JP4994107B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4994107B2
JP4994107B2 JP2007127319A JP2007127319A JP4994107B2 JP 4994107 B2 JP4994107 B2 JP 4994107B2 JP 2007127319 A JP2007127319 A JP 2007127319A JP 2007127319 A JP2007127319 A JP 2007127319A JP 4994107 B2 JP4994107 B2 JP 4994107B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
temperature
fixing device
roller
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007127319A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008281879A (ja
Inventor
晃康 網田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007127319A priority Critical patent/JP4994107B2/ja
Publication of JP2008281879A publication Critical patent/JP2008281879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4994107B2 publication Critical patent/JP4994107B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に係り、特に、誘導加熱方式の定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化、高速化についての市場要求が強くなってきている。これらの要求性能を達成するためには、画像形成装置に用いられる定着装置の熱効率の改善が重要である。画像形成装置では、電子写真記録、静電記録、磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式もしくは直接方式により未定着トナー画像が記録材シート、印刷紙、感光紙、静電記録紙などの転写材に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
電磁誘導加熱方式においては、定着ローラに誘導コイルを配備し、その誘導コイルに交番電流(高周波電流)を流して誘導磁束を発生させ、この誘導磁束によりローラ外周部の導電層に誘導電流を発生させ、誘導電流に伴うジュール熱により定着ローラを加熱させるようにしている。ところが、誘導コイルが定着ローラ内部に設けられているため、発熱したローラ芯からの輻射熱やコイルの自己発熱により誘導コイルの温度が上昇し、場合によっては、コイルの絶縁被覆の耐熱温度を超えてしまい、装置が破損することがあるという問題があった。
このような問題を解決するために、誘導コイルを冷却するためのファンとしてコイルの一方端に吹込み用ファンを、またコイルの他方端に吸出し用ファンを設け、誘導コイルの一方端から他方端に向けて冷却風を流すことによって、誘導コイルの温度上昇を防ぐ方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)しかしながら、この特許文献1記載のものでは、ファンから近い場所程温度が低下してしまい、ローラ軸方向に温度が偏るので、満足な定着性が得られないという不具合がある。
このような不具合を解消するため、一方の冷却ファンを吹込み用として正転させる期間中は、他方の冷却ファンを吸出し用として正転させ、他方の冷却ファンを吹込み用として逆転させる期間中は、一方のファンを吸出し用として逆転させるように、両冷却ファンの回転方向を切り替え制御し、さらに、吹込み用として使用されている冷却ファンと吸出し用として使用される冷却ファンの回転数を異ならせて制御することによって、ローラの軸方向温度分布の偏りを低減させることが提案されている。(例えば、特許文献2参照)
特開2000−131979公報 特開2002−72764公報
しかしながら、特許文献2記載のものでは、誘導コイルの両端に取り付けられたファンの両方を作動させる必要があり、ファンを回転させるモータに大きな電力を供給する必要があるだけでなく、両方のファンの回転によって大きな騒音が発生するという問題がある。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、低電力でしかも騒音を抑制することの可能な定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、発熱部材の外周面に対向してその長手方向に延設され、電磁誘導によって前記発熱部材を発熱させる励磁コイル部と、当該励磁コイル部の長手方向両端部に配設されて当該励磁コイル部を冷却する冷却手段と、当該励磁コイル部の前記長手方向に沿って少なくとも長手方向両端部に配列されて励磁コイル部の温度を検知する温度検知手段と、当該長手方向両端部の温度検知手段の検知結果に基づいて前記各冷却手段の冷却動作を制御する制御手段と、を有する定着装置において、
前記制御手段は、前記励磁コイル部の長手方向の何れか一方の側に配置された冷却手段および温度検知手段と前記長手方向の他方の側に配置された冷却手段および温度検知手段の制御について、前記一方の冷却手段を常時駆動し、前記一方の冷却手段を駆動している最中に前記他方の温度検知手段が所定温度に達した場合に、前記一方の冷却手段の駆動を停止して、前記他方の冷却手段の駆動を開始し、また、前記他方の冷却手段を駆動している最中に前記一方の温度検知手段が所定温度に達した場合に、前記他方の冷却手段の駆動を停止して、前記一方の冷却手段の駆動を開始し、
