JPH0521429U - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ

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JPH0521429U
JPH0521429U JP6898691U JP6898691U JPH0521429U JP H0521429 U JPH0521429 U JP H0521429U JP 6898691 U JP6898691 U JP 6898691U JP 6898691 U JP6898691 U JP 6898691U JP H0521429 U JPH0521429 U JP H0521429U
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capacitor
distance
multilayer capacitor
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multilayer
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JP6898691U
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Inventor
誉一 黒田
Original Assignee
株式会社村田製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一素子で広帯域に渡ってデカップリング効
果を得ることができ、部品コスト及び実装コスト並びに
実装面積を低減することができる積層コンデンサを得
る。 【構成】 焼結体12内に高容量の第1のコンデンサ部
1 と低容量の第2のコンデンサ部C2 とを距離dを隔
てて形成し、距離dが複数の内部電極13間の距離及び
複数の内部電極14間の距離よりも大きくされている、
積層コンデンサ11。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、単一の誘電体セラミックスよりなる焼結体内に複数のコンデンサ部 が構成された積層コンデンサに関し、例えば低周波数域から高周波数域までの広 帯域に渡りデカップリング効果を得るのに適した積層コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
無線通信機等の分野において、10MHz近辺の低周波数域から500MHz 近辺の高周波数域までの広帯域に渡り発振現象を防止することが求められている 。このような発振現象を防止するために、デカップリング素子としてコンデンサ が従来より用いられている。 すなわち、図2に示すように、電源−アース間に、容量の異なるコンデンサC 1 及びC2 を接続することにより、広い周波数範囲でデカップリング効果を得、 それによって所望でない発振現象を広帯域に渡り防止している。図2の回路構成 では、大容量のコンデンサC1 が低周波数域でのデカップリング効果を得るため に挿入されており、低容量のコンデンサC2 が、高周波数域におけるデカップリ ング効果を得るために挿入されている。すなわち、2個のコンデンサC1 及びC 2 を役割分担させることにより、広帯域に渡りデカップリング効果を得ることが 可能とされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した回路構成では、2個のコンデンサC1 ,C2 を必要と し、かつ回路基板上に2個のコンデンサ素子を実装していたため、部品コスト及 び実装コストが高く付くという問題があった。のみならず、2個のコンデンサを 回路基板上に実装していたため、実装面積が比較的大きくなり、回路の小型化の 妨げとなっていた。
【0004】 本考案の目的は、単一の素子で広帯域に渡りデカップリング効果を得ることを 可能とする積層コンデンサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、誘電体セラミックスよりなる焼結体内に、厚み方向において所定距 離を隔てて取得容量の異なる第1,第2のコンデンサ部が構成されており、第1 ,第2のコンデンサ部が、それぞれ誘電体層を介して重なり合うように配置され た複数の内部電極を有し、かつ上記第1,第2のコンデンサ部間の距離が、各コ ンデンサ部内の内部電極間の距離よりも大きくされていることを特徴とする積層 コンデンサである。
【0006】
【作用】
本考案では、単一の焼結体内に、容量の異なる第1,第2のコンデンサ部が構 成されており、すなわち複数個のコンデンサ部が単一素子に構成されているため 、部品コスト及び実装コストが低減される。また、第1,第2のコンデンサ部が 、焼結体の厚み方向に沿って配置された構造であるため、実装面積を低減するこ とも可能となる。
【0007】
【実施例の説明】
以下、図面を参照しつつ本考案の一実施例の積層コンデンサを説明する。 図1は、本考案の一実施例の積層コンデンサを示す断面図である。積層コンデ ンサ11は、誘電体セラミックスよりなる焼結体12内に、第1のコンデンサ部 C1 及び第2のコンデンサ部C2 を距離dを隔てて配置した構造を有する。第1 のコンデンサ部C1 は、複数の内部電極13を誘電体セラミック層を介して重な り合うように配置することにより構成されており、同様に、第2のコンデンサ部 C2 についても内部電極14を誘電体セラミック層を介して重なり合うように配 置することにより構成されている。そして、複数の内部電極13は、交互に、焼 結体12の一対の端面に形成された外部電極15,16に引出されており、同様 に複数の内部電極14についても、厚み方向において交互に外部電極15,16 に引出されている。
【0008】 本実施例では、複数の内部電極13間の誘電体セラミック層の厚みと、複数の 内部電極14間の誘電体セラミック層の厚みは等しくされている。もっとも、コ ンデンサ部C1 における内部電極13の積層数は、第2のコンデンサ部C2 にお ける内部電極14の積層数よりも大きくされており、それによって第1のコンデ ンサ部C1 の容量が、第2のコンデンサ部C2 における容量よりも大きくされて いる。 また、第1のコンデンサ部C1 と第2のコンデンサ部C2 との間の距離dは、 上述した複数の内部電極13間の誘電体セラミック層の厚み及び複数の内部電極 14間の誘電体セラミック層の厚みよりも大きくされている。 本実施例の積層コンデンサ11の等価回路を図3に示す。図3から明らかなよ うに、外部電極15,16間に、相対的に高容量の第1のコンデンサ部C1 と低 容量の第2のコンデンサ部C2 とが並列に接続されている。
