JP5106133B2 - 画像形成装置の上部構造体開閉装置、画像形成装置、および画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法 - Google Patents

画像形成装置の上部構造体開閉装置、画像形成装置、および画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5106133B2
JP5106133B2 JP2008003008A JP2008003008A JP5106133B2 JP 5106133 B2 JP5106133 B2 JP 5106133B2 JP 2008003008 A JP2008003008 A JP 2008003008A JP 2008003008 A JP2008003008 A JP 2008003008A JP 5106133 B2 JP5106133 B2 JP 5106133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper structure
opening
image forming
forming apparatus
arm member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008003008A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009134227A (ja
Inventor
佳秀 太田
卓二 高橋
孝昌 白木
茂夫 南野
貴之 安藤
耕治 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008003008A priority Critical patent/JP5106133B2/ja
Publication of JP2009134227A publication Critical patent/JP2009134227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5106133B2 publication Critical patent/JP5106133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
    • G03G21/1604Arrangement or disposition of the entire apparatus
    • G03G21/1623Means to access the interior of the apparatus
    • G03G21/1628Clamshell type
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2221/00Processes not provided for by group G03G2215/00, e.g. cleaning or residual charge elimination
    • G03G2221/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts
    • G03G2221/1678Frame structures
    • G03G2221/1687Frame structures using opening shell type machines, e.g. pivoting assemblies

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置に関し、特にタンデム式のフルカラーの画像形成装置に適用すると有効である。ならびに、そのような画像形成装置において、作像装置を内蔵する本体構造体に対して、画像読取装置、自動原稿搬送装置(ADF)、書込み装置などを備える上部構造体を開閉する上部構造体の開閉装置および上部構造体の開閉緩衝方法に関する。
例えば、電子写真式の画像形成装置では、作像装置を内蔵し、ドラム状やベルト状の感光体の回転とともに、その感光体上に帯電、書込みを行って静電潜像を形成して後、現像装置でトナーを付着することにより可視像化してトナー画像を形成し、そのトナー画像を直接、またはベルト状などの中間転写体を介して間接的に転写して、搬送する用紙、OHPフィルム等のシートに画像を記録する。
この種の画像形成装置にあっては、時間の経過とともにトナーを消耗するが、多くの場合は、トナーカートリッジを交換することでトナー補給を行っていた。例えば、画像形成装置本体を、作像装置を内蔵する本体構造体と、画像読取装置、自動原稿搬送装置(ADF)、書込み装置などを備える上部構造体とで構成し、本体構造体に対して上部構造体を回動軸を中心として上下に開閉可能に取り付け、上部構造体を開くことにより作像装置を外部に向けて開放してトナーカートリッジの交換を可能としていた。また、上部構造体を開くことにより、ジャムしたシートの取り出しなども可能としていた。
ところが、4色のトナーカートリッジをタンデム式に並べて備えるようなフルカラーの画像形成装置では、すべてのトナーカートリッジを余裕を持って取り出すことができるように、上部構造体を大きく開くことができるようにする必要がある。また、すべての操作を画像形成装置の正面側から行うことができるようにしたフルフロントオペレーションタイプの画像形成装置でも、同様にすべてのトナーカートリッジを正面側から余裕を持って取り出すことができるように、上部構造体を大きく開くことができるようにする必要がある。
そこで、従来の画像形成装置の中には、上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、本体構造体に、上部構造体の開閉動作とともにアーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備えるとともに、上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材を組み付けて、上部構造体を大きく安定的に開閉することができるようにするものがある。
しかしながら、図38(A)に示すように、上部構造体1の重心Gが支点2を通る垂直面Fに達したときの上部構造体1の開き角度を反転角度θとして、その反転角度θを越える前に上部構造体1から手を離した場合には、重力に基づき閉方向のモーメントを受け、(B)に示すように上部構造体1は閉まる方向に戻って本体構造体3に衝撃を持って衝突し、手を挟むなどの危険があった。他方、上部構造体1が垂直面Fを越えて手を離した場合には、重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、(C)に示すように上部構造体1は開方向に回動して後方にある人や物に衝突するなどの危険があった。特に、上部構造体が画像読取装置、自動原稿搬送装置、書込み装置などを搭載する場合には、重量が増大して勢いが付いて急激に回動し、怪我をしたり、大きな音を発生したり、部品を破損したりするおそれがあった。
このため、従来の画像形成装置の中には、回動軸位置に設けて、上部構造体を開くときはじめは開方向に付勢するが、途中から反転して閉方向に付勢する回動軸ばねと、アーム部材の基端側位置に設けてそのアーム部材を回動付勢し、上部構造体を開くときはじめは開方向のモーメントを付与するが、途中から反転して閉方向のモーメントを付与するアームばねの一方または双方を組み付け、勢いが付いて本体構造体に対して上部構造体が完全に開きまたは完全に閉じるときに生ずる危険を回避し、また衝撃を吸収するようにしたものがある。
実開平4−53988号公報 特開2002−365864号公報 特開2002−361975号公報 特許第3446928号公報
しかし、このような従来の構成では、上部構造体が閉まるときと開くときの双方の危険回避や衝撃緩和を、各々例えばトーションスプリングを用いてつくる同一の回動軸ばねやアームばねで行うから、それらの回動軸ばねやアームばねの調整が難しく、開方向と閉方向の双方の危険回避と衝撃緩和を完全に達成することは困難であった。
そこで、この発明の目的は、構成を大型化することなく安価な手段で、上部構造体を開いている途中で上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することにある。
かかる目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
前記上部構造体を開く方向に付勢するトーションスプリング等の付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉装置において、
前記レール部材の終端に設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を最大に開くとき、前記アーム部材の先端を突き当てて前記上部構造体の開動作を緩衝する、圧縮ばね、ウレタンエラストマ、発泡部材、ゴム、オイルダンパなどの緩衝手段を備えてなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
前記上部構造体を開く方向に付勢するトーションスプリング等の付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉装置において、
前記上部構造体を最大に開くとき、開きはじめと開き終わりを除いて、前記付勢部材の付勢力に基づき上部構造体に作用するモーメントを、重力に基づき前記上部構造体に作用するモーメントと釣り合う付勢力に設定してなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
前記上部構造体を開く方向に付勢するトーションスプリング等の付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉装置において、
前記アーム部材の基端側位置に設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を開閉するとき、前記アーム部材に作用して前記上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えるトルクヒンジ等のトルク発生手段を備えてなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
前記上部構造体を開く方向に付勢するトーションスプリング等の付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉装置において、
前記レール部材の終端に設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を最大に開くとき、前記アーム部材の先端を突き当てて前記上部構造体の開動作を緩衝する緩衝手段と、前記アーム部材の基端側位置に設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を開閉するとき、前記アーム部材に作用して前記上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えるトルク発生手段とを備えてなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、前記トルク発生手段として、
構造体取付ブラケットと、アーム取付部材と、付勢部材と、それらを軸上に設ける支持軸と、その支持軸にねじ付けることにより前記付勢部材をたわませて前記構造体取付ブラケットと前記アーム取付部材とを圧接する締結部材とを備え、
前記構造体取付ブラケットを前記上部構造体に取り付けるとともに、前記アーム取付部材をアーム部材に取り付けるトルクヒンジを用いてなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3または4に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、また前記トルク発生手段として、シャフトと、まわりに巻き付けてそのシャフトと摩擦摺動する摺動ブラケットとで構成するトルクヒンジを用いてなることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、前記シャフトを前記上部構造体にねじ止め等で取り付け、前記摺動ブラケットを前記アーム部材に、スリットに挿入するなどして係合してなることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、前記作像装置として、4色の作像ステーションをタンデム式に並べて備えるフルカラーの画像記録を行う作像装置を備えてなることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、前記上部構造体に、前記本体構造体で画像記録済みの用紙等のシートを排出するシート載置面を有するとともに、そのシート載置面のまわりに支持凸部を有する上カバーと、その上カバーの支持凸部上に取り付けて設置し、画像情報を読み取る画像読取装置(スキャナ)とを備えてなることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、前記レール部材の頂部に、前記アーム部材が通過する直線状スリットを設けるとともに、その頂部内に、前記アーム部材の先端部が入り込んで往復動する案内溝を設けてなることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、前記レール部材の終端である前記案内溝の奥に、前記緩衝手段として圧縮コイルばねを備えてなることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、前記アーム部材の先端部が前記圧縮コイルばねを曲がりなく圧縮するように前記アーム部材の先端部側をフック状に湾曲してなることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれか1に記載の画像形成装置において、前記付勢部材として、前記回動軸位置に設けて、前記上部構造体を開く方向に付勢する、例えばトーションスプリングを用いた回動軸ばねを使用してなることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、前記付勢部材として、前記アーム部材の基端側位置に設けてそのアーム部材を回動付勢し、前記上部構造体を開くときはじめは開方向のモーメントを付与するが、途中から反転して閉方向のモーメントを付与する、例えばトーションスプリングを用いたアームばねを使用してなることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置において、前記上部構造体に、前記本体構造体で画像記録済みのシートを排出するシート載置面を有するとともに、そのシート載置面のまわりに支持凸部を有する上カバーを備えて、その上カバーの支持凸部内に前記アームばねを備えてなることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項1ないし15のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置を備えてなることを特徴とする画像形成装置である。
