JP5858648B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、特に、画像形成装置におけるトナー画像定着装置に関する。
従来、レーザビーム等を用いた画像形成装置においては、次のように画像形成を行う。まず、記録材に対して電子写真プロセス・静電記録プロセス等の作像手段部で転写方式又は直接方式によって画像情報の未定着トナー画像を形成担持させる。そして、その記録材を加熱定着装置に搬送導入して画像を永久固着画像として加熱定着させ、画像形成物として出力する。このような加熱定着装置(以下、定着装置と呼ぶ)としては、熱ローラ方式やフィルム加熱方式の装置が広く用いられている。
図22〜図24を参照して、定着フィルムを使用する定着装置の従来例について説明する。図22は、従来例における定着装置の概略構成を示す断面図である。図23は、従来例における幅方向での紙幅検知センサ及び紙幅規制ガイドの配置図である。図24は、従来例における幅方向での紙幅検知センサ及び紙幅規制ガイドの配置図である。
この定着装置Fでは、ヒータホルダ17に固定支持させた加熱手段16(以下定着ヒータと呼ぶ)と弾性加圧ローラ19との間に薄肉の定着フィルム18をはさませて定着ニップ部Nを形成している。定着フィルム18を定着ヒータ16の面に摺動移動させ、定着ニップ部Nの定着フィルム18と加圧ローラ19の間でトナー画像tを担持した記録材Pを挟持搬送する。そして、定着フィルム18を介した定着ヒータ16からの熱により記録材P上のトナー画像を加熱する。記録材P上の未定着トナー画像tは、定着ニップ部Nを通過する際に、熱と圧力を受け、記録材P上に完成定着画像(永久固着画像)として定着される。
定着ニップ部Nにおいて、未定着トナーtが接する定着部材である定着フィルム18側に弾性層を設けている。その理由は、トナー画像表面をできるだけ均一に定着するためである。定着フィルム18側に弾性層を設けることにより、トナー画像tが定着ニップ部Nを通過する際に、弾性層がトナー層に沿って変形する。これにより、画像上不均一に載っているトナーが、弾性層によって包み込まれ、均一に熱を与えられることにより、均一な定着が達成される。定着フィルム18は、ポリイミド樹脂を、厚み50μmの円筒状に形成したエンドレスフィルム上に、弾性層としてシリコーンゴム層を形成した上に、厚み30μmのPFA樹脂チューブを被覆してなる。定着ヒータ16は抵抗発熱体であり、アルミナ等の耐熱性の基材上に例えば印刷によって抵抗体パターンを形成し、その表面をガラス層で被覆したものである。
以上のような画像形成装置およびその定着装置には、様々な幅や長さをもった記録材が通紙される。ここで、画像形成装置に通紙印刷可能な最大幅を有する最大サイズ紙よりも幅の小さい記録材(以下小サイズ紙と呼ぶ)を連続通紙すると、いわゆる「非通紙部昇温」が発生する。すなわち、定着装置内で記録材の通過する部分と、通過しない部分との熱の消費の差から通過しない部分での温度の上昇が大きくなる現象である。この現象がひどくなると、定着装置の加圧ローラの熱膨張に不均一を生じ、ゴムが破断したり、フィルム加熱方式の定着装置にあってはフィルムの送り速度に差が生じて、ネジレが発生したりする。また、装置の耐熱温度を超えると加圧ローラ表面、ヒータホルダの溶融等がおこる。
あるいは、小サイズ紙の通紙直後に通常サイズ紙を通紙すると、小サイズ紙の非通紙部が高温になっているため、ここでトナーの溶融過多がおこる。すると、本来記録材に定着されるべきトナーが定着フィルム表面部分に転移して、定着フィルム1周後に記録材に再転位する画像問題(ホットオフセット)が発生するという問題があった。
この問題を解決する為に、定着装置における加熱手段の両端の非通紙部に冷却ファンからの冷却風が吹き出る送風口を設け、冷却風量を可変できるような構成で非通紙部を冷却する定着装置が提案されている。また、様々な記録材サイズに対応できるよう送風口の幅
方向を可変可能にした定着装置も提案されている。
特許文献1の定着装置は、使用する記録材の幅に応じて送風口の幅方向の長さ調節するシャッタに加えて、非通紙部と通紙部の境目の昇温を検知するためにシャッタに温度検知手段を設置し、検知温度によって冷却ファンのON/OFF制御を行っている。
上記従来例における小サイズ紙と通常サイズ紙の判別の方法としては図23に示すように、紙幅検知センサを幅方向において小サイズ紙と通常サイズの記録材を判別できる位置に配置する方法がある。図23は幅方向における部材の配置の位置関係を示す図である。図23の場合では中央を通紙基準とする装置で、紙幅検知センサ54を中央通紙基準位置から99mmの位置に配置してある。紙幅検知センサ54が記録材を検知した場合は、通常サイズ紙として認識し、紙幅検知センサ54が記録材を検知しない場合は小サイズ紙と判断する。記録材の通紙位置は記録材の給紙口に配置した紙幅規制ガイド49a、49bによって左右両端を規制される。紙幅規制ガイド49a、49bは常に中央通紙基準を中心として左右対称になるように左右連動してスライドし、記録材の幅に紙幅規制ガイド49a、49bを合わせることで、常に記録材は中央基準で通紙されるようになっている。
ところで上記図23に述べた構成では、本来であれば小サイズ紙と検知するべきところを、通常サイズ紙と検知してしまうといった記録材サイズ誤検知の問題がある。これはユーザーが誤って紙幅規制ガイド49a、49bを記録材の幅に合わせずに設定した場合におこる可能性がある。図23のように、幅規制を中央基準で行う構成でかつ幅方向の一方にのみ紙幅検知センサ54を設けた画像形成装置において、紙幅規制ガイド49a、49bを記録材の幅に合わせずに最大に広げた場合を考える。このとき小サイズ紙を左右の紙幅規制ガイド49a、49bのうち、紙幅検知センサ54がある側のガイドに沿わせて通紙させた時に、記録材が紙幅検知センサ54側にあるとセンサオンとなるため、通常サイズ紙として誤検知する。この誤検知により、本来ならば小サイズ紙として非通紙領域に冷却風を当てる制御を行うべきところを、通常サイズ紙として制御してしまうことで、上述した非通紙部昇温による加熱装置の破損や、ホットオフセット等の障害を引き起こす可能性がある。
そこで、上記のような誤って紙幅規制ガイドを最大に広げてどちらか片側に記録材を寄せて通紙された場合(以下、片寄せ通紙と呼ぶ)でも確実に小サイズ紙を検知するためには、図24に示す構成が考えられる。すなわち、記録材の通紙基準の中心に対して左右両側に紙幅検知センサを設ける構成である。図24のように左右それぞれに紙幅検知センサ54a、54bを有することで、小サイズ紙を片寄せ通紙された場合でも、必ず54a、54bのどちらかのセンサが、センサオフとなるため小サイズ紙と検知できる。
また別の手段として、加熱装置において小サイズ紙の通紙時に非通紙部となる領域に温度検知手段を配置し、非通紙部の温度を検知することで記録材の幅を推定する構成もよく用いられている。
特開2008−32903号公報
