JP4645637B2 - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP4645637B2
JP4645637B2 JP2007297087A JP2007297087A JP4645637B2 JP 4645637 B2 JP4645637 B2 JP 4645637B2 JP 2007297087 A JP2007297087 A JP 2007297087A JP 2007297087 A JP2007297087 A JP 2007297087A JP 4645637 B2 JP4645637 B2 JP 4645637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
internal electrode
width
lead portion
lead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007297087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009123965A (ja
Inventor
崇 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2007297087A priority Critical patent/JP4645637B2/ja
Priority to TW097136521A priority patent/TWI410991B/zh
Priority to US12/240,589 priority patent/US7646585B2/en
Priority to EP08019458.2A priority patent/EP2061047B1/en
Priority to KR1020080110782A priority patent/KR101026075B1/ko
Priority to CN2008101742323A priority patent/CN101436466B/zh
Publication of JP2009123965A publication Critical patent/JP2009123965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4645637B2 publication Critical patent/JP4645637B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • H01G4/012Form of non-self-supporting electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)

Description

本発明は、積層コンデンサに関する。
従来、絶縁体層を介在させて複数の内部電極を交互に積層させた積層体と、積層体の側面に設けられ且つ互いに絶縁された複数の端子電極と、積層体の側面に設けられ且つ互いに絶縁された複数の連結用電極とを備えた積層コンデンサが知られている。
この種の積層コンデンサとして、例えば特許文献1記載のものがある。特許文献1記載の積層コンデンサでは、積層体は4種の内部電極を有している。そのうち2種の内部電極は、静電容量を形成する主電極部と、当該主電極部に接続され、積層体の側面に一端部が露出するように伸びて連結用電極に接続される突出部とを含んでいる。他の2種の内部電極は、積層体の側面に一端部が露出するように伸びて端子電極に接続される引出部と、この引出部に接続され、積層体の側面に一端部が露出するように伸びて連結用電極に接続される突出部とを含んでいる。後者の2種の内部電極では、端子電極に接続される引出部は幅広となっており、引出部と端子電極とを確実に接触させることが可能となっている。
特開2003−168621号公報
積層コンデンサは、デカップリングコンデンサとして用いられることがある。積層コンデンサをデカップリングコンデンサとして用いる場合には、ESRを大きくしESLを小さくすることが求められている。
特許文献1記載の積層コンデンサでは、前者の2種の内部電極の主電極同士で、逆向きの電流が流れるため、電流に起因して発生する磁界が相殺される。その結果、積層コンデンサのESLを小さくすることが可能となる。
しかしながら、特許文献1記載の積層コンデンサでは、後者の2種の内部電極が幅広な引出部を有しているため、ESRが小さい。よって、特許文献1記載の積層コンデンサでは、引出部と端子電極との良好な接触性を確保した上で、ESRを向上させるという点で改善の余地がある。
そこで、本発明は、内部電極と端子電極との良好な接触性を確保した上で、ESLの増加を抑えつつ、ESRを向上させることが可能な積層コンデンサを提供することを課題とする。
本発明は、絶縁体層を介在させて複数の内部電極が積層された積層体と、積層体の側面に配置され且つ互いに絶縁された複数の外部電極とを備えた積層コンデンサであって、積層体は内部電極として、第1の内部電極と、第1の内部電極から積層方向に間隔をあけて配された第2の内部電極と、第1の内部電極と第2の内部電極との間に配された第3及び第4の内部電極とを有し、第1及び第2の内部電極は内部電極の中で最も外側に位置しており、積層体は側面として、積層方向に沿って伸び且つ互いに対向する第1及び第2の側面と、積層方向に沿って伸びると共に第1及び第2の側面と交差する方向に沿って伸び、且つ互いに対向する第3及び第4の側面とを有し、積層体は外部電極として、第1及び第2の端子電極と、第1及び第2の連結用電極とを有し、第1の端子電極は第1の側面に配置され、第2の端子電極は第2の側面に配置され、第1の連結用電極は第3の側面に配置され、第2の連結用電極は第4の側面に配置され、第1の内部電極は、第1の側面から第1の幅を有する一端部が露出するように伸びて第1の端子電極と接続される第1の引き出し部と、当該第1の引き出し部に接続され、第3の側面から第2の幅を有する一端部が露出するように伸びて第1の連結用電極と接続される第2の引き出し部とを含み、第2の内部電極は、第2の側面から第3の幅を有する一端部が露出するように伸びて第2の端子電極と接続される第3の引き出し部と、当該第3の引き出し部に接続され、第4の側面から第4の幅を有する一端部が露出するように伸びて第2の連結用電極と接続される第4の引き出し部とを含み、第3の内部電極は、主電極部と、当該主電極部のうち第3の側面側に位置する縁部に接続され、第3の側面から第5の幅を有する一端部が露出するように伸びて第1の連結用電極と接続される第5の引き出し部とを含み、第4の内部電極は、主電極部と、当該主電極部のうち第4の側面側に位置する縁部に接続され、第4の側面から第6の幅を有する一端部が露出するように伸びて第2の連結用電極と接続される第6の引き出し部とを含み、第3及び第4の内部電極の主電極部は、積層方向から見たときに互いに重なり合う容量形成領域をそれぞれ含み、第3の内部電極における主電極部と第5の引き出し部との接続部分は、第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第1の側面側の端部と第2の側面側の端部との間に位置し、第4の内部電極における主電極部と第6の引き出し部との接続部分は、第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第1の側面側の端部と第2の側面側の端部との間に位置し、第1〜第4の幅はそれぞれ、第5及び第6の幅以下であることを特徴とする。
本発明に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極は、2つの引き出し部をそれぞれ有する。これら引き出し部の一端部の幅は、第3及び第4の内部電極が有する引き出し部の一端部の幅以下となっている。したがって、電流経路上において該経路の幅が絞られる箇所が形成されることとなり、ESRが増加する。
また、第3及び第4の内部電極は、積層方向から見たときに互いに重なり合う容量形成領域をそれぞれ含んでいる。第3及び第4の内部電極のいずれにおいても、主電極と引き出し部との接続部分は、第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域の一端部と他端部との間に位置している。また、第3の内部電極の引き出し部は第3の側面側に位置し、第4の内部電極の引き出し部は第4の側面側に位置している。つまり第3の内部電極の引き出し部と第4の内部電極の引き出し部とは、積層方向から見ると、容量形成領域の中間部付近で互いにほぼ対向した状態となっている。引き出し部同士がこのような位置関係にあるため、第3の内部電極の容量形成領域と第4の内部電極の容量形成領域とでは、その両端部に流れる電流の向きが互いに逆となる。その結果、第3の内部電極と第4の内部電極とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺されるため、積層コンデンサのESLを低くすることができる。
更に、本発明に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極は、内部電極の中で最も外側に位置している。通常積層体に対して、外部電極を形成する前にバレル研磨を行うが、バレル研磨によって大きく削られるのは積層体の稜線部である。本発明に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極を内部電極のうち最も外側に配することで、これら内部電極の引き出し部の位置を稜線に近づけている。稜線近くにある引き出し部は、バレル研磨の影響を強く受けるので、確実に露出することとなる。したがって本発明に係る積層コンデンサによれば、第1及び第2の内部電極の引き出し部が比較的幅狭であるにもかかわらず、これらを確実に露出させることができる。そのため、第1及び第2の内部電極と積層体の側面に配された外部電極とを、良好に接触させることが可能となる。
好ましくは、第1の幅は第2の幅よりも狭く、第3の幅は第4の幅よりも狭い。
この場合、端子電極につながる引き出し部がより幅狭になるため、ESRをいっそう向上させることができる。
好ましくは、積層方向において、第1の内部電極と、絶縁体層を介在した状態で当該第1の内部電極に隣り合う第3又は第4の内部電極と、の間の距離は、第3の内部電極と、絶縁体層を介在した状態で当該第3の内部電極に隣り合う第4の内部電極と、の間の距離よりも長く、積層方向において、第2の内部電極と、絶縁体層を介在した状態で当該第2の内部電極に隣り合う第3又は第4の内部電極と、の間の距離は、第3の内部電極と、絶縁体層を介在した状態で当該第3の内部電極に隣り合う第4の内部電極と、の間の距離よりも長い。
この場合、第1の内部電極と第3及び第4の内部電極との距離、及び第2の内部電極と第3及び第4の内部電極との距離が広がることになる。よって第1及び第2の内部電極は積層体において更に外側に位置することになり、これら内部電極の引き出し部は積層体の稜線に更に近づくことになる。したがって、バレル研磨による引き出し部の露出をより確実に行えるため、第1及び第2の内部電極と外部電極とをいっそう良好に接触させることができる。
また、第1及び第2の内部電極の引き出し部が幅狭であると、抵抗値が大きくなるため、リップルによる発熱が懸念される。本発明に係る積層コンデンサでは、第1の内部電極と第3及び第4の内部電極との間、第2の内部電極と第3及び第4の内部電極との間にギャップを設けることで、第1及び第2の内部電極の放熱性を高めている。これにより、内部電極の発熱により積層コンデンサが高温状態となることを防止できる。
好ましくは、積層体は第1及び第2の内部電極を1つずつ有している。