前記長手方向両端部の温度検知手段の内、所定の設定温度に達した温度を検知した温度検知手段が存在する側の冷却手段のみを冷却作動させるように制御することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の定着装置において、前記冷却手段は、送風手 段であり、当該送風手段からの送風を前記励磁コイル部の前記長手方向に吹き入れること を特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2記載の定着装置において、前記励磁コイル部は、当該励磁コイル部の外側を空隙を有して被覆する金属製カバーを有しており、当該空隙内を前記冷却手段による送風を流すことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1項記載の定着装置において、
前記温度検知手段は、前記励磁コイル部のコイルと当該コイルを保持する保持部材の間に配設されていることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1項記載の定着装置において、 前記制御装置は、冷却動作中の冷却手段を有する側の温度検知手段から検出された検知温度が所定の第2の設定温度に達した時に、前記冷却動作中の冷却手段の冷却動作を停止させるように制御することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1項記載の定着装置において、 前記定着装置は、加熱ローラと、定着ローラと、当該加熱ローラと定着ローラに張架された無端状の定着ベルトと、当該定着ベルトを介して前記定着ローラを押圧する加圧手段を備え、前記発熱部材は、前記加熱ローラか又は、前記定着ベルトであり、前記発熱部材の発熱によって加熱された前記定着ベルトによって、転写材上の未定着トナーを加熱し、当該転写材上の未定着トナーを前記定着ローラと加圧手段によって加圧して、転写材上の未定着トナーを定着させることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至5の何れか1項記載の定着装置において、前記定着装置は、定着ローラと、当該定着ローラを押圧する加圧ローラを備え、前記発熱部材は、前記定着ローラであり、前記発熱部材の発熱によって加熱された前記定着ローラによって転写材上の未定着トナーを定着させることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、表面に静電潜像を担持する像担持体と、当該像担持体の表面に形成された静電潜像をトナー像化するためのトナーを供給する現像手段と、当該像担持体の表面に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、当該記録材の表面に形成されたトナー像を加熱、加圧して記録材表面に定着する定着装置を備えた画像形成装置において、前記定着装置は、請求項1乃至7の何れか1項記載の定着装置であることを特徴とする。
本発明によれば、左右端部に配設された温度検知手段の内、所定の設定温度に達した温度を検知した温度検知手段が存在する側の冷却手段のみを冷却作動させるように制御することによって低電力でしかも騒音を抑制することの可能な定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための4つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kを備える。なお、Y、M、C、Kの色順は、図1に限るものでなく、他の並び順であっても構わない。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kは、それぞれ、像担持体としての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kと、帯電手段14、現像手段10Y、10M、10C、10K、クリーニング手段15とを備えている。また、各画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの配置は、各感光体ドラムの回転軸が平行になるように且つ転写材移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの上方には、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面にレーザー光を走査しながら照射する光書込ユニット3が、下方には転写紙等の転写材を担持して各画像形成ユニットの転写部を通過するように搬送する転写搬送ベルト60を有するベルト駆動装置としての転写ユニット6が配置されている。無端状の転写搬送ベルト60は、駆動ローラ61及び従動ローラ62、63、65、66及びテンションローラ64に張架され、駆動ローラ61の回転駆動によって、矢印A方向に移動して転写材100を上方に搬送するようになっている。転写搬送ベルト60の外周面には、ブラシローラとクリーニングブレードから構成されたクリーニング装置9が接触するように配置されている。このクリーニング装置9により転写搬送ベルト60上に付着したトナー等の異物が除去される。
転写ユニット6の側方にはベルト定着方式の定着装置7、排紙トレイ8等が備えられている。画像形成装置下部には、転写材100が載置された給紙カセット4a、4bを備えている。また、画像形成装置側面から手差しで給紙を行う手差しトレイMFが備えられている。この他、トナー補給容器TCが備えられ、図示していない廃トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども二点鎖線で示したスペースSの中に備えられている。
