JP4896361B2 - 積層コンデンサ - Google Patents

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    • H05K1/182Printed circuits structurally associated with non-printed electric components associated with components mounted in the printed circuit board, e.g. insert mounted components [IMC]
    • H05K1/185Components encapsulated in the insulating substrate of the printed circuit or incorporated in internal layers of a multilayer circuit

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層コンデンサ詳しくは、高周波回路において非常に効果的である積層コンデサに関する
【0002】
【従来の技術と課題】
従来からある最も典型的な積層コンデンサは、セラミック誘電材料からなるものである。このような積層コンデンサのそれぞれは、積層された複数の誘電体層、及び複数のコンデンサユニットを形成するように、特定の誘電体層を介して互いに対向しながら誘電体層の積層方向に交互に配置された複数対の第1及び第2の内部電極を有する、コンデンサ本体を備えている。コンデンサ本体の第1端面上には第1外部端子電極が形成され、第2端面上には第2外部端子電極が形成されている。第1内部電極は本体の第1端面上にまで延び、第1外部端子電極に電気的に接続されている。また、第2内部電極は本体の第2端面上にまで延び、第2外部端子電極に電気的に接続されている。
【0003】
この積層コンデンサにおいて、例えば、電流は第2外部端子電極から第1外部端子電極へと流れる。この場合、電流は、第2外部端子電極から第2内部電極へと流れ、この第2内部電極から誘電体層を通って第1内部電極へと流れる。次いで、電流は第1内部電極を通り、第1外部端子電極へと流れる。
【0004】
コンデンサの等価回路は、コンデンサの容量(C)、等価直列インダクタンス(ESL)、電極の抵抗(R)が直列に接続されている回路として示される。この場合、Rは等価直列抵抗(ESR)と称される。
【0005】
この等価回路において、共振周波数f0は、f0=1/[2π×(L×C) / ]である。コンデンサは、共振周波数より高い周波数では機能し得ない。換言すると、LすなわちESLの値が小さければ、共振周波数f0は高くなり、コンデンサは高周波で使用可能である。ESRの値を低くするために、内部電極の材料として銅を用いることが考えられている。しかし、コンデンサをマイクロ波領域で使用するためには、コンデンサの低ESL化が必要である。
【0006】
また、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等のマイクロプロセシングユニット(MPU)に電源を供給する電源回路に接続されるデカップリングコンデンサとして使用されるコンデンサにおいても、低ESL化が求められている。
【0007】
これに関して、図16は、MPU1及び電源ユニット2を含む接続構成の一例を図解的に示すブロック図である。
【0008】
図16において、MPU1はMPUチップ3及びメモリ4を備えている。電源ユニット2は、MPUチップ3に電源を供給する。電源ユニット12とMPUチップ3の間に配置された電源回路に、デカップリングコンデンサ5が接続されている。また、MPUチップ3とメモリ4の間には、信号回路が配置されている。
【0009】
MPU1で使用されるデカップリングコンデンサ5は、典型的なデカップリングコンデンサと同様に、ノイズ吸収や電源の変動を平滑化するために用いられている。さらに、最近では、MPUチップ3の動作周波数が1GHzを超えるように設計され、MPUチップ3は高速動作を要求されている。この要求を満たすためには、クイックパワーサプライ機能が必要である。これは、立ち上がりのためのパワーが急に必要とされる場合、コンデンサに充電された電気量から数ナノ秒の間に電力を供給する機能である。
【0010】
このため、MPU1で用いられるデカップリングコンデンサ5に備えられるインダクタンス成分は、できるだけ低い、例えば、数pH以下であることが求められる。つまり、低いインダクタンス値を有するコンデンサが望まれている。
【0011】
より具体的には、MPUチップ3において、DC約2.0Vが印加され、消費電力は約24Wである。つまり、約12Aの電流がチップを流れている。この場合、消費電力低減化のための手段が備えられている。MPU1が動作していないとき、MPU1はスリープモードとなり、消費電力を1W以下まで低下させる。スリープモードからアクティブモードへの変換時において、MPUチップ3にアクティブモードのための電力を、以下に示すように瞬時に供給する必要がある。動作周波数が1GHzの場合、スリープモードからアクティブモードへの変換の際、電力は2〜4ナノ秒の間に供給される必要がある。
【0012】
しかし、電源ユニット2はこのような短時間で電力を供給できないので、電源が電源ユニット2からMPUチップ3に供給されるまでの間、MPUチップ3近傍のデカップリングコンデンサ5に蓄積された電荷を放電する。
【0013】
MPUが1GHzを超える動作クロック周波数を有する場合、前述の機能を行うためには、MPUチップ3近傍に配置されたデカップリングコンデサ5のESLが数pH以下である必要がある。
【0014】
しかし、先に述べた従来の積層コンデンサのESLは約500〜800pH程度であるので、数pH以下という前述の条件を満たすことはできない。積層コンデンサに発生するインダクタンス成分に関して、積層コンデンサを流れる電流の方向によって決まる方向を有する磁束が誘起され、それにより、自己インダクタンス成分が生じる。
【0015】
前述したような背景の下、低ESL化を図り得る積層コンデンサの構造例が、特開平2−256216号公報、米国特許明細書第5880925号、特開平2−159008号公報、特開平11−144996号公報、特開平7−201651号公報において提案されている。
【0016】
ESLは、積層コンデンサに誘起される磁束を相殺することによって低化される。磁束の相殺のために、積層コンデンサを流れる電流の方向を多様化する。電流の多様化のために、コンデンサ本体の該表面上に形成される端子電極の数を増やし、これにより、端子電極に電気的に接続される内部電極の引出し部分の数を増やす。さらに、内部電極の引き出し部分をいくつかの方向に向ける。
【0017】
例えば、特開平2−256216号公報、米国特許明細書第5880925号及び特開平2−159008号公報では、内部電極を積層コンデンサ本体の対向する二つの側面に引き出す構造が記載されている(第1の従来技術)。
【0018】
また、特開平11−144996号公報には、内部電極をコンデンサ本体の四つの側面に引き出す構造が記載されている(第2の従来技術)。
【0019】
さらに、特開平7−201651号公報では、内部電極をコンデンサ本体の主面にまで引き出す構造が記載されている(第3の従来技術)。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
第1、第2及び第3の従来技術において、低ESL化に注目すると、概して、第2の従来技術が第1の従来技術よりも低いESLを達成することができる。また、第3の従来技術が第2の従来技術よりも低いESLを達成することができる。換言すると、低ESL化に関して、第3の従来技術が最も効果的である。
【0021】
しかし、第3の従来技術は、ESLが低くなると大容量を得にくくなるという問題点を有している。この問題点を以下に説明する。
【0022】