この場合、第1の端子電極につながる内部電極及び第2の端子電極につながる内部電極が1つずつしか存在しないので、ESRをさらに高めることができる。
好ましくは、積層方向において、第1の内部電極は絶縁体層を介在した状態で第4の内部電極と隣り合い、第2の内部電極は絶縁体層を介在した状態で第3の内部電極と隣り合う。
この場合、第1の端子電極につながる第1の内部電極と、第2の端子電極につながる第4の内部電極とを隣り合わせるので、少なくとも一部の領域で電流の向きが互いに逆となる。その結果、第1の内部電極と第4の内部電極との間で、電流に起因して発生する磁界が一部相殺される。第2の端子電極につながる第2の内部電極と、第1の端子電極につながる第3の内部電極とを隣り合わせるので、第2の内部電極と第3の内部電極との間で、電流に起因して発生する磁界が一部相殺される。このように、第1の内部電極と第4の内部電極との間、及び第2の内部電極と第3の内部電極との間で磁界の相殺が発生するため、積層コンデンサのESLをより低くすることができる。
好ましくは、第2の引き出し部の他端部の幅は第2の幅よりも大きく、当該他端部は、第1の引き出し部の他端部と接続されると共に、第4の内部電極の主電極部と積層方向において対向し、第4の引き出し部の他端部の幅は第4の幅よりも大きく、当該他端部は、第3の引き出し部の他端部と接続されると共に、第3の内部電極の主電極部と積層方向において対向する。
この場合、第1の内部電極が有する引き出し部の他端部と第4の内部電極の主電極部とで静電容量を形成し、第2の内部電極が有する引き出し部の他端部と第3の内部電極の主電極部とで静電容量を形成することが可能となる。よって、積層コンデンサの静電容量値を増やすことができる。
本発明は、絶縁体層を介在させて複数の内部電極が積層された積層体と、積層体の側面に配置され且つ互いに絶縁された複数の外部電極とを備えた積層コンデンサであって、積層体は内部電極として、第1、第2、第3、及び第4の内部電極を有し、積層体は側面として、積層方向に沿って伸び且つ互いに対向する第1及び第2の側面と、積層方向に沿って伸びると共に第1及び第2の側面と交差する方向に沿って伸び、且つ互いに対向する第3及び第4の側面と、を有し、積層体は外部電極として、第1及び第2の端子電極と、第1及び第2の連結用電極とを有し、第1の端子電極は第1の側面に配置され、第2の端子電極は第2の側面に配置され、第1の連結用電極は第3の側面に配置され、第2の連結用電極は第4の側面に配置され、第1の内部電極は、第1の側面から第1の幅を有する一端部が露出するように伸びて第1の端子電極と接続される第1の引き出し部と、当該引き出し部に接続され、第3の側面から第2の幅を有する一端部が露出するように伸びて第1の連結用電極と接続される第2の引き出し部とを含み、第2の内部電極は、第2の側面から第3の幅を有する一端部が露出するように伸びて第2の端子電極と接続される第3の引き出し部と、当該引き出し部に接続され、第4の側面から第4の幅を有する一端部が露出するように伸びて第2の連結用電極と接続される第4の引き出し部とを含み、第3の内部電極は、主電極部と、当該主電極部のうち第3の側面側に位置する縁部に接続され、第3の側面から第5の幅を有する一端部が露出するように伸びて第1の連結用電極と接続される第5の引き出し部とを含み、第4の内部電極は、主電極部と、当該主電極部のうち第4の側面側に位置する縁部に接続され、第4の側面から第6の幅を有する一端部が露出するように伸びて第2の連結用電極と接続される第6の引き出し部とを含み、第3及び第4の内部電極の主電極部は、積層方向から見たときに互いに重なり合う容量形成領域をそれぞれ含み、第3の内部電極における主電極部と第5の引き出し部との接続部分は、第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第1の側面側の端部と第2の側面側の端部との間に位置し、第4の内部電極における主電極部と第6の引き出し部との接続部分は、第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第1の側面側の端部と第2の側面側の端部との間に位置し、第1〜第4の幅はそれぞれ、第5及び第6の幅以下であり、積層方向から見たときに、第1の引き出し部の一端部は、第1の側面において第3の側面寄りの位置又は第4の側面寄りの位置から露出し、第3の引き出し部の一端部は、第2の側面において第3の側面寄りの位置又は第4の側面寄りの位置から露出することを特徴とする。
本発明に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極は、2つの引き出し部をそれぞれ有する。これら引き出し部の一端部の幅は、第3及び第4の内部電極が有する引き出し部の一端部の幅以下となっている。したがって、電流経路上において該経路の幅が絞られる箇所が形成されることとなり、ESRが増加する。
また、第3及び第4の内部電極の主電極部は、積層方向から見たときに互いに重なり合う容量形成領域をそれぞれ含んでいる。第3及び第4の内部電極のいずれにおいても、主電極部と引き出し部との接続部分は、第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域の一端部と他端部との間に位置している。また、第3の内部電極の引き出し部は第3の側面側に位置し、第4の内部電極の引き出し部は第4の側面側に位置している。つまり第3の内部電極の引き出し部と第4の内部電極の引き出し部とは、積層方向から見ると、容量形成領域の中間部で互いに対向した状態となっている。引き出し部同士がこのような位置関係にあるため、第3の内部電極の容量形成領域と第4の内部電極の容量形成領域とでは、その両端部に流れる電流の向きが互いに逆となる。その結果、第3の内部電極と第4の内部電極とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺されるため、積層コンデンサのESLを低くすることができる。
更に第1の内部電極では、引き出し部の一端部が、第1の側面において第3の側面寄りの位置又は第4の側面寄りの位置から露出している。したがってこの引き出し部の一端部は、第1の側面と、第3又は第4の側面とで形成される積層体の稜線近くに位置することとなる。第2の内部電極では、引き出し部の一端部が、第2の側面において第3の側面寄りの位置又は第4の側面寄りの位置から露出している。したがってこの引き出し部の一端部は、第2の側面と、第3又は第4の側面とで形成される積層体の稜線近くに位置することとなる。稜線近くにある引き出し部は、積層体をバレル研磨した際に、確実に露出する。したがって本発明に係る積層コンデンサによれば、第1及び第2の内部電極の引き出し部が比較的幅狭であるにもかかわらず、これらを確実に露出させることができる。そのため、第1及び第2の内部電極と積層体の側面に配された外部電極とを、良好に接触させることが可能となる。
好ましくは、第1の幅は第2の幅よりも狭く、第3の幅は第4の幅よりも狭い。
この場合、端子電極につながる引き出し部がより幅狭になるため、ESRをいっそう向上させることができる。
好ましくは、積層方向において、第1の内部電極と、絶縁体層を介在した状態で当該第1の内部電極に隣り合う第3又は第4の内部電極と、の間の距離は、第3の内部電極と、絶縁体層を介在した状態で当該第3の内部電極に隣り合う第4の内部電極と、の間の距離よりも長く、積層方向において、第2の内部電極と、絶縁体層を介在した状態で当該第2の内部電極に隣り合う第3又は第4の内部電極と、の間の距離は、第3の内部電極と、絶縁体層を介在した状態で当該第3の内部電極に隣り合う第4の内部電極と、の間の距離よりも長い。
この場合、第1の内部電極と第3及び第4の内部電極との距離、及び第2の内部電極と第3及び第4の内部電極との距離が広がるため、第1及び第2の内部電極は積層体において更に外側に位置することになる。その結果、第1及び第2の内部電極の引き出し部は積層体の稜線に更に近づくことになる。したがって、バレル研磨による引き出し部の露出をより確実に行えるため、第1及び第2の内部電極と外部電極とを、いっそう良好に接触させることができる。また、第1の内部電極と第3及び第4の内部電極との間、第2の内部電極と第3及び第4の内部電極との間にギャップを設けることで放熱性が高められるため、内部電極の発熱により積層コンデンサが高温状態となることを防止できる。
好ましくは、積層体は第1及び第2の内部電極を1つずつ有している。
この場合、第1の端子電極につながる内部電極及び第2の端子電極につながる内部電極が1つずつしか存在しないので、ESRをさらに高めることができる。
好ましくは、積層方向において、第1の内部電極は絶縁体層を介在した状態で第4の内部電極と隣り合い、第2の内部電極は絶縁体層を介在した状態で第3の内部電極と隣り合う。
この場合、第1の端子電極につながる第1の内部電極と、第2の端子電極につながる第4の内部電極とを隣り合わせるので、少なくとも一部の領域で電流の向きが互いに逆となる。第2の端子電極につながる第2の内部電極と、第1の端子電極につながる第3の内部電極とを隣り合わせるので、少なくとも一部の領域で電流の向きが互いに逆となる。その結果、第1の内部電極と第4の内部電極との間、及び第2の内部電極と第3の内部電極との間で磁界の相殺が発生するため、積層コンデンサのESLをより低くすることができる。
好ましくは、第2の引き出し部の他端部の幅は第2の幅よりも大きく、当該他端部は、第1の引き出し部の他端部と接続されると共に、第4の内部電極の主電極部と積層方向において対向し、第4の引き出し部の他端部の幅は第4の幅よりも大きく、当該他端部は、第3の引き出し部の他端部と接続されると共に、第3の内部電極の主電極部と積層方向において対向する。
この場合、第1の内部電極が有する引き出し部の他端部と第4の内部電極の主電極部とで静電容量を形成させ、第2の内部電極が有する引き出し部の他端部と第3の内部電極の主電極部とで静電容量を形成させることが可能となる。よって、積層コンデンサの静電容量値を増やすことができる。
好ましくは、第1の引き出し部の一端部は、積層方向から見たときに、第1の側面において第4の側面寄りの位置から露出し、第3の引き出し部の一端部は、積層方向から見たときに、第2の側面において第3の側面寄りの位置から露出する。
この場合、第1の内部電極に含まれる2つの引き出し部の合計長さが、比較的長くなる。第2の内部電極に含まれる2つの引き出し部の合計長さも、比較的長くなる。このように、第1および第2の内部電極の引き出し部をより長くすることにより、積層コンデンサのESRの増加を図ることができる。
好ましくは、第1の内部電極は、第7の幅を有する一端部が第1の側面から露出するように伸びて第1の端子電極と接続される第7の引き出し部を更に含み、第2の内部電極は、第8の幅を有する一端部が第2の側面から露出するように伸びて第2の端子電極と接続される第8の引き出し部を更に含み、第7の引き出し部の他端部は第2の引き出し部に接続され、第8の引き出し部の他端部は第4の引き出し部に接続され、第7及び第8の幅はそれぞれ、第5及び第6の幅以下である。
この場合、第1の内部電極の2つの引き出し部が第1の端子電極に接続され、第2の内部電極の2つの引き出し部が第2の端子電極に接続される。第1及び第2の内部電極と第1及び第2の端子電極との接続箇所が増えるので、これらの接触性を更に向上させることができる。
