JP2567368B2 - 誘電体共振器およびフィルタ - Google Patents

誘電体共振器およびフィルタ

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JP2567368B2
JP2567368B2 JP4333759A JP33375992A JP2567368B2 JP 2567368 B2 JP2567368 B2 JP 2567368B2 JP 4333759 A JP4333759 A JP 4333759A JP 33375992 A JP33375992 A JP 33375992A JP 2567368 B2 JP2567368 B2 JP 2567368B2
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明司 宮下
智 三好
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体共振器およびフ
ィルタの構造に係るもので、特に、ステップド・インピ
ーダンス共振器とそれを利用したフィルタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】UHF帯からマイクロ波帯といった高周
波領域において各種の誘電体共振器およびフィルタが用
いられている。その中でも、貫通孔を具えてその部分に
内導体が形成され、外周面に外導体が形成されたTEM
共振器とそれを組み合わせた誘電体フィルタが多く用い
られている。フィルタでは、個別の共振器を接続して構
成するものと、複数の共振素子がブロックに一体化され
たものとがある。
【0003】誘電体共振器やフィルタの領域でも、小型
化、薄型化の要求があり、また、周波数帯の上昇に伴っ
て波長が短くなるので寸法も小さくしなければならな
い。そこで、本発明者は、先に出願した特願平4−18
6099号において、二枚の誘電体基板を貼り合わせ
て、その一方誘電体基板の凹溝内とその凹溝に対向する
他方の誘電体の表面に形成された導体膜で内導体を構成
し、これによって共振器およびフィルタを得る構造を提
案した。
【0004】誘電体共振器において小型化の一つの方法
として、ステップド・インピーダンス共振器が提案さ
れ、これをフィルタに応用することも提案されている。
このステップド・インピーダンス共振器については、電
子通信学会論文誌Vol.J65-B No.8の1052〜1059頁などに
記載されている。これは、開放端面側の線路インピーダ
ンスを低くするために、内導体と外導体との距離を小さ
くするものであり、誘電体共振器の誘電体の形状を段階
的に変化させる構造を採っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなステップド
・インピーダンス共振器を得るためには、誘電体共振器
の誘電体の成型が難しく、そのためにコストが増加す
る。また、多品種に対応するためには、多数の金型を用
意する必要があるなどといった問題もある。
【0006】本発明は、上記のような問題を解決して、
製造容易で低コストのステップド・インピーダンス誘電
体共振器およびフィルタを提供するもので、また、必要
な特性に対応が容易な誘電体共振器およびフィルタを提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の貼り合
わせ構造において、貼り合わせ面に導体を付加して線路
インピーダンスを変化させることによって、上記の課題
を解決するものである。
【0008】すなわち、直線的に伸びる凹溝を具えた第
一の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の誘電
体基板が接着され、凹溝と第二の誘電体基板の凹溝に対
向する表面に内導体が形成され、第一の誘電体基板と第
二の誘電体基板の凹溝の伸びる方向に平行な外周面に外
導体が形成され、凹溝が開口する端面の一方に短絡導体
を具えた誘電体共振器において、短絡導体を具えた端面
の反対側の端面側に、第一の誘電体基板と第二の誘電体
基板の少なくとも一方の接着面に、外導体と接続されて
外導体から内導体側に伸びる導体膜を具えたことに特徴
を有するものである。
【0009】また、直線的に伸びる複数の凹溝を具えた
第一の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の誘
電体基板が接着され、凹溝と第二の誘電体基板の凹溝に
対向する表面に内導体が形成され、第一の誘電体基板と
第二の誘電体基板の凹溝の伸びる方向に平行な外周面に
外導体が形成され、凹溝が開口する端面の一方に短絡導
体を具えた誘電体フィルタにおいて、共振器間の第一の
誘電体基板と第二の誘電体基板の少なくとも一方の接着
面に、凹溝と平行に伸びて端面で短絡導体と接続される
とともに、開放端面側で幅が広く形成された導体膜を具
えたことに特徴を有するものである。
【0010】
【作用】導体膜の付加された開放端面側では、内導体と
外導体との線路インピーダンスが低くなり、ステップド
・インピーダンスが実現される。導体膜の寸法、形状に
よって、異なる特性の誘電体共振器およびフィルタが得
られる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0012】図1と図2は、本発明を誘電体共振器に適
用した例を示す斜視図で、図1は組立前、図2は組立後
を示したものである。誘電率が20〜90の誘電体材料から
成り所定の厚みに形成された第一の誘電体基板11と第二