第3の従来技術である積層コンデンサにおいて、内部電極を積層コンデンサの主面にまで引き出すために、ビアホール導体が形成される。複数のコンデンサユニットを形成するために、誘電体層を介して互いに対向している第1及び第2の内部電極の双方が、コンデンサユニットの主面のうちの一つに引き出される。この場合、たった一対の第1及び第2の内部電極しか形成されていないとしても、第1及び第2の内部電極のうちの一つに接続されているビアホール導体は、そのビアホール導体が他方の内部電極を貫通するように延びていなければならない。従って、他方の内部電極はこのビアホール導体から絶縁されている必要があるため、他方の内部電極のビアホール導体が貫通する部分の周辺にギャップを形成しなければならない。
【0023】
さらに、この積層コンデンサにおいて大容量を得るために、複数の第1及び第2の内部電極が誘電体層の積層方向に交互に配置され、これにより複数のコンデンサユニットが形成され、これらのコンデンサユニットはビアホール導体を介して並列に接続される。
【0024】
そのため、第1の内部電極に接続される第1のビアホール導体は、第2の内部電極を貫通しながら複数の第1の内部電極を互いに接続するように延在されている。また、第2の内部電極に接続される第2のビアホール導体は、第1の内部電極を貫通しながら複数の第1の内部電極を互いに接続するように延在されている。
【0025】
従って、第2の内部電極のそれぞれには、第1のビアホール導体が貫通する部分の周囲にギャップが形成され、それにより、第1のビアホール導体と第2の内部電極は互いに絶縁された状態とされなければならない。同様に、第1の内部電極のそれぞれには、第2のビアホール導体が貫通する部分の周囲にギャップが形成され、それにより、第2のビアホール導体と第1の内部電極は互いに絶縁された状態とされなければならない。
【0026】
しかし、前述のギャップの形成は内部電極の面積の減少をもたらし、大容量が得られなくなる。また、第3の従来技術に係る積層コンデンサにおいて、ESLをさらに低下させるためには、複数のビアホール導体の互いの間隔を狭くし、かつビアホール導体の数を多くする必要がある。結果として、さらなる低ESL化のために内部電極の面積が減少し、これにより大容量化が阻害されるという問題点が生じる。
【0027】
前述のように、第3の従来技術では、低ESL化と大容量化の両方の要求を満たすことは難しい。つまり、第3の従来技術は、MPUの高速動作によって必要とされる大きな電気量を提供するに十分な容量に対する要求を十分に満たすことができない。
【0028】
大容量化が可能な積層コンデンサの構成例は、本明細書中に含まれている、2000年12月29日に出願された米国特許出願番号09/751612(積層コンデンサアレイ及びその製造方法)に記載されている。
【0029】
この出願に記載されている積層コンデンサの実施形態は、複数の「コンデンサ層」を含んでいる。前述した第3の従来技術と同様に、内部電極をコンデンサの上部及び/又は下部の主面に引き出すために、ビアホールが形成されている。しかし、各「コンデンサ層」は、それぞれの導電体層を面に引き出すための異なる数のビアホールを含んでいる。例えば、あるコンデンサ層は比較的多くのビアホールを有し、比較的低いESLを有することになる。しかし、導電体層の多数のギャップは低容量化をもたらすことになる。他のコンデンサ層はより少数のビアホールを有し、このことはギャップが少なく比較的大容量化につながる。しかし、少数のビアホールは、また、最初のコンデンサ層に比べて比較的高いESLという結果をもたらす。従って、ESLと容量は各積層体により異なる。この解決策は低ESL化及び大容量化の両方の要求を満たしているが、MPUの高速動作によって要求される電力が増加し続ける限り、さらなる低ESL化が望まれている。
【0030】
そこで、本発明の目的は、ESLを最小限に抑え、大容量を達成する積層コンデンサを提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明に係る積層コンデンサは、以下のものを含んでいる、
互いに対向する第1主面と第2主面、該第1及び第2主面の間に配置された少なくとも一つの側面、及び、複数の誘電体層を有する本体、
前記本体の第1主面上に形成された第1主面端子電極及び第2主面端子電極、
前記本体の少なくとも一つの側面上に形成された第1側面端子電極及び第2側面端子電極、
前記本体に設けられた低ESL部分及び高容量部分、該低ESL部分は第1主面側に位置し、高容量部分は第2主面側に位置している、
複数の誘電体層のうちの特定のものを介して互いに対向する第1低ESL内部電極及び第2低ESL内部電極、
第1低ESL内部電極を第1主面端子電極に電気的に接続する第1ビアホール導体、及び、第2低ESL内部電極を第2主面端子電極に電気的に接続する第2ビアホール導体、該第1及び第2ビアホール導体は低ESL部分に配置されている、
複数の誘電体層のうちの特定のものを介して互いに対向する第1高容量内部電極及び第2高容量内部電極、
第1高容量内部電極を第1側面端子電極に電気的に接続する第1引出し電極、及び、第2高容量内部電極を第2側面端子電極に電気的に接続する第2引出し電極、第1及び第2高容量内部電極及び第1及び第2引出し電極は高容量部分に配置されている、
第1低ESL内部電極を第1高容量内部電極に電気的に接続する第3ビアホール導体をさらに含み、
前記第3ビアホール導体は、第1ビアホール導体と同じ軸上に形成され、かつ、第1ビアホール導体と接続されており、
接続された第1ビアホール導体及び第3ビアホール導体の合計の長さは、第1及び第2ビアホール導体のいずれの長さよりも長い
【0036】
本発明に係る積層コンデンサにおいて、複数組の第1及び第2主面端子電極が形成される場合、これら第1主面端子電極と第2主面端子電極とは互いに隣り合うように配置されることが好ましい。
【0037】
また、複数組の第1及び第2側面端子電極が形成される場合、これら第1側面端子電極と第2側面端子電極とは互いに隣り合うように配置されることが好ましい。
【0038】
さらに、コンデンサの本体は四つの側面を有し、各側面上に第1及び第2側面端子電極が形成されることが好ましい。この場合、第1側面端子電極と第2側面端子電極とは、本体の四つの側面を通して、互いに隣り合うように配置されることが好ましい。
【0039】
本発明に係る積層コンデンサにおいて、第1及び第2側面端子電極は第1及び第2主面端子電極の配列方向に配列され、第2側面端子電極は第1主面端子電極と隣り合うように配列され、第1側面端子電極は第2主面端子電極と隣り合うように配列されることが好ましい。
【0040】
また、第1ビアホール導体の長さは第2ビアホール導体の長さと異なっていてもよい。
【0041】
また、第1ビアホール導体は第1低ESL内部電極の周囲に形成され、第2ビアホール導体は第2低ESL内部電極の周囲に形成されていてもよい。
【0046】
さらに、本発明に係る積層コンデンサは、第1低ESL内部電極を第1側面端子電極に電気的に接続する第3引出し電極、第2低ESL内部電極を第2側面端子電極に電気的に接続する第4引出し電極、及び、第1低ESL内部電極と第2低ESL内部電極のうちの少なくとも一方を第1高容量内部電極と第2高容量内部電極のうちの少なくとも一方に電気的に接続する第3ビアホール導体を、さらに備えていてもよい。この積層コンデンサにおいて、第1低ESL内部電極と第1高容量内部電極は同じ第1側面端子電極に電気的に接続され、第2低ESL内部電極と第2高容量内部電極は同じ第2側面端子電極に電気的に接続される。
【0047】
この場合、この積層コンデンサが与え得る電流容量は、第1及び第2側面端子電極と第3ビアホール導体の総断面積によって決まる。そのため、第1及び第2側面端子電極と第3ビアホール導体の総断面積は5.0×10-4mm以上であることが好ましく、さらに1.0×10-2mmであることがより好ましい。
【0048】
また、第1及び第2側面端子電極は、本体の第1及び第2主面の少なくとも一方にまで延びる部分を有していることが好ましい。
【0049】
第1及び第2側面端子電極が本体の第1主面にまで延びる部分を有している場合、第1及び第2主面端子電極並びに第1及び第2側面端子電極は、本体の第1主面上において、1.0×10-2mm以上の高さを有していることが好ましい。
【0050】
第1及び第2側面端子電極が本体の第1及び第2主面にまで延びる部分を有している場合、第1及び第2主面端子電極は、本体の第1主面上において1.0×10-2mm以上の高さを有し、第1及び第2側面端子電極は、本体の第1及び第2主面上において、1.0×10-2mm以上の高さを有していることが好ましい。