以上の構成からなる画像形成装置の画像形成動作は以下の通りである。先ず、帯電装置14に図示しない電源より所定の電圧が印加されて、対向する感光体ドラム11表面を帯電する。所定の電位に帯電した感光体ドラム11表面には、引き続いて光書込ユニット3により画像データに基づくレーザー光が走査され、静電潜像が書き込まれる。静電潜像を担持した感光体ドラム11表面が現像装置10Y、10M、10C、10Kに到達すると、感光体ドラム11と対向配置される現像装置10Y、10M、10C、10Kにより、感光体ドラム11表面の静電潜像にトナーが供給されて、トナー像が形成される。上記の動作が感光体ユニット2Y、2M、2C、2K全てに同様にして所定のタイミングで行われ、感光体ドラム11Y、11M、11C、11K表面にはそれぞれ所定の色のトナー像が形成される。
転写材100は、給紙カセット4a、4b、もしくは手差しトレイMFの何れかから搬送され、レジストローラ5に到達したところで一端停止する。そして、感光体ユニット2Y、2M、2C、2Kの上記の画像形成動作にタイミングを合わせて、転写材100がレジストローラ5により送り出され、転写搬送ベルト60によって搬送されながら、各感光体ドラム11上のトナー像を順次転写されていく。この転写材へのトナー像の転写は、転写搬送ベルト60を挟んで各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kと対向配置されている一次転写ローラ67Y、67M、67C、67Kから、図示しない電源より感光体ドラム11上のトナーの極性と逆の極性の電圧が印加されることで行われる。そして、感光体ドラム11Kとの対向位置を通過し、4色のトナー像が重ね合わされた転写材100は、引き続いて定着装置7に搬送され、熱と圧力を受けて画像を定着される。その後切替爪Gによって転写材100の移送方向を変更して、矢印B方向に搬送され排紙トレイ8に貯留されるかまたは矢印C方向に搬送されて排出される。
次に、本実施形態においては、定着装置7として電磁誘導加熱方式の定着装置が使用されており、図2に基づいて説明する。本実施形態で使用されている定着装置7(第1の実施形態)は、図2に示すように、コイルの電磁誘導により発熱される加熱ローラ73と、加熱ローラ73と平行に配置された定着ローラ71と、加熱ローラ73と定着ローラ71とに張り渡され、加熱ローラ73によって加熱される無端状の所定幅を有する厚みが100〜1000μmの定着ベルト75と、定着ベルト75を介して定着ローラ71を押圧する加圧手段としての加圧ローラ72と、から構成されている。
定着ローラ71は、ステンレス鋼等からなる芯金71aの表面に、シリコーンゴム等の弾性層71bが形成されており、不図示の駆動手段によって矢印方向に回転駆動される。
加圧ローラ72は、金属からなる芯金72a上にフッ素ゴム、シリコーンゴム等の弾性層72bが形成されており、芯金72aの両端で不図示の支持部材により回転自在に支持されており、不図示の弾性手段で定着ローラ71に向けて押圧するように弾性付勢されている。
加熱手段としての加熱ローラ73は、金属からなる芯金73a上に磁性フェライト層73b及び、発熱部材であるステンレス鋼の表面に銅メッキ層が形成された加熱層73cが形成されており、芯金72aの両端で不図示の支持部材により回転自在に支持されている。磁性フェライト層73b及び加熱層73cは、定着ベルト71よりもわずかに狭幅(加熱層73cの長手方向で定着ベルト71の幅よりわずかに短い長さ)を有しており、後述する励磁コイル部74と磁性フェライト層73bで形成される磁束によって加熱される。このようにして加熱された加熱層73cによって定着ベルト71がその全幅に亘って加熱されるようになっている。なお、磁性フェライト層73b及び加熱層73cは、定着ベルト71より狭幅である必要性はなく、等幅又は広幅であってもよく、要は、定着ベルト71を定温度に加熱できる幅であれば良い。
励磁コイル部74は、加熱ローラ73の加熱層73cの外周面に対向して加熱ローラ73上に張架された定着ベルト71を介して所定間隔dを有して定着ベルト71の幅方向(励磁コイル部74の長手方向)に延設された樹脂からなる断面円弧状の内面76aを有する保持手段である保持フレーム76を有している。また、保持フレーム76上には、センターコア部77aとサイドコア部77bを有する磁性コア77が取り付けられており、センターコア部77aを中心に銅線が巻回されたコイル78が保持されている。従って、コイル78に交番電流(高周波電流)が流されたとき、磁性コア77から発生した交番磁界が加熱ローラ73の磁性フェライト層73bを経由してループ状の誘導磁束を発生する。この誘導磁束によって、磁性コア77と加熱ローラ73の磁性フェライト層73bとの間に介在される磁性導電性材料からなる加熱層73cにジュール熱が発生し、加熱層73cが発熱する。このようにして発熱した加熱層73cは、この加熱層73c上に張架された定着ベルト75を加熱する。
このようにして加熱された定着ベルト75は、定着ローラ71の回転によって移送され、加圧ローラ72及び定着ローラ71のニップ部Nで、入口ガイド85で案内された表面に未定着トナーTを担持した転写材100を加熱、加圧して未定着トナーTを転写材100上に定着する。なお、図2中、80は定着時の加熱温度を検知するためのサーミスタ等の温度検知手段であり、81は、定着ベルトの温度を検出するためのサーモパイル等からなる温度検知手段である。これらの温度検知手段80及び81による検出温度に基づいて、定着時の加熱温度が制御される。
励磁コイル部74による加熱時に、加熱ローラ73の芯金73aからの輻射熱やコイル78の自己発熱によって励磁コイル部74の温度が上昇し、コイル78の絶縁被覆の耐熱温度を超えてしまい、励磁コイル部74が破損する事故が発生する恐れがある。このような事故の発生を予防するために、本実施形態においては、図3に示すように、磁性コア77の外側にアルミニウム等の金属からなるカバー79を空隙Dが形成された状態で取り付け、この空隙D内を後述するようにファンによる冷却風を流すことによって、励磁コイル部74の温度上昇を抑制するようにしている。
図4は、前述の空隙D内に冷却風を流すための第1のファン83及び第2のファン84を励磁コイル部74の長手方向の左右両端部(軸方向両端部)74a及び74bに取り付けた構成を示す模式図である。本実施形態においては、第1のファン83を作動させることによって矢印E方向に冷却風を送風し、第2のファン84を作動させることによって矢印F方向に冷却風を送風するようになっている。この場合に、これらの第1及び第2のファン83及び84は、励磁コイル部74の長手方向の左右両端に配設された温度センサ等の第1の温度検知手段82a及び第2の温度検知手段82bによって冷却風の送風及び停止動作が制御されている。
