JP2009295683A - チップ型電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部電極の配置数の設計自由度を高めつつ、端子電極とセラミック素体との接合強度の向上を図ることができるチップ型電子部品を提供すること。
【解決手段】積層チップバリスタ1は、バリスタ素体11と、バリスタ素体11内に配置された複数の第1及び第2の内部電極21,23と、複数の第1の内部電極21が接続される第1の外部接続導体41と、複数の第2の内部電極23が接続される第2の外部接続導体42と、第1及び第2の端子電極51,52と、第1の外部接続導体41と第1の端子電極51とを接続する第1の内部接続導体31と、第2の外部接続導体42と第2の端子電極52とを接続する第2の内部接続導体32と、を備えている。第1の内部接続導体31の数は、第1の内部電極21の数より少なく、第2の内部接続導体32の数は、第2の内部電極23の数より少ない。
【選択図】図5

Description

本発明は、チップ型電子部品に関する。
チップ型電子部品として、複数のセラミック層が積層されたセラミック素体と、少なくともその一部同士が互いに対向するようにセラミック素体内に交互に配置された複数の第1及び第2の内部電極と、セラミック素体の外表面に配置され、複数の第1の内部電極が接続される第1の端子電極と、セラミック素体の外表面に配置され、複数の第2の内部電極が接続される第2の端子電極と、を備えているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平02−256216号公報
特許文献1に記載のチップ型電子部品では、複数の第1の内部電極が第1の端子電極に接続され、複数の第2の内部電極が第2の端子電極に接続されているので、以下の問題点を有している。
端子電極のサイズ(面積)は、チップ型電子部品が搭載される基板又は電子部品等の外部機器側の実装電極のサイズ(面積)や隣接する端子電極との間隔といった設計上の制約を受けて、制限されている。複数の内部電極は対応する端子電極と物理的且つ電気的に接続される必要があることから、複数のセラミック層の積層方向で見たとき、セラミック素体において内部電極を配置することが可能な範囲は、端子電極の上記積層方向での長さ未満の範囲に制限されてしまう。
このように、上記範囲を超えて内部電極を配置することは、端子電極との電気的接続を確立することができないことから、不可能であり、配置される内部電極の数も制限されてしまう。特に、チップ型電子部品が小型の場合、端子電極のサイズそのものが小さくならざるを得ず、内部電極の配置数(積層数)は、更に制限を受けることとなる。例えば、静電容量を大きく設定したいとの要求が存在する場合、内部電極の配置数を増やそうとしても、配置数に制限があるため、特許文献1に記載のチップ型電子部品では大静電容量化の要求に応えることは難しい。
ところで、この種のチップ型電子部品では、内部電極を構成する金属が端子電極を構成する金属に拡散する速度と、端子電極を構成する金属が内部電極を構成する金属に拡散する速度との差によって、内部電極がセラミック素体の表面から突出するように伸びてしまう、いわゆる内部電極の突き出しが生じることがある。この場合には、セラミック素体と端子電極との密着性が低下し、接合強度が低下してしまう懼れがある。セラミック素体と端子電極との接合強度が低下していると、落下等により、外部機器に搭載された状態で外部から衝撃が加わった際に、端子電極がセラミック素体から剥離し、導通不良が生じてしまうこととなる。このため、端子電極には、セラミック素体との接合強度の向上も要求される。
本発明の目的は、内部電極の配置数の設計自由度を高めつつ、端子電極とセラミック素体との接合強度の向上を図ることができるチップ型電子部品を提供することである。
本発明に係るチップ型電子部品は、複数のセラミック層が積層されたセラミック素体と、少なくともその一部同士が互いに対向するようにセラミック素体内に配置された複数の第1及び第2の内部電極と、セラミック素体の外表面に配置され、複数の第1の内部電極が接続される第1の外部接続導体と、セラミック素体の外表面に配置され、複数の第2の内部電極が接続される第2の外部接続導体と、セラミック素体の外表面に配置された第1及び第2の端子電極と、セラミック素体内に配置され、第1の外部接続導体と第1の端子電極とを接続する第1の内部接続導体と、セラミック素体内に配置され、第2の外部接続導体と第2の端子電極とを接続する第2の内部接続導体と、を備えており、第1の内部接続導体の数は、第1の内部電極の数より少なく設定され、第2の内部接続導体の数は、第2の内部電極の数より少なく設定されていることを特徴とする。
本発明に係るチップ型電子部品では、第1の内部電極は、第1の端子電極と直接接続されておらず、第1の外部接続導体及び第1の内部接続導体を通して第1の端子電極に電気的に接続されている。また、第2の内部電極は、第2の端子電極と直接接続されておらず、第2の外部接続導体及び第2の内部接続導体を通して第2の端子電極に電気的に接続されている。このように、第1及び第2の内部電極は第1及び第2の端子電極に直接接続されていないことから、セラミック素体において第1及び第2の内部電極を配置することが可能な複数のセラミック層の積層方向での範囲は、第1及び第2の端子電極の上記積層方向での長さの範囲に制限されない。すなわち、第1及び第2の端子電極の上記積層方向での長さの範囲を超えて、第1及び第2の内部電極を配置することも可能となり、内部電極の配置数の設計自由度が高まる。