本発明によれば、内部電極と端子電極との良好な接触性を確保した上で、ESLの増加を抑えつつ、ESRを向上させることが可能な積層コンデンサを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図2は、第1実施形態に係る積層コンデンサの断面図である。図3は、第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の分解斜視図である。図4(a)は、第1実施形態に係る積層コンデンサが備える第1の内部電極を示す図であり、図4(b)は、当該積層コンデンサが備える第2の内部電極を示す図である。図5(a)は、第1実施形態に係る積層コンデンサが備える第3の内部電極を示す図であり、図5(b)は、当該積層コンデンサが備える第4の内部電極を示す図である。なお、図3〜5は、積層体にバレル研磨を行う前の状態を示している。
積層コンデンサC1は、図1に示されるように、直方体状をした積層体1と、積層体1の外表面に配置された外部電極とを有している。積層体1は、長方形状の第1の主面4及び第2の主面5と、相対向する第1の側面6及び第2の側面7と、相対向する第3の側面8及び第4の側面9とを含んでいる。第1及び第2の側面6,7は、第1及び第2の主面4,5間を連結するように第1及び第2の主面4,5の短辺方向に伸びている。第3及び第4の側面8,9は、第1及び第2の側面6,7間を連結するように第1及び第2の主面4,5の長辺方向に伸びている。なお図1に示す積層体1は、バレル研磨処理により稜線部が面取りされたものである。
積層体1の第1の側面6には、外部電極として第1の端子電極10が配置されている。第1の端子電極10は、第1の側面6を覆うように、第1及び第2の主面4,5並びに第3及び第4の側面8,9にわたって形成されている。積層体1の第2の側面7には、外部電極として第2の端子電極11が配置されている。第2の端子電極11は、第2の側面7を覆うように第1及び第2の主面4,5並びに第3及び第4の側面8,9にわたって形成されている。第1の端子電極10と第2の端子電極11とは、互いに絶縁されている。
積層体1の第3の側面8には、外部電極として第1の連結用電極12が配置されている。第1の連結用電極12は短冊状であり、一端部が第1の主面4に、他端部が第2の主面5に至るよう形成されている。積層体1の第4の側面9には、外部電極として第2の連結用電極13が配置されている。第2の連結用電極13は短冊状であり、一端部が第1の主面4に、他端部が第2の主面5に至るよう形成されている。第2の連結用電極13は、第1の連結用電極12と対向するように配されている。第1の連結用電極12と第2の連結用電極13とは、互いに絶縁されている。
第1及び第2の端子電極10,11及び第1及び第2の連結用電極12,13は、例えば、導電性金属粉末及びガラスフリットを含む導電性ペーストを積層体1の対応する外表面に付与し、焼き付けることによって形成される。なお必要に応じて、焼き付けられた電極の上にめっき層が形成されることもある。
積層体1は、図2,3に示されるように、複数(本実施形態では少なくとも9層)の絶縁体層20と、複数の内部電極とが交互に積層されることにより構成される。積層体1は複数の内部電極として、第1の内部電極21、第2の内部電極22、複数(本実施形態では3層)の第3の内部電極23、及び複数(本実施形態では3層)の第4の内部電極24を有している。積層体1は、第1の主面4から第2の主面5に向かって、絶縁体層20、第2の内部電極22、絶縁体層20、第3の内部電極23、絶縁体層20、第4の内部電極24、絶縁体層20、第3の内部電極23、絶縁体層20、第4の内部電極24、絶縁体層20、第3の内部電極23、絶縁体層20、第4の内部電極24、絶縁体層20、第1の内部電極21、絶縁体層20、の順で積層したものである。したがって第1及び第2の内部電極21,22は、内部電極における最外層となっている。
絶縁体層20は、第1及び第2の主面4,5に平行な方向に伸びている。したがって、第1〜第4の側面6〜9は絶縁体層20の積層方向(以下、単に「積層方向」と呼ぶ)に沿った面となり、第1及び第2の主面4,5は積層方向に対向する面となる。各絶縁体層20は、たとえば誘電体セラミックを含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の積層コンデンサC1では、各絶縁体層20は、絶縁体層20の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
第1〜第4の内部電極21〜24は、例えばニッケルを主成分とする。第1の内部電極21は、引き出し部(第1の引き出し部)21aと引き出し部(第2の引き出し部)21bとを含んでいる。引き出し部21aは、第1の側面6に一端部が露出するように伸びている。図4(a)に示されるように、引き出し部21aは積層方向から見ると、中心線M1上に位置している。第1及び第2の主面4,5の一方の短辺の中心と第1及び第2の主面4,5の他方の短辺の中心とを結んだ線である。
より具体的には、引き出し部21aは積層方向から見ると、積層体1の中心部から第1の側面6に向かい、且つ第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。第1の側面6で露出した引き出し部21aの一端部は、第1の端子電極10と電気的且つ機械的に接続されている。
引き出し部21bは、第3の側面8に一端部が露出するように伸びている。引き出し部21bは積層方向から見ると、中心部から第3の側面8に向かい、且つ第1及び第2の主面4,5の短辺方向に沿って伸びている。第3の側面8で露出した引き出し部21bの一端部は、第1の連結用電極12と電気的且つ機械的に接続されている。引き出し部21bの他端部は、引き出し部21aの他端部と連結されている。また、引き出し部21aの一端部の幅W1(第1の幅)は、引き出し部21bの一端部の幅W2(第2の幅)よりも狭くなっている。
図2に示されるように、第2の内部電極22は、第1の内部電極21から積層方向に間隔をあけて配されている。図3に示されるように、第2の内部電極22は、引き出し部(第3の引き出し部)22aと引き出し部(第4の引き出し部)22bとを含んでいる。
引き出し部22aは、第2の側面7に一端部が露出するように伸びている。図4(b)に示されるように、引き出し部21aは積層方向から見ると、中心線M1上に位置している。
より具体的には、引き出し部22aは積層方向から見ると、積層体1の中心部から第2の側面7に向かい、且つ第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。第2の側面7で露出した引き出し部22aの一端部は、第2の端子電極11と電気的且つ機械的に接続されている。
引き出し部22bは、第4の側面9に一端部が露出するように伸びている。引き出し部22bは積層方向から見ると、中心部から第4の側面9に向かい、且つ第1及び第2の主面4,5の短辺方向に沿って伸びている。第4の側面9で露出した引き出し部22bの一端部は、第2の連結用電極13と電気的且つ機械的に接続されている。引き出し部22bの他端部は、引き出し部22aの他端部と連結されている。また、引き出し部22aの一端部の幅W3(第3の幅)は、引き出し部22bの一端部の幅W4(第4の幅)よりも狭くなっている。
図2に示されるように、第3の内部電極23は、第1の内部電極21と第2の内部電極22との間に配されている。第3の内部電極23は、主電極部23aと引き出し部(第5の引き出し部)23bとを含んでいる。
図3に示されるように、主電極部23aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面4,5の長辺方向を長辺方向としている。主電極部23aは、長辺方向に伸びる一対の縁部123a,123bを有している。縁部123aは第3の側面8側に位置し、縁部123bは第4の側面9側に位置している。
主電極部23aは、容量形成領域を含んでいる。容量形成領域は、積層方向からみたときに後述する第4の内部電極24の主電極部24aと重なり合う領域である。本実施形態では、主電極部23aと主電極部24aとは全体にわたって重なり合っている。そのため、主電極部23a全体が容量形成領域となる。容量形成領域すなわち主電極部23aは、端部14,15と中間部16とからなっている。端部14は、積層体1の第1の側面6側に位置しており、端部15は、積層体1の第2の側面7側に位置している。中間部16は、端部14と端部15との間に位置している。
引き出し部23bは、主電極部23aに接続されており、主電極部23aからみて第3の側面8側に位置している。引き出し部23bは、主電極部23aの縁部123aから積層体1の第3の側面8に向かって伸びており、一端部が第3の側面8から露出し、他端部が主電極部23aの縁部123aに接続されている。露出した引き出し部23bの一端部は、第1の連結用電極12と電気的且つ機械的に接続されている。引き出し部23bの他端部は、第3及び第4の側面8,9の対向方向から見たときに、主電極部23aの中間部16に接続されている。引き出し部23bの一端部の幅W5(第5の幅)は、引き出し部21bの一端部の幅W2と同一である。
図2,3に示されるように、第4の内部電極24は、第1の内部電極21と第2の内部電極22との間に配され、絶縁体層20を介在した状態で第3の内部電極23と交互に積層されている。第4の内部電極24は、主電極部24aと引き出し部(第7の引き出し部)24bとを含んでいる。
主電極部24aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面4,5の長辺方向を長辺方向としている。図5(b)に示されるように、主電極部24aは、長辺方向に伸びる一対の縁部124a,124bを有している。縁部124aは第3の側面8側に位置し、縁部124bは第4の側面9側に位置している。
主電極部24aは、容量形成領域を含んでいる。容量形成領域は、積層方向からみたときに第3の内部電極23の主電極部23aと重なり合う領域である。本実施形態では、主電極部24aと主電極部23aとは全体にわたって重なり合っている。そのため、主電極部24a全体が容量形成領域となる。容量形成領域すなわち主電極部24aは、端部114,115と中間部116とからなっている。端部114は、積層体1の第1の側面6側に位置しており、端部115は、積層体1の第2の側面7側に位置している。中間部116は、端部114と端部115との間に位置している。
引き出し部24bは、主電極部24aに接続されており、主電極部24aからみて第4の側面9側に位置している。引き出し部24bは、主電極部24aの縁部124bから積層体1の第4の側面9に向かって伸びており、一端部が第4の側面9から露出し、他端部が主電極部24aの縁部124bに接続されている。露出した引き出し部24bの一端部は、第2の連結用電極13と電気的且つ機械的に接続されている。引き出し部24bの他端部は、第3及び第4の側面8,9の対向方向から見たときに、主電極部24aの中間部116に接続されている。引き出し部24bの一端部の幅W6(第6の幅)は、引き出し部22bの一端部の幅W4と同一である。
以上の構成を有する第1実施形態の積層コンデンサC1によれば、第1の内部電極21は引き出し部21a,21bを含み、第2の内部電極22は引き出し部22a,22bを含んでいる。引き出し部21a,21b,22a,22bの一端部の幅W1〜W4は、第3及び第4の内部電極23,24に含まれる引き出し部23b,24bの一端部の幅W5,W6以下となっている。したがって、電流経路上において該経路の幅が絞られる箇所が形成されることとなり、ESRが増加する。なお第1実施形態では、引き出し部21a,22aの一端部の幅W1,W3は引き出し部21b,22bの一端部の幅W2,W4よりも狭くなっている。このように第1及び第2の端子電極10,11につながる引き出し部21a,22aをより幅狭とすることで、ESRをいっそう増加させることができる。
