JP5119445B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5119445B2
JP5119445B2 JP2008019844A JP2008019844A JP5119445B2 JP 5119445 B2 JP5119445 B2 JP 5119445B2 JP 2008019844 A JP2008019844 A JP 2008019844A JP 2008019844 A JP2008019844 A JP 2008019844A JP 5119445 B2 JP5119445 B2 JP 5119445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming apparatus
unit
scanner
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008019844A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009031730A (ja
Inventor
貴之 安藤
卓二 高橋
孝昌 白木
佳秀 太田
耕治 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008019844A priority Critical patent/JP5119445B2/ja
Priority to US12/213,095 priority patent/US8103186B2/en
Priority to EP08252073.5A priority patent/EP2006745B1/en
Priority to CN2008101260000A priority patent/CN101329523B/zh
Publication of JP2009031730A publication Critical patent/JP2009031730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5119445B2 publication Critical patent/JP5119445B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等およびこれら少なくとも2つの機能を有する複合機等の画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等およびこれら少なくとも2つの機能を有する複合機等の画像形成装置において、装置本体上面を画像形成されたシートを載置・積載するシート積載部として設定するとともに、シート積載部の上方に空間を隔てて画像読取部を配置した胴内排出型(以下、「胴内排紙型」ともいう)の画像形成装置がよく知られている(例えば、特許文献1および2参照)。この種の装置は、設置した際の占有面積を小さくすることができる等の利点を有している。
特許文献1には、画像読取部を装置の手前側から奥側へ摺動(以下、「スライド」ともいう)可能とする胴内排紙型の画像形成装置が開示されている。特許文献1に記載の画像形成装置は、画像読取部は画像形成部に対して回動中心を備え、開放可能に取り付けられているとともに、トナーボトル交換を目的として画像読取部をスライドさせるよう構成されている。
特許文献2には、画像読取部(以下、「スキャナ」ともいう)と作像エンジン筐体が両者の配列方向と直交する方向に移動可能とする胴内排紙型の画像形成装置が開示されている。特許文献2記載のような胴内排紙型や、前面排紙型の画像形成装置においては、シート積載部の上方にスキャナを配置するため、スキャナのないものと比べてストックされたシートの視認性やシート取り出し性が悪化してしまうことが避けられない。そこで、悪化したシート視認性やシート取り出し性を改善させるべくスキャナを奥側へスライド可能にすることでシート排出部とスキャナとの間隔である作業空間を広げられるように構成している。
また、胴内排紙型の画像形成装置ではないが、スキャナが画像形成装置本体に対して、スライドする装置が知られている(例えば、特許文献3および4参照)。
特許文献3には、スキャナ部がプリンタ部に対して回転軸支部を中心として回動する際のスキャナ部の上方からの落下の衝撃を吸収するダンパや回転軸支部に対する大きな強度が要求される課題を解決する目的の下に、回転移動するローラと、該ローラを軸支しプリンタ部に固定されるローラ軸と、該ローラ軸を案内する溝が個別に設けられ、該溝によってローラを案内し、かつ、スキャナ部に固定されるガイド部材とを用いたスライド式開閉機構が開示されている。
特許文献4には、スライド時においても画像形成装置の重心位置の変化を少なくしてスムーズなスライドを可能とするとともに、装置の小型化を図る目的の下に、画像形成部と画像読取部とが、画像読取部のフレームに形成されたボスおよびレールガイドと、画像形成部側の天面部に設けられたレールガイドおよびボスとで支えられている構成のスライド構成が開示されている。
特開2005−167801号公報 特許第3176411号公報 特許第3446928号公報 特開2004−354832号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、画像読取部の上方への抜けや浮き上がり防止に対しての記述がなく、実施形態例の構成ではコロで支持しているだけなので画像読取部に上方の力が加わった場合の配慮が不十分である。またスライド用に補助支持台を設け、さらにスライドレールおよびコロを用いているため部品点数も多くコストも高くなってしまうという問題点がある。また、着脱等についての記述もない。
特許文献2記載の技術では、支持手段(テーブル)に対するスキャナの抜け止めがスキャナ下側からの一点であり、スキャナに上方の力が加わった場合の配慮が不十分であるという問題点がある。また、スキャナを対角2点で支持しているためにスキャナ支持台(テーブル部)がスキャナの下面に必要となり、その分装置高さが大きくなるという問題点もある。
特許文献3および4記載の技術では、何れも、ローラ、ローラ軸および溝を形成されたガイド部材や、ボスおよびレールガイドなどの画像読取部や画像形成部とは別部品を用いているためコストも高くなり、またそれら部品を配置するスペース分だけ装置が大きくなってしまうという問題点がある。また、着脱等についての記述もない。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上部ユニットとしての画像読取部等をスライドすることが可能な胴内排紙型の画像形成装置において、特に小型の画像形成装置や軽量化された画像形成装置では、ユーザが画像読取部等を持って画像形成装置を運ぼうとしてしまうケースが考えられるため、これに配慮して、画像読取部に対して上方に力を加えた場合に、画像読取部が画像形成装置本体側の支持部から抜け外れたり、浮き上がりしたりすることがなく、また組付性を考慮して画像読取部ごと画像形成装置本体に対して容易に着脱できるように構成された画像形成装置においてもスライド方向から抜け外れることのない強度的に信頼性の高い画像形成装置を実現し提供することを主な目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するとともに上述の目的を達成するために、請求項毎の発明では、以下のような特徴ある手段・構成を採っている。
