JP2002252735A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002252735A
JP2002252735A JP2001046954A JP2001046954A JP2002252735A JP 2002252735 A JP2002252735 A JP 2002252735A JP 2001046954 A JP2001046954 A JP 2001046954A JP 2001046954 A JP2001046954 A JP 2001046954A JP 2002252735 A JP2002252735 A JP 2002252735A
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JP
Japan
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image forming
unit
scanner
locking pin
image
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Application number
JP2001046954A
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English (en)
Inventor
Hideo Taniguchi
秀男 谷口
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スキャナ部をスライドさせることにより、画像
形成部の上部全体を開放でき、保守点検作業が容易で、
構成が簡易な画像形成装置を提供する。 【解決手段】原稿を読取るスキャナ部31が、原稿を読
取って得た画像データに基づいて用紙上に画像を形成す
る画像形成部32の上部に配設された画像形成装置30
において、画像形成部32の上部全体を開放できるよう
に、スキャナ部31が、画像形成部32に対して、略水
平な両側(左右)方向にスライド可能となるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、原稿を読取るスキ
ャナ部と、原稿を読取って得た画像データに基づいて用
紙上に画像を形成する画像形成部とを具備した画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように、スキャナ部と画像形成部
を具備した画像形成装置では、画像形成部内に配設され
たレーザ書込みユニット、画像処理基板、センサーなど
のユニット及び部品の保守点検作業をおこなうために、
例えば、実開昭62−147956号公報には、画像形
成部の上部に配置されたスキャナ部を水平な一方向にス
ライドして画像形成部の上部を開くことができるように
した画像形成装置が開示されている。
【0003】また、実開平5−48785号公報や特開
平7−175277号公報には、画像形成部の上部に配
置されたスキャナ部の一側部(片側)を回動支点として
他側部を上方に持ち上げ、スキャナ部を傾斜した状態に
保持させて、画像形成部の上部を開放できるようにした
画像形成装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例の前者
(実開昭62−147956号公報)のようなスライド
方式では、スキャナ部を一方向へのみスライドさせるた
め、スライド量(移動量)が大になる上に、画像形成部
の上部全面を開口することはできず、保守点検作業をお
こない難い箇所があった。すなわち、画像形成部とスキ
ャナ部の間に設けられているレーザー書込みユニットや
画像処理基板、センサー類等のユニットや部品の組み付
けや交換、点検等をおこなうのが困難であった。
【0005】また、スキャナ部のスライド量が大になる
と、画像形成部を開放した時の画像形成装置全体の安定
性が低下しやすくなる。しかも、スキャナ部の移動範囲
を規制する部材または手段等については何ら記載されて
いないため、スキャナ部を過大にスライドさせてしまう
と、画像形成部とスキャナ部の双方のスライド部に偏っ
た荷重が作用し、スキャナ部に歪みが発生したり、画像
形成装置全体の重量バランスが失われて転倒しやすい不