本発明では、第1の内部接続導体の数が第1の内部電極の数より少なく設定されると共に、第2の内部接続導体の数が第2の内部電極の数より少なく設定されている。このため、各内部接続導体に上述した突き出しが生じたとしても、各内部接続導体の数が少ないので、突き出しの影響が極めて低く、また、素体との接触面積が比較的大きくなり、第1及び第2の端子電極とセラミック素体との接合強度が向上する。
好ましくは、セラミック素体は、外表面として互いに対向する第1及び第2の主面を有しており、第1及び第2の外部接続導体は第1の主面に配置され、第1及び第2の端子電極は第2の主面に配置されている。この場合、第1の外部接続導体と第2の端子電極との電気的絶縁、及び、第2の外部接続導体と第1の端子電極との電気的絶縁を、簡易な構成により確実に実現することができる。また、チップ型電子部品の実装性及び小型化を阻害することもない。
より好ましくは、第1及び第2の主面は、複数のセラミック層の積層方向に平行である。
好ましくは、複数のセラミック層の積層方向での第1の外部接続導体の長さは、複数のセラミック層の積層方向での第1の端子電極の長さよりも長く設定され、複数のセラミック層の積層方向での第2の外部接続導体の長さは、複数のセラミック層の積層方向での第2の端子電極の長さよりも長く設定されている。この場合、第1及び第2の内部電極の配置数を増やすことができる。また、第1及び第2の外部接続導体の上記積層方向での長さが比較的長くなることから、第1及び第2の外部接続導体とセラミック素体との接触面積が大きくなり、第1及び第2の外部接続導体とセラミック素体との接合強度が向上する。
好ましくは、少なくともその一部同士が互いに対向するようにセラミック素体内に交互に配置された複数の第3及び第4の内部電極と、セラミック素体の外表面に配置され、複数の第3の内部電極が接続される第3の外部接続導体と、セラミック素体の外表面に配置され、複数の第4の内部電極が接続される第4の外部接続導体と、セラミック素体の外表面に配置された第3及び第4の端子電極と、セラミック素体内に配置され、第3の外部接続導体と第3の端子電極とを接続する第3の内部接続導体と、セラミック素体内に配置され、第4の外部接続導体と第4の端子電極とを接続する第4の内部接続導体と、を更に備え、第2の外部接続導体と第4の外部接続導体とが一体的に形成されている。この場合、アレイ状のチップ型電子部品を実現することができる。また、第2の外部接続導体と第4の外部接続導体とが一体的に形成されているので、第2及び第4の外部接続導体の形成を容易に行なうことができる。
好ましくは、複数のセラミック層の積層方向での第3の外部接続導体の長さは、複数のセラミック層の積層方向での第3の端子電極の長さよりも長く設定され、複数のセラミック層の積層方向での第4の外部接続導体の長さは、複数のセラミック層の積層方向での第4の端子電極の長さよりも長く設定されている。この場合、第3及び第4の内部電極の配置数を増やすことができる。また、第3及び第4の外部接続導体の上記積層方向での長さが比較的長くなることから、第3及び第4の外部接続導体とセラミック素体との接触面積が大きくなり、第3及び第4の外部接続導体とセラミック素体との接合強度が向上する。
本発明によれば、内部電極の配置数の設計自由度を高めつつ、端子電極とセラミック素体との接合強度の向上を図ることができるチップ型電子部品を提供することである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1及び図2は、本実施形態に係る積層チップバリスタの構成を示す斜視図である。図3は、第1実施形態に係る積層チップバリスタに含まれるバリスタ素体の分解斜視図である。図4は、第1及び第2の内部電極並びに第1及び第2の内部接続導体の構成を示す図である。図5〜図7は、本実施形態に係る積層チップバリスタの断面構成を説明するための図である。
本実施形態に係る積層チップバリスタ1は、特にノートパソコンや携帯電話機などの小型電子機器に対する高密度実装への要求を満足すべく、実装面側に設けたハンダバンプをリフローすることによって実装基板(図示せず)に実装する、いわゆるBGA(ボールグリッドアレイ)パッケージ対応タイプのバリスタ素子である。
図1及び図2に示されるように、積層チップバリスタ1は、略直方体形状のバリスタ素体11と、第1〜第4の外部接続導体41〜44と、第1〜第4の端子電極51〜54と、突起状電極55を備えている。バリスタ素体11は、外表面として、互いに対向する一対の第1及び第2の主面13,15を有している。第2の主面15は、積層チップバリスタ1が載置される外部機器に対向する面(実装面)となる。第2及び第4の端子電極52,54は、グランドに接続されるグランド端子電極として機能する。
第1〜第4の外部接続導体41〜44は、バリスタ素体11の第1の主面13上に配置されている。第1〜第4の端子電極51〜54並びに突起状電極55は、バリスタ素体11の第2の主面15上に配置されている。バリスタ素体11の外表面のうち第1〜第4の外部接続導体41〜44並びに第1〜第4の端子電極51〜54から露出している部分は、絶縁保護層(不図示)にて覆われている。絶縁保護層は、グレーズガラス(例えば、SiO、ZnO、B、Al等からなるガラス等)を付着させ、所定温度にて焼き付けることにより形成することができる。
バリスタ素体11は、図3に示されるように、電圧非直線特性(以下、「バリスタ特性」と称する)を有する複数のバリスタ層12が積層された積層体として構成され、例えば縦2.1mm、横1.6mm、厚さ0.6mmに設定されている。バリスタ層12の積層方向は、第1及び第2の主面13,15に平行である。すなわち、第1及び第2の主面13,15は、バリスタ層12の積層方向と平行な方向に伸びている。実際の積層チップバリスタ1では、複数のバリスタ層12は、互いの境界が視認できない程度に一体化されている。バリスタ素体11は、半導体セラミックにて構成されるセラミック層が複数積層されて構成されたセラミック素体である。