また、第3及び第4の内部電極23,24の主電極部23a,24aは、積層方向から見たときに互いに重なり合っている。第3の内部電極23において、主電極部23aと引き出し部23bとの接続部分は、第3及び第4の側面8,9の対向方向から見たときに、主電極部23aの中間部16に重なっている。第4の内部電極24において、主電極部24aと引き出し部24bとの接続部分は、第3及び第4の側面8,9の対向方向から見たときに、主電極部24aの中間部116に重なっている。引き出し部23bと引き出し部24bとは、積層方向から見ると、主電極部23a,24aの中間部で互いに対向した状態となっている。引き出し部同士がこのような位置関係にあるため、主電極部23aの端部14,15と主電極部24aの端部114,115とでは、流れる電流の向きが互いに逆となる。その結果、第3の内部電極23と第4の内部電極24とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺されるため、積層コンデンサC1のESLを低くすることができる。図3〜5中の矢印は、第1の端子電極10を陽極とし第2の端子電極11を陰極とした場合における電流の向きを示す。
更に、本発明に係る積層コンデンサC1では、第1及び第2の内部電極21,22を第3及び第4の内部電極23,24の外側に配している。通常、積層体1に対して外部電極を配する前にバレル研磨を行うが、バレル研磨による影響を大きく受けるのは、積層体1の稜線部である。本発明に係る積層コンデンサC1では、第1及び第2の内部電極21,22を比較的外側に設けることで、第1及び第2の内部電極21,22の引き出し部21a,21b,22a,22bを積層体1の稜線に近づけている。稜線近くにある引き出し部21a,21b,22a,22bは、バレル研磨の影響を強く受けるので、確実に露出することとなる。このように積層コンデンサC1によれば、引き出し部21a,21b,22a,22bが比較的幅狭であるにもかかわらず、これらを確実に露出させることができる。そのため、第1及び第2の内部電極21,22と外部電極とを良好に接触させることが可能となる。
また、積層体1は、第1及び第2の内部電極21,22を1つずつ有している。第1の端子電極10につながる内部電極及び第2の端子電極11につながる内部電極が1つずつしか存在しないので、積層コンデンサC1のESRをさらに高めることができる。
また、本発明に係る積層コンデンサC1では、第1の内部電極21の引き出し部21bは積層方向から見ると、中心部から第3の側面8に向かっている。そのため図4,5に示されるように、引き出し部21bと主電極部24aの中間部116とでは、電流の向きが互いに逆となる。これにより、第1の内部電極21と第4の内部電極24とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺される。第2の内部電極22の引き出し部22bは積層方向から見ると、中心部から第4の側面9に向かっている。そのため、引き出し部22bと主電極部23aの中間部16とでは、電流の向きが互いに逆となる。これにより、第2の内部電極22と第3の内部電極23とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺される。このように第1の内部電極21と第4の内部電極24との間、及び第2の内部電極22と第3の内部電極23との間でも磁界の相殺が起こるため、積層コンデンサC1のESLについて更なる低下を図ることができる。
続いて、図6に基づいて、第1実施形態の変形例について説明する。図6(a)は、第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える第1の内部電極を示す図であり、図6(b)は、当該積層コンデンサが備える第2の内部電極を示す図である。なお、図6はバレル研磨前の状態を示している。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、積層体1の外表面に配置された第1の端子電極10及び第2の端子電極11と、積層体1の外表面に配置された第1の連結用電極12及び第2の連結用電極13とを有している。本変形例に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極21,22の形状が、第1実施形態におけるそれと異なっている。以下、第1及び第2の内部電極21,22の形状について詳細に説明する。
本変形例の第1の内部電極21は、2つの引き出し部21a,21bからなっている。引き出し部21bは図6(a)に示されるように、一端部と他端部21cとを含んでいる。引き出し部21bの一端部は、第3の側面8から露出している。引き出し部21bの一端部の幅W2は、引き出し部23bの一端部の幅W5と同一である。他端部21cの幅は、引き出し部21bの一端部の幅W2よりも大きくなっている。他端部21cは、第4の内部電極24の主電極部24aと積層方向において対向している。より具体的には、他端部21cは積層方向から見たときに、主電極部24aの中間部116及び端部115と重なり合っている。引き出し部21aは中心線M1上に位置しており、一端部が第1の側面6から露出し、他端部が引き出し部21bの他端部21cに接続されている。引き出し部21aの一端部の幅W1は、引き出し部21bの一端部の幅W2よりも狭くなっている。
本変形例の第2の内部電極22は、2つの引き出し部22a,22bからなっている。引き出し部22bは図6(b)に示されるように、一端部と他端部22cとを含んでいる。引き出し部22bの一端部は、第4の側面9から露出している。引き出し部22bの一端部の幅W4は、引き出し部24bの一端部の幅W6と同一である。他端部22cの幅は、引き出し部22bの一端部の幅W4よりも大きくなっている。他端部22cは、第3の内部電極23の主電極部23aと積層方向において対向している。より具体的には、他端部22cは積層方向から見たときに、主電極部23aの中間部16及び端部14と重なり合っている。引き出し部22aは中心線M1上に位置しており、一端部が第2の側面7から露出し、他端部が引き出し部22bの他端部22cに接続されている。引き出し部22aの一端部の幅W3は、引き出し部22bの一端部の幅W4よりも狭くなっている。
このような積層コンデンサでも、第1実施形態の積層コンデンサC1と同様の理由により、内部電極と端子電極との良好な接触性を確保した上で、ESLの増加を抑えつつ、ESRを大きくすることが可能となる。また、第1の内部電極21の他端部21cと第4の内部電極24の主電極部24aとで静電容量を形成し、第2の内部電極22の他端部22cと第3の内部電極23の主電極部23aとで静電容量を形成するので、積層コンデンサの静電容量値を増やすことができる。
図7に基づいて、第1実施形態の他の変形例について説明する。図7(a)は、第1実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える第1の内部電極を示す図であり、図7(b)は、当該積層コンデンサが備える第2の内部電極を示す図である。なお、図7はバレル研磨前の状態を示している。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、積層体1の外表面に配置された第1の端子電極10及び第2の端子電極11と、積層体1の外表面に配置された第1の連結用電極12及び第2の連結用電極13とを有している。本変形例に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極21,22の幅が、第1実施形態におけるそれと異なっている。以下、第1及び第2の内部電極21,22の幅について詳細に説明する。
図7(a)に示されるように、本変形例の第1の内部電極21は、2つの引き出し部21a,21bからなっている。積層方向から見ると、引き出し部21aは中心線M1上に位置しており、中心部から第1の側面6に向かって伸びている。引き出し部21bは、中心部から第3の側面8に向かい、且つ第1及び第2の主面4,5の短辺方向に沿って伸びている。引き出し部21aの一端部の幅W1は引き出し部21bの一端部の幅W2よりも広くなっている。ただし、引き出し部21aの一端部の幅W1は引き出し部23bの一端部の幅W5と同一またはそれ以下である。
図7(b)に示されるように、本変形例の第2の内部電極22は、2つの引き出し部22a,22bからなっている。積層方向から見ると、引き出し部22aは中心線M1上に位置しており、中心部から第2の側面7に向かって伸びている。引き出し部22bは、中心部から第4の側面9に向かい、且つ第1及び第2の主面4,5の短辺方向に沿って伸びている。引き出し部22aの一端部の幅W3は引き出し部22bの一端部の幅W4よりも広くなっている。ただし、引き出し部22aの一端部の幅W3は引き出し部24bの一端部の幅W6と同一またはそれ以下である。
このような積層コンデンサでも、引き出し部21a,21b,22a,22bの一端部の幅W1〜W4が第3及び第4の内部電極23,24に含まれる引き出し部23b,24bの一端部の幅W5,W6以下であるため、電流経路上において該経路の幅が絞られる箇所が形成されることとなり、ESRが増加する。また、第1実施形態の積層コンデンサC1と同様の理由により、内部電極と端子電極との良好な接触性を確保した上で、ESLの増加を抑えることが可能となる。
続いて、図8に基づいて、第1実施形態の他の変形例について説明する。図8(a)は、第1実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える第1の内部電極を示す図であり、図8(b)は、当該積層コンデンサが備える第2の内部電極を示す図である。なお、図8はバレル研磨前の状態を示している。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、積層体1の外表面に配置された第1の端子電極10及び第2の端子電極11と、積層体1の外表面に配置された第1の連結用電極12及び第2の連結用電極13とを有している。本変形例に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極21,22の形状が、第1実施形態におけるそれと異なっている。以下、第1及び第2の内部電極21,22の形状について詳細に説明する。
図8(a)に示されるように、本変形例の第1の内部電極21は、2つの引き出し部21a,21bのほかに連結部21dを含んでいる。連結部21dは蛇行形状を呈している。引き出し部21aは連結部21dの一端に接続されている。引き出し部21aは中心線M1上に位置しており、第1の側面6に向かって伸びている。引き出し部21bは、連結部21dの他端に接続され、第3の側面8に向かって伸びている。引き出し部21aの一端部の幅W1、引き出し部21bの一端部の幅W2、及び連結部21dの幅は同一であり、またこれらの幅は引き出し部23bの一端部の幅W5よりも狭くなっている。
図8(b)に示されるように、本変形例の第2の内部電極22は、2つの引き出し部22a,22bのほかに連結部22dを含んでいる。連結部22dは蛇行形状を呈している。引き出し部22aは連結部22dの一端に接続されている。引き出し部22aは中心線M1上に位置しており、第2の側面7に向かって伸びている。引き出し部22bは、連結部22dの他端に接続され、第4の側面9に向かって伸びている。引き出し部22aの一端部の幅W3、引き出し部22bの一端部の幅W4、及び連結部22dの幅は同一であり、またこれらの幅は引き出し部24bの一端部の幅W6よりも狭くなっている。