即ち、図5に示すように、励磁コイル部74の左端に配設された第1の温度検知手段82aで検知された温度及び励磁コイル部74の右端に配設されて第2の温度検知手段82bで検知された温度は比較手段90に入力される。また、比較手段90には、温度設定手段91から、第1及び第2の温度検知手段82a及び82bで検知された温度が所定温度に達したとき第1のファン83又は第2のファン84を作動させて冷却風を送風する第1の設定温度と、第1及び第2の温度検知手段82a及び82bで検知された温度が所定温度まで低下したときに第1のファン83又は第2のファン84の作動を停止して冷却風の送風停止する第2の設定温度が入力されるようになっている。従って、比較手段90では、第1及び第2の温度検知手段82a及び82bで検知された温度が前記第1の設定温度及び第2の設定温度に達したか否か、また、第1及び第2の温度検知手段82a及び82bで検知された温度のどちらが第1及び第2の設定温度に達したかを検出し、この結果を制御手段92に入力する。
制御手段92では、比較手段90の比較結果に基づいて第1又は第2の設定温度に達した側のファン83又は84の何れか一方の駆動手段93又は94を制御してこれらのファン83又は84の送風駆動または送風停止動作を行わせるようになっている。このような制御装置を使用することによって、後述するように、励磁コイル部74の左右端で発生しやすい過剰な温度上昇を抑制して、加熱ローラ73の芯金73aからの輻射熱やコイル78の自己発熱によってコイル78の絶縁被覆の耐熱温度を超えて励磁コイル部74の温度が上昇して励磁コイル部74が破損する事故を防止できるようにしている。
図6は、図4に示すよう励磁コイル部74の左右端74a、74bに励磁コイル部74内に送風する第1のファン83及び第2のファン84を配設し、励磁コイル部74の左端に取り付けられた第1の温度検知手段82aと右端に取り付けられた温度検知手段82bを使用して、この定着装置を連続通紙状態で使用した際に第1のファン83及び第2のファン84を制御した場合の励磁コイル部74の左端(曲線1)、中央部(曲線2)及び右端(曲線3)の使用時間と温度変化を示すグラフである。
励磁コイル部74には、最初に第1のファン83を作動させて、冷却風を励磁コイル部74の左端74aから右端74bに向けて(矢印E方向)流し込む。その結果、励磁コイル部74の左端側(曲線1)では、温度上昇が抑制されるものの第1のファン83より遠方にある励磁コイル部74の右端側(曲線3)では、左端側に比べて温度上昇が大きく、使用時間がT1時に第1の設定温度Lに達する。右端側の励磁コイル部74の温度が第1の設定温度Lに達したときに、第1のファン83の送風を停止すると共に、第2のファン84を作動させて励磁コイル部74の右端側から冷却風を送風する(矢印F方向)。その結果、励磁コイル部74の右端側(曲線3)は温度が低下する一方、励磁コイル部74の左端側(曲線1)の温度が上昇し、T2時間経過した時に設定温度Lに到達する。励磁コイル部74の左端側(曲線1)の温度が設定温度Lに到達したとき、右端に配設された第2のファン84の送風を停止すると共に、左端に配設された第1のファン83を作動させ、冷却風を左端から右端に向けて流し込む(矢印E方向)。このように、励磁コイル部74の左端又は右端の温度検知手段82a又は82bが設定温度Lに達したときに、設定温度Lに達したことを検知した温度検知手段82a、82b側に配設されたファンを送風駆動させると共に、それまで送風作動していたファンの送風動作を停止し、一方のファンのみを駆動送風する動作を繰り返すことによって励磁コイル部74の温度上昇を抑制している。このように、ファン83と84の一方のみを作動させるので、消費電力を抑制できるだけでなく、ファンの動作に伴う騒音の発生も低減することが可能となる。
因みに、図7に比較例として、図4に示す定着装置において、左方のファン83のみを作動させた場合の励磁コイル部74の温度変化状況を示している。この図から明らかなように、右端側の励磁コイル部74の温度(曲線3)が上昇し、目標値Oを越えてしまい、励磁コイル部74のコイル78の破損事故が発生する可能性あることが理解される。この図7と図6とを比較すれば明らかなように、本実施形態の定着装置7においては、励磁コイル部74の温度が前記目標値Oと同一かそれより低い温度である設定温度Lを越えることを適切に予防することが可能となり、コイルの破損事故の発生を抑制することが可能となる。
また、本実施形態においては、前述の設定温度L(第1の設定温度)より低い温度に設定された第2の設定温度を設定し、ファンの作動により励磁コイル部74の温度が低下し所定の温度まで低下したときに、作動中のファンの送風動作を停止し、ファンの消費電力の低下を図ると共に、ファンの送風動作に伴う騒音の発生を低減することも可能となっている。
さらに、本実施形態においては、前述の第1及び第2の温度検知手段82a及び82bは、図3に示すように、励磁コイル部74のコイル78と保持フレーム76との間に配設されている。従って、破損事故を起こしやすいコイル78に近接した個所で励磁コイル部74の温度を検知するようにしているので、コイル78の温度変化を正確に把握することが可能となり、コイルの破損事故の発生をより適切に防止することが可能となる。
なお、本実施形態においては、冷却手段として、ファンによる冷却風の送風による励磁コイル部74の冷却を示しているが、励磁コイル部74内に貯留される熱を外部に吸い出して励磁コイル部74を冷却するものであってもよい。しかしながら、ファンによる冷却風の送風による励磁コイル部74の冷却が効率的であり推奨される。