バリスタ層12は、1層当たりの厚さが例えば5〜60μmとなっている。バリスタ層12は、ZnO(酸化亜鉛)を主成分として含むと共に、副成分として希土類金属元素、Co、IIIb族元素(B、Al、Ga、In)、Si、Cr、Mo、アルカリ金属元素(K、Rb、Cs)及びアルカリ土類金属元素(Mg、Ca、Sr、Ba)等の金属単体やこれらの酸化物を含んでいる。本実施形態において、バリスタ層は、副成分としてPr、Co、Cr、Ca、Si、K、Al等を含んでいる。
本実施形態では、希土類金属として、Prを用いている。Prは、バリスタ特性を発現させるための材料となる。Prを用いる理由は、電圧非直線性に優れ、また、量産時での特性ばらつきが少ないためである。本実施形態では、アルカリ土類金属元素として、Caを用いている。Caは、ZnO系バリスタ材料の焼結性を制御する、及び、耐湿性を向上するための材料となる。Caを用いる理由は、電圧非直線性を改善するためである。各バリスタ層12におけるZnOの含有量は特に限定されないが、好ましくは、バリスタ層全体の材料を100原子量%とした場合、69.0原子量%〜99.8原子量%とされる。
積層チップバリスタ1は、図3にも示されるように、複数の第1の内部電極21、複数の第2の内部電極23、複数の第3の内部電極25、複数の第4の内部電極27、及び第1〜第4の内部接続導体31〜34をバリスタ素体11内に備えている。複数の第1及び第2の内部電極21,23は、バリスタ素体11内において、バリスタ層12の積層方向に沿って配置されている。複数の第3及び第4の内部電極25,27は、バリスタ素体11内において、バリスタ層12の積層方向に沿って配置されている。各内部電極21〜27及び各内部接続導体31〜34は、導電性の金属材料からなり、本実施形態では、Pdのみを主成分としている。導電性の金属材料としては、上述したPd以外に、Ag−Pd等が挙げられる。
各第1の内部電極21は、図4(a)に示されるように、矩形状の主電極部21aと、第1の主面13に端部が露出するように主電極部21aから伸びる引き出し部21bと、を有している。本実施形態では、主電極部21aは、バリスタ層12の積層方向と第1及び第2の主面13,15の対向方向とに直交する方向が長辺方向とされた長方形状を呈している。主電極部21aと引き出し部21bとは、一体に形成されている。引き出し部21bは、主電極部21aの第1の主面13側の長辺における当該主電極部21aの一方の端部寄りの部分から、第1の主面13に向けて伸びている。
各第3の内部電極25は、図4(b)に示されるように、矩形状の主電極部25aと、第1の主面13に端部が露出するように主電極部25aから伸びる引き出し部25bと、を有している。本実施形態では、主電極部25aは、バリスタ層12の積層方向と第1及び第2の主面13,15の対向方向とに直交する方向を長辺方向とした長方形状を呈している。主電極部25aと引き出し部25bとは、一体に形成されている。引き出し部25bは、主電極部25aの第1の主面13側の長辺における略中央部分から、第1の主面13に向けて伸びている。
各第2及び第4の内部電極23,27は、図4(c)に示されるように、矩形状の主電極部23a,27aと、第1の主面13に端部が露出するように主電極部23a,27aから伸びる引き出し部23b,27bと、を有している。本実施形態では、主電極部23a,27aは、バリスタ層12の積層方向と第1及び第2の主面13,15の対向方向とに直交する方向を長辺方向とした長方形状を呈している。主電極部23a,27aと引き出し部23b,27bとは、一体に形成されている。引き出し部23b,27bは、主電極部23a,27aの第1の主面13側の長辺における当該主電極部23a,27aの他方の端部寄りの部分から、第1の主面13に向けて伸びている。
第1及び第3の内部接続導体31,33は、図4(d)に示されるように、矩形形状を呈しており、一方の端部が第1の主面13に露出すると共に他方の端部が第2の主面15に露出するように第1及び第2の主面13,15の対向方向に伸びている。第2及び第4の内部接続導体32,34は、図4(e)に示されるように、矩形形状を呈しており、一方の端部が第1の主面13に露出すると共に他方の端部が第2の主面15に露出するように第1及び第2の主面13,15の対向方向に伸びている。
第1の内部電極21と第2の内部電極23とは、バリスタ層12の積層方向に交互に配置されており、主電極部21a,23aが互いに対向した状態となっている。第1の内部電極21と第2の内部電極23との間には、少なくとも一層のバリスタ層12が介在している。バリスタ素体11における、バリスタ層12の主電極部21a,23aの間に位置する部分が電圧非直線特性を発現するので、当該部分と第1の内部電極21と第2の内部電極23とで一つのバリスタ成分が構成される。
第3の内部電極25と第4の内部電極27とは、バリスタ層12の積層方向に交互に配置されており、主電極部25a,27aが互いに対向した状態となっている。第3の内部電極25と第4の内部電極27との間には、少なくとも一層のバリスタ層12が介在している。バリスタ素体11における、バリスタ層12の主電極部25a,27aの間に位置する部分が電圧非直線特性を発現するので、当該部分と第3の内部電極25と第4の内部電極27とで一つのバリスタ成分が構成される。