このような積層コンデンサでも、引き出し部21a,21b,22a,22bの一端部の幅W1〜W4が第3及び第4の内部電極23,24に含まれる引き出し部23b,24bの一端部の幅W5,W6以下であるため、電流経路上において該経路の幅が絞られる箇所が形成されることとなり、ESRが増加する。更に蛇行形状の連結部21d,22dを含むため、電流経路が長くなり、ESRをより増加させることができる。また、第1実施形態の積層コンデンサC1と同様の理由により、内部電極と端子電極との良好な接触性を確保した上で、ESLの増加を抑えることが可能となる。
続いて、図9に基づいて、第1実施形態の他の変形例について説明する。図9(a)は、第1実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える第1の内部電極を示す図であり、図9(b)は、当該積層コンデンサが備える第2の内部電極を示す図である。なお、図9はバレル研磨前の状態を示している。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、積層体1の外表面に配置された第1の端子電極10及び第2の端子電極11と、積層体1の外表面に配置された第1の連結用電極12及び第2の連結用電極13とを有している。本変形例に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極21,22の位置が、第1実施形態におけるそれと異なっている。以下、第1及び第2の内部電極21,22の位置について詳細に説明する。
図9(a)に示されるように、本変形例の第1の内部電極21は、2つの引き出し部21a,21bからなっている。積層方向から見ると、引き出し部21aの一端部は、第1の側面6において第4の側面9寄りの位置から露出している。より具体的には、引き出し部21aは積層方向から見ると、第4の側面9側に位置する第1及び第2の主面4,5の長辺と中心線M1との間を、第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。引き出し部21bは引き出し部21aに連結され、第1及び第2の主面4,5の短辺方向に沿って伸びている。引き出し部21aの一端部の幅W1は引き出し部21bの一端部の幅W2よりも狭くなっており、引き出し部21bの一端部の幅W2は引き出し部23bの一端部の幅W5と同一である。
図9(b)に示されるように、本変形例の第2の内部電極22は、2つの引き出し部22a,22bからなっている。積層方向から見ると、引き出し部22aの一端部は、第2の側面7において第3の側面8寄りの位置から露出している。より具体的には、引き出し部22aは積層方向から見ると、第3の側面8側に位置する第1及び第2の主面4,5の長辺と中心線M1との間を、第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。引き出し部22bは引き出し部22aに連結され、第1及び第2の主面4,5の短辺方向に沿って伸びている。引き出し部22aの一端部の幅W3は引き出し部22bの一端部の幅W4よりも狭くなっており、引き出し部22bの一端部の幅W4は引き出し部24bの一端部の幅W6と同一である。
このような第1及び第2の内部電極21,22を有する積層コンデンサでも、電流経路上において該経路の幅が絞られる箇所が形成されるため、ESRが増加する。第1及び第2の端子電極10,11につながる引き出し部21a,22aをより幅狭としているので、ESRをいっそう増加させることができる。また、第1実施形態の積層コンデンサC1と同様の理由により、ESLの増加を抑えることが可能となる。
積層方向から見たときに、引き出し部21aの一端部は第4の側面9寄りに位置し、引き出し部22aの一端部は第3の側面8寄りに位置している。そのため、引き出し部21aの一端部は第1及び第4の側面6,9で形成される稜線近くに位置し、引き出し部22aの一端部は第2及び第3の側面7,8で形成される稜線近くに位置することとなる。このように本変形例に係る積層コンデンサでは、引き出し部21a,22aの一端部が稜線近くに位置するため、バレル研磨時にこれらを確実に露出させることができる。その結果、第1及び第2の内部電極21,22と第1及び第2の端子電極10,11とを良好に接触させることが可能となる。
なお、本変形例に示される第1及び第2の内部電極21,22は、内部電極における最外層でなくてもよい。本変形例の第1及び第2の内部電極21,22では、引き出し部21a,22aの位置が中心線M1からずれている。したがって、たとえ第1及び第2の内部電極21,22が積層方向における中間に位置したとしても、引き出し部21aの一端部は常に第1及び第4の側面6,9で形成される稜線近くに位置し、引き出し部22aの一端部は常に第2及び第3の側面7,8で形成される稜線近くに位置することになる。よって、第1及び第2の内部電極21,22の積層方向における位置によらず、第1及び第2の内部電極21,22と第1及び第2の端子電極10,11との接触を良好なものにできる。
また、引き出し部21aの一端部は第3の側面8寄りに位置するとしてもよい。ただし、本実施例のように引き出し部21aの一端部を第4の側面9寄りに位置させたほうが、引き出し部21a,21bの合計長さが長くなるためESRが大きくなる。同様に、引き出し部22aの一端部は第4の側面9寄りに位置するとしてもよいが、本実施例のようにしたほうがESRは大きくなる。
続いて、図10に基づいて、第1実施形態の他の変形例について説明する。図10(a)は、第1実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える第1の内部電極を示す図であり、図10(b)は、当該積層コンデンサが備える第2の内部電極を示す図である。なお、図10はバレル研磨前の状態を示している。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、積層体1の外表面に配置された第1の端子電極10及び第2の端子電極11と、積層体1の外表面に配置された第1の連結用電極12及び第2の連結用電極13とを有している。本変形例に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極21,22の形状が、第1実施形態におけるそれと異なっている。以下、第1及び第2の内部電極21,22の形状について詳細に説明する。
本変形例の第1の内部電極21は、2つの引き出し部21a,21bからなっている。
引き出し部21bは図10(a)に示されるように、一端部と他端部21cとを含んでいる。引き出し部21bの一端部は、第3の側面8から露出している。引き出し部21bの一端部の幅W2は、引き出し部23bの一端部の幅W5と同一である。他端部21cの幅は、引き出し部21bの一端部の幅W2よりも大きくなっている。他端部21cは、第4の内部電極24の主電極部24aと積層方向において対向している。より具体的には、他端部21cは積層方向から見たときに、主電極部24aの中間部116及び端部115と重なり合っている。引き出し部21aは、第4の側面9側に位置する第1及び第2の主面4,5の長辺と中心線M1との間を、第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。引き出し部21aの一端部は第1の側面6から露出し、他端部は引き出し部21bの他端部21cに接続されている。引き出し部21aの一端部の幅W1は引き出し部21bの一端部の幅W2よりも狭くなっている。
本変形例の第2の内部電極22は、2つの引き出し部22a,22bからなっている。引き出し部22bは図10(b)に示されるように、一端部と他端部22cとを含んでいる。引き出し部22bの一端部は、第4の側面9から露出している。引き出し部22bの一端部の幅W4は、引き出し部24bの一端部の幅W6と同一である。他端部22cの幅は、引き出し部22bの一端部の幅W4よりも大きくなっている。他端部22cは、第3の内部電極23の主電極部23aと積層方向において対向している。より具体的には、他端部22cは積層方向から見たときに、主電極部23aの中間部16及び端部14と重なり合っている。引き出し部22aは、第3の側面8側に位置する第1及び第2の主面4,5の長辺と中心線M1との間を、第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。引き出し部22aの一端部は第2の側面7から露出し、他端部は引き出し部22bの他端部22cに接続されている。引き出し部22aの一端部の幅W3は、引き出し部22bの一端部の幅W4よりも狭くなっている。
このような積層コンデンサでも、第1実施形態の積層コンデンサC1と同様の理由により、内部電極と端子電極との良好な接触性を確保した上で、ESLの増加を抑えつつ、ESRを大きくすることが可能となる。また、他端部21cと主電極部24aとで静電容量を形成し、他端部22cと主電極部23aとで静電容量を形成するので、積層コンデンサの静電容量値を増やすことができる。更に、引き出し部21a,22aの一端部が中央線M1からずれたところに位置するため、これらをバレル研磨時に確実に露出させることができ、内部電極と端子電極との良好な接触性をより確保することが可能となる。
続いて、図11に基づいて、第1実施形態の他の変形例について説明する。図11(a)は、第1実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える第1の内部電極を示す図であり、図11(b)は、当該積層コンデンサが備える第2の内部電極を示す図である。なお、図11はバレル研磨前の状態を示している。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、積層体1の外表面に配置された第1の端子電極10及び第2の端子電極11と、積層体1の外表面に配置された第1の連結用電極12及び第2の連結用電極13とを有している。本変形例に係る積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極21,22の形状が、第1実施形態におけるそれと異なっている。以下、第1及び第2の内部電極21,22の形状について詳細に説明する。
図11(a)に示されるように、本変形例の第1の内部電極21は、3つの引き出し部21a,21b,21eからなっている。引き出し部21aは、第4の側面9側に位置する第1及び第2の主面4,5の長辺と中心線M1との間を、第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。引き出し部21bは、第1及び第2の主面4,5の短辺方向に沿って伸びている。引き出し部(第7の引き出し部)21eは、第3の側面8側に位置する第1及び第2の主面4,5の長辺と中心線M1との間を、第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。引き出し部21eの一端部は第1の側面6から露出しており、他端部は引き出し部21bに接続されている。
引き出し部21aの一端部の幅W1及び引き出し部21eの一端部の幅W7(第7の幅)は引き出し部21bの一端部の幅W2よりも狭くなっており、引き出し部21bの一端部の幅W2は引き出し部23bの一端部の幅W5と同一である。
図11(b)に示されるように、本変形例の第2の内部電極22は、3つの引き出し部22a,22b,22からなっている。引き出し部22aは、第3の側面8側に位置する第1及び第2の主面4,5の長辺と中心線M1との間を、第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。引き出し部22bは、第1及び第2の主面4,5の短辺方向に沿って伸びている。引き出し部(第8の引き出し部)22eは、第4の側面9側に位置する第1及び第2の主面4,5の長辺と中心線M1との間を、第1及び第2の主面4,5の長辺方向に沿って伸びている。引き出し部22eの一端部は第2の側面7から露出しており、他端部は引き出し部22bに接続されている。