しかしながら、上記従来例には次のような問題がある。特許文献1においては小サイズ紙が装置中央を通紙された場合の非通紙部である両端部を冷却する構成である。このため、従来例に示す通り小サイズ紙の片寄せ通紙を検知しても非通紙部のみに冷却風を当てることができず、記録材が片側に寄せられていることにより実際には記録材が通過している領域にも冷却風が当たってしまう。このため記録材が通過している定着ニップの温度が均一とならず、冷却風が当たっている部分の温度は下がってしまう。この結果、冷却風が当たっている部分の定着性の低下という新たな問題を引き起こしてしまう。また、小サイズ紙を中央基準で通紙したときよりも、片寄せ通紙のときの方が非通紙部は広がってしまう
ため非通紙部昇温はより大きくなってしまう。
本発明の目的は、記録材が片寄せ搬送された場合に、記録材が片寄せされた側の定着性の劣化を抑制し、かつ、定着部材において記録材が通過しない領域の昇温をより確実に抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は、
未定着画像を担持する記録材を第1回転体と第2回転体の間に形成される定着ニップ部で挟持搬送しつつ加熱し、未定着画像を記録材に定着する定着手段と、
記録材搬送方向に対して直交する方向における前記第1回転体の一方の端部領域を冷却する第1冷却手段であって、前記一方の端部領域に冷却風を送風するための第1開口を開閉するための第1シャッタを有する第1冷却手段と、
記録材搬送方向に対して直交する方向における前記第1回転体の他方の端部領域を冷却する第2冷却手段であって、前記他方の端部領域に冷却風を送風するための第2開口を開閉するための第2シャッタを有する第2冷却手段と、
を有する画像形成装置において、
前記第1シャッタと前記第2シャッタは、各々単独で駆動可能であり、前記定着ニップ部で搬送される記録材が記録材搬送方向に対して直交する方向で前記一方の端部領域に寄っていることにより前記一方の端部領域よりも前記他方の端部領域が高温となっている場合、前記第2冷却手段は、前記第2開口を開放する位置に前記第2シャッタを位置させて前記他方の端部領域に冷却風を送風し、前記第1冷却手段は前記第1開口を閉鎖する位置に前記第1シャッタを位置させることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は、
未定着画像を担持する記録材を第1回転体と第2回転体に間に形成される定着ニップ部で挟持搬送しつつ加熱し、未定着画像を記録材に定着する定着手段と、
記録材搬送方向に対して直交する方向における前記第1回転体の一方の端部領域を冷却する第1冷却手段であって、前記一方の端部領域に冷却風を送風するための第1ファンを有する第1冷却手段と、
記録材搬送方向に対して直交する方向における前記第1回転体の他方の端部領域を冷却する第2冷却手段であって、前記他方の端部領域に冷却風を送風するための第2ファンを有する第2冷却手段と、
を有する画像形成装置において、
前記第1ファンと前記第2ファンは、各々単独で駆動可能であり、前記定着ニップ部で搬送される記録材が記録材搬送方向に対して直交する方向で前記一方の端部領域に寄っていることにより前記一方の端部領域よりも前記他方の端部領域が高温となっている場合、前記第2ファンを駆動して前記他方の端部領域に冷却風を送風し、前記第1ファンは駆動させないことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、記録材が片寄せ搬送された場合に、記録材が片寄せされた側の定着性の劣化を抑制し、かつ、定着部材において記録材が通過しない領域の昇温をより確実に抑制することができる。
実施例1における片寄せ通紙時の冷却制御シーケンスを示すフローチャート。 実施例1における画像形成装置の概略構成を示す断面図。 実施例1におけるマルチカセットの斜視図。 実施例1における定着装置の概略構成を示す断面図。 実施例1における定着装置の斜視図。 実施例1におけるシャッタ機構の簡易構成図。 実施例1における幅方向でのサーミスタ及びダクトの配置図。 実施例1における加熱制御部の電気回路図。 実施例1におけるサーミスタ、冷却ファン及びシャッタ制御系統のブロック図。 実施例1におけるファン駆動回路図。 実施例1におけるサーミスタ温度推移及びシャッタ、ファン駆動のタイムチャート。 実施例1における幅方向での小サイズ紙及びシャッタの配置図。 実施例2における定着装置の斜視図。 実施例2における幅方向でのサーミスタ及びダクトの配置図。 実施例2における冷却ファン及びサーミスタの制御系統のブロック図。 実施例2におけるファン駆動回路図。 実施例2における片寄せ通紙時の冷却制御シーケンスを示すフローチャート。 実施例2におけるサーミスタ温度推移及びファン駆動のタイムチャート。 実施例3における幅方向での紙幅検知センサ及びダクトの配置図。 実施例3における冷却ファン、シャッタ及び紙幅検知センサの制御系統のブロック図。 実施例3における片寄せ通紙時の冷却制御シーケンスを示すフローチャート。 従来例における定着装置の概略構成を示す断面図。 従来例における幅方向での紙幅検知センサ及び紙幅規制ガイドの配置図。 従来例における幅方向での紙幅検知センサ及び紙幅規制ガイドの配置図。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
実施例1であるカラー画像形成装置を、図面を参照して詳細に説明する。説明は、画像形成装置の全体説明、加熱定着手段(定着装置)の説明、加熱制御手段の説明、片寄せ通紙時の冷却制御シーケンスの説明の順で行う。本実施例に係る画像形成装置の具体的適用例としては、例えば、複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ等が含まれる。また
、本実施例に係る定着装置は、画像形成プロセス手段により記録材の面に目的の画像情報に対応した未定着トナー画像を形成担持させ、該未定着トナー画像を該画像を担持している記録材面上に永久固着画像として加熱定着処理する方式の定着装置である。画像形成プロセス手段は、電子写真、静電記録、磁気記録等であり、加熱溶融性の樹脂等よりなるトナーを用いている。記録材は、紙、印刷紙、記録材シート、OHTシート、光沢紙、光沢フィルム等であり、転写方式は直接転写もしくは間接転写方式である。
(画像形成装置)
図2に、本実施例であるカラー画像形成装置の概略構成断面図を示す。本実施例のカラー画像形成装置は、電子写真方式を用いて、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナー像(現像剤像)を重ね合わせることでフルカラー画像を得る画像形成装置である。Y・C・M・Bkはそれぞれイエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの色トナー像を形成する4つのプロセスカートリッジであり、下から上に順に配列してある。各プロセスカートリッジY・C・M・Bkは、それぞれ、以下の手段をひとつの容器にまとめた、いわゆるオールインワンカートリッジを使用している。すなわち、オールインワンカートリッジは、像担持体たる感光体ドラム1bk、1m、1c、1y、帯電手段たる帯電ローラ2bk、2m、2c、2y、静電潜像を顕像化するための現像手段3bk、3m、3c、3yを有する。さらに感光体ドラム1bk、1m、1c、1yのクリーニング手段4bk、4m、4c、4y等を有する。イエローのプロセスカートリッジYの現像手段3yにはイエロー色トナーを、シアンのプロセスカートリッジCの現像手段3cにはシアン色トナーを、それぞれ充填してある。また、マゼンタのプロセスカートリッジMの現像手段3mにはマゼンタ色トナーを、ブラックのプロセスカートリッジBkの現像手段3bkにはブラック色トナーを、それぞれ充填してある。