第1〜第4の内部電極21〜27の積層数は、本実施形態では、例えばそれぞれ5層ずつに設定されている。第1〜第4の内部接続導体31〜34の積層数は、本実施形態では、例えばそれぞれ1層ずつに設定されている。
第1の外部接続導体41は、バリスタ素体11の第1の主面13に配置されており、矩形形状を呈している。本実施形態では、第1の外部接続導体41は、バリスタ層12の積層方向に平行な方向を長辺方向とした長方形状を呈している。第1の外部接続導体41は、各引き出し部21b及び第1の内部接続導体31の第1の主面13に露出した部分をすべて覆うように、バリスタ層12の積層方向に平行な方向に伸びて形成されている。第1の外部接続導体41は、各引き出し部21b及び第1の内部接続導体31に物理的且つ電気的に接続されている。これにより、すべての第1の内部電極21及び第1の内部接続導体31は、第1の外部接続導体41に物理的且つ電気的に接続されることとなる。第1の外部接続導体41が第1の主面13における各引き出し部21b及び第1の内部接続導体31が露出する領域13aをすべて覆うように、当該領域13aの縁と第1の外部接続導体41の縁との間に所定の間隔(マージン)が設定されている。
第3の外部接続導体43は、バリスタ素体11の第1の主面13に配置されている。第3の外部接続導体43は、略T字形状を呈しており、バリスタ層12の積層方向に平行な方向に伸びる第1の部分43aと、バリスタ層12の積層方向と第1及び第2の主面13,15の対向方向とに直交する方向に伸びる第2の部分43bと、を有している。第1の部分43aは、各引き出し部25bの第1の主面13に露出した部分をすべて覆うように形成されている。第2の部分43bは、第3の内部接続導体33の第1の主面13に露出した部分をすべて覆うように形成されている。第3の外部接続導体43は、各引き出し部25b及び第3の内部接続導体33に物理的且つ電気的に接続されている。これにより、すべての第3の内部電極25及び第3の内部接続導体33は、第3の外部接続導体43に物理的且つ電気的に接続されることとなる。第1の部分43aが第1の主面13における各引き出し部25bが露出する領域13cをすべて覆うように、当該領域13cの縁と第1の部分43aの縁との間に所定の間隔(マージン)が設定されている。
第1の外部接続導体41と、第3の外部接続導体43の第1の部分43aの部分は、引き出し部21b,23bの位置に対応して、バリスタ層12の積層方向と第1及び第2の主面13,15の対向方向とに直交する方向にずれて位置している。これにより、第1の外部接続導体41及び第3の外部接続導体43の第1の部分43aのバリスタ層12の積層方向での長さを長く設定した場合でも、第1の外部接続導体41と第3の外部接続導体43とが接触するようなことなく、第1の外部接続導体41と第3の外部接続導体43との電気的絶縁性を確保することができる。
第2の外部接続導体42は、バリスタ素体11の第1の主面13に配置されている。第2の外部接続導体42は、各引き出し部23b及び第2の内部接続導体32の第1の主面13に露出した部分をすべて覆うように、バリスタ層12の積層方向に平行な方向に伸びて形成されている。第2の外部接続導体42は、各引き出し部23b及び第2の内部接続導体32に物理的且つ電気的に接続されている。これにより、すべての第2の内部電極23及び第2の内部接続導体32は、第2の外部接続導体42に物理的且つ電気的に接続されることとなる。
第4の外部接続導体44は、バリスタ素体11の第1の主面13に配置されている。第4の外部接続導体44は、各引き出し部27b及び第4の内部接続導体34の第1の主面13に露出した部分をすべて覆うように、バリスタ層12の積層方向に平行な方向に伸びて形成されている。第4の外部接続導体44は、各引き出し部27b及び第4の内部接続導体34に物理的且つ電気的に接続されている。これにより、すべての第4の内部電極27及び第4の内部接続導体34は、第4の外部接続導体44に物理的且つ電気的に接続されることとなる。
本実施形態では、第2の外部接続導体42と第4の外部接続導体44とは一体的に形成されており、バリスタ層12の積層方向に平行な方向を長辺方向とした長方形状を呈している。第2及び第4の外部接続導体42,44が第1の主面13における各引き出し部23b,27b並びに第2及び第4の内部接続導体32,34が露出する領域13bをすべて覆うように、当該領域13bの縁と第2及び第4の外部接続導体42,44の縁との間に所定の間隔(マージン)が設定されている。
第1〜第4の外部接続導体41,44は、Pd及びAgを含んでいる。第1〜第4の外部接続導体41,44は、後述するように導電性ペーストが焼き付けられることにより形成されている。導電性ペーストには、Ag−Pd合金粉末を主成分とする金属粉末に、ガラスフリット、有機バインダ及び有機溶剤を混合したものが用いられている。第1〜第4の外部接続導体41,44は、Pdのみを主成分としてもよい。
第1〜第4の端子電極51〜54は、図2にも示されるように、バリスタ素体11の第2の主面15側に、2行×2列のマトリクス状に配置されている。
第1の端子電極51は、矩形形状を呈しており、第1の内部接続導体31の第2の主面15に露出した部分をすべて覆うように形成されている。第1の端子電極51は、第1の内部接続導体31に物理的且つ電気的に接続されている。これにより、すべての第1の内部電極21は、第1の外部接続導体41及び第1の内部接続導体31を通して、第1の端子電極51に電気的に接続されることとなる。
第2の端子電極52は、矩形形状を呈しており、第2の内部接続導体32の第2の主面15に露出した部分をすべて覆うように形成されている。第2の端子電極52は、第2の内部接続導体32に物理的且つ電気的に接続されている。これにより、すべての第2の内部電極23は、第2の外部接続導体42及び第2の内部接続導体32を通して、第2の端子電極52に電気的に接続されることとなる。