引き出し部22aの一端部の幅W2及び引き出し部22eの一端部の幅W8(第8の幅)は引き出し部22bの一端部の幅W4よりも狭くなっており、引き出し部22bの一端部の幅W4は引き出し部23bの一端部の幅W6と同一である。
このような積層コンデンサでも、第1実施形態の積層コンデンサC1と同様の理由により、ESLの増加を抑えつつ、ESRを大きくすることが可能となる。また、引き出し部21a,21e,22a,22の一端部が中央線M1からずれたところに位置するため、これらをバレル研磨時に確実に露出させることができ、内部電極と端子電極との良好な接触性を確保することが可能となる。更に、第1の内部電極21の2つの引き出し部21a,21eが第1の端子電極10に接続され、第2の内部電極22の2つの引き出し部22a,22が第2の端子電極11に接続される。そのため、第1及び第2の内部電極21,22と第1及び第2の端子電極10,11とをいっそう良好に接触させることができる。
なお、引き出し部21a,21eの一端部の幅W1,W7は、第1実施形態に示される引き出し部21aの一端部の幅W1の半分程度であることが好ましい。同様に、引き出し部22a,22eの一端部の幅W2,W8は、第1実施形態に示される引き出し部22aの一端部の幅W2の半分程度であることが好ましい。
(第2実施形態)
図12は、第2実施形態に係る積層コンデンサの断面図である。第2実施形態に係る積層コンデンサC2は、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、積層体1の外表面に配置された第1の端子電極10及び第2の端子電極11と、積層体1の外表面に配置された第1の連結用電極12及び第2の連結用電極13とを有している。積層コンデンサC2は、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と概ね同じ構成を有しているが、第3及び第4の内部電極23,24が各2層となっている点で積層コンデンサC1と異なっている。
図12に示されるように、積層コンデンサC2では、第1の内部電極21と、絶縁体層20を介在した状態で第1の内部電極21と隣り合う第4の内部電極24との間の距離L1は、第3の内部電極23と、絶縁体層20を介在した状態で第3の内部電極23と隣り合う第4の内部電極24との間の距離L2よりも、長くなっている。また、第2の内部電極22と、絶縁体層20を介在した状態で第2の内部電極22と隣り合う第3の内部電極23との間の距離L3は、第3の内部電極23と、絶縁体層20を介在した状態で第3の内部電極23と隣り合う第4の内部電極24との間の距離L2よりも、長くなっている。
より具体的に述べると、第1の内部電極21と第1の内部電極21に最も近い位置にある第4の内部電極24との間には、絶縁体層20がL1の厚さで積層されている。第4の内部電極24と第4の内部電極24に最も近い位置にある第3の内部電極23との間には、絶縁体層20がL2の厚さで積層されている。第2の内部電極22と第2の内部電極22に最も近い位置にある第3の内部電極23との間には、絶縁体層20がL3の厚さで積層されている。L1,L3は、L2よりも大きな値を有している。
このような積層コンデンサC2では、第1の内部電極21と第4の内部電極24との間、及び第2の内部電極22と第3の内部電極23との距離が広がる。よって、第1及び第2の内部電極21,22は、積層体1においてさらに外側の層に位置することになる。第1の内部電極21の引き出し部21aは、第2の主面5及び第1の側面6で形成される稜線にいっそう近づき、引き出し部21bは、第2の主面5及び第3の側面8で形成される稜線にいっそう近づく。第2の内部電極22の引き出し部22aは、第2の主面5及び第2の側面7で形成される稜線にいっそう近づき、引き出し部22bは、第2の主面5及び第4の側面9で形成される稜線にいっそう近づく。したがって、バレル研磨によって引き出し部21a,21b,22a,22bをより確実に露出させることができ、引き出し部21a,22aと第1及び第2の端子電極10,11との接触性を更に向上できる。引き出し部21a,22aの一端部の幅W1,W3を狭くすると、第1及び第2の内部電極21,22の抵抗値が増大しリップルによる熱が発生してしまうことが懸念されるが、第1及び第2の内部電極21,22と第3及び第4の内部電極23,24との間に絶縁体層20によるギャップが形成されるので、第1及び第2の内部電極21,22の放熱性を高めることができる。これにより、第1及び第2の内部電極21,22の発熱により積層コンデンサ2が高温状態となることを防止できる。
なお、積層コンデンサC2では、第1及び第2の内部電極21,22として図4,6〜11に示されるものを用いることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨が逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、積層体は直方体状であるとしたが、積層体の形状はこれに限られない。また、第1及び第2の主電極は長方形状であるとしたが、第1及び第2の主電極の形状はこれに限られない。
また、上記実施形態では、第3の内部電極23の主電極部23aと第4の内部電極24の主電極部24aとは全体にわたって重なり合うとしたが、一部が重なり合うとしてもよい。
また、第1の実施形態では、引き出し部21a,22aの一端部の幅W1,W3は引き出し部21b,22bの一端部の幅W2,W4よりも狭いとしたが、引き出し部21a,22aの一端部の幅W1,W3は引き出し部21b,22bの一端部の幅W2,W4と同一であるとしてもよい。ただし、引き出し部21a,21b,22a,22bの一端部の幅W1〜W4は、引き出し部23b,24bの一端部の幅W5,W6以下であるとする。
第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサの断面図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の分解斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える第1及び第2の内部電極を示す図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える第3及び第4の内部電極を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える第1及び第2の内部電極を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える第1及び第2の内部電極を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える第1及び第2の内部電極を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える第1及び第2の内部電極を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える第1及び第2の内部電極を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える第1及び第2の内部電極を示す図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサの断面図である。
符号の説明
C1,C2…積層コンデンサ、1…積層体、4…第1の主面、5…第2の主面、6…第1の側面、7…第2の側面、8…第3の側面、9…第4の側面、10…第1の端子電極、11…第2の端子電極、12…第1の連結用電極、13…第2の連結用電極、20…絶縁体層、21…第1の内部電極、22…第2の内部電極、23…第3の内部電極、24…第4の内部電極、21a…引き出し部(第1の引き出し部)、21b…引き出し部(第2の引き出し部)、22a…引き出し部(第3の引き出し部)、22b…引き出し部(第4の引き出し部)、23b…引き出し部(第5の引き出し部)、24b…引き出し部(第6の引き出し部)、21e…引き出し部(第7の引き出し部)、22e…引き出し部(第8の引き出し部)、23a,24a…主電極部。

Claims (8)

  1. 絶縁体層を介在させて複数の内部電極が積層された積層体と、前記積層体の側面に配置され且つ互いに絶縁された複数の外部電極とを備えた積層コンデンサであって、
    前記積層体は前記内部電極として、第1の内部電極と、前記第1の内部電極から積層方向に間隔をあけて配された第2の内部電極と、前記第1の内部電極と前記第2の内部電極との間に配された第3及び第4の内部電極とを有し、前記第1及び第2の内部電極は前記内部電極の中で最も外側に位置しており、
    前記積層体は前記側面として、前記積層方向に沿って伸び且つ互いに対向する第1及び第2の側面と、前記積層方向に沿って伸びると共に前記第1及び第2の側面と交差する方向に沿って伸び、且つ互いに対向する第3及び第4の側面とを有し、
    前記積層体は前記外部電極として、第1及び第2の端子電極と、第1及び第2の連結用電極とを有し、
    前記第1の端子電極は前記第1の側面に配置され、前記第2の端子電極は前記第2の側面に配置され、前記第1の連結用電極は前記第3の側面に配置され、前記第2の連結用電極は前記第4の側面に配置され、
    前記第1の内部電極は、前記第1の側面から一端部が露出するように第1の幅をもって伸びると共に前記第1の端子電極と接続される第1の引き出し部と、当該第1の引き出し部に接続され、前記第3の側面から第2の幅をもって伸びる一端部を有すると共に前記第1の連結用電極と接続される第2の引き出し部とを含み、
    前記第2の内部電極は、前記第2の側面から一端部が露出するように第3の幅をもって伸びると共に前記第2の端子電極と接続される第3の引き出し部と、当該第3の引き出し部に接続され、前記第4の側面から第4の幅をもって伸びる一端部を有すると共に前記第2の連結用電極と接続される第4の引き出し部とを含み、
    前記第3の内部電極は、主電極部と、当該主電極部のうち前記第3の側面側に位置する縁部に接続され、前記第3の側面から一端部が露出するように第5の幅をもって伸びると共に前記第1の連結用電極と接続される第5の引き出し部とを含み、
    前記第4の内部電極は、主電極部と、当該主電極部のうち前記第4の側面側に位置する縁部に接続され、前記第4の側面から一端部が露出するように第6の幅をもって伸びると共に前記第2の連結用電極と接続される第6の引き出し部とを含み、
    前記第3及び第4の内部電極の前記主電極部は、前記積層方向から見たときに互いに重なり合う容量形成領域をそれぞれ含み、
    前記第3の内部電極における前記主電極部と前記第5の引き出し部との接続部分は、前記第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第1の側面側の端部と前記第2の側面側の端部との間に位置し、
    前記第4の内部電極における前記主電極部と前記第6の引き出し部との接続部分は、前記第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第1の側面側の端部と前記第2の側面側の端部との間に位置し、
    前記積層方向において、前記第1の内部電極は前記絶縁体層を介在した状態で前記第4の内部電極と隣り合い、前記第2の内部電極は前記絶縁体層を介在した状態で前記第3の内部電極と隣り合い、
    前記第2の引き出し部の他端部の幅は前記第2の幅よりも大きく、当該他端部は、前記第1の引き出し部の他端部と接続されると共に、前記第4の内部電極の前記主電極部と積層方向において対向し、
