JP2006308932A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト定着方式の定着装置を搭載したの画像形成装置において、待機中のベルト及び懸架部材の温度低下を防止する。
【解決手段】画像形成手段部で記録材P上に未定着トナー像tを形成させ、定着装置Fで定着させて画像形成物を出力する画像形成装置において、定着装置Fは、懸架部材3・4に掛け渡たされて回転し、記録材と接触して記録材上の未定着トナー像を加熱するエンドレスベルト5と、エンドレスベルトを加熱する第1のヒータ6と、エンドレスベルトの内側で、且つ懸架部材3・4の外側に配設されて、輻射熱を放射する第2のヒータ7を有し、画像形成装置の画像形成動作中と待機時とで第1と第2のヒータを切り替え、画像形成動作中は第1のヒータ6を用いて定着装置を加熱し、待機時は第2のヒータ7を用いて定着装置を加熱する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真複写機・プリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置として用いれば好適な画像加熱装置に関する。特に、ベルト方式の画像加熱装置に関する。
特許文献1のように、2本以上のローラ軸にエンドレス(無端)の定着ベルトを掛け渡し、該定着ベルトを誘導加熱で加熱し、該定着ベルトにより記録材上の未定着トナー像を加熱定着するベルト方式の定着装置(ベルト定着装置)が提案されている。
一般にこの種のベルト定着装置に用いられるベルトは、基層の厚みを100ミクロン前後と非常に薄く設定できるため、ベルトの熱容量を非常に小さく出来る。尚、従来の一般的なローラ対で定着する所謂ローラ定着装置に用いるローラは、ローラ自身で撓み等に対する強度を保証する必要があるため、基材(芯金)の厚みを0.5〜20mm以上に設定することが一般的である。
このようにベルト定着装置は、熱容量の小さいベルトを加熱すればよいため、定着装置が室温に冷やされた所謂朝一状態から画像形成可能温度まで定着装置を立ち上げる立上げ時間が従来の所謂ローラ定着に比べ短時間で行う事が出来るのは周知の通りである。
この種のベルト定着装置の朝一の立上げ動作について説明する。ヒータに電力投入とともに、ベルト全体を加熱するために、ベルトを回転する。数十秒の加熱時間でベルトが定着可能な所定の温度に達したことをトリガーに、未定着トナー像を載せた記録材を定着ニップ部に導入して挟持搬送させる。この定着ニップ部におけるベルトの熱とニップ部圧による加熱加圧でトナー像を溶融定着し、定着画像を得る。
しかしながら、このようなベルト定着装置では、熱容量の少ないベルトの一部を集中的に加熱する。そのため、画像形成が終了し、次の画像形成を開始するまでの所謂待機時(スタンバイ時)は、ベルトの駆動を停止すると、加熱部近傍以外のベルト並びにベルト支持軸が、熱源からの熱の供給が非常に受けづらくなる。そのため、急激に温度が低下する。待機モード開始から数十分程経過すれば、ベルトの非加熱部及び支持軸の温度はその雰囲気温度の近傍まで低下する。
このようにベルト及び、懸架部材が温度降下しているときに印字信号が入力されると、温度の低下したベルト支持軸がベルトの熱を奪う。そのため、ベルト温度をトナーを溶融定着可能な定着温度まで昇温するのに数十秒程度の復帰時間を要する。無論、加熱領域に入って無かった低温部のベルトの昇温にも、時間を要する。
したがって、印字信号が入力されても、ベルトが走行し始めてから或る期間は、ベルトが定着可能な温度の定常状態に回復するまでベルトを加熱空回転し、待機させる必要がある。このため、装置の使用を中断して待機モードにあるときにこれを解除してプリントするときには、最初の記録材を供給した後にベルトの表面温度の定常回復までの時間が費やされることになる。そのため、最初の1枚の記録材のプリントアウトまでの時間が大幅に遅れてしまう。
このように、従来のベルト定着装置では、ベルトが走行していない待機中の時間帯が長くなればなるほど、再起動時のベルトの表面温度の降下が激しい。これを回復させるまでに前回転時間を大きくとるか、さもなくば、ベルト温度がトナーの溶融定着可能な定着下限温度以下に割り込む前に画像形成を一時中断する等の手法で生産性を低下せざるを得ない、という問題がある。
この課題を解決するため、特許文献2の様に、待機時も定着ベルトの空回転を行うことでこれを解決する手法が提案されている。
特開平1−144084号公報 特開平10−312132号公報
しかしながら、待機中の空回転は、空回転時の駆動音が騒音となってユーザーに不快感を与える場合が多く、待機中の空回転をせずに待機時のベルト及びベルト支持軸を効率的に保温する技術が望まれている。