第3の端子電極53は、矩形形状を呈しており、第3の内部接続導体33の第2の主面15に露出した部分をすべて覆うように形成されている。第3の端子電極53は、第3の内部接続導体33に物理的且つ電気的に接続されている。これにより、すべての第3の内部電極25は、第3の外部接続導体43及び第3の内部接続導体33を通して、第3の端子電極53に電気的に接続されることとなる。
第4の端子電極54は、矩形形状を呈しており、第4の内部接続導体34の第2の主面15に露出した部分をすべて覆うように形成されている。第4の端子電極54は、第4の内部接続導体34に物理的且つ電気的に接続されている。これにより、すべての第4の内部電極27は、第4の外部接続導体44及び第4の内部接続導体34を通して、第4の端子電極54に電気的に接続されることとなる。本実施形態では、第2の外部接続導体42と第4の外部接続導体44とは一体的に形成されていることから、第2の内部電極25は第4の端子電極54にも電気的に接続され、第4の内部電極27は第2の端子電極52も電気的に接続される。
第1〜第4の端子電極51〜54は、第1の電極層と第2の電極層とを有している。第1の電極層は、バリスタ素体11の第2の主面15上に形成されており、金属及びガラス物質を含んでいる。第1の電極層は、金属として、Ag及びPdを含んでいる。第1の電極層は、金属粉末(Ag−Pd合金粉末)及びガラス粉末を含む導電性ペーストを焼き付けることにより形成された焼付け電極層である。第1の電極層は、Pdのみを主成分としてもよい。
第2の電極層は、第1の電極層上に形成されており、Ptを含んでいる。第2の電極層は、Pt粉末を含む導電性ペーストを焼き付けることにより形成された焼付け電極層である。第2の電極層は、ガラス物質を含んでいてもよい。第2の電極層は、導電性ペーストの焼き付け以外にも、蒸着法やめっき法によっても形成することができる。第1の電極層の厚みは、例えば1〜20μmである。第2の電極層の厚みは、第1の電極層の厚みよりも薄く、例えば0.1〜5μmである。
第1〜第4の端子電極51〜54は、上述した第1及び第2の電極層を有する2層構成に限られることなく、一層の電極層により構成してもよい。第1〜第4の端子電極51〜54は、一層の電極層により構成する場合、例えば、Pt粉末を含む導電性ペーストを焼き付けることにより形成された焼付け電極層として構成することができる。
図5〜図7を参照して、バリスタ層12の積層方向と第1及び第2の主面13,15の対向方向とに直交する方向から見たときの、第1〜第4の外部接続導体41〜44と第1〜第4の端子電極51〜54との長さの関係を説明する。バリスタ層12の積層方向での第1の外部接続導体41の長さLC1は、図5に示されるように、バリスタ層12の積層方向での第1の端子電極51の長さLT1よりも長く設定されている。バリスタ層12の積層方向での第3の外部接続導体43の長さLC3は、図5及び図6に示されるように、バリスタ層12の積層方向での第3の端子電極53の長さLT3よりも長く設定されている。バリスタ層12の積層方向での第2の外部接続導体42の長さLC2は、図7に示されるように、バリスタ層12の積層方向での第2の端子電極52の長さLT2よりも長く設定されている。同様に、バリスタ層12の積層方向での第4の外部接続導体44の長さLC4は、バリスタ層12の積層方向での第4の端子電極54の長さLT4よりも長く設定されている。
本実施形態では、第1及び第2の内部電極21,23が配置されている領域のバリスタ層12の積層方向での長さLV1は、第1及び第2の端子電極51,52の長さLT1,LT2よりも長く設定されている。第3及び第4の内部電極25,27が配置されている領域のバリスタ層12の積層方向での長さLV2は、第3及び第4の端子電極53,54の長さLT3,LT4よりも長く設定されている。
突起状電極(いわゆる、バンプ電極)55は、Snを含むはんだからなり、各端子電極51〜54上に配置されている。突起状電極55は、各端子電極51〜54と電気的且つ物理的に接続されている。はんだは、いわゆる鉛フリーはんだであって、例えば、Sn−Ag−Cu系のはんだや、Sn−Zn系のはんだ等である。突起状電極55は、印刷法により形成することができる。突起状電極55は、印刷法以外にも、ディスペンス法、ボール搭載法、蒸着法、又はめっき法等によっても形成することができる。
本実施形態の積層チップバリスタ1は、上述したように、2つのバリスタ成分を有するアレイ状の積層チップバリスタである。
続いて、積層チップバリスタ1の製造方法について説明する。
まず、バリスタ層12を構成する主成分であるZnOと、副成分であるPr、Caと、その他の副成分であるCo、Cr,Si,K、Alとを所定の割合で混合し、バリスタ材料を調整する。調整後、バリスタ材料に、有機バインダ、有機溶剤、有機可塑剤等を加え、ボールミル等を用いて20時間程度の混合・粉砕を行ことにより、スラリーを得る。
次に、例えばドクターブレード法を用いることにより、例えばポリエチレンテレフタラートからなるフィルム(図示しない)上にスラリーを塗布し、これを乾燥して厚さ30μm程度の膜を形成する。こうして得られた膜をフィルムから剥離することで、グリーンシートを得る。