請求項17に記載の発明は、作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
前記上部構造体を開く方向に付勢するトーションスプリング等の付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法において、
前記レール部材の終端に圧縮ばね等の緩衝手段を設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を最大に開くとき、前記アーム部材の先端を突き当てて前記上部構造体の開動作を緩衝してなることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
前記上部構造体を開く方向に付勢するトーションスプリング等の付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法において、
前記上部構造体を最大に開くとき、開きはじめと開き終わりを除いて、前記付勢部材の付勢力と前記上部構造体の重量とに基づき、前記上部構造体に作用する各モーメントの合成モーメントをほぼ0に近付けてなることを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
前記上部構造体を開く方向に付勢するトーションスプリング等の付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法において、
前記アーム部材の基端側位置にトルクヒンジ等のトルク発生手段を設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を開閉するとき、前記アーム部材に作用して前記上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えてなることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
前記上部構造体を開く方向に付勢するトーションスプリング等の付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法において、
前記レール部材の終端に緩衝手段を設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を最大に開くとき、前記アーム部材の先端を突き当てて前記上部構造体の開動作を緩衝するとともに、
前記アーム部材の基端側位置にトルク発生手段を設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を開閉するとき、前記アーム部材に作用して前記上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えてなることを特徴とする。
したがって、請求項1に記載の発明によれば、本体構造体に対して上部構造体を最大に開くとき、アーム部材の先端を突き当てて上部構造体の開動作を緩衝する緩衝手段を備えるので、上部構造体を開いている途中で上部構造体から手を離して上部構造体が閉まるときには、上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材で緩衝し、反対に手を離して上部構造体が開くときには、緩衝手段で緩衝し、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することができる。特に回動軸ばねやアームばねなどの付勢部材とは別個に圧縮ばね等の緩衝手段を設けるので、付勢部材に関係なく、緩衝手段の大きさや効きはじめを任意に設定することができる。そして、レール部材の終端に圧縮ばね等よりなる緩衝手段を設ける程度でよいから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上部構造体を最大に開くとき、開きはじめと開き終わりを除いて、付勢部材の付勢力に基づき上部構造体に作用するモーメントを、重力に基づき上部構造体に作用するモーメントと釣り合う付勢力に設定するので、上部構造体を開いている途中で上部構造体から手を離したときには、付勢部材の付勢力に基づくモーメントと重力に基づくモーメントとがバランスをとって上部構造体をその手を離した位置でそのまま保持し、いわゆるフリーストップとすることで、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することができる。付勢部材の付勢力に基づくモーメントと重力に基づくモーメントとの間に多少の相違があったとしても、上部構造体と回動軸、上部構造体とアーム部材、アーム部材とレール部材間には摩擦があるので、さほど困難なく両モーメントの釣り合いを取ることができる。そして、別途部品を設けないから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、アーム部材の基端側位置に設けて、本体構造体に対して上部構造体を開閉するとき、アーム部材に作用して上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えるトルク発生手段を備えるので、そのトルク発生手段で負荷トルクを発生して、付勢部材の付勢力に基づくモーメントと重力に基づくモーメントとの差から上部構造体が回動することを一層確実に防止し、確実にいわゆるフリーストップ状態とすることで、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃をより安定的かつ完全に解消することができる。そして、アーム部材の基端側位置にトルクヒンジ等のトルク発生手段を設ける程度でよいから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
請求項4に記載の発明によれば、本体構造体に対して上部構造体を最大に開くとき、アーム部材の先端を突き当てて上部構造体の開動作を緩衝する緩衝手段を備えるので、上部構造体を開いている途中で上部構造体から手を離して上部構造体が閉まるときには、上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材で緩衝し、反対に手を離して上部構造体が開くときには、緩衝手段で緩衝し、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することができる。また、アーム部材の基端側位置に設けて、本体構造体に対して上部構造体を開閉するとき、アーム部材に作用して上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えるトルク発生手段を備えるので、そのトルク発生手段で負荷トルクを発生して、付勢部材の付勢力に基づくモーメントと重力に基づくモーメントとの差から上部構造体が回動することを一層確実に防止し、確実にいわゆるフリーストップ状態とすることで、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃をより安定的かつ完全に解消することができる。特に回動軸ばねやアームばねなどの付勢部材とは別個に圧縮ばね等の緩衝手段を設けるので、付勢部材に関係なく、緩衝手段の大きさや効きはじめを任意に設定することができる。そして、レール部材の終端に圧縮ばね等よりなる緩衝手段を設ける程度でよく、かつアーム部材の基端側位置にトルクヒンジ等のトルク発生手段を設ける程度でよいから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
請求項5に記載の発明によれば、トルク発生手段として、構造体取付ブラケットと、アーム取付部材と、付勢部材と、それらを軸上に設ける支持軸と、その支持軸にねじ付けることにより付勢部材をたわませて構造体取付ブラケットとアーム取付部材とを圧接する締結部材とを備え、構造体取付ブラケットを上部構造体に取り付けるとともに、アーム取付部材をアーム部材に取り付けるトルクヒンジを用いるので、アーム部材の基端側位置にコンパクトにまとめて設け、特に構成を大型化することなく省スペースで安価に備え、歪むことなく、高トルク、高荷重に耐え、破損のおそれのないトルク発生手段を用いることができる。
請求項6に記載の発明によれば、トルク発生手段として、シャフトと、まわりに巻き付けてそのシャフトと摩擦摺動する摺動ブラケットとで構成するトルクヒンジを用いるので、同様にアーム部材の基端側位置にコンパクトにまとめて設け、特に構成を大型化することなく省スペースで安価に備え、歪むことなく、高トルク、高荷重に耐え、破損のおそれのないトルク発生手段を用いることができる。
請求項7に記載の発明によれば、シャフトを上部構造体に取り付け、摺動ブラケットをアーム部材に係合するので、アーム部材の基端側位置にトルク発生手段を確実に設け、そのトルク発生手段を介してアーム部材をしっかりと保持し、上部構造体を歪むことなく、高トルク、高荷重に耐え、破損のおそれなく支持することができる。
請求項8に記載の発明によれば、作像装置として、4色の作像ステーションをタンデム式に並べて備えるフルカラーの作像装置を備えるので、すべての色のトナーカートリッジを個別に取り出せるようにする必要があるが、特にこのような場合に有効に、上部構造体を大きく開いて、各色ごとに余裕を持ってトナーカートリッジを交換可能とすることができる。
請求項9に記載の発明によれば、上部構造体に、本体構造体で画像記録済みのシートを排出するシート載置面を有するとともに、そのシート載置面のまわりに支持凸部を有する上カバーと、その上カバーの支持凸部上に取り付けて設置し、画像情報を読み取る画像読取装置とを備えるので、上部構造体の重量が増して上部構造体から手を離したときの上部構造体の慣性力が大きくなるが、特にこのような場合に有効に、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することができる。
請求項10に記載の発明によれば、レール部材の頂部に、アーム部材が通過する直線状スリットを設けるとともに、その頂部内に、アーム部材の先端部が入り込んで往復動する案内溝を設けるので、スリットを通したアーム部材の先端をレール部材でしっかりとつかんで、スリットで揺らぎなく案内することができ、上部構造体の安定的な開閉を可能とすることができる。
請求項11に記載の発明によれば、レール部材の終端である案内溝の奥に、緩衝手段として圧縮コイルばねを備えるので、トルク発生手段を、特に構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
請求項12に記載の発明によれば、アーム部材の先端部が圧縮コイルばねを曲がりなく圧縮するようにアーム部材の先端部側をフック状に湾曲するので、圧縮コイルばねを真っ直ぐに押してトルク発生手段を安定的に作動することができる。また、上部構造体を大きく開いた場合にも、アーム部材の立ち上がりを少なくして、アーム部材が邪魔にならないようにするとともに、アーム部材が突っ張るおそれをなくして上部構造体の閉動作を安定化することができる。
請求項13に記載の発明によれば、付勢部材として、回動軸位置に設けて、上部構造体を開く方向に付勢する回動軸ばねを使用するので、場所を取ることなく省スペースで、付勢部材を配置することができる。
請求項14に記載の発明によれば、付勢部材として、アーム部材の基端側位置に設けてそのアーム部材を回動付勢し、上部構造体を開くときはじめは開方向のモーメントを付与するが、途中から反転して閉方向のモーメントを付与するアームばねを使用するので、同様に場所を取ることなく省スペースで、付勢部材を配置することができる。
請求項15に記載の発明によれば、上部構造体に、本体構造体で画像記録済みのシートを排出するシート載置面を有するとともに、そのシート載置面のまわりに支持凸部を有する上カバーを備えて、その上カバーの支持凸部内にアームばねを備えるので、別途アームばねを設ける場所を確保する必要がなく、支持凸部内を有効に利用して、同様に場所を取ることなく省スペースで、付勢部材であるアームばねを配置することができる。
請求項16に記載の発明によれば、請求項1ないし15のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置を備えるので、構成を大型化することなく安価な手段で、上部構造体を開いている途中で上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することができる。
請求項17に記載の発明によれば、圧縮ばね等よりなる緩衝手段を設けて、本体構造体に対して上部構造体を最大に開くとき、アーム部材の先端を突き当てて上部構造体の開動作を緩衝するので、上部構造体を開いている途中で上部構造体から手を離して上部構造体が閉まるときには、上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材で緩衝し、反対に手を離して上部構造体が開くときには、緩衝手段で緩衝し、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することができる。特に回動軸ばねやアームばねなどの付勢部材とは別個に圧縮ばね等の緩衝手段を設けるので、付勢部材に関係なく、緩衝手段の大きさや効きはじめを任意に設定することができる。そして、緩衝手段をレール部材の終端に設ける程度でよいから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
請求項18に記載の発明によれば、上部構造体を最大に開くとき、開きはじめと開き終わりを除いて、付勢部材の付勢力と上部構造体の重量とに基づき、上部構造体に作用する各モーメントの合成モーメントをほぼ0に近付けるので、上部構造体を開いている途中で上部構造体から手を離したときには、付勢部材の付勢力に基づくモーメントと重力に基づくモーメントとがバランスをとって上部構造体をその手を離した位置でそのまま保持し、いわゆるフリーストップとすることで、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することができる。付勢部材の付勢力に基づくモーメントと重力に基づくモーメントとの間に多少の相違があったとしても、上部構造体と回動軸、回動軸とアーム部材、アーム部材とレール部材間には摩擦があるので、さほど困難なく両モーメントの釣り合いを取ることができる。そして、別途部品を設けないから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
