JP2011059574A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着装置のフリッカを防止するとともにウォームアップ時間を短縮することが可能な定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】カーボンヒータ5の発熱強度分布の2方向への赤外線指向性を利用して、カーボンヒータ5の赤外線D2の一方で定着ローラ3を加熱すると共に、もう一方の赤外線D1で透明な加熱ローラ4を介して定着ベルト2を加熱することによって、良好な熱効率で定着ローラ3と定着ベルト2を加熱することが可能となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真技術を利用した複写機やプリンタなどの画像型性装置に使用される定着装置に係り、特に、定着装置のウォームアップ時間を短縮することが可能な定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式による画像形成装置では、記録材としての用紙に未定着のトナー像を定着させるために、内部に熱源を有する加熱ローラと、定着ローラと、該加熱ローラと定着ローラ間に張架された定着ベルトと、定着ベルトを介して定着ローラを押し付ける加圧ローラとを備えた定着装置が広く利用されている。このような定着装置における加熱ローラとしては、通常、例えばアルミニウムなどの金属芯金により構成されており、この芯金の内部の熱源としてはハロゲンヒータランプが用いられている。
しかしながら、上記の一般的な定着装置では、以下の2つの問題がある。一つは、ハロゲンヒータランプを点灯させた場合に、通電開始と同時に大きな突入電流が流れ、その点灯回路に大きな電圧変動が起こり、その結果ハロゲンヒータランプと共通の電源系統に接続された照明機器などにフリッカ(人間が感じる「ちらつき感」)が発生するという問題である。二つめの問題は、定着ベルト表面が所定の温度に昇温してトナーを用紙に定着させることが可能となるまでのウォームアップ時間が長くなるという問題である。なぜなら、この方式では、ハロゲンヒータランプのフィラメントから放出される赤外線は、加熱ローラの金属芯金内面を加熱するために使用されているために、ハロゲンヒータランプからトナーへの熱の伝達が、ハロゲンランプヒータ→加熱ローラの金属芯金内面→金属芯金の熱伝導→定着ベルト→トナーと多くの経路を経た間接的であるために、最終的なトナーを加熱するまでに時間を要するようになる。
そこで、例えば、特許文献1においては、加熱定着ローラの芯金内部に、熱源として、低温時におけるカーボン発熱体の抵抗値が大きいために、ランプの点灯に伴う突入電流がきわめて小さいカーボンランプヒータを用いることでフリッカを低減するとともに、カーボンランプヒータから放射される赤外線に対して高い吸収率を有する赤外線吸収材料で加熱定着ローラを形成することでウォームアップ時間を短縮する構成が提案されている。しかしながら、この特許文献1記載のものでは、トナーを加熱する加熱手段と共に、加圧ローラによって押圧されて、トナーに加圧力を付与する加圧手段としても機能する加熱定着ローラのために、芯金として所定の機械的強度が要求されて比較的厚手の芯金が使用される。その結果、トナーを加熱する定着ローラの外周面を所定温度までに加熱するには、比較的長時間を要することになり、ウォームアップ時間の短縮には限界がある。
また、特許文献2では、発熱体をガラス管内に封入したカーボンヒータの当該ガラス管(ランプ素管)を加熱定着ローラとして使用し、カーボンヒータからの赤外線によって直接、用紙上のトナー像を加熱する構成が提案されている。しかしながら、この特許文献2記載のものでは、前記ガラス管の外周面にトナーが被着し易く、所謂、高温オフセットが発生し易いという問題がある。特に、坪量60g/m2以下の薄紙においては、溶融したトナーの粘着によって用紙ごと加熱定着ローラへ巻きついてしまう用紙ジャムを招くこととなる。
また、特許文献3では、定着ローラの外周面の近傍にカーボンヒータを配設して、このカーボンヒータによって定着ローラの外周面を加熱することによってウォームアップ時間の短縮を図ることが提案されている。しかしながら、この特許文献3記載のものでは、定着ローラとして、トナーを溶かし用紙に定着させるために、用紙を挟圧する加圧ローラとのニップを持たせる必要がある。このため、この定着ローラでは、厚いゴム層を有して加圧ローラを押付けることで、ニップ部を形成するが、厚いゴム層があることで、熱容量が増え、温度を安定させることが難しくなり、ウォームアップ時間の短縮と画像品質の確保は、困難である。