安定な状態になったりすることが懸念される。
【0006】又、後者(実開平5−48785号公報、
特開平7−175277号公報)のように、スキャナ部
の片側を持ち上げる方式では、回動支点に近くなる程開
口部が狭くなるため、その周辺部での保守点検作業が容
易でなく、しかも、かなりの重量があるスキャナ部を傾
けた状態で安定に支えるためのしっかりした支柱等の部
材が必要とされるため、部品点数が増え、かつ、その立
ち上げられた状態の支柱が、保守点検作業の障害になる
こともあった。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、スキャナ部をスライドさせることにより、画像形成
部の上部全体を開放でき、保守点検作業が容易で、構成
が簡易な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。
【0009】(1)原稿を読取るスキャナ部が、原稿を
読取って得た画像データに基づいて用紙上に画像を形成
する画像形成部の上部に配設された画像形成装置におい
て、前記画像形成部の上部全体を開放できるように、前
記スキャナ部を、前記画像形成部に対して、略水平な両
側(左右)方向にスライド可能としたことを特徴とす
る。
【0010】この構成によれば、画像形成部の上部に配
置されたスキャナ部を画像形成部に対して、両側(左
右)方向にスライドさせることにより、少ないスライド
量(移動量)で、画像形成部の上部全面を開放すること
ができる。つまり、左方向にスライドさせた場合に開放
できなかった部分は、右方向ヘのスライド時に開くこと
ができる。
【0011】このように、画像形成部の上部全面を開放
することができるため、画像形成部とスキャナ部の間に
設けられているレーザ書込みユニット、画像処理基板、
センサーなどのユニット及び部品の点検・取付け・交換
が容易となる。
【0012】(2)前記スキャナ部のスライド量を複数
段階に設定可能としたことを特徴とする。
【0013】スキャナ部にADF装置等の付属品を搭載
した場合には、通常、重心がかなり変化するが、そのよ
うな場合には、スキャナ部をスライドさせた時に、スキ
ャナ部と画像形成部のスライド部分に偏った荷重が作用
しやすくなり、スキャナ部に歪みが発生したり、画像形
成装置全体の安定性が損なわれて倒れやすくなったりす
る。
【0014】この構成によれば、スキャナ部のスライド
量を複数段階に設定可能としたので、このような重心の
変化に応じて、スキャナ部の左右のスライド量を適切に
選択・設定し、スライド部分に偏った荷重が作用するの
を回避することができ、また、スキャナ部のスライド時
における画像形成装置全体の安定性を確保することもで
きる。
【0015】(3)前記スキャナ部のスライド量を設定
位置にて規制するためのロツク機構を、ロツクピンと、
そのロツクピンを固定状態にロツクするための位置決め
板とで構成し、かつ、そのロツクピンと位置決め板の取
付け位置を選択・設定することにより、前記スキャナ部
のスライド量の設定・変更を可能としたことを特徴とす
る。
【0016】この構成によれば、スキャナ部のスライド
量を設定位置にて規制するためのロツク機構を、ロツク
ピンと、位置決め板とからなる簡単な構成として、その
取付位置を選択・設定することにより、スキャナ部の左
右方向へのスライド量を、画像形成装置の重量バランス
が保たれる範囲内に規制することができる。
【0017】従って、スライド部分に偏った荷重が作用
するのを回避することができ、スキャナ部の歪みの発生
や、スキャナ部の画像形成部からの落下を防止でき、か
つ、画像形成装置全体の安定性が損なわれて倒れやすく
なったりするのを防止することもできる。
【0018】そのロツク機構の取付位置については、例
えば、ロツクピンを画像形成部の上部に設けた場合に
は、位置決め板をスキャナ部の下部に設ければよく、ま
た、ロツクピンをスキャナ部の下部に設けた場合には、
位置決め板を画像形成部の上部に設ければよい。
【0019】(4)前記画像形成部の上部両側に付設し
たスライドレールの少なくとも一方の所定間隔を隔てた
2つの位置に、それぞれ第1ロツクピンと、第2ロツク
ピンとを設けると共に、前記第1ロツクピンに当接して
第2ロツクピンには当接しない第1位置決め部材と、前
記第2ロツクピンに当接して第1ロツクピンには当接し