【0051】
さらに、第1低ESL内部電極と第1高容量内部電極は実質的に同じ外周形状を有し、第2低ESL内部電極と第2高容量内部電極は実質的に同じ外周形状を有していることが好ましい。
【0052】
さらに、本発明に係る積層コンデンサは、マイクロプロセシングユニットに内蔵されたMPUチップのための電源回路に接続されるデカップッリングコンデンサとして使用され得る。
【0059】
本発明のさらなる特徴、成分、特性及び利点は、以下の添付図面を参照しての好ましい実施形態の詳細な説明から、より明らかになるであろう。
【0060】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明の好ましい一実施形態に係る積層コンデンサ11を示している。図1は、積層コンデンサ11の概観を示しつつ、その内部構造を示す一部切り欠き斜視図である。図2は、積層コンデンサ11の内部構造を示す正面図である。図3(1),(2)、図4(1),(2)は、積層コンデンサ11の内部構造を示す平面図である。これらの平面図は互いに異なる断面を示している。
【0061】
この積層コンデンサ11は、互いに対向する第1主面12及び第2主面13、並びに第1及び第2主面12,13を連結する四つの側面14,15,16,17を有する略長方形のコンデンサ本体18を備えている。この実施形態において、各主面12,13は実質的に正方形である。本発明の好ましい実施形態であるコンデンサにおいて、略長方形や略円形のような他の形状であってもよい。
【0062】
積層コンデンサの本体18は、主面12,13の方向にそれぞれ延びる、例えばセラミック誘電体からなる複数の積層された誘電体層19を備えている。
【0063】
複数組の第1及び第2主面端子電極20,21が、コンデンサ本体18の主面12上に形成されている。これら第1及び第2主面端子電極20,21は互いに隣り合っている。
【0064】
複数組の第1及び第2側面端子電極22,23が、本体18の側面14〜17のそれぞれに形成されている。第1及び第2側面端子電極22,23は、各側面14〜17上で隣り合っている。また、異なる面上の第1及び第2側面端子電極22,23は、四つの側面14〜17に沿って互いに隣り合っている。
【0065】
この実施形態において、第1及び第2側面端子電極22,23は、主面12,13の各一部にまで延びる帯状のものであることが好ましい。
【0066】
図2に示すように、本体18は、機能により、第1主面12側に位置する低ESL部分24と第2主面13側に位置する高容量部分25に区分される。
【0067】
低ESL部分24では、第1低ESL内部電極26及び第2低ESL内部電極27が、特定の誘電体層19を介して互いに対向するように配列され、第1ビアホール導体28が第1低ESL内部電極26と第1主面端子電極20を電気的に接続し、第2ビアホール導体29が第2低ESL内部電極27と第2主面端子電極21を電気的に接続している。
【0068】
高容量部分25には、第1高容量内部電極30及び第2高容量内部電極31が、特定の誘電体層19を介して互いに対向するように形成されている。高容量部分25には、また、第1高容量内部電極30を第1側面端子電極22に電気的に接続する第1引出し電極32、及び第2高容量内部電極31を第2側面端子電極23に電気的に接続する第2引出し電極33が設けられている。
【0069】
図3(1)は第1低ESL内部電極26が設けられている断面を示し、図3(2)は第2低ESL内部電極27が設けられている断面を示している。また、図4(1)は第1高容量内部電極30が設けられている断面を示し、図4(2)は第2高容量内部電極31が設けられている断面を示している。
【0070】
図3(1),(2)と図4(1),(2)の対比からわかるように、第1低ESL内部電極26は実質的に第1高容量内部電極30と同じ外周形状を有している。また、第1低ESL内部電極26には、第1低ESL内部電極26と第1側面端子電極22を電気的に接続する第3引出し電極34が設けられている。
【0071】
第2低ESL内部電極27は実質的に第2高容量内部電極31と同じ外周形状を有している。また、第2低ESL内部電極27には、第2低ESL内部電極27と第2側面端子電極23を電気的に接続する第4引出し電極35が設けられている。
【0072】
このように、第1低ESL内部電極26と第1高容量内部電極30は、同じ第1側面端子電極22に電気的に接続されている。第2低ESL内部電極27と第2高容量内部電極31は、同じ第2側面端子電極23に電気的に接続されている。
【0073】
第1低ESL内部電極26と第2低ESL内部電極27は、誘電体層19の積層方向に交互に配置されている。この配置は、第1低ESL内部電極26と第2低ESL内部電極27が互いに対向する複数の部分を構成し、複数のコンデンサユニットを形成する。これら複数のコンデンサユニットは、第1及び第2ビアホール導体28,29によって互いに並列に接続されている。
【0074】
より詳細には、第1ビアホール導体28は第2低ESL内部電極27を貫通し、第2低ESL内部電極27は第1ビアホール導体28が貫通する部分の周囲にギャップ36を形成している。これにより、第1ビアホール導体28は第2低ESL内部電極27から絶縁されている。
【0075】
第2ビアホール導体29は第1低ESL内部電極26を貫通し、第1低ESL内部電極26は第2ビアホール導体29が貫通する部分の周囲にギャップ37を形成している。これにより、第2ビアホール導体29は第1低ESL内部電極26から絶縁されている。
【0076】
図2に示すように、複数の第1低ESL内部電極26が形成される場合、第1ビアホール導体28は、これら複数の第1低ESL内部電極26が互いに電気的に接続するように延在している。同様に、図示された配置とは異なるが、複数の第2低ESL内部電極27が形成される場合、第2ビアホール導体29は、これら複数の第2低ESL内部電極27が互いに電気的に接続するように延在している。
【0077】
また、図2に示すように、第1低ESL内部電極26は、低ESL部分24と高容量部分25の境界に隣接して、低ESL部分24側(以下「端部」と称する)に位置している。この場合、第2ビアホール導体29はこの端部に位置する第1低ESL内部電極26を貫通する必要がないので、ギャップ37を形成する必要がない。同様に、図示された配置とは異なるが、第2低ESL内部電極27が、低ESL部分24の端部に位置している場合、第1ビアホール導体28はこの端部に位置する第2低ESL内部電極27を貫通する必要がなく、よってギャップ36を形成する必要がない。
【0078】
前述のように、第2ビアホール導体29又は第1ビアホール導体28が端部に位置する第1低ESL内部電極又は第2低ESL内部電極を貫通する必要がない場合、ギャップ37又は36を形成しなくてもよい。結果として、第1低ESL内部電極26の面積又は第2ESL内部電極27の面積が大きくなり、非常に大きな容量が得られる。
【0079】
前述の場合には、第1ビアホール導体28の長さは第2ビアホール導体29の長さと異なる。
【0080】
図4(1),(2)に示すように、第1及び第2高容量内部電極30,31のそれぞれと、これら高容量内部電極30,31からそれぞれ電気的に絶縁されるべき第2及び第1ビアホール導体の間にギャップを形成する必要がない。よって、第1及び第2高容量内部電極30,31の全域を容量取得のために使用できる。
【0081】
前述の構造を有する積層コンデンサの低ESL部分24において、本体8の側面14〜17の近傍においても主面12の略中央部においても、電流は種々の方向へ流れる。種々の方向へ流れる電流によって生成される磁束が効果的に相殺される。従って、磁束の発生を最小限度に抑えることができ、電流長を短くすることができる。その結果、積層コンデンサ11のESLを最小限にすることができる。
【0082】
高容量部分25において、各ビアホール導体間の電気的絶縁に使用されるギャップが形成されないので、高容量内部電極30,31の全域を容量取得のために使用することができる。その結果、積層コンデンサ11は非常に大きな容量を達成することができる。
