JPH0631765Y2 - 誘電体共振器 - Google Patents

誘電体共振器

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JPH0631765Y2
JPH0631765Y2 JP1988101563U JP10156388U JPH0631765Y2 JP H0631765 Y2 JPH0631765 Y2 JP H0631765Y2 JP 1988101563 U JP1988101563 U JP 1988101563U JP 10156388 U JP10156388 U JP 10156388U JP H0631765 Y2 JPH0631765 Y2 JP H0631765Y2
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JP
Japan
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face
hole
resonator
dielectric
resonance
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JP1988101563U
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智 風間
雅夫 五十嵐
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、単一又は多段の誘電体共振器に関する。
[従来の技術] 従来の典型的な同軸分布定数型誘電体共振器は、誘電体
ブロックに貫通孔を設け、貫通孔内に導体膜を設けると
共に、誘電体ブロックの外周にも導体膜を設けることに
より構成されている。
この共振器は、貫通孔の長さが、1/4波長と等しい周
波数で、最も低い共振点を持つ。誘電体中では、波長は に短縮されるため、この共振器の共振周波数Foは、お
よそ次の式で与えられる。
但し、Cは光速、εは誘電体の比誘電率、Lは共振器
(貫通孔)の長さである。高周波用の誘電体は、温度特
性や、誘電正接との兼ね合いで、誘電率の大きなものの
作製は困難である。誘電率が大きくできない為、共振周
波数によって共振器の長さが決まってしまい、この長さ
によって共振器の小型化が制限されていた。
ところで、貫通孔の内導体膜に延長するように誘電体ブ
ロックの解放端面にも導体膜を設けることが例えば実公
昭61−43286号公報に開示されている。この構成
にすると、共振周波数が低くなり、共振器の長さを短く
することができる。
また、誘電体ブロックに2つの貫通孔を設け、これ等に
折り返しするように導体膜を設けることが例えば実開昭
62−114505号公報に開示されている。この構成
にすると、貫通孔の長さを約1/2にすることができ
る。
[考案が解決しようとする課題] しかし、前者の構造では、解放端面に導体を精度良く設
けることが困難であるため、一つずつ周波数の調整が必
要になり、コスト高になる。また、この構造で共振周波
数を下げた場合、共振器のQが低下するので、共振周波
数を2割程度しか下げることができない。
後者の構造の場合には、共振器を外部回路接続するため
の面(解放端面)に折り返しの貫通孔の内導体膜を外導
体膜に接続するための端面導体膜が存在するため、共振
器のQが悪化した。
そこで、本考案の目的は、共振器のQを悪化させないで
小型化を達成することができる誘電体共振器を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案は、一方の端面とこれ
に対向する他方の端面と側面とを有する誘電体ブロック
に少なくとも第1及び第2の共振孔が形成され、前記第
1及び第2の共振孔は前記一方の端面から前記他方の端
面に向って延びていると共に互いに並置され、前記第1
及び第2の共振孔に内導体がそれぞれ設けられ、前記誘
電体ブロックの側面に外導体が設けられ、前記第1の共
振孔の内導体は前記一方の端面において短絡導体で前記
外導体に接続され、前記第2の共振孔の内導体は前記一
方の端面側で前記外導体に接続されておらず、前記第1
及び第2の共振孔の内導体は前記他方の端面において接
続導体で互いに接続され、前記接続導体に入力結合体が
接続されていることを特徴とする誘電体共振器に係わる
ものである。
なお、本考案と実施例との対応関係を示すと、第1及び
第2の共振孔は第1及び第2の貫通孔2a、2b,内導
体は内導体膜3a、3b、外導体は外導体膜4、短絡導
体は短絡導体膜5、接続導体は接続導体膜6、入力結合
体は入力端子ピン12を有する結合コンデンサ又は入力
ピン8aである。
[考案の作用及び効果] 本考案は次の作用及び効果を有する。
(イ)第1の共振孔に基づいて一端が開放、他端が短絡
されたおよそλ/8(但し、λは完成した誘電体共振器
の共振周波数)の伝送線路が得られ、第2の共振孔に基
づいて両端が開放されたおよそλ/8の伝送線路が得ら