請求項1記載の発明は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部の上方に空間を隔てて配置された上部ユニットと、前記画像形成部にて画像形成されたシートを装置本体手前から奥側に排出するシート排出部と、前記画像形成部の上部に配置され、前記シート排出部からシート排出方向に排出されるシートを積載するシート積載部と、前記シート積載部と前記上部ユニットとの間に前記空間を形成するように、かつ、前記シート積載部における前記シート排出方向と直交する方向の一方側およびその反対側前記シート排出方向に沿って配置され、前記上部ユニットを摺動可能に支持する支持部と、を有し、前記上部ユニットは、前記支持部に対して取り外すときの方向が前記シート排出方向と同じ方向に着脱可能に構成されており、前記支持部に配設され、該支持部からの前記上部ユニットの上方への抜けを防止する抜け防止部を備え、前記抜け防止部の摺動方向における一方側の端部に、テーパを設けたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記上部ユニットを取り外すときの方向は、前記装置本体の後方からであることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、前記上部ユニットは、その摺接面を下面に備えた摺接部を一体に有し、前記摺接部の下面が、前記支持部に形成された被摺接面と摺動することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載の画像形成装置において、前記抜け防止部は、前記支持部に一体形成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記抜け防止部は、箱形状であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載の画像形成装置において、前記支持部は、前記シート積載部の各外側に配置された第1の支持部と第2の支持部とからなり、前記抜け防止部は、第1の支持部および第2の支持部にそれぞれ有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記抜け防止部は、第1の支持部および第2の支持部のそれぞれの外側または内側の何れか一方に配設されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載の画像形成装置において、前記抜け防止部は、前記支持部の少なくとも前方および後方に有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記抜け防止部は、前記支持部の前方と後方とで分割されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項または記載の画像形成装置において、前記上部ユニットは、摺動可能な範囲内において、前記支持部の前方および後方の前記抜け防止部と係合することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10の何れか一つに記載の画像形成装置において、前記シート積載部は、前記画像形成部を覆う上カバー部材に設けられ、該上カバー部材は、前記支持部および前記上部ユニットと一体的に、前記画像形成部に対して揺動・開放可能であることを特徴とする。
本発明によれば、上記課題を解決して新規な画像形成装置を実現し提供することができる。本発明の主たる効果を挙げれば、以下のとおりである。
本発明によれば、胴内排出型の画像形成装置において、シート積載部と上部ユニットとの間に空間を形成するように、かつ、シート積載部におけるシート排出方向の両外側にシート排出方向に沿って配置され、上部ユニットを摺動可能に支持する支持部と、支持部に配設され、支持部からの上部ユニットの抜けを防止する抜け防止部とを有することにより、ユーザにより上部ユニットに対して上方や摺動方向への力が加えられた場合にも、上部ユニットが装置本体(画像形成部側)の支持部から抜け外れることがなくなり、強度的に信頼性の高い画像形成装置を実現し提供することができることは元より、抜け防止部の摺動方向に面した端部に、テーパを設けたことにより、上部ユニットを摺動方向に摺動(スライド)したときに上部ユニットの先端と引っかかることがない。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成とともに動作を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図、図2は、その画像形成装置の内部構成の一例を示す概略的な縦断面図である。
図1および図2に示した画像形成装置は、装置本体1のほぼ中央に配置され、シートに画像を形成する画像形成部2と、この画像形成部2の下方に配置され、画像形成部2にシートSを給送する給紙部20と、画像形成部2の上方に空間を隔てて配置された上部ユニットとしての画像読取部(以下、「スキャナ」ともいう)30と、画像形成部2にて画像形成されたシートを装置本体1の手前(両図の右側)から奥側(両図の左側)に排出するシート排出部としてのシート排紙部25と、画像形成部2の上部に配置され、シート排出部25からシート排出方向(排紙方向)Xaに排出されるシートを積載するシート積載部40とを有する。
すなわち、両図に示した画像形成装置は、スキャナ付きのタンデムタイプのカラー画像形成装置であって、またシート積載部40とスキャナ30との間にシート排出のための所定の空間が形成される胴内排紙型の画像形成装置でもある。
図1等において、Yは、シート排出方向Xaと直交するシート幅方向を示しており、シート排出方向Xaは、スキャナ30の後述するスライド方向でもあり、Xbは、スライド方向Xaと反対方向のスライド方向である。
なお、画像形成部2はシートSに画像を記録する画像記録部2とも呼ばれ、シート積載部40は排出されたシートを載置・積載するシート載置部40とも呼ばれる。
画像形成部2には、図2に示すように、像担持体として構成された複数のドラム状の感光体3a,3b,3c,3dを有し、その各感光体3a〜3dには、互いに異なった色のトナー像がそれぞれ形成される。図示した例では、感光体3a〜3dの表面に、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像およびブラックトナー像がそれぞれ形成される。各感光体3a〜3dは、所定の間隔をあけて互いに平行に配置され、これらの感光体3a〜3dの下部に対向して中間転写体として構成された中間転写ベルト4が配置されている。この中間転写体としては、ドラムを用いることもできるが、図示した例では複数の支持ローラ5,6に巻き掛けられて矢印方向(図2中反時計方向)に駆動される無端ベルトからなる中間転写ベルト4が用いられている。
各感光体3a〜3dの周囲の構成は、同様であるため、図2において一番右側に配置されたイエロートナー像が形成される感光体3aを代表して説明する。すなわち、感光体3aには、感光体3aの表面に一様な帯電処理を行う帯電装置7と、画像情報を感光体3aの表面にレーザ光で照射する光走査装置(LSU)8の露光と、露光により感光体3aの表面に形成された静電潜像を可視像化する現像装置9と、中間転写ベルト4を介して感光体3aと対向配置された転写装置10と、中間転写ベルト4に転写後の感光体3aの表面に残留するトナーを除去回収するクリーニング装置11とがこの順に設けられている。