請求項19に記載の発明によれば、アーム部材の基端側位置にトルク発生手段を設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を開閉するとき、前記アーム部材に作用して前記上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えるので、付勢部材の付勢力に基づくモーメントと重力に基づくモーメントとの差から上部構造体が回動することを一層確実に防止し、確実にいわゆるフリーストップとすることで、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃をより安定的かつ完全に解消することができる。そして、アーム部材の基端側位置にトルクヒンジ等のトルク発生手段を設ける程度でよいから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
請求項20に記載の発明によれば、レール部材の終端に緩衝手段を設けて、本体構造体に対して上部構造体を最大に開くとき、アーム部材の先端を突き当てて上部構造体の開動作を緩衝するので、上部構造体を開いている途中で上部構造体から手を離して上部構造体が閉まるときには、上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材で緩衝し、反対に手を離して上部構造体が開くときには、緩衝手段で緩衝し、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することができる。また、アーム部材の基端側位置にトルク発生手段を設けて、本体構造体に対して上部構造体を開閉するとき、アーム部材に作用して上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えるので、付勢部材の付勢力に基づくモーメントと重力に基づくモーメントとの差から上部構造体が回動することを一層確実に防止し、確実にいわゆるフリーストップとすることで、上部構造体から手を離したときに生ずる危険や衝撃をより安定的かつ完全に解消することができる。特に回動軸ばねやアームばねなどの付勢部材とは別個に圧縮ばね等の緩衝手段を設けるので、付勢部材に関係なく、緩衝手段の大きさや効きはじめを任意に設定することができる。そして、レール部材の終端に圧縮ばね等よりなる緩衝手段を設ける程度でよく、かつアーム部材の基端側位置にトルクヒンジ等のトルク発生手段を設ける程度でよいから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、この発明にかかる一般家庭向けの小型のタンデム式フルカラー画像形成装置の外観を示す。
図示画像形成装置は、図中右手前の正面側からすべての通常操作を行うことができるフルフロントオペレーションタイプのものである。符号1は本体構造体であり、30はその本体構造体1に対して奥側の後述する回動軸を中心として正面側を上下に開閉自在に取り付ける上部構造体である。
本体構造体1には、正面の上部にコントロールパネル16が設けられている。また、正面には、フロントカバー35が手前に開閉自在に備えられており、そのフロントカバー35の下部には、給紙トレイ21の引き出し口37が設けられている。一方、上部構造体30には、本体構造体1で記録済みのシートを排出するシート載置面41が備えられるとともに、そのシート載置面41の左右に上向きに支持凸部50を有する上カバー40が設けられている。その上カバー40の支持凸部50上には、画像情報を読み取る画像読取装置31が取り付けられ、その画像読取装置31上に、読取り原稿を自動搬送する自動原稿搬送装置(ADF)32が設置されている。画像読取装置31は、静止原稿と自動原稿搬送装置32により送られる移動原稿の双方の読み取りを行うことができる。また、シート載置面41には、正面側に扇状の凹部44が設けられ、そこに後述するロックレバーの手掛け部61が備えられている。
図2には、図1に示す画像形成装置の内部構成を示す。
本体構造体1には、4色の作像ステーションをタンデム式に並べて備えるフルカラーの作像装置2が内蔵される。
作像装置2の各作像ステーションには、像担持体であるドラム状の感光体3a,3b,3c,3dが備えられ、その各感光体に互いに異なった色のトナー像がそれぞれ形成される。図示例では、感光体3a〜3dの表面に、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、黒トナー像がそれぞれ形成される。各感光体3a〜3dは、所定の間隔をあけて互いに平行に配置される。この感光体3a〜3dの下には、対向して中間転写体として構成された中間転写ベルト4が配置されている。中間転写体としては、ドラムを用いることもできるが、図示した例では複数の支持ローラ5,6に巻き掛けられて矢印方向に駆動される無端ベルトが用いられている。
各感光体3a〜3dの周囲には、感光体の表面に帯電処理を行う帯電装置7、露光により感光体3a〜3dの表面に形成された静電潜像を可視像化する現像装置9、中間転写ベルト4を介して感光体3a〜3dと対向配置された転写装置10、中間転写ベルト4に転写後の感光体3a〜3d表面に残留するトナーを除去回収するクリーニング装置11がそれぞれ配置されている。また、各作像ステーションにおいて、各色現像装置9には、それぞれ各色のトナーカートリッジ18が本体構造体1上から交換可能に備えられている。一方、それらのトナーカートリッジ18上には、上カバー40で弾性支持して上カバー40内に、感光体3a〜3d表面にレーザ光を照射して画像情報を書き込む光走査装置(LSU)8が取り付けられている。そして、上カバー40が閉められたときは、その光走査装置8により弾性的に、各トナーカートリッジ18の浮き上がりが押さ付けられるようになっている。
かかる画像形成装置において画像形成が開始されると、感光体3a〜3dが図における時計方向に回転駆動され、このとき帯電装置7によって感光体3a〜3dの表面が所定の極性に帯電される。次いで、その帯電面に、光走査装置8から画像情報に基づくレーザ光が照射され、これによって感光体3a〜3dに静電潜像が形成される。そして、感光体3a〜3dの表面に形成された静電潜像は、現像装置9によってトナーを付着することにより可視像化され、トナー像は転写装置10によって中間転写ベルト4上に転写される。
カラー画像形成時は上記した画像形成動作がすべての感光体3a〜3dで行われ、これによって各感光体3a〜3dにそれぞれ形成されたイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、黒トナー像が中間転写ベルト4上に順次重ねて転写される。また、画像形成装置には、中間転写ベルト4を挟んで、支持ローラ6に対向して2次転写ローラ12が配置されている。
一方、作像装置2の下方に配置された給紙部20には、転写紙、樹脂フィルムなどからなるシートSを積載するシート収容部としての給紙トレイ21、該給紙トレイ21に積載されたシートSを送り出す給紙コロ22、重送されたシートを1枚ずつに分離する分離手段としてのフリクションパッド23、両面画像形成時に用いる再搬送路24などが設けられている。
給紙部20から給紙されたシートSは、レジストローラ13に向けて送り出され、その先端が停止しているレジストローラ13に突き当てられる。これによって、シートSが整合された後、レジストローラ13は、上記中間転写ベルト4上に形成されたカラートナー像が2次転写ローラ12を設けた2次転写部でシートSの先端部と合致するようなタイミングで回転を再開し、2次転写部に向けてシートSを送り出す。
2次転写部で未定着トナー像が転写されたシートSは、定着部14に送られ、シートSに未定着トナー像が定着された後、本体構造体1の上部に設けられたシート載置面41に排出される。なお、トナー像転写後の中間転写ベルト4の表面に付着する転写残トナーは、ベルト用のクリーナー15によって除去される。シートSの両面に画像が記録されるときには、定着部14に定着後のシートSが反転して再給紙路17に入れられ、再搬送路24を通して再び2次転写部に導かれ、裏面にも画像転写後、定着してシート載置面41に排出される。
ここで、本体構造体1に設けるコントロールパネル16は、画像読取装置31と作像装置2の操作制御を行うものであり、このコントロールパネル16を配した側が画像形成装置の正面になる。したがって、本装置では、シート載置面41に排出されるシートSが装置の前側から後側に向かって排紙される。
ところで、この例では、上カバー40には、左右両側縁に沿って上向きに突出して設けた2つの支持凸部50が設けられている。しかし、上カバー40の後端縁には支持凸部が設けられていない。この構成によって、シート載置面41の前後方向幅より長い長尺シートSであってもその一部がシート載置面41を越えて後側へ垂らすことで支障なくストックすることができる。さらに、シート載置面41の上方に画像読取装置31があると、そのシート載置面41が暗くなることは避けられないが、後端側の支持凸部を設けないことで後側からの採光が得られ、その問題を軽減することができる。
図3には本体構造体1に対して上部構造体30を開いた状態の外観を、図4にはその状態における内部構成を示す。
上カバー40は、詳しくは後述するロック手段としてのロックレバー60によって本体構造体1にロックされ、このロックを解除すると回動可能な状態になる。そして、上カバー40を回動すると、図3および図4に示すように上部構造体30が回動され、上カバー40に取り付ける光走査装置8、上カバー40の支持凸部50上に取り付ける画像読取装置31、画像読取装置31上の自動原稿搬送装置32が一緒に回動され、作像装置2にアクセスすることが可能となり、トナーカートリッジ18の交換やジャムシートの処理などのメンテナンス等を容易に行うことができる。なお、図3では、上部構造体30を開放して後、作像装置2の感光体3、帯電装置7、現像装置9、クリーニング装置11等の主要ユニットを取り出した状態を示している。
上記した上部構造体30を回動するとき、シート載置面41も後端側が下となるように回動される。したがって、シート載置面41上にシートSがストックされているときに誤って回動してしまうと、ストックしていたシートSが装置の後側に落下するという問題が生じる。すなわち、ストックしたシートSを取り忘れて上部構造体30を回動してしまうと、シート載置面41にストックしたシートSが本体構造体1の裏側に落ちてしまうという問題が発生する。この問題は、支持凸部50を上カバー40の後端側にも設ければ解消できるが、長尺シートの場合その後端支持凸部に当たりストックに支障がでてしまう。
そこで、この例では、ロックレバー60のロックを解除して上カバー40を回動可能状態にする手掛け部61がシート載置面41上で、しかもストックされたシートSで隠れる位置に設けている。図2に示すように、ロックレバー60は、上端側に手掛け部61、下端側に本体構造体1の突起64に係合するロック爪62が設けられ、ピン63を中心に回転可能に軸支されている。このロックレバー60の手掛け部61は、シート載置面41と同一面上に沿うような板材である。シート載置面41には、その手掛け部61に手を掛かられるようにするための扇状の凹部44が形成されている。これにより、上カバー40を開放するときには凹部44に手を差し込み、ロックレバー60の手掛け部61に手を掛けてそれを上に持ち上げることにより、ロックレバー60がピン63を中心に時計方向に回転され、ロック爪62が突起64から外れる。そして、そのまま持ち上げることで、上カバー40は、後述する回動軸を中心として回動される。
このように、上カバー40を回動可能にするロックレバー60の手掛け部61をシートSのストックされるシート載置面41に配置しているので、シート載置面41上にシートSがある状態で上カバー40を回動してしまうことが確実に防止される。
図5には、本体構造体1のフロントカバーを開いた状態を示す。
図5に示すように、本体構造体1には、フロントカバー35がヒンジ36を中心として開閉可能に装着される。そして、該フロントカバー35を開くことにより、内部の中間転写ベルト4のユニットや、廃トナーボトル65および定着装置14に対する交換メンテナンスや、本体構造体1内のシート搬送路でのシートのジャム処理を行うことができるようにされる。
図6には、本体構造体1から給紙トレイ21を引き出した状態を示す。
図6に示すように、本体構造体1は、フロントカバー35に給紙トレイ21の引き出し口37が形成され、その引き出し口37から給紙トレイ21が図の左右方向に(本体正面側から)着脱できるように構成される。これにより、メンテナンスや消耗品交換、ジャム処理等を本体構造体1前面から行えるフルフロント操作が可能となり、背面および側面から上記した作業を行うスペースを必要とせず、設置面積の低減が図れるとともに使い勝手が良く、低コストな画像形成装置の提供が可能となる。なお、本例の給紙トレイ21を矢印P方向に引き出すとき、フリクションパッド23、再搬送路24は給紙トレイ21とともに引き出されるが、給紙コロ22は本体構造体1側に残るようになっている。
図7ないし図9は、支持凸部50および上部構造体30の内部構成に関して、シート取り出し性や上部構造体30を支持する強度や緩衝性の確保という点について示したものである。
図7ないし図9において、自動原稿搬送装置32を付設した画像読取装置31は、画像読取装置内部の光学移動モジュール130を正面から見て左側の支持凸部152に対向して配置され、自動原稿搬送装置も原稿搬送ターン部を装置正面から見て左側として原稿載置トレイおよび原稿排出トレイが右開放となるよう配置している。
装置前面から見て右側の支持凸部151は、左側の支持凸部152より小さい。その理由としては、画像読取装置31を構成する走査ユニットおよびキャリッジを具備してなる光学移動モジュール130が左側へ配置されていることにより、画像読取装置31の荷重が左に大きく偏っていることに加えて、右側面からのユーザーの排紙ハンドリングを考慮しているためである。すなわち、画像読取装置31から受ける荷重が小さい装置前面から見て、右側の支持凸部151は小さく形成してその根元部を低く設けている。