れ、これ等が並列接続されると、その共振周波数におい
て第1の共振孔に基づく伝送線路は誘導性を示し、第2
の共振孔に基づく伝送線路は容量性を示す。これによ
り、LC並列共振回路が形成され、共振周波数において
反共振する。従って、従来のλ/4型共振器と同一の共
振周波数を得る場合には誘電体ブロックの一方の端面か
ら他方の端面までの距離即ち高さを従来の約1/2にす
ることができる。
(ロ)入力結合を接続する誘電体ブロックの他方の端面
に短絡導体(端面導体)が設けられていないので、実開
昭62−114505号公報の短絡導体を設けるものに
比べてQが高くなる。即ち、短絡導体は接地されるの
で、これが入力結合体の近くにあるとQの低下を招く
が、本考案では他方の端面に短絡導体がないため上記の
ような問題が生じない。
[第1の実施例] 次に、第1図〜第4図を参照して本考案の第1の実施例
に係わる分布定数型誘電体共振器を説明する。
誘電体共振器を構成するためのチタン酸バリウム系磁器
から成る略直方体の誘電体ブロック1には、一方の端面
1aから他方の端面1bに至2つの貫通孔2a、2bが
設けられている。各貫通孔2a、2bには内導体膜3
a、3bが設けられている。誘電体ブロック1の4つの
側面1c、1d、1e、1fには外導体膜4が設けられ
ている。誘電体ブロック1の一方の端面1aには一方の
貫通孔2aの内導体膜3aと外導体膜4とを接続するた
めの端面(短絡)導体膜5が設けられている。しかし、
他方の貫通孔2bの内導体膜3bは外導体膜4に接続さ
れていない。
他方の端面1bには第4図に示すように一方の貫通孔2
aの内導体膜3aと他方の貫通孔2bの内導体膜3bと
を接続するための接続導体膜6が設けられている。この
接続導体膜6は、2つの貫通孔2a、2bの間に形成さ
れた溝7内に設けられている。各導体膜3a、3b、
4、5、6は例えば銀層から成り、メッキ、ディップ、
塗布等で形成することができる。
接続導体膜6が設けられている端面1b側において、一
方の貫通孔2aに入力結合体8が挿入されている。この
第1の実施例の入力結合体8は、コンデンサであって、
磁器誘電体9に一体の電極10、11を設け、一方の電
極10に入力端子ピン12を結合し、他方の電極11に
端子部材13を結合し、樹脂絶縁体14で被覆したもの
である。なお、端子部材13は半田15で内導体膜3b
に接続されている。この種の容量結合のためのコンデン
サ構造は種々変形可能である。
第1図及び第2図に示すように構成された誘電体共振器
を回路装置に組み込む時には、入力端子ピン12を外部
回路に接続すると共に、外導体膜4を接地する。これに
より、一方の貫通孔2aにλ/4共振器が形成され、他
方の貫通孔2bにλ/2共振器が形成され、これ等が接
続導体膜6により並列接続された回路が得られる。並列
接続された共振回路においては、並列接続しない場合に
おけるλ/4共振器の共振周波数よりも低い周波数にお
いて、貫通孔2aのλ/4共振器は誘導性を示し、貫通
孔2bのλ/2共振器は容量性を示し、LC共振回路が
形成され、ある周波数において共振する。このLC共振
回路の共振周波数はλ/4共振器の共振周波数の約1/
2である。
本実施例は次の効果を有する。
(1)貫通孔2a、2bを従来と同一に形成する場合に
は共振周波数を約1/2にすることができ、共振周波数
を従来と同一にする場合には、貫通孔の長さを短くする
ことができる。
(2)共振周波数は2つの貫通孔2a、2bの長さで決
まるため、共振周波数の無調整化が可能になる。
(3)誘電体ブロック1の外部接続側の端面1bに接地
電極面即ち外導体膜4に接続された部分が存在しない
為、共振器のQの悪化が少ない。
[第2の実施例] 次に、第5図を参照して本考案の第2の実施例を説明す
る。正、第5図及び以下で説明する別の実施例の第6図
〜第14図において、第1図〜第4図と実質的に同一の
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
第5図に示す実施例では、入力結合体8が入力ピン8a
のみで構成され、これが内導体膜3aに半田(図示せ
ず)で結合されている。その他は第1の実施例と実質的
に同一である。
[第3の実施例] 第6図に示す第3の実施例では、貫通孔2a、2bが異
なる径に形成されている。その他は第1の実施例と実質
的に同一である。
[第4の実施例] 第7図に示す第4の実施例では、貫通孔2a、2bの長
さが相違している。その他は第1の実施例と実質的に構
成されている。2つの貫通孔2a、2bの共振器は通常
の1/4波長共振器、1/2波長共振器と同一である必
要はない。
[第5の実施例] 第8図に示す第5の実施例では、誘電体ブロック1の一
方の端面1aにおける端面導体5が貫通孔2bの周りに
延在している。その他は第1の実施例と実質的に同一で
ある。
[第6の実施例] 第9図に示す第6の実施例では、孔2bが誘電体ブロッ
ク1の一方の端面1aに開口せず、底を有している。そ
の他は第1の実施例と実質的に同一である。
