JP2869258B2 - 誘電体共振器およびフィルタの製造方法 - Google Patents

誘電体共振器およびフィルタの製造方法

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JP2869258B2
JP2869258B2 JP4186099A JP18609992A JP2869258B2 JP 2869258 B2 JP2869258 B2 JP 2869258B2 JP 4186099 A JP4186099 A JP 4186099A JP 18609992 A JP18609992 A JP 18609992A JP 2869258 B2 JP2869258 B2 JP 2869258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体共振器およびフ
ィルタの製造方法に係るもので、製造が容易で、小型化
に適した誘電体フィルタ等を得るものである。
【0002】
【従来の技術】UHF帯からマイクロ波帯にかけて用い
られる誘電体共振器、フィルタにも幾つかのタイプがあ
る。円筒形の誘電体を用いた1/4波長TEM共振器と
これを多段に容量的に結合させて接続したフィルタか
ら、これをブロック化して複数の共振器ユニットを一体
化したものも用いられている。
【0003】また、共振器の小型化が要求されるととも
に、使用される周波数帯域が高くなるにつれて、誘電体
の素子のサイズを小さくする必要もある。この場合、誘
電体ブロックを小さく成形することが困難となるので、
二枚の誘電体基板を貼り合わせる構造が考えられてい
る。
【0004】図5は、そのような凹溝を形成した二枚の
誘電体基板を貼り合わせた誘電体共振器の一例の平面断
面図で、凹溝の形成された誘電体51、52がガラス等
の接着層53によって接着され、筒状の誘電体が形成さ
れたものである。内周面すなわち凹溝の表面にはあらか
じめ導体膜を形成しておいて接着時に内導体とし、その
後外周面にも導体膜を形成して外導体とし、さらに、凹
溝が開口する端面の一方にも導体膜を形成して短絡導体
とする。すなわち、残りの誘電体の露出した端面が開放
端面となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような貼り合わ
せによる誘電体共振器、フィルタは、二枚の誘電体基板
の凹溝の位置あわせを厳密に行う必要がある。位置が僅
かでもずれると、Qが大幅に低下して必要な特性が得ら
れなくなる。
【0006】また、内導体となる導体膜を接着後に形成
する場合には、接着の際に凹溝内に突出して残る接着剤
が問題となる。すなわち、内導体の形成される表面が平
坦でなくなり、誘電体基板51、52に形成された内導
体を接続するために特別な手段が必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、凹溝を形成し
た誘電体基板と平板の誘電体基板を接着した後に、その
凹溝の部分に導体膜を形成して内導体とすることによっ
て、上記の課題を解決するものである。
【0008】すなわち、二枚の誘電体基板が接着されて
形成される誘電体共振器およびフィルタの製造方法にお
いて、第一の誘電体基板の一表面に一端から他端に達し
て直線的に伸びる複数の凹溝を形成し、第一の誘電体基
板の凹溝のある表面に平板の第二の誘電体基板を接着
し、凹溝のない部分で凹溝の伸びる方向に平行な方向に
切断し、凹溝の伸びる方向に直角の方向に所定の寸法で
切断し、導体膜を凹溝によって形成された貫通孔内全面
と、貫通孔が開口しない表面および貫通孔の開口する端
面の一方に塗布して、内導体、外導体および短絡導体を
それぞれ形成することに特徴を有するものである。
【0009】
【作用】凹溝内には接着前には導体膜が形成されておら
ず、また、凹溝は一方の基板のみに形成してあるので、
基板の位置あわせは不要となり、高いQを得ることが可
能となる。
【0010】また、接着剤が平坦面の途中に突出するこ
とがなくなるので、内導体とする導体膜の形成も容易と
なり、また、その信頼性も向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0012】図1は、本発明により得られる誘電体共振
器の一例を示す斜視図である。誘電率が20ないし90
の誘電体材料からなり、所定の厚みに形成された第一の
誘電体基板11と第二の誘電体基板12をガラス等の接
着層13を介在させて接着したものである。第一の誘電
体基板11には凹溝が形成されてあり、この部分が接着
後に貫通孔15となる。
【0013】貫通孔15の表面には、内導体となる導体
膜16が形成され、二枚の誘電体基板11、12の接着
面を除く表面と側面にも導体膜が形成されて外導体17
となる。また、図示しないが、貫通孔15の開口する端
面にも導体膜を形成して短絡端面とする。これによっ
て、1/4波長のTEM共振モードの誘電体共振器が得
られる。
【0014】図2は、同じく誘電体フィルタの一例を示
す斜視図である。前記の例と同様な材料を用い、所定の
厚みに形成された第一の誘電体基板21と第二の誘電体
基板22をガラス等の接着層23を介在させて接着した
ものである。第一の誘電体基板21には複数の凹溝が形
成されており、この部分が接着後に貫通孔25となる。
【0015】貫通孔25の表面には、内導体となる導体
膜26が形成され、二枚の誘電体基板21、22の接着
面を除く表面と側面にも導体膜が形成されて外導体27
となる。また、図示しないが、貫通孔25の開口する端
面にも導体膜を形成して短絡端面とする。これによっ
て、1/4波長のTEM共振モードの共振器を2段接続
した構造の誘電体フィルタが得られる。