ない第2位置決め部材と、を前記スキャナ部下部の上記
所定間隔とは異なる所定間隔を隔てた2つの位置にそれ
ぞれ設け、前記スキャナ部を一方へスライドした時に
は、前記第1位置決め部材が、前記第1ロツクピンに当
接することにより、前記スキャナ部のスライドが規制さ
れ、前記スキャナ部を他方へスライドした時には、前記
第2位置決め部材が、前記第2ロツクピンに当接するこ
とにより、前記スキャナ部のスライドが規制されること
を特徴とする。
【0020】この構成によれば、スキャナ部を一方へス
ライドした時には、画像形成部上部の他方側が開放さ
れ、他方へスライドした時には、画像形成部上部の一方
側が開放され、併せて画像形成部の上部全面が開放され
る。
【0021】しかも、スキャナ部の一方または他方への
スライド量が少なくなるため、スキャナ部のスライド時
に、画像形成装置の重量バランスを保ちやすくなり、ス
ライド部分に偏った荷重が作用するのを回避することが
でき、スキャナ部の歪みの発生や、スキャナ部の画像形
成部からの落下を防止でき、かつ、画像形成装置全体の
安定性が確保され、倒れやすくなったりするのを防止す
ることもできる。
【0022】(5)前記スライドレールにおける前記位
置決め板と対応する部位に、前記スキャナ部を前記画像
形成部から分離可能とするための開口部を設けたことを
特徴とする。
【0023】この構成によれば、スライドレールの位置
決め板と対応する部位に、開口部を設けてあることによ
り、スキャナ部を、画像形成部から分離させやすくする
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態に係る
画像形成装置について図面を参照しつつ説明する。
【0025】図1は、画像形成装置としてのデジタル複
合機30の全体構成を示す。まず、その上部に設けられ
る透明ガラスからなる原稿台35の上には、自動原稿搬
送装置36が設けられている。自動原稿搬送装置36
は、原稿セットトレイ上にセットされた複数枚の原稿を
1枚ずつ自動的に原稿台35上へ給送する装置である。
【0026】原稿台35の下部は、スキャナ40が配設
された原稿読取りユニット(スキャナ部)31となって
いる。スキャナ40は、原稿台35上に載置された原稿
の画像を走査して読み取るもので、原稿面上を露光する
光源を具備したランプリフレクターアセンブリ41と、
原稿からの反射光像を光電変換素子であるCCD44に
導くための原稿からの反射光を反射する第1の反射ミラ
ー42aを搭載してなる第1の走査ユニット40a、第
1の反射ミラー42aからの反射光像をCCD44に導
くための第2、第3反射ミラー42b、42cを搭載し
てなる第2の走査ユニット40b、原稿からの反射光像
を上述した各反射ミラーを介して電気的画像信号に変換
するCCD44上に結像させるための光学レンズ43、
および原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換する
上述したCCD44、から構成されている。
【0027】また、スキャナ40は、自動原稿搬送装置
36との関連した動作により、自動原稿搬送装置36に
て自動搬送される原稿の画像を、所定の露光位置にて読
み取る。このスキャナ40にて読取られた原稿画像は、
画像データとして図示しない画像データ入力部へと送ら
れ、画像データに対して所定の画像処理が施された後、
画像処理部のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じて
メモリ内の画像を読出してレーザ書込みユニット46に
転送される。
【0028】レーザ書込みユニット46は、メモリから
読出した画像データ、または外部の装置から転送されて
きた画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レー
ザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、
等角速度で偏向されたレーザ光が作像ユニット32を構
成する感光体ドラム48上において等角速度で偏向され
るように補正するf−θレンズなどを有している。
【0029】上記作像ユニット32は、周知である感光
体ドラム48の周囲に、感光体ドラム48を所定の電位
に帯電させる帯電器、感光体ドラム48上に形成された
