JP3166284B2 - ストリップライン共振装置 - Google Patents
ストリップライン共振装置Info
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- JP3166284B2 JP3166284B2 JP10435392A JP10435392A JP3166284B2 JP 3166284 B2 JP3166284 B2 JP 3166284B2 JP 10435392 A JP10435392 A JP 10435392A JP 10435392 A JP10435392 A JP 10435392A JP 3166284 B2 JP3166284 B2 JP 3166284B2
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- Japan
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- resonator
- dielectric
- strip
- strip line
- conductors
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップライン共振
装置に関し、より詳しくは、無負荷Ｑを改善したストリ
ップライン共振装置に関する。
装置に関し、より詳しくは、無負荷Ｑを改善したストリ
ップライン共振装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ストリップライン共振装置は、
マイクロ波領域のフィルタ等に使用される。従来、この
種のストリップライン共振装置としては、たとえば、図
２に示すようなものが周知である。
マイクロ波領域のフィルタ等に使用される。従来、この
種のストリップライン共振装置としては、たとえば、図
２に示すようなものが周知である。
【０００３】上記ストリップライン共振装置１は、セラ
ミックからなる四角形状の誘電体基板２を備え、この誘
電体基板２の一方の主面にはアース電極３が形成される
一方、上記誘電体基板２の他方の主面にはその一端から
他端に向かうストリップラインからなる共振電極４が形
成されてなるものである。上記アース電極３および共振
電極４は、誘電体基板２に電極ペーストを印刷して焼き
付ける等の手法により形成され、上記誘電体基板２の他
方の主面の上記一端側にて、短絡電極５により、上記ア
ース電極３に接続される。
ミックからなる四角形状の誘電体基板２を備え、この誘
電体基板２の一方の主面にはアース電極３が形成される
一方、上記誘電体基板２の他方の主面にはその一端から
他端に向かうストリップラインからなる共振電極４が形
成されてなるものである。上記アース電極３および共振
電極４は、誘電体基板２に電極ペーストを印刷して焼き
付ける等の手法により形成され、上記誘電体基板２の他
方の主面の上記一端側にて、短絡電極５により、上記ア
ース電極３に接続される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ストリップライン共振装置１は、構造が簡単で製造も容
易であるが、電磁界の洩れを有するという問題があっ
た。
ストリップライン共振装置１は、構造が簡単で製造も容
易であるが、電磁界の洩れを有するという問題があっ
た。
【０００５】そこで、図２のストリップライン共振装置
１が有しているこのような問題を解消するため、図３に
示すように、各々がセラミックからなる２枚の誘電体基
板２ａ，２ｂの間に、ストリップラインからなる共振電
極４を配置し、これら誘電体基板２ａ，２ｂの外側面に
アース電極３ａを形成してなるものも提案されている。
１が有しているこのような問題を解消するため、図３に
示すように、各々がセラミックからなる２枚の誘電体基
板２ａ，２ｂの間に、ストリップラインからなる共振電
極４を配置し、これら誘電体基板２ａ，２ｂの外側面に
アース電極３ａを形成してなるものも提案されている。
【０００６】図３のストリップライン共振装置６は、共
振電極４がアース電極３ａにより取り囲まれているの
で、図２のストリップライン共振装置１に比較して、電
磁界の洩れは大幅に改善されている。しかし、上記スト
リップライン共振装置６は、図２のストリップライン共
振装置２と同様に、共振電極４がストリップラインから
なる平面形状のものであるので、共振電極４を流れる高
周波電流は、共振電極４の幅方向の端部に集中しやす
く、同軸共振器に比較して、無負荷Ｑが低いという問題
があった。
振電極４がアース電極３ａにより取り囲まれているの
で、図２のストリップライン共振装置１に比較して、電
磁界の洩れは大幅に改善されている。しかし、上記スト
リップライン共振装置６は、図２のストリップライン共
振装置２と同様に、共振電極４がストリップラインから
なる平面形状のものであるので、共振電極４を流れる高