【0083】
本発明の一実施形態である積層コンデンサ11に関して、積層コンデンサ11の容量及びESLを評価するために、比較例1,2と本発明を比較する。比較例1,2は図5、図6に示されており、これらは図2に相当している。図5及び図6において、図2に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、これらの説明は省略する。
【0084】
図5に示す積層コンデンサ38は、内部電極として、第1低ESL内部電極26及び第2低ESL内部電極27のみを有している。これらの低ESL内部電極26,27は、第1ビアホール導体28又は第2ビアホール導体29を介して第1主面端子電極20又は第2主面端子電極21に電気的に接続されている。
【0085】
図6に示す積層コンデンサ39は、内部電極として、第1高容量内部電極30及び第2高容量内部電極31のみを有している。よって、この積層コンデンサ39は主面端子電極及びビアホール導体を備えていない。
【0086】
積層コンデンサ38,39の他の構成要素については、図2に示した積層コンデンサ11と実質的に同様である。
【0087】
一実施形態である積層コンデンサ11、比較例1としての積層コンデンサ38及び比較例2としての積層コンデンサ39の各々について、静電容量及びESLの評価結果を表1に示す。
【0088】
【表1】
Figure 0004896361
【0089】
表1において、ESL値は共振法によって求めたものである。共振法では、試料となる各積層コンデンサのインピーダンスの周波数特性を求めた。そして、その周波数特性の極小点(コンデンサの容量成分CとESLとの間の直列共振点)の周波数f0から、
ESL=1/{(2π・f0・C}
によって、ESL値を求めた。
【0090】
表1では、本実施形態のESLが示されていない。これは、本実施形態については、インピーダンスの周波数特性における極小点が複数現れたので、測定できなかったためである。しかし、複数の極小点が現れた周波数帯域よりも高い周波数帯域において、つまり、積層コンデンサのインピーダンスが主にESLによって決定される周波数帯域において、本実施形態のインピーダンス曲線は比較例1の曲線とほぼ同一である。従って、本実施形態のESLは比較例1のESL(約4.5pH)と実質的に同じである。
【0091】
表1に示すように、比較例1においては、積層コンデンサ38は低ESL内部電極26,27のみを有しているので、十分な低ESL化は達成できたが、大きな容量を得ることはできなかった。比較例2においては、積層コンデンサ39は高容量内部電極30,31のみを有しているので、大きな容量は得られたが、十分な低ESL化は達成できなかった。
【0092】
これらに対して、本実施形態においては、積層コンデンサ11は低ESL内部電極26,27及び高容量内部電極30,31の両方を有している。従って、比較例2に匹敵する容量が得られた。
【0093】
さらに、本実施形態のESLを判断するため、図7に示すようなデカップリング回路40を使用した。このデカップリング回路40は、MPUチップ41、及びMPUチップ41に電源を供給する電源ユニット42を備えている。電源ユニット42とMPUチップ41の間に位置する電源回路には、デカップリングコンデンサ43が接続されている。
【0094】
このデカップリング回路40において、試料となる積層コンデンサをデカップリングコンデンサ43として用いた。積層コンデンサを使用して、デカップリングコンデンサ43のクイックパワーサプライ機能を、MPUチップの動作状態をスリープモードからアクティブモードへ変化させることによって評価した。
【0095】
その結果、本実施形態では、比較例1と実質的に同等の応答速度で、MPUチップ41へ必要な電荷を供給することができた。また、明らかに、比較例2と実質的に同等の時間で電荷を供給することができた。
【0096】
図17は、本発明の他の実施形態に係る積層コンデンサアレイ100の断面図である。コンデンサアレイ100は、一実施形態として、二つ又はそれ以上のコンデンサ層102,104,106を備えている。各コンデンサ層102,104,106は複数の導電体パターン層111〜125を有している。図示した形状において、最上部のコンデンサ層102は導電体パターン層111〜115を、中央部のコンデンサ層104は導電体パターン層116〜120を、そして最下部のコンデンサ層106は導電体パターン層121〜125を有している。導電体パターン層111〜125は誘電体層によって分けられており、隣り合う導電体パターン層とその間の誘電体層からなる各組が並列平面コンデンサを形成している。従って、例えば、導電体パターン層111と112が並列平面コンデンサを形成し、導電体パターン層113と114が並列平面コンデンサを形成し、他も同様である。
【0097】
コンデンサ層102,104,106と導電体パターン層111〜125は、コンデンサアレイの第1主面(例えば上面)上に形成された複数組の第1主面端子電極140から下に延びる導電体ビアホール導体130,132,134(以下「コンデンサビアホール導体」と称する)とによって、電気的に接続される。一実施形態として、これらコンデンサビアホール導体134のいくつかは、コンデンサアレイの第2主面(例えば下面)上に形成された第2主面端子電極142までコンデンサアレイを貫通している。一つのコンデンサ層に関するビアホール導体130,132,134のうちのいくつかは、そのコンデンサ層の導電体パターン層に一つおきに電気的に接続しており、そのコンデンサ層に関する他のビアホール導体130,132,134は、そのコンデンサ層の残りの導電体パターン層に電気的に接続している。
【0098】
また、コンデンサ層102,104,106及び導電体パターン層111〜125は、コンデンサ本体の一つ又はそれ以上の側面に形成された第1及び第2側面端子電極150,152に電気的に接続される。一実施形態として、第1及び第2側面端子電極150,152は、対向する側面上で互いに隣り合っている。
【0099】
このようにして、導電体パターン層は電源とグラウンド(例えば、VccとVss)に交互に接続され、これにより、隣り合う導電体パターン層の各組を横切る容量電荷を与える。従って、導電体パターン層111,113,115,117,119,121,123,125が電源に接続され、導電体パターン層112,114,116,118,120,122,124が接地されてもよく、また、その逆でもよい。一実施形態において、ビアホール導体134はコンデンサアレイの下面にまで延在している。従って、側面端子電極150,152だけでなく、主面端子電極140及び/又は主面端子電極142をも通る電気的な接続が形成される。
【0100】
図17に示した実施形態では、コンデンサ層102,104,106は垂直に積層されている。従って、コンデンサ層104,106はコンデンサ層102の実質的に直下に配置されている。従って、中央コンデンサ層104を貫通するコンデンサビアホール導体132は、また、上部コンデンサ層102の一つおきの導電体パターン層と電気的に接続をしながら、上部コンデンサ層102の導電体パターン層111〜115を貫通している。さらに、下部コンデンサ層106を貫通するコンデンサビアホール導体134は、また、上部及び中央部のコンデンサ層102,104の一つおきの導電体パターン層と電気的に接続をしながら、上部及び中央部のコンデンサ層102,104の導電体パターン層111〜120を貫通している。他の実施形態によれば、中央部及び下部のコンデンサ層104,106を貫通する全てのビアホール導体132,134のうちのいくつかは、上部及び中央部のコンデンサ層102,104の導電体パターン層から絶縁されていてもよい。
【0101】
図17には三つのコンデンサ層102、104、106が示されているが、これより多くの又は少ない数のコンデンサ層が設けられていてもよい。また、各コンデンサ層102,104,106は、五つの導電体パターン層を有するものとして示されているが、これより多くの又は少ない数の導電体パターン層を有していてもよい。また、導電体パターン層111〜125及びコンデンサ層102、104、106は互いに隣り合うように示されているが、種々の導電体パターン層111〜125及び/又はコンデンサ層102,104,106は、一つ又はそれ以上の送信層や他の層によって、互いに分けられていてもよい。また、各コンデンサ層102,104,106を通って接続しているビアホール導体130,132,134の数、及び、主面端子電極140及び/又は主面端子電極142の数は、図17に示されている数と異なってもよい。