かかる画像形成装置において画像形成が開始されると、感光体3aが図2における時計方向に回転駆動され、このとき帯電装置7によって感光体3の表面が所定の極性に一様に帯電される。次いで、その帯電面に、光走査装置8から画像情報に基づくレーザ光が照射され、これによって感光体3aに静電潜像が形成される。そして、感光体3aの表面に形成された静電潜像は、現像装置9によってイエロートナー像として可視像化され、そのイエロートナー像は転写装置10によって中間転写ベルト4上に転写される。
フルカラー画像形成時は上記した画像形成動作が残りの全ての感光体3b〜3dで同様に行われ、これによって各感光体3a〜3dにそれぞれ形成されたイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像およびブラックトナー像が中間転写ベルト4上に順次重ねて転写される。また、画像形成装置には、中間転写ベルト4を挟んで、支持ローラ6に対向して2次転写ローラ12が配置されている。
一方、画像形成部2の下方に配置された給紙部20には、転写紙または樹脂フィルムなどから成るシートSを積載するシート収容部としての給紙トレイ21と、該給紙トレイ21に積載されたシートSを送り出す給紙コロ22と、重送されたシートを1枚に分離する分離手段としてのフリクションパッド23と、両面画像形成時に用いる再搬送路24等とが設けられている。
給紙部20から給送されたシートSは、レジストローラ13に向けて送り出され、その先端が停止しているレジストローラ13に一旦突き当てられる。これによってシートS先端の斜めずれなどが修正・整合された後、レジストローラ13は、上記中間転写ベルト4上に形成されたカラートナー像が2次転写ローラ12を設けた2次転写部でシートSの先端部と合致するような所定のタイミングで回転を再開し、2次転写部に向けてシートSを送り出す。
2次転写部で未定着のカラートナー像が転写されたシートSは、定着装置からなる定着部14に送られ、定着部14による加熱・加圧によって未定着のカラートナー像が定着された後、シート排紙部25を介して装置本体1の上面に設けられたシート積載部40に排出される。なお、カラートナー像転写後の中間転写ベルト4の表面に付着する転写残トナーは、ベルト用のクリーナー15によって除去される。
スキャナ30は、一般的な画像読み取り装置の場合と同様に、装置本体の上部に原稿をセットして、原稿の画像を走査する機構が配設されており、その原稿を押圧保持させるための原稿押え部材としてのプラテンカバー31が設けられている。プラテンカバー31は、スキャナ30の筐体に対してヒンジ38を中心として揺動・開閉可能に構成されている。プラテンカバー31は、図1に示すように、原稿自動送り装置(ADF)32を具備しており、前記スキャナ30は、マニュアルでセットした原稿と自動原稿送り装置32により送られる原稿との双方の読み取りを行うことができる。また、スキャナ30は、下部に配置される装置本体1に対して後で詳述する支持部50を介して支持されている。
図1および図2において、符号16は、スキャナ30と画像形成部2との操作の制御を行うコントロールパネルであってこのコントロールパネル16を配した側が本画像形成装置の正面になっている。したがって、この画像形成装置ではシート排紙部25が装置本体1の正面である前面側に配置され、シート積載部40に排出されるシートが装置本体1の正面・手前側から奥・後側に向かって排紙される前面排紙型の装置構成となっている。
装置本体1の上部には、画像形成部2を覆う上カバー部材としての上カバー18が設けられ、この上カバー18の上面部分をシート積載部40のシート積載面41として用いている。上カバー18には、スキャナ30を支持する支持部50が設けられている。本実施形態の支持部50は、上カバー18の左右両側縁に沿って配置されており、換言すればシート積載部40とスキャナ30との間に空間を形成するように、かつ、シート積載部40におけるシート排出方向Xaの両外側にシート排出方向Xaに沿って配置され、スキャナ30をスライド(摺動)可能に支持するように配置されている。支持部50は、2つの第1の支持部51(以下、単に「支持部51」ともいう)と、第2の支持部52(以下、単に「支持部52」ともいう)とを有するが、上カバー18の後端側の辺には支持部を設けていない。この構成によって、上カバー18のシート積載面41の前後方向幅より長い長尺シートであってもその一部がシート積載面41を越えて後側へ垂らすことで支障なくその長尺シートをストックすることができる。さらに、シート積載部40の上方にスキャナ30があると、そのシート積載面41が暗くなることは避けられないが、後端側の支持部を設けないことで後側からの採光が得られるので、その問題を軽減できる。
また、上カバー18は、図1〜図3等に示すように、その下部に画像形成部(画像形成手段)2の一部である光走査装置8を支持しており、装置の後端側に設けたヒンジ17を中心に上方へ開放可能に構成されている。この上カバー18は、後述するロック手段としてのロックレバー60によって装置本体1にロックされ、このロックを解除すると揺動・開閉可能な状態になる。そして、図3に示すように、上カバー18を反時計方向へ揺動・開放すると、上部の支持部51,52を介してスキャナ30と下部の光走査装置8とが一緒に揺動上昇され、画像形成ユニットにアクセスすることが可能となり、メンテナンス等を容易に行うことができる。さらに、本実施形態では上カバー18を開放した部分から画像形成部2の感光体3a〜3d、これらの周囲にそれぞれ配置された帯電装置7、現像装置9およびクリーニング装置11が一体化された4つのプロセスカートリッジを交換等のため取り出し・装着可能である。
上記した上カバー18を揺動・開放するとき、シート積載面41の後端側が下となるように揺動上昇されるが、シート積載面41上にシートがストックされているときに誤って揺動・開放してしまうと、ストックしていたシートが装置の後側に落下するという問題が生じる。この問題は、支持部50を上カバー18の後端側にも設けることによって解決できるが、長尺シートの場合その後端支持部に当たりストックに支障がでてしまう。
そこで、本実施形態では、ロックレバー60のロックを解除して上カバー18を揺動・開放可能状態にする操作部61をシート積載面41上で、しかもストックされたシートSで隠れる位置に設けている。このロックレバー60には、一端側にユーザが操作する操作部61が、他端側に装置本体1に固着された突起64に係合するロック爪62がそれぞれ一体的に設けられている。ロックレバー60は、上カバー18に固着されたピン63を中心に回転可能に支持されており、またピン63の回りに装着された図示しないねじりコイルばねによって、ロック爪62が常に突起64に係合する向きの揺動付勢力が付与されている。ロックレバー60の操作部61は、シート積載面41と同一面上に沿うような面を備えた板材で形成されていて、シート積載面41にはその操作部61に手を掛けられるようにするための扇状の図1に示す凹部44が形成されている。
前記構成のとおり、上カバー18を開放するときには凹部44から手を差し込み、図示しないねじりコイルばねの前記付勢力に抗してロックレバー60の操作部61を上に持ち上げることにより、ロックレバー60がピン63を中心に時計方向に回転し、ロック爪62が突起64から外れる。そして、そのまま操作部61を持ち上げることで、上カバー18は自動原稿送り装置32の揺動・開放方向と同じ方向にヒンジ17を中心として揺動される。
このように、上カバー18を揺動・開閉可能にするロックレバー60の操作部61をシートSのストックされるシート載置面41に配置しているので、シート積載面41上にシートSがある状態で上カバー18を揺動・開放してしまうことが確実に防止される。
