JP4150394B2 - 積層型フィルタの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層型フィルタの製造方法に関する。
従来の積層型フィルタとして、インダクタ部及びバリスタ部を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような積層型フィルタにおいては、バリスタ電圧を越える高い電圧のノイズが入力に印加されると、急激に電流が流れることでバリスタ効果が発揮される。
特許第2716022号公報
しかしながら、上述したような積層型フィルタにあっては、バリスタ効果によって急激に流れた電流がノイズとなって積層型フィルタを通過してしまう場合がある。本来、バリスタ部は、ある程度の静電容量をもっているため、急激に流れた電流がノイズとならないノイズの除去作用を有しているが、例えば積層型フィルタの小型化によってバリスタ部の静電容量が小さくなると、ノイズの除去作用が低下し、急激に流れた電流がノイズとなって積層型フィルタを通過してしまう。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、バリスタ電圧を越える高い電圧のノイズが入力に印加された際に、バリスタ効果によって急激に流れた電流がノイズとなって通過するのを防止することができる積層型フィルタを製造するための積層型フィルタの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る積層型フィルタの製造方法は、電気的に接続されることによりインダクタ部を構成する導体部が形成され、且つ複数積層されることにより第1の積層部を構成する絶縁体層となるグリーンシートと、バリスタ部を構成する第1のバリスタ電極及び第2のバリスタ電極が形成され、且つ複数積層されることにより第2の積層部を構成するバリスタ層となるグリーンシートと、を所定の順序で積層して圧着し、所定の温度で焼成して、第1の積層部及び第2の積層部を有する積層体を得る工程と、積層体に第1の端子電極、第2の端子電極及び第3の端子電極を形成し、インダクタ部の一端を第1の端子電極と電気的に接続すると共に、インダクタ部の他端を第2の端子電極と電気的に接続し、第1のバリスタ電極を第1の端子電極又は第2の端子電極と電気的に接続すると共に、第2のバリスタ電極を第3の端子電極と電気的に接続する工程と、を備え、導体部は、インダクタ部が4Ω〜100Ωの直流抵抗を有し、且つ第1の積層部の焼成温度よりも高い第2の積層部の焼成温度以上の融点を有するように、銀及びパラジウムを含む材料により形成され、第1のバリスタ電極及び第2のバリスタ電極は、第1の積層部の焼成温度よりも高い第2の積層部の焼成温度以上の融点を有するように、銀及びパラジウムを含む材料により形成され、所定の温度は、第2の積層部の焼成温度であることを特徴とする。
この積層型フィルタの製造方法によって製造された積層型フィルタは、インダクタ部及びバリスタ部を備えており、インダクタ部は、4Ω〜100Ωの直流抵抗を有している。これにより、バリスタ電圧を越える高い電圧のノイズが入力に印加された際に、バリスタ効果によって急激に流れた電流がノイズとなって通過するのを阻止する効果(いわゆる、ダンピング効果)が奏されることになる。
このとき、導体部銀(Ag)及びパラジウム(Pd)を含む材料により形成されているため、例えばAgを主成分とする材料により導体部が形成されている場合に比べて、インダクタ部の直流抵抗を確実に高くすることができる。更に、例えばAgを主成分とする材料により導体部が形成されている場合に比べて、導体部の融点を確実に上げることができるため、積層型フィルタの製造過程において積層体を焼成する際に、一般的に第1の積層部の焼成温度より高い第2の積層部の焼成温度で、積層体を一体的に焼成することが可能になる。
本発明に係る積層型フィルタにおいては、第1の積層部と第2の積層部との間には、絶縁体層の熱膨張率とバリスタ層の熱膨張率との間の熱膨張率を有する中間層が積層されていることが好ましい。これにより、絶縁体層の熱膨張率とバリスタ層の熱膨張率との差によって積層体にクラックやデラミネーションが発生するのを防止することができる。更に、絶縁体層からバリスタ層への成分の拡散、及びバリスタ層から絶縁体層への成分の拡散を防止することができ、絶縁体層の特性及びバリスタ層の特性のそれぞれを所定の特性に維持することが可能になる。