かかる構成は、右利きのユーザーを考慮したものであり、多くのユーザーへの利便性を提供している。さらに、図9に示すように、画像読取装置31の駆動系として、駆動手段としての駆動モータ131、およびギヤ列等からなる駆動伝達系などを配置しているのも装置正面から見て左側に配置している。画像読取装置31内には、一部上述したように、セットされた原稿を読み取る走査ユニット(図示せず)と、この走査ユニットを駆動する駆動モータ131が存在する。駆動モータ131は、タイミングベルト等を使って駆動を伝達し、走査ユニットを動かす。
上述したように、自動原稿搬送装置32を付設した画像読取装置31は、装置正面から見て左右が均等でなく、左側の支持凸部152が右側の支持凸部151よりも大きな荷重に耐えられる強度の大きいものに設定し、バランスを図っている。このため、左側の支持凸部152は上記したように、奥行き方向の長さがL2>L1に設定されているだけでなく、幅も左側の支持凸部152の幅W2が右側の支持凸部151の幅W1より大きく(W2>W1)設定されている。
これにより、ユーザーの排出されたシート取り出し性が格段によくなる。
次に、図10ないし図12を参照して、画像読取装置31を本体構造体1の前後方向、すなわちシート排出方向またはスライド方向Xa、Xbにスライド可能に支持する摺動支持部としてのスライド機構を備えた左右の支持凸部152,151まわりについて、詳述する。
図11および図12に示すように、画像読取装置31の左右両側には、摺接部としてのレール部33,34が一体形成されており、各レール部33,34には、摺接面としての下面33a,34aと、突起部33b,34bとが一体形成されている。そして、図において左側のレール部33には、シート排出方向Xaの前後に長く延びた溝33cが形成されている。
図10ないし図12に示すように、画像読取装置31は、各レール部33,34の下面33a,34aが各支持凸部151,152の上面151a,152aにスライド可能に支持されている。画像読取装置31の水平方向ガタは、支持凸部152から上向きに突出した2つのピン155と画像読取装置31のレール部33に形成された溝33cとの所定の隙間をもっての嵌合によって規制している。
支持凸部151,152には、それぞれの外側にコの字形状の抜け防止部153,154と、上記した上面151a,152aとがそれぞれ一体形成されている。各支持凸部151,152に形成された抜け防止部153,154が画像読取装置31のレール部33,34に形成された突条の突起部33b,34bと所定の隙間をもってそれぞれ嵌合することにより、画像読取装置31の上方への抜けおよび浮き上がり・ガタを規制し防止している。
なお、支持凸部151,152のそれぞれの内側に抜け防止部153,154を形成するとともに、画像読取装置31のレール部33,34の内側に突条の突起部33b,34bを形成し、支持凸部151,152の各内側の抜け防止部153,154と画像読取装置31のレール部33,34の内側の突起部33b,34bとを所定の隙間をもって嵌合することにより、画像読取装置31の上方への抜けおよび浮き上がり・ガタを規制し防止してもよい。
このように、画像読取装置31の筐体(ケース)にはレール部33,34が一体形成されており、各レール部33,34の下面33a,34aが各支持凸部151,152の上面151a,152aに対してスライドするため、部品を追加することなく安価なスライド機構を達成することができる。また、各レール部33,34の断面形状から十分な強度を、レール部33,34および画像読取装置31自体に付与することもできる。
抜け防止部153,154は、支持凸部151,152にそれぞれ一体形成されているので、画像読取装置31の上方への抜け防止を部品を増やすことなく安価に行うことができる。また、抜け防止部153,154は、支持凸部151,152の左右両側で負荷を受けるため強度を強くすることができるとともに、画像読取装置31の左右どちらに力が加わった場合においても上方への浮き上がりを防止することができる。
それぞれの支持凸部151,152に対して抜け防止部を外側内側両側に設けてしまうと、その他の部品を配置するスペースが少なくなってしまう。支持凸部151,152には上カバー40の開閉緩衝機構等の部品を配置する必要もあるため、極力スペースをとらない抜け防止部にすることが望ましい。そこで、本実施形態の例によれば、抜け防止部153,154は、第1の支持凸部151および第2の支持凸部152のそれぞれの外側または内側の何れか一方に配設されているので、スペースをとらずに強度も確保した抜け防止部を達成することができる。
抜け防止部153,154は、支持凸部151,152の前方に設けられた抜け防止部153a,154aと、支持凸部151,152の後方に設けられた抜け防止部153b,154bとに分割して配置されている。これにより、画像読取装置31の前方に力が加わった場合には前方の抜け防止部153a,154aで力を受け、画像読取装置31の後方に力が加わった場合には後方の抜け防止部153b,154bで力を受けることができるため、上方への浮き上がりを確実に抑えることができる。また、分割して配置された抜け防止部の間のスペースに、他の部品を配置することができる。
分割された抜け防止部153a,154a、153b,154bのスライド方向Xbのそれぞれの端部には、図13に示すように、テーパ153cが形成されており、画像読取装置31をスライド方向Xbにスライドをしたときにレール部33,34の先端と引っかからないようになっている。画像読取装置31のレール部33,34の先端にも、例えば図17に示すようにテーパ33dが形成されるようにするとよい。これにより、抜け防止部153a,154a、153b,154bの端部と画像読取装置31のレール部33,34の先端とがすれ違うときに、両者の引っかかりによりスライドが妨げられるのを防止することができる。
図13に示すように、画像読取装置31をスライド方向Xaの後方にスライドした場合でも、画像読取装置31のスライド可能な範囲内において、画像読取装置31のレール部33,34が支持凸部151の前方の抜け防止部153a,154aおよび後方の抜け防止部153b,154bに係合するように抜け防止部153aの長さL1を設定している。これにより、画像読取装置31の位置が、スライド可能な範囲内のどの位置にあっても、レール部33,34が支持凸部151前方の抜け防止部153a,154aおよび後方の抜け防止部153b,154bに係合しているため、画像読取装置31の上方への浮き上がりを確実に防止することができる。
画像読取装置31を支持凸部151,152に組み付ける際には、図10ないし図12において、支持凸部151,152の後方に設けた入り口151b,152bから画像読取装置31のレール部33,34を差し込みながら、前方(スライド方向Xb)にスライドさせてセットする。右側の支持凸部151には、図10に示すように、画像読取装置31のスライドの最大ストロークと同じ長さの切り欠き溝151cが形成されており、画像読取装置31を差込んだ後に、上部構造体30に含まれる上カバー40を開けて裏側から段ネジピンを切り欠き溝151cに嵌合させながら画像読取装置31のレール部34に螺合させて取り付ける。この段ネジピンによって、画像読取装置31が後方(スライド方向Xa)にスライドした際に抜け落ちないようになる。
画像読取装置31は、抜け防止部153,154による上方への抜け外れ(以下、単に「抜け」ともいう)防止が図られているとともに、支持凸部151,152に対してシート排出方向でもあるスライド方向Xaに着脱可能に、かつ、装置本体1の後方から着脱可能に構成されていて、段ネジピンによって画像読取装置31の着脱方向である後方からも抜け防止が図られている。
したがって、ユーザーにより画像読取装置31に対して上方やスライド方向への力が加えられた場合にも、画像読取装置31が支持凸部151,152から抜け外れることがなくなり、強度的に信頼性の高い画像形成装置を実現し提供することができる。また、画像読取装置31がスライド方向Xaから容易に着脱可能であるため、画像読取装置31の組付性もよい。
上述したように、画像読取装置31をスライド可能に構成した場合、複数箇所で画像読取装置31が動かないようにロックする必要があり、このため画像読取装置31のロック機構を設けている。
画像読取装置31をスライド可能に支持する支持凸部50は、上述したとおり2つの支持凸部151,152を備えており、左の支持凸部152側に画像読取装置ロック機構が設けられている。支持凸部152の側面には、図10に示すように、操作ボタン170が設けられている。図14は、その操作ボタン170が設けられている支持凸部152の内部を示している。
図10、図14〜図16に示すように、操作ボタン170の軸部171には、図15および図16に示すねじりコイルばね172が取り付けられていて、操作ボタン170を装置外側に向かって常に付勢している。操作ボタン170には、フック形状170aが一体的に形成されていて、ねじりコイルばね172によって付勢されている状態では、画像読取装置31のレール部33に形成された切り欠き部と係合して画像読取装置31のスライドをロックしている。一方、ねじりコイルばね172の付勢力に抗して、支持凸部152の側面に露出している操作ボタン170を押すと、前記係合が解除されることにより、画像読取装置31のスライドが可能になる。画像読取装置31のレール部33の切り欠き134は、複数(本例では3個)であり、それぞれの位置において、画像読取装置31は、ロック可能である。
上述のように画像読取装置31の水平方向ガタは、支持凸部152から突出した図10に示す2つのピン155と画像読取装置31に形成された図11に示す溝33cとの嵌合によって規制しているが、このように画像読取装置31の支持凸部152には、様々な機能部材が配置されているため、2つのピン155の間の距離を大きくするには限度がある。また、製造コストを安くするために、ピン155はシート積載面41および支持凸部151,152と一体形成されたプラスチック部材で、溝33cは画像読取装置31の筐体と一体形成されたプラスチック部材でできているため、その嵌合精度には限度があり金属に比べて変形しやすい。このため、画像読取装置31のスライドをロックした状態でも、画像読取装置31は支持凸部151,152に対して水平方向にガタがあり、左右のバランスが悪い。なお、前記各プラスチック部材としては、例えばポリカーボネート(PC)とポリスチレン(PS)との混合材等が挙げられ、使用する地域・国によって法規に適合するように難燃剤処理等が適宜施される。
そこで、右側の支持凸部151にも、もう1つのスライドロック機構を設けることで、水平方向のガタを軽減している。このように、左右の支持凸部151,152に設けたロック機構は、その距離を装置本体の大きさに対して十分長く取れるので、ガタの影響を最小限にすることができる。
右側の支持凸部151には、図17に示すように、円錐形状の頭部をもつ円筒形のロック部材180が圧縮スプリング181によって常に上向きに付勢されていて、画像読取装置31のレール部34に形成された溝136と係合している。圧縮スプリング181の一端(上端)は、ロック部材180の下端部のばね係止部に、他端(下端)は、支持凸部151のばね係止部151dにそれぞれ係止されている。左側の支持凸部152の操作ボタン170と円筒形のロック部材180とは、図16に示す可撓性のワイヤ182によって連結されている。図16に示すワイヤ182の右端部(支持凸部151側)は、同図において紙面の奥側から手前側の向きに90度(直角)に曲げられており、また図17では紙面の手前側から奥側の向きに90度に曲げられていて、ワイヤ182は同図において下から上向きに延びてフック係止部(図16では右端部)に連結されている。したがって、操作ボタン170の押圧操作によって2つのロック機構を連動して動作させることができる。また、ワイヤ182は、図16に示すように、支持凸部50およびそれと一体になったシート積載面41における上カバー40の裏面リブに設けられた溝(図示せず)および上カバー40の裏面に取り付けられたワイヤ押さえ部材157のガイド157a等によって弛まないように案内されている。左右のロックの連結にワイヤ182を用いることによって、複雑な経路でも簡単かつ部品点数も少なくロック機構を連動することが可能である。
シート積載面41を挟んで左右から突出した支持凸部151,152にロック機構が配置されている場合は、U字経路で動作を伝達する必要があるので有効である。
ねじりコイルばね172および圧縮スプリング181の各付勢力に抗して、操作ボタン170を押すと、ロック部材180がワイヤ182に引っ張られることにより、図18(a)に示す状態から円筒形のロック部材180が下降し、図18(b)に示すように画像読取装置31の溝136との係合が解除される。このとき、ロック部材180は、完全に溝136から抜けないで、円錐形状の頭部は、まだ溝136にかかった状態になっている。この状態で、画像読取装置31をスライドさせると、図18(c)に示すように溝136がロック部材180をさらに下方に押し下げるので、クリック感が発生する。また、押し下げられたロック部材180が、溝136に係合するときもクリック感が発生するので、ユーザーに対してロック位置を感覚的に認知させることができる。
上述したように、画像読取装置31とシート積載面41と上カバー40とで構成された上部構造体30は、装置後方の回転軸であるヒンジ36を中心にして前方が開口するように揺動・開放し、トナーカートリッジなどの消耗品や転写ベルトなどの定期交換部品が交換できるようになっている。図示する例の4連タンデムのカラー画像形成装置において、水平方向にプロセスカートリッジを並べて配置した場合などは、プロセスカートリッジを上方から着脱するために、上部構造体30は、90°前後揺動・開放させる必要がある。この状態で、スライドロックの操作ボタン170を誤って押してロックを解除してしまうと、画像読取装置31が自重で落下してしまう。これを防止するため、図10に示した抜け止めが設けてあることにより、画像読取装置31が本体構造体1の支持凸部50から脱落・落下せずに画像読取装置31を保持することができるが、画像読取装置31がユーザーに当って怪我をするなどのおそれがあるため、以下の方法で誤操作による落下を防止する必要がある。
すなわち、図16に示すように、操作ボタン170の近傍には、水平方向に回動自在に支持凸部152に取り付けられた振り子部材175がある。上カバー40とともに上部構造体30を開くと、振り子部材175はその自重によって回動し、操作ボタン170の移動経路上に移動するようになっている。したがって、上カバー40とともに上部構造体30を開いた状態では、操作ボタン170は、振り子部材175に当って、ロックを解除する位置まで移動することができないので、ユーザーの誤操作によって画像読取装置31が自重で落下することを防止することができる。