一部上述したように、シート載置部40の上方にスキャナ30を配置した画像形成装置では、スキャナ30のないものと比べてストックされたシートの視認性やシート取り出し性が悪化してしまうことが避けられない。そこで、本実施形態の画像形成装置では悪化したシート視認性やシート取り出し性を改善させるべく、2つの支持部51、52によって図2のシート排出方向Xaと平行な矢印B方向にスキャナ30をスライド可能に支持し、スキャナ30を奥側へスライド移動することでシート排出部25とスキャナ30との間隔に形成された作業空間を広げられるように構成している。
具体的には、図1および図2に示すように、シート積載部40にアクセスするスキャナ30と装置本体1との間の空間が前面に向いて大きく開口され、その前面開口部42の幅は排出されるシート幅以上に大きく開口しているので、シート積載面41に排出されたシート視認性やシートの取り出し性がよい。さらに、シート視認性やシート取り出し性を良好にするため、スキャナ30の前面下の角に第1テーパ部37を形成しており、同様に、装置本体1のコントロールパネル16の上方にも第2テーパ部19を形成して前面開口部42の開口面積を広げている。特に、本実施形態における第2テーパ部19は開口部の外側に向かって開口面積が広がるようにテーパ形状を形成しており、排出されたシートの取り出しにおける開口部への手の挿入がし易くなっている。この構成は第1テーパ部37に設けてもよいし、テーパ形状でなくても前面開口部42の開口面積が広がる形状ならどのような形状でもよい。
以下、スキャナ30と支持部50とのスライド機構、ロック機構について説明する。
上述したように図1および図2において、スキャナ30と装置本体1の間の排紙空間が前面に向いて大きく開口されているので、シート積載面41に排出されたシートの取り出し性および視認性に優れている。
しかし、装置の奥行き方向の大きさを小さくし、かつ高さを小さくしようとすると、前面開口部42の大きさも小さくなり、手を排紙空間に挿入しにくくなったり、また、シートがスキャナ30やシート排紙部25に当ったりしてシートの取り出し易さを犠牲にすることになる。例えば図2において、スキャナ30は画像形成部2および装置本体1の後部より後側に突出しているが、装置を小型化するために、スキャナ30と装置本体1の後部を合わせると前面開口部42が小さくなる。しかしながら、ユーザの設置環境によっては装置の大きさよりシートの取り出し易さの方が重要であったり、また取り出し易さについてもユーザによって感じ方が異なるので、前面開口部42の大きさを調整可能であることが望ましく、その移動位置も複数選択できれば様々なユーザに対して適した使用条件を提供できる。
次に図4〜図6を参照して、スキャナ30を装置本体1の前後方向、換言すればシート排出方向もしくはスライド方向Xa、Xbにスライド可能に支持するスライド機構を備えた左右の支持部51,52周りについて、詳述する。
図5および図6に示すように、スキャナ30の左右両側には、摺接部としてのレール部33,34が一体形成されており、各レール部33,34には、摺接面としての下面33a,34aと、突起部33b,34bとが一体形成されている。そして、レール部33には、シート排出方向Xaの前後に長く延びた溝33cが形成されている。
図4〜図6に示すように、スキャナ30は、各レール部33,34の下面33a,34aが各支持部51,52に形成された被摺接面としての上面51a,52aにスライド可能に支持されている。スキャナ30の水平方向ガタは、支持部52から上向きに突出した2つのピン55とスキャナ30のレール部33に形成された溝33cとの所定の隙間をもっての嵌合によって規制している。
支持部51,52には、図4図6に示すように、レール部33,34の両側方を挟むようにして支持部上面51a,52aより上方へ起立した起立部がシート積載部40側と装置本体外側とにそれぞれ設けられている。支持部51,52には、それぞれの外側(上記装置本体外側の起立部)に他方の起立部(シート積載部40側の起立部)に向けた突状の抜け防止部53,54と、上記した上面51a,52aとがそれぞれ一体形成されている。各支持部51,52に形成された抜け防止部53,54がスキャナ30のレール部33,34に形成されるとともに抜け防止部と装置本体上下方向に対してオーバーラップするように設けられた突状の突起部33b,34bと所定の隙間をもってそれぞれ嵌合することにより、スキャナ30の上方への抜けおよび浮き上がり・ガタを規制し防止している。図6には、装置前面から見て左側の支持部52とスキャナ30の左側のレール部33との嵌合・断面形状(シート幅方向と平行な切断面形状)を示したが、装置前面から見て右側の支持部51とスキャナ30の右側のレール部34との嵌合・断面形状も、左右勝手違いで左側とほぼ同様の嵌合・断面形状となっている。
なお、上記とは逆に、支持部51,52のそれぞれの内側(上記シート積載部40側の起立部)に他方の起立部(上記装置本体外側の起立部)に向けた突状の抜け防止部を形成するとともに、スキャナ30のレール部33,34に抜け防止部と装置本体上下方向に対してオーバーラップする突状の突起部を形成し、支持部51,52の各内側の抜け防止部とスキャナ30のレール部33,34の突起部とを所定の隙間をもって嵌合することにより、スキャナ30の上方への抜けおよび浮き上がり・ガタを規制し防止してもよい。
ここで、本発明および本実施形態の「抜け防止部」の機能に関して言及しておく。本発明および本実施形態における「支持部に配設され、該支持部からの上部ユニット(画像読取部、スキャナ)の抜けを防止する抜け防止部」とは、「支持部に配設され、該支持部からの上部ユニット(画像読取部、スキャナ)の少なくとも抜けを防止する抜け防止部」を意味する。そして、「…少なくとも抜けを防止する…」とは、ユーザが例えば上部ユニット(画像読取部、スキャナ)を持って画像形成装置全体を持ち上げ運ぶような際にも、上部ユニット(画像読取部、スキャナ)が支持部から抜け外れないことは勿論のこと、浮き上がりや浮き・あるいは変形等によって画像形成装置全体を構成する部品および部材に破損・損傷、機能的な障害を何ら発生させないことを意味する。すなわち、本発明および本実施形態の「抜け防止部」は、従来の画像形成装置では配慮されていなかった画像形成装置における強度上の信頼性を十分に保障するものに他ならない。
このように、本実施形態によれば、スキャナ30の筐体(ケース)にはレール部33,34が一体形成されており、各レール部33,34の下面33a,34aが各支持部51,52の上面51a,52aに対してスライドするため、部品を追加することなく安価なスライド機構を達成することができる。また、各レール部33,34の断面形状から十分な強度を、レール部33,34およびスキャナ30自体に付与することもできる。
抜け防止部53,54は、支持部50を構成する支持部51,52にそれぞれ一体形成されているので、スキャナ30の上方への抜け防止を部品を増やすことなく安価に行うことができる。
また、抜け防止部53,54は、支持部51,52の左右両側で負荷を受けるため強度を強くすることができるとともに、スキャナ30の左右どちらに力が加わった場合においても上方への浮き上がりを防止することができる。
上述した程の利点・効果を望まなくてもよいのであれば、上記と同様の抜け防止部53,54を画像読取部(スキャナ30)側に配設するとともに、支持部51,52側にスキャナ30のレール部33,34と同様の摺接面を上面に備えた摺接部を一体形成してもよい。