次に、グリーンシートに第1の内部電極21に対応する電極部分を複数形成し、異なるグリーンシートに第2の内部電極23に対応する電極部分を複数形成し、異なるグリーンシートに第3の内部電極25に対応する電極部分を複数形成し、異なるグリーンシートに第4の内部電極27に対応する電極部分を複数形成する。また、異なるグリーンシートに第1及び第2の内部接続導体31,32に対応する電極部分を複数形成し、異なるグリーンシートに第3及び第4の内部接続導体33,34に対応する電極部分を複数形成する。各電極部分は、Pdのみを主成分とする金属粉末、有機バインダ、有機溶剤等を混合した導電性ペーストを、例えばスクリーン印刷によってグリーンシート上に印刷し、これを乾燥させることによって形成する。
次に、電極部分が形成されたグリーンシートと、電極部分が形成されていないグリーンシートとを所定の順序で重ねてシート積層体を形成する。そして、シート積層体をチップ単位に切断することにより、分割された複数のグリーン体を得る。
次に、例えば180℃〜400℃の温度で0.5時間〜24時間程度グリーン体を加熱処理し、脱バインダを行う。さらに、例えば850℃〜1400℃の温度で0.5時間〜8時間程度グリーン体を焼成する。この焼成により、グリーンシートがバリスタ層12となり、電極部分が対応するそれぞれ内部電極21〜27又は内部接続導体31〜34となり、バリスタ素体11を得る。
バリスタ素体11が完成した後、次に、バリスタ素体11の第1及び第2の主面13,15に第1〜第4の外部接続導体41〜44及び第1〜第4の端子電極51〜54をそれぞれ形成する。より具体的には、第1〜第4の外部接続導体41〜44の形成にあたり、まず、Pd及びAgを含む金属粉末(Ag−Pd合金粉末)に、ガラス粉末、有機バインダ、有機溶剤を混合した導電性ペーストを用意する。次に、用意した導電性ペーストを、例えばスクリーン印刷によってバリスタ素体11の第1の主面13に付着させ、これを乾燥させることによって、第1〜第4の外部接続導体41〜44に対応する導体部分を形成する。ガラス粉末には、B、Bi、Al,Si,Sr,Ba、Pr、Zn、Pbのうちの少なくとも一種が含まれるガラスフリットを用いることができる。
また、第1〜第4の端子電極51〜54の形成にあたり、まず、Pd及びAgを含む金属粉末(Ag−Pd合金粉末)に、ガラス粉末、有機バインダ、有機溶剤を混合した第1の導電性ペースト、並びに、Ptを含む金属粉末(Pt粉末)に、有機バインダ、有機溶剤を混合した第2の導電性ペーストを用意する。次に、用意した第1の導電性ペーストを、例えばスクリーン印刷によってバリスタ素体11の第2の主面15に付着させ、これを乾燥させることによって、第1の電極層に対応する導体部分を形成する。次に、用意した第2の導電性ペーストを、例えばスクリーン印刷によって第1の電極層上に付着させ、これを乾燥させることによって、第2の電極層に対応する導体部分を形成する。ガラス粉末には、B、Bi、Al,Si,Sr,Ba、Pr、Zn、Pbのうちの少なくとも一種が含まれるガラスフリットを用いることができる。
そして、形成した導体部分を例えば900℃で焼き付けることにより、各導体部分がそれぞれ外部接続導体41〜44及び端子電極51〜54(第1及び第2の電極層)となる。従来のように、端子電極51〜54の表面にNiやSnといったメッキ層の形成は行わず、焼き付けられた導電性ペーストの外表面は、そのまま端子電極51〜54の外表面となる。この後、公知の形成方法により、端子電極51〜54に突起状電極55をそれぞれ形成すると、上述した積層チップバリスタ1が完成する。
以上のように、本実施形態では、第1の内部電極21は、第1の端子電極51と直接接続されておらず、第1の外部接続導体41及び第1の内部接続導体31を通して第1の端子電極51に電気的に接続されている。第2の内部電極23は、第2の端子電極52と直接接続されておらず、第2の外部接続導体42及び第2の内部接続導体32を通して第2の端子電極52に電気的に接続されている。第3の内部電極25は、第3の端子電極53と直接接続されておらず、第3の外部接続導体43及び第3の内部接続導体33を通して第3の端子電極53に電気的に接続されている。第4の内部電極27は、第4の端子電極54と直接接続されておらず、第4の外部接続導体44及び第4の内部接続導体34を通して第4の端子電極54に電気的に接続されている。
このように、第1及び第2の内部電極21,23は第1及び第2の端子電極51,52に直接接続されていないことから、バリスタ素体11において第1及び第2の内部電極21,23を配置することが可能なバリスタ層12の積層方向での範囲は、第1及び第2の端子電極51,52の上記積層方向での長さLT1,LT2の範囲に制限されない。第3及び第4の内部電極25,27は第3及び第4の端子電極53,54に直接接続されていないことから、バリスタ素体11において第3及び第4の内部電極25,27を配置することが可能なバリスタ層12の積層方向での範囲は、第3及び第4の端子電極53,54の上記積層方向での長さLT3,LT4の範囲に制限されない。すなわち、第1〜第4の端子電極51〜54の上記積層方向での長さLT1〜LT4の範囲を超えて、第1〜第4の内部電極21〜27を配置することも可能となり、第1〜第4の内部電極21〜27の積層数の設計自由度が高まる。第1〜第4の内部電極21〜27の積層数を多くすることにより、積層チップバリスタ1が有することとなる静電容量を高い値に設定することができる。
本実施形態では、各内部接続導体31〜34の数が各内部電極21〜27の数より少なく設定されている。各内部接続導体31〜34の端部が第2の主面15から突出して伸びる「突き出し」が生じたとしても、各内部接続導体31〜34の数が少ないので、従来のチップ型電子部品に比して、突き出しの影響が極めて低い。また、従来のチップ型電子部品に比して各内部接続導体31〜34の数が少ない分、第1〜第4の端子電極51〜54とバリスタ素体11との接触面積が大きくなる。これらの結果、第1〜第4の端子電極51〜54とバリスタ素体11との接合強度が向上する。