    前記第4の引き出し部の他端部の幅は前記第4の幅よりも大きく、当該他端部は、前記第3の引き出し部の他端部と接続されると共に、前記第3の内部電極の前記主電極部と積層方向において対向し、
    前記第1〜第4の幅は、それぞれ前記第5及び第6の幅以下であり、
    前記第1の引き出し部の前記第1の幅は全体にわたって前記第2の幅よりも小さく、かつ前記第3の引き出し部の前記第3の幅は全体にわたって前記第4の幅よりも小さく、
    前記積層体は第1の主面及び第2の主面を有し、
    前記第1の側面及び前記第2の側面は、前記第1の主面及び前記第2の主面の短辺方向に伸びており、
    前記第3の側面及び前記第4の側面は、前記第1の主面及び前記第2の主面の長辺方向に伸びており、
    前記第1の引き出し部は、前記積層方向から見ると、前記積層体の中心部から前記第1の側面に向かい、かつ前記第1の主面及び前記第2の主面の前記長辺方向に沿って伸びており、
    前記第2の引き出し部は、前記積層方向から見ると、前記積層体の前記中心部から前記第3の側面に向かい、かつ前記第1の主面及び前記第2の主面の前記短辺方向に沿って伸びており、
    前記第3の引き出し部は、前記積層方向から見ると、前記積層体の中心部から前記第2の側面に向かい、かつ前記第1の主面及び前記第2の主面の前記長辺方向に沿って伸びており、
    前記第4の引き出し部は、前記積層方向から見ると、前記積層体の前記中心部から前記第4の側面に向かい、かつ前記第1の主面及び前記第2の主面の前記短辺方向に沿って伸びており、
    前記第1の引き出し部の長さは前記第2の引き出し部の前記一端部の長さよりも長く、かつ前記第3の引き出し部の長さは前記第4の引き出し部の前記一端部の長さよりも長いことを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 前記積層方向において、前記第1の内部電極と、前記絶縁体層を介在した状態で当該第1の内部電極に隣り合う前記第3又は第4の内部電極と、の間の距離は、前記第3の内部電極と、前記絶縁体層を介在した状態で当該第3の内部電極に隣り合う前記第4の内部電極と、の間の距離よりも長く、
    前記積層方向において、前記第2の内部電極と、前記絶縁体層を介在した状態で当該第2の内部電極に隣り合う前記第3又は第4の内部電極と、の間の距離は、前記第3の内部電極と、前記絶縁体層を介在した状態で当該第3の内部電極に隣り合う前記第4の内部電極と、の間の距離よりも長いことを特徴とする請求項1記載の積層コンデンサ。
  3. 前記積層体は前記第1及び第2の内部電極を1つずつ有していることを特徴とする請求項1又は2記載の積層コンデンサ。
  4. 絶縁体層を介在させて複数の内部電極が積層された積層体と、前記積層体の側面に配置され且つ互いに絶縁された複数の外部電極とを備えた積層コンデンサであって、
    前記積層体は前記内部電極として、第1、第2、第3、及び第4の内部電極を有し、
    前記積層体は前記側面として、前記積層方向に沿って伸び且つ互いに対向する第1及び第2の側面と、前記積層方向に沿って伸びると共に前記第1及び第2の側面と交差する方向に沿って伸び、且つ互いに対向する第3及び第4の側面と、を有し、
    前記積層体は前記外部電極として、第1及び第2の端子電極と、第1及び第2の連結用電極とを有し、
    前記第1の端子電極は前記第1の側面に配置され、前記第2の端子電極は前記第2の側面に配置され、前記第1の連結用電極は前記第3の側面に配置され、前記第2の連結用電極は前記第4の側面に配置され、
    前記第1の内部電極は、前記第1の側面から一端部が露出するように第1の幅をもって伸びると共に前記第1の端子電極と接続される第1の引き出し部と、当該引き出し部に接続され、前記第3の側面から第2の幅をもって伸びる一端部を有すると共に前記第1の連結用電極と接続される第2の引き出し部とを含み、
    前記第2の内部電極は、前記第2の側面から一端部が露出するように第3の幅をもって伸びると共に前記第2の端子電極と接続される第3の引き出し部と、当該引き出し部に接続され、前記第4の側面から第4の幅をもって伸びる一端部を有すると共に前記第2の連結用電極と接続される第4の引き出し部とを含み、
    前記第3の内部電極は、主電極部と、当該主電極部のうち前記第3の側面側に位置する縁部に接続され、前記第3の側面から一端部が露出するように第5の幅をもって伸びると共に前記第1の連結用電極と接続される第5の引き出し部とを含み、
    前記第4の内部電極は、主電極部と、当該主電極部のうち前記第4の側面側に位置する縁部に接続され、前記第4の側面から一端部が露出するように第6の幅をもって伸びると共に前記第2の連結用電極と接続される第6の引き出し部とを含み、
    前記第3及び第4の内部電極の前記主電極部は、前記積層方向から見たときに互いに重なり合う容量形成領域をそれぞれ含み、
    前記第3の内部電極における前記主電極部と前記第5の引き出し部との接続部分は、前記第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第1の側面側の端部と前記第2の側面側の端部との間に位置し、
    前記第4の内部電極における前記主電極部と前記第6の引き出し部との接続部分は、前記第3及び第4の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第1の側面側の端部と前記第2の側面側の端部との間に位置し、
    前記積層方向において、前記第1の内部電極は前記絶縁体層を介在した状態で前記第4の内部電極と隣り合い、前記第2の内部電極は前記絶縁体層を介在した状態で前記第3の内部電極と隣り合い、
    前記第2の引き出し部の他端部の幅は前記第2の幅よりも大きく、当該他端部は、前記第1の引き出し部の他端部と接続されると共に、前記第4の内部電極の前記主電極部と積層方向において対向し、
    前記第4の引き出し部の他端部の幅は前記第4の幅よりも大きく、当該他端部は、前記第3の引き出し部の他端部と接続されると共に、前記第3の内部電極の前記主電極部と積層方向において対向し、
    前記第1〜第4の幅は、それぞれ前記第5及び第6の幅以下であり、
    前記第1の引き出し部の前記第1の幅は全体にわたって前記第2の幅よりも小さく、かつ前記第3の引き出し部の前記第3の幅は全体にわたって前記第4の幅よりも小さく、
    前記積層体は第1の主面及び第2の主面を有し、
    前記第1の側面及び前記第2の側面は、前記第1の主面及び前記第2の主面の短辺方向に伸びており、
    前記第3の側面及び前記第4の側面は、前記第1の主面及び前記第2の主面の長辺方向に伸びており、
    前記第1の引き出し部は、前記積層方向から見ると、前記積層体の内側から前記第1の側面に向かい、かつ前記第1の主面及び前記第2の主面の前記長辺方向に沿って伸びており、
    前記第2の引き出し部は、前記積層方向から見ると、前記積層体の前記内側から前記第3の側面に向かい、かつ前記第1の主面及び前記第2の主面の前記短辺方向に沿って伸びており、
    前記第3の引き出し部は、前記積層方向から見ると、前記積層体の内側から前記第2の側面に向かい、かつ前記第1の主面及び前記第2の主面の前記長辺方向に沿って伸びており、
    前記第4の引き出し部は、前記積層方向から見ると、前記積層体の前記内側から前記第4の側面に向かい、かつ前記第1の主面及び前記第2の主面の前記短辺方向に沿って伸びており、
    前記第1の引き出し部の長さは前記第2の引き出し部の前記一端部の長さよりも長く、かつ前記第3の引き出し部の長さは前記第4の引き出し部の前記一端部の長さよりも長く、
    前記積層方向から見たときに、前記第1の引き出し部の前記一端部は、前記第1の側面において前記第3の側面寄りの位置又は前記第4の側面寄りの位置から露出し、前記第3の引き出し部の前記一端部は、前記第2の側面において前記第3の側面寄りの位置又は前記第4の側面寄りの位置から露出することを特徴とする積層コンデンサ。
  5. 前記積層方向において、前記第1の内部電極と、前記絶縁体層を介在した状態で当該第1の内部電極に隣り合う前記第3又は第4の内部電極と、の間の距離は、前記第3の内部電極と、前記絶縁体層を介在した状態で当該第3の内部電極に隣り合う前記第4の内部電極と、の間の距離よりも長く、
    前記積層方向において、前記第2の内部電極と、前記絶縁体層を介在した状態で当該第2の内部電極に隣り合う前記第3又は第4の内部電極と、の間の距離は、前記第3の内部電極と、前記絶縁体層を介在した状態で当該第3の内部電極に隣り合う前記第4の内部電極と、の間の距離よりも長いことを特徴とする請求項4記載の積層コンデンサ。
  6. 前記積層体は前記第1及び第2の内部電極を1つずつ有していることを特徴とする請求項4又は5記載の積層コンデンサ。
  7. 前記第1の引き出し部の前記一端部は、前記積層方向から見たときに、前記第1の側面において前記第4の側面寄りの位置から露出し、
    前記第3の引き出し部の前記一端部は、前記積層方向から見たときに、前記第2の側面において前記第3の側面寄りの位置から露出することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  8. 前記第1の内部電極は、第7の幅を有する一端部が前記第1の側面から露出するように伸びて前記第1の端子電極と接続される第7の引き出し部を更に含み、
    前記第2の内部電極は、第8の幅を有する一端部が前記第2の側面から露出するように伸びて前記第2の端子電極と接続される第8の引き出し部を更に含み、
    前記第7の引き出し部の他端部は前記第2の前記引き出し部に接続され、
    前記第8の引き出し部の他端部は前記第4の前記引き出し部に接続され、
    前記第7及び第8の幅はそれぞれ、前記第5及び第6の幅以下であることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
JP2007297087A 2007-11-15 2007-11-15 積層コンデンサ Active JP4645637B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007297087A JP4645637B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 積層コンデンサ
TW097136521A TWI410991B (zh) 2007-11-15 2008-09-23 Laminated capacitors
US12/240,589 US7646585B2 (en) 2007-11-15 2008-09-29 Multilayer capacitor
EP08019458.2A EP2061047B1 (en) 2007-11-15 2008-11-06 Multilayer capacitor
KR1020080110782A KR101026075B1 (ko) 2007-11-15 2008-11-10 적층 콘덴서
CN2008101742323A CN101436466B (zh) 2007-11-15 2008-11-14 层叠电容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007297087A JP4645637B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 積層コンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009123965A JP2009123965A (ja) 2009-06-04