次に、図10、図14を参照して、本発明の要部の構成に係る、スライド機構部の端部近傍に形成される開口およびこれを遮蔽する遮蔽部材まわりを説明する。
上述したとおり、画像読取装置31の上方への抜け止めは、図10〜図12等に示したように画像読取装置31の左右のレール部33,34と左右の支持凸部151,152における抜け防止部153,154との嵌合によって行っているが、支持凸部151,152の上部に配置されてスライドする画像読取装置31は、ユーザーが手を置くなどして上からの荷重がかかることが懸念されるため、支持凸部151,152は、前後方向に長くとる必要がある。特に右利きのユーザー側である支持凸部152前方は、できる限り前まで上面152aおよび抜け防止部154を作って支えてやるようにしている。
これにより、シートの視認性のため画像読取装置31を後方へスライドすると、支持凸部152の前方上面側である上面152aおよび抜け防止部154aは露出してしまうこととなる。この上面がただの平面であれば問題はないが、摺動支持部(以下、「スライダ機構」ともいう)として抜け止めの嵌合形状を形成していると、その上面152aおよび抜け防止部154aが暴露してしまい、安全上問題となる。
支持凸部152の前方だけは抜け止めの嵌合形状を作らず、画像読取装置31を載せるだけの平面とすることも考えられるが、そのとき、その平面は図12に示す上面152aと画像読取装置31の下面33aとの摺接面(以下、「境界面」ともいう)以上とする必要がある。そうしなければ、スライド時に摺り動く摺接面が側面、もしくは前面に出てきてしまうためである。こういったスライド方向への隙間が外装として出てしまうと、スライド時に巻き込みが起こってしまうため、矢張り安全上問題となる。
ここで、画像読取装置31の小型化を目指すことを考える。図8および図9を参照して説明したとおり、画像読取装置31内には、セットされた原稿を読み取る走査ユニット(図示せず)と、この走査ユニットを駆動する駆動モータ131とが存在し、駆動モータ131はタイミングベルト135等を介してその駆動力を伝達し、前記走査ユニットを動かす。
前記走査ユニットの厚みは、その移動部の範囲、つまり、画像読取装置31内のほぼ全域において必要であるが、駆動モータ131は固定なので、駆動モータ131を設置する部分だけは高さが必要となる。よって、画像読取装置31の一部を下方に突き出せばよいことになるが、その位置がシート積載面41の上方であると、排紙時に排出されるシートまたは積載されたシートに引っ掛かったり、シート積載面41との距離の低下によってシートスタック容量の低下につながったりしてしまう。この問題は、シートの排出範囲(通紙範囲)外にある支持凸部152内を突き出すこととすることで解決できる。
上述のように、画像読取装置31の小型化を考えたとき、画像読取装置31の一部が下方に突き出している。前記境界面を維持したままで、支持凸部152内にこの突き出しを内包しようとした場合、境界を維持する外装と、内部の突き出し収容部のための空洞とで、図10および図14等に示す開口・段差159(以下、単に「開口159」という)ができてしまう。開口159は、本実施形態例では、スライド方向(シート排出方向)Xbにおける摺動支持部(スライド機構)の上面152aと抜け防止部154aとの前端部近傍に形成される。さらに具体的には、開口159は、前端部近傍の支持凸部152におけるスライド方向Xa,Xbに沿って形成された左右一対の側壁152c,152dと、前端部近傍の支持凸部152におけるシート幅方向Yに沿って形成された前面壁152eとの3つの壁面に囲まれて形成される。このように支持凸部152の前端部近傍を、一対の側壁152c,152dと前面壁152eとで連続して一体形成したのは、支持凸部152の強度アップ、取り分け抜け防止部154aの強度アップの必要からである。
この開口159は、画像読取装置31を前方にスライドさせた際に、画像読取装置31の前面壁との間で指を挟み込む虞が高くなり、安全上重大問題となってしまう。それ故に、ユーザーがスライド機構部にはアクセスできないよう、画像読取装置31のスライドに連動して開口159を選択的に遮蔽する部材および機構が必要となる。
図19(a)には、操作ボタン170を押して本体構造体1に対してXa方向にスライドされて、自動原稿搬送装置32を付設した画像読取装置31が最後方に位置されたときの状態を示し、(b)には、操作ボタン170を押して本体構造体1に対してXb方向にスライドして、自動原稿搬送装置32を付設した画像読取装置31が最前方に位置されたときの状態を示す。
図20には、図3に示した状態の左側一部を拡大してこの発明による上部構造体開閉装置を示す。
まず、上カバー40内には、光走査装置8の両側に、左右一対の上フレーム45が取り付けられている。それらの上フレーム45に、回動軸46の両端部が貫通される。回動軸46は、本体構造体1の背面側上縁に沿って本体構造体1で支持されている。これにより、本体構造体1に対して上部構造体30が回動軸46を中心として開閉自在に取り付けられ、図38(C)に示すと同様に反転角度θを越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、上部構造体30を開いて作像装置2が外部に向けて開放されるようになっている。
また、上フレーム45から左右に突出する回動軸46の両端部分には、一端が本体構造体1側に掛けられ、他端が上部構造体30側に掛けられて、上部構造体30を開く方向に付勢する付勢部材としてトーションスプリング等よりなる回動軸ばね47が設けられている。
ところで、左右の上フレーム45の外側には、それぞれアーム部材52が設けられている。図21に示すように、アーム部材52には、基端側に円筒部51が設けられてその円筒部51を貫通するように軸孔53があけられており、その軸孔53に貫挿する不図示の軸で支持して、上部構造体30にアーム部材52が、基端側を回動自在に取り付けて設けられている。アーム部材52の先端部側は、フック状に湾曲しており、先端両側に円筒突部54が形成されている。
そして、アーム部材52の円筒部51には、付勢部材としてトーションスプリング等よりなるアームばね70が巻き付けられ、一端がアーム部材52側に掛けられ、他端が上部構造体30側に掛けられる。そして、アーム部材52の基端側位置に設けてそのアーム部材52を回動付勢し、上部構造体30を開くときはじめは開方向のモーメントが付与されるが、途中から反転して閉方向のモーメントが付与されるようにする。
なお、アームばね70を上カバー40の支持凸部50内に配置するようにすると、別途アームばね70を設ける場所を確保する必要がなく、支持凸部50内を有効に利用して、場所を取ることなく省スペースで、付勢部材であるアームばね70を配置することができる。
他方、本体構造体1の左右側縁上には、細長なレール部材55が設けられている。レール部材55は、図22(A)および(B)に示すように、頂部に、長さ方向の直線状スリット56が設けられるとともに、その頂部に案内溝57が形成されている。そして、そのレール部材55の終端である案内溝57の奥に、緩衝手段として圧縮コイルばね58が備えられている。圧縮コイルばね58は、その外径を直線状スリット56の幅より大きくして案内溝57からの飛び出しが防止されている。また、頂部からは、下向きにクリック突部59が形成されている。さらに、レール部材55の終端側外部には、嵌合突部66が形成される一方、反対の始端側には、案内溝57の入口開口67とねじ挿通孔68が形成されている。
そして、嵌合突部66を奥側とし、入口開口67側を正面として、レール部材55を本体構造体1の両側縁上にそれぞれ載置し、嵌合突部66を本体構造体1にはめ付けて、ねじ挿通孔68に通した取付ねじを本体構造体1にねじ付け、本体構造体1にレール部材55が取り付けられる。
その後、アーム部材52の先端に形成される円筒突部54を入口開口67から案内溝57に挿入し、上部構造体30の開閉動作とともに、アーム部材52を回動して、直線状スリット56を通過するアーム部材52の先端部の円筒突部54が案内溝57を、図22(B)に示すように往復動するようにし、アーム部材52の先端が案内溝57で案内されるようにする。そして、上部構造体30をいっぱいに開いたとき、円筒突部54により圧縮コイルばね58が圧縮される。このとき、アーム部材52の先端部側がフック状に湾曲し、円筒突部54が圧縮コイルバネ58の圧縮方向に押圧する形状に形成されているので、圧縮コイルばね58は曲がりなく真っ直ぐに圧縮される。
なお、案内溝57に挿入された円筒突部54は、上部構造体30の重量を受けて、図22(B)中実線で示すように入口開口67から案内溝57に挿入したときは、レール部材55の底部に接しながら移動し、点線で示すように案内溝57の奥まで入り込んだときは、レール部材55の頂部に接しながら移動することとなる。
なお、上部構造体30が最大開き角度に近くなったときには、円筒突部54がクリック突部59を乗り越えるので、上部構造体30が一気に開くことを和らげられるとともに、最大開き角度近くとなったことをユーザーに知らせることができる。また、緩衝手段としては、圧縮コイルばね58に代えて、ウレタンエラストマ、発泡部材、ゴム、オイルダンパなどを使用することもできる。
また、アーム部材52には、図23および図24に示すように基端側の片面に凹部71を形成し、その凹部71内に、図25にも示すようなトルク発生手段74が係止部72とねじ孔73とにより装着されている。
トルク発生手段74としては、トルクヒンジが用いられる。トルクヒンジには、板材をL型に曲げた構造体取付ブラケット75と、ねじ挿通孔76を有する板状のアーム取付部材77と、付勢部材である板ばね78と、その板ばね78を挟む2つのワッシャ79,80と、それらを軸上に設けてアーム取付部材77の外側でカシメる支持軸81と、その支持軸81のねじ部にねじ付ける締結部材であるナット82とが備えられている。構造体取付ブラケット75は、上部構造体30に取り付けられるとともに、アーム取付部材77は、アーム部材52の凹部71に入れて一部が係止部72に係止され、ねじ挿通孔76に挿通した不図示の取付ねじをねじ孔73にねじ付けてアーム部材52に取り付けられる。そして、ナット82が締め付けられることにより、2つのワッシャ79,80で挟んで板ばね78をたわませて、構造体取付ブラケット75とアーム取付部材77とが圧接されて負荷トルクを発生するようになっている。
図26(A)には、上部構造体30の開き角度αと、付勢部材である回動軸ばね47(回動軸46の左右方向にそれぞれ設けられているものとする)の付勢力に基づくモーメントMa、付勢部材であるアームばね70の付勢力に基づくモーメントMb、緩衝手段である圧縮コイルばね58に基づくモーメントMcとの関係を示す。(B)には、上部構造体30の開き角度αと、モーメントMa、Mb、Mcの合成モーメントMt、上部構造体30の重量に基づくモーメントMw、それらモーメントMt、Mwの合成モーメントMとの関係を示す。図中Mは、モーメントMt、Mwの合成モーメントである。ここで、アームばね70は、モーメントMbの切り替え角を0°寄りに設定するとともに、ばね係数を大きく設定している。これにより、0°付近の跳ね上げ力を確保しつつ、モーメントMtの切り替え角がMwの切り替え角と同じくらいになるようにすることで、Mを全体的に0近傍に設定しやすくできる。これにより、操作するための力量が小さくて済むため、上部構造体30を開くための操作性がよい。
図27には、緩衝手段を設けないときにおける上部構造体30の開き角度αと、上部構造体30に作用するモーメントM−Mc(図26(B))と、トルク発生手段74に基づく負荷トルクTとの関係を示し、図28には、緩衝手段を設けたときにおける上部構造体30の開き角度αと、上部構造体30に作用するモーメントM(図26(B))と、トルク発生手段74に基づく負荷トルクTとの関係を示す。また、T順とは、トルク発生手段74のトルク順方向(開くときにかかるトルク)を意味し、T逆とは、トルク発生手段74のトルク逆方向(閉じるときにかかるトルク)を意味するものとする。さらに、トルク発生手段74は、順方向と逆方向でトルクが10:7のトルク比であるものとしている。
この図27および図28のモーメントM−Mc、Mの曲線と負荷トルクTの直線から判るとおり、本体構造体1に対して上部構造体30を最大に開くとき、緩衝手段を設けていないと、図27の実線と図28の点線のようにモーメントM−Mcの曲線の終端(上部構造体30の開閉最大角付近)が負荷トルクTの領域(図中斜線部分)よりも開き方向に跳ね上がるので、その角度で上部構造体30から手を離すと、開き方向に自重による回動が起こり、図38(C)に示す衝撃を生ずる。しかし、アーム部材52の先端を突き当てて上部構造体30の開動作を緩衝する緩衝手段である圧縮コイルばね58を備えるので、モーメントMの曲線の終端(上部構造体30の開閉最大角付近)が負荷トルクTの領域(図中斜線部分)に収まるので、上部構造体30から手を離したとしても、上部構造体30はフリーストップ状態になり、上部構造体30から手を離したときに生ずる危険や衝撃を完全に解消することができる。特に回動軸ばね47やアームばね70などの付勢部材とは別個に緩衝手段を設けるので、付勢部材に関係なく、圧縮コイルばね58の大きさや効きはじめを任意に設定することができる。そして、レール部材55の終端に圧縮コイルばね58を設ける程度でよいから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができ、上述した例のように、家庭用などの小型の画像形成装置に適用すると、特に有効である。上部構造体を反転角度を越えて大きく開くから、フロントオペレーションタイプの画像形成装置に適用しても、有効である。
本体構造体1に対して上部構造体30を開閉するとき、アーム部材52に作用して上部構造体30の開閉動作に負荷トルクを加えるトルク発生手段74を備えると、そのトルク発生手段74で負荷トルクTを発生して、モーメントMの曲線が負荷トルクTの領域内(図中斜線部分)に収まるので、上部構造体30が回動することを一層確実に防止し、確実にいわゆるフリーストップ状態とすることができる。よって、モーメントMが図中斜線部分の領域内にあるときの開閉角において、上部構造体30から手を離したときに生ずる危険や衝撃をより安定的かつ完全に解消することができる。そして、この例でも、アーム部材52の基端側位置にトルクヒンジ等のトルク発生手段74を設ける程度でよいから、構成を大型化することなく省スペースで安価に備えることができる。