静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体
ドラム48表面に形成されたトナー像を記録紙に転写す
る転写器、余分なトナーを回収するクリーニング器、除
電器等を備えている。
【0030】スキャナ40によって読取られた原稿画像
は画像メモリに一旦記憶された後、読出され、レーザ書
込みユニット46によってレーザ光線を走査させること
により感光体ドラム48表面上に静電潜像として形成さ
れ、現像器内のトナーにより顕像化されてトナー像とな
り、該トナー像は、シート体である記録紙上に転写器に
より静電転写され、その後、定着ユニット49に送られ
る。
【0031】作像ユニット32の排出側には、上記定着
ユニット49以外に、記録紙の裏面に再度画像を形成す
るために記録紙の前後を反転させるスイッチバック路5
6、画像が形成された記録紙に対してステープル処理等
を行うと共に、昇降トレイ60を有する後処理装置34
を備えている。
【0032】定着ユニット49にてトナー像が定着され
た記録紙は、必要に応じてスイッチバック路56を経て
排紙ローラ57にて後処理装置34へと導かれ、ここで
所定の後処理が施された後、排出される。
【0033】給紙部50は、上記作像ユニット32の下
方に配設されており、手差トレイ54、両面ユニット5
5、用紙カセット51,52,53を備えた多段給紙ト
レイ部、及びこれら51,52,53,54から給紙し
た用紙を作像ユニット32における転写器が配置された
転写位置へと搬送する搬送手段を備えている。その両面
ユニット55は、記録紙を反転させるスイッチバック路
56に通じており、記録紙の両面に画像形成をおこなう
時に用いられる。
【0034】このように構成される画像形成装置にあっ
て、図2(A)(B)に示すように、原稿読取りユニッ
ト(スキャナ部)31が、作像ユニット(画像形成部)
32に対して、両側(左右)方向にスライド可能に構成
されており、作像ユニット32の上部開口全体を開放で
きるように構成されている。これにより、作像ユニット
32の内部に収納されているレーザ書込みユニット、画
像処理基板、センサーなどのユニット及び部品の保守点
検作業を容易におこなうことができる。
【0035】また、原稿読取りユニット31を両側方向
へスライドするので、各方向へのスライド量が少なくて
済み、原稿読取りユニット31のスライド時に、画像形
成装置の重量バランスを保ちやすくなり、原稿読取りユ
ニット31をスライドさせた時に、偏った荷重が作用せ
ず、原稿読取りユニット31の歪みの発生や、スキャナ
部の画像形成部からの落下を防止でき、かつ、画像形成
装置全体の安定性が維持され、装置の転倒等が防止され
る。
【0036】図2(A)(B)にて、Gは、原稿読取り
ユニット31の重心位置、H1,H2は、それぞれ原稿
読取りユニット31をスライドした時に開放される作像
ユニット32の上部開口を示し、その両開口H1,H2
により、作像ユニット32の上部全体が開放されるよう
になっている(図4(A)(B)参照)。その両開口H
1,H2の面積を併せると、図3に示す本来の作像ユニ
ット32の上部開口Hよりも大となる。
【0037】以下に、そのスライド機構について説明す
る。図3は、作像ユニット32の上部開口の平面図で、
符号1,1は、作像ユニット32の互いに平行な上部両
側縁に形成されたスライドレールで、このスライドレー
ル1,1は、図5,6に示すように、作像ユニット32
のケーシングの上部両側縁を内方に向けて略直角に折曲
して逆L字状に形成されている。
【0038】そのスライドレール1には、一対のロツク
ピン(第1,第2のロツクピン)2,3が所定間隔T1
をおいて取付られている。そのロツクピン2,3は、ス
ライドレール1の外側からそれぞれ異なる距離t1,t2
をおいた位置に設定され、固定用のビス11によってス
ライドレール1の下面に下向きに固着されている(図
5,6参照)。
【0039】一方、この作像ユニット32の上部にスラ
イド自在に載せられる原稿読取りユニット31の下部両
側縁には、上述の第1のロツクピン2に当接して第2の
ロツクピン3には当接しない第1の位置決め部材4と、
第2のロツクピン3に当接して第1のロツクピン2には
当接しない第2の位置決め部材5とが、上記所定間隔T