尚、特許文献2には、ベルトの支持軸を保温するために、各軸内にヒータを内包する構成が提案されている。しかし、次のようなデメリットが有る。。
1)前述の通り待機時にベルトを非回転に保つと、軸に非接触な部位のベルトの温度が待機中に低下してしまう。
2)軸の数だけヒータ及び制御装置を用意する必要がありコストが非常に高くなる。
3)各軸の内径をヒータを内包できるだけ大きく確保せざるを得ず、且つニップ圧に対する強度を確保するための肉厚を確保することを考慮すると装置が大型化せざるを得ない。
本発明の目的は、待機中の空回転をせずにベルト及びベルト支持軸を効率的に保温することで、待機時騒音を発生せずに、待機からの画像形成可能な温度までベルト温度を均一に短時間で上昇させ、プリント操作の効率低下を防止する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、記録材上の画像を加熱するためのエンドレスベルトと、このベルトを懸架する互いに対向配置された第1の懸架部材及び第2の懸架部材と、を有する画像加熱装置において、ベルトの回転が停止された待機時において第1の懸架部材と第2の懸架部材に向けて熱を輻射する指向性ヒータを有することを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、ベルトの回転が停止された待機中にエンドレスベルトや懸架部材を加熱し、待機時に空回転をせずに次回画像形成時のベルトの温度低下を防止することが出来る。
(1)画像形成装置例
図1は、本発明に従う画像加熱装置を定着装置として搭載した画像形成装置の一例の構成模式図である。この画像形成装置は電子写真方式を用いたレーザプリンタである。
51は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。52は帯電手段としての接触帯電ローラであり、回転する感光ドラム51の外周面を所定の極性・電位に一様に帯電処理する。53はレーザスキャナであり、外部ホスト装置(パソコン、イメージリーダ等)100から画像形成装置側の制御回路部54に入力する画像信号(時系列電気デジタル画素信号)に対応して変調したレーザー光を出力する。そのレーザー光により、回転する感光ドラム51の一様帯電処理面を走査露光Lする。これにより感光ドラム面に走査露光パターンに対応した静電潜像が形成される。55は現像装置であり、感光ドラム面の静電潜像をトナー像として反転現像または正規現像する。56は転写手段としての転写ローラであり、感光ドラムに対して所定の押圧力で接触して転写ニップ部Tを形成している。58は給紙カセットであり、シート状の記録材Pを積載収納してある。所定の制御タイミングにて給紙ローラ59が駆動される。これにより、給紙カセット58内の記録材Pが一枚分離給紙されて、レジストローラ60に送られる。レジストローラ60は記録材Pの斜行修正をするとともに、所定の制御タイミングで記録材Pを転写ニップ部Tに給送する。転写ニップ部Tに給送された記録材Pは転写ニップ部を挟持搬送されていく。転写ローラ56には記録材Pの先端部が転写ニップ部Tに進入してから記録材後端部が転写ニップ部を抜け出るまでの間所定の転写バイアスが印加される。これにより、転写ニップ部Tで挟持搬送されていく記録材Pの面に感光ドラム51面側のトナー像が順次に静電転写される。転写ニップ部Tを出た記録材Pは感光ドラム51面から分離されて定着装置Fに導入される。記録材分離後の感光ドラム面はクリーニング装置57により転写残トナー等の残留物の除去を受けて清浄面化され、繰り返して作像に供される。定着装置Fは導入された記録材P上の未定着トナー像を永久固着画像として加熱加圧定着する。定着装置Fを出た記録材Pは排出ローラ61で排紙トレイ62へ排出される。
図2は上記画像形成装置の動作行程図である。
a)前多回転動作
画像形成装置のメイン電源スイッチが投入されたときに実行させる装置始動動作である。メインモータを起動させて感光ドラム51を回転駆動させ、所定のプロセス機器について所定の始動動作を実行させる。
b)待機(待機)
所定の前多回転動作が終了したら、メインモータを停止させて、外部ホスト装置100から制御回路部54への印字信号(プリント開始信号)の入力待ちをしている状態時である。
c)前回転動作
外部ホスト装置100から制御回路部54へ印字信号が入力されたときに実行させる画像形成前動作である。メインモータを駆動させて感光ドラム51を回転駆動させ、所定のプロセス機器について所定の画像形成前動作を実行させる。この前回転動作は前多回転動作中に印字信号が入力したときには前多回転動作に引き続いて実行される。
d)画像形成動作