図27および図28から判るとおり、手掛け部61に手を掛けてロックレバー60を外すと、上部構造体30は開き、上部構造体30の開き操作を容易とすることができる。反対に、上部構造体30をいっぱいに開いたときには、緩衝手段である圧縮コイルばね58を設けていないと、図27に示すように上部構造体30は開く方向に付勢され、多少勢いが付いて開くとともに、閉めるときには重さを感ずることとなる。緩衝手段である圧縮コイルばね58を設けていると、図28に示すように点線状態から矯正されて上部構造体30は閉じ方向に付勢されるようになり、開く方向の勢いが止められるとともに、閉めるときには重さを感じないこととなる。ここで、Mは0°近傍でトルク範囲より開方向モーメント側に飛び出していても、これにより、手掛け部61に手を掛けてロックレバー60を外すと、上部構造体30は一定角開き、上部構造体30の開き操作を容易とすることができる。
図29ないし図31は、次に説明するように、図26(A)、図27、図28のアームばね70および回動軸ばね47の設定を変更したものである。
図26(A)、図27、図28における例では、アームばね70のばね定数を大きく設定しているため、アームばね70の線径とコイル内径が太くなってしまい、スペースを必要とする。これに対し、アームばね70のばね定数を小さくすれば、スペースを削減できるが、単に定数を小さくしただけでは、上部構造体30の開き角0°付近の跳ね上げ力が低下してしまう。
そこで、図29ないし図31に示す例では、図29のようにばね定数を小さくする(アームばね70の付勢力に基づくモーメントMbにおける開き方向から閉じ方向への傾斜を緩くする)とともに、アームばね70の切り替え角を図26に比べて最大角方向にずらして設定した。この構成にすることで、上部構造体30の開き角0°付近の跳ね上げ力を維持しつつ、アームばね70の線径とコイル内径を細くできるので、省スペース化することができる。
また、トルクリミッタは、大きさにほとんど変更なく、トルクを上げることができる。発生できるトルクTの範囲内にMが収まるのであれば、ばねを弱くしてもフリーストップできることになるため問題はない。これにより、操作力は上がってしまうが、ユーザーが不快にならない範囲ないであればよい。図29ないし図31は、回動軸46に設置している両側の回動軸ばね47の片方を削除している例である。これにより、コストダウンとさらなるスペース低減が可能となる。ここで、回動物には、マシンの左側に自動原稿搬送装置32を設置しているため、上部構造体30の重心は、左右方向には自動原稿搬送装置32側に寄っている。よって、残す回動軸ばね47は、自動原稿搬送装置32側とすることで、上部構造体30のねじれを抑えることができる。
また、図28では、最大角付近におけるモーメントMと負荷トルクTとの差分が小さい。よって、最大角付近にて上部構造体30を静止させて手を離せば、フリーストップするが、静止しないで開く勢いのまま手を離すと、図38(C)のようになる可能性がある。
そこで、図29ないし図31に示す例では、図30に示すように、負荷トルクTの幅を図28に比べて大きく設定している。よって、最大角付近のモーメントMと負荷トルクTとの差分が図28よりも大きくなるので、上部構造体30を最大角付近で静止しないで開く勢いのまま手を離したとしても、上部構造体30を静止させることができ、図38(C)となることを回避することができる。
なお、上部構造体30は、前後方向にスライド可能であって、それぞれの位置で固定された状態で回動可能であることから、上部構造体30が前端および後端にあるときのモーメントMwを考慮した負荷トルクTの幅を設定するのが好ましい。
例えば図31は、上部構造体30が前端に位置しているとき(図19(b))のグラフであり、図30は、上部構造体30が後端に位置しているとき(図19(a))のグラフである。
このとき、上部構造体30が前後端にあるときのそれぞれのモーメントMが負荷トルクTの領域内に収まるように負荷トルクTを設定することで、上部構造体30を開放するときに、勢いあまって図38(C)のようになることを防止できるとともに、閉じるときに勢いあまって図38(B)のようになることを防止できる。
図32には、別のトルク発生手段74を使用するこの発明による上部構造体開閉装置を示す。図33には、そのアーム部材の取付部を分解して示す。
この例では、アーム部材52の基端側に、厚さ方向に設ける円筒部84と、その円筒部84の内周面から径方向に形成する係合溝85とを設ける。円筒部84には、トルク発生手段74を収納する。トルク発生手段74としては、両端を扁平にした金属製のシャフト86と、そのシャフト86を圧入してシャフト86の外周に巻き付けるように設ける摺動ブラケット87とで構成されるトルクヒンジが用いられる。摺動ブラケット87は、金属製のばね材料をカーリング加工したものであり、折り曲げて径方向に突出する係合突部88が形成されている。そして、その係合突部88を係合溝85に入れて円筒部84に、摺動ブラケット87を巻き付けたシャフト86が挿入され、シャフト86の両端が図32に示すように止ねじ89で上部構造体30にねじ止めされる。
上部構造体30を開閉動作してアーム部材52を回動するとき、シャフト86と摺動ブラケット87の摩擦力で負荷トルクが発生される。上部構造体30が開くときは、摺動ブラケット30がシャフト86を締め付けて大きなトルクを発生し、逆に閉じるときは、摺動ブラケット30がシャフト86に対する締付けを緩めて小さなトルクを発生する。
これにより、回動軸ばね47やアームばね70などとバランスを取ることで、同様に上部構造体30から手を離したときに生ずる危険や衝撃をより安定的かつ完全に解消することができる。この例のように、上部構造体30を開くときと閉じるときとで、トルク発生手段74で発生するトルクが異なるようにすると、上部構造体30をユーザーが軽い力で開くことができるようにしたり、反対に軽い力で閉じることができるようにしたりして、例えば上部構造体30の重量に合わせて適宜変更し、ユーザーの操作性を損なわないようにすることができる。そして、摺動ブラケット87のカーリング方向を変えたり、摺動ブラケット87に対するシャフト86の圧入締めしろを変えたり、摺動ブラケット87の幅を変えたりすることにより、発生する負荷トルクの大きさなどを適宜変更することができる。
図34には、図32および図33で使用するトルク発生手段74の変形例を示す。
この例のように、1つのシャフト86に2つの摺動ブラケット87を並べて設けるようにしてもよい。もちろん、摺動ブラケットの数は、3つ以上とすることもできる。
図35(A)および(B)には、トルク発生手段74の別の変形例の作動状態を示す。
この例のトルク発生手段74では、アーム部材52に設ける係合溝85を扇形状とするものである。そして、上部構造体30を(A)に示す閉じた状態から、(B)に示す一定角度β開くまで、負荷トルクを発生しないようにする。このようなトルク発生手段74を用いることで、上部構造体30の開きはじめの負荷トルクを小さくする一方、開き終わりの危険や衝撃を小さくすることができる。このとき、複数設けた摺動ブラケット87が順次作動するようにして負荷トルクを発生するようにしてもよい。
また、上述した例では、摺動ブラケット87にシャフト86を圧入してトルク発生手段74を構成したが、これに限らず、例えば永久磁石を設ける内側部材と外側部材とで構成し、それらの間の磁気的働きにより、またはそのような磁気的働きと上述した摩擦摺動との組み合わせなどにより、それぞれ上部構造体30側とアーム部材52側に取り付ける内外部材間に負荷トルクを発生するようにしてもよい。
ところで、上述した扇形状の係合溝85を有する構成とした場合、上部構造体30の開動作または閉動作の途中で、いったん逆向きに戻してから再び元の開閉動作を行うことがあると、トルク発生手段74が予定したとおり作動しないことがある。そこで、図36に示すように、摺動ブラケット87の回転トルクを伝達する扇形状の係合溝85を有する部分90が、一回転方向にのみトルクを伝達するワンウェイクラッチ91を介してアーム部材52と係合しており、係合溝85は、ワンウェイクラッチ91の回転自在な方向に圧縮ばね92で付勢されている構成とする。
よって、この例では、図37に示すように作動して、上部構造体30の開動作時の途中で逆方向に戻しても、圧縮ばね92によって付勢された係合溝85を有する部分90が、摺動ブラケット87に追従して戻るので、確実に必要な角度でトルクを発生させることが可能となる。また、係合溝85を有する部分90を付勢するのに、ねじりコイルばねを用いても同様である。
この発明にかかる画像形成装置の外観斜視図である。 図1に示す画像形成装置の内部構成図である。 その本体構造体に対して上部構造体を開いた状態の外観斜視図である。 その状態における内部構成図である。 その本体構造体のフロントカバーを開いた状態における内部構成図である。 その本体構造体から給紙トレイを引き出した状態において内部構成を示す図である。 図1に示す画像形成装置における左右の支持凸部を示す簡略的な平面図である。 その画像形成装置の画像読取装置の内部構成を示す斜視図である。 その画像読取装置が支持凸部の最前端に位置したときの画像読取装置内の駆動モータの配置状態を示す要部の平面図である。 左右の支持凸部、抜け防止部周りの外観斜視図である。 画像読取装置を前面側から見た正面図である。 画像読取装置のレール部と左側の抜け防止部とのスライド嵌合状態を示す要部の断面図である。 右側の支持凸部における抜け防止部の断面図である。 一方の支持凸部の画像読取装置ロック機構を示す斜視図である。 図14のロック機構の主要部を示す斜視図である。 左右の支持凸部のロック連動機構を一部破断して示す平面図である。 他方の支持凸部の画像読取装置ロック機構を示す要部の断面図である。 (a),(b),(c)は、ロック部材と溝との係合・推移状態を示す断面図である。 (a)は、画像読取装置が最後方にスライドされたときの、(b)は、画像読取装置が最前方にスライドされたときの状態を示す正面図である。 図3に示した状態の左側一部を拡大してこの発明による上部構造体開閉装置を示す斜視図である。 その上部構造体開閉装置の分解斜視図である。 (A)はその上部構造体開閉装置におけるレール部材の平面図、(B)はその縦断面図である。 この発明による上部構造体開閉装置の他例を示す分解斜視図である。 その他例で使用するアーム部材の側面図である。 その他例で使用するトルク発生手段の側面図である。 (A)は、上部構造体の開き角度αと、回動軸ばねの付勢力に基づくモーメントMa、アームばねの付勢力に基づくモーメントMb、圧縮コイルばねに基づくモーメントMcとの関係図、(B)は、上部構造体の開き角度αと、(A)に示すモーメントMa、Mb、Mcの合成モーメントMt、上部構造体の重量に基づくモーメントMw、それらモーメントMt、Mwの合成モーメントM、およびM−Mcとの関係図である。 上部構造体の開き角度αと、上部構造体に作用するモーメントMと、トルク発生手段に基づく負荷トルクTとの関係図であり、緩衝手段を設けないときを示す。 緩衝手段を設けたときを示す。 図26ないし図28のアームばねの設定を変更した例の関係図を示し、ばね定数を小さくするとともに、アームばねの切り替え角を図26に比べて最大角方向にずらして設定したものである。 上部構造体が後端に位置しているときのグラフである。 上部構造体が前端に位置しているときのグラフである。 別のトルク発生手段を使用するこの発明による上部構造体開閉装置を示す斜視図である。 そのアーム部材の取付部の分解斜視図である。 図32、20で使用するトルク発生手段の変形例を示す斜視図である。 (A)および(B)は、トルク発生手段の別の変形例の作動状態を示す図である。 トルク発生手段のさらに別の変形例を示す図である。 その作動状態を示す図である。 (A)は反転角度θを示す図、(B)は反転角度以下で上部構造体から手を離したときの説明図、(C)は反転角度を越えて上部構造体から手を離したときの説明図である。
符号の説明
1 本体構造体
2 作像装置
30 上部構造体
31 画像読取装置
32 自動原稿搬送装置
40 上カバー
41 シート載置面
46 回動軸
47 回動軸ばね(付勢ばね)
50 支持凸部
52 アーム部材
55 レール部材
56 直線状スリット
57 案内溝
58 圧縮コイルばね(緩衝手段)
59 クリック突部
70 アームばね(付勢ばね)
74 トルク発生手段
75 構造体取付ブラケット
77 アーム取付部材
78 板ばね78(付勢部材)
81 支持軸
82 ナット
86 シャフト
87 摺動ブラケット
S シート
θ 反転角度

Claims (20)

  1. 作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
    その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
    前記上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉装置において、
    前記レール部材の終端に設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を最大に開くとき、前記アーム部材の先端を突き当てて前記上部構造体の開動作を緩衝する緩衝手段を備えてなることを特徴とする画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  2. 作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
    その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
    前記上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉装置において、
    前記上部構造体を最大に開くとき、開きはじめと開き終わりを除いて、前記付勢部材の付勢力に基づき上部構造体に作用するモーメントを、重力に基づき前記上部構造体に作用するモーメントと釣り合う付勢力に設定してなることを特徴とする画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  3. 作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
    その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
    前記上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉装置において、