1とは異なる所定間隔T2を隔てた2つの位置にそれぞれ
固定用のビス12によって固着されている(図5,6参
照)。その位置決め部材4,5は、板材を下方に向けて
折曲して溝状に下方に突出した形状に形成され、第2の
位置決め部材5は、第1のロツクピン2の通過を許容す
るために、第1の位置決め部材4よりも溝幅が広く形成
されている(図3,図6参照)。なお、上述のロツクピ
ン2,3と位置決め部材4,5とで、本発明でいうロツ
ク機構を構成している。
【0040】スライドレール1には、この位置決め部材
4,5の上下方向への移動を許容するための開口部6,
7が切り欠き形成されており、その開口部6,7に位置
決め部材4,5を対応させることによって、原稿読取り
ユニット31を作像ユニット32のスライドレール1,
1上に上方から落とし込み、原稿読取りユニット31の
底面をスライドレール1,1に摺接させてスライド可能
な状態に設定できると共に、原稿読取りユニット31を
上方に向けて持ち上げて作像ユニット32から分離でき
るようになっている(図6参照)。
【0041】上述のように、作像ユニット32の上部
に、原稿読取りユニット31をスライド可能な状態に載
せ置いた後、原稿読取りユニット31を図3の矢印A方
向にスライドさせると、第2の位置決め部材5,5がス
ライドレール1、1の直下を同方向へ移動してすぐにス
ライドレール1,1から離間すると共に、第1の位置決
め部材4,4が第2のロツクピン3,3には当接せず、
スライドレール1、1の直下を同方向へ移動し、その第
1の位置決め部材4,4が第1のロツクピン2,2に当
接するまで、同方向へのスライドが許容される。その結
果、図4の(A)に示すように、作像ユニット32の上
部開口H1が開口する。
【0042】また、図3の状態から矢印B方向にスライ
ドさせると、第1の位置決め部材4,4がスライドレー
ル1、1の直下を同方向へ移動してすぐにスライドレー
ル1,1から離間すると共に、第2の位置決め部材5,
5が、第1のロツクピン2,2に当接せず(溝部内をロ
ツクピン2,2が通り抜ける)、スライドレール1、1
の直下を同方向へ移動し、その第2の位置決め部材5,
5が第2のロツクピン3,3に当接するまで、同方向へ
のスライドが許容される。その結果、図4の(B)に示
すように、作像ユニット32の上部開口H2が開口す
る。
【0043】以上のように、左右の上部開口H1,H2
が開口することにより、その両開口H1,H2の面積を
併せると、図3に示す本来の作像ユニット32の上部開
口Hよりも大となる。従って、作像ユニット32の内部
に配設されているレーザ書込みユニット、画像処理基
板、センサーなどのユニット及び部品の保守点検作業を
容易かつ迅速におこなうことができる。
【0044】このような開口状態では、図2(A)
(B)にも示すように、原稿読取りユニット31のスラ
イド量は少なく、画像形成装置30全体の重量バランス
は充分に保持され、転倒するようなことはない。また、
原稿読取りユニット31と作像ユニットのスライド部に
偏った荷重が作用して、原稿読取りユニット31に歪み
を生じるようなこともない。無論、原稿読取りユニット
31が落下するようなことはない。
【0045】そして、原稿読取りユニット31を、作像
ユニット32から分離する場合には、原稿読取りユニッ
ト31を作像ユニット32に対して初期位置状態(図
1,3参照)として、上方に持ち上げれば、各位置決め
部材4,4,5,5は、それぞれ、スライドレール1,
1に形成された開口6,6,7,7から抜け出るため、
分離が可能となる(図5,6,7参照)。
【0046】このような原稿読取りユニット31の両方
向へのスライドを可能とするためのロツクピン2,3及
び位置決め部材4,5の設定位置は、図示は省略する
が、機種に応じて、また、原稿読取りユニット31に搭
載する付属品に応じて、重量バランス等を考慮して適宜
に選択(左右方向へ調整)すればよく、本実施形態に示
した構成を基本として様々な展開が可能となるのは言う
までもない。
【0047】また、重量バランスについては、原稿読取
りユニット31では、原稿からの反射光を反射する第1
の反射ミラー42aを搭載してなる第1の走査ユニット
40a、第1の反射ミラー42aからの反射光像をCC
D44に導くための第2、第3反射ミラー42b、42