本発明によれば、バリスタ電圧を越える高い電圧のノイズが入力に印加された際に、バリスタ効果によって急激に流れた電流がノイズとなって通過するのを防止することができる。
以下、本発明に係る積層型フィルタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1に示されるように、積層型フィルタ1は、直方体状の積層体2を備えている。積層体2において、その長手方向における両端部には、入力端子電極(第1の端子電極)3及び出力端子電極(第2の端子電極)4が形成されており、その長手方向と直交する方向における両端面には、一対のグランド端子電極(第3の端子電極)5が形成されている。
積層体2は、図2に示されるように、複数の絶縁体層6〜6が積層されてなる積層部(第1の積層部)7、複数のバリスタ層8〜8が積層されてなる積層部(第2の積層部)9、及び積層部7と積層部9との間に位置する複数の中間層11〜11が積層部7,9の積層方向に積層されることで構成されている。
絶縁体層6〜6は、電気的絶縁性を有する材料により長方形薄板状に形成されており、入力端子電極3が形成される縁部から時計回りに縁部6a,6b,6c,6dを有している。また、バリスタ層8〜8は、電圧非直線性を有する材料により長方形薄板状に形成されており、入力端子電極3が形成される縁部から時計回りに縁部8a,8b,8c,8dを有している。更に、中間層11〜11は、絶縁体層6〜6の熱膨張率とバリスタ層8〜8の熱膨張率との間の熱膨張率を有する材料により長方形薄板状に形成されている。
積層部7において、絶縁体層6,6上のそれぞれには、縁部6b、縁部6c及び縁部6dに沿って延在する導体部12,12が形成されており、絶縁体層6上には、縁部6d、縁部6a及び縁部6bに沿って延在する導体部12が形成されている。また、絶縁体層6,6上のそれぞれには、縁部6a、縁部6b及び縁部6cに沿って延在する導体部12,12が形成されており、絶縁体層6上には、縁部6c、縁部6d及び縁部6aに沿って延在する導体部12が形成されている。更に、絶縁体層6上には、入力端子電極3と接続された導体部12が形成されており、絶縁体層6上には、出力端子電極4と接続された導体部12が形成されている。
そして、導体部12の縁部6d側且つ縁部6a側の端部と導体部12の縁部6d側且つ縁部6a側の端部とは、絶縁体層6に形成されたスルーホールを介して電気的に接続されている。また、導体部12の縁部6c側且つ縁部6d側の端部と導体部12の縁部6c側且つ縁部6d側の端部とは、絶縁体層6に形成されたスルーホールを介して電気的に接続されており、導体部12の縁部6b側且つ縁部6c側の端部と導体部12の縁部6b側且つ縁部6c側の端部とは、絶縁体層6に形成されたスルーホールを介して電気的に接続されている。更に、導体部12の縁部6a側且つ縁部6b側の端部と導体部12の縁部6a側且つ縁部6b側の端部とは、絶縁体層6に形成されたスルーホールを介して電気的に接続されており、導体部12の縁部6d側且つ縁部6a側の端部と導体部12の縁部6d側且つ縁部6a側の端部とは、絶縁体層6に形成されたスルーホールを介して電気的に接続されている。
また、導体部12と導体部12の縁部6a側且つ縁部6b側の端部とは、絶縁体層6に形成されたスルーホールを介して電気的に接続されており、導体部12と導体部12の縁部6c側且つ縁部6d側の端部とは、絶縁体層6に形成されたスルーホールを介して電気的に接続されている。
以上により、積層型フィルタ1は、積層部7内に形成された複数の導体部12〜12が電気的に接続されることにより構成されたインダクタ部10を備え、インダクタ部10は、一端が入力端子電極3と電気的に接続されると共に、他端が出力端子電極4と電気的に接続されることになる。なお、導体部12〜12は、Ag及びPdを含む材料により形成されており、インダクタ部10は、その両端で4Ω〜100Ωの直流抵抗を有している。