【0102】
各コンデンサ層102,104,106内の、導電体パターン層111〜125を通って接続するビアホール導体130,132,134の数は、そのコンデンサ層のインダクタンス及び静電容量に影響する。基本的に、ビアホール導体の数はコンデンサ層のインダクタンス及び静電容量と反比例する。
【0103】
各コンデンサ層102,104,106の静電容量は、そのコンデンサ層の導電体層111〜125の面積、及び、導電体層111〜125の組の間に位置する誘電体層の厚さと反比例する。上部コンデンサ層102の導電体層111〜115は複数のビアスルーホールを有しており、これによりビアホール導体130,132,134はそれより下部の導電体層へ延在することができる。各導電体層111〜115を貫通する各ビアスルーホールは、その導電体層の面積を減少させる。一実施形態において、上部コンデンサ層102では、その導電体層111〜115を接続貫通するビアホール導体130,132,134の数が多く、中央部コンデンサ層104では、その導電体層116〜120を接続貫通するビアホール導体130,132,134の数が上部コンデンサ層102よりも少なく、下部コンデンサ層106では、その導電体層121〜125を接続貫通するビアホール導体130,132,134の数がもっと少ない。従って、上部コンデンサ層の導電体層111〜115の面積が、三つのコンデンサ層のうちで最も小さく、下部コンデンサ層の導電体層121〜125の面積が、三つのコンデンサ層のうちで最も大きい。よって、上部コンデンサ層102のインダクタンス及び静電容量は、三つのコンデンサ層102,104,106のうちで最も低く、下部コンデンサ層106のインダクタンス及び静電容量は、三つのコンデンサ層102,104,106のうちで最も高い。
【0104】
各コンデンサ層102,104,106のインダクタンスは、各コンデンサ層を貫通し接続しているビアホール導体の数に反比例すると共に、そのコンデンサ層の負荷からの距離に比例している。負荷が第1主面端子電極140に接続されている場合、一実施形態によると、上部コンデンサ層102が負荷に最も近く、中央部コンデンサ層104は負荷から離れており、下部コンデンサ層106は負荷から最も遠い。従って、上部コンデンサ層102は負荷に対して最も低いインダクタンスを有し、中央部コンデンサ層104はそれよりも高いインダクタンスを有し、下部コンデンサ層106が最も高いインダクタンスを有している。前述のインダクタンス及び静電容量特性のために、コンデンサ層は独自のインダクタンス及び静電容量値を有する1組の層として定義できる。
【0105】
図18は、本発明の他の実施形態である積層コンデンサアレイ200の断面図である。コンデンサアレイ200は図17を参照して説明したコンデンサアレイ100と類似しており、コンデンサアレイ200は、この実施形態では、二つ以上のコンデンサ層202,204,206,208を有している。しかし、コンデンサアレイ200は、コンデンサビアホール導体が貫通していない一つのコンデンサ層208を含んでいる点で、図17を参照して説明したコンデンサアレイ100とは異なる。よって、コンデンサ層208の導電体層210,211,212,213は複数の側面端子電極220,222に電気的に接続されているが、主面端子電極(例えば図17中の電極142)には電気的に接続されていない。各コンデンサ層202,204,206,208の静電容量はそれぞれのコンデンサ層に含まれる導電体層の面積に比例し、下部コンデンサ層208の導電体層210〜213の面積が最も大きいので、下部コンデンサ層208が、四つのコンデンサ層202,204,206,208のうちで最も高いインダクタンスを有する。
【0106】
本発明の種々の好ましい実施形態である積層コンデンサは、例えば、前述した図16のMPU1に内蔵されたデカップリングコンデンサ5として有利に使用できる。このように、デカップリングコンデンサ5として本発明の種々の好ましい実施形態である積層コンデンサを含むMPUの典型的な構造に関して、図8、図9に示す構造例を参照して説明する。
【0107】
図8において、MPU44は積層構造を有する配線基板45を備えている。配線基板45の上面には、MPUチップ46が、例えばバンプ電極又は他の適当な部品を介して表面実装されている。配線基板45の下面には、本発明の実施形態である積層コンデンサ、例えば、図1〜図4(1),(2)に示した積層コンデンサ11が表面実装されている。この積層コンデンサ11はデカップリングコンデンサとして機能する。積層コンデンサ11はMPUチップ46の直下に配置され、積層コンデンサ11の本体18の第1主面12がMPUチップ46側になるように配置されることが好ましい。また、配線基板45は、それがコンピュータのマザーボード(図示せず)上に実装される際に使用される複数の端子リード47を備えている。端子リード47は、配線基板45の表面に形成された導体膜からなる端子電極に置き換えられてもよい。
【0108】
配線基板45の表面及び内部には、概略的に示すように、MPU44のために必要とされる配線導体が設けられている。これらの配線導体によって、図16に示すような接続が達成される。
【0109】
主な配線導体として、配線基板45内部に、電源側配線導体48及びグラウンド側配線導体49が設けられている。
【0110】
電源側配線導体48は、例えば第1主面端子電極20及び第1側面端子電極22に電気的に接続され、また、MPUチップ46の特定の端子50に電気的に接続されている。
【0111】
また、グラウンド側配線導体49は、例えば第2主面端子電極21及び第2側面端子電極23に電気的に接続され、また、MPUチップ46の特定の端子51に電気的に接続されている。
【0112】
図8において、図16に示したメモリ4に相当するメモリの図示は省略されている。
【0113】
次に、図9に示すMPU52は配線基板53を備えている。配線基板の上面には、MPUチップ54が、例えばバンプ電極又は他の適当な実装部品を介して表面実装されている。また、配線基板53の内部には、積層コンデンサ11がデカップリングコンデンサとしてMPUチップ54の直下に設置されている。好ましくは、積層コンデンサ11の本体18の主面12がMPUチップ54側になるように配置されている。さらに、配線基板53は、それがコンピュータのマザーボード(図示せず)に実装される場合に使用される複数の端子リード55を備えている。端子リード55は配線基板53の表面に形成された導体膜からなる端子電極に置き換えられてもよい。
【0114】
配線基板53の表面及び内部には、概略的に示すように、MPU52のために必要とされる配線導体が設けられている。これらの配線導体によって、図16に示すような接続が達成される。
【0115】
主な配線導体として、配線基板53内部に、電源側配線導体56及びグラウンド側配線導体57が設けられている。
【0116】
電源側配線導体56は、例えば、積層コンデンサ11の第1主面端子電極20及び第1側面端子電極22に電気的に接続され、また、MPUチップ54の特定の端子58に電気的に接続されている。
【0117】
また、グラウンド側配線導体57は、例えば、積層コンデンサ11の第2主面端子電極21及び第2側面端子電極23に電気的に接続され、また、MPUチップ54の特定の端子59に電気的に接続されている。
【0118】
また、側面端子電極22に接続されている電源側配線導体56及び側面端子電極23に接続されているグラウンド側配線導体57は、端子リード55の特定のものに電気的に接続されている。前述したように、側面端子電極22,23が本体18の主面12,13にまで延在した部分を有しているので、この接続は容易に達成できる。電流が側面端子電極22,23を通って流れるようにすれば、配線基板53内部の配線を非常に簡略化でき、また、配線長を短くすることもできる。その結果、配線のために生じるインダクタンスをかなり抑えることができる。
