JP2008305783A5 - - Google Patents

Claims (18)

1. 第１セパレータ層と、第２セパレータ層とを含む多孔質の電気化学素子用セパレータであって、
   前記第１セパレータ層は、加熱により非水電解液を吸収して膨潤し且つ温度上昇と共に膨潤度が増大する樹脂Ｂを主体として含み、
   前記第２セパレータ層は、耐熱温度が１５０℃以上のフィラーを主体として含むとともに有機バインダーを含み、
   前記第２セパレータ層の前記フィラーは、前記有機バインダーにより固定されており、
   前記第１セパレータ層および前記第２セパレータ層の少なくとも一方は、板状粒子を含むことを特徴とする電気化学素子用セパレータ。
2. 前記第２セパレータ層は、融点が８０〜１３０℃である樹脂Ａをさらに含む請求項１に記載の電気化学素子用セパレータ。
3. 第１セパレータ層と、第２セパレータ層とを含む多孔質の電気化学素子用セパレータであって、
   前記第１セパレータ層は、融点が８０〜１３０℃である樹脂Ａと、加熱により非水電解液を吸収して膨潤し且つ温度上昇と共に膨潤度が増大する樹脂Ｂとを主体として含み、
   前記第２セパレータ層は、耐熱温度が１５０℃以上のフィラーを主体として含むとともに有機バインダーを含み、
   前記第２セパレータ層の前記フィラーは、前記有機バインダーにより固定されており、
   前記第１セパレータ層および前記第２セパレータ層の少なくとも一方は、板状粒子を含むことを特徴とする電気化学素子用セパレータ。
4. 前記樹脂Ａは、ポリエチレン、エチレン−ビニルモノマー共重合体およびポリオレフィンワックスよりなる群から選択される少なくとも１種の樹脂である請求項２または３に記載の電気化学素子用セパレータ。
5. 前記樹脂Ａは、微粒子である請求項２〜４のいずれかに記載の電気化学素子用セパレータ。
6. 下記式（１）で定義される、２５℃における前記樹脂Ｂの膨潤度Ｂ _R が、１以下である請求項１〜５のいずれかに記載の電気化学素子用セパレータ。
   Ｂ _R ＝（Ｖ ₀ ／Ｖ _i ）−１ （１）
   ただし、上記式中、Ｖ ₀ は、非水電解液中に２５℃で２４時間浸漬後の樹脂Ｂの体積（ｃｍ ³ ）、Ｖ _i は、非水電解液に浸漬する前の樹脂Ｂの体積（ｃｍ ³ ）をそれぞれ表す。
7. 下記式（２）で定義される、１２０℃における前記樹脂Ｂの膨潤度Ｂ _T が、１以上である請求項１〜６のいずれかに記載の電気化学素子用セパレータ。
   Ｂ _T ＝（Ｖ ₁ ／Ｖ ₀ ）−１ （２）
   ただし、上記式中、Ｖ ₀ は、非水電解液中に２５℃で２４時間浸漬後の樹脂Ｂの体積（ｃｍ ³ ）、Ｖ ₁ は、非水電解液中に２５℃で２４時間浸漬後、非水電解液を１２０℃に昇温させ、１２０℃で１時間経過後における樹脂Ｂの体積（ｃｍ ³ ）をそれぞれ表す。
8. 前記樹脂Ｂは、７５〜１２５℃の範囲にガラス転移点を有する樹脂架橋体である請求項１〜７のいずれかに記載の電気化学素子用セパレータ。
9. 前記樹脂Ｂは、スチレン樹脂、スチレンブタジエンゴム、アクリル樹脂、ポリアルキレンオキシド、フッ素樹脂およびこれらの誘導体よりなる群から選択される少なくとも１種の樹脂の架橋体である請求項８に記載の電気化学素子用セパレータ。
10. 前記樹脂Ｂは、微粒子である請求項１〜９のいずれかに記載の電気化学素子用セパレータ。
11. 前記フィラーは、無機酸化物からなる請求項１〜１０のいずれかに記載の電気化学素子用セパレータ。
12. 前記フィラーは、ベーマイト、Ａｌ ₂ Ｏ ₃ およびＳｉＯ ₂ よりなる群から選択される少なくとも１種を含む請求項１〜１０のいずれかに記載の電気化学素子用セパレータ。
13. 前記第１セパレータ層および前記第２セパレータ層の少なくとも一方が、耐熱温度が１５０℃以上の多孔質基体をさらに含む請求項１〜１２のいずれかに記載の電気化学素子用セパレータ。
14. 前記第１セパレータ層と前記第２セパレータ層とは、前記多孔質基体を共有して一体化している請求項１３に記載の電気化学素子用セパレータ。
15. 前記多孔質基体は、織布または不織布である請求項１３または１４に記載の電気化学素子用セパレータ。
16. 正極、負極、非水電解液および請求項１〜１５のいずれかに記載の電気化学素子用セパレータを含むことを特徴とする電気化学素子。
17. 前記第１セパレータ層および前記第２セパレータ層の少なくとも一方が、前記正極および前記負極の少なくとも一方の電極と一体化されている請求項１６に記載の電気化学素子。
18. 前記非水電解液の共存下において、１５０℃での内部抵抗が、２５℃における内部抵抗の５倍以上となる請求項１６または１７に記載の電気化学素子。