積層部9において、バリスタ層8上には、その中央部を縁部8bに沿って延在し、一端が縁部8cに到達して出力端子電極4と電気的に接続されたホット電極(第1のバリスタ電極)16が形成されている。また、バリスタ層8上には、その中央部を縁部8aに沿って延在し、両端が縁部8b及び縁部8dに到達してグランド端子電極5と電気的に接続されたグランド電極(第2のバリスタ電極)17が形成されている。
これにより、積層型フィルタ1は、出力端子電極4と電気的に接続されたホット電極16、及びグランド端子電極5と電気的に接続されたグランド電極17がバリスタ層8を挟んで積層部9内に形成されることにより構成されたバリスタ部20を備えることになる。なお、ホット電極16及びグランド電極17は、Ag及びPdを含む材料により形成されている。
次に、上述した積層型フィルタ1の製造方法について説明する。
まず、絶縁体層6〜6となるグリーンシートを用意する。このグリーンシートは、例えば、Ni−Cu−Zn系フェライト、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト或いはNi−Cu系フェライト等を原料としたスラリーをドクターブレード法によりフィルム上に塗布することで、例えば、厚さが20μm程度となるように形成される。
また、バリスタ層8〜8となるグリーンシートを用意する。このグリーンシートは、例えば、ZnO、Pr11、CoO、Cr、CaCO、SiO、KCO及びAlの混合粉を原料としたスラリーをドクターブレード法によりフィルム上に塗布することで、例えば、厚さが30μm程度となるように形成される。
更に、中間層11〜11となるグリーンシートを用意する。このグリーンシートは、例えば、ZnO及びFeを主成分とする混合粉を原料としたスラリーをドクターブレード法によりフィルム上に塗布することで、例えば、厚さが20μm程度となるように形成される。
続いて、絶縁体層6〜6となるグリーンシートの所定の位置(すなわち、導体部12〜12に対してスルーホールを形成すべき位置)に、レーザ加工等によってスルーホールを形成する。
続いて、絶縁体層6〜6となるグリーンシート上に、導体部12〜12に対応する導体パターンを形成する。この導体パターンは、Ag及びPdを主成分とする導体ペーストをグリーンシート上にスクリーン印刷することで、例えば、焼成後の厚さが7μm程度となるように形成される。なお、絶縁体層6〜6となるグリーンシートに形成されたスルーホール内には、グリーンシート上への導体ペーストのスクリーン印刷によって、導体ペーストが充填される。
また、バリスタ層8,8となるグリーンシート上に、ホット電極16及びグランド電極17に対応する導体パターンを形成する。この導体パターンは、Ag及びPdを主成分とする導体ペーストをグリーンシート上にスクリーン印刷することで、例えば、焼成後の厚さが1.5μm程度となるように形成される。
続いて、絶縁体層6〜6となるグリーンシート、バリスタ層8〜8となるグリーンシート、及び中間層11〜11となるグリーンシートを所定の順序で積層して圧着し、チップ単位に切断する。その後、所定の温度(例えば、1200℃程度の温度)で焼成して、積層体2を得る。
続いて、積層体2の外表面に、入力端子電極3、出力端子電極4及びグランド端子電極5を形成して、積層型フィルタ1を完成させる。各端子電極3〜5は、積層体2の外表面に、Agを主成分とする導体ペーストを転写して所定の温度(例えば、700℃〜800℃の温度)で焼付けを行い、更に、Ni/Sn、Cu/Ni/Sn、Ni/Au、Ni/Pd/Au、又はNi/Agを用いた電気めっきを施すことで、形成される。
以上説明したように、積層型フィルタ1は、図3に示されるように、インダクタ部10及びバリスタ部20によってL型の回路を構成し、インダクタ部10は、4Ω〜100Ωの直流抵抗を有することになる。これにより、バリスタ電圧を越える高い電圧のノイズが入力に印加された際に、バリスタ効果によって急激に流れた電流がノイズとなって通過するのを阻止することができる。