JP4645637B2 true JP4645637B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=40380250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007297087A Active JP4645637B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 積層コンデンサ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7646585B2 (ja)
EP (1) EP2061047B1 (ja)
JP (1) JP4645637B2 (ja)
KR (1) KR101026075B1 (ja)
CN (1) CN101436466B (ja)
TW (1) TWI410991B (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100935994B1 (ko) * 2008-04-01 2010-01-08 삼성전기주식회사 적층형 칩 커패시터
KR101053410B1 (ko) 2009-07-17 2011-08-01 삼성전기주식회사 적층형 칩 커패시터
JP5170065B2 (ja) * 2009-11-16 2013-03-27 Tdk株式会社 積層コンデンサ
JP5170066B2 (ja) * 2009-11-16 2013-03-27 Tdk株式会社 積層コンデンサ
JP5131263B2 (ja) * 2009-12-22 2013-01-30 Tdk株式会社 積層コンデンサ
JP5131264B2 (ja) * 2009-12-22 2013-01-30 Tdk株式会社 積層コンデンサ
JP5267548B2 (ja) * 2010-12-24 2013-08-21 Tdk株式会社 積層コンデンサ
JP2013021299A (ja) * 2011-06-16 2013-01-31 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品
JP6064362B2 (ja) * 2012-05-09 2017-01-25 Tdk株式会社 積層コンデンサ
US20130334657A1 (en) * 2012-06-15 2013-12-19 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Planar interdigitated capacitor structures and methods of forming the same
KR101376921B1 (ko) * 2012-12-11 2014-03-20 삼성전기주식회사 적층 세라믹 커패시터 및 그 제조방법
KR101504017B1 (ko) * 2013-07-11 2015-03-18 삼성전기주식회사 적층 세라믹 커패시터 및 그 실장 기판
KR20160013703A (ko) * 2014-07-28 2016-02-05 삼성전기주식회사 적층 커패시터, 그 제조 방법 및 그를 사용하는 전자기기
KR102392247B1 (ko) * 2018-10-11 2022-04-29 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 전자부품
CN111180210B (zh) * 2019-12-25 2023-08-04 四川省科学城久信科技有限公司 一种网结构电路模型电容器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003168621A (ja) * 2001-12-03 2003-06-13 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2004273701A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2005079237A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2007142296A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Murata Mfg Co Ltd 積層コンデンサ

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502315A (ja) * 2000-07-06 2004-01-22 ファイカンプ ホールディング ビー ヴェー セラミック多層キャパシタアレイ
US6765781B2 (en) * 2001-12-03 2004-07-20 Tdk Corporation Multilayer capacitor
JP4187184B2 (ja) * 2002-02-28 2008-11-26 Tdk株式会社 電子部品
US6669167B2 (en) 2002-03-08 2003-12-30 Richard Lin Structure of a LPG tank valve
US6704189B2 (en) * 2002-04-09 2004-03-09 Tdk Corporation Electronic device with external terminals and method of production of the same
US6606237B1 (en) * 2002-06-27 2003-08-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer capacitor, wiring board, decoupling circuit, and high frequency circuit incorporating the same
US6819543B2 (en) * 2002-12-31 2004-11-16 Intel Corporation Multilayer capacitor with multiple plates per layer
TWI229878B (en) * 2003-03-12 2005-03-21 Tdk Corp Multilayer capacitor
JP3883528B2 (ja) * 2003-08-19 2007-02-21 Tdk株式会社 電子部品
JP4086812B2 (ja) * 2004-05-31 2008-05-14 Tdk株式会社 積層コンデンサ
EP1830372B1 (en) * 2004-12-24 2018-01-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer capacitor and mounting structure of same
JP4150394B2 (ja) * 2005-09-29 2008-09-17 Tdk株式会社 積層型フィルタの製造方法
JP4873007B2 (ja) 2006-04-07 2012-02-08 株式会社村田製作所 コンデンサ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003168621A (ja) * 2001-12-03 2003-06-13 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2004273701A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2005079237A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2007142296A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Murata Mfg Co Ltd 積層コンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009123965A (ja) 2009-06-04
EP2061047B1 (en) 2016-01-27
TW200923989A (en) 2009-06-01
KR101026075B1 (ko) 2011-03-31
KR20090050948A (ko) 2009-05-20
CN101436466A (zh) 2009-05-20
US20090128985A1 (en) 2009-05-21
US7646585B2 (en) 2010-01-12
CN101436466B (zh) 2011-12-21
TWI410991B (zh) 2013-10-01
EP2061047A1 (en) 2009-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4645637B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4374041B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4370352B2 (ja) 積層コンデンサ
US7907386B2 (en) Multilayer capacitor and mounted structure thereof
JP5267548B2 (ja) 積層コンデンサ
US8493710B2 (en) Multilayer capacitor with improved adhesiveness between the layers
JP4462194B2 (ja) 積層型貫通コンデンサアレイ
JP2007317786A (ja) 積層コンデンサ
JP4475338B2 (ja) 積層コンデンサ
JP6201477B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4428446B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5251834B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5131263B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5093044B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4710998B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5131264B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5857871B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5170065B2 (ja) 積層コンデンサ
JP2020061430A (ja) 積層コンデンサ
JP2010093193A (ja) 積層コンデンサ
JP2009188122A (ja) 積層コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100830

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4645637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150