【0009】 また、積層コンデンサ11では、第1のコンデンサ部により取得される容量C 1 に直列にインダクタンスLが形成されている。従って、積層コンデンサ11の インピーダンス特性は、容量C1 、C2 及びインダクタンスLの大きさを調整す ることにより調整され得る。すなわち、図4に示すように、単一の焼結体内に単 一のコンデンサ部が構成された積層コンデンサのインピーダンス−周波数特性( 破線P)に対し、本実施例の積層コンデンサでは、共振点Q1 ,Q2 を有する実 線Qで示すインピーダンス−周波数特性が得られる。従って、上記容量C1 及び C2 並びにインダクタンスLを調整することにより、すなわち共振点Q1 ,Q2 の位置を調整することにより、広帯域のデカップリング素子を実現し得ることが できる。 なお、第1,第2のコンデンサ部の容量差は他の方法によっても実現でき、例 えば、第1,第2のコンデンサ部C1 ,C2 における内部電極間の距離を変化さ せることによっても果たすことができる。
【0010】 また、図5に示す構造のように、一方のコンデンサ部C2 を、2個の取得容量 部17a,17bが非接続型内部電極18により直列に接続された構造とするこ とにより、第2のコンデンサ部C2 をより低容量化することができる。 さらに、図6に示した積層コンデンサのように、第1のコンデンサ部C1 の上 下に第2のコンデンサ部C2 ,C2 を配置して、積層コンデンサの上下の方向性 を無くしてもよい。 他方、インダクタンスLの値については、図1及び図5に示した距離dを変化 させることによって調整することができる。例えば、距離dを大きくすることに より、外部電極15,16の実効長さが長くなってインダクタンスLの値を大き くすることができ、距離dを小さくすることにより、インダクタンスLの値を小 さくすることができる。さらに、より大きなインダクタンスLを得るには、図7 に平面断面図で示すように、部分的に細い幅の蛇行部21を有する内部電極22 を形成すればよい。すなわち、蛇行部21によりインダクタンス分が発生される ため、より大きなインダクタンスLを実現することができる。
【0011】 次に、具体的な実験結果につき説明する。 図1に示した積層コンデンサ11として、2.0mm×1.25mm×厚み1 .25mmの焼結体12内に、d=500μmを隔てて、第1のコンデンサ部C 1 及び第2のコンデンサ部C2 を形成した。なお、第1のコンデンサ部C1 及び 第2のコンデンサ部C2 をそれぞれ構成する、内部電極13間の誘電体セラミッ ク層の厚み及び内部電極14間の誘電体セラミック層の厚みは、24μmとし、 第1のコンデンサ部C1 の容量を10000pF、第2のコンデンサ部の容量を 47pFとした。上記の条件で作製された積層コンデンサのインピーダンス−周 波数特性を図8に示す。
【0012】 比較のために、上記と同一寸法の焼結体を用い、但し複数の内部電極が24μ mの厚みの誘電体セラミック層を介して積層された容量10000pFの積層コ ンデンサのインピーダンス−周波数特性を図9に示す。 図8及び図9の各インピーダンス−周波数特性の比較から明らかなように、実 施例の積層コンデンサでは、インピーダンス値が2Ω以下の範囲が、広域側で約 600MHzまで至っており、従って従来例に比べてより広帯域でデガップリン グ効果の得られることがわかる。
【0013】
【考案の効果】
本考案によれば、取得容量の異なる第1,第2のコンデンサ部が焼結体内にお いて厚み方向において所定距離を隔てて構成されており、しかも各コンデンサ部 間の距離が、各コンデンサ部内の内部電極間の距離よりも大きくされているため 、広い周波数帯域でデカップリング効果を得ることができる。よって、本考案の 積層コンデンサを、無線通信分野等においてデカップリング素子として用いれば 、広い周波数帯域に渡って発振等の所望でない現象を防止することが可能となる 。単一の素子で広帯域でのデカップリング効果を得ることができるため、部品コ スト及び実装コストを低減することができ、しかも回路基板上における実装面積 を低減することが可能となる。 また、本考案の積層コンデンサでは、第1,第2のコンデンサ部の容量及びイ ンダクタンスを適当に調整することができるため、これらの値を選択することに より、所望の周波数領域で最適なデカップリング効果の得られる積層コンデンサ を提供することも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の積層コンデンサを示す断面
図。
【図2】広帯域に渡りデカップリング効果を得るために
用いられていた従来の回路を説明するための回路図。
【図3】図1に示した実施例の積層コンデンサの等価回
路を示す図。
【図4】従来例及び図1に示した積層コンデンサのイン
ピーダンス−周波数特性を説明するための図。
【図5】本考案の積層コンデンサの変形例を示す断面
図。
【図6】本考案の積層コンデンサのさらに他の変形例を
説明するための断面図。
【図7】内部電極の形状を変更した変形例を説明するた
めの平面断面図。
【図8】実施例の積層コンデンサのインピーダンス−周
波数特性を示す図。
【図9】従来例の積層コンデンサのインピーダンス−周
波数特性を示す図。
【符号の説明】
11…積層コンデンサ 12…焼結体 13…内部電極 14…内部電極 C1 …第1のコンデンサ部 C2 …第2のコンデンサ部 d…第1,第2のコンデンサ部間の距離

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体セラミックスよりなる焼結体内
    に、厚み方向において所定距離を隔てて取得容量の異な
    る第1,第2のコンデンサ部が構成されており、 第1,第2のコンデンサ部が、それぞれ、誘電体層を介
    して重なり合うように配置された複数の内部電極を有
    し、かつ前記第1,第2のコンデンサ部の間の距離が、
    各コンデンサ部内の内部電極間の距離よりも大きくされ
    ていることを特徴とする、積層コンデンサ。
JP6898691U 1991-08-29 1991-08-29 積層コンデンサ Pending JPH0521429U (ja)

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