感光体ドラム1y、1c、1m、1bkに露光を行うことにより静電潜像を形成する光学系5が前記4色のプロセスカートリッジY・C・M・Bkに対応して設けられている。光学系5としてはレーザ走査露光光学系を用いている。各プロセスカートリッジY・C・M・Bkにおいて、光学系5より、画像データに基づいた走査露光が、帯電手段2y、2c、2m、2bkにより一様に帯電された各感光体ドラム1y、1c、1m、1bk上になされる。これにより、各感光体ドラム1bk、1m、1c、1y表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。不図示のバイアス電源部より現像手段3bk、3m、3c、3yの現像ローラに印加される現像バイアスを、帯電電位と潜像(露光部)電位の間の適切な値に設定する。これにより通常負の極性に帯電されたトナーが感光体ドラム1bk、1m、1c、1y上の静電潜像に静電吸着して感光体ドラム1bk、1m、1c、1y上の静電潜像が現像される。すなわち、イエローのプロセスカートリッジYの感光体ドラム1yにはイエロートナー像が、シアンのプロセスカートリッジCの感光体ドラム1cにはシアントナー像が、それぞれ形成される。また、マゼンタのプロセスカートリッジMの感光体ドラム1mにはマゼンタトナー像が、ブラックのプロセスカートリッジBkの感光体ドラム1bkにはブラックトナー像が、それぞれ形成される。
各プロセスカートリッジY・C・M・Bkの各感光体ドラム1y、1c、1m、1bk上に現像形成された前記の単色トナー画像は、各感光体ドラム1の回転と同期して、略等速で回転する中間転写体6上へ所定の位置合わせ状態で順に一次転写され重畳される。これにより、中間転写体6上にフルカラートナー画像が合成形成される。本実施例においては、中間転写体6として、エンドレスの中間転写ベルトを用いており、駆動ローラ7、二次転写ローラ対向ローラ14、テンションローラ8の3本のローラに懸回して張架してあり、駆動ローラ7によって駆動される。以降、中間転写体6を中間転写ベルト6という。
各プロセスカートリッジY・C・M・Bkの各感光体ドラム1y、1c、1m、1bk上から中間転写ベルト6上へのトナー像の一次転写手段としては、一次転写ローラ9y、
9c、9m、9bkを用いている。一次転写ローラ9bk、9m、9c、9yに対して、不図示のバイアス電源部より、トナーと逆極性(通常正極性)の一次転写バイアスを印加する。これにより各プロセスカートリッジY・C・M・Bkの各感光体ドラム1上から中間転写ベルト6に対して、トナー像が一次転写される。各プロセスカートリッジY・C・M・Bkにおいて感光体ドラム1上から中間転写ベルト6への一次転写後、感光体ドラム1上に転写残として残ったトナーは、クリーニング手段4y、4c、4m、4bkにより除去される。本実施例においては、クリーニング手段4bk、4m、4c、4yとして、ウレタンブレードを用いた接触除去のクリーニングを行っている。
一方、記録材供給部となる記録材カセット10にセットされた記録材Pは、給送ローラ11により搬送される。なお、本実施例の画像形成装置においては最大用紙幅がLETTERサイズで、搬送方向と直交する幅方向において記録材の中央を搬送基準として搬送する。そして、レジストローラ12により所定の制御タイミングで、二次転写ローラ対向ローラ14に懸回されている中間転写ベルト6部分と二次転写手段としての二次転写ローラ13とのニップ部に搬送される。中間転写ベルト6上に形成された一次転写トナー像は、二次転写手段たる二次転写ローラ13に不図示のバイアス電源部より印加されるトナーと逆極性のバイアスにより、記録材P上に一括転写される。二次転写後に中間転写ベルト6上に残った二次転写残トナーは中間転写ベルトクリーニング手段15により除去される。本実施例においては、感光体ドラム1bk、1m、1c、1yのクリーニング手段4bk、4m、4c、4yと同様、ウレタンブレードによる中間転写体クリーニングを行っている。
記録材P上に二次転写されたトナー画像は、定着手段たる定着装置Fを通過することで、記録材P上に溶融定着され、排紙パスを通って排紙トレイに搬出されて画像形成装置の出力画像となる。
画像形成装置の給紙口である記録材カセット10もしくは、マルチトレイ46には、用紙の搬送と直交する方向(幅方向)での用紙の給紙位置(供給位置)を規制するための紙幅規制ガイド(規制部材)が設けられている。
図3に紙幅規制ガイドの例として、マルチトレイの斜視図を示す。46は用紙を保持するためのトレイ台、47はマルチ給紙ローラ、48はトレイ台上の用紙の有無を検知するマルチ紙有無センサである。紙幅規制ガイドは左右一対の49a、49bよりなり、互いの相対位置を幅方向に可変に構成されており、用紙のサイズ(幅)に合わせてスライドさせることで、用紙を正常の通紙基準位置に合わせて搬送することができる。ここでトレイ側からみて搬送方向に向かって左側が49a、右側が49bである。本実施例の画像形成装置は、通紙基準を中央基準としており、したがって紙幅規制ガイド49a、49bは常に中央通紙基準位置(搬送基準位置)から等距離となるように連動してスライドするようになっている。
紙幅規制ガイドの可動範囲は、装置の最小通紙可能サイズ幅として3inch×5inch(76.2mm×127mm)の用紙を通紙できるように、49a、49b間の距離(開き幅)を最小に縮めた状態で75mmとなっている。また最大通紙可能サイズ幅としてLETTERサイズ(216mm×279.4mm)を規制できるように最大に広げた状態で218mmとなっている。通紙する用紙のサイズよりも若干紙幅規制ガイドの開き幅を最小で若干小さく、また最大で若干大きくしているのは、用紙自体の寸法公差を考慮している。
(定着装置F)
図4は、本実施例における定着装置Fの概略構成断面図である。本実施例の定着装置F
は、定着フィルム方式、加圧用回転体駆動方式(テンションレスタイプ)の装置である。18は第一の定着部材(回転体)としての定着フィルムであり、フィルム状部材に弾性層を設けてなる円筒状(エンドレスフィルム状)の部材である。19は第二の定着部材(回転体)としての加圧ローラである。16は加熱手段(以後定着ヒータという)であり、17は横断面略半円弧状樋型の耐熱性・剛性を有するヒータホルダである。この定着ヒータ16はヒータホルダ17の下面に該ホルダの長手に沿って配設してある。定着フィルム18はこのヒータホルダ17にルーズに外嵌させてある。
ヒータホルダ17は、耐熱性の高い液晶ポリマー樹脂で形成し、定着ヒータ16を保持し、定着フィルム18をガイドする役割を果たす。本実施例においては、液晶ポリマーとして、デュポン社のゼナイト(登録商標)7755を使用した。ゼナイト(登録商標)7755の最大使用可能温度は、約270℃である。