また、本実施形態においては、励磁コイル部74の外側に、空隙Dを有して被覆する金属製カバー79を取り付け、この空隙D内をファンによって冷却風を送風するようにしているが、必ずしもこのようなカバー79を使用せず、直接、励磁コイル部74の外側を冷却風が流れるようにしてもよい。しかしながら、前述のような金属製カバー79を使用した場合には、金属製カバー79の放熱作用によって金属製カバー79の表面から冷却風を冷却することが可能となるので好適である。
また、本実施形態における定着装置においては、電磁誘導加熱方式の加熱ローラ73と定着ローラ71と定着ベルト75を用いて未定着トナーTを加熱しているが、加熱ローラ73及び定着ベルト75を使用せず、定着ローラ71自体が電磁誘導方式で発熱する加熱ローラであってもよい。この場合、電磁誘導方式の加熱ローラにおける定着ベルト75を加熱する発熱部材としては、前述の実施形態で示したように、加熱ローラの芯金上に形成された導電性材料からなる加熱層か又は導電性材料からなる加熱層を備えた定着ベルト75であってもよい。しかしながら、加熱ローラ73と定着ローラ71と定着ベルト75を使用する場合には、定着時の加熱温度の立ち上がりを急峻に行うことが可能となるので好ましい。
また、本実施形態における定着装置においては、未定着トナーTの定着処理時の加圧手段として、加圧ローラ72を使用しているが、ローラに限らず、回転しない加圧パッドや、2個等の複数個のローラに張架された無端状のベルトを使用し、定着ローラとのニップ面積を増加させた方式の加圧手段を使用することも可能である。
以上のように、本実施形態による定着装置及び画像形成装置においては、左右端部(長手方向両端部)に配設された温度検知手段の内、所定の設定温度に達した温度を検知した温度検知手段が存在する側の冷却手段のみを冷却作動させるように制御する制御装置を備えているので、低電力でしかも騒音を抑制することの可能な定着装置及び画像形成装置を提供することが可能となる。
次に、本発明による他の実施形態の定着装置について、図8及び図9に基づいて説明する。
図8は、本発明による第2の実施形態に係る定着装置の断面図を示し、前述の第1の実施例で示す定着装置と同一構成部分については、同一符号を付している。本実施形態においては、基本的には、加熱ローラ73を使用せず、定着補助ローラ91と定着補助ローラ91の外周面に遊嵌された無端状のベルトからなる定着スリーブ90を有する定着ローラを使用する点において相違する。
定着スリーブ90は、鉄、コバルト、ニッケル、又は、それらの合金等の磁性金属材料で形成された発熱層の表面に、弾性層、離型層等を形成した多層構造体である。定着スリーブ90の発熱層は、層厚が30〜100μmであって、励磁コイル部74から発せられる磁束によって電磁誘導加熱される。なお、発熱層の材料としては、上述した磁性金属材料の他に、SUS304、SUS316等の非磁性金属材料を用いることもできるし、ポリイミド樹脂等に銅、アルミニウム等の良導体を5〜20μmの厚みでメッキ処理したものを用いることもできる。さらに、発熱層を、体積抵抗率の異なる第1非磁性層と第2非磁性層との2層構造とすることもできる。
定着スリーブ90の弾性層は、層厚が30〜200μmであって、シリコーンゴム等で形成される。定着スリーブ90に弾性層を設けることで、特にカラー画像形成装置における定着ムラの発生が抑止される。定着スリーブ90の離型層は、層厚が20〜50μmであって、PFA等のフッ素化合物で形成される。離型層は、トナー像(トナー)Tが直接的に接する定着スリーブ90表面のトナー離型性を高めるためのものである。
断熱ローラとしての定着補助ローラ91は、ステンレス鋼からなる芯金93の外周上に、耐熱性を有する断熱層22が形成されたものである。定着補助ローラ91の断熱層92は、層厚が2〜5mmであって、アスカー硬度が20〜50度に設定されている。断熱層92の材料としては、シリコーンゴム等の弾性材料や、発泡シリコーンゴム等の弾性発泡材料を用いることができる。
ここで、定着補助ローラ91は定着スリーブ90に内挿されるが、定着補助ローラ91と定着スリーブ90とは接着(一体化)されていない。そして、定着スリーブ90の温度が所定値まで昇温していないときには定着スリーブ90の内径が定着補助ローラ91の外径よりも大きくなり(図8の状態)、定着スリーブ90の温度が所定値まで昇温しているときには定着スリーブ90の内径が定着補助ローラ91の外径よりも小さくなるように、定着スリーブ90及び定着補助ローラ91を構成している(材料や形状等を調整している。)。これについては、後で詳しく説明する。
また、図示は省略するが、定着スリーブ90の表面には、サーミスタが当接されている。サーミスタは、熱応答性の高い感温素子であって、定着スリーブ90上の温度(定着温度)を検知する。そして、サーミスタによる検知結果に基づいて、励磁コイル部74による加熱量を調整する。
ここで、図9において、定着補助ローラ91の軸方向両端部には、その外周面を覆う定着スリーブ90の軸方向の移動を規制する規制部材としてのリング状部材94が挿設されている。詳しくは、定着スリーブ90が設置された定着補助ローラ91の軸部91aにリング状部材94の中心穴が挿入され、さらにリング状部材94の外側に止輪95が挿設される。リング状部材94の外径は定着補助ローラ91の外径よりも大きいために、定着スリーブ90が軸方向(スラスト方向)に移動しようとしてもリング状部材40に当接してその動作が規制される。こうして、定着スリーブ90の内径が定着補助ローラ91の外径よりも大きいときであっても、定着スリーブ90の寄り(軸方向への偏位)が制限されることになる。なお、定着補助ローラ91の内部に、フェライト等の強磁性体からなる内部コア(コア)を設置したり、内部コアの外周の一部を覆う磁束遮蔽部材を設置することもできる。
なお、定着スリーブ90の内径が定着補助ローラ91の外径よりも大きいときに、リング状部材40を定着補助ローラ91から取出することで、定着補助ローラ91から定着スリーブ90を簡単に取出することができる。これにより、定着スリーブ90及び定着補助ローラ91の部品の交換効率が向上することになる。