それぞれの支持部に対して抜け防止部を外側内側両側に設けてしまうと、レール部33,34の内部にその他の部品を配置するスペースが少なくなるか、支持部内部に配置された部品への作業性が悪くなってしまう。例えば、レール部33,34の内部には、スキャナ30の画像信号を装置本体1側のコントローラボード(電装基板:図示せず)に伝達するケーブル(信号線)や、上部構造体26を開いたときに自動原稿送り装置32およびプラテンカバー31が開かないようにするロック機構が配置されている。また、支持部51,52の内部に上カバーの開閉緩衝機構等の部品を配置している。そのため、極力スペースをとらない抜け防止部にすることが望ましい。
そこで、本実施形態によれば、抜け防止部53,54は、第1の支持部51および第2の支持部52のそれぞれの外側または内側の何れか一方に配設されているので、スペースをとらずに強度も確保した抜け防止部を達成することができる。
抜け防止部53,54は、支持部51,52の前方に設けられた抜け防止部53a,54aと、支持部51,52の後方に設けられた抜け防止部53b,54bとに分割して配置されている。これにより、スキャナ30の前方に力が加わった場合には前方の抜け防止部53a,54aで力を受け、スキャナ30の後方に力が加わった場合には後方の抜け防止部53b,54bで力を受けることができるため、上方への浮き上がりを確実に抑えることができる。また、分割して配置された抜け防止部の間のスペースに、他の部品を配置することができる。
本実施形態例ではスペース上もしくは金型構成(例えば射出成形用のスライドコアなど)の都合で支持部の前方と後方で抜け防止部を分割しているが、支持部全域に抜け防止部を設けてもよい。また、抜け防止部53,54は、箱形状に形成して強度を強くし、さらにリブ等で補強している。これにより、抜け防止部53,54の強度を強くすることができ、ユーザによってスキャナ30に対して上方の力が加えられたときに、抜け防止部53,54に破損・変形等が全く発生しなくなる。
さらに、分割された抜け防止部53a,54a、53b,54bのスライド方向Xbのそれぞれの端部には、図7に示すテーパ53cが形成されており、スキャナ30をスライド方向Xbにスライドをしたときにレール部33,34の先端と引っかからないようになっている。図12に示すように、スキャナ30のレール部33,34の先端にもテーパ33dが形成されている。これにより、抜け防止部53a,54a、53b,54bの端部とスキャナのレール部33,34の先端とがすれ違うときに、両者の引っかかりによりスライドが妨げられるのを防止することができる。
図7に示すように、スキャナ30をスライド方向Xaの後方にスライドした場合でも、スキャナ30のスライド可能な範囲内において、スキャナ30のレール部33,34が支持部51前方の抜け防止部53a,54aおよび後方の抜け防止部53b,54bに係合するように抜け防止部53aの長さLを設定している。これにより、スキャナ30の位置が、スライド可能な範囲内のどの位置にあっても、レール部33,34が支持部51前方の抜け防止部53a,54aおよび後方の抜け防止部53b,54bに係合しているため、スキャナ30の上方への浮き上がりを確実に防止することができる。
スキャナ30を支持部51,52に組み付ける際には、図4〜図6および図8において、支持部51,52の後方に設けた入り口51b,52bからスキャナ30のレール部33,34を差し込みながら前方(スライド方向Xb)にスライドさせてセットする。右側の支持部51には、図4および図8に示すように、スキャナ30のスライドの最大ストロークと同じ長さの切り欠き溝51cが形成されており、スキャナ30を差込んだ後に、上部構造体26に含まれる上カバー18を開けて裏側から段ネジピン56を切り欠き溝51cに嵌合させながらスキャナ30のレール部34に螺合させて取り付ける。この段ネジピン56によって、スキャナ30が後方(スライド方向Xa)にスライドした際に抜け落ちないようになる。図8において、図8(a)は、スキャナ30が支持部51に対してスライドしていない初期状態を、図8(b)は、スキャナ30が支持部51に対してスライド方向Xaに最大ストローク分スライドした状態をそれぞれ表している。スキャナ30を支持部51,52から取り外し・離脱する際には、上述したと逆の操作順序、すなわち、始めに段ネジピン56を切り欠き溝51cから取り外すことで行われる。段ネジピン56は、これに限らず、リベットや段付きネジ等でもよい。
スキャナ30は、抜け防止部53,54による上方への抜け外れ(以下、単に「抜け」ともいう)防止が図られているとともに、支持部51,52に対してシート排出方向でもあるスライド方向Xaに着脱可能に、かつ、装置本体1の後方から着脱可能に構成されていて、段ネジピン56によってスキャナ30の着脱方向である後方からも抜け防止が図られている。
したがって、本実施形態によれば、ユーザによりスキャナ30に対して上方やスライド方向への力が加えられた場合にも、スキャナ30が支持部51,52から抜け外れることがなくなり、強度的に信頼性の高い画像形成装置を実現し提供することができる。また、スキャナ30がスライド方向Xaから容易に着脱可能であるため、スキャナ30の組付性もよい。
図3に示したように、安全性に配慮して、自動原稿送り装置32、プラテンカバー31を開いたときは上部構造体26が開かないようにするロック機構、上部構造体26を開いたときには自動原稿送り装置32およびプラテンカバー31が開かないようにするロック機構という、2つのロック機構が右側の支持部51後方に配置されている。反対側の右側の支持部52にはスキャナ30の画像信号を装置本体1側のコントローラボード(電装基板:図示せず)に伝達するケーブル(信号線)がスキャナ30のスライドに合わせて移動可能なように一定の弛みをもって配置されている。
また、右側の支持部52の後方、上述の2つのロック機構の横にも自動原稿送り装置32の駆動制御信号を伝達するケーブルが一定の弛みをもって配置されている。これは、スキャナ30の画像信号を送信するケーブルと自動原稿送り装置32の駆動制御信号とを左右の支持部51,52で分割することで、画像信号がノイズの影響を受けないようにするためである。
スキャナ(画像読取部)30には、一部上記したように画像情報を伝達するための信号線や、スキャナ30に配設された図示しないモータあるいはセンサ等の信号線があり、これを装置本体1の画像形成部本体側に配置されているコントローラボード(図示せず)へ配回す必要がある。また、コントローラボードはハーネスの配回しを考慮すると装置後方に配置することが多々ある。上記のような構成の場合には、画像読取部の後方から信号線を出しておくのが信号線の長さも短くなる点から望ましい。
本実施形態によれば、装置後方の支持部51,52からスキャナ30を着脱することができるため、スキャナ30をセットする時に信号線を挟む懸念等がなくなる。
上述したように、スキャナ30をスライド可能に構成した場合、複数箇所でスキャナ30が動かないようにロックする必要があり、このためスキャナ30のロック機構を設けている。
スキャナ30をスライド可能に支持する支持部50は、上述したとおり2つの支持部51,52を備えており、支持部52側にスキャナロック機構が設けられている。支持部52の側面には、図1および図4に示すように、操作ボタン70が設けられている。図4、図9および図11は、その操作ボタン70が設けられている支持部52の内部を示している。
