JPH0715206Y2 - 誘電体フィルタ - Google Patents
誘電体フィルタInfo
- Publication number
- JPH0715206Y2 JPH0715206Y2 JP1988141647U JP14164788U JPH0715206Y2 JP H0715206 Y2 JPH0715206 Y2 JP H0715206Y2 JP 1988141647 U JP1988141647 U JP 1988141647U JP 14164788 U JP14164788 U JP 14164788U JP H0715206 Y2 JPH0715206 Y2 JP H0715206Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resonance
- dielectric
- hole
- conductor film
- capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば自動車電話、パーソナル無線、コード
レス電話等に使用するための誘電体フィルタに関する。
レス電話等に使用するための誘電体フィルタに関する。
[従来の技術] 誘電体ブロックの一方の端面から他方の端面に至る共振
用貫通孔を設け、この共振用貫通孔の壁面に内導体膜を
設けると共に外周面に外導体膜を設け、更に外導体膜と
内導体膜とを端面導体膜で接続して1/4波長の分布定数
型誘電体共振器を構成することは公知である。また、端
面導体膜を省いて1/2波長の分布定数型誘電体共振器を
構成することも公知である。
用貫通孔を設け、この共振用貫通孔の壁面に内導体膜を
設けると共に外周面に外導体膜を設け、更に外導体膜と
内導体膜とを端面導体膜で接続して1/4波長の分布定数
型誘電体共振器を構成することは公知である。また、端
面導体膜を省いて1/2波長の分布定数型誘電体共振器を
構成することも公知である。
[考案が解決しようとする課題] ところで、従来の誘電体共振器の誘電体ブロックの一方
の端面から他方の端面までの高さLは次式により決定さ
れる。
の端面から他方の端面までの高さLは次式により決定さ
れる。
L≒C/(fo×▲√▼)/4 ここで、Cは光速、foは共振周波数、εrは誘電体ブロ
ックの誘電率である。
ックの誘電率である。
誘電体共振器を回路基板に実装したときに誘電体共振器
が基板面から大幅に突出しないようにするためには、誘
電体ブロックの高さLを小さくすることが必要である。
上式から明らかなように誘電率εrを大きくすれば、高
さLを低くすることができるが、誘電率を大幅に増大さ
せると、温度特性が悪くなり、かつ損失が大きくなる。
が基板面から大幅に突出しないようにするためには、誘
電体ブロックの高さLを小さくすることが必要である。
上式から明らかなように誘電率εrを大きくすれば、高
さLを低くすることができるが、誘電率を大幅に増大さ
せると、温度特性が悪くなり、かつ損失が大きくなる。
そこで、本考案の目的は、特性の劣化を伴わずに高さを
低くすることが可能な誘電体フィルタを提供することに
ある。
低くすることが可能な誘電体フィルタを提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案は、誘電体共振器とコ
ンデンサとの組み合わせから成り、前記誘電体共振器
は、一方の端面と他方の端面と外周面とを有し且つ前記
一方の端面から前記他方の端面に至るように形成された
少なくとも1つの共振用貫通孔を有している誘電体ブロ
ックと、前記共振用貫通孔の壁面に設けられた内導体膜
と、前記誘電体ブロックの外周面に設けられた外導体膜
とを備えており、前記共振用貫通孔はこの共振用貫通孔
の延びる方向に波の山と谷が交互に生じる波形凹凸面を
有しており、前記内導体膜は前記波形凹凸面上に形成さ
れており、前記コンデンサは板状誘電体とこの誘電体の
一対の主面に形成された一対の電極とから成り、前記コ
ンデンサは前記一対の電極の一方から他方の方向が前記
共振用貫通孔の延びる方向に一致する方向性を有して前
記誘電体ブロックの前記一方の端面上に配置されてお
り、前記コンデンサの前記一対の電極の一方が前記内導
体膜に接続されていることを特徴とする誘電体フィルタ
に係わるものである。
ンデンサとの組み合わせから成り、前記誘電体共振器
は、一方の端面と他方の端面と外周面とを有し且つ前記
一方の端面から前記他方の端面に至るように形成された
少なくとも1つの共振用貫通孔を有している誘電体ブロ
ックと、前記共振用貫通孔の壁面に設けられた内導体膜
と、前記誘電体ブロックの外周面に設けられた外導体膜
とを備えており、前記共振用貫通孔はこの共振用貫通孔
の延びる方向に波の山と谷が交互に生じる波形凹凸面を
有しており、前記内導体膜は前記波形凹凸面上に形成さ
れており、前記コンデンサは板状誘電体とこの誘電体の
一対の主面に形成された一対の電極とから成り、前記コ
ンデンサは前記一対の電極の一方から他方の方向が前記
共振用貫通孔の延びる方向に一致する方向性を有して前
記誘電体ブロックの前記一方の端面上に配置されてお
り、前記コンデンサの前記一対の電極の一方が前記内導
体膜に接続されていることを特徴とする誘電体フィルタ
に係わるものである。
[作用] 本考案によれば、共振用貫通孔の壁面が波形の凹凸面に
なっているために共振用貫通孔の有効長lが誘電体ブロ