【0119】
図9において、図16に示したメモリ4に相当するメモリの図示は省略されている。
【0120】
前述の構成のように、側面端子電極22,23が、MPUチップ54へ供給される入力電流及びMPUチップ54からの出力電流が流れるように使用される場合、十分な電流容量を確保するため、側面端子電極22,23の総断面積は、本体18内部に設けられるビアホール導体28,29(図2参照)の総断面積よりも大きいことが好ましい。
【0121】
次に、側面端子電極22,23の総断面積を種々に変更し、各々の場合の電流容量を求めた。結果を表2に示す。
【0122】
【表2】
Figure 0004896361
【0123】
表2において、各電流容量は、約120Hzの交流を試料となる積層コンデンサに流し、積層コンデンサの温度が約25℃上昇するのに必要な電流値を示している。
【0124】
表2から明らかなように、側面端子電極22,23の総断面積が大きくなるに伴って、電流容量が大きくなる。最近のMPUの高速化に伴い、その消費電流が増加している。従って、側面端子電極22,23の総断面積を広くすることによって、十分な電流容量を確保することができる。実用的な観点から、側面端子電極22,23の総断面積は、約5.0×10- mm以上であることが好ましく、約1.0×10- mm以上であることがより好ましい。
【0125】
図10は、図9に示すような積層コンデンサ11を内蔵する配線基板53の製造方法の一例を示している。
【0126】
まずステップ(1)に示すように、コア基板60が用意され、そこに、積層コンデンサ11を収容し得る大きさの貫通孔61が設けられる。
【0127】
次に、積層コンデンサ11が貫通孔61に挿入され、樹脂62によって固定される。樹脂62は、貫通孔61の内周面と積層コンデンサ11の間の隙間に充填される。さらに、コア基板60の主面及び積層コンデンサ11の主面12,13の両方が樹脂62によって覆われる。
【0128】
そして、ステップ(2)に示すように、コア基板60の上下から研磨加工が施され、これによりコア基板60の主面及び積層コンデンサ11の主面12,13上に形成された樹脂62が除去される。この加工により、主面端子電極20,21及び側面端子電極22,23の主面12,13上に位置する部分が露出する。
【0129】
次に、ステップ(3)に示すように、配線導体膜63〜68が、主面端子電極20,21及び側面端電極22,23の露出した部分に接続されるように配置される。
【0130】
次に、ステップ(4)に示すように、樹脂基板材69,70がコア基板60の主面に沿って積層される。その後、樹脂基板材69,70に穴が形成され、必要な配線が施され、これにより図9に示す配線基板53が完成される。
【0131】
この配線基板53の製造方法において、ステップ(1)で形成された樹脂62は研磨され、ステップ(2)に示すように、主面端子電極20,21及び側面端子電極22,23の必要な部分が露出される。この研磨によって、樹脂基板材69,70の必要な部分を適正な条件で確実に露出させるために、主面端子電極20,21は、本体18の第1主面12上において、約1.0×10- mm以上の高さを有していることが好ましい。さらに、側面端子電極22,23は、本体18の第2主面12,13上において、約1.0×10- mm以上の高さを有していることが好ましい。そのため、主面端子電極20,21及び側面端子電極22,23が形成される際、例えばスクリーン印刷が適用され、このスクリーン印刷において、前述の望ましい高さが得られるように、印刷厚が制御される。
【0132】
しかし、積層コンデンサが配線基板に内蔵された構造を得るため、図10に示した方法以外の方法が採用されてもよい。例えば、貫通孔61を形成する代わりに、コア基板6に凹部を形成し、その中に積層コンデンサ11を収容してもよい。あるいは、貫通孔は、積層されるべき樹脂基板材69,70に前もって設けられていてもよい。
【0133】
図11は、本発明の他の好ましい実施形態である積層コンデンサ71を示す。
このコンデンサ71は、実質的に図3(1)に示したものに相当する。図11において、図3(1)に示したものと同じ要素には同じ符号が付され、その説明は省略する。
【0134】
図11は第1低ESL内部電極26のみを示し、第2低ESL内部電極の図示は省略されている。積層コンデンサ71において、第1及び第2ビアホール導体28,29のいくつかは、第1及び第2低ESL内部電極26,27の周辺部に配置されている。
【0135】
また、図11に示す積層コンデンサ71において、第1及び第2低ESL内部電極26,27は、第1及び第2低ESL内部電極26,27を第1及び第2主面端子電極に電気的に接続する引出し電極を有していない。この点で、図3に示した積層コンデンサ11と異なっている。しかし、図11に示す積層コンデンサ71は、図3に示した引出し電極34,35を有していてもよい。
【0136】
図12は、本発明の他の好ましい実施形態である積層コンデンサ72を示している。この実施形態は実質的に図2に相当する。図12において、図2に示されたのと同様の要素には同じ符号が付され、それらの説明は省略する。
【0137】
図12に示した積層コンデンサ72は、第1及び第2ビアホール導体28,29に加えて、第1及び第2低ESL内部電極26,27の少なくとも一方を第1及び第2高容量内部電極30,31の少なくとも一方に電気的に接続する第ビアホール導体73を有している。
【0138】
側面端子電極22,23の場合と同様に、第3ビアホール導体73の断面積は、積層コンデンサ72が与え得る電流容量を決定する。故に、十分な電流容量を確保するために、第3ビアホール導体73は、その断面積が第1及び第2ビアホール導体28,29の断面積よりも大きくなるように設計される。本実施形態において、第1ビアホール導体28aは、第3ビアホール導体73と同じ断面積を有するように第3ビアホール導体73と同じ軸上に形成され、第3ビアホール導体73に接続される。
【0139】
図12に示す積層コンデンサ72には、第3ビアホール導体73が備えられている。さらに、低ESL内部電極26は引出し電極34を介して側面端子電極22に接続され、低ESL内部電極27は引出し電極35を介して側面端子電極23に電気的に接続されている。これにより、電流容量は側面端子電極22,23及び第3ビアホール導体73の総断面積によって決まる。積層コンデンサ11の場合と同様に、これらの総断面積は、好ましくは約5.0×10- mm以上であり、より好ましくは約1.0×10- mm以上である。
【0140】
低ESL部分と高容量部分を接続する第3ビアホール導体73の重要性を、以下に説明する。
【0141】
図13に示すように、第3ビアホール導体73は、低ESL部分(電圧曲線Aで示す)と高容量部分(電圧曲線Cで示す)の間の中間部分(電圧曲線Bで示す)として定義されている。この中間部分Bは、低ESL部分よりも高い容量と高容量部分よりも低いESLを有する。その結果、図13に示す電圧特性が得られる。
【0142】
図13のグラフにおいて、縦軸は一つのコンデンサの両端における電圧(MPUに供給される電圧)を示し、横軸は経過時間(ナノ秒)を示す。図13において、入力電圧は例えば1.5Vである。
【0143】
第3ビアホール導体73によって接続される低ESL部分及び高容量部分によって、電源からの電圧供給の前に、電圧供給が可能となる。まず、直ちに、つまり数ナノ秒の間に電圧が低ESL部分に供給される。このことは曲線Aによって示されている。この場合、電圧供給は、MPUの動作周波数が1GHzである場合、数クロック間隔で行われる。そして、低ESL部分24の電荷が尽きて供給電圧が低下すると、引き続き、高容量部分が、図13の曲線Cに示すように、より長時間の電圧供給を実行する。
【0144】
近年、MPUに供給される電圧が低下するに従って、許容される電圧幅が狭くなる傾向にある。図13のグラフに示すように、電圧曲線AとCの間にはギャップがあるので、低ESL部分からの電圧供給後、電圧低下が一時的に生じる。
【0145】
しかし、曲線Bに示すような中間的な容量及びESLレベルを有する部分が設けられている場合、供給電圧の低下が最小限に抑えられ、これにより、図13の曲線Cに示すような電圧供給が実行される。従って、狭い許容電圧幅に適合する態様で、安定した電力供給が行われる。