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、定着装置のフリッカを防止するとともにウォームアップ時間を短縮することが可能な定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、無端状の定着ベルトと、当該定着ベルトを張架して当該定着ベルトを加熱する加熱ローラと、前記定着ベルトを張架して当該定着ベルトを介して記録材を加圧ローラと共に加圧する定着ローラとを備えた定着装置において、前記定着ベルトは、少なくとも、透明管からなる前記加熱ローラの当該定着ベルトの巻きつけ面と前記定着ローラの当該定着ベルトの非巻き付け外周面との間に配設されるカーボンヒータの一方の発熱面によって加熱された前記加熱ローラと当該カーボンヒータの他方の発熱面によって加熱された前記定着ローラとによって加熱され、前記定着ローラに巻き付けられた前記定着ベルトとの接点間を結ぶ第1基準線に対する前記カーボンヒータの発熱面の角度θ、前記加熱ローラに巻きつけられた前記定着ベルトの当該加熱ローラとの接点間を結ぶ第2基準線に対する前記カーボンヒータの発熱面の角度をβとした時に、当該θ及びβの少なくとも一方を、−30°〜+30°の範囲内となるように当該カーボンヒータの発熱面を配設させたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の定着装置において、前記θ及びβの少なくとも一方が0°になるように、前記カーボンヒータの発熱面を配設したことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2記載の定着装置において、前記加熱ローラは、透明石英ガラス管で構成され、当該透明石英ガラス管の外周面に巻き付けられた定着ベルトが前記カーボンヒータによって当該透明石英ガラス管を通じて加熱されることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の定着装置において、前記カーボンヒータは、前記二つの発熱面を有する発熱体を封入するガラス管で構成され、当該ガラス管の外周面を前記定着ローラの非巻き付け外周面に当接させることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の定着装置において、前記カーボンヒータは、前記二つの発熱面を有する発熱体を封入するガラス管で構成され、当該ガラス管の外周面を前記定着ベルトの内周面に当接させることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の定着装置において、前記加熱ローラは、前記二つの発熱面を有する発熱体を封入するガラス管で構成されたカーボンヒータであり、当該ガラス管に前記定着ベルトを張架したことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の定着装置において、前記加熱ローラの前記定着ベルトの巻き掛け角度を少なくとも100°にすることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項記載の定着装置において、前記定着ローラの外周面および前記定着ベルトの内周面は、耐熱性の赤外線吸収材料で構成されていることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項記載の定着装置において、前記加圧ローラ及びと前記加熱ローラの温度をそれぞれ検知する温度検知手段を配設し、当該温度検知手段によって検知された前記加圧ローラ及び前記加熱ローラの温度に基づいて、前記カーボンヒータの発熱量を制御することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項9記載の定着装置において、前記加圧ローラの温度検知に基づいて前記定着ベルトの温度を可変にすることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項記載の定着装置において、前記加圧ローラと前記定着ローラにより形成されたニップ近傍に前記記録材を案内する入り口ガイドを配設したことを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項1乃至11のいずれか1項記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置としたものである。
本発明によれば、定着ベルトは、少なくとも、透明管からなる加熱ローラの当該定着ベルトの巻きつけ面と定着ローラの当該定着ベルトの非巻き付け外周面との間に配設されるカーボンヒータの一方の発熱面によって加熱された前記加熱ローラと当該カーボンヒータの他方の発熱面によって加熱された前記定着ローラとによって加熱され、前記定着ローラに巻き付けられた前記定着ベルトとの接点間を結ぶ第1基準線に対する前記カーボンヒータの発熱面の角度θ、前記加熱ローラに巻きつけられた前記定着ベルトの当該加熱ローラとの接点間を結ぶ第2基準線に対する前記カーボンヒータの発熱面の角度をβとした時に、当該θ及びβの少なくとも一方を、−30°〜+30°の範囲内となるように当該カーボンヒータの発熱面を配設させたことによって、定着装置のフリッカを防止するとともにウォームアップ時間を短縮することが可能な定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明による一実施形態に係わる電子写真装置の概略構成を示す断面図である。 本発明による実施例1に係る定着装置の概略断面図である。 