また、本実施形態では、定着スリーブ90と定着補助ローラ91との間に、潤滑剤としてのグリースが塗布されている。これにより、定着スリーブ90と定着補助ローラ91との摩擦抵抗が低減されて、定着スリーブ90の軸方向の寄りが軽減されるとともに、定着補助ローラ91に対する定着スリーブ90の着脱作業も簡易化される。
図8に示すように、加圧部材としての加圧ローラ72は、アルミニウム、銅等からなる円筒部材72cの外周面上に、シリコーンゴム等からなる弾性層72b、PFA等からなる離型層が形成されたものである。加圧ローラ72の弾性層72bは、肉厚が1〜5mmとなるように形成されている。また、加圧ローラ72の離型層は、層厚が20〜50μmとなるように形成されている。加圧ローラ72は、定着スリーブ90を介して定着補助ローラ91に圧接している。そして、定着スリーブ90と加圧ローラ72との定着ニップ部Nに、転写材100が搬送される。
磁束発生手段としての励磁コイル部74は、コイル78、磁性コア77、保持フレーム76、カバー79、等で構成される。コイル78は、定着スリーブ90の外周面の一部を覆うように配設された保持フレーム76上に細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向に延設したものである。保持フレーム76は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、定着スリーブ90との対向面の側でコイル74を保持する。磁性コア77は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が2500程度である。)からなり、定着スリーブ90の発熱層に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコアやサイドコアが設けられている。磁性コア77は、幅方向に延設されたコイル78に対向するように設置されている。カバー79は、コイル78、磁性コア77、保持フレーム76を覆うように構成され、磁性コア77の外側に空隙Dを有している。従って、この空隙D内にファン83及び84から送風された冷却風が流れ込むことによって、励磁コイル部74が適切に冷却され、コイル78を破損する温度まで上昇することが抑制される。
このように構成された定着装置7は、次のように動作する。不図示の駆動モータによって、定着補助ローラ91が図8の時計方向に回転駆動されると、その回転に従動して定着スリーブ90も時計方向に回転するとともに、加圧ローラ72が反時計方向に回転する。そして、定着スリーブ90は、励磁コイル部74との対向位置(対向面)で、励磁コイル部74から発生される磁束によって加熱される。詳しくは、不図示の電源部からコイル74に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである。)の高周波交番電流を流すことで、コイル74から定着スリーブ90の発熱層に向けて磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、定着スリーブ90の発熱層に渦電流が生じて、発熱層はその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。こうして、定着スリーブ90は、自身の発熱層の誘導加熱によって加熱される。その後、励磁コイル部74によって加熱された定着スリーブ90表面は、加圧ローラ72との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像T(トナー)を加熱して溶融する。
本実施形態では、定着スリーブ90の温度が所定値(本実施形態では約100℃である。)まで昇温していないとき(冷間時)に、定着スリーブ90の内径が定着補助ローラ91の外径よりも大きくなるように設定している(図8の状態である。)。従って、定着装置19の立ち上げが開始されたときには、定着スリーブ90の内径が定着補助ローラ91の外径よりも大きくなる。具体的に、常温時には、定着スリーブ20の内径が40mmになり、定着補助ローラ91の外径が39.5mmになる。
さらに、定着スリーブ90の温度が所定値(本実施の形態では約100℃である。)まで昇温しているときに、定着スリーブ90の内径が定着補助ローラ91の外径よりも小さくなるように設定している。従って、少なくとも定着装置19の立ち上げが完了されたときには、定着スリーブ90の内径が定着補助ローラ91の外径よりも小さくなる。具体的には、通紙時(定着工程時)には、定着スリーブ90の内径が40〜40.1mmになり、定着補助ローラ91の外径が40.4〜40.7mmになる。ここで、上述の所定値(定着スリーブ90の内径と定着補助ローラ91の外径の大小関係が逆転する温度である。)は、定着スリーブ90がトナー像を溶融して転写材100に定着するための目標温度(160℃前後である。)よりも小さく、雰囲気温度よりも大きくなる温度である。
このような構成により、定着装置7の立ち上げ(ウォーミングアップ)が開始されて暫くの間は、定着スリーブ90と定着補助ローラ91との間に空隙(非接触領域)がある状態で、励磁コイル部74によって定着スリーブ90(発熱層)の加熱がおこなわれることになる。そのため、定着スリーブ90から定着補助ローラ91への熱移動が低減されて、立ち上げ時間が短縮される。
本発明による一実施形態の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 本発明による第1の実施形態の定着装置の概略構成を示す断面図である。 本発明による第1の実施形態に係る定着装置の励磁コイル部の断面図である。 本発明による第1の実施形態に係る定着装置の励磁コイル部の側面図である。 本発明による第1の実施形態に係る定着装置で使用される制御装置のブロック図である。 本発明による第1の実施形態に係る定着装置を使用した場合の使用時間と励磁コイル部の温度変化を示すグラフである。 比較例に係る定着装置を使用した場合の使用時間と励磁コイル部の温度変化を示すグラフである。 本発明による第2の実施形態に係る定着装置の断面図である。 本発明による第2の実施形態に係る定着装置で使用される定着補助ローラの斜視図である。
符号の説明