【0146】
図12に示す積層コンデンサ72において、低ESL内部電極26が引出し電極34を有さず、低ESL内部電極27が引出し電極35を有さず、低ESL内部電極26が側面端子電極22に接続されておらず、低ESL内部電極27が側面端子電極23に接続されていない場合、第3ビアホール導体73のみの断面積が約5.0×10- mm以上であることが好ましく、さらに約1.0×10-2mm以上であることがより好ましい。
【0147】
図14(1),(2)、図15(1),(2)は、本発明の他の好ましい実施形態に係る積層コンデンサ74を示している。これらの図面は図3(1),(2)、図4(1),(2)に相当する。図14(1),(2)、図15(1),(2)において、図3(1),(2)、図4(1),(2)に示されたものと同じ要素には、同じ参照符号が付されており、それらの説明は省略する。
【0148】
図14(1),(2)に示す積層コンデンサ74において、本体18の側面14〜17上では、第1側面端子電極22が第2側面端子電極23に隣り合っている。しかし、これら四つの側面14〜17に沿ったコンデンサ74の周囲に沿って眺めると、第1側面端子電極22と第2側面端子電極23が互いに隣り合っていないものもある(例えば、コンデンサ74の角部において)。
【0149】
積層コンデンサ74では、第1及び第2側面端子電極22,23が第1及び第2主面端子電極20,21の配列方向に延在するように配置されている。換言すると、一つの第1側面端子電極22は、その第1側面端子電極22が一つの主面端子電極20と一つの第2側面端子電極23を通過する仮想線上に位置するように、特定の側面上に配置されている。また、一つの第2側面端子電極23は、その特定の側面に対向する側面上に配置されている。この状態で、各第2側面端子電極23は各第1主面端子電極20と隣り合っており、同時に、各第1側面端子電極22は各第2主面端子電極21と隣り合っている。
【0150】
好ましい実施形態を前記に説明したが、当業者にとっては、本発明の趣旨から外れずに種々の変更が可能である。本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
【0151】
例えば、本発明の種々の好ましい実施形態において、説明した積層コンデンサは、セラミックコンデンサ、酸化アルミニウムコンデンサ、あるいは当業者にとって本明細書から明白であるような他のいかなる技術によって製造されたコンデンサであってもよい。好ましい一実施形態において、コンデンサは個別の装置であり、集積回路に、電気回路パッケージのダイ側又はランド側に、干渉装置に、あるいはプリント配線(PC)基板のソケットに電気的に接続される。この積層コンデンサは、また、個別の装置として、パッケージ、干渉装置又はPC基板のソケットに埋設され得る。当業者にとっては明らかなこれらや他の変更は、本発明の範囲に含まれるものである。
【0152】
【発明の効果】
前述したように、本発明に係る積層コンデンサにおいて、第1及び第2主面端子電極は、積層コンデンサ本体の第1主面上に形成され、第1及び第2側面端子電極は本体の側面に形成されている。本体は第1主面の低ESL部分と第2主面の高容量部分に分けられる。低ESL部分は、特定の誘電体層を介して互いに対向している第1及び第2低ESL内部電極、第1低ESL内部電極を第1主面端子電極に電気的に接続している第1ビアホール導体、及び第2低ESL内部電極を第2主面端子電極に電気的に接続している第2ビアホール導体を含む。高容量部分は、特定の誘電体層を介して互いに対向している第1及び第2高容量内部電極、第1高容量内部電極を第1側面端子電極に電気的に接続している第1引出し電極、及び、第2高容量内部電極を第2側面端子電極に接続している第2引出し電極を含む。
【0153】
その結果、低ESL部分では、様々な方向に流れる電流によって起こる磁束は効果的に相殺される。従って、磁束の発生を抑えることができ、電流長を短くすることができる。結果的に、積層コンデンサ11のESLを最小限にすることができる。
【0154】
高容量部分では、ビアホール導体を設ける必要がない。従って、内部電極をビアホール導体から絶縁するためのギャップを必要としない。その結果、高容量内部電極の全ての部分を容量確保のために使用することができる。
【0155】
このように、本発明によれば、ESLを最小限に抑え、非常に高容量を達成することができる積層コンデンサを提供することができる。
【0156】
本発明に係る積層コンデンサは高い共振周波数を有し、高い周波帯域で使用される。その結果、本発明に係る積層コンデンサは、高周波の電子回路に有効に適用される。本発明に係る積層コンデンサは、例えば、高周波回路に使用されるバイパスコンデンサ又はデカップリングコンデンサとして、非常に有効に使用される。
【0157】
また、本発明に係る積層コンデンサは非常に高容量であるので、例えば、最近のマイクロプロセシングユニット(MPU)の処理量の増大に従って必要となる高容量を十分に満たすことができる。
【0158】
また、MPUチップや他のこのような部品と組み合わされたデカップリングコンデンサにとって、クイックパワーサプライ機能を有していることが必要である。本発明に係る積層コンデンサは低ESL化されているので、クイックパワーサプライ機能で動作する場合、積層コンデンサは高速動作に十分に対応できる。
【0159】
本発明に係る積層コンデンサによると、前述の磁束は相殺され、電流長は短くなるのでESLを効果的に抑えられる。
【0160】
積層コンデンサは複数組の第1及び第2主面端子電極を有し、第1及び第2主面端子電極は互いに隣接して配設されていることが好ましい。
【0161】
また、積層コンデンサは複数組の第1及び第2側面端子電極を有し、第1及び第2側面端子電極は互いに隣接して配設されていることが好ましい。この場合、第1側面端子電極及び第2側面端子電極は、本体の四つの側面を介して互いに隣り合っている。この配列は、更なる低ESL化を達成するのに効果的である。
【0162】
第1及び第2側面端子電極は、第1及び第2主面端子電極の配列方向に延在し、第2側面端子電極は第1主面端子電極に隣り合うように形成されている。また、第1側面端子電極は第2主面端子電極に隣り合っている。
【0163】
また、第1及び第2ビアホール導体は、第1及び第2低ESL内部電極の周囲に位置するビアホール導体を含む。
【0164】
さらに、本発明に係る積層コンデンサは、さらに、第1低ESL内部電極を第1側面端子電極に電気的に接続する第3引出し電極、及び第2低ESL内部電極を第2側面端子電極に電気的に接続する第4引出し電極を備えている。
【0165】
さらに、本発明に係る積層コンデンサの電流容量をかなり増大する。
第1低ESL内部電極と第1高容量内部電極は同じ第1側面端子電極に電気的に接続されている。第2低ESL内部電極と第2高容量内部電極は同じ第2側面端子電極に電気的に接続されている。この状況で、第1及び第2側面端子電極の総断面積は第1及び第2ビアホール導体の総断面積よりも大きいことが好ましい。第1及び第2側面端子電極の総断面積が、約5.0×10- mmと同等か又はかなり大きく、あるいは、約1.0×10- mm以上になるように増大した場合、電流容量はかなり大きくなる。
【0166】
積層コンデンサが、第1及び第1低ESL内部電極のうちの少なくとも一つを第1及び第2高容量内部電極のうちの少なくとも一つに電気的に接続する第3ビアホール導体を有している場合、好ましくは、第3ビアホール導体の断面積は第1及び第2ビアホール導体の断面積よりも大きい。この場合、同様に、第3ビアホール導体の総断面積をさらに大きくすると、例えば、約5.0×10- mmと同等か又はかなり大きく、あるいは、約1.0×10- mm以上になるように増大した場合、電流容量はかなり大きくなる。
【0167】
本発明係る積層コンデンサにおいて、第1及び第2側面端子電極が積層コンデンサ本体の第1及び第2主面のうちの少なくとも一つにまで延在する部分を有している場合、積層コンデンサ内の第1及び第2主面端子電極と第1及び第2側面端子電極との間の全ての電気接続を、本体の主面上に配設することができる。その結果、配線はかなり単純化される。
【0168】