第1の主面13側では、各内部電極21〜27及び各内部接続導体31〜34の突き出しが生じる可能性はある。しかしながら、各内部電極21〜27及び各内部接続導体31〜34の突き出しが生じた場合でも、外部からの衝撃が第1〜第4の外部接続導体41〜44に直接加わる可能性は低く、第1〜第4の外部接続導体41〜44が剥離するといった問題が生じる可能性は極めて低い。
第1〜第4の外部接続導体41〜44は、第1〜第4の端子電極51〜54に比べて、剥離といった機械的強度の観点での要求が比較的高くなく、むしろ、各内部電極21〜27及び各内部接続導体31〜34との電気的な接続を確実なものとするという観点での要求が高い。このため、本実施形態では、第1〜第4の外部接続導体41〜44は、各内部電極21〜27及び各内部接続導体31〜34との電気的な接続を確実なものとするという観点を優先させて、構成材料を選択することが可能である。
本実施形態では、第1〜第4の外部接続導体41〜44が第1の主面13に配置され、第1〜第4の端子電極51〜54が第2の主面15に配置されている。このため、第1及び第3の外部接続導体41,43と第2及び第4の端子電極52,54との電気的絶縁、及び、第2及び第4の外部接続導体42,44と第1及び第3の端子電極51,53との電気的絶縁を、簡易な構成により確実に実現することができる。また、積層チップバリスタ1の実装性及び小型化を阻害することもない。
本実施形態では、バリスタ層12の積層方向での第1〜第4の外部接続導体41〜44の長さLC1〜LC4は、バリスタ層12の積層方向での第1〜第4の端子電極51〜54の長さLT1〜LT4よりも長く設定されているので、第1〜第4の内部電極21〜27の積層数を増やすことができる。また、第1〜第4の外部接続導体41〜44の上記積層方向での長さLC1〜LC4が比較的長くなることから、第1〜第4の外部接続導体41〜44とバリスタ素体11との接触面積が大きくなり、第1〜第4の外部接続導体41〜44とバリスタ素体11との接合強度が向上する。
本実施形態では、第2の外部接続導体42と第4の外部接続導体44とが一体的に形成されているので、第2及び第4の外部接続導体42,44の形成を容易に行なうことができる。
次に、図8〜図12を参照して、本実施形態の変形例を説明する。図8及び図9は、本実施形態に係る積層チップバリスタの構成を示す斜視図である。図10〜図12は、本実施形態に係る積層チップバリスタの断面構成を説明するための図である。
変形例に係る積層チップバリスタ3は、4つのバリスタ成分を有するアレイ状の積層チップバリスタである点で、上述した積層チップバリスタ1と相違する。変形例に係る積層チップバリスタ3においても、第1〜第4の内部電極21〜27の積層数の設計自由度が高まると共に、第1〜第4の端子電極51〜54とバリスタ素体11との接合強度が向上する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
本実施形態及び変形例では、本発明をアレイ状の積層チップバリスタに適用した例を開示したが、これに限られることなく、本発明は、一つのバリスタ成分のみを有する積層チップバリスタに適用することができる。また、本発明は、積層チップバリスタに限られることなく、積層チップコンデンサや、バリスタ又はコンデンサを含む積層型の複合電子部品等に適用することもできる。
第1〜第4の内部電極21〜27の積層数、第1〜第4の内部接続導体41〜44の数等は、上述した本実施形態及び変形例に開示された数(積層数)に限られない。
上述した本実施形態及び変形例では、第1及び第2の内部接続導体31,32は同層に位置しているが、もちろん、異なる層に位置していてもよい。また、第3及び第4の内部接続導体33,34も同層に位置している必要はなく、異なる層に位置していてもよい。
第2の外部接続導体42と第4の外部接続導体44とは、別体に形成されていてもよい。すなわち、第2の外部接続導体42と第4の外部接続導体44とは、バリスタ層12の積層方向に平行な方向に所定の間隔を有して位置していてもよい。
第1〜第4の外部接続導体31〜34は、必ずしも第1の主面13上に位置していなくてもよい。例えば、第1〜第4の外部接続導体31〜34は、第1及び第2の主面13,15を連結するように伸びている側面に位置していてもよい。この場合、第1〜第4の外部接続導体31〜34は、すべて同じ側面に位置していなくてもよい。例えば、第1及び第3の外部接続導体31,33は、バリスタ層12の積層方向と第1及び第2の主面13,15の対向方向とに直交する方向に対向する一対の側面のうちの一方の側面に位置し、第2及び第4の外部接続導体32,34は、上記一対の側面のうちの他方の側面に位置していてもよい。
積層チップバリスタや積層チップコンデンサ等においては、一般に、内部電極の積層数は所望の静電容量に応じて設定される。したがって、第1及び第2の内部電極21,23が配置されている領域のバリスタ層12の積層方向での長さLV1が第1及び第2の端子電極51,52の長さLT1,LT2よりも長く設定され、第3及び第4の内部電極25,27が配置されている領域のバリスタ層12の積層方向での長さLV2が第3及び第4の端子電極53,54の長さLT3,LT4よりも長く設定されているが、これに限られない。内部電極の積層数が少なくなることにより、第1及び第2の内部電極21,23が配置されている領域のバリスタ層12の積層方向での長さLV1が第1及び第2の端子電極51,52の長さLT1,LT2と同じ又は短く設定され、第3及び第4の内部電極25,27が配置されている領域のバリスタ層12の積層方向での長さLV2が第3及び第4の端子電極53,54の長さLT3,LT4と同じ又は短く設定されていてもよい。