図2の定着装置で使用される定着ベルトの断面図である。 図2の定着装置で使用されるカーボンヒータの断面図である。 定着ベルトの加熱温度を一定になるように温度制御した際の定着ベルト、用紙、加圧ローラの温度変化状態をグラフで示す図である。 本発明による実施例1に係る温度制御法で定着ベルトの温度制御を行なった場合の定着ベルト、用紙、加圧ローラの温度変化状態をグラフで示す図である。 本発明による実施例2に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。 本発明による実施例3に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。 本発明による実施例4に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、本発明による一実施形態に係る画像形成装置である電子写真装置の概要について、図1に基づいて説明する。
図1は、本発明による一実施形態に係わる電子写真装置の概略構成を示す断面図である。図1において、装置中央部に、一方が回転駆動する支持ローラ17A、17Bに張架された無端状の転写ベルト18が配置されており、転写ベルト18は、一方が回転駆動する支持ローラ17A、17Bの回転駆動によって、矢印A方向に移送され、記録材としての用紙Pを矢印A方向に移送するようになっている。転写ベルト18の上面には、シアン、マゼンタ、イエロー、黒のトナー像を作像する作像装置22C、22M、22Y、22Kが配置されている。
これらの作像装置22C、22M、22Y、22Kは、図示しない駆動モータによって回転駆動されるドラム状の感光体19C、19M、19Y、19Kと、これらの感光体19C、19M、19Y、19Kの表面を一様に帯電させる帯電ローラ20と、感光体19C、19M、19Y、19K上に形成された静電潜像にシアン、マゼンタ、イエロー、黒の各トナーを供給して、当該静電潜像をシアン、マゼンタ、イエロー、黒のトナー像に現像する現像装置21C、21M、21Y、21Kとを備えている。
さらに、転写ローラ25によって、感光体19C、19M、19Y、19K上に形成されたシアン、マゼンタ、イエロー、黒のトナー像を用紙P上に転写後に感光体19C、19M、19Y、19K上に残存するトナーを感光体19C、19M、19Y、19K表面から除去、クリーニングするクリーニング装置27を備えている。
また、それら作像装置22C、22M、22Y、22Kの上方には、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の画像情報に応じた露光LC、LM、LY、LKを感光体19C、19M、19Y、19Kの表面に照射して、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の画像情報に応じた静電潜像を感光体19C、19M、19Y、19K上に形成する露光手段23が配置されている。また、転写ベルト18の下流(図の左方)には、用紙P上に転写されたトナー像を用紙P上に定着する定着装置15と、このようにして定着された用紙Pを排出する用紙排出手段24が配置されている。電子写真装置下部には、所定サイズの用紙Pを積層して溜めておく用紙保持手段16、用紙供給手段17及びレジストローラ26が配置されている。
このような構成において、帯電ローラ20は、各作像装置22K〜22C毎に感光体19C、19M、19Y、19Kの表面を一様に帯電させる。次に、パソコン、イメージスキャナなどによる画像、文字の情報を露光手段23によりドット単位で露光が行われ、一様に帯電された感光体19C、19M、19Y、19Kの表面に静電潜像を形成させる。
その後、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の画像情報に応じた静電潜像は、現像装置21C、21M、21Y、21Kによりシアン、マゼンタ、イエロー、黒のトナーが供給、現像されることでそれぞれの感光体19C、19M、19Y、19K上に各色のトナー像として可視化される。
さらに、感光体19C、19M、19Y、19K上のトナー像形成にあわせて、用紙供給手段17によって用紙保持手段16から繰り出された用紙Pがレジストローラ26によってタイミングをあわせて転写ベルト18に搬送される。そして、転写ベルト18上に静電気によって保持された用紙Pは、転写ベルト18の移送と共に、各作像装置の感光体19C、19M、19Y、19Kと順次接触し、転写ローラ25から転写バイアスが印加されることによって、各感光体19C、19M、19Y、19K上に形成された各色のトナー像が用紙P上に積重して転写されることで、用紙P上に4色のカラートナー像が形成される。このようにしてカラートナー像が転写された用紙Pは、転写ベルト18から定着装置15に運ばれ、用紙P上のカラートナー像は、定着装置15で、後述するように、加熱、加圧されて用紙P上に定着され、用紙排出装置23にて排出される。
一方、上記のようにして、用紙P上にトナー像を転写した感光体19C、19M、19Y、19K上に残存したトナーは、クリーニング装置27で除去され、クリーニングされた感光体19C、19M、19Y、19Kは、初期状態に戻って、次の作像動作に備え、同様にして作像動作が繰返される。
