
10,20,30,40 定着装置
31 加熱ローラ
34 加圧ローラ
35 加圧ベルト
36 帯電手段
41 透光性加熱ローラ
45 クリーニングローラ
46 反射板
H2,H3,H4,H5,H6 加熱部材
L 熱線
M モータ
N 定着ニップ部
S 転写材
t トナー像

Claims (11)

  1. 転写材上に形成された未定着トナー像を、定着ベルトと加圧ローラとが対向する定着ニップ部において加圧、加熱して定着する定着装置において、
    前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側で、前記転写材の未定着トナー像が形成された面に対向する側に、円筒状の透光性基体と該透光性基体の内部に配置されて熱線を放射する加熱部材とから成る透光性加熱ローラを回転可能に配置し、且つ、前記透光性加熱ローラの表面を前記定着ベルトの外周面に密接させることを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトは、前記加熱部材から放射される熱線を吸収する熱線吸収層を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記透光性加熱ローラの透光性基体の表層に透光性のフッ素樹脂から成る耐熱離型層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記透光性加熱ローラは、前記転写材を連続通紙するとき、前記転写材間が前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側を通過する間は、熱線を放射させないように制御されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記透光性加熱ローラと、前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側で、前記転写材の搬送面との間に、前記加熱部材から放射された熱線を反射させて前記定着ベルトを加熱させる光反射部材を配置し、前記光反射部材は、駆動手段により移動可能に支持され、定着処理時には、前記透光性加熱ローラと、前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側の前記転写材とが対向する位置から待避して、前記加熱部材から放射される熱線により前記転写材の未定着トナー像が形成された面を照射し、且つ、非定着処理時には、前記透光性加熱ローラと、前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側の前記転写材とが対向する位置に移動して、前記加熱部材から放射される熱線を反射して、前記定着ベルトを照射して加熱することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  6. 転写材上に形成された未定着トナー像を、加熱ローラと内部押圧ローラを巻回する定着ベルトと、加圧ベルトとが圧接する定着ニップ部において加圧、加熱して定着する定着装置において、
    前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側で、前記転写材の未定着トナー像が形成された面に対向する側に、円筒状の透光性基体と該透光性基体の内部に配置されて熱線を放射する加熱部材とから成る透光性加熱ローラを回転可能に配置し、前記透光性加熱ローラの表面を前記定着ベルトの外周面に密接させ、前記加圧ベルトを、前記内部押圧ローラに前記定着ベルトを介して圧接する加圧ローラと、前記透光性加熱ローラより転写材搬送方向上流側に設けた支持ローラとを巻回させる構成としたことを特徴とする定着装置。
  7. 前記定着ベルトと前記加圧ベルトの少なくとも一方は、前記加熱部材から放射される熱線を吸収する熱線吸収層を有することを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記加圧ベルトは、帯電手段により転写材と逆極性の電荷が印加されることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  9. 加熱源を有する定着ローラと対向する加圧部材により定着ニップ部を形成し、転写材上の未定着トナー像を加圧、加熱して定着処理する定着装置において、
    前記定着ローラは、円筒状の透光性基体と、該透光性基体の内部に配置されて熱線を放射する加熱部材とから形成した透光性加熱ローラであり、前記加圧部材は、前記定着ローラを加圧する加圧ローラと、前記定着ローラより転写材搬送方向上流側に設けたローラとを巻回する加圧ベルトにより構成され、前記透光性加熱ローラの周囲で前記定着ニップ部の転写材搬送方向上流側に前記加熱部材による熱線を反射させる反射板を配置したことを特徴とする定着装置。
  10. 前記透光性基体の外層に透光性の耐熱離型層を形成したことを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記加圧ベルトの外層に熱線吸収層を形成したことを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
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