外部ホスト装置100から制御回路部54へ入力した画像信号に対応する画像を記録材Pに形成する作像動作である。所定の前回転動作の終了に引き続いて実行される。連続画像形成(連続プリント)モードの場合は1枚の記録材に対する画像形成動作が所定の設定画像形成枚数分繰り返して実行される。
e)紙間
連続画像形成モードにおいて一の記録材Pの後端部が転写ニップ部Tを通過した後、次の記録材Pの先端部が転写ニップ部Tに到達するまでの間の、転写ニップ部Tにおける記録材Pの非通紙状態時である。
f)後回転動作
設定された1枚または複数枚の記録材Pに対する画像形成動作の終了後に実行させる後動作である。画像形成動作の終了後もメインモータの駆動を所定の時間継続させ、所定のプロセス機器に所定の終了動作を実行させる。
g)待機
所定の後回転動作が終了したら、メインモータを停止させて、外部ホスト装置100から制御回路部54への次の印字信号の入力待ちをしている状態時である。次の印字信号が入力すると、再び上記の前回転動作、画像形成動作、後回転動作の動作サイクルが実行される。
メインモータは、感光ドラム、給紙機構部、現像装置、転写装置、定着装置、排紙機構部などを駆動する。
(2)定着装置F
図3は本実施例1における定着装置Fの要部の拡大横断側面図と制御系のブロック図である。この定着装置Fは電磁誘導加熱方式・ベルト加熱方式の定着装置である。以下の説明において、定着装置またはこれを構成している部材の長手方向とは記録材搬送路面内において記録材搬送方向に直交する方向に並行な方向である。また、幅または幅方向(短手方向)とは記録材搬送方向の寸法または記録材搬送方向に並行な方向である。上流側と下流側とは記録材搬送方向に関して上流側と下流側である。
1は定着ベルトユニット、2は加圧ベルトユニットである。この両ユニット1・2を上下に配設して圧接させることで定着ニップ部Nを形成させている。
定着ベルトユニット1において、3と4はエンドレスベルトを懸架する互いに間隔をあけてほぼ並行に対向配置された第一の懸架部材と第二の懸架部材としての、上流側と下流側の2本の軸(ローラ)である。5はこの両軸3・4間に掛け渡したエンドレス(無端)の定着ベルト(加熱回転体)であり、所定の張力が付与されている。6は定着ベルト5を加熱する加熱手段としての第1のヒータである。本実施例においては、この第1のヒータ6は定着ベルト5を電磁誘導加熱するコイル・アセンブリである。このコイル・アセンブリ6は加圧ベルトユニット2側とは反対側の定着ベルト外側において、上流側軸3と下流側軸4にまたがらせて配設してある。7は第2のヒータとしてのカーボンヒータである。このカーボンヒータ7は定着ベルト5の内側において、上流側軸3と下流側軸4との間に配設してある。
本実施例において、上流側軸3と下流側軸4には、ベルト駆動力を向上する目的で、厚さ0.3mm程度のSiゴム層(シリコーンゴム層)で外周面を被覆した、φ20mmステンレスの中実芯金ローラを用いた。
定着ベルト5は、基層(基材)として磁性材料(例えば、ニッケル、鉄、コバルト、あるいはそれらの複合材料等)を用い、その表面には、耐熱離型性層又は耐熱ゴム層が形成されている。ここで、磁性材料とは、本明細書中においては比透磁率が略100以上のものを指す。比透磁率の大きい磁性材料であると、誘導コイルにより発生する磁束を吸収して磁束密度が高くなり、効率のよい加熱を行うことができる。なお、定着ベルト5は、ニッケルあるいはニッケル・鉄合金を基材とした電気鋳造のベルトとするのが好ましい。ベルト面は画像に影響を与えやすいため無端のエンドレス状とするのが望ましく、ニッケルやニッケル・鉄合金であれば電気鋳造により磁性材料を基材とした加熱効率の良いエンドレスベルトを製造することが容易となり製造コストも低くできる。本実施例においては、厚さ約100μmのNi基層(ニッケル基層)の上に、厚さ約300μのSiゴム弾性層(シリコーンゴム層)、厚さ約30μmのフッ素樹脂離型層が形成されたφ40mmのエンドレスベルトを用いた。離型層側がベルト外面である。ベルト内面には、赤外光を高効率に吸収する赤外吸収層を設けることが好ましい。本実施例ではオキツモを内面に塗布した。定着ベルト5の熱容量は第一と第二の懸架部材である上流側と下流側の軸3・4よりも小さい。
第1のヒータとしてのコイル・アセンブリ6は、加圧ベルトユニット2側とは反対側の定着ベルト外側において、定着ベルト5の外面に対し、一定の距離だけ離間するように配置され、図示しない機械本体側あるいは定着装置の構造体に固定される。このコイル・アセンブリ6は、磁性体コア8と誘導コイル9とを備えている。磁性体コア8は、例えばフェライトコアや積層コアから形成されている。誘導コイル9は、例えば表面に融着層と絶縁層とを持つ銅線が複数回巻かれて構成されている。より具体的には、コイル・アセンブリ6は、誘導コイル9の電線として例えばリッツ線を用いている。これを横長・扁平のシート状渦巻きコイルに巻回してなる誘導コイル9と、この誘導コイル9を覆わせた磁性体コア8と、を電気絶縁性の樹脂によって一体にモールドした横長・薄板状の部材である。