次に、本発明における特徴部分である電子写真装置における定着装置について図2〜図4に基づいて説明する。図2は、本発明による実施例1に係る定着装置の概略断面図である。図3は、図2の定着装置で使用される定着ベルトの断面図である。図4は、図2の定着装置で使用されるカーボンヒータの断面図である。
実施例1に係る定着装置15は、加圧ローラ1、定着ベルト2、定着ローラ3、加熱ローラ4、カーボンヒータ5、温度検知手段6A、6B、入り口ガイド7、出口ガイド8を備えている。
加圧ローラ1は、図2に示すように、厚さ4.5mm、直径23mmの炭素鋼芯金1a上にシリコンゴムからなる厚さ3.5mmの弾性層1b及び弾性層1b上に形成されるPFA(四弗化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合)からなる厚み30μmの離型層1cを有している。そして、加圧ローラ1は、用紙Pと共に定着ベルト2を定着ローラ3に対して押圧し、図示していない駆動手段により矢印B方向へ回転し、この回転駆動力によって定着ベルト2が矢印C方向に従動回転するようになっている。
定着ベルト2は、図3に示すように、基材層2a、弾性層2b及び離型層2cの三層構造である。そして、厚さ70μm、外径φ45mmの無端状のポリイミドからなる基材層2aの表面に、トナー画像の画質向上と画質安定化させるために、弾性層2bとして厚さ200μmのシリコンゴム層を設け、さらにトナーとの離型性を確保するため、厚さ30μmのPFA(四弗化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)で構成する離型層2cが形成されている。そして、定着ベルト2は、内接する定着ローラ3と加熱ローラ4で支持、張架されている。また、定着ローラ3及び加熱ローラ4の外周面と内接する定着ベルト2の基材層2aは、後述するように、カーボンヒータ5によって加熱された際に、カーボンヒータ5からの赤外線を吸収して熱効率を上げるように、カーボンブラック等の赤外線吸収部材が混入されている。
定着ローラ3は、図2に示すように、ステンレス等の芯金3a上にシリコンゴム等の耐熱性の弾性部材で形成された弾性層3bを有しており、この弾性層3bの外周面の一部3b1に定着ベルト2を巻き付けて、定着ベルト2を張架している。そして、定着ローラ3と対向して配置されている加圧ローラ1と共に、定着ベルト2及び用紙Pを挟持して、用紙P上に形成されたトナー像10を定着させるためのニップ部Nを形成している。
また、弾性層3bは、カーボンブラック等の赤外線吸収部材が混入されており、後述するように、定着ベルト2が巻きつけられていない非巻き付け外周面3b2にカーボンヒータ5から赤外線を照射された際に、効率良くカーボンヒータ5の赤外線を吸収して弾性層3bの外周面を加熱して熱伝達により定着ベルト2へ熱を伝えるようになっている。
加熱ローラ4は、図2に示すように、円筒状の中空の透明な石英ガラス管であり、定着ベルト2を回転可能に支持するようになっている。また、定着ベルト2が加熱ローラ4の外周面4aに少なくとも100°巻きつくことで、定着ベルト2を安定して搬送できると共に、後述するように、加熱ローラ4の内部に配設されたカーボンヒータ5によって定着ベルト2を効率よく加熱可能なようになっている。
入り口ガイド7は、図2に示すように、用紙Pと接して加圧ローラ1と定着ローラ3により形成されるニップ部Nに用紙Pを案内するように配置される。そして、このようにニップ部Nの近傍に入り口ガイド7を配設することにより、入り口ガイド7の下方と加圧ローラ1との間に形成される空間内に、温度検知手段6Bを配置することが可能となり、ニップ部Nの近傍の加圧ローラ1の温度検知を可能としている。これにより、ニップ部Nに突入する用紙Pが不用意に温度検知手段6Bに当接して破損、故障することを減少でき、しかも、ニップ部Nにおける検知温度誤差を小さくして、後述するように、精度良く定着ベルトの加熱温度を制御して画質を安定させることができる。
この実施例1においては、円筒状の透明なガラス管4bからなる加熱ローラ4の中心部内にカーボンヒータ5を配設している。カーボンヒータ5は、図4に示すように、2つの平坦な発熱面5aA、5aBを有する加熱ローラ4の軸方向に延びた板状のカーボン発熱体5aと、このカーボン発熱体5aを収容する円筒状の石英ガラス管5bで構成されており、石英ガラス管5bの内部にアルゴンガスが封入されて形成されている。
そして、カーボンヒータ5の発熱強度分布は、図4に示すように、カーボン発熱体5aから石英ガラス管5bの径方向で2方向に広がる傾向を持っており、図中の矢印D1、D2で示すようにカーボンヒータ5の赤外線放射指向性を有している。即ち、カーボン発熱体5aの発熱面5aA、5aBの幅方向中心に対して垂直方向に高い発熱強度を有している。なお、符号5aA1、5aA2、5aB1、5aB2は、等発熱強度線を示している。