の誘電体基板12をガラス等の接着層13を介在させて接着
したものである。第一の誘電体基板11には凹溝が形成し
てあり、この部分が接着後に貫通孔15となる。
【0013】貫通孔15の表面には、内導体となる導体膜
16が形成され、二枚の誘電体基板11、12の接着面を除く
表面と側面にも導体膜が形成されて外導体17となる。ま
た、図示しないが貫通孔15の開口する端面の一方にも導
体膜を形成して短絡端面とする。これによって、1/4
波長のTEM共振モードの誘電体共振器が得られる。
【0014】本発明による誘電体共振器においては、二
枚の誘電体基板の接着前に、接着面に導体膜を形成して
おく。この導体膜18は組立後に開放端面となる側に、所
定の幅で側面から内部に向かって伸びるように形成され
る。側面から形成しているので、組立後に外導体17を形
成すると、導体膜18と外導体17が接続されることにな
る。これによって導体膜18はアース電位に接続されるこ
とになる。
【0015】図3と図4は、本発明による誘電体フィル
タの例を示す斜視図で、図3は組立前、図4は組立後を
示すものである。共振器が三個設けられたインターデジ
タル型のフィルタである。二枚の誘電体基板31、32を接
着して貫通孔35内に内導体、表面と側面には外導体37が
形成されるのは、共振器と同様である。インターデジタ
ル型であるので、一方の端面には開放端面と短絡端面が
交互に形成されている。
【0016】両端の共振器の入出力を得るために、導体
パターン39が基板の端面から内部に伸びるように形成さ
れており、組立後に端子電極40と導通される。入出力
は、導体パターンと内導体との容量的な結合で得ること
もできるし、インピーダンス整合点に直接接続すること
もできる。
【0017】本発明による誘電体フィルタでは、共振器
間すなわち接着面の内導体の間の位置に導体膜38を組立
前に形成しておく。この導体膜38は凹溝と平行に伸びる
ようにかつ両端面に達するように形成しておき、組立後
に短絡導体と導通されるようにしておく。この導体膜38
は、開放端面に位置する側で幅が広く形成され、共振器
の内導体と距離が小さくなるように形成しておく。
【0018】誘電体フィルタにおいては、中間の共振器
の共振周波数を両端すなわち入出力端と異ならせる必要
があり、従来は共振器の寸法を異ならせる等の方法が採
られている。本発明によれば、長さを一定にしたまま導
体膜の付加によって共振周波数を変えることができる。
【0019】また、前記の例はインターデジタル型の誘
電体フィルタであるが、開放端面が揃っているコムライ
ン型の誘電体フィルタについても利用できる。この場
合、導体膜は開放端面側の幅を広く形成するが、必ずし
もすべての導体膜の幅を広く形成する必要はなく、共振
器ごとにその幅を変えることもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、導体膜の付加によって
ステップド・インピーダンス構造が実現できる。導体膜
の形成のみで実現できるので、印刷の工程を付加するの
みで可能である。これによって、製造も容易で低価格の
誘電体共振器およびフィルタが得られる。
【0021】また、導体膜の形状、寸法の変更のみで異
なる特性の誘電体共振器、フィルタが得られる利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 誘電体共振器の実施例を示す組立前の斜視図
【図2】 誘電体共振器の実施例を示す組立後の斜視図
【図3】 誘電体フィルタの実施例を示す組立前の斜視
【図4】 誘電体フィルタの実施例を示す組立後の斜視
【符号の説明】
11、31:第一の誘電体基板 12、32:第二の誘電体基板 18、38:導体膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線的に伸びる凹溝を具えた第一の誘電
    体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の誘電体基板が
    接着され、凹溝と第二の誘電体基板の凹溝に対向する表
    面に内導体が形成され、第一の誘電体基板と第二の誘電
    体基板の凹溝の伸びる方向に平行な外周面に外導体が形
    成され、凹溝が開口する端面の一方に短絡導体を具えた
    誘電体共振器において、短絡導体を具えた端面の反対側
    の端面側に、第一の誘電体基板と第二の誘電体基板の少
    なくとも一方の接着面に、外導体と接続されて外導体か
    ら内導体側に伸びる導体膜を具えたことを特徴とする誘
    電体共振器。
  2. 【請求項2】 直線的に伸びる複数の凹溝を具えた第一
    の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の誘電体
    基板が接着され、凹溝と第二の誘電体基板の凹溝に対向
    する表面に内導体が形成され、第一の誘電体基板と第二
    の誘電体基板の凹溝の伸びる方向に平行な外周面に外導
    体が形成され、凹溝が開口する端面の一方に短絡導体を
    具えた誘電体フィルタにおいて、共振器間の第一の誘電
    体基板と第二の誘電体基板の少なくとも一方の接着面
    に、凹溝と平行に伸びて端面で短絡導体と接続されると
    ともに、開放端面側で幅が広く形成された導体膜を具え
    たことを特徴とする誘電体フィルタ。
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