第2のヒータとしてのカーボンヒータ7は、定着ベルト5の内側において、上流側軸3と下流側軸4との間に、定着ベルト5の長手方向に伸びるよう配置されている。カーボンヒータ7は発熱体がカーボン材よりなる。例えば石英ガラスよりなる直管状の封体71内に、その管軸に沿って伸びる細長い帯板状の発熱体72が配設されている。そしてその発熱体72の両端部が封体71の両端部のそれぞれに設けられた給電部(図示せず)により保持されて給電構造が形成されていると共に、気密に封止されている。封体71内には、例えばアルゴンガスが封入されている。このカーボンヒータ7の放射強度特性は、例えば図4において曲線Aで示すように、同等の消費電力のハロゲンヒータの放射強度特性(曲線B)に比して、より長い波長域に放射強度のピークを有する放射強度特性を有している。すなわち、カーボンヒータ7からは、波形全体が長い波長域の方向に遷移していることから理解されるように、発熱作用の大きい長波長域の熱線が高い放射強度で放射される。本実施例の定着装置Fにおけるカーボンヒータ7は、その発熱体72が例えば2つの平坦な熱放射面72A、72Bを有する平板状のものとされている。図5に示すように、発熱体72の熱放射面72A、72Bの幅方向中心の正面方向、すなわち幅方向中心における垂直方向(図5において上下方向)に高い発熱強度(輻射熱照射指向性)を有する。73は等発熱強度線である。そして、このカーボンヒータ7を定着ベルト5の内側において、上流側軸3と下流側軸4との間に、発熱体72の一方の熱放射面72Aの正面が上流側軸3に対向し、他方の熱放射面72Bの正面が下流側軸4に対向するように配置されている。つまり、この指向性ヒータ7は上流側軸3と下流側軸4とに対面する位置にそれぞれ熱輻射面が設けられている。このため、カーボンヒータ7から発せられる赤外線は、上記のような輻射熱照射指向性により、定着ベルト5より、ベルト支持軸である上流側軸3と下流側軸4に圧倒的に多く照射される構成になっている。
加圧ベルトユニット2において、10と11は間隔をあけてほぼ並行に配列した、上流側と下流側の2本の懸架部材としての軸(ローラ)である。12はこの両軸10・11間に掛け渡したエンドレスの加圧ベルト(加圧回転体)であり、所定の張力が付与されている。この加圧ベルトユニット2の上流側軸10と下流側軸11、および加圧ベルト12は、前述した定着ベルトユニット1における上流側軸3と下流側軸4、および定着ベルト5と同等のものを用いた。そして加圧ベルトユニット2を不図示の加圧手段により定着ベルトユニット1に対して押上げ付勢している。これにより、上流側軸10と下流側軸11をそれぞれ定着ベルトユニット1側の上流側軸3と下流側軸4に対して定着ベルト5と加圧ベルト12を挟ませて所定の押圧力で圧接させてある。この圧接により、定着ベルトユニット1側の定着ベルト5の下向きベルト部分と加圧ベルトユニット2側の加圧ベルト12の上向きベルト部分とが当接して幅の広い定着ニップ(Nip)部Nが形成される。
定着ベルトユニット1側の定着ベルト5は上流側軸3に不図示の駆動機構より駆動力が伝達されて矢印の時計回りに回転駆動されることで、上流側軸3と下流側軸4との間を矢印の時計回りに回転して走行する。また、加圧ベルトユニット2側の加圧ベルト12は上流側軸10に不図示の駆動機構より駆動力が伝達されて矢印の反時計回りに回転駆動されることで上流側軸10と下流側軸11との間を矢印の反時計回りに回転して走行する。定着ベルト5と加圧ベルト12は周速が一致するように駆動される。
定着ベルト5と加圧ベルト12が回転駆動され、第1のヒータとしてのコイル・アセンブリ6の誘導コイル9に励磁回路63より高周波電流がながされる。コイル・アセンブリ6に対する通電により定着ベルト5に供給される磁束が発生する。この磁束は、コイル・アセンブリ6と定着ベルト5との対向領域部において、定着ベルト5の磁性材料である基層に吸収され、基層に渦状の誘導電流が発生し、該基層がその固有抵抗により発熱する。すなわち、誘導コイル9に流される高周波電流により定着ベルト5に誘導電流が発生し、定着ベルト5自体が電磁誘導で発熱して加熱昇温していく。この定着ベルト5の温度が温度センサTH1により検出される。温度センサTH1は例えばサーミスタより構成され、定着ベルト5の発熱部の内面に圧接させて設けられている。この温度センサTH1による定着ベルト5の検出温度が制御回路部54に入力する。制御回路部54はこの温度センサTH1から入力する定着ベルト5の検出温度が所定の最適温度となるように励磁回路101から誘導コイル9への通電を制御する。