本発明においては、このカーボンヒータ5の発熱強度分布の2方向への赤外線指向性を利用して、カーボンヒータ5の一方の赤外線D2で定着ローラ3を加熱すると共に、もう一方の赤外線D1で透明な加熱ローラ4を介して定着ベルト2を加熱することによって、良好な熱効率で定着ローラ3と定着ベルト2を加熱することが可能となっている。このようにして定着ベルト2を加熱することにより、熱容量の少ない定着ベルト2の表層を素早く温めることが可能となり、ニップ部Nで用紙Pにトナーを定着するために必要な温度に迅速にすることができるため、ウォームアップの時間を短縮させることが可能となる。
このような定着ベルトによるトナーの加熱方式は、ベルト定着装置としてすでに知られているが、従来のベルト定着方式の構成では、ニップ部Nでトナーを加熱と加圧する機能を分離することで、ニップ部Nを形成する定着ローラ3に熱源が備えられていない。そのため、定着ベルト2が停止と回転を行なうことで定着ベルト2に温度ムラが発生する場合があった。そのために、用紙Pを搬送させずに定着ベルト2を空転させたり、ヒータを増やすことで対応していたが、ウォームアップの時間が長くなるだけでなく、コストアップになってしまう問題がある。
本発明においては、定着ベルト2の加熱ローラ4による加熱に加えて、外周面が加熱された定着ローラ3によっても同時にニップ部Nを加熱するため、ニップ部Nに熱源があるのとほぼ同じ効果が得られることになる。その結果、定着ベルト2の停止と回転に伴うベルト温度ムラを短時間で安定させることが可能となり、しかも、安価な構成でウォームアップの時間を短縮できる。また、通紙によりトナー像を用紙Pに定着させるために、トナーや用紙Pに熱を奪われ、定着ベルト2の温度が低下するが、ニップ部Nに熱源があると定着ベルト2の温度低下を抑えることが可能となり、画像品質が安定向上する。特に、連続通紙では、高速になればなるほど、用紙と用紙の間隔が短くなり、ニップ部Nに温度供給をする時間が短くなることから画像品質の確保が困難になるため、ニップ部Nに熱源を持つということの効果が大きくなる。
このように、カーボンヒータ5によって加熱ローラ4と定着ローラ3とを同時に加熱するには、カーボンヒータ5を加熱ローラ4の定着ベルト2の巻きつけ面4a1と、定着ローラ3の定着ベルト2の非巻きつけ面3b2との間に配設し、カーボンヒータ5のカーボン発熱体5aから放射される赤外線が、加熱ローラ4の定着ベルト2の巻きつけ面4a1と、定着ローラ3の定着ベルト2の非巻きつけ面3b2とに同時に照射されるように設置すればよい。
具体的には、図2に示すように、板状のカーボン発熱体5aの発熱面5aA及び5aBの配置が、点線で示すように、定着ローラ3に巻きついた定着ベルト2の定着ローラ3の外周面と接線となる接点X1とX2を結ぶ第1基準線S1と発熱面5aAとのなす角度を第1の角度(θ)とし、加熱ローラ4に巻きついた定着ベルト2の加熱ローラ4の外周面と接線となる接点Y1とY2を結ぶ第2基準線S2と発熱面5aBとのなす角度を第2の角度(β)としたときに、角度θ及び角度βの少なくとも一方が−30°〜+30°の範囲の角度となるようにカーボンヒータ5を配設すると、適切かつ効果的に加熱ローラ4の定着ベルト2の巻きつけ面4a1、又は、定着ローラ3の定着ベルト2の非巻きつけ面3b2をカーボンヒータ5によって加熱することが可能となる。その結果、ニップ部Nにおける昇温を迅速に行なうことが可能となり、ウォームアップ時間の短縮を図ることが可能となる。
特に、角度θ又は角度βが0°、即ち、第1基準線S1又は第2基準線S2に対して平行となるようにカーボン発熱体5aを配設した場合(図2の実線で記載した配置)には、加熱ローラ4の定着ベルト2の巻きつけ面4a1、又は定着ローラ3の定着ベルト2の非巻きつけ面3b2に対して最も効果的に赤外線を照射することが可能となるので好適である。また、角度θと角度βの両方が、−30°〜+30°の範囲となるように、カーボン発熱体5aを配設した場合には、カーボン発熱体5aの赤外線を2方向に遠くまで伝え、熱を与えられる面積が広く、効率よく熱を伝達することができるので好ましい。
この実施例1においては、図2に示すように、カーボンヒータ5を透明な円筒状のガラス管からなる加熱ローラ4の中心部に配置し、カーボン発熱体5aは、その発熱面5aA及び5aBと第1基準線S1及び第2基準線S2に対する角度θと角度βは、それぞれ0°となるように設定されている。従って、カーボンヒータ5によって、加熱ローラ4の定着ベルト2の巻きつけ面4a1、及び定着ローラ3の定着ベルト2の非巻きつけ面3b2に対して最も効果的に赤外線を照射することが可能となる。
次に、本実施例1における定着装置15のカーボンヒータ5の温度制御について、図2、図5及び図6を用いて説明する。図5は、定着ベルトの加熱温度を一定になるように温度制御した際の定着ベルト、用紙、加圧ローラの温度変化状態を示すグラフ図である。図6は、本発明による実施例1に係る温度制御法で定着ベルトの温度制御を行なった場合の定着ベルト、用紙、加圧ローラの温度変化状態を示すグラフ図である。なお、図5及び図6において、曲線30及び曲線334は、定着ベルトの温度変化状態を示し、曲線31及び曲線34は、用紙の温度変化状態を示し、曲線32及び曲線35は、加圧ローラの外周面の温度変化状態を示す曲線である。