    前記アーム部材の基端側位置に設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を開閉するとき、前記アーム部材に作用して前記上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えるトルク発生手段を備えてなることを特徴とする画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  4. 作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
    その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
    前記上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉装置において、
    前記レール部材の終端に設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を最大に開くとき、前記アーム部材の先端を突き当てて前記上部構造体の開動作を緩衝する緩衝手段と、前記アーム部材の基端側位置に設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を開閉するとき、前記アーム部材に作用して前記上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えるトルク発生手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  5. 前記トルク発生手段として、
    構造体取付ブラケットと、アーム取付部材と、付勢部材と、それらを軸上に設ける支持軸と、その支持軸にねじ付けることにより前記付勢部材をたわませて前記構造体取付ブラケットと前記アーム取付部材とを圧接する締結部材とを備え、
    前記構造体取付ブラケットを前記上部構造体に取り付けるとともに、前記アーム取付部材をアーム部材に取り付けるトルクヒンジを用いてなることを特徴とする、請求項3または4に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  6. 前記トルク発生手段として、シャフトと、まわりに巻き付けてそのシャフトと摩擦摺動する摺動ブラケットとで構成するトルクヒンジを用いてなることを特徴とする、請求項3または4に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  7. 前記シャフトを前記上部構造体に取り付け、前記摺動ブラケットを前記アーム部材に係合してなることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  8. 前記作像装置として、4色の作像ステーションをタンデム式に並べて備えるフルカラーの作像装置を備えてなることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  9. 前記上部構造体に、前記本体構造体で画像記録済みのシートを排出するシート載置面を有するとともに、そのシート載置面のまわりに支持凸部を有する上カバーと、その上カバーの支持凸部上に取り付けて設置し、画像情報を読み取る画像読取装置とを備えてなることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  10. 前記レール部材の頂部に、前記アーム部材が通過する直線状スリットを設けるとともに、その頂部内に、前記アーム部材の先端部が入り込んで往復動する案内溝を設けてなることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  11. 前記レール部材の終端である前記案内溝の奥に、前記緩衝手段として圧縮コイルばねを備えてなることを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  12. 前記アーム部材の先端部が前記圧縮コイルばねを曲がりなく圧縮するように前記アーム部材の先端部側をフック状に湾曲してなることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  13. 前記付勢部材として、前記回動軸位置に設けて、前記上部構造体を開く方向に付勢する回動軸ばねを使用してなることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1に記載の画像形成装置。
  14. 前記付勢部材として、前記アーム部材の基端側位置に設けてそのアーム部材を回動付勢し、前記上部構造体を開くときはじめは開方向のモーメントを付与するが、途中から反転して閉方向のモーメントを付与するアームばねを使用してなることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  15. 前記上部構造体に、前記本体構造体で画像記録済みのシートを排出するシート載置面を有するとともに、そのシート載置面のまわりに支持凸部を有する上カバーを備えて、その上カバーの支持凸部内に前記アームばねを備えてなることを特徴とする、請求項14に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置。
  16. 請求項1ないし15のいずれか1に記載の画像形成装置の上部構造体開閉装置を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  17. 作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
    その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
    前記上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法において、
    前記レール部材の終端に緩衝手段を設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を最大に開くとき、前記アーム部材の先端を突き当てて前記上部構造体の開動作を緩衝してなることを特徴とする画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法。
  18. 作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
    その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
    前記上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法において、
    前記上部構造体を最大に開くとき、開きはじめと開き終わりを除いて、前記付勢部材の付勢力と前記上部構造体の重量とに基づき、前記上部構造体に作用する各モーメントの合成モーメントをほぼ0に近付けてなることを特徴とする画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法。
  19. 作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
    その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
    前記上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法において、
    前記アーム部材の基端側位置にトルク発生手段を設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を開閉するとき、前記アーム部材に作用して前記上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えてなることを特徴とする画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法。
  20. 作像装置を内蔵する本体構造体に対して回動軸を中心として開閉自在に取り付け、反転角度を越えて開いたとき重力に基づき反対に開方向のモーメントを受け、前記作像装置を外部に向けて開放する上部構造体を有し、
    その上部構造体に、基端側を回動自在に取り付けて設けるアーム部材と、前記本体構造体に、前記上部構造体の開閉動作とともに前記アーム部材の先端を案内するように設けるレール部材とを備え、
    前記上部構造体を開く方向に付勢する付勢部材を組み付ける画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法において、
    前記レール部材の終端に緩衝手段を設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を最大に開くとき、前記アーム部材の先端を突き当てて前記上部構造体の開動作を緩衝するとともに、
    前記アーム部材の基端側位置にトルク発生手段を設けて、前記本体構造体に対して前記上部構造体を開閉するとき、前記アーム部材に作用して前記上部構造体の開閉動作に負荷トルクを加えてなることを特徴とする画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法。
JP2008003008A 2007-01-24 2008-01-10 画像形成装置の上部構造体開閉装置、画像形成装置、および画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法 Active JP5106133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008003008A JP5106133B2 (ja) 2007-01-24 2008-01-10 画像形成装置の上部構造体開閉装置、画像形成装置、および画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007013578 2007-01-24
JP2007013578 2007-01-24
JP2007180236 2007-07-09
JP2007180236 2007-07-09
JP2007289284 2007-11-07
JP2007289284 2007-11-07
JP2008003008A JP5106133B2 (ja) 2007-01-24 2008-01-10 画像形成装置の上部構造体開閉装置、画像形成装置、および画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009134227A JP2009134227A (ja) 2009-06-18
JP5106133B2 true JP5106133B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=39641352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008003008A Active JP5106133B2 (ja) 2007-01-24 2008-01-10 画像形成装置の上部構造体開閉装置、画像形成装置、および画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7873303B2 (ja)
JP (1) JP5106133B2 (ja)
CN (1) CN101231484B (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8032071B2 (en) * 2007-01-31 2011-10-04 Ricoh Company, Ltd Image forming apparatus including a reading part supported by first and second supporters
JP2008275805A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP5119445B2 (ja) * 2007-06-22 2013-01-16 株式会社リコー 画像形成装置
JP2009205087A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2010058851A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP5293538B2 (ja) 2009-09-28 2013-09-18 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
JP5429553B2 (ja) * 2009-12-16 2014-02-26 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5522368B2 (ja) * 2009-12-17 2014-06-18 村田機械株式会社 自動原稿搬送装置及び原稿読取装置
EP2372058B1 (en) * 2010-03-30 2015-09-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Opening and closing apparatus
EP2372057B1 (en) * 2010-03-30 2016-04-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Opening and closing apparatus
CN102209166B (zh) * 2010-03-31 2014-04-30 京瓷办公信息系统株式会社 图像形成装置
JP5175899B2 (ja) 2010-06-02 2013-04-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5768339B2 (ja) 2010-07-14 2015-08-26 株式会社リコー インターロック機構及び画像形成装置
JP5435411B2 (ja) 2010-09-30 2014-03-05 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び開閉装置
JP5674108B2 (ja) * 2010-10-25 2015-02-25 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び開閉装置
JP5834444B2 (ja) 2010-12-24 2015-12-24 株式会社リコー 画像形成装置