周波電流は、共振電極４の幅方向の端部に集中しやす
く、同軸共振器に比較して、無負荷Ｑが低いという問題
があった。
【０００７】このような問題を解消するため、図４に示
すように、ストリップラインの共振電極４ａ，４ｂを形
成してなるセラミックの誘電体基板２ａ，２ｂにより、
その共振電極４ａ，４ｂ側から、これら誘電体基板２
ａ，２ｂよりも低い誘電率を有する絶縁性シート７を挟
んで、両誘電体基板２ａ，２ｂの共振電極４ａ，４ｂを
電気的に接続する一方、上記両誘電体基板２ａ，２ｂの
外側面にアース電極３ａを形成したものが提案されてい
る。
すように、ストリップラインの共振電極４ａ，４ｂを形
成してなるセラミックの誘電体基板２ａ，２ｂにより、
その共振電極４ａ，４ｂ側から、これら誘電体基板２
ａ，２ｂよりも低い誘電率を有する絶縁性シート７を挟
んで、両誘電体基板２ａ，２ｂの共振電極４ａ，４ｂを
電気的に接続する一方、上記両誘電体基板２ａ，２ｂの
外側面にアース電極３ａを形成したものが提案されてい
る。
【０００８】図４のストリップライン共振装置８では、
図２および図３のストリップライン共振装置１および６
に比較して、無負荷Ｑが改善されているが、同軸共振器
に比較して、なおも２０パーセントないし３０パーセン
ト、無負荷Ｑが低いという問題があった。
図２および図３のストリップライン共振装置１および６
に比較して、無負荷Ｑが改善されているが、同軸共振器
に比較して、なおも２０パーセントないし３０パーセン
ト、無負荷Ｑが低いという問題があった。
【０００９】本発明の目的は、無負荷Ｑの高いストリッ
プライン共振装置を提供することである。
プライン共振装置を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、誘
電体内部にこの誘電体の一端から他端に向かって層状に
走る複数のストリップ内導体を備える一方、上記誘電体
の外側面にアース電極を有するストリップライン共振装
置であって、上記複数のストリップ電極は、その幅方向
の端部を結ぶ輪郭が同軸共振器の内導体の輪郭と略合致
するようにその幅が段階的に変化するとともに、開放端
において電気的に短絡されていることを特徴としてい
る。
電体内部にこの誘電体の一端から他端に向かって層状に
走る複数のストリップ内導体を備える一方、上記誘電体
の外側面にアース電極を有するストリップライン共振装
置であって、上記複数のストリップ電極は、その幅方向
の端部を結ぶ輪郭が同軸共振器の内導体の輪郭と略合致
するようにその幅が段階的に変化するとともに、開放端
において電気的に短絡されていることを特徴としてい
る。
【００１１】
【作用】上記ストリップ内導体の幅方向の端部を結ぶ輪
郭が、同軸共振器の内導体の輪郭とほぼ同じになり、上
記ストリップ内導体を流れる高周波電流は、この輪郭に
沿って流れることになる。
郭が、同軸共振器の内導体の輪郭とほぼ同じになり、上
記ストリップ内導体を流れる高周波電流は、この輪郭に
沿って流れることになる。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、ストリップ内導体の幅
方向の端部を結ぶ輪郭が、同軸共振器の内導体の輪郭と
ほぼ同じになり、ストリップ内導体を流れる高周波電流
は、この輪郭に沿って流れるので、ストリップライン共
振装置の無負荷Ｑが同軸共振器とほぼ同じ程度まで改善
され、無負荷Ｑの高いストリップライン共振装置を得る
ことができる。
方向の端部を結ぶ輪郭が、同軸共振器の内導体の輪郭と
ほぼ同じになり、ストリップ内導体を流れる高周波電流
は、この輪郭に沿って流れるので、ストリップライン共
振装置の無負荷Ｑが同軸共振器とほぼ同じ程度まで改善
され、無負荷Ｑの高いストリップライン共振装置を得る
ことができる。
【００１３】
【実施例】以下に、添付の図面を参照して本発明の実施
例を説明する。本発明に係るストリップライン共振装置
の一実施例を図１に示す。
例を説明する。本発明に係るストリップライン共振装置
の一実施例を図１に示す。
【００１４】上記ストリップライン共振装置１１は、一
定の厚みを有する誘電体１２の内部にて、この誘電体１
２の一端から他端に向かって走る複数のストリップ内導
体１３，１３，…を有する。これらストリップ内導体１
３，１３，…は、上記誘電体１２の厚み方向の略中心部
分を走るストリップ内導体１３がその両側を走る他のス
トリップ内導体１３，１３，…よりもその幅が大きい。
そして、これらストリップ内導体１３，１３，…は、誘
電体１２の厚み方向の略中心部分を走るストリップ内導
体１３からの距離に応じて、段階的に、その幅が小さく
なっており、ストリップ内導体１３，１３，…の幅方向
の端部を結ぶ輪郭が、図示しない公知の同軸共振器の内
導体の輪郭とほぼ合致するように構成される。
定の厚みを有する誘電体１２の内部にて、この誘電体１
２の一端から他端に向かって走る複数のストリップ内導