また、導体部12〜12は、Ag及びPdを含む材料により形成されている。これにより、例えばAgを主成分とする材料により導体部12〜12が形成されている場合に比べて、インダクタ部10の直流抵抗を確実に高くすることができる。更に、例えばAgを主成分とする材料により導体部12〜12が形成されている場合に比べて、導体部12〜12の融点を確実に上げることができるため、積層型フィルタ1の製造過程において積層体2を焼成する際に、一般的に積層部7の焼成温度(例えば、870℃程度の温度)より高い積層部9の焼成温度(例えば、1200℃程度の温度)で、積層体2を一体的に焼成することが可能になる。
また、積層部7と積層部9との間には、絶縁体層6〜6の熱膨張率とバリスタ層8〜8の熱膨張率との間の熱膨張率を有する中間層11〜11が積層されている。これにより、絶縁体層6〜6の熱膨張率とバリスタ層8〜8の熱膨張率との差によって積層体2にクラックやデラミネーションが発生するのを防止することができる。更に、絶縁体層6等からバリスタ層8等への成分の拡散、及びバリスタ層8等から絶縁体層6等への成分の拡散を防止することができ、絶縁体層6等の特性及びバリスタ層8等の特性のそれぞれを所定の特性に維持することが可能になる。なお、インダクタ部10の導体部12とバリスタ部20のグランド電極17との「積層部7,9の積層方向に沿っての距離」は、100μm以上に設定されることが好ましい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る積層型フィルタ1は、積層部9の構成において第1の実施形態に係る積層型フィルタ1と相違している。
すなわち、図4に示されるように、積層部9は、複数のバリスタ層8〜8が積層されて構成されている。バリスタ層8上には、その中央部を縁部8bに沿って延在し、一端が縁部8cに到達して出力端子電極4と電気的に接続されたホット電極16が形成されており、バリスタ層8上には、その中央部を縁部8bに沿って延在し、一端が縁部8aに到達して入力端子電極3と電気的に接続されたホット電極16が形成されている。また、バリスタ層8,8上のそれぞれには、その中央部を縁部8aに沿って延在し、両端が縁部8b及び縁部8dに到達してグランド端子電極5と電気的に接続されたグランド電極17が形成されている。
これにより、積層型フィルタ1は、出力端子電極4と電気的に接続されたホット電極16、及びグランド端子電極5と電気的に接続されたグランド電極17がバリスタ層8を挟んで積層部9内に形成されることにより構成されたバリスタ部20と、入力端子電極3と電気的に接続されたホット電極16、及びグランド端子電極5と電気的に接続されたグランド電極17がバリスタ層8を挟んで積層部9内に形成されることにより構成されたバリスタ部20とを備えることになる。
以上のように構成された積層型フィルタ1は、図5に示されるように、インダクタ部10及びバリスタ部20,20によってπ型の回路を構成し、インダクタ部10は、4Ω〜100Ωの直流抵抗を有することになる。これにより、バリスタ電圧を越える高い電圧のノイズが入力に印加された際に、バリスタ効果によって急激に流れた電流がノイズとなって通過するのを阻止することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る積層型フィルタ1は、アレイ状に構成されている点で第1の実施形態に係る積層型フィルタ1と相違している。
すなわち、図6に示されるように、積層体2において、その長手方向と直交する方向における両端面には、4対のグランド端子電極5が並設されている。そして、図7に示されるように、積層部7内には、4組のインダクタ部10が並設されており、積層部9内には、4組のバリスタ部20が並設されている。
以上のように構成された積層型フィルタ1は、図8に示されるように、インダクタ部10及びバリスタ部20によって4組のL型の回路を構成することになる。このようにアレイ状に構成された積層型フィルタ1によっても、ダンピング効果が奏される。
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係る積層型フィルタ1は、アレイ状に構成されている点で第2の実施形態に係る積層型フィルタ1と相違している。
すなわち、図9に示されるように、積層部7内には、4組のインダクタ部10が並設されており、積層部9内には、4組のバリスタ部20及び4組のバリスタ部20が並設されている。