この実施例1における定着装置15においては、図2に示すように、サーミスタ等の温度検知手段6A、6Bを2箇所に設ける。1つ目は、加熱ローラ4に巻き付けられた定着ベルト2の表面に当接するように配置する。2つ目は、入り口ガイド7に対して角度αなすように加圧ローラ1の外周面に当接するように配置する。このように配置した2つの温度検知手段6A、6Bを用いて、カーボンヒータ5の発熱を制御するようにしている。
まず、カーボンヒータ5の発熱制御を、加熱ローラ4に巻き付けられた定着ベルト2の表面に当接する温度検知手段6Aのみによって行なった場合について図5に基づいて説明する。
図5では、連続通紙において定着ベルト2の温度を温度検知手段6Aによって検知し、この検知された温度から定着ベルト2の温度が一定になるように制御した場合の温度と時間の関係を表したものである。定着ベルトの温度(曲線30)は、温度検知手段6Aによる制御により一定に保たれているが、加圧ローラ1の外周面の温度(曲線32)と、ニップ部Nを通過した直後の用紙Pの温度(曲線31)は、矢印E1で示すように、用紙Pがニップ部Nを通過するごとに低下していることがわかる。
加圧ローラ1には、熱源がないため用紙Pのニップ部Nを通過した際に用紙Pに熱を奪われ温度が低下する。また、印刷速度の高速化により用紙Pの通過間隔が狭なっているため、定着ベルト2からの熱の受け渡しが不十分な状態で次の用紙Pが突入してくるため、加圧ローラ1の外周面の温度は低下し続ける。これにともない加圧ローラ1から用紙Pに伝わる熱も減少するため、用紙Pも温度も低下する。加圧ローラ1の温度と用紙Pの温度の低下により、トナーに十分な熱量が与えられずにトナー像の用紙に対する定着性が低下する。
そのため、この実施形態においては、温度検知手段6A、6Bを使用して、加熱ローラ4に巻き付けられた定着ベルト2の表面の温度だけでなく、加圧ローラ1のニップ部Nに近接する加圧ローラ1の外周面の温度を検知するようにして、これらの二つの検知温度に基づいて定着ベルト2の温度を補正するように制御している。
即ち、図6に示すように、温度検知手段6Bによって検知される加圧ローラ1の外周面の温度(曲線35)がほぼ一定値となる(矢印E2参照)ように、定着ベルト2の表面温度(曲線33)が上昇する(矢印E3参照)ようにカーボンヒータ5によって、加熱ローラ4と定着ローラ3を加熱するようにしている。具体的には、加圧ローラ1が用紙Pに熱を奪われて温度が低下すると、定着ベルト2の温度を上げることで、不足分を補うようにカーボンヒータ5をONさせて制御する。すると加圧ローラ1の温度低下がゆるやかになり、用紙Pの温度が一定となる。その結果、用紙P上のトナー像Tに十分な熱量を与えられるため、連続印字においても十分な定着性を確保することができる。
このように、本実施形態の定着装置においては、温度検知手段6A、6Bを定着ベルト2と加圧ローラ1の2箇所に設け温度制御することで、連続印字において十分な定着性を確保することができる。また、カーボンヒータ5からの赤外線を有効的に定着ローラ3と定着ベルト2に伝えることが可能となり、よりウォームアップを短縮できる。
次に、本発明による実施例2に係る定着装置について、図7に基づいて説明する。図7は、本発明による実施例2に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。
以下に、本発明による実施例2について説明する。なお、この実施例2にかかわる定着装置は、上述した実施例1にかかわる定着装置と同様の構成であり、同様の構成部分については、同一の符号を付してその説明は省略する。
この実施例2に係る定着装置15においては、図7に示すように、前述の図2で示す実施例1の定着装置と、加熱ローラ4の構造とカーボンヒータ5の配置関係が異なる。即ち、この実施例2においては、加熱ローラ4として、石英ガラスからなる中実状の円柱棒が使用されている。さらに、カーボン発熱体5aを石英ガラス管5b内に封入したカーボンヒータ5を、そのガラス管5bを定着ローラ3の定着ベルト2の非巻き付け外周面3b2に当接させ、カーボンヒータ5の発熱面5aA、5aBが、第1基準線S1及び第2基準線S2に対して0°となるように配設されている。従って、カーボンヒータ5のガラス管5bを定着ローラ3に接触させることで、カーボン発熱体5aから放射されて、ガラス管5bに吸収された熱を定着ローラ3に伝え、定着ローラ3の温度を上げて、ウォームアップの時間を短縮することが可能となっている。
また、定着ローラ3にカーボンヒータ5のガラス管5bを接触させることにより、通紙による定着ベルト2の温度低下を抑える効果がさらに期待でき、画像品質が前述の実施例1のものより安定向上する。特に、連続通紙では、高速になればなるほど、紙と紙の間隔が短くなり、ニップ部Nに温度供給をする時間が短くなることから画像品質の確保が困難になるため、ニップ部Nに熱源を持つということの効果がさらに大きくなる。
また、ニップ部Nに熱源を持たせるために、前述の特許文献3に示すように、定着ローラ3の外部にヒータを配置し、定着ローラ3の表面を温める方法では、この実施例2の場合のように、定着ローラ3の外周面にカーボンヒータ5を接触させるとオフセットトナーが付き汚染されるため、その汚染を取り除くクリーニング装置が必要になり、装置が大きくなってしまう。
また、前述の特許文献3の場合のように、非接触にすることでオフセットトナーが付き汚染されることはないが、定着ローラ3とヒータ5の距離を確保するため、スペースが必要になる。さらに、定着ローラ3に対して反対側にも発熱面があるため、外部に熱が出ない構成にする必要があり、反射板を使用するが、このような構成にすると、大きなスペースが必要になる。
これに対して、この実施例2においては、トナー当接面は、定着ベルト2であり、定着ローラ3ではないため、定着ローラ3にオフセットトナーはない状態でカーボンヒータ5を接触させて配置することができる。さらに、加熱ローラ3の内部に熱源を配置しないため、定着ベルト2を張袈する機能を適切に達成できれば良いために、加熱ローラ4のローラ径を小さくでき、装置のサイズも小さくすることができる。
次に、本発明による実施例3に係る定着装置について、図8に基づいて説明する。図8は、本発明による実施例3に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。
以下に、本発明による実施例3について説明する。なお、この実施例3にかかわる定着装置は、上述した実施例1にかかわる定着装置と同様の構成であり、同様の構成部分については、同一の符号を付してその説明は省略する。
この実施例3に係る定着装置15においては、図8に示すように、前述の図2で示す実施例1の定着装置と、加熱ローラ4として、カーボン発熱体5aを石英ガラス管5b内に封入したカーボンヒータ5自体を使用し、カーボンヒータ5のガラス管5bの外周面に定着ベルトを巻きつけている点で相違している。この場合、カーボンヒータ5の発熱面5aA、5aBが、第1基準線S1及び第2基準線S2に対して0°となるように配設されている。従って、カーボンヒータ5で定着ベルト2を張袈することで、透過しきれず透明石英のガラス管5bで吸収された熱を定着ベルト2に伝えることができる。これにより、前述の実施例11よりも多くの熱を定着ベルト2に伝えることができるため、短時間で温められ、ウォームアップ時間をさらに短縮することができる。
また、加熱ローラ3をカーボンヒータ5自体で構成することにより部品点数も減り、コストダウンになる。さらに、小スペースとなり、装置のサイズを小さくコンパクトにすることができる。
次に、本発明による実施例4に係る定着装置について、図9に基づいて説明する。図9は、本発明による実施例4に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。
以下に、本発明による実施例4について説明する。なお、この実施例4にかかわる定着装置は、上述した実施例2にかかわる定着装置と同様の構成であり、同様の構成部分については、同一の符号を付してその説明は省略する。
この実施例4に係る定着装置15においては、図9に示すように、前述の図7で示す実施例2の定着装置とカーボンヒータ5のガラス管5bを定着ローラ3の外周面3b2に当接させる代わりに、定着ベルト2の基材層と当接させている点で相違する。この場合、カーボンヒータ5の発熱面5aA、5aBが、第1基準線S1及び第2基準線S2に対して0°となるように配設されている。このように、定着ローラ3と加熱ローラ4の中間の位置で、カーボンヒータ5を定着ベルト2内側で接触させることによって、透過しきれず透明石英ガラス管5bで吸収された熱を定着ベルト2に効果的に伝えることができる。これにより、実施例1よりも多くの熱を定着ベルトに伝えることができるため、短時間で温められ、ウォームアップ時間をさらに短縮することができる。一方、片側の定着ベルト2に接触させるため、接触していない方の定着ベルト2の熱伝達は、実施例1よりも少なくなる。結果、実施例4は、実施例1と同等のウォームアップ時間の短縮が期待できる。
また、カーボンヒータ5を定着ベルト2の内側から当接させることにより、オフセットトナーの汚れをクリーニングする機構を設けなくて良いために、安価で装置サイズを小さくすることができる。
カーボンヒータ5の2方向に熱を遠くまで伝える性質により、熱を与えられる面積が広く、特にカーボンヒータ5の発熱面5aA、5aBの配置角度θおよびβの少なくとも一方が0°すなわち定着ローラおよび加熱ローラの少なくとも一方とカーボンヒータの発熱面が向かい合うように配置したとき効率がよい。
上記のように、実施例1および実施例4では、カーボンヒータ5を定着ローラ3と加熱ローラ4の中間に配置しているが、カーボンヒータ5の位置を変えることで表1に示すような傾向を示す。即ち、カーボンヒータ5の位置を定着ローラ3に近づけた場合、実施例2のようにウォームアップ時間の短縮は、実施例1より劣るが、連続印字時の画像品質は、向上するという傾向を示し、カーボンヒータ5の位置を加熱ローラ4に近づけた場合、実施例3のようにウォームアップ時間は、短縮するが、連続印字時の画像品質向上は、劣るという傾向を示す。このような傾向を考慮して、必要に応じたカーボンヒータ5の配置位置を選定すれば良い。

Figure 2011059574
(表1)
1 加圧ローラ、1a 芯金、1b 弾性層、2 定着ベルト、2a 基材層、2b 弾性層、2c 離型層、3 定着ローラ、3a 芯金、3b 弾性層、3b1 巻き付け外周面、3b2 非巻き付け外周面、4 加熱ローラ、4a 外周面、4b ガラス管、5 カーボンヒータ、5a カーボン発熱体、5aA、5aB 発熱面、5b ガラス管、6A、6B 温度検出手段、7 入り口ガイド、8 出口ガイド、15 定着装置、18 転写ベルト、19C、19M、19Y、19K 感光体、20 帯電ローラ、21C、21M、21Y、21K 現像装置、22C、22M、22Y、22K 作像装置、23 露光手段、25 転写ローラ、26 レジストローラ、27 クリーニング装置
特開2002−31974公報 特開2006−3630公報 特開2006−133471公報

Claims (12)

  1. 無端状の定着ベルトと、当該定着ベルトを張架して当該定着ベルトを加熱する加熱ローラと、前記定着ベルトを張架して当該定着ベルトを介して記録材を加圧ローラと共に加圧する定着ローラとを備えた定着装置において、
    前記定着ベルトは、前記加熱ローラの当該定着ベルトの巻きつけ面と前記定着ローラの当該定着ベルトの非巻き付け外周面との間に配設される、少なくとも透明管からなるカーボンヒータの一方の発熱面によって加熱された前記加熱ローラと当該カーボンヒータの他方の発熱面によって加熱された前記定着ローラとによって加熱され、前記定着ローラに巻き付けられた前記定着ベルトの当該定着ローラの外周面と接線となる接点間を結ぶ第1基準線に対する前記カーボンヒータの発熱面の角度を第1の角度、前記加熱ローラに巻きつけられた前記定着ベルトの当該加熱ローラの外周面と接線となる接点間を結ぶ第2基準線に対する前記カーボンヒータの板状のカーボン発熱体の発熱面の角度を第2の角度とした時に、当該θ及びβの少なくとも一方を、−30°〜+30°の範囲内となるように当該カーボン発熱体の発熱面を配設させたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    前記第1の角度及び第2の角度の少なくとも一方が0°になるように、前記カーボン発熱体の発熱面を配設したことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2記載の定着装置において、
    前記加熱ローラは、透明石英ガラス管で構成され、当該透明石英ガラス管の外周面に巻き付けられた定着ベルトが前記カーボンヒータによって当該透明石英ガラス管を通じて加熱されることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の定着装置において、
    前記カーボンヒータは、前記発熱体を封入するガラス管で構成され、当該ガラス管の外周面を前記定着ローラの非巻き付け外周面に当接させることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の定着装置において、
    前記カーボンヒータは、前記発熱体を封入するガラス管で構成され、当該ガラス管の外周面を前記定着ベルトの内周面に当接させることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の定着装置において、
    前記加熱ローラは、前記発熱体を封入するガラス管で構成されたカーボンヒータであり、当該ガラス管に前記定着ベルトを張架したことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載の定着装置において、
    前記加熱ローラの前記定着ベルトの巻き掛け角度を少なくとも100°にすることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項記載の定着装置において、
    前記定着ローラの外周面および前記定着ベルトの内周面は、耐熱性の赤外線吸収材料で構成されていることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項記載の定着装置において、
    前記加圧ローラ及びと前記加熱ローラの温度をそれぞれ検知する温度検知手段を配設し、当該温度検知手段によって検知された前記加圧ローラ及び前記加熱ローラの温度に基づいて、前記カーボンヒータの発熱量を制御することを特徴とする定着装置。
  10. 請求項9記載の定着装置において、
    前記加圧ローラの温度検知に基づいて前記定着ベルトの温度を可変にすることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項記載の定着装置において、
    前記加圧ローラと前記定着ローラにより形成されたニップ近傍に前記記録材を案内する入り口ガイドを配設したことを特徴とする定着装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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