加圧ローラ19は芯金の両端部を不図示の定着装置フレームの奥側と手前側の側板間に回転自由に軸受保持させて配設してある。この加圧ローラ19の図4紙面右側に、前記の定着ヒータ16・ヒータホルダ17・定着フィルム18等から成る加熱アセンブリを、定着ヒータ16側を図4紙面左向き(加圧ローラ19側)にして加圧ローラ19に並行に配置する。ヒータホルダ17の両端部を、ヒータホルダ17の内部に設けた加圧ステー20と、加圧ステー20両端に設けた加圧バネ21からなる加圧機構により片側98N(10kgf)、総圧196N(20kgf)の力で加圧ローラ19の軸線に直行する方向に付勢する。この結果、定着ヒータ16の図4紙面左向き面(加圧ローラ19に対向する面)を、定着フィルム18を介して加圧ローラ19の弾性層に該弾性層の弾性に抗して所定の押圧力をもって接触され、加熱定着に必要な所定幅の定着ニップ部Nが形成される。また加圧機構は、不図示の圧解除機構を有し、ジャム処理時等に、加圧を解除し、記録材Pの除去が容易な構成となっている。
加圧ローラ19は不図示の駆動手段により矢印Aの反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ19の回転駆動による、該加圧ローラ19の外面と定着フィルム18との、定着ニップ部Nにおける接触摩擦力により円筒状の定着フィルム18に回転力が作用する。この結果、該定着フィルム18は、その内面側が定着ヒータ16の左向き面に密着して摺動しながら、ヒータホルダ17の外回りを矢印Bの時計方向に従動回転状態になる。定着フィルム18内面には不図示のグリスが塗布され、ヒータホルダ17と定着フィルム18内面との摺動性を前記グリスにより確保している。
加圧ローラ19が回転駆動され、それに伴って円筒状の定着フィルム18が従動回転状態になり、また定着ヒータ16に通電がなされ、該定着ヒータ16が昇温して所定の温度に立ち上がり温調された状態になる。その温調された状態において、定着ニップ部Nの定着フィルム18と加圧ローラ19との間に、未定着トナー像tを担持した記録材Pが入り口ガイド22に沿って案内されて導入される。そして、定着ニップ部Nにおいて記録材Pのトナー像担持面側が定着フィルム18の外面に密着して定着フィルム18と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この挟持搬送過程において、定着ヒータ16の熱が定着フィルム18を介して記録材Pに付与され、記録材P上の未定着トナー像tが記録材P上に加熱・加圧されて溶融定着される。定着ニップ部Nを通過した記録材Pは定着フィルム18から曲率分離され、定着排紙ローラ23で排出される。50は本実施例における冷却手段であるファンであり、51は冷却ファンからの冷却風を定着装置Fに送るための風路となるダクトである。
図5に、本実施例の定着装置Fの長手方向の位置関係をあらわす概略斜視図を示す。定着ヒータ16の温度検知を行う為の温度検知手段として、メインサーミスタ24は熱源である定着ヒータ16上の中央部に、サブサーミスタ25a、25bは最大サイズ紙の通紙
領域内の端部(最大サイズの紙幅より内側)に、それぞれ設けられている。これらメインサーミスタ24、サブサーミスタ25a、25bは、それぞれ定着ヒータ16上の発熱体に対して絶縁距離を確保できるように絶縁耐圧を有する絶縁物を介して配置される。ダクト51には加圧ローラ19を冷却する冷却風を加圧ローラ19の両端近傍に送り出すための送風口52a、52bが開口している。また、53a、53bは送風口52a、52bをそれぞれ独立して開閉可能なシャッタである。
図6は実施例1におけるシャッタ機構の簡易構成図である。図6に示すように、シャッタ53a、53bをスライドし送風口52a、52bを開閉させるためのカム57a、57bが設置され、カム57a、57bを駆動させるための軸上に不図示のギア列を介してシャッタ用モータM1及びM2がそれぞれ接続されている。M1及びM2はパルスモータであり、エンジン制御部(CPU)35からパルスモータ駆動回路55a、55bを介して相信号が出力され、所定のステップ数駆動し、カム57a、57bを回転させる。カム57a、57bの回転によりシャッタ53a、53bは独立にスライドさせることが可能となる。また、58a及び58bは、カム57a、57bの初期位置を検知するフォトインタラプタ(以下、ホームポジションセンサと呼ぶ)であり、例えば、東芝製TLP1243のようなものが使用される。本実施例ではカム57a、57bと同期して回転するフラグ59a、59bがフォトインタラプタのLED−フォトトランジスタ間に有る場合はHigh出力され、無い場合にはLow出力となる。この出力信号よりエンジン制御部(CPU)35はシャッタ53a、53bの位置を検知する。
本実施例では、加圧ローラ19を冷却する構成であるが、定着フィルム18側の温度を冷却しても良いし、両方とも冷却しても構わない。
図7に記録材の搬送と直交する方向(幅方向)での定着装置Fにおけるメインサーミスタ24、サブサーミスタ25a、25b、給紙口での搬送可能な最大サイズ紙と小サイズ紙、及び冷却ファン50からの冷却風の送風口52a、52bの位置関係を示す。メインサーミスタ24は、装置に搬送可能ないかなるサイズの用紙が通紙されても常に通紙領域となるよう中央基準位置から左に25mmの位置にメインサーミスタの中心が来るよう配置されている。サブサーミスタ25a、25bは、最大サイズ紙が通紙される領域内でかつ、小サイズ紙が通紙された時に非通紙部(記録材が通過しない非通過領域)となる位置に配置されている。サブサーミスタ25a、25bは中央基準位置からそれぞれ等距離となる位置に左右対称に配置されており、ここでは搬送方向に向かって左側が25a、右側が25bである。本実施例においては、A4サイズ(幅210mm)より小さい紙を小サイズ紙として扱うため、サブサーミスタの位置は中央基準位置から99mmの位置にサーミスタの中心が来るように配置している。もちろん、どの記録材サイズを小サイズ紙として扱うかは画像形成装置によって異なるため、サブサーミスタの中央基準位置から位置はターゲットとする小サイズ紙によって異なる。小サイズ紙が通紙されると定着装置Fの非通紙部が昇温するため、サブサーミスタ25a、25bはこの温度を直接検知する。またサブサーミスタ25a、25bは温度制御には用いられず、非通紙昇温のような定着ヒータ16の異常昇温のみを検知する。
送風口52a、52bも同様に、最大サイズ紙が通紙される領域内でかつ、小サイズ紙が通紙された時に非通紙領域となる位置に設けられている。また中央基準位置からそれぞれ等距離となる位置に左右対称に配置されており、ここでは搬送方向に向かって左側が52a、右側が52bである。通常使用においては、定着装置Fの加圧ローラ19の回転開始とともに、定着フィルム18の従動回転が開始し、定着ヒータ16の温度の上昇とともに、定着フィルム18の内面温度も上昇していく。定着ヒータ16への通電は、サーミスタ24の検出温度が目標温度(例えば195℃)になるように、入力電力が制御される。
(加熱制御手段)