1K、1Y、1C、1M 画像形成ユニット、2K、2Y、2C、2M 感光体ユニット、3 光書込みユニット、5 レジストローラ、6 転写ユニット、7 定着装置、10K、10Y、10C、10M 現像装置、11K、11Y、11C、11M 感光体ドラム、14 帯電装置、15 クリーニング装置、71 定着ローラ、72 加圧ローラ、73 加熱ローラ、73c 加熱層、74 励磁コイル部、75 定着ベルト、76 保持フレーム、77 磁気コア、78 コイル、79 カバー、82a、82b 温度検知手段、83 第1のファン、84 第2のファン、100 転写材

Claims (8)

  1. 発熱部材の外周面に対向してその長手方向に延設され、電磁誘導によって前記発熱部材を発熱させる励磁コイル部と、当該励磁コイル部の長手方向両端部に配設されて当該励磁コイル部を冷却する冷却手段と、当該励磁コイル部の前記長手方向に沿って少なくとも長手方向両端部に配列されて励磁コイル部の温度を検知する温度検知手段と、当該長手方向両端部の温度検知手段の検知結果に基づいて前記各冷却手段の冷却動作を制御する制御手段と、を有する定着装置において、
    前記制御手段は、前記励磁コイル部の長手方向の何れか一方の側に配置された冷却手段および温度検知手段と前記長手方向の他方の側に配置された冷却手段および温度検知手段の制御について、前記一方の冷却手段を常時駆動し、前記一方の冷却手段を駆動している最中に前記他方の温度検知手段が所定温度に達した場合に、前記一方の冷却手段の駆動を停止して、前記他方の冷却手段の駆動を開始し、また、前記他方の冷却手段を駆動している最中に前記一方の温度検知手段が所定温度に達した場合に、前記他方の冷却手段の駆動を停止して、前記一方の冷却手段の駆動を開始し、
    前記長手方向両端部の温度検知手段の内、所定の設定温度に達した温度を検知した温度検知手段が存在する側の冷却手段のみを冷却作動させるように制御することを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    前記冷却手段は、送風手段であり、当該送風手段からの送風を前記励磁コイル部の前記長手方向に吹き入れることを特徴とする定着装置
  3. 請求項2記載の定着装置において、
    前記励磁コイル部は、当該励磁コイル部の外側を、空隙を介して被覆する金属製カバーを有しており、当該空隙内を前記冷却手段による送風を流すことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項記載の定着装置において、
    前記温度検知手段は、前記励磁コイル部のコイルと当該コイルを保持する保持部材の間に配設されていることを特徴とする定着装置
  5. 請求項1乃至4の何れか1項記載の定着装置において、
    前記制御装置は、冷却動作中の冷却手段を有する側の温度検知手段から検出された検知温度が所定の第2の設定温度に達した時に、前記冷却動作中の冷却手段の冷却動作を停止させるように制御することを特徴とする定着装置
  6. 請求項1乃至5の何れか1項記載の定着装置において、
    前記定着装置は、加熱ローラと、定着ローラと、当該加熱ローラと定着ローラに張架された無端状の定着ベルトと、当該定着ベルトを介して前記定着ローラを押圧する加圧手段を備え、前記発熱部材は、前記加熱ローラか又は、前記定着ベルトであり、前記発熱部材の発熱によって加熱された前記定着ベルトによって、転写材上の未定着トナーを加熱し、
    当該転写材上の未定着トナーを前記定着ローラと加圧手段によって加圧して、転写材上の未定着トナーを定着させることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1乃至5の何れか1項記載の定着装置において、
    前記定着装置は、定着ローラと、当該定着ローラを押圧する加圧ローラを備え、前記発熱部材は、前記定着ローラであり、前記発熱部材の発熱によって加熱された前記定着ローラによって転写材上の未定着トナーを定着させることを特徴とする定着装置。
  8. 表面に静電潜像を担持する像担持体と、当該像担持体の表面に形成された静電潜像をトナー像化するためのトナーを供給する現像手段と、当該像担持体の表面に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、当該記録材の表面に形成されたトナー像を加熱、加圧して記録材表面に定着する定着装置を備えた画像形成装置において、
    前記定着装置は、請求項1乃至7の何れか1項記載の定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
JP2007127319A 2007-05-11 2007-05-11 定着装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4994107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007127319A JP4994107B2 (ja) 2007-05-11 2007-05-11 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007127319A JP4994107B2 (ja) 2007-05-11 2007-05-11 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008281879A JP2008281879A (ja) 2008-11-20
JP4994107B2 true JP4994107B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=40142724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007127319A Expired - Fee Related JP4994107B2 (ja) 2007-05-11 2007-05-11 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4994107B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4985693B2 (ja) * 2009-04-13 2012-07-25 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 定着装置およびこれを備える画像形成装置