本実施形態に係る積層チップバリスタの構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る積層チップバリスタの構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る積層チップバリスタに含まれるバリスタ素体の分解斜視図である。 第1及び第2の内部電極並びに第1及び第2の内部接続導体の構成を示す図である。 本実施形態に係る積層チップバリスタの断面構成を説明するための図である。 本実施形態に係る積層チップバリスタの断面構成を説明するための図である。 本実施形態に係る積層チップバリスタの断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層チップバリスタの構成を示す斜視図である。 本実施形態の変形例に係る積層チップバリスタの構成を示す斜視図である。 本実施形態の変形例に係る積層チップバリスタの断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層チップバリスタの断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層チップバリスタの断面構成を説明するための図である。
符号の説明
1,3…積層チップバリスタ、11…バリスタ素体、12…バリスタ層、13…第1の主面、15…第2の主面、21…第1の内部電極、23…第2の内部電極、25…第3の内部電極、27…第4の内部電極、31…第1の内部接続導体、32…第2の内部接続導体、33…第3の内部接続導体、34…第4の内部接続導体、41…第1の外部接続導体、42…第2の外部接続導体、43…第3の外部接続導体、44…第4の外部接続導体、51…第1の端子電極、52…第2の端子電極、53…第3の端子電極、54…第4の端子電極、55…突起状電極。

Claims (6)

  1. 複数のセラミック層が積層されたセラミック素体と、
    少なくともその一部同士が互いに対向するように前記セラミック素体内に配置された複数の第1及び第2の内部電極と、
    前記セラミック素体の外表面に配置され、前記複数の第1の内部電極が接続される第1の外部接続導体と、
    前記セラミック素体の外表面に配置され、前記複数の第2の内部電極が接続される第2の外部接続導体と、
    前記セラミック素体の外表面に配置された第1及び第2の端子電極と、
    前記セラミック素体内に配置され、前記第1の外部接続導体と前記第1の端子電極とを接続する第1の内部接続導体と、
    前記セラミック素体内に配置され、前記第2の外部接続導体と前記第2の端子電極とを接続する第2の内部接続導体と、を備えており、
    前記第1の内部接続導体の数は、前記第1の内部電極の数より少なく設定され、
    前記第2の内部接続導体の数は、前記第2の内部電極の数より少なく設定されていることを特徴とするチップ型電子部品。
  2. 前記セラミック素体は、前記外表面として互いに対向する第1及び第2の主面を有しており、
    前記第1及び第2の外部接続導体は前記第1の主面に配置され、前記第1及び第2の端子電極は前記第2の主面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のチップ型電子部品。
  3. 前記第1及び第2の主面は、前記複数のセラミック層の積層方向に平行であることを特徴とする請求項2に記載のチップ型電子部品。
  4. 前記複数のセラミック層の積層方向での前記第1の外部接続導体の長さは、前記複数のセラミック層の積層方向での前記第1の端子電極の長さよりも長く設定され、
    前記複数のセラミック層の積層方向での前記第2の外部接続導体の長さは、前記複数のセラミック層の積層方向での前記第2の端子電極の長さよりも長く設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のチップ型電子部品。
  5. 少なくともその一部同士が互いに対向するように前記セラミック素体内に交互に配置された複数の第3及び第4の内部電極と、
    前記セラミック素体の外表面に配置され、前記複数の第3の内部電極が接続される第3の外部接続導体と、
    前記セラミック素体の外表面に配置され、前記複数の第4の内部電極が接続される第4の外部接続導体と、
    前記セラミック素体の外表面に配置された第3及び第4の端子電極と、
    前記セラミック素体内に配置され、前記第3の外部接続導体と前記第3の端子電極とを接続する第3の内部接続導体と、
    前記セラミック素体内に配置され、前記第4の外部接続導体と前記第4の端子電極とを接続する第4の内部接続導体と、を更に備え、
    前記第2の外部接続導体と前記第4の外部接続導体とが一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のチップ型電子部品。
  6. 前記複数のセラミック層の積層方向での前記第3の外部接続導体の長さは、前記複数のセラミック層の積層方向での前記第3の端子電極の長さよりも長く設定され、
    前記複数のセラミック層の積層方向での前記第4の外部接続導体の長さは、前記複数のセラミック層の積層方向での前記第4の端子電極の長さよりも長く設定されていることを特徴とする請求項5に記載のチップ型電子部品。
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