図8を参照し、本実施例における定着ヒータ16への加熱制御手段としての回路構成を説明する。図中26は本画像形成装置を接続する入力商用電源で、本画像形成装置において入力商用電源26はACフィルタ27を介して定着ヒータ16へ供給することにより定着ヒータ16を加熱させる。この定着ヒータ16への電力供給は、トライアック28の通電、遮断により制御を行う。抵抗29、30はトライアック28のためのバイアス抵抗で、フォトトライアックカプラ31は、一次、二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。フォトトライアックカプラ31の発光ダイオードに通電することによりトライアック28を通電する。抵抗32はフォトトライアックカプラ31の発光ダイオードの電流を制限するための制限抵抗であり、フォトトライアック駆動トランジスタ33によりフォトトライアックカプラ31をON/OFFする。
フォトトライアック駆動トランジスタ33は、抵抗34を介してエンジン制御部(CPU)35からのON/OFF信号にしたがって動作する。また、ACフィルタ27を介して入力商用電源26は、リレー36により遮断可能となっており、リレー駆動トランジスタ37によりリレー36の通電、遮断を制御する。リレー駆動トランジスタ37は抵抗38を介してエンジン制御部(CPU)35からのON/OFF信号にしたがって動作する。定着ヒータ16を加熱する際は、まずリレー36を通電状態としてから、トライアック28を制御して定着ヒータ16を加熱させる。また、電源OFFやスリープ、ジャム等における定着ヒータ16の加熱を停止する際は、トライアック28を遮断状態としてから、リレー36を遮断状態とする。また、入力商用電源26はリレー36の手前で分岐し、整流ダイオードブリッジ39を介してDC/DCコンバータ40に接続されている。
周波数検出回路41は、入力商用電源26の正から負または負から正に切り替わるポイントを含み、電源電圧がある閾値以下になったことを報知する信号(以下ZEROX波形と呼ぶ)を出力する。このZEROX信号は信号周期が入力商用電源26の周波数とほぼ等しいパルス信号であり、エンジン制御部(CPU)35はZEROX波形のパルスのエッジを検知し、位相制御または波数制御によりトライアック28をON/OFF制御する。
さらに定着ヒータ16の温度を検出するためのメインサーミスタ24、サブサーミスタ25a、25bと分圧抵抗42〜44とで基準電圧(Vref)を分圧した電圧が温度検知信号として、エンジン制御部(CPU)35のA/Dコンバータ35aに入力される。温度検知信号は、以下Thm信号と記す。定着ヒータ16の温度は、メインサーミスタ24のThm信号としてエンジン制御部(CPU)35において監視され、エンジン制御部(CPU)35の内部で設定されている目標温度と比較する。そして、定着ヒータ16に供給すべき電力を算出し、その供給する電力に対応した位相角(位相制御)または波数(波数制御)に換算し、その制御条件によりエンジン制御部(CPU)35がフォトトライアック駆動トランジスタ33にON信号を送出する。
定着ヒータ16に電力を供給する際に、電力供給制御手段が故障し、定着ヒータ16が熱暴走に至った場合、過昇温を防止する一手段として、過昇温防止手段45を定着ヒータ上に配されている。過昇温防止手段45は、例えば温度ヒューズやサーモスイッチである。電力供給制御手段の故障により、定着ヒータ16が熱暴走に至り過昇温防止手段45が所定の温度以上になると、過昇温防止手段45は温度ヒューズならば断線、サーモスイッチならばOPENとなり、定着ヒータ16への通電が断たれる。
(片寄せ通紙時の冷却制御シーケンス)
図9のブロック図を参照して、片寄せ通紙時の冷却制御の構成を説明する。プリント中、定着ヒータ16の温度を検出するメインサーミスタ24、サブサーミスタ25a及び25bから検出された温度信号がエンジン制御部(CPU)35内のA/Dコンバータ35
aに入力される。このとき、片寄せ通紙されている場合はサブサーミスタ25aまたは25bのどちらか一方の温度が上昇する。上昇を続け、規定の温度を超えた場合は、温度上昇している側と逆側のシャッタ(53aまたは53b)を閉じる為、エンジン制御部(CPU)35は、シャッタ用モータ駆動回路55a、55bを制御しシャッタ用モータM1またはM2を駆動する。このとき、エンジン制御部(CPU)35はシャッタのポジションをホームポジションセンサ58a、58bの検知結果より確認する。シャッタを閉じた後に、冷却ファン駆動回路56を制御しファン50を駆動する。本実施例における冷却ファン駆動回路56は図10に示す回路であり、エンジン制御部(CPU)35よりON/OFF信号を出力してファンを駆動することができる回路である。具体的な回路動作としては、エンジン制御部(CPU)35よりHigh信号が出力されると抵抗60を介して流れる電流によりトランジスタ61がONする。トランジスタ61がONすると、トランジスタ61のコレクタに抵抗62を介して接続されているトランジスタ63がONし電源電圧Vccからトランジスタ63のVce飽和電圧分降下した電圧がファン50に印加され、ファンが電圧に応じた回転数で動作する。また、エンジン制御部(CPU)35よりLow信号またはハイインピーダンス出力となると、抵抗64でGNDにプルダウンされているためトランジスタ61はOFFする。トランジスタ61がOFFすると、トランジスタ63のベースには抵抗65を介して電源電圧Vccにプルアップされた電圧が印加されるため、トランジスタ63はOFFとなり、ファン50には電圧が印加されず駆動しない。
図1のフローチャートを用いて本実施例における片寄せ通紙時の冷却制御シーケンスを説明する。エンジン制御部(CPU)35より定着温調制御シーケンスが開始される(S100)。エンジン制御部(CPU)35は定着装置Fを立ち上げるために、立ち上げ時の目標温度T1を設定し(S101)、現在のメインサーミスタ24と目標温度T1の差分より、必要電力を算出し、定着ヒータ16に電力を投入する(S102)。次に立ち上げ時の目標温度T1に達したかを判別する(S103)。目標温度T1に達するまで電力投入を繰り返し(S103、NO→S102)、達したら(S103、YES)紙が突入するまでに必要な温調温度T2に目標温度を設定する(S104)。そして、現在のメインサーミスタ24と目標温度T2の差分より、必要電力を算出し、定着ヒータ16に電力を投入する(S105)。次に記録材Pがニップに突入する直前か判別する(S106)。直前となるまで電力投入を繰り返し(S106、NO→S105)、突入直前のタイミングであれば(S106、YES)、記録材P上のトナーを定着させるのに必要な目標温度T3に設定する(S107)。そして現在のメインサーミスタ24と目標温度T3の差分より、必要電力を算出し、定着ヒータ16に電力を投入する(S108)。また、前記した目標温度T1,T2,T3は、T1<T2<T3の関係となっている。記録材Pが突入する直前に目標温度T3を上げる理由はトナー画像を保持した記録材Pが定着ニップに突入する際の奪熱による画像不良を避けるためである。
ここまでのシーケンスは紙サイズや片寄せ通紙によらず同じであり、これ以降は紙サイズや通紙状態によってことなってくる。本実施例では小サイズ紙が片寄せ通紙の場合に絞って説明する。
図11に、小サイズ紙がサブサーミスタ25b側に片寄せ通紙された場合を例にしてメインサーミスタ24、サブサーミスタ25a、25bの時間に対する温度変化を示す。また、図12に、小サイズ紙の片寄せ方向とそのときのシャッタ53bの状態を示す。図11に示すように、片寄せ通紙すると、片寄せされていない逆側のサブサーミスタ25aの温度が上昇する。そして、サブサーミスタ25aの温度が予め決められた所定の閾値温度Tthに達すると、図1のフローチャートのS109のタイミングでサブサーミスタ25aの温度<Tthかつサブサーミスタ25bの温度<Tthの条件を満たさなくなる。条件を満たさない場合は次にサブサーミスタ25aの温度≧Tthかつサブサーミスタ25
bの温度<Tthかを判別する(S116)。今回の例はこの条件を満足するため、エンジン制御部(CPU)35はシャッタ53bが送風口52bを塞いでいるかを確認する(S117)。塞いでいない場合はシャッタ53b駆動し送風口52bを塞ぎ(S118)、ファンを駆動しているかを確認する(S119)。ファンを駆動していない場合は駆動し(S120)、記録材Pの後端が定着ニップを通過したかを確認する(S110)。後端が通過していないのであればS107に戻り紙中温調を繰り返す。記録材Pの後端が定着ニップを抜けたことを検知したら次の印字記録材があるかを確認する(S111)。後続紙がなければファンが駆動中かを確認し(S112)、駆動中であれば停止し(S113)、シャッタ53a、53bを初期位置に戻して(S114)定着シーケンスを終了する(S115)。
また、小サイズ紙が上記とは逆のサブサーミスタ25a側に片寄せ通紙された場合は、フローチャートS116のタイミングでサブサーミスタ25aの温度≧Tthかつサブサーミスタ25bの温度<Tthを満たさない。よってエンジン制御部(CPU)35は、サブサーミスタ25a温度<Tthかつサブサーミスタ25b温度≧Tthかを判別する(S121)。小サイズ紙がサブサーミスタ25a側に片寄せ通紙された場合は、この条件を満足する為、エンジン制御部(CPU)35はシャッタ53aが送風口52aを塞いでいるかを確認する(S122)。塞いでいない場合はシャッタ53aを駆動し送風口52aを塞ぎ(S123)、ファンを駆動しているかを確認する(S119)。ファンを駆動していない場合は駆動し(S120)、記録材Pの後端が定着ニップを通過したかを確認する(S110)。
また、フローチャートS121の条件を満足していない場合は両端部のサーミスタの温度が上がっていると判断し、両方のファンを駆動するため、両ダクトを塞がないでファンの駆動を確認し(S119)、駆動していなければ駆動する(S120)。以降の制御はサブサーミスタ25b側に片寄せ通紙された場合と同じである。
本実施例の制御においては、閾値温度Tthを超えたらファンを駆動し、それ以降ジョブが終わるまではファンが駆動したままとなるシーケンスである。しかしながら、サブサーミスタの温度がある程度下がったらファン駆動を停止する制御を行っても良い。つまり、ファン駆動のON/FFを決める閾値温度にヒステリシスを持たせた制御を行っても良い。
また、片寄せ通紙時は、小サイズ紙を中央搬送基準位置で通紙したとき、すなわち、紙幅の中央と中央搬送基準位置とが略一致して搬送されたときよりも非通紙部領域が大きく、非通紙部昇温は大きくなる。したがって、通常よりファンの風量をアップして冷却する必要がある。よって、片寄せ通紙を検知した場合には、予め決められた分だけ風量をアップする制御を行っても良い。
さらに、上記制御を行ってもサブサーミスタの温度が下がらず、上がっていくようであればさらに、第二の閾値温度Tth2を設けて、Tth2に達したらファン風量を上げる制御を行っても良い。
ここではセラミックヒータを用いる例を示したが、熱源は誘導加熱またはハロゲンヒータであってももちろん構わない。
本実施例のように非通紙部に温度検知手段を配置すると、非通紙部が破壊温度に達するかを直接検知しているため、より安全性を高めることができる。また、非通紙部の温度に応じてファンの風量を切り替える、または、非通紙部の温度が低くなりすぎたらファンを止める等の制御を行うと、より安全で定着性を損なわない画像形成装置を提供することが
できる。
<実施例2>
実施例1では、定着装置の冷却をファン1つで行っていたが、本実施例では、ファン2つを別々に駆動して定着装置の端部を冷却する構成であるところが異なる。本実施例の画像形成装置は定着装置の冷却ファン構成以外の機械的構成は実施例1と同様であるため説明を省き、冷却ファンの配置の説明、片寄せ通紙時の冷却制御シーケンスの説明の順で行う。また、実施例1と同一機能部分には同一番号を付してある。
(冷却ファンの配置)
図13に定着装置Fの長手方向の位置関係をあらわす概略斜視図を示す。50a、50bは本実施例における冷却手段であるファンであり、不図示の駆動回路より別々に駆動することが可能である。51a、51bは冷却ファン50a、50bからの冷却風を定着装置Fに送るための風路となるダクトである。また、ダクト51a、51bにはそれぞれ加圧ローラ19を冷却するための送風口52a、52bを備えている。
図14に記録材の搬送と直交する幅方向での定着装置Fにおけるメインサーミスタ24、サブサーミスタ25a、25b、給紙口での搬送可能な最大サイズ紙と小サイズ紙、及び冷却ファン50a、50bと冷却風の送風口52a、52bの位置関係を示す。メインサーミスタ24、サブサーミスタ25a、25b及び送風口52a、52bの配置関係は実施例1と同様であるため説明を省略する。
(片寄せ通紙時の冷却制御シーケンス)
図15を参照して、片寄せ通紙時の冷却制御の構成を説明する。プリント中、定着ヒータ16の温度を検出するメインサーミスタ24、サブサーミスタ25a、25bから検出された温度信号がエンジン制御部(CPU)35内のA/Dコンバータ35aに入力される。このとき、片寄せ通紙されている場合はサブサーミスタ25aまたは25bのどちらか一方の温度が上昇する。上昇を続け、規定の温度を超えた場合は、温度上昇している側のファンを駆動し、もう一方のファンは駆動しないようファン駆動回路56a、56bを制御する。
図16に示す回路は、本実施例における冷却ファン駆動回路56a及び56bであり、エンジン制御部(CPU)35よりPWM信号を出力してファンの回転量を可変することが可能な回路である。具体的な回路動作としては、エンジン制御部(CPU)35より所定の周波数のPWM信号が出力されると抵抗66を介して流れる電流によりトランジスタ67がON/OFFする。PWM信号がHigh出力の場合はトランジスタ67ONとなり、トランジスタ67のコレクタに抵抗68を介して接続されているトランジスタ69がONしファン50にはコイル70に電流が流れる。このとき、コイル70にはエネルギーを蓄積されると同時にコンデンサ71にチャージされる。一方PWM信号がLow出力の場合は、抵抗72でGNDにプルダウンされているためトランジスタ67はOFFする。トランジスタ67がOFFすると、トランジスタ69のベースには抵抗73を介して電源電圧Vccにプルアップされた電圧が印加されるため、トランジスタ69はOFFとなる。トランジスタ69がOFFすると、コイル70に蓄えられたエネルギーにより電流がダイオード74を通じて流れ、ファン50に電流を供給する。このときのファン50への出力電圧VoutはPWM信号の周期TとHigh信号出力期間Thiの割合によって決まるため、ファン50の回転量を可変するためには、これらの値を変化させればよい。
図17のフローチャートを用いて本実施例における片寄せ通紙時の冷却制御シーケンスを説明する。図中のS1700〜S1708までのシーケンスは実施例1のS100〜S108と同じであるため説明を省略する。本実施例において、小サイズ紙がサブサーミス
タ25b側に片寄せ通紙された場合を例にしてメインサーミスタ24、サブサーミスタ25a、25bの時間に対する温度変化を図18に示す。図18に示すように、片寄せ通紙すると、片寄せされていない逆側のサブサーミスタ25aの温度が上昇する。そして、サブサーミスタ25aの温度が予め決められた所定の閾値温度Tthに達すると、図17のフローチャートのS1709のタイミングでサブサーミスタ25aの温度<Tthかつサブサーミスタ25bの温度<Tthの条件を満たさなくなる。条件を満たさない場合は次にサブサーミスタ25aの温度≧Tthかつサブサーミスタ25bの温度<Tthかを判別する(S1715)。今回の例はこの条件を満足するため、エンジン制御部(CPU)35はファン50aが駆動しているかを確認し(S1716)駆動していない場合はファン52aを駆動し(S1717)、記録材Pの後端が定着ニップを通過したかを確認する(S1710)。後端が通過していないのであればS1707に戻りニップ通紙中の温調を繰り返す。記録材Pの後端が定着ニップを抜けたことを検知したら次の印字記録材があるかを確認する(S1711)。後続紙がなければファンが駆動中かを確認し(S1712)、駆動中であれば停止し(S1713)定着シーケンスを終了する(S1714)。
また、小サイズ紙が上記とは逆のサブサーミスタ25a側に片寄せ通紙された場合は、フローチャートS1715のタイミングでサブサーミスタ25aの温度≧Tthかつサブサーミスタ25bの温度<Tthを満たさない。よってエンジン制御部(CPU)35は、サブサーミスタ25aの温度<Tthかつサブサーミスタ25b温度≧Tthかを判別する(S1718)。小サイズ紙がサブサーミスタ25a側に片寄せ通紙された場合は、この条件を満足する為、エンジン制御部(CPU)35はファン50bが駆動しているかを確認する(S1719)。駆動していない場合はファン50bを駆動し(S1720)、記録材Pの後端が定着ニップを通過したかを確認する(S1710)。
また、フローチャートS1718の条件を満足していない場合は両端部のサーミスタの温度が上がっていると判断し、両方のファンを駆動するため、ファンの駆動を確認し(S1721)、駆動していなければ駆動する(S1722)。以降の制御はサブサーミスタ25b側に片寄せ通紙された場合と同じである。
本実施例の制御においても実施例1と同様、閾値温度Tthを超えたらファンを駆動し、それ以降ジョブが終わるまではファンが駆動したままとなるシーケンスである。しかしながら、サブサーミスタの温度がある程度下がったらファン駆動を停止する制御を行っても良い。つまり、ファン駆動のON/OFFを決める閾値温度にヒステリシスを持たせた制御を行っても良い。
また、片寄せ通紙時は、小サイズ紙を中央搬送基準位置で通紙したときよりも非通紙部領域が大きいため、非通紙部昇温は大きくなるためより大きいファンの風量で冷やす必要がある。よって、片寄せ通紙を検知した場合には、予め決められた分だけ風量をアップする制御を行っても良い。
さらに、上記制御を行ってもサブサーミスタの温度が下がらず、上がっていくようであればさらに、第二の閾値温度Tth2を設けて、Tth2に達したらファン風量を上げる制御を行っても良い。
<実施例3>
本実施例と実施例1、2との違いは、片寄せ通紙の検知を紙幅検知センサ2つ設けて行う所である。本実施例の画像形成装置は、サーミスタの配置及び紙幅検知センサ配置以外の機械的構成は実施例1と同様であるため説明を省き、サーミスタと紙幅検知センサの配置の説明、片寄せ通紙時の冷却制御シーケンスの説明の順で行う。また、実施例1と同一機能部分には同一番号を付してある。
(サーミスタと紙幅検知センサの配置)
図19に記録材の搬送方向と直交する方向(幅方向)での定着装置Fにおけるメインサーミスタ24、紙幅検知センサ54a、54b、給紙口での搬送可能な最大サイズ紙と小サイズ紙、及び冷却風の送風口52a、52bの位置関係を示す。50は本実施例における冷却手段であるファンであり、51は冷却ファンからの冷却風を定着装置Fに送るための風路となるダクトである。また、ダクト51にはそれぞれ加圧ローラ19を冷却するための送風口52a、52bを備えている。メインサーミスタ24及び送風口52a、52bの配置関係は実施例1と同様であるため説明を省略する。紙幅検知センサ54a、54bは、最大サイズ紙が通紙される領域内でかつ、小サイズ紙が通紙されたときに非通紙部となる位置に配置されている。紙幅検知センサ54a、54bは中央基準位置からそれぞれ等距離となる位置に左右対称に配置されており、ここでは搬送方向に向かって左側が54a、右側が54bである。本実施例においては、A4サイズ(幅210mm)より小さい紙を小サイズ紙として扱うため、紙幅検知センサ54a、54bの位置は中央基準位置から99mmの位置に検知ポイントが来るように配置している。もちろん、どの記録材サイズを小サイズ紙として扱うかは画像形成装置によって異なるため、紙幅検知センサ54a、54bの中央基準位置から位置は、ターゲットとする小サイズ紙によって異なる。紙幅検知センサ54a、54bは用紙が所定サイズ以上であればレバーが倒れてセンサオンとなり、用紙が通過していることを検知する。また、レバーが倒れなければセンサオフとなり、センサ位置に用紙がなく、小サイズ紙かあるいは片寄せ通紙が行われていることが検知される。なお紙幅検知センサは本実施例では給紙部と転写部の間に配置しているが、搬送路内であればどこにあっても構わない。
(片寄せ通紙時の冷却制御シーケンス)
図20のブロック図を用いて片寄せ通紙時の冷却制御の構成を説明する。プリント中、紙幅検知センサ54a、54bによる紙有り無しの検知結果がエンジン制御部(CPU)35に入力される。このとき、片寄せ通紙されている場合は紙幅検知センサ54a、54bのどちらか一方が紙ありを検知する。エンジン制御部(CPU)35は片寄せ通紙を検知すると、片寄せされている側のシャッタ(53aまたは53b)を閉じる為、シャッタ用モータ駆動回路55a、55bを制御しシャッタ用モータM1またはM2を駆動する。そしてシャッタを閉じた後に、冷却ファン駆動回路56を制御しファン50を駆動する。本実施例におけるシャッタ用モータM1、M2は実施例1と同様、パルスモータを使用している。
図21のフローチャートを用いて本実施例における片寄せ通紙時の冷却制御シーケンスを説明する。図中のS2100〜S2108までのシーケンスは実施例1のS100〜S108と同じであるため説明を省略する。本実施例において、小サイズ紙が紙幅検知センサ54b側に片寄せ通紙された場合を例に説明する。図21のフローチャートのS2109のタイミングで紙幅検知センサ54aが紙あり、かつ紙幅検知センサ54bが紙ありかを確認する。条件を満たさない場合は次に紙幅検知センサ54aが紙なし、かつ紙幅検知センサ54bが紙ありかを判別する(S2116)。今回の例はこの条件を満足するため、エンジン制御部(CPU)35はシャッタ53bが送風口52bを塞いでいるかを確認し(S2117)塞いでいない場合はシャッタ53bを駆動し送風口52bを塞ぐ(S2118)。そして、ファンを駆動しているかを確認し(S2119)、ファンを駆動していない場合は駆動し(S2120)、記録材Pの後端が定着ニップを通過したかを確認する(S2110)。後端が通過していないのであればS2107に戻り紙中温調を繰り返す。記録材Pの後端が定着ニップを抜けたことを検知したら次の印字記録材があるかを確認する(S2111)。後続紙がなければファンが駆動中かを確認し(S2112)、駆動中であれば停止し(S2113)、シャッタ53a、53bを初期位置に戻して(S2114)定着シーケンスを終了する(S2115)。
また、小サイズ紙が上記とは逆の紙幅検知センサ54a側に片寄せ通紙された場合は、フローチャートS2116のタイミングで紙幅検知センサ54aが紙なし、かつ紙幅検知センサ54bが紙ありを満たさない。よってエンジン制御部(CPU)35は、紙幅検知センサ54aが紙あり、かつ紙幅検知センサ54bが紙なしかを判別する(S2121)。小サイズ紙が紙幅検知センサ54a側に片寄せ通紙された場合は、この条件を満足する為、エンジン制御部(CPU)35はシャッタ53aが送風口52aを塞いでいるかを確認する(S2122)。塞いでいない場合はシャッタ53aを駆動し送風口52aを塞ぎ(S2123)、ファンを駆動しているかを確認する(S2119)。ファンを駆動していない場合は駆動し(S2120)、記録材Pの後端が定着ニップを通過したかを確認する(S2110)。
また、フローチャートS2121の条件を満足していない場合は両端部において温度が上がっていると判断し、両方のファンを駆動するため、両ダクトを塞がないでファンの駆動を確認し(S2119)、駆動していなければ駆動する(S2120)。以降の制御は紙幅検知センサ54b側に片寄せ通紙された場合と同じである。
片寄せ通紙時は、小サイズ紙を中央搬送基準位置で通紙したときよりも非通紙部領域が大きいため、非通紙部昇温は大きくなるためより大きいファンの風量で冷やす必要がある。よって、片寄せ通紙を検知した場合には、予め決められた分だけ風量をアップする制御を行っても良い。
実施例1、2のようにサブサーミスタを2つ配置する構成は、定着装置の温度を直接検知できるため安全性が高いという利点を有する反面、コストが高く、また定着装置内のスペースを確保することが困難であるという欠点を有していた。これに対して本実施例のように、記録材の有無を検知する二つの記録材検知手段を搬送路上の任意の位置における幅方向両側にそれぞれ配置する構成とすることでコストを抑えることができる。
16…定着ヒータ、18…定着フィルム、19…加圧ローラ、25a、25b…サブサーミスタ、49a、49b…紙幅規制ガイド、50…ファン、52a、52b…送風口、53a、53b…シャッタ、F…定着装置、P…記録材

Claims (8)

  1. 未定着画像を担持する記録材を第1回転体と第2回転体の間に形成される定着ニップ部で挟持搬送しつつ加熱し、未定着画像を記録材に定着する定着手段と、
    記録材搬送方向に対して直交する方向における前記第1回転体の一方の端部領域を冷却する第1冷却手段であって、前記一方の端部領域に冷却風を送風するための第1開口を開閉するための第1シャッタを有する第1冷却手段と、
    記録材搬送方向に対して直交する方向における前記第1回転体の他方の端部領域を冷却する第2冷却手段であって、前記他方の端部領域に冷却風を送風するための第2開口を開閉するための第2シャッタを有する第2冷却手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記第1シャッタと前記第2シャッタは、各々単独で駆動可能であり、前記定着ニップ部で搬送される記録材が記録材搬送方向に対して直交する方向で前記一方の端部領域に寄っていることにより前記一方の端部領域よりも前記他方の端部領域が高温となっている場合、前記第2冷却手段は、前記第2開口を開放する位置に前記第2シャッタを位置させて前記他方の端部領域に冷却風を送風し、前記第1冷却手段は前記第1開口を閉鎖する位置に前記第1シャッタを位置させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着手段は、前記一方の端部領域の温度を検知する第1温度検知素子と、前記他方の端部領域の温度を検知する第2温度検知素子と、を有し、前記第1シャッタは前記第1温度検知素子の検知温度に応じて駆動し、前記第2シャッタは前記第2温度検知素子の検知温度に応じて駆動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記装置は更に、記録材搬送方向に対して直交する方向への記録材の寄りを検知する寄り検知機構を有し、前記第1及び第2シャッタは前記寄り検知機構の検知結果に応じて駆動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 未定着画像を担持する記録材を第1回転体と第2回転体に間に形成される定着ニップ部で挟持搬送しつつ加熱し、未定着画像を記録材に定着する定着手段と、
    記録材搬送方向に対して直交する方向における前記第1回転体の一方の端部領域を冷却する第1冷却手段であって、前記一方の端部領域に冷却風を送風するための第1ファンを
    有する第1冷却手段と、
    記録材搬送方向に対して直交する方向における前記第1回転体の他方の端部領域を冷却する第2冷却手段であって、前記他方の端部領域に冷却風を送風するための第2ファンを有する第2冷却手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記第1ファンと前記第2ファンは、各々単独で駆動可能であり、前記定着ニップ部で搬送される記録材が記録材搬送方向に対して直交する方向で前記一方の端部領域に寄っていることにより前記一方の端部領域よりも前記他方の端部領域が高温となっている場合、前記第2ファンを駆動して前記他方の端部領域に冷却風を送風し、前記第1ファンは駆動させないことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記定着手段は、前記一方の端部領域の温度を検知する第1温度検知素子と、前記他方の端部領域の温度を検知する第2温度検知素子と、を有し、前記第1ファンは前記第1温度検知素子の検知温度に応じて駆動し、前記第2ファンは前記第2温度検知素子の検知温度に応じて駆動することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1回転体は、筒状の定着フィルムを有することを特徴とする請求項1〜いずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着手段は、前記定着フィルムの内面に接触するヒータを有し前記第2回転体は前記定着フィルムを介して前記ヒータと共に前記定着ニップ部を形成することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1及び第2冷却手段は前記定着フィルムを冷却することを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
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