cを搭載してなる第2の走査ユニット40b、が配置さ
れた方(図1の左の方)が光学レンズ43、CCD44
が配置されている方(右)より重くなり、重心Gの位置
は、図2(A)(B)に示されるようにやや左寄りとな
る。従って、左右のスライド量を、上述の重心Gを基準
として、(図2のA方向へのスライド量)<(図2のB
方向へのスライド量)に設定するのが好ましい。
【0048】ところで、図2(A)(B)に示すスライ
ド限度位置にて、原稿読取りユニット31の重心Gの位
置が、作像ユニット32の端部より若干外側に出ている
が、図2(A)の状態では、第1の位置決め部材4,4
がスライドレール1,1の下部に当接し、また、図2
(B)の状態では、第2の位置決め部材5,5がスライ
ドレール1,1の下部に当接するため、いずれの場合に
も、安定なカウンターバランス状態が形成される。従っ
て、原稿読取りユニット31は、図示の位置にて安定に
保持され転落のおそれはなく、また、画像形成装置30
全体のバランス状態も良好である。
【0049】なお、本発明は、ロツクピンと位置決め部
材の構成や形状を、本実施形態に限定するものではな
く、適宜、必要に応じて設計変更されてよく、少なくと
も、「第1位置決め部材は、第1ロツクピンに当接して
第2ロツクピンには当接せず、また、第2位置決め部材
は、第2ロツクピンに当接して第1ロツクピンには当接
しない」という条件を満たすことができれば、その構成
や形状の如何を問わない。
【0050】また、ロツクピンと位置決め部材の取付位
置の選択についても自由であり、例えば、ロツクピンを
スキャナ部の下部に設けて、位置決め板を画像形成部の
上部に設けた構成としてもよい。さらに、本実施形態で
は、ロツクピンと位置決め部材を、それぞれ両方のスラ
イドレールに設けたが、本発明は、これに限定されるこ
となく、少なくとも、スキャナ部の両方向へのスライド
量を所定位置で規制できれば足り、ロツクピンと位置決
め部材を一方のスライドレール側にのみ設けた構成とし
てもよい。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、以下の効果を奏する。
【0052】請求項1によれば、画像形成部の上部に配
置されたスキャナ部を、画像形成部に対して、両側(左
右)方向にスライドさせるので、少ないスライド量(移
動量)で、画像形成部の上部全面を開放することができ
る。つまり、左方向にスライドさせた場合に開放できな
かった部分は、右方向ヘのスライド時に開くことができ
る。
【0053】このように、画像形成部の上部全面を開放
することができるため、画像形成部とスキャナ部の間に
設けられているレーザ書込みユニット、画像処理基板、
センサーなどのユニット及び部品の点検・取付け・交換
が容易となる。
【0054】請求項2によれば、スキャナ部のスライド
量を複数段階に設定可能とするので、スキャナ部にAD
F装置等の付属品を搭載刷る場合のように、重心の変化
に応じて、スキャナ部の左右のスライド量を適切に選択
・設定することにより、スライド部分に偏った荷重が作
用するのを回避することができ、また、スキャナ部のス
ライド時における画像形成装置全体の安定性を確保する
こともできる。
【0055】請求項3によれば、スキャナ部のスライド
量を設定位置にて規制するためのロツク機構を、ロツク
ピンと、位置決め板とからなる簡単な構成とすることが
でき、かつ、その取付位置を選択・設定することによ
り、スキャナ部の左右方向へのスライド量を、画像形成
装置の重量バランスが保たれる範囲内に規制することが
できる。
【0056】従って、スライド部分に偏った荷重が作用
するのを回避することができ、スキャナ部の歪みの発生
や、スキャナ部の画像形成部からの落下を効果的に防止
でき、かつ、画像形成装置全体の安定性が損なわれて倒
れやすくなったりするのを防止することもできる。
【0057】そのロツク機構の取付位置については、例
えば、ロツクピンを画像形成部の上部に設けた場合に
は、位置決め板をスキャナ部の下部に設ければよく、ま
た、ロツクピンをスキャナ部の下部に設けた場合には、
位置決め板を画像形成部の上部に設ければよい。
【0058】請求項4によれば、スキャナ部を一方へス
ライドした時には、前記第1位置決め部材が、前記第1
ロツクピンに当接することにより、前記スキャナ部のス