ックの高さL以上となる。従って、従来と同一の共振周
波数を得る場合には誘電体ブロックの高さを低くするこ
とができる。
なっているために共振用貫通孔の有効長lが誘電体ブロ
ックの高さL以上となる。従って、従来と同一の共振周
波数を得る場合には誘電体ブロックの高さを低くするこ
とができる。
[実施例] 次に第1図〜第4図を参照して本考案の実施例に係わる
1/4波長分布定数型誘電体共振器を含む誘電体フィルタ
を説明する。
1/4波長分布定数型誘電体共振器を含む誘電体フィルタ
を説明する。
この誘電体フィルタは、チタン酸バリウム系磁器から成
る角柱状誘電体ブロック1を備えている。誘電体ブロッ
ク1には、この一方の端面2から他方の端面3に至る2
個の共振用貫通孔4と1個の結合用貫通孔5とが設けら
れている。各共振用貫通孔4は共振用貫通孔4の軸方向
に波状の壁面6を有している。即ち、共振用貫通孔4が
延びる方向の波の山と谷とが交互に生じるような波形凹
凸面から成る壁面6が設けられている。
る角柱状誘電体ブロック1を備えている。誘電体ブロッ
ク1には、この一方の端面2から他方の端面3に至る2
個の共振用貫通孔4と1個の結合用貫通孔5とが設けら
れている。各共振用貫通孔4は共振用貫通孔4の軸方向
に波状の壁面6を有している。即ち、共振用貫通孔4が
延びる方向の波の山と谷とが交互に生じるような波形凹
凸面から成る壁面6が設けられている。
各共振用貫通孔4の波形壁面6には内導体膜7がそれぞ
れ設けられ、一対の端面2、3間の外周面8即ち4側面
には外導体膜9が設けられ、他方の端面3には内導体膜
7と外導体膜9とを接続するように端面導体膜10が設け
られている。内導体膜7、外導体膜9及び端面導体膜10
は銀ペーストを塗布して焼付けたものから成る。なお、
一方の端面2は開放端面になっている。誘電体ブロック
1は金属ケース11に収納されており、外導体膜9が金属
ケース11の内壁に半田付けされている。
れ設けられ、一対の端面2、3間の外周面8即ち4側面
には外導体膜9が設けられ、他方の端面3には内導体膜
7と外導体膜9とを接続するように端面導体膜10が設け
られている。内導体膜7、外導体膜9及び端面導体膜10
は銀ペーストを塗布して焼付けたものから成る。なお、
一方の端面2は開放端面になっている。誘電体ブロック
1は金属ケース11に収納されており、外導体膜9が金属
ケース11の内壁に半田付けされている。
各共振用貫通孔4の開放端面2における入口を閉塞する
ように結合コンデンサ12が配置されている。結合コンデ
ンサ12は誘電体13と一対の電極14、15とを有し、下側の
電極15が内導体膜7に半田(図示せず)で結合されてい
る。上側の電極14は外部回路に接続される。
ように結合コンデンサ12が配置されている。結合コンデ
ンサ12は誘電体13と一対の電極14、15とを有し、下側の
電極15が内導体膜7に半田(図示せず)で結合されてい
る。上側の電極14は外部回路に接続される。
第3図は第1図の誘電体フィルタの等価回路を示す。コ
ンデンサC1とインダクタンスL1とから成る第1の共振回
路は一対の共振用貫通孔4の内の一方の内導体膜7と接
続される外導体膜9と端面導体膜10とに基づいて形成さ
れ、コンデンサC2とインダクタンスL2とから成る第2の
共振回路は一対の共振用貫通孔4の内の他方の内導体膜
7と接続される外導体膜9と端面導体膜10とに基づいて
形成され、2つの共振回路は誘電性インピーダンスZ1に
よって結合されている。なお、入力結合容量Caは一方の
共振用貫通孔4上のコンデンサ12に対応し、出力結合容
量Cbは他方の共振用貫通孔4上のコンデンサ12に対応し
ている。
ンデンサC1とインダクタンスL1とから成る第1の共振回
路は一対の共振用貫通孔4の内の一方の内導体膜7と接
続される外導体膜9と端面導体膜10とに基づいて形成さ
れ、コンデンサC2とインダクタンスL2とから成る第2の
共振回路は一対の共振用貫通孔4の内の他方の内導体膜
7と接続される外導体膜9と端面導体膜10とに基づいて
形成され、2つの共振回路は誘電性インピーダンスZ1に
よって結合されている。なお、入力結合容量Caは一方の
共振用貫通孔4上のコンデンサ12に対応し、出力結合容
量Cbは他方の共振用貫通孔4上のコンデンサ12に対応し
ている。
誘電体ブロック1の高さを同一とし、共振用貫通孔4の
壁面6を波形にした本考案に係わるものと、平滑面にし
た従来例に係わるものとの伝送特性を比較すると第4図
になる。第4図における特性線Aは本考案の実施例を示
し、特性線Bは従来例を示す。この比較から明らかなよ
うに、本考案に係わるものは共振周波数が従来例のもの
より低くなる。これは同一の共振周波数を得る場合に誘
電体ブロック1の高さを低くすることができることを意
味する。
壁面6を波形にした本考案に係わるものと、平滑面にし
た従来例に係わるものとの伝送特性を比較すると第4図
になる。第4図における特性線Aは本考案の実施例を示
し、特性線Bは従来例を示す。この比較から明らかなよ
うに、本考案に係わるものは共振周波数が従来例のもの
より低くなる。これは同一の共振周波数を得る場合に誘
電体ブロック1の高さを低くすることができることを意
味する。
[変形例] 本考案は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。
次の変形が可能なものである。
(1)誘電体ブロック1に3個以上の共振用貫通孔4を