トナー像tが転写された記録材Pは、入口ガイド部材13に案内されて定着装置Fの定着ニップ部Nに送り込まれる。そして、記録材Pは定着ベルト5と加圧ベルト12の密着部で挟持されて定着ニップ部Nを搬送され、定着ベルト5の熱と定着ニップ部の圧力とによりトナー像tの定着が行なわれる。記録材Pは定着ニップ部Nにおいて定着ベルト5と加圧ベルト12のテンションとベルトの剛性により加圧される。定着ベルト5と加圧ベルト12は周速が一致するように回転駆動される。これにより、該両ベルト5・12間に送られる記録材Pの安定した搬送が可能となる。記録材Pが定着ニップ部Nにおいて定着ベルト5と加圧ベルト12に密着し、その部分で加熱されるので記録材Pへの熱伝達効率が高まる。記録材Pはおいて定着ベルト5と加圧ベルト12が下流側軸4および同10間で圧接される部分において大きく加えられる圧力と保持されている熱とにより最終的に定着が完了する。定着ニップ部Nの出口部から記録材Pは定着ベルト5から分離されて出口ガイド部材14により案内されて排出されていく。
本実施例の上記定着装置Fは、記録材Pに対向する部分の定着ベルト5が直接発熱する方式であるため熱損失が少ない。しかも熱容量が小さいので発熱部が設定された定着温度に達するまでの時間を短縮できる利点がある。このほか、誘導コイル9を含むコイル・アセンブリ7を、定着ベルト5の外面に対向して配置したので、誘導コイル9の大きさに自由度を持たすことができる。これによりの、定着ベルト5におけるより広い範囲で発熱させることが可能である。また、誘導コイル9の大きさを必要十分に大きくとることで、誘導コイル自身の自己損失(例えばコイルの銅損やコアの鉄損)の低減が図られている。
定着ニップ部Nの幅が広いので、記録材Pの加熱時間が長なる。そのため、定着温度が低く、熱の散逸も少ない。そこで、定着ニップ部Nに記録材Pが搬入されると同時あるいは直前に当該定着ベルト5の加熱を開始する制御する構成としてもよい。また、定着ベルト5から記録材が搬出されると同時あるいは直後に当該定着ベルト5の加熱を停止するように制御する構成としてもよい。このようにすれば、必要時以外は加熱しなくとも定着動作が可能となり、消費エネルギーの低減を図ることができる。
本実施例における定着装置Fは、画像形成装置の画像形成動作中と待機時とで第1と第2のヒータ6と7の切り替えがなされる。
すなわち、画像形成装置の画像形成時は、上記のように、定着ベルト5・加圧ベルト12の回転駆動がなされ、第1のヒータ(ベルトを加熱するための加熱手段)であるコイル・アセンブリ6の誘導コイル9に対する給電により定着ベルト5の加熱が行なわれる。第2のヒータであるカーボンヒータ7に対する給電はオフにされている。
画像形成装置の待機時には、定着ベルト5・加圧ベルト12の回転駆動が停止され、第1のヒータであるコイル・アセンブリ6の誘導コイル9に対する給電がオフにされる。第2のヒータであるカーボンヒータ7に対する給電がなされて、定着ベルト5の回転が停止された待機時の定着装置保温がなされる。すなわち、カーボンヒータ7が発する輻射熱の照射を受けるにより、直接の加熱対象とした定着ベルトユニット1の上流側軸3と下流側軸4、及び定着ベルト5が加熱される。TH2は上流側ローラ3の温度を検出する温度センサである。この温度センサTH2は例えばサーミスタより構成され、上流側ローラ3に圧接させて設けられている。この温度センサTH2による上流側ローラ3の検出温度が制御回路部54に入力する。また温度センサTH1による定着ベルト5の検出温度も制御回路部54に入力する。制御回路部54は温度センサTH2と温度センサTH1で検知される上流側軸3と定着ベルト5の温度が所定の設定温度域に維持されるように、通電回路部64からカーボンヒータ7への通電を制御する。すなわちカーボンヒータ7の点灯状態をオン−オフ制御する。
本実施例1、および後述する実施例2や比較例1,2の定着装置構成における、定着性下限温度(定着性が維持できる最低限の温度)は、150℃である。定着下限温度より割り込むと定着不良(トナー像の記録材からの剥離)が生じる。そのため制御回路54は画像形成動作中に、定着ベルト温度が150℃を下回った時点で、画像形成を中断し、定着装置を空回転させて定着ベルト5の温度復帰を待つ「ダウンシーケンス」に入る。そのため、待機後の生産性を低下せざるを得ない。
本実施例における定着装置の記録材搬送速度は200mm/sで、A4サイズの記録材材を毎分50枚(50CPM)で、画像形成することを目標としている
定着ベルト温度を、耐熱性、及び次回画像形成時の高温オフセットを防止するため、待機中においても定着ベルトの温度を最高部でも、210〜220℃程度に抑えることが好ましい。このため、本実施例では、待機中の定着ベルト表面温度を210℃以下に抑えることを目標とした。