体１３，１３，…を有する。これらストリップ内導体１
３，１３，…は、上記誘電体１２の厚み方向の略中心部
分を走るストリップ内導体１３がその両側を走る他のス
トリップ内導体１３，１３，…よりもその幅が大きい。
そして、これらストリップ内導体１３，１３，…は、誘
電体１２の厚み方向の略中心部分を走るストリップ内導
体１３からの距離に応じて、段階的に、その幅が小さく
なっており、ストリップ内導体１３，１３，…の幅方向
の端部を結ぶ輪郭が、図示しない公知の同軸共振器の内
導体の輪郭とほぼ合致するように構成される。
【００１５】上記各ストリップ内導体１３は、ストリッ
プライン共振装置１１の開放端側で、たとえばスルーホ
ール（図示せず。）により、相互に短絡される。上記誘
電体１２のストリップ内導体１３，１３，…を取り囲む
外周面には、アース電極１４が形成される。
プライン共振装置１１の開放端側で、たとえばスルーホ
ール（図示せず。）により、相互に短絡される。上記誘
電体１２のストリップ内導体１３，１３，…を取り囲む
外周面には、アース電極１４が形成される。
【００１６】上記各ストリップ内導体１３の短絡端側も
同様構造で相互に短絡され、アース電極１４に導通され
る。開放端と短絡端との間において、任意個所で、任意
数だけ同様構造で上記各ストリップ内導体１３が相互に
短絡されていてもよい。
同様構造で相互に短絡され、アース電極１４に導通され
る。開放端と短絡端との間において、任意個所で、任意
数だけ同様構造で上記各ストリップ内導体１３が相互に
短絡されていてもよい。
【００１７】このような構成であれば、ストリップ内導
体１３，１３，…を流れる高周波電流は、幅方向の端部
を結ぶ輪郭が同軸共振器の内導体の輪郭とほぼ同じ、ス
トリップ内導体の幅方向の端部を結ぶ上記輪郭に沿って
流れる。これにより、ストリップライン共振装置の無負
荷Ｑが同軸共振器とほぼ同じ程度まで改善される。
体１３，１３，…を流れる高周波電流は、幅方向の端部
を結ぶ輪郭が同軸共振器の内導体の輪郭とほぼ同じ、ス
トリップ内導体の幅方向の端部を結ぶ上記輪郭に沿って
流れる。これにより、ストリップライン共振装置の無負
荷Ｑが同軸共振器とほぼ同じ程度まで改善される。
【００１８】たとえば、８００ＭＨｚの周波数帯域にお
いて、図１の構造を有する厚みが２ｍｍのストリップラ
イン共振装置１３について、数値解析を行った結果、同
軸共振器の約９０パーセントの無負荷Ｑを得ることがで
きることが明らかになった。
いて、図１の構造を有する厚みが２ｍｍのストリップラ
イン共振装置１３について、数値解析を行った結果、同
軸共振器の約９０パーセントの無負荷Ｑを得ることがで
きることが明らかになった。
【００１９】上記のような構造を有するストリップライ
ン共振装置１１は、具体的には図示しないが、たとえ
ば、厚みの薄い複数枚の誘電体基板の各々の一つの主面
に、電極ペーストにより、上記ストリップ内導体となる
パターンをそれぞれ印刷し、これらパターンを上記誘電
体基板に焼き付け、これら誘電体基板を相互に接着する
ことにより製造することができる。あるいは、上記スト
リップ共振装置１１は、誘電体材料からなるセラミック
のグリーンシート上に、上記と同様に、ストリップ内導
体となるパターンをそれぞれ印刷して積層し、同時焼成
することにより製造することもできる。
ン共振装置１１は、具体的には図示しないが、たとえ
ば、厚みの薄い複数枚の誘電体基板の各々の一つの主面
に、電極ペーストにより、上記ストリップ内導体となる
パターンをそれぞれ印刷し、これらパターンを上記誘電
体基板に焼き付け、これら誘電体基板を相互に接着する
ことにより製造することができる。あるいは、上記スト
リップ共振装置１１は、誘電体材料からなるセラミック
のグリーンシート上に、上記と同様に、ストリップ内導
体となるパターンをそれぞれ印刷して積層し、同時焼成
することにより製造することもできる。
【００２０】上記では、誘電体内部に複数本のストリッ
プ内導体１３，１３，…により一つの内導体を構成した
実施例について説明したが、本発明は、一つの誘電体内
部に複数の内導体を配置し、一つの誘電体内にて隣り合
うものが相互に電磁的に結合するようにしたストリップ
ライン共振装置にも適用することができる。
プ内導体１３，１３，…により一つの内導体を構成した
実施例について説明したが、本発明は、一つの誘電体内
部に複数の内導体を配置し、一つの誘電体内にて隣り合
うものが相互に電磁的に結合するようにしたストリップ
ライン共振装置にも適用することができる。
【図１】 本発明にかかるストリップライン共振装置の
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図２】 従来の一つのストリップライン共振装置の斜
視図である。
視図である。
【図３】 従来のいま一つのストリップライン共振装置
の斜視図である。
の斜視図である。