ライドが規制され、画像形成部上部の他方側が開放さ
れ、スキャナ部を他方へスライドした時には、前記第2
位置決め部材が、前記第2ロツクピンに当接することに
より、前記スキャナ部のスライドが規制され、画像形成
部上部の一方側が開放される。このような両方向へのス
ライドにより、画像形成部の上部全面が開放される。
【0059】しかも、スキャナ部の一方または他方への
スライド量が少なくなるため、スキャナ部のスライド時
に、画像形成装置の重量バランスを保ちやすくなり、ス
ライド部分に偏った荷重が作用するのを回避することが
でき、スキャナ部の歪みの発生や、スキャナ部の画像形
成部からの落下を防止でき、かつ、画像形成装置全体の
安定性が損なわれて倒れやすくなったりするのを防止す
ることもできる。
【0060】請求項5によれば、スライドレールの位置
決め板と対応する部位に、開口部を設けてあることによ
り、スキャナ部を、画像形成部から分離させやすい構成
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構
成図である。
【図2】同スキャナ部を移動させた状態を示す全体構成
図である。
【図3】同画像形成部の上部開口の平面図である。
【図4】同スキャナ部を左右方向にスライドさせた状態
の画像形成部の上部開口の平面図である。
【図5】同要部断面図である。
【図6】同スキャナ部を画像形成部から分離させた状態
の横方向の要部断面図である。
【図7】同縦方向の要部断面図である。
【符号の説明】
1−スライドレール 2,3−ロツクピン 4,5−位置決め部材 6,7−開口部 30−画像形成装置 31−スキャナ部 32−画像形成部 T1,T2 −所定間隔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読取るスキャナ部が、原稿を読取
    って得た画像データに基づいて用紙上に画像を形成する
    画像形成部の上部に配設された画像形成装置において、 前記画像形成部の上部全体を開放できるように、前記ス
    キャナ部を、前記画像形成部に対して、略水平な両側
    (左右)方向にスライド可能としたことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記スキャナ部のスライド量を複数段階
    に設定可能としたことを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記スキャナ部のスライド量を設定位置
    にて規制するためのロツク機構を、ロツクピンと、その
    ロツクピンを固定状態にロツクするための位置決め板と
    で構成し、 かつ、そのロツクピンと位置決め板の取付け位置を選択
    ・設定することにより、前記スキャナ部のスライド量の
    設定・変更を可能としたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成部の上部両側に付設したス
    ライドレールの少なくとも一方の所定間隔を隔てた2つ
    の位置に、それぞれ第1ロツクピンと、第2ロツクピン
    とを設けると共に、 前記第1ロツクピンに当接して第2ロツクピンには当接
    しない第1位置決め部材と、前記第2ロツクピンに当接
    して第1ロツクピンには当接しない第2位置決め部材
    と、を前記スキャナ部下部の上記所定間隔とは異なる所
    定間隔を隔てた2つの位置にそれぞれ設け、 前記スキャナ部を一方へスライドした時には、前記第1
    位置決め部材が、前記第1ロツクピンに当接することに
    より、前記スキャナ部のスライドが規制され、 前記スキャナ部を他方へスライドした時には、前記第2
    位置決め部材が、前記第2ロツクピンに当接することに
    より、前記スキャナ部のスライドが規制されることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記スライドレールにおける前記位置決
    め板と対応する部位に、前記スキャナ部を前記画像形成
    部から分離可能とするための開口部を設けたことを特徴
    とする請求項4に記載の画像形成装置。
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