定着ベルトユニット1および加圧ベルトユニット2における、上流側軸、下流側軸、ベルトの熱容量の比率は、大凡10:10:1になっており、ベルトの周長の約半分が上流側軸と下流側軸に接している。
画像形成装置の待機時からの画像形成動作は、前述のように制御回路部54に入力する印字信号に基づいて開始される。制御回路部54は、その信号入力と略同時に、定着装置Fの定着ベルト5・加圧ベルト12の回転駆動を開始する。同時に、待機時保温用の第2のヒータであるカーボンヒータ7に対する給電はオフにする。また、第1のヒータであるコイル・アセンブリ6の誘導コイル9に対する給電により定着ベルト5の誘導加熱をオンにする。定着ベルト5を誘導加熱する画像形成動作中の最大出力は電源部で900VA以下になるように既定している。画像信号入力から1枚目の記録材Pが定着装置Fの定着ニップ部Nに導かれるまでの時間は約5秒間である。
[比較例1]
本比較例1は、第2のヒータであるカーボンヒータを具備させず(図6)、定着装置Fの待機時保温をまったくしなかった場合である。30分の待機状態からの、連続した画像形成を行った際の、最下点温度は140℃であり、温度低下が厳しいことが分かる。この結果、定着不良を防止するため、定着ベルト温度が150℃を下回った画像形成開始から数十枚で、ダウンシーケンスに入り、待機後の生産性を低下せざるを得ないことが分かる。
一方、本実施例1は、前記のように、第2のヒータであるカーボンヒータ7の発熱体72を偏平形状とし、偏平形状の一方の熱放射面72Aを上流側軸3に向け、他方の熱放射面72Bを下流側軸4に向けた。これにより、定着ベルト5の回転が停止された待機時の定着装置について、上流側軸3と下流側軸4に向けて熱を放射する指向性ヒータ(第2のヒータ)7により上流側軸3と下流側軸4を中心に加熱することが出来る。
この結果、定着ベルト5の温度上限が210℃以下になるようにカーボンヒータ7を温調した際も、上下流側軸3・4の温度を175℃程度に保つことが出来た。この結果、待機時から引き続きA4:105g/m紙を用いて、連続した画像形成を行った際の、最下点温度は定着性下限温度を上回る165℃に維持できた。即ち、ダウンシーケンスに入れる必要が無く、待機後の生産性低下を効果的に防止できたことが分かる。
[比較例2]
本比較例は、実施例1の定着装置構成で、画像形成動作中の定着ベルト5の加熱を第1のヒータであるコイル・アセンブリ6による誘導加熱を用いず、待機中と同じ指向性を持つ900Wの第2のヒータであるカーボンヒータ7を用いた場合である。この比較例2の場合は、定着ベルト5を直接加熱する輻射熱量が少ない。そのため、30分の待機状態からの、連続した画像形成を行った際の、最下点温度は約135℃と最も悪い。そして、画像形成動作中は、実施例1のように定着ベルトを中心に加熱することが非常に効率的な構成であることが確認された。
この様に実施例1の構成は、待機時は、ヒータを第1のヒータ6から第2のヒータ7に切り替えて、第2のヒータとしての、偏平な発熱体72を用いた指向性のあるカーボンヒータ7の輻射熱を、定着ベルト5と上下流側軸3・4に照射する。これにより、これらを同時に暖め、且つ、熱容量の大きい上下流側軸3・4を中心に加熱できる。したがって、定着ベルト内の各部材を、比較的均一な温度に保持することが可能となる。
この結果、画像形成動作中には、記録材に直接接触し加熱する定着ベルト5を誘導加熱等を用いて集中的に加熱する方式のベルト定着装置に於いても、待機時に、ベルトの回転を停止しても、画像形成再開時の温度低下を効果的に防止できる系を実現することが出来た。
ここで、定着装置Fの朝一の立上げ動作について説明する。制御回路部54は、画像形成装置のメイン電源スイッチ−オンと共に、定着装置Fの第1のヒータであるコイル・アセンブリ6の誘導コイル9のみに1300Wの電力投入する。また定着ベルト5を全体を加熱するために、定着ベルト5・加圧ベルト12を回転駆動させる。この際、本実施例1では、60秒の加熱時間で定着ベルト5を200℃の温度に上昇させる。これをトリガーに、未定着トナー像を載せた記録材を定着ニップ部に導入し、定着ベルト5と加圧ベルト12で形成される定着ニップ部Nで挟持する。これにより、加熱加圧によりトナー像を溶融定着し、定着画像を得る。このとき、充分な回転により、定着ベルト5からの伝熱でカーボンヒータ7を用いずとも上下流側軸3・4を加熱できるので、通紙中の温度低下も160℃以上に保持できる
ここで、もう一度、本実施例の技術的なポイントをまとめれば、
a:画像形成動作中には第1のヒータであるコイル・アセンブリ6による誘導加熱を用いて、記録材Pに直接接触し記録材を加熱する定着ベルト5を中心とした加熱を行う系に於いて、
b:定着ベルト5の回転を停止する待機時は、ヒータを切り替えて、第2のヒータである偏平な発熱体72を有するカーボンヒータを用い、定着ベルト5と、該定着ベルト5の支持軸である上下流側軸3・4を同時に暖め、且つ、熱容量の大きい上下流側軸3・4方向を中心に赤外線を放射し、加熱する、
という点である。
本実施例では、指向性を持ったヒータの例として、偏平な発熱体72を有するカーボンヒータ7を用いた。しかし、上下流側軸3・4に対して指向性を持たせた形状であれば、楕円形状等の任意の形状でもよい。又、上下流側軸3・4に対して指向性を持たせた輻射熱を放射するヒータを用いれば、カーボンヒータ以外の他の熱源を用いても良い。
本実施例1では、定着ベルト5を2本の上下流側軸3・4に掛け渡した例を説明した。しかし、3本の懸架部材に掛け渡す例においても、カーボンヒータ7の発熱体72の形状を頂点を面取りした三角形に成型し、それぞれの辺を軸に向けるように配置し、指向性をもって加熱することで同様に効果を得られる。懸架部材の本数は本発明の範囲を制限するものではない。
又、懸架部材を回転可能な軸(ローラ)とした例を示した。しかし、図7の様な固定ガイドに定着ベルトを掛け渡した例においても、その固定ガイドや軸を加熱することで同様の効果が得られる。図7の定着装置は図3の定着装置において定着ベルトユニット1の上流側軸3と加圧ベルトユニット2の上流側軸10とをそれぞれ固定ガイド3´・10´にしたものである。下流側軸4と11が回転駆動されることで定着ベルト5と加圧ベルト12の回転がなされる。
更に、定着ベルト5の全ての懸架部材に対して指向性を持たせた構成とすることが、本効果を得る上で最適な構成である。しかし、少なくとも1本の軸を加熱することで、所定の効果は得られる。
又、図8のように、加圧ベルトユニット2の加圧ベルト12の内部にも両軸10・11に指向性を持った輻射熱を照射するヒータ7´を用いても、同様の原理で、効果を得ることが出来る。特に、待機時に定着側のベルトと、加圧側のベルトを離脱するような系においては、加圧ベルト12内の軸10・11は、定着ベルト5を介した接触的な伝熱効果が得られにくい。そのため、加圧ベルト側の軸10・11の温度低下はより早く、これを効果的に防止する手法としても有効である。TH3とTH4は加圧ベルト12と上流側軸10の温度を検出する温度センサである。この温度センサTH3・TH4による検出温度が制御回路部54に入力する。制御回路部54は温度センサTH3・TH4で検知される加圧ベルト12と上流側軸10の温度が所定の設定温度域に維持されるように、通電回路部64´からカーボンヒータ7´への通電をオン−オフ制御する。その他の構成・制御は図3の定着装置と同様である。
実施例1は、上下流軸3・4の中心方向にヒータ7の偏平な発熱体72の平面が対向する様に配置した例である。この構成が、軸を中心に加熱する上で最も効率の良い配置である。しかし、ベルトの這い回し等の関係で、多少軸中心からずれた位置に発熱体72の平面を対向させても、充分な効果を得られる。但し、この場合も、カーボンヒータ7の赤外線の指向性(最も強い部分)が、少なくとも軸の一部分に照射する位置に配置することが、ベルトと、軸の熱容量差による温度上昇ムラを打ち消す本発明の効果を発揮する上で好ましい。
尚、軸にヒータを内包し、軸のみを暖める先述の従来技術(特許文献2)では、ベルトの空回転なしでは、ベルト温度が低下しすぎるため、待機時のベルトの空回転が必要なことは先述のとおりである。又、全ての軸を加熱するためには、軸の本数だけ、ヒータが必要あり、ヒータの数だけ、制御系が必要であり、コストアップしてしまう。又、軸内にヒータを内包するだけの内径が必要で、撓み等に対する同等の強度を確保するためには、機械が大型化しやすいとういう短所も有る。待機時に1つのヒータでベルトと、上下流軸を同時に暖める本実施例が、簡潔な構成で、空回転をせずに、待機時に引き続く画像形成時のベルトの温度低下を効果的に防止し、高生産性を確保できる例であることを示している。
図9は本実施例2における定着装置Fの要部の拡大横断側面図と制御系のブロック図である。本実施例2の定着装置Fは実施例1における図3の定着装置において、第2のヒータとしての指向性のあるカーボンヒータ7を指向性の無いカーボンヒータ7Aにしたものである。その他の定着装置構成は図3の定着装置と同様である。
本実施例2の場合も、画像形成装置の画像形成動作中と待機時とで第1と第2のヒータ6と7Aの切り替えがなされる。
すなわち、画像形成装置の画像形成動作中は、定着ベルト5・加圧ベルト12の回転駆動がなされ、第1のヒータであるコイル・アセンブリ6の誘導コイル9に対する給電により定着ベルト5の加熱が行なわれる。第2のヒータであるカーボンヒータ7Aに対する給電はオフにされている。