さらに、第1及び第2側面端子電極が本体の第1主面にまで延在する部分を有している場合、積層コンデンサ内の第1及び第2主面端子電極と第1及び第2側面端子電極との間の全ての電気接続を、本体の第1主面上にのみ配設することができる。
【0169】
また、第1及び第2側面端子電極が、それぞれ本体の第1及び第2主面にまで延在する部分を有している場合、前述した利点だけでなく、第1及び第2側面端子電極が非常に高い信頼性を有する電流路として使用でき得るという利点をも得ることができる。
【0170】
各第1及び第2主面端子電極が、本体の第1主面上において、約1.0×10- mm以上の高さを有し、各第1及び第2側面端子電極が、本体の第1及び/又は第2主面上において、約1.0×10- mm以上の高さを有している場合、この積層コンデンサを内蔵した配線基板を製造する際、主面端子電極及び側面端子電極を研磨によって露出させる工程を確実に実行することができる。
【0171】
また、MPUチップが本発明に係る積層コンデンサを内蔵した配線基板上に実装される場合、積層コンデンサを、その本体の第1主面がMPUチップ側を向くように配置することによって、MPUチップと積層コンデンサを接続する経路を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施形態に係る積層コンデンサの内部構造を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】図1に示した積層コンデンサの内部構造を示す断面図である。
【図3】図2に示した積層コンデンサの低ESL部分の内部構造を示す図であり、図3(1)は第1低ESL内部電極が通る断面を示し、図3(2)は第2低ESL内部電極が通る断面を示す。
【図4】図2に示した積層コンデンサの高容量部分の内部構造を示す図であり、図4(1)は第1高容量内部電極が通る断面を示し、図4(2)は第2高容量内部電極が通る部分を示す。
【図5】比較例1としての積層コンデンサを示し、図2に相当する断面図である。
【図6】比較例2としての積層コンデンサを示し、図2に相当する断面図である。
【図7】ESLを評価するために用いたデカップリング回路を示すブロック図である。
【図8】図1に示した積層コンデンサをデカップリングコンデンサとして備えたMPUの構造を示す図である。
【図9】図1に示した積層コンデンサをデカップリング回路として用い、図8に示したMPUの構造とは異なるMPUの構造を示す図である。
【図10】図9に示した配線基板の製造方法の典型的な工程を順番に示す一連の断面図である。
【図11】本発明の他の好ましい実施形態である積層コンデンサを示し、図3(1)に相当する図である。
【図12】本発明の他の好ましい実施形態である積層コンデンサを示し、図2に相当する断面図である。
【図13】本発明の他の好ましい実施形態であるコンデンサの異なる部分の、時間に対する電圧特性を示すグラフである。
【図14】本発明の他の好ましい実施形態である積層コンデンサを示し、図14(1),(2)はそれぞれ図3(1),(2)に相当する図である。
【図15】図14(1),(2)に示した積層コンデンサを示し、図15(1),(2)はそれぞれ図4(1),(2)に相当する図である。
【図16】本発明の特徴である、MPUと電源ユニットに関する接続構造を示すブロック図である。
【図17】本発明の他の実施形態である積層コンデンサアレイの断面図である。
【図18】本発明のさらに他の実施形態である積層コンデンサアレイの断面図である。
【符号の説明】
11…積層コンデンサ
12,13…主面
14〜17…側面
18…コンデンサ本体
19…誘電体層
20,21…主面端子電極
22,23…側面端子電極
24…低ESL部分
25…高容量部分
26,27…低ESL内部電極
28,29…ビアホール導体
30,32…高容量内部電極
32〜35…引出し電極
40…カップリング回路
41…MPUチップ
42…電源ユニット
43…デカップリングコンデンサ
44,52…MPU
45,53…配線基板
46,54…MPUチップ
48,56…電源側配線導体
49,57…グランド側配線導体
100…積層コンデンサアレイ
102,104,106…コンデンサ層
111〜125…導電体パターン層
130,132,134…導電体ビアホール導体
140,142…主面端子電極
150,152…側面端子電極
200…積層コンデンサアレイ
202,204,206,208…コンデンサ層
210〜213…導電体層
220,222…側面端子電極

Claims (10)

  1. 以下のものを含む積層コンデンサ、
    互いに対向する第1主面と第2主面、該第1及び第2主面の間に配置された少なくとも一つの側面、及び、複数の誘電体層を有する本体、
    前記本体の第1主面上に形成された第1主面端子電極及び第2主面端子電極、
    前記本体の少なくとも一つの側面上に形成された第1側面端子電極及び第2側面端子電極、
    前記本体に設けられた低ESL部分及び高容量部分、該低ESL部分は第1主面側に位置し、高容量部分は第2主面側に位置している、
    複数の誘電体層のうちの特定のものを介して互いに対向する第1低ESL内部電極及び第2低ESL内部電極、
    第1低ESL内部電極を第1主面端子電極に電気的に接続する第1ビアホール導体、及び、第2低ESL内部電極を第2主面端子電極に電気的に接続する第2ビアホール導体、該第1及び第2ビアホール導体は低ESL部分に配置されている、
    複数の誘電体層のうちの特定のものを介して互いに対向する第1高容量内部電極及び第2高容量内部電極、
    第1高容量内部電極を第1側面端子電極に電気的に接続する第1引出し電極、及び、第2高容量内部電極を第2側面端子電極に電気的に接続する第2引出し電極、第1及び第2高容量内部電極及び第1及び第2引出し電極は高容量部分に配置されている、
    第1低ESL内部電極を第1高容量内部電極に電気的に接続する第3ビアホール導体をさらに含み、
    前記第3ビアホール導体は、第1ビアホール導体と同じ軸上に形成され、かつ、第1ビアホール導体と接続されており、
    接続された第1ビアホール導体及び第3ビアホール導体の合計の長さは、第1及び第2ビアホール導体のいずれの長さよりも長い
  2. 請求項1に記載の積層コンデンサにおいて、
    第1低ESL内部電極を第1側面端子電極に電気的に接続する第3引出し電極、及び、第2低ESL内部電極を第2側面端子電極に電気的に接続する第4引出し電極を、さらに含み、
    第1低ESL内部電極及び第1高容量内部電極は同じ第1側面端子電極に電気的に接続され、第2低ESL内部電極及び第2高容量内部電極は同じ第2側面端子電極に電気的に接続されている。
  3. 請求項2に記載の積層コンデンサにおいて、第1及び第2側面端子電極及び第3ビアホール導体の総断面積は5.0×10-4mm2以上である。
  4. 請求項3に記載の積層コンデンサにおいて、第1及び第2側面端子電極及び第3ビアホール導体の総断面積は1.0×10-2mm2以上である。
  5. 請求項2に記載の積層コンデンサにおいて、第1及び第2側面端子電極は、本体の第1及び第2主面のうちの少なくとも一方にまで延びる部分を有している。
  6. 請求項5に記載の積層コンデンサにおいて、第1及び第2側面端子電極は、本体の第1主面にまで延びる部分を有している。
  7. 請求項6に記載の積層コンデンサにおいて、第1及び第2主面端子電極並びに第1及び第2側面端子電極は、本体の第1主面上において1.0×10-2mm以上の高さを有している。
  8. 請求項5に記載の積層コンデンサにおいて、第1及び第2側面端子電極は、本体の第1及び第2主面にまで延びる部分を有している。
  9. 請求項8に記載の積層コンデンサにおいて、第1及び第2主面端子電極は、本体の第1主面上において1.0×10-2mm以上の高さを有しており、第1及び第2側面端子電極は、本体の第1及び第2主面上において1.0×10-2mm以上の高さを有している。
  10. 請求項1に記載の積層コンデンサであり、第3ビアホール導体の面積は第1及び第2ビアホール導体の面積よりも大きい。
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