【図４】 従来のさらにいま一つのストリップライン共
振装置の斜視図である。
振装置の斜視図である。
１１ ストリップライン共振装置 １２ 誘電体 １３ ストリップ内導体 １４ アース電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−145308（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−43703（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−105703（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−312002（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−254501（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−128801（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−6915（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−57906（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−74602（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−39703（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭28−3635（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01P 7/08 H01P 1/203
Claims (1)
- 【請求項１】 誘電体内部にこの誘電体の一端から他端
に向かって層状に走る複数のストリップ内導体を備える
一方、上記誘電体の外側面にアース電極を有するストリ
ップライン共振装置であって、上記複数のストリップ電
極は、その幅方向の端部を結ぶ輪郭が同軸共振器の内導
体の輪郭と略合致するようにその幅が段階的に変化する
とともに、開放端において電気的に短絡されていること
を特徴とするストリップライン共振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10435392A JP3166284B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | ストリップライン共振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10435392A JP3166284B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | ストリップライン共振装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05299912A JPH05299912A (ja) | 1993-11-12 |
| JP3166284B2 true JP3166284B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=14378518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10435392A Expired - Lifetime JP3166284B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | ストリップライン共振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3166284B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5621366A (en) * | 1994-08-15 | 1997-04-15 | Motorola, Inc. | High-Q multi-layer ceramic RF transmission line resonator |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP10435392A patent/JP3166284B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05299912A (ja) | 1993-11-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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