図4、図9〜図11に示すように、操作ボタン70の軸部71には、図10および図11に示すねじりコイルばね72が取り付けられていて、操作ボタン70を装置外側に向かって常に突出するよう付勢している。操作ボタン70には、フック形状70aが一体的に形成されていて、ねじりコイルばね72によって付勢されている状態では、スキャナ30のレール部33に形成された切り欠き部35と係合してスキャナ30のスライドをロックしている。一方、ねじりコイルばね72の付勢力に抗して、支持部52の側面に露出している操作ボタン70を押すと、前記係合が解除されることにより、スキャナ30のスライドが可能になる。スキャナ30のレール部33の切り欠き35は複数(本例では3個)であり、それぞれの位置においてスキャナ30はロック可能である。
上述のようにスキャナ30の水平方向ガタは、支持部52から突出した図4に示す2つのピン55とスキャナ30に形成された図5に示す溝33cとの嵌合によって規制しているが、このようにスキャナ30の支持部52には様々な機能部材が配置されているため、2つのピン55の間の距離を大きくするには限度がある。また、製造コストを安くするために、ピン55はシート積載部40および支持部51,52と一体形成されたプラスチック部材で、溝33cはスキャナ30の筐体と一体形成されたプラスチック部材でできているため、その嵌合精度には限度があり金属に比べて変形しやすい。このため、スキャナ30のスライドをロックした状態でも、スキャナ30は支持部51,52に対して水平方向にガタがあり、左右のバランスが悪い。なお、前記各プラスチック部材としては、例えばポリカーボネート(PC)とポリスチレン(PS)との混合材等が挙げられ、使用する地域・国によって法規に適合するように難燃剤処理等が適宜施される。
本実施形態では、右側の支持部51にも、もう1つのスライドロック機構を設けることで、水平方向のガタを軽減している。右側の支持部51には、図12に示すように、円錐形状の頭部をもつ円筒形のロック部材80が圧縮スプリング81によって常に上向きに突出するよう付勢されていて、スキャナ30のレール部34に形成された溝36と係合している。圧縮スプリング81の一端(上端)は、ロック部材80の下端部のばね係止部に、他端(下端)は、支持部51に一体形成されたばね係止部51dにそれぞれ係止されている。左側の支持部52の操作ボタン70と円筒形のロック部材80とは、図11に示す可撓性のワイヤー82によって連結されている。図11に示すワイヤー82の右端部(支持部51側)は、同図において紙面の奥側から手前側の向きに90度(直角)に曲げられており、また図12では紙面の手前側から奥側の向きに90度に曲げられていて、ワイヤー82は同図において下から上向きに延びてフック係止部(図11では右端部)に連結されている。したがって、操作ボタン70の押圧操作によって2つのロック機構を連動して動作させることができる。また、ワイヤー82は、図11に示すように、支持部50およびそれと一体になったシート積載部40における上カバー18の裏面リブに設けられた溝(図示せず)および上カバー18の裏面に取り付けられたワイヤー押さえ部材57のガイド57a等によって弛まないように案内されている。左右のロックの連結にワイヤー82を用いることによって、複雑な経路でも簡単かつ部品点数も少なくロック機構を連動することが可能である。
本実施形態例のようにシート積載部40を挟んで左右から突出した支持部51,52にロック機構が配置されている場合は、U字経路で動作を伝達する必要があるので有効である。
ねじりコイルばね72および圧縮スプリング81の各付勢力に抗して、操作ボタン70を押すと、ロック部材80がワイヤー82に引っ張られることにより、円筒形のロック部材80が下降し、スキャナ30の溝36との係合が解除される。このときロック部材80は図13(b)に示すように、完全に溝36から抜けないで、円錐形状の頭部はまだ溝36にかかった状態になっている。この状態でスキャナ30をスライドさせると、溝36がロック部材80をさらに下方に押し下げるのでクリック感が発生する。また、押し下げられたロック部材80が溝36に係合するときもクリック感が発生するので、ユーザに対してロック位置を感覚的に認知させることができる。
図3を参照して上述したようにスキャナ30とシート積載部40と上カバー18とで構成された上部構造体26は、装置後方の回転軸であるヒンジ17を中心にして前方が開口するように揺動・開放し、トナーカートリッジなどの消耗品や転写ベルトなどの定期交換部品が交換できるようになっている。図示する例の4連タンデムのカラー画像形成装置において、水平方向にプロセスカートリッジを並べて配置した場合などは、プロセスカートリッジを上方から着脱するために上部構造体26は90°前後揺動・開放させる必要がある。この状態でスライドロックの操作ボタン70を誤って押してロックを解除してしまうと、スキャナ30が自重で落下してしまう。これを防止するため、図4および図8に示した抜け止めが設けてあることにより、スキャナ30が装置本体1の支持部50から脱落・落下せずにスキャナ30を保持することができるが、スキャナ30がユーザに当って怪我をするなどの虞があるため、以下の方法で誤操作による落下を防止する必要がある。
すなわち、図11に示すように、操作ボタン70の近傍には、水平方向に回動自在に支持部52に取り付けられた振り子部材75がある。上カバー18とともに上部構造体26を開くと、振り子部材75はその自重によって回動し、操作ボタン70の移動経路上に移動するようになっている。したがって、上カバー18を開いた状態では操作ボタン70は振り子部材75に当って、ロックを解除する位置まで移動することができないので、ユーザの誤操作によってスキャナ30が自重で落下することを防止することができる。
実際に、スキャナ30部位を持って、本実施形態を全て反映実施したと同一仕様、重量の試作品の画像形成装置全体を上方に持ち上げる評価試験を実施した結果、スキャナ30が抜け防止部53,54から抜け外れることがなく、また抜け防止部53,54を始めとしてスキャナ30および装置本体1側の画像形成部2等の構成部品や部材に何らの障害となる変形や損傷・破損もみられず、十分な強度上の信頼性のあることが判明した。
本発明は、上述した実施形態の画像形成装置に限らず、胴内排紙型の画像形成装置であればよく、例えば、上述した実施形態の画像形成装置と反対方向にシートが排出される後面排紙型の装置構成、すなわち排出されるシートが装置本体の奥側から手前側に向かって排紙される画像形成装置にも適用できる。極論を言うと、胴内排紙型の画像形成装置に限らず、上部ユニットが画像形成部側の装置本体に対してスライドするタイプの画像形成装置にも準用できる。
また、モノクロの複写機や、モノクロのレーザプリンタやインクジェットプリンタ、あるいは転写体でシートを搬送しながら順次転写して重ね合わせる直接転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置においても同様に適用し実施することができる。無論、無端ベルト状の感光体が単一の画像形成装置においても同様に適用し実施することができる。特に小型かつ軽量化された胴内排紙型の画像形成装置において、上述したような顕著な効果を奏するものである。