設けること、又は誘電体ブロック1に1個の共振用貫通
孔を設ける場合にも本考案を適用することができる。
設けること、又は誘電体ブロック1に1個の共振用貫通
孔を設ける場合にも本考案を適用することができる。
(2)第1図及び第2図に示す誘電体フィルタを複数個
用意し、縦続接続することができる。
用意し、縦続接続することができる。
(3)結合コンデンサ12を共振用貫通孔4の中に配置し
てもよい。
てもよい。
(4)端面導体膜10を省いて1/2波長の分布定数型誘電
体共振器とする場合にも適用可能である。
体共振器とする場合にも適用可能である。
(5)誘電体ブロック1の共振用貫通孔4における壁面
6の凹凸は、螺旋状に形成することができる。また、コ
ンデンサを板状誘電体と一対の電極とで構成し、一対の
電極の一方から他方の方向が共振用貫通孔の延びる方向
と一致するようにコンデンサを誘電体ブロックの一方の
端面上に配置したので、誘電体共振器とコンデンサとの
組み合せから成る誘電体フィルタの高さを低くすること
ができる。
6の凹凸は、螺旋状に形成することができる。また、コ
ンデンサを板状誘電体と一対の電極とで構成し、一対の
電極の一方から他方の方向が共振用貫通孔の延びる方向
と一致するようにコンデンサを誘電体ブロックの一方の
端面上に配置したので、誘電体共振器とコンデンサとの
組み合せから成る誘電体フィルタの高さを低くすること
ができる。
[考案の効果] 上述のように、本考案によれば誘電体ブロック即ち誘電
体共振器の高さを低くすることができる。
体共振器の高さを低くすることができる。
第1図は本考案の実施例に係わる誘電体フィルタを第2
図のI−I線で示す断面図、 第2図は第1図の誘電体フィルタの平面図、 第3図は第1図の誘電体フィルタの等価回路図、 第4図は本考案の実施例及び従来例の誘電体フィルタの
伝送特性図である。 1……誘電体ブロック、4……共振用貫通孔、6……壁
面、7……内導体膜、9……外導体膜。
図のI−I線で示す断面図、 第2図は第1図の誘電体フィルタの平面図、 第3図は第1図の誘電体フィルタの等価回路図、 第4図は本考案の実施例及び従来例の誘電体フィルタの
伝送特性図である。 1……誘電体ブロック、4……共振用貫通孔、6……壁
面、7……内導体膜、9……外導体膜。
Claims (1)
- 【請求項1】誘電体共振器とコンデンサとの組み合せか
ら成り、 前記誘電体共振器は、一方の端面と他方の端面と外周面
とを有し且つ前記一方の端面から前記他方の端面に至る
ように形成された少なくとも1つの共振用貫通孔を有し
ている誘電体ブロックと、前記共振用貫通孔の壁面に設
けられた内導体膜と、前記誘電体ブロックの外周面に設
けられた外導体膜とを備えており、 前記共振用貫通孔はこの共振用貫通孔の延びる方向に波
の山と谷が交互に生じる波形凹凸面を有しており、 前記内導体膜は前記波形凹凸面上に形成されており、 前記コンデンサは板状誘電体とこの誘電体の一対の主面
に形成された一対の電極とから成り、 前記コンデンサは前記一対の電極の一方から他方の方向
が前記共振用貫通孔の延びる方向に一致する方向性を有
して前記誘電体ブロックの前記一方の端面上に配置され
ており、 前記コンデンサの前記一対の電極の一方が前記内導体膜
に接続されていることを特徴とする誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988141647U JPH0715206Y2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 | 誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988141647U JPH0715206Y2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 | 誘電体フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0262812U JPH0262812U (ja) | 1990-05-10 |
JPH0715206Y2 true JPH0715206Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31406898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988141647U Expired - Lifetime JPH0715206Y2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 | 誘電体フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715206Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5683107U (ja) * | 1979-11-29 | 1981-07-04 |
-
1988
- 1988-10-28 JP JP1988141647U patent/JPH0715206Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0262812U (ja) | 1990-05-10 |
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