以上のように構成された積層型フィルタ1は、図10に示されるように、インダクタ部10及びバリスタ部20,20によって4組のπ型の回路を構成することになる。このようにアレイ状に構成された積層型フィルタ1によっても、ダンピング効果が奏される。
下記の表1は、導体部12〜12に含まれるAg及びPdの比率(重量パーセント)と、インダクタ部10の直流抵抗との関係を示すものである。この表1から、Pdの比率を増加させると直流抵抗が高くなる傾向があり、また、Ag及びPdの比率を変化させることで直流抵抗を容易に調整し得ることが分かる。なお、表1のデータは、完成寸法が2010(長さ2.0mm、幅1.0mm、厚さ0.8mm)であり、且つインダクタ部のターン数が10.5Tである4連アレイ状の積層型フィルタについてのものである。
Figure 0004150394
本発明は、上述した第1〜第4の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態に係る積層型フィルタ1においては、積層部7と積層部9との間に複数の中間層11〜11が積層されていたが、本発明に係る積層型フィルタにおいては、中間層は存在しなくてもよい。この場合、インダクタ部を形成する絶縁層には、ZnO、Pr11、Cr、CaCO、SiO及びKCOの混合粉を原料としたスラリーをドクターブレード法によりフィルム上に塗布することで形成されたグリーンシートを用いることが好ましい。
第1の実施形態に係る積層型フィルタの斜視図である。 第1の実施形態に係る積層型フィルタの積層体の分解斜視図である。 第1の実施形態に係る積層型フィルタの等価回路図である。 第2の実施形態に係る積層型フィルタの積層体の分解斜視図である。 第2の実施形態に係る積層型フィルタの等価回路図である。 第3の実施形態に係る積層型フィルタの斜視図である。 第3の実施形態に係る積層型フィルタの積層体の分解斜視図である。 第3の実施形態に係る積層型フィルタの等価回路図である。 第4の実施形態に係る積層型フィルタの積層体の分解斜視図である。 第4の実施形態に係る積層型フィルタの等価回路図である。
符号の説明
1…積層型フィルタ、2…積層体、3…入力端子電極(第1の端子電極)、4…出力端子電極(第2の端子電極)、5…グランド端子電極(第3の端子電極)、6〜6…絶縁体層、7…積層部(第1の積層部)、8〜8…バリスタ層、9…積層部(第2の積層部)、10…インダクタ部、11〜11…中間層、12〜12…導体部、16,16,16…ホット電極(第1のバリスタ電極)、17…グランド電極(第2のバリスタ電極)、20,20,20…バリスタ部。

Claims (1)

  1. 電気的に接続されることによりインダクタ部を構成する導体部が形成され、且つ複数積層されることにより第1の積層部を構成する絶縁体層となるグリーンシートと、バリスタ部を構成する第1のバリスタ電極及び第2のバリスタ電極が形成され、且つ複数積層されることにより第2の積層部を構成するバリスタ層となるグリーンシートと、を所定の順序で積層して圧着し、所定の温度で焼成して、前記第1の積層部及び前記第2の積層部を有する積層体を得る工程と、
    前記積層体に第1の端子電極、第2の端子電極及び第3の端子電極を形成し、前記インダクタ部の一端を前記第1の端子電極と電気的に接続すると共に、前記インダクタ部の他端を前記第2の端子電極と電気的に接続し、前記第1のバリスタ電極を前記第1の端子電極又は前記第2の端子電極と電気的に接続すると共に、前記第2のバリスタ電極を前記第3の端子電極と電気的に接続する工程と、を備え、
    前記導体部は、前記インダクタ部が4Ω〜100Ωの直流抵抗を有し、且つ前記第1の積層部の焼成温度よりも高い前記第2の積層部の焼成温度以上の融点を有するように、銀及びパラジウムを含む材料により形成され、
    前記第1のバリスタ電極及び前記第2のバリスタ電極は、前記第1の積層部の焼成温度よりも高い前記第2の積層部の焼成温度以上の融点を有するように、銀及びパラジウムを含む材料により形成され、
    前記所定の温度は、前記第2の積層部の焼成温度であることを特徴とする積層型フィルタの製造方法。
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