JP5582410B2 (ja) 2011-01-11 2014-09-03 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2012189813A (ja) 2011-03-10 2012-10-04 Ricoh Co Ltd ノイズ除去部材用保持部材、画像形成装置および画像形成システム
US9742942B2 (en) 2011-05-04 2017-08-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Imaging device assembly
US8594532B2 (en) * 2011-06-30 2013-11-26 Lexmark International, Inc. Door dampening device and system
JP6047852B2 (ja) * 2012-04-10 2016-12-21 株式会社リコー 画像形成装置
JP6067994B2 (ja) 2012-04-16 2017-01-25 シャープ株式会社 画像形成装置
JP6031814B2 (ja) * 2012-04-27 2016-11-24 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
TW201401985A (zh) * 2012-06-18 2014-01-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd 電子裝置
JP5449584B2 (ja) * 2013-01-10 2014-03-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 筐体開閉機構
JP6119977B2 (ja) * 2013-03-26 2017-04-26 セイコーエプソン株式会社 画像読取装置
JP5879300B2 (ja) * 2013-04-26 2016-03-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 アーム装置及び画像形成装置
US9015903B2 (en) * 2013-09-20 2015-04-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Pin connector
JP6422290B2 (ja) 2014-10-02 2018-11-14 キヤノン株式会社 画像形成装置
WO2017074322A1 (en) * 2015-10-27 2017-05-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Imaging device with translatable hinge pin
JP6699233B2 (ja) * 2016-02-29 2020-05-27 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
US12013652B2 (en) 2022-03-17 2024-06-18 Ricoh Company, Ltd. Heating device, fixing device, and image forming apparatus including a rotator holder and reflector

Family Cites Families (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5934386A (ja) * 1982-08-20 1984-02-24 株式会社東芝 開閉装置
JPH0453988U (ja) 1990-09-13 1992-05-08
JPH04143771A (ja) 1990-10-05 1992-05-18 Ricoh Co Ltd 電子写真式画像形成装置
JP2706860B2 (ja) 1991-08-13 1998-01-28 シャープ株式会社 画像形成装置の開閉機構
JPH05197225A (ja) 1992-01-17 1993-08-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP3176411B2 (ja) 1992-01-31 2001-06-18 株式会社リコー 画像形成装置
JPH05330713A (ja) 1992-05-27 1993-12-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH0899749A (ja) 1994-09-30 1996-04-16 Canon Inc 原稿自動給送装置及びそれを備えた画像形成装置
JPH08143054A (ja) * 1994-11-15 1996-06-04 Shinko Seisakusho Co Ltd トップカバーの開閉保持機構
JP3446928B2 (ja) 1996-08-16 2003-09-16 株式会社リコー スライド式開閉機構
JP3477026B2 (ja) 1997-04-14 2003-12-10 株式会社リコー スライド式開閉装置
JP3418308B2 (ja) 1997-05-01 2003-06-23 株式会社リコー 画像形成装置
JP3430868B2 (ja) 1997-07-14 2003-07-28 村田機械株式会社 画像形成装置
JPH1138714A (ja) 1997-07-22 1999-02-12 Murata Mach Ltd 画像形成装置
JP2001022143A (ja) 1999-07-05 2001-01-26 Toshiba Tec Corp 画像形成装置
JP2001322344A (ja) * 2000-05-17 2001-11-20 Riso Kagaku Corp 開閉ユニットの開閉機構及びこれを用いた孔版印刷装置
JP4585653B2 (ja) 2000-06-01 2010-11-24 キヤノン株式会社 電子写真画像形成装置
JP3830091B2 (ja) 2001-03-22 2006-10-04 株式会社リコー 画像形成装置
JP2002361975A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Murata Mach Ltd 開閉体の緩衝機構
JP2002365864A (ja) 2001-06-06 2002-12-18 Murata Mach Ltd 画像記録装置
JP4040273B2 (ja) 2001-08-09 2008-01-30 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2004264500A (ja) 2003-02-28 2004-09-24 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2004279691A (ja) 2003-03-14 2004-10-07 Canon Inc 画像形成装置
JP2004354832A (ja) 2003-05-30 2004-12-16 Canon Inc 画像形成装置
JP2005020374A (ja) 2003-06-26 2005-01-20 Canon Finetech Inc 画像形成装置
JP2005167801A (ja) 2003-12-04 2005-06-23 Canon Inc 画像形成装置
US20050135855A1 (en) 2003-12-17 2005-06-23 Sang-Cheol Park Printing apparatus having function of scanner
GB2409236B (en) * 2003-12-19 2008-05-28 Lg Electronics Inc Home-bar door opening/closing device for refrigerator
JP2005242267A (ja) 2004-02-27 2005-09-08 Canon Inc 画像形成装置
JP2005301154A (ja) 2004-04-15 2005-10-27 Canon Inc 画像形成装置
KR100555744B1 (ko) * 2004-05-12 2006-03-03 삼성전자주식회사 스캔유닛을 구비한 화상형성장치 및 그 제어방법
JP4640571B2 (ja) 2004-08-04 2011-03-02 ブラザー工業株式会社 開閉機構及びこの開閉機構を備えた画像記録装置
JP4548586B2 (ja) * 2004-08-04 2010-09-22 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
JP2006065188A (ja) 2004-08-30 2006-03-09 Canon Inc 画像形成装置
JP4536463B2 (ja) 2004-09-07 2010-09-01 株式会社沖データ 画像形成装置
JP2006089165A (ja) 2004-09-21 2006-04-06 Ricoh Co Ltd 上部カバー、シート搬送装置及び画像形成装置
JP2006119236A (ja) 2004-10-20 2006-05-11 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP4301141B2 (ja) 2004-10-22 2009-07-22 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP4731879B2 (ja) 2004-10-29 2011-07-27 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4304620B2 (ja) 2004-12-27 2009-07-29 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2006208910A (ja) 2005-01-31 2006-08-10 Canon Inc 画像形成装置
JP4678202B2 (ja) 2005-02-15 2011-04-27 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2006240848A (ja) 2005-03-04 2006-09-14 Canon Inc 画像形成装置
JP2006276620A (ja) 2005-03-30 2006-10-12 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP3998021B2 (ja) 2005-03-30 2007-10-24 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP4760136B2 (ja) 2005-05-26 2011-08-31 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP4848258B2 (ja) * 2006-12-05 2011-12-28 株式会社リコー 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101231484A (zh) 2008-07-30
JP2009134227A (ja) 2009-06-18
US7873303B2 (en) 2011-01-18
US20080175620A1 (en) 2008-07-24
CN101231484B (zh) 2010-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106133B2 (ja) 画像形成装置の上部構造体開閉装置、画像形成装置、および画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法
JP4977630B2 (ja) 画像形成装置
JP4832406B2 (ja) 画像形成装置
JP5168647B2 (ja) 引き込み装置および画像形成装置
US8238786B2 (en) Electrophotographic image forming apparatus with openings for cartridge insertion and removal
US8103186B2 (en) Image forming apparatus
US7664428B2 (en) Electrophotographic image forming apparatus and process cartridge
JP5343754B2 (ja) 引き込み装置および画像形成装置
JP2007065066A (ja) 画像形成装置
US7764905B2 (en) Assist members for an openable structure of an image forming apparatus
JP5075589B2 (ja) 画像形成装置
JP5119445B2 (ja) 画像形成装置
JP5195017B2 (ja) 画像形成装置
JP5075592B2 (ja) 画像形成装置
JP5217717B2 (ja) 画像形成装置
JP5463615B2 (ja) 画像形成装置
JP5095358B2 (ja) 画像形成装置
JP4618818B2 (ja) 電子写真画像形成装置
JP2010008967A (ja) 画像形成装置
JP4869866B2 (ja) 補助装置、画像読取装置および画像形成装置
JP5157493B2 (ja) 画像形成装置
JP4877960B2 (ja) 補助装置、画像読取装置および画像形成装置
JP4879701B2 (ja) 補助装置、画像読取装置および画像形成装置
JP4864635B2 (ja) 補助装置、画像読取装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100902

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120308

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120926

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5106133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3