以上、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明の一実施形態を示す画像形成装置を左斜め上方から見た外観斜視図である。 図1の画像形成装置の装置本体側の内部構成例を示す概略的な縦断面図である。 図1の画像形成装置の上カバーを含む上部構造体を開放した状態を示す外観斜視図である。 左右の支持部、抜け防止部周りの外観斜視図である。 スキャナを前面側から見た正面図である。 スキャナのレール部と左側の抜け防止部とのスライド嵌合状態を示す要部の断面図である。 右側の支持部における抜け防止部の断面図である。 (a)は、スキャナが支持部に対してスライドしていない初期状態を、(b)は、スキャナが支持部に対してスライド方向に最大ストローク分スライドした状態をそれぞれ表す断面図であって、スキャナの着脱方向の抜け防止部を説明する断面図である。 一方の支持部のスキャナロック機構を示す斜視図である。 図9のロック機構の主要部を示す斜視図である。 左右の支持部のロック連動機構を一部破断して示す平面図である。 他方の支持部のスキャナロック機構を示す要部の断面図である。 (a),(b),(c)は、ロック部材と溝との係合・推移状態を示す断面図である。
符号の説明
1 装置本体
2 画像形成部
18 上カバー(上カバー部材)
25 シート排紙部(シート排出部)
30 画像読取部、スキャナ(上部ユニット)
33,34 レール部(摺接部)
33a,34a 下面(摺接面)
40 シート積載部
50 支持部
51a,52a 上面(被摺接面)
51 第1の支持部
52 第2の支持部
53、54 抜け防止部
53a,54a 前方の抜け防止部
53b、54b 後方の抜け防止部
53c テーパ
70 操作ボタン
80 ロック部材
82 ワイヤー
S シート(シート状記録媒体)
Xa シート排出方向(排紙方向)、スライド方向
Y シート幅方向

Claims (11)

  1. シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部の上方に空間を隔てて配置された上部ユニットと、
    前記画像形成部にて画像形成されたシートを装置本体手前から奥側に排出するシート排出部と、
    前記画像形成部の上部に配置され、前記シート排出部からシート排出方向に排出されるシートを積載するシート積載部と、
    前記シート積載部と前記上部ユニットとの間に前記空間を形成するように、かつ、前記シート積載部における前記シート排出方向と直交する方向の一方側およびその反対側前記シート排出方向に沿って配置され、前記上部ユニットを摺動可能に支持する支持部と、
    を有し、
    前記上部ユニットは、前記支持部に対して取り外すときの方向が前記シート排出方向と同じ方向に着脱可能に構成されており、
    前記支持部に配設され、該支持部からの前記上部ユニットの上方への抜けを防止する抜け防止部を備え、
    前記抜け防止部の摺動方向における一方側の端部に、テーパを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記上部ユニットを取り外すときの方向は、前記装置本体の後方からであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記上部ユニットは、その摺接面を下面に備えた摺接部を一体に有し、
    前記摺接部の下面が、前記支持部に形成された被摺接面と摺動することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記抜け防止部は、前記支持部に一体形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項記載の画像形成装置において、
    前記抜け防止部は、箱形状であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記支持部は、前記シート積載部の各外側に配置された第1の支持部と第2の支持部とからなり、
    前記抜け防止部は、第1の支持部および第2の支持部にそれぞれ有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項記載の画像形成装置において、
    前記抜け防止部は、第1の支持部および第2の支持部のそれぞれの外側または内側の何れか一方に配設されていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記抜け防止部は、前記支持部の少なくとも前方および後方に有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項記載の画像形成装置において、
    前記抜け防止部は、前記支持部の前方と後方とで分割されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8または9記載の画像形成装置において、
    前記上部ユニットは、摺動可能な範囲内において、前記支持部の前方および後方の前記抜け防止部と係合することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1ないし10の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記シート積載部は、前記画像形成部を覆う上カバー部材に設けられ、該上カバー部材は、前記支持部および前記上部ユニットと一体的に、前記画像形成部に対して揺動・開放可能であることを特徴とする画像形成装置。
JP2008019844A 2007-06-22 2008-01-30 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5119445B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008019844A JP5119445B2 (ja) 2007-06-22 2008-01-30 画像形成装置
US12/213,095 US8103186B2 (en) 2007-06-22 2008-06-13 Image forming apparatus
EP08252073.5A EP2006745B1 (en) 2007-06-22 2008-06-17 Image forming apparatus
CN2008101260000A CN101329523B (zh) 2007-06-22 2008-06-19 图像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007165544 2007-06-22
JP2007165544 2007-06-22
JP2008019844A JP5119445B2 (ja) 2007-06-22 2008-01-30 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009031730A JP2009031730A (ja) 2009-02-12
JP5119445B2 true JP5119445B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=40205371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008019844A Expired - Fee Related JP5119445B2 (ja) 2007-06-22 2008-01-30 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5119445B2 (ja)