画像形成装置の待機時には、定着ベルト5・加圧ベルト12の回転駆動が停止され、第1のヒータであるコイル・アセンブリ6の誘導コイル9に対する給電がオフにされる。第2のヒータであるカーボンヒータ7Aに対する給電がなされて、待機時の定着装置保温がなされる。待機中の制御は、定着ベルト温度の両軸3・4間の中央付近の温度が最も高くなるため、ここが210℃以下に維持出来る範囲で、カーボンヒータ7Aの出力をオン/オフ制御した。
この実施例2では、待機中、熱容量の低い定着ベルト部の温度が上がりやすくカーボンヒータ7Aのオン時間の積算値は実施例1より短い。よって熱容量の大きい上下流軸3・4は実施例1よりは暖まりにくい。それでも本実施例2では上下流側軸3・4の温度は、70℃程度に保温できた。
この例で、30分からの待機から引き続きA4:105g/m紙を用いて、第1のヒータ6による定着ベルト5の誘導加熱のみによる、連続した画像形成を行った所、最下点温度は155℃弱まで低下した。このとき、実施例1と同様、誘導加熱の電源に、900Wの電力を投入し、カーボンヒータ7Aには電力を投入しなかった。本実施例の構成における、定着性下限温度(定着性が維持できる最低限の温度)の150℃を下回らなかったため、待機後の生産性を低下せずにすんだ。
本実施例2でも、所望の効果が得られたことを述べたが、実施例1には、その効果が及んでいない。実施例1、2の比較より、待機時に指向性を持たせて、熱容量の大きい上下流軸を集中的に暖める実施例1が、よりの効果的であり、その効果が大きいことが伺える。
尚、実施例2では、待機時のヒータとして、カーボンヒータ7Aを用いた例を示したが、無論、待機中のヒータは、カーボンヒータに拘る事は無く、同様の位置にハロゲンヒータを用いても、同様の効果を得ることが出来る。
実施例1と2の定着装置において、加圧ベルトユニット2は加圧ローラに変更した装置構成にすることもできる。
また、実施例1と2の定着装置において、画像形成動作中において、第1のヒータ6により定着装置を加熱するとともに、第2のヒータ7、7A、7´も補助的に用いて定着装置を加熱する制御構成にすることもできる。
また、待機時において、第2のヒータ7、7A、7´により定着装置を保温加熱するとともに、第1のヒータ6も補助的に用いて定着装置を保温加熱する制御構成にすることもできる。
実施例1の画像形成装置例の概略模式図 画像形成装置の動作行程図 定着装置の要部の拡大横断側面図と制御系のブロック図 カーボンヒータの放射強度特性(曲線A)とハロゲンヒータの放射強度特性(曲線B)を示したグラフ カーボンヒータの発光分布図 比較例1の定着装置の概略模式図(第2のヒータ−無し) 実施例1の派生例の定着装置(その1)の概略模式図 実施例1の派生例の定着装置(その2)の概略模式図 実施例2の定着装置の概略模式図
符号の説明
F・・ベルト定着装置、1・・定着ベルトユニット、2・・加圧ベルトユニット、3、4・・懸架部材、5・・定着ベルト、6・・コイル・アセンブリ(第1のヒータ)、7,7A,7´・・カーボンヒータ(第2のヒータ)10,11・・懸架部材、12・・加圧ベルト、N・・定着ニップ部、P・・記録材、t・・未定着トナー像

Claims (6)

  1. 記録材上の画像を加熱するためのエンドレスベルトと、このベルトを懸架する互いに対向配置された第1の懸架部材及び第2の懸架部材と、を有する画像加熱装置において、
    ベルトの回転が停止された待機時において第1の懸架部材と第2の懸架部材に向けて熱を輻射する指向性ヒータを有することを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記指向性ヒータは前記第1の懸架部材と前記第2の懸架部材と対面する位置にそれぞれ熱輻射面が設けられていることを特徴とする請求項1の画像加熱装置。
  3. 画像形成時に前記ベルトを加熱するための加熱手段を有し、画像形成時と待機時とで前記加熱手段と前記指向性ヒータの作動を切り替えることを特徴とする請求項1又は2の画像加熱装置。
  4. 前記加熱手段は前記ベルトの外面側に設けられ前記ベルトを電磁誘導加熱するコイルを有することを特徴とする請求項3の画像加熱装置。
  5. 前記ベルトの熱容量は前記第1の懸架部材及び前記第2の懸架部材よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの画像加熱装置。
  6. 前記ベルトとの間でニップ部を形成する回転体を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの画像加熱装置。
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