【0016】図3は、二枚の誘電体基板の接着前の構造
を示すもので、誘電体基板31と誘電体基板32は誘電
体セラミック材料にバインダー等を加えて成形し、焼成
して誘電体の平板を得たものである。誘電体基板31の
片面には切削によって凹溝34を直線的に所定の幅、深
さで形成する。この凹溝の形成された誘電体基板31の
表面に、誘電体基板32を接着する。接着は、ガラス等
の低誘電率材料で行うのが望ましい。また、接着剤の厚
みは最小限に留めなければならない。ガラスで接着する
際には、ガラスをペースト状にして接着面に塗布し、所
定の温度に加熱した後、固化させればよい。
【0017】接着の後、銀等のペーストを図1、図2の
貫通孔15、25内、外周面と、貫通孔が開口する端面
の一方に塗布し、乾燥後に所定の温度で焼き付ける。導
体膜の強度や導電性を向上させるために電解メッキ等を
施してもよい。また、共振周波数の調整のために貫通孔
の開口する端面を削って寸法を調整することが多いの
で、接着後に全面に導体膜を形成し、一つの端面を削っ
て開放端面の形成と共振周波数の調整を同時に行うとよ
い。
【0018】図4は、本発明による誘電体フィルタの製
造方法の実用的な例を示す斜視図であり、多数の凹溝を
形成した誘電体基板41と平板の誘電体基板42とを貼
り合わせた後、凹溝に平行な方向と直角の方向にそれぞ
れスクライブし、一枚の基板から多数の素子を得るもの
である。図4に示したように、凹溝が形成された部分以
外をスクライブラインとするように凹溝を周期的に形成
しておき、所定の寸法で2方向のスクライブを行う。そ
の後の電極形成等は前記と同様である。
【0019】図4に示した例では、分割される素子に2
つの貫通孔が形成される誘電体フィルタの製造方法を示
したが、貫通孔が1つ形成される共振器も同様な方法で
製造できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、位置あわせが不要で、
高いQを有する誘電体共振器、フィルタが得られる。
【0021】また、接着層が貫通孔の角の部分に来るの
で、導体膜の状態によって特性に影響を生じることが少
なくなり、信頼性の面でも有利となる。
【0022】さらに、ブロック型等では得られない寸法
の誘電体共振器、フィルタの製造も可能となり、周波数
の高帯域化への対応も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により得られる誘電体共振器の一例の
斜視図
【図2】 本発明により得られる誘電体フィルタの一例
の斜視図
【図3】 本発明の実施例を示す斜視図
【図4】 本発明の他の実施例を示す斜視図
【図5】 従来の誘電体共振器の一例を示す平面断面図
【符号の説明】
11、21、31、41:(第一の)誘電体基板 12、22、32、42:(第二の)誘電体基板 13、23:接着層 34:凹溝 15、25:貫通孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−62202(JP,A) 特開 平2−140001(JP,A) 特開 平3−187502(JP,A) 特開 平4−312002(JP,A) 特開 平5−308206(JP,A) 実開 平4−137602(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10 H01P 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の誘電体基板が接着されて形成され
    る誘電体共振器の製造方法において、第一の誘電体基板
    の一表面に一端から他端に達して直線的に伸びる複数の
    凹溝を形成し、第一の誘電体基板の凹溝のある表面に平
    板の第二の誘電体基板を接着し、凹溝のない部分で凹溝
    の伸びる方向に平行な方向に切断し、凹溝の伸びる方向
    に直角の方向に所定の寸法で切断し、導体膜を凹溝によ
    って形成された貫通孔内全面と、貫通孔が開口しない表
    面および貫通孔の開口する端面の一方に塗布して、内導
    体、外導体および短絡導体をそれぞれ形成することを特
    徴とする誘電体共振器の製造方法。
  2. 【請求項2】 二枚の誘電体基板が接着されて複数の共
    振器が形成される誘電体フィルタの製造方法において、
    第一の誘電体基板の一表面に一端から他端に達して直線
    的に伸びる複数の凹溝を形成し、第一の誘電体基板の凹
    溝のある表面に平板の第二の誘電体基板を接着し、凹溝
    のない部分で凹溝の伸びる方向に平行な方向に切断し、
    凹溝の伸びる方向に直角の方向に所定の寸法で切断し、
    導体膜を凹溝によって形成された貫通孔内全面と、貫通
    孔が開口しない表面および貫通孔の開口する端面の一方
    に塗布して、内導体、外導体および短絡導体をそれぞれ
    形成することを特徴とする誘電体フィルタの製造方法。
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JPS61161807A (ja) * 1985-01-10 1986-07-22 Murata Mfg Co Ltd ストリツプライン共振子の製造方法
JPH0758873B2 (ja) * 1988-08-01 1995-06-21 富士通株式会社 導波管ハイブリッド及びそれを使用した高周波電力増幅器
JPH04312002A (ja) * 1991-04-11 1992-11-04 Murata Mfg Co Ltd 誘電体フィルタ

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