[第7の実施例] 第10図及び第11図に示す第7の実施例では、3つの
貫通孔2a、2b、2cが設けられている。この内の2
つの貫通孔2b、2cの内導体膜3b、3cは外導体膜
4に接続されていない。誘電体ブロック1の解放端面1
bにおいては、第11図に示すように3つの貫通孔2
a、2b、2cの内導体膜3a、3b、3cが接続導体
膜6で相互に接続されている。その他は第1の実施例と
実質的に同一に構成されている。
[第8の実施例] 第12図及び第13図に示す第8の実施例では、誘電体
ブロック1に貫通孔2a、2b、2c、2dが設けら
れ、これ等に内導体膜3a、3b、3c、3dが設けら
れている。貫通孔2cは貫通孔2aと同一に構成され、
貫通孔2aは貫通孔2bと同一に構成されている。誘電
体ブロック1の中央には結合孔16が設けられている。
2つの内導体膜3a、3bは接続導体膜6aが接続さ
れ、別の2つの内導体膜3c、3dは別の接続導体膜6
bで接続されている。従って、第8の実施例は第1の実
施例の共振器を2段に構成したものに相当する。解放端
面1bにおいて、第12図に示すように貫通孔2aに入
出力結合体8aを挿入し、貫通孔2cにも入出力結合体
8bを挿入する。そして、結合体8a、8bの一方を入
力端子とし、他方を出力端子として使用し、誘電体フィ
ルタを構成する。なお、外導体膜4にはアース板17を
結合する。
[第9の実施例] 第14図に示す第9の実施例では、6個の共振用貫通孔
2a、2b、2c、2d、2e、2fが設けられ、また
2個の結合孔16a、16bが設けられている。この実
施例では3段の誘電体フィルタに構成した他は第8の実
施例と実質的に同一である。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例の誘電体共振器を示す一部切欠斜
視図、 第2図は第1図の誘電体共振器の中央縦断面図、 第3図は入力結合体を省いて示す第1図の誘電体共振器
の斜視図、 第4図は第3図の誘電体共振器を別の端面側から見た斜
視図、 第5図は第2の実施例の誘電体共振器を示す斜視図、 第6図は第3の実施例の誘電体共振器を示す斜視図、 第7図は第4の実施例の誘電体共振器を示す斜視図、 第8図は第5の実施例の誘電体共振器を示す斜視図、 第9図は第6の実施例の誘電体共振器を示す一部切欠斜
視図、 第10図は第7の実施例の誘電体共振器を示す斜視図、 第11図は第10図の誘電体共振器を入力結合体を挿入
する側の端面から見た斜視図、 第12図は第8の実施例の2段の誘電体フィルタを示す
一部切欠斜視図、 第13図は第12図の誘電体フィルタから入出力結合体
を省いて示す底面図、 第14図は第9の実施例に係わる3段の誘電体フィルタ
を示す斜視図である。 1……誘電体ブロック、2a、2b……貫通孔、3a、
3b……内導体膜、4……外導体膜、5……端面導体
膜、6……接続導体膜、8……結合体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の端面とこれに対向する他方の端面と
    側面とを有する誘電体ブロックに少なくとも第1及び第
    2の共振孔が形成され、 前記第1及び第2の共振孔は前記一方の端面から前記他
    方の端面に向って延びていると共に互いに並置され、 前記第1及び第2の共振孔に内導体がそれぞれ設けら
    れ、 前記誘電体ブロックの側面に外導体が設けられ、 前記第1の共振孔の内導体は前記一方の端面において短
    絡導体で前記外導体に接続され、 前記第2の共振孔の内導体は前記一方の端面側で前記外
    導体に接続されておらず、 前記第1及び第2の共振孔の内導体は前記他方の端面に
    おいて接続導体で互いに接続され、 前記接続導体に入力結合体が接続されていることを特徴
    とする誘電体共振器。
JP1988101563U 1988-07-30 1988-07-30 誘電体共振器 Expired - Lifetime JPH0631765Y2 (ja)

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JPH0224606U JPH0224606U (ja) 1990-02-19
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58215102A (ja) * 1982-06-08 1983-12-14 Fujitsu Ltd 誘電体フイルタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58215102A (ja) * 1982-06-08 1983-12-14 Fujitsu Ltd 誘電体フイルタ

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JPH0224606U (ja) 1990-02-19

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