JP5858648B2 (ja) * 2011-06-03 2016-02-10 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5663518B2 (ja) * 2012-03-30 2015-02-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP6335585B2 (ja) * 2013-04-19 2018-05-30 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7047300B2 (ja) * 2017-09-21 2022-04-05 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 媒体冷却部材および画像形成装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2575819B2 (ja) * 1988-06-16 1997-01-29 日本電気株式会社 冷却用送風装置
JPH04251873A (ja) * 1991-01-29 1992-09-08 Canon Inc 画像形成装置の冷却装置
JP3308077B2 (ja) * 1993-12-13 2002-07-29 株式会社リコー ファン制御方法
JP2000131979A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP4163845B2 (ja) * 1999-10-20 2008-10-08 松下電器産業株式会社 像加熱装置及びこれに用いる画像形成装置
JP2001194935A (ja) * 2000-01-07 2001-07-19 Canon Inc 像加熱装置及び画像形成装置
JP2006010932A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008281879A (ja) 2008-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8676078B2 (en) Fixing device, image forming apparatus incorporating same, and method for fixing toner image on recording medium
US9316971B2 (en) Image forming method for forming toner image on recording medium
JP4857774B2 (ja) 定着装置
JP6108837B2 (ja) 画像加熱装置
JP4738872B2 (ja) 像加熱装置
JP4827080B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2013037056A (ja) 像加熱装置
JP2007108213A (ja) 定着装置
JP3949644B2 (ja) 加熱装置及びその制御方法並びに画像形成装置
JP4994107B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4901343B2 (ja) 定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置
JP4422860B2 (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP4962201B2 (ja) 定着装置及び発熱ローラ並びにそれを用いた画像形成装置
JP4781457B2 (ja) 画像加熱装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4878745B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4916281B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4353120B2 (ja) 定着装置
JP5186838B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4577829B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006030885A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006308932A (ja) 画像加熱装置
JP2006017935A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2005100729A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2010066689A (ja) 定着装置
JP2005190728A (ja) 加熱装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100126

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120508

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4994107

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees