JP2012098362A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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一平 藤本
Yuji Arai
裕司 荒井
Hirotada Takagi
啓正 高木
Yoshinori Yamaguchi
嘉紀 山口
Arinobu Yoshiura
有信 吉浦
Toshihiko Shimokawa
俊彦 下川
Tetsuo Tokuda
哲生 徳田
Yutaka Ikefuchi
豊 池淵
Kenji Ishii
賢治 石井
Naoki Iwatani
直毅 岩谷
Takahiro Imada
高広 今田
Hiroshi Yoshinaga
洋 吉永
Takuya Seshimo
卓弥 瀬下
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Abstract

【課題】ウォームアップ時の熱量のロスを低減して、ウォームアップ時間を短縮する。
【解決手段】定着ベルト21と、定着ベルト21を押圧可能に配置される加圧ローラ31と、定着ベルト21の内周側に配置され、定着ベルト21を介して加圧ローラ31と当接してニップ部を形成するニップ形成部材23と、定着ベルト21の内周側に近接して固設されたパイプ状の金属熱伝導体22と、金属熱伝導体22の内周側に配置され、金属熱伝導体22を加熱する加熱手段と、を有する定着装置において、定着ベルト21の内周面側に固設されてニップ形成部材23の強度を補強する補強部材24を有し、加熱手段は、長手方向全域で発熱する第1のハロゲンヒータ25と、該第1のハロゲンヒータ25に対し、補強部材24を挟んで配置される長手方向の一部が主に発熱する第2のハロゲンヒータ26であり、いずれか一方のハロゲンヒータを点灯させてウォームアップ動作を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。さらに詳述すると、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録紙(用紙、記録材、記録媒体ともいう)に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録紙上のトナー画像を定着する過程により成立している。
定着装置では、対向するローラもしくはベルトもしくはそれらの組み合わせにより構成された定着部材及び加圧部材が当接してニップ部を形成するように配置されており、該ニップ部に記録紙を挟みこみ、熱および圧力を加え、トナー像を記録紙上に定着することを行っている。
例えば、従来の定着装置として、記録材搬送手段としてヒートローラ(加熱ローラ)を用い、該ヒートローラ内に加熱手段としてハロゲンヒータを内蔵した熱定着装置を用いて定着を行うものが広く知られている。この定着装置では、ヒートローラの表面温度を検出して所定温度を維持するように温度調整を行っている。
しかしながら、このような定着装置において、ヒートローラの軸方向に対して幅の狭いサイズの記録材の定着を連続して行うと、ヒートローラにおける記録材通過領域と非通過領域とで温度差が生じ、その後すぐに、幅の広いサイズの記録材の定着を行った場合、定着ムラが生じるという問題があった。
このような定着ムラを避けるために、特許文献1には、配光分布の異なる2つのヒータ(ハロゲンヒータおよびセラミックヒータ)を備え、温度差が生じないように制御を行う定着装置が開示されている。しかしながら、ヒートローラ内部に2本のヒータを内蔵させると、一方のヒータの輻射熱が他方のヒータを加熱してしまい、輻射の効率が低下してしまうとともに、ヒータのガラス管が過剰に加熱されてしまうため、ヒータの寿命が短くなってしまうといった問題が生じていた。
このような問題に対して、特許文献2には、隣接する2つのハロゲンヒータ間に反射部材を設けることにより、互いのハロゲンヒータの過熱を防ぐ定着装置が開示されている。
しかしながら、上記の特許文献2においても、それぞれのハロゲンヒータは、自身のガラス管を加熱してしまうため、ハロゲンヒータを1本使用する場合に比べて、熱量のロスが大きくなるという問題があった。
そこで本発明は、金属熱伝導体の内部に固設された補強部材を挟んで両側に配置された配光分布の異なる2本のハロゲンヒータであって、その配光分布がヒータの長手方向全域で発熱するものと長手方向一部が主に発熱するものを備え、ウォームアップ動作をいずれか一方のハロゲンヒータで行うことにより、一方のハロゲンヒータから出た輻射熱が他方のハロゲンヒータに吸収されることを防止し、かつ、他方のハロゲンヒータのガラス管吸熱ロスを減らして、ウォームアップ時間を短縮することができる定着装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の定着装置は、所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに可撓性を有する無端状ベルトである定着部材と、定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材と、定着部材の内周側に配置され、加圧部材の押圧により定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材と、定着部材の内周側に近接して固設されたパイプ状の金属熱伝導体と、金属熱伝導体の内周側に配置され、該金属熱伝導体を加熱する加熱手段と、を有する定着装置において、定着部材の内周面側に固設されて当接部材の強度を補強する補強部材を有し、加熱手段は、長手方向全域で発熱する第1のハロゲンヒータと、該第1のハロゲンヒータに対し、補強部材を挟んで配置される長手方向の一部が主に発熱する第2のハロゲンヒータであり、いずれか一方のハロゲンヒータを点灯させてウォームアップ動作を行うものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、補強部材は、第1のハロゲンヒータ、および/または第2のハロゲンヒータと対向する側の面に反射部材を備えるものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の定着装置において、金属熱伝導体は、第1および第2のハロゲンヒータにより加熱される側の面に黒塗装が施されているものである。
また、請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1から3までのいずれかに記載の定着装置を備えるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、ウォームアップ動作後の通紙動作において、印刷要求の紙幅サイズが所定値以下の時は、第2のハロゲンヒータを点灯させて通紙動作を行うものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、ウォームアップ動作後の通紙動作において、印刷要求の画像領域幅が所定値以下の時は、第2のハロゲンヒータを点灯させて通紙動作を行うものである。
本発明によれば、ウォームアップ時の熱量のロスを低減して、ウォームアップ時間を短縮することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 ハロゲンヒータの配光分布の説明図である。 定着装置による加熱制御を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る構成を図1から図4に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。本実施形態に係る定着装置(20)は、所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに可撓性を有する無端状ベルトである定着部材(定着ベルト21)と、定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材(加圧ローラ31)と、定着部材の内周側に配置され、加圧部材の押圧により定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材(ニップ形成部材23)と、定着部材の内周側に近接して固設されたパイプ状の金属熱伝導体(22)と、金属熱伝導体の内周側に配置され、該金属熱伝導体を加熱する加熱手段(ハロゲンヒータ25,26)と、を有する定着装置において、定着部材の内周面側に固設されて当接部材の強度を補強する補強部材(24)を有し、加熱手段は、長手方向全域で発熱する第1のハロゲンヒータ(25)と、該第1のハロゲンヒータに対し、補強部材を挟んで配置される長手方向の一部が主に発熱する第2のハロゲンヒータ(26)であり、いずれか一方のハロゲンヒータを点灯させてウォームアップ動作を行うものである。
(画像形成装置の構成・動作)
まず、図1を参照して、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。図1において、1は画像形成装置としての複写機の装置本体、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基づいた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写部、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は転写紙等の記録媒体Pが収納された給紙部、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着部材としての定着ベルト、31は定着装置20に設置された加圧部材としての加圧ローラを示す。
図1に示す画像形成装置における、通常の画像形成時の動作について説明する。まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、転写部7で、レジストローラにより搬送された記録媒体P上に転写される。
一方、転写部7に搬送される記録媒体Pは、次のように動作する。まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12,13,14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部12が選択されたものとする)。そして、給紙部12に収納された記録媒体Pの最上方の1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。
その後、記録媒体Pは、搬送経路Kを通過してレジストローラの位置に達する。そして、レジストローラの位置に達した記録媒体Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した記録媒体Pは、定着ベルト21と加圧ローラ31との間に送入されて、定着ベルト21から受ける熱と双方の部材から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着された記録媒体Pは、定着ベルト21と加圧ローラ31との間(ニップ部)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
(定着装置の構成)
次に、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21、金属熱伝導体22、ニップ形成部材23、補強部材24、熱源としてのヒータ(第1のハロゲンヒータ)25、ヒータ(第2のハロゲンヒータ)26、加圧部材としての加圧ローラ31、温度センサ40、ガイド板35,37等で構成される。
[定着ベルト]
ここで、定着部材としての定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2中の矢印方向(時計方向)に回転する。定着ベルト21は、基材上に弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。定着ベルト21の基材は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
なお、本実施形態では、定着ベルト21の直径が30mmに設定されている。定着ベルト21の内部(内周面側)には、ヒータ25、ヒータ26、金属熱伝導体22、ニップ形成部材23、補強部材24等が固設されている。
[ニップ形成部材]
ニップ形成部材23は、定着ベルト21の内周面側に固設されていて、定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接してニップ部を形成する。なお、ニップ形成部材23と定着ベルト21とが摺接しても定着ベルト21の磨耗が軽減されるように、ニップ形成部23の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成することが好ましい。
[補強部材]
ニップ部におけるニップ形成部材23の強度を補強する補強部材24が、定着ベルト21の内周面側に固設されている。補強部材24が、ニップ形成部材23および定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接することで、ニップ部においてニップ形成部材23が加圧ローラ31の加圧力を受けて変形する(撓む)不具合を抑止している。
なお、補強部材24は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。さらに、加圧ローラ31による加圧方向に沿って横長の断面を有するように補強部材24を形成することで、断面係数が大きくなって補強部材24の機械的強度を高めることができる。
[金属熱伝導体]
熱源としてのヒータ25、ヒータ26は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板(図示しない)に固定されている。そして、画像形成装置1の電源部により出力制御されたヒータ25、ヒータ26の輻射熱によって、金属熱伝導体22が加熱される。さらに、金属熱伝導体22によって定着ベルト21が全体的に加熱されて、加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に対向するサーミスタ等の温度センサ40によるベルト表面温度の検知結果に基づいて制御される。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
また、定着ベルト21が回転している時であれば、ヒータ26についてもヒータ25同様に温度センサ40でベルト表面温度を検知し出力制御することができる。
金属熱伝導体22は、ニップ部を除く位置で定着ベルト21の内周面に対向するように固設されていて、ヒータ25,26の輻射熱により加熱されて定着ベルト21を加熱する(熱を伝える)。なお、金属熱伝導体22の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の熱伝導性を有する材料を用いることができる。本実施形態では、強度にすぐれるSUSを用いた。
定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されることなく、金属熱伝導体22によって定着ベルト21が周方向広範囲にわたって加熱されることになるために、装置を高速化した場合であっても定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。
さらに、定着ベルト21の加熱効率を向上させるために金属熱伝導体22を薄肉化した場合であっても、金属熱伝導体22は加圧ローラ31から加圧力を受けるニップ形成部材23とは別に設けられているために、金属熱伝導体22が撓んで定着ベルト21の内周面が強くこすれる不具合や、金属熱伝導体22が撓んで定着ベルト21の駆動トルクが増加する不具合等が抑止される。
このように、定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されることなく、金属熱伝導体22によって定着ベルト21が周方向広範囲にわたって加熱されることになるために、装置を高速化した場合であっても定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。すなわち、比較的簡易な構成で効率よく定着ベルト21を加熱できるために、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短縮化されるとともに、装置の小型化が達成される。
なお、定着ベルト21と金属熱伝導体22との外径差は、1mm以内とすることが好ましい。これにより、金属熱伝導体22と定着ベルト21とが摺接する面積が大きくなって定着ベルト21の磨耗が加速する不具合を抑止するとともに、金属熱伝導体22と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。さらに、金属熱伝導体22が定着ベルト21に近設されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。
また、金属熱伝導体22と定着ベルト21とが摺接しても定着ベルト21の磨耗が軽減されるように、金属熱伝導体22の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成することとしても良い。
[加圧ローラ]
加圧部材としての加圧ローラ31は、直径が30mmであって、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。加圧ローラ31は定着ベルト21に圧接して、双方の部材間に所望のニップ部を形成する。
なお、加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、金属熱伝導体22に生じる撓みをさらに軽減することができる。
また、本実施形態では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径と同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
[ガイド板]
定着ベルト21と加圧ローラ31との当接部であるニップ部の入口側には、ニップ部に向けて搬送される記録媒体Pを案内する入口ガイド板35が配設されている。また、ニップ部の出口側には、ニップ部から送出される記録媒体Pを案内する出口ガイド板37が配設されている。ガイド板35,37は、いずれも、定着装置20の側板に固設されている。
[ハロゲンヒータ]
ヒータ25、ヒータ26の配光分布について図3を用いて説明する。ヒータ25は、長手方向全域を発熱するハロゲンヒータであり、ヒータ26は補強部材24を挟んで配置され、長手方向の一部が主に発熱するハロゲンヒータである。ヒータ25は、例えば、画像形成装置で使用できる最大用紙幅とし、図3に示す例では、A4横通紙の場合の幅297mmに両側に各10mmのマージンを取った発光長とした。また、ヒータ26は、頻繁に使用される小サイズ幅を想定し、A4縦通紙の場合の幅210mmに両側に各5mmのマージンを取った発光長とした。
なお、図3に示す例では、異なる用紙幅サイズの紙を、長手方向中央を通るように中央基準で通紙する場合を示しているが、端部基準で片側に寄せて異なる用紙幅サイズの紙を通紙する画像形成装置の場合には、ヒータ26の配光分布も端部基準で設計する。
また、ヒータ26においてA4縦通紙幅の外側も中央部に比べて弱い発光割合で点灯させることもできる。この場合、A4縦通紙中の非通紙部の温度低下を小さくすることができ、A4縦通紙の後にA4横通紙を行う場合の待ち時間を減らすことができる。この場合、A4縦通紙中に、非通紙部温度が過昇温しない範囲の弱い発光割合にする必要がある。
また、ヒータ25の配光分布は、長手方向端部の発光割合を中央部に比べて少し大きくすることもできる。この場合、気流や、ローラ支持側板への熱の逃げによる端部温度低下を長手方向端部の発光割合アップにより補い、定着ベルト21の温度を長手方向均一に保つことができる。
(定着装置の加熱制御)
以下、本実施形態の定着装置20の特徴的な加熱制御について詳述する。図4は、定着装置20のウォームアップ動作時および通紙時におけるヒータ25,26への給電制御を示すフローチャートである。
画像形成装置1の電源スイッチが投入されると(S101)、定着装置20のウォームアップ動作が開始される(S102)。ここで、本実施形態に係る定着装置20は、ウォームアップ動作ではヒータ25に電力を供給し、ヒータ26には電力を供給しない(S103)。これに併せて、加圧ローラ31の回転駆動が開始される(S104)。これにより、加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も従動回転する。
このように、ヒータ26を消灯したまま、ヒータ25のみでウォームアップ動作を行うことで、ヒータ26が自身のガラス管温度上昇により熱ロスすることを防止することができる。また、補強部材24を挟んでヒータ25とヒータ26が配置されているので、ヒータ25の輻射熱がヒータ26に吸収されることを防止することができ、ウォームアップ時間を短縮することができる。さらに、金属熱伝導体22を固設する構成とすることにより、金属熱伝導体内の空気の対流熱伝達を減らし、ヒータ25からヒータ26へ熱移動する量を減らすことができるため、ウォームアップ時間を短縮することができる。なお、図4に示す例では、ヒータ25に電力を供給し、ヒータ26には電力を供給しない例について説明したが、ヒータ26に電力を供給し、ヒータ25に電力を供給しないようにしても良いのは勿論である。
温度センサ40による検知温度が、所定値(例えば、150℃)に達するとウォームアップ動作が完了する(S105:yes)。ウォームアップ動作の完了後、印刷要求が入ると(S106:yes)、引き続き、通紙動作に遷移する(S107〜S111)。以下、通紙動作時には、ウォームアップ動作により上記検知温度が上記所定値に到達後からニップ部への通紙開始前を含むものとする。
通紙動作では、給紙部12〜14から記録媒体Pが給送されて、作像部4にて記録媒体P上に未定着画像が担持される。この未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、ガイド板35に案内されながら、矢印Y10方向(図2参照)に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。
そして、金属熱伝導体22によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材24によって補強されたニップ形成部材23と加圧ローラ31との押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、ニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向(図2参照)に搬送される。
ここで、定着装置20は、通紙動作時は、印刷要求中の用紙幅サイズ情報によって、ヒータ25もしくはヒータ26のどちらかに電力を供給することが好ましい。例えば、印刷要求の用紙幅サイズがA4縦幅(210mm)より大きい時(S107:yes)は、ヒータ25に電力供給し(S108)、A4縦幅(210mm)以下の時(S107:No)は、ヒータ26に電力供給するようにする(S109)。これにより、小サイズ紙の連続通紙時でも非通紙部位置の定着ベルト21の過昇温を防止することができる。
上記のように、印刷要求に合わせてヒータを使い分けることが好ましい。例えば、印刷要求の紙幅サイズが所定値以下の時は、長手方向一部が主に発熱するハロゲンヒータのみを点灯させて通紙動作を行うことにより、非通紙部の加熱に使う電力を省いて、消費エネルギーの低減を図ることができる。
また、定着装置20は、通紙動作時に使用するヒータの選択について、印刷要求の中の画像情報を用いることも好ましい。すなわち、A4縦幅(210mm)より外側に描かれる画像がない場合には、A4縦幅(210mm)より大きな用紙幅サイズであってもヒータ26で通紙動作を行うようにしてもよい。すなわち、S107における判断を、印刷要求の画像領域幅が所定値以下であるか否かを判断するようにしても良い。これにより画像部分はベルト21の温度を適正に保ち、非画像部分を加熱しないようにすることにより、消費エネルギーの低減を図ることができる。
また、補強部材24において、ヒータ25、26の輻射熱を受ける面に赤外線反射板(リフレクタ、例えば、アルミ板)を取り付けることも好ましい。
これにより、補強部材24による赤外線の吸収を減らして、ヒータ25、またはヒータ26から発生した輻射熱を効率的に金属熱伝導体22に伝えることができる。よって、昇温が速くなりウォームアップ時間をさらに短縮することが可能となる。
また、金属熱伝導体22の内周面側に、ヒータ25、ヒータ26の輻射熱を効率よく吸収するために黒色塗料(例えば、オキツモ株式会社製B−600)を焼き付けることも好ましい。
このように、ハロゲンヒータにより加熱される金属熱伝導体22の内周面に黒塗装を施すことにより、赤外線の吸収率が上げることができ、ハロゲンヒータの輻射熱の吸収率を高めて金属熱伝導体へ伝えることができる。よって、昇温が速くなりウォームアップ時間をさらに短縮することが可能となる。
以上説明した構成による定着装置20を備えた画像形成装置(図1)とすることにより、上述のように機能する画像形成装置を構成することができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上記実施形態では、加圧部材として加圧ローラ31を用いた定着装置を例に説明したが、これに限られるものではなく、例えば、加圧部材として加圧ベルトや加圧パッドを用いることも好ましい。
また、上記実施形態では、定着部材として複層構造の定着ベルト21を用いたが、これに限られるものではなく、例えば、定着部材としてポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、金属等からなる無端状の定着フィルムを用いることも好ましい。
また、上記実施形態では、金属熱伝導体22の断面形状が略円形である例について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、金属熱伝導体22の断面形状が多角形になるように形成することもできるし、金属熱伝導体22の周面にスリットを設けるようにしても良い。
1 画像形成装置
2 原稿読込部
3 露光部
4 作像部
5 感光体ドラム
7 転写部
10 原稿搬送部
12,13,14 給紙部
20 定着装置
21 定着ベルト
22 金属熱伝導体
23 ニップ形成部材
24 補強部材
25 ヒータ
26 ヒータ
31 加圧ローラ
32 加圧ローラ芯金
33 加圧ローラ弾性層
35 入口ガイド板
37 出口ガイド板
40 温度センサ
D 原稿
K 搬送経路
L 露光光
P 記録媒体
T トナー像
特開平8−22216号公報 特開2007−310244号公報

Claims (6)

  1. 所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに可撓性を有する無端状ベルトである定着部材と、
    前記定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材と、
    前記定着部材の内周側に配置され、前記加圧部材の押圧により前記定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材と、
    前記定着部材の内周側に近接して固設されたパイプ状の金属熱伝導体と、
    前記金属熱伝導体の内周側に配置され、該金属熱伝導体を加熱する加熱手段と、を有する定着装置において、
    前記定着部材の内周面側に固設されて前記当接部材の強度を補強する補強部材を有し、
    前記加熱手段は、長手方向全域で発熱する第1のハロゲンヒータと、該第1のハロゲンヒータに対し、前記補強部材を挟んで配置される長手方向の一部が主に発熱する第2のハロゲンヒータであり、
    いずれか一方のハロゲンヒータを点灯させてウォームアップ動作を行うことを特徴とする定着装置。
  2. 前記補強部材は、前記第1のハロゲンヒータ、および/または前記第2のハロゲンヒータと対向する側の面に反射部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記金属熱伝導体は、前記第1および第2のハロゲンヒータにより加熱される側の面に黒塗装が施されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の定着装置。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記ウォームアップ動作後の通紙動作において、
    印刷要求の紙幅サイズが所定値以下の時は、前記第2のハロゲンヒータを点灯させて前記通紙動作を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記ウォームアップ動作後の通紙動作において、
    印刷要求の画像領域幅が所定値以下の時は、前記第2のハロゲンヒータを点灯させて前記通紙動作を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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