CN (1) CN101329523B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5193257B2 (ja) * 2010-07-16 2013-05-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5663514B2 (ja) 2012-03-14 2015-02-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP6230226B2 (ja) 2012-11-29 2017-11-15 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6135107B2 (ja) 2012-11-30 2017-05-31 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5958307B2 (ja) * 2012-11-30 2016-07-27 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
JP5879300B2 (ja) * 2013-04-26 2016-03-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 アーム装置及び画像形成装置
JP2018054711A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社リコー 画像形成装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62147956U (ja) * 1986-03-12 1987-09-18
JP2643047B2 (ja) * 1991-12-28 1997-08-20 日産自動車株式会社 車両用ドアの昇降モジュール
JP2001036680A (ja) * 1999-07-19 2001-02-09 Canon Inc 電子写真画像形成装置
JP2002252735A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Sharp Corp 画像形成装置
JP3830091B2 (ja) * 2001-03-22 2006-10-04 株式会社リコー 画像形成装置
JP3465701B2 (ja) * 2001-06-11 2003-11-10 富士ゼロックス株式会社 複写機
JP2004264500A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2005167801A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Canon Inc 画像形成装置
US20050135855A1 (en) * 2003-12-17 2005-06-23 Sang-Cheol Park Printing apparatus having function of scanner
JP4069884B2 (ja) * 2004-03-08 2008-04-02 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2006119236A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP4902182B2 (ja) * 2005-12-01 2012-03-21 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4842666B2 (ja) * 2006-02-22 2011-12-21 株式会社沖データ 画像処理装置及び複合装置
JP2007264041A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Canon Inc 画像形成装置
JP4855815B2 (ja) * 2006-03-31 2012-01-18 京セラミタ株式会社 画像形成装置
JP2008009377A (ja) * 2006-05-30 2008-01-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4389177B2 (ja) * 2006-10-26 2009-12-24 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5106133B2 (ja) * 2007-01-24 2012-12-26 株式会社リコー 画像形成装置の上部構造体開閉装置、画像形成装置、および画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法
JP4832406B2 (ja) * 2007-01-25 2011-12-07 株式会社リコー 画像形成装置
JP5463615B2 (ja) * 2007-01-31 2014-04-09 株式会社リコー 画像形成装置
JP5075589B2 (ja) * 2007-01-31 2012-11-21 株式会社リコー 画像形成装置
JP5075592B2 (ja) * 2007-01-31 2012-11-21 株式会社リコー 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101329523B (zh) 2012-01-25
CN101329523A (zh) 2008-12-24
JP2009031730A (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4977630B2 (ja) 画像形成装置
JP4713276B2 (ja) 画像形成装置
JP4832406B2 (ja) 画像形成装置
US8103186B2 (en) Image forming apparatus
JP5106133B2 (ja) 画像形成装置の上部構造体開閉装置、画像形成装置、および画像形成装置の上部構造体開閉緩衝方法
JP5119445B2 (ja) 画像形成装置
US8194255B2 (en) Image forming apparatus
US8102545B2 (en) Image forming apparatus
JP4920939B2 (ja) シート排出装置及び画像形成装置
US8238786B2 (en) Electrophotographic image forming apparatus with openings for cartridge insertion and removal
JP5818421B2 (ja) ユニット移動装置および画像形成装置
JP5135371B2 (ja) 画像形成装置及び中継ユニット
JP5675709B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP5195017B2 (ja) 画像形成装置
JP5075589B2 (ja) 画像形成装置
JP5217717B2 (ja) 画像形成装置
JP5075592B2 (ja) 画像形成装置
JP2006106722A (ja) 画像形成装置
JP5463615B2 (ja) 画像形成装置
JP5696494B2 (ja) 引き込み装置およびこれを備えた画像形成装置
JP5095358B2 (ja) 画像形成装置
JP2005004161A (ja) 画像形成装置
JP5157493B2 (ja) 画像形成装置
JP4965417B2 (ja) 画像形成装置
JP5181705B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5119445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees