JP2003224405A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板実装性に優れ、実装後に外部回路との整合
を調整可能であり、かつ、電磁波のリークを小さくし損
失を小さくした効率的な入出力結合を有する入出力電極
を備えた誘電体フィルタを提供する。 【解決手段】概略直方体形状の1つの誘電体ブロック内
に複数の共振器を形成し、入出力電極と該入出力電極に
接する誘電体露出部とからなる入出力電極構成部、該入
出力電極構成部を除く前記誘電体ブロック表面に形成さ
れたグランド電極、および前記共振器同士を電磁界結合
する結合部を有するTEモード誘電体フィルタであっ
て、前記入出力電極構成部および前記入出力電極は前記
誘電体フィルタ両端の共振器の実装面と該実装面に隣接
する一側面とにかけて連続して形成され、前記一側面の
入出力電極の上端のみが前記グランド電極に導通する短
絡点を有していることを特徴とする誘電体フィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、5GHzから30
GHzの高い周波数帯での使用に適した複数の誘電体共
振器を1つの誘電体ブロック内に形成した構造の小型の
誘電体フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報通信分野の急速な発展に伴って2G
Hzよりも高い周波数帯域の移動体通信システムが検討
されている。これまでの移動体通信では2GHz帯程度
までの周波数が利用されており、移動局に用いられるフ
ィルタとしては誘電体同軸共振器を組み合わせたものが
主に用いられていた。
【0003】しかし、5GHz以上の周波数で用いる場
合には、この誘電体同軸共振器では、低損失のフィルタ
とすることは難しく、高いQを確保しようとすれば外形
を小さくすることが困難である。
【0004】これらのことから3GHz以上の周波数帯
においても通過損失が大きくならない誘電体フィルタが
特許第2793685号公報に開示されている。このフ
ィルタの斜視図を図16に示す。これは、概略直方体形
状の誘電体ブロックに、複数の貫通孔を所定間隔で形成
し、該溝の内面を含む該誘電体ブロックの所要表面を金
属膜で被覆して、複数のTE101モードの誘電体共振
器を構成した誘電体フィルタである。
【0005】この誘電体フィルタの両端部に設けられた
入出力電極5は、側面に設けた剥離帯の上に、入出力電
極の上端が上面の金属皮膜に導通し、入出力電極の下端
が剥離帯の中ほどにあるように形成されている。そし
て、この入出力電極5には、L字形状の金属製引出電極
13が半田付け等により取り付けられている。誘電体フ
ィルタは、この引出電極13を介して外部回路と結合す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ィルタにおいては、入出力電極と外部回路との接続を金
属製引出電極である金具を介して行っている。このため
外部接続のための部品点数が増加するとともに、この金
具接続のばらつきにより外部回路との整合(VSWR)
がばらつくことが懸念される。また、誘電体フィルタを
基板に実装する場合、実装後の外部回路との調整が必要
であり、その調整が容易であることも誘電体フィルタと
して重要である。
【0007】さらに、高周波の誘電体フィルタとして
は、電磁波のリークを少なくし、入出力結合を効率的に
行い、低損失であることが切望されている。
【0008】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
もので、本発明の目的は、基板実装性に優れ、実装後に
外部回路との整合を調整可能であり、かつ、電磁波のリ
ークを小さくし損失を小さくした効率的な入出力結合を
有する入出力電極を備えた誘電体フィルタを提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、概略直方体形状の1つの誘電体ブロック内
に複数の共振器を形成し、入出力電極と該入出力電極に
接する誘電体露出部とからなる入出力電極構成部、該入
出力電極構成部を除く前記誘電体ブロック表面に形成さ
れたグランド電極、および前記共振器同士を電磁界結合
する結合部を有するTEモード誘電体フィルタであっ
て、前記入出力電極構成部および前記入出力電極は前記
誘電体フィルタ両端の共振器の実装面と該実装面に隣接
する一側面とにかけて連続して形成され、前記一側面の
入出力電極の上端のみが前記グランド電極に導通する短
絡点を有していることを特徴とする誘電体フィルタを提
供するものである。
【0010】さらに、前記短絡点が前記誘電体フィルタ
両端の共振器の前記一側面の上端より低い位置に形成さ
れていることが好ましい。
【0011】また、本発明は、前記誘電体フィルタを絶
縁体基板上に載置し、前記絶縁体基板上に形成された基
板信号ラインと前記誘電体フィルタの入出力電極の実装
面部分とを電気的に接続したことを特徴とする前記誘電
体フィルタに関するものである。
【0012】本発明では、概略直方体形状の1つの誘電
体ブロック内に複数の共振器を形成したTEモード誘電
体フィルタであって、前記誘電体フィルタの両端の共振
器の一側面から実装面にかけて、入出力電極を形成し、
かつ、前記共振器側面では入出力電極の上端がグランド
電極に導通した構造とすることにより、従来のように外
部回路との接続に特別な金具を必要とせず、容易に誘電
体フィルタを基板に実装することができ、外部回路との
整合(VSWR)をばらつきにくくすることができる。
また、実装後の外部回路との調整も共振器側面に形成さ
れた入出力電極部分を削ることにより容易に行うことが
できる。さらに、形成された入出力電極の共振器側面部
分における磁界結合と同じく入出力電極の実装面部分で
の電界結合とにより、入出力結合を効率的に行うことが
でき、そのため誘電体露出部の面積を小さくでき、電磁
波のリークの小さい低損失なフィルタとすることができ
る。特に、入出力電極とグランド電極との短絡点を、誘
電体の側面の上端より下に設定することにより、さらに
誘電体露出部の面積を小さくでき、低損失のフィルタと
することができる。また、複数のTEモード共振器を1
つの誘電体ブロック内に形成することによって、共振器
同士を半田等で貼りつける工程が削減され、製造コスト
の低減および貼りつけ時のずれによる帯域幅のばらつき
が低減される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る誘電体フィル
タの実施形態について添付図面を参照して説明する。各
実施形態において、同一部品および同一部分には同じ符
号を付した。
【0014】図1は本発明にかかる誘電体フィルタの一
実施形態の斜視図である。本発明に係る誘電体フィルタ
1は、概略直方体形状の1つの誘電体ブロック内に複数
の共振器2を形成し、入出力電極5と該入出力電極に接
する誘電体露出部4とからなる入出力電極構成部6、該
入出力電極構成部6を除く前記誘電体ブロック表面に形
成されたグランド電極8、および前記共振器2同士を電
磁界結合する結合部3を有するTEモード誘電体フィル
タであって、前記入出力電極構成部6および前記入出力
電極5は前記誘電体フィルタ両端の共振器の実装面9と
該実装面9に隣接する一側面とにかけて連続して形成さ
れ、前記一側面の入出力電極5の上端のみが前記グラン
ド電極に導通する短絡点7を有している。共振器を形成
する方法としては、誘電体ブロック内の共振器2の間に
切り欠き(溝)または貫通孔20を形成して、導体メタ
ライズする方法がある。図1は、共振器の間に導体メタ
ライズされた長孔の貫通孔20を形成した例を、図10
は共振器の間に複数の貫通孔を形成した例を示してい
る。また、複数の共振器を形成し共振器間の電磁界結合
を形成するための構造は、前記の貫通孔に限られず、図
11に示したような切り欠き(溝)を形成することによ
っても実現できる。図11(a)は、共振器の間に切り
欠き(溝)30を両側側面より形成した構造のフィルタ
である。図11(b)は、共振器の間に切り欠き(溝)
30を側面片側に形成した構造のフィルタである。図1
1(c)は、共振器の間に切り欠き(溝)30を共振器
の上下面に形成した構造のフィルタである。このような
構造のフィルタにおいても、同様に本願発明の電極構成
とすることにより、同様な効果を得ることができる。
【0015】また、入出力電極構成部6および入出力電
極5は、両端の共振器2の実装面に隣接する、信号の進
行方向と平行な他の一側面と実装面とにかけて形成する
こともできる。
【0016】前記の構成の誘電体フィルタは、例えば図
8に示すような基板信号ライン11を設けた基板に実装
され、入出力電極5の実装面部分と基板10に設けられ
た基板信号ライン11とを半田等の導電性接着剤にて接
続して使用できる。これにより、実装に際しL字金具の
ような特別な部品を用いることなく容易に誘電体フィル
タを基板に実装できる。また、基板10には基板グラン
ド電極12が形成されており、誘電体フィルタのグラン
ド電極8と基板上の基板グランド電極12とが電気的に
接続される。基板グランド電極12は基板の裏面に形成
されていてもよく、その場合、この基板グランド電極1
2と誘電体フィルタのグランド電極8とは、基板に設け
たスルーホールまたは基板の側面を通して電気的に接続
される。
【0017】また、実装後は、誘電体側面の入出力電極
を一部削ることにより入出力の結合(VSWR)の調整
が可能である。さらに、誘電体側面の電極による磁界結
合と実装面の電極による電界結合を効率的に働かせるこ
とができ、図6に例示されるような短絡点を有しない島
状の入出力電極5に比べて、同レベルの入出力結合を得
るためのセラミックの露出面積を小さくでき、これによ
り電磁波のリークを少なくできるとともに、損失を小さ
く抑えることができる。
【0018】図4に本発明にかかる誘電体フィルタの他
の一実施形態の斜視図を示す。入出力電極のパターン以
外は、図1に示した誘電体フィルタと同一の構成であ
る。図1の実施形態と異なる点は、入出力電極5とグラ
ンド電極8との短絡点7が誘電体ブロックの側面(即ち
誘電体フィルタ両端の共振器の側面)の上端より下方に
あることである。これにより、前記共振器の一側面に形
成されている誘電体露出部4の面積をさらに減らすこと
ができ、その結果、さらにフィルタの損失を小さく抑え
ることが可能となる。その結果、誘電体ブロック間の結
合部の断面積を広くすることが可能となり、広い帯域の
フィルタとすることも可能である。入出力電極5とグラ
ンド電極8との短絡点7の誘電体ブロック側面(即ち誘
電体フィルタ両端の共振器の側面)における位置は、側
面高さの3/10〜7/10程度であれば、強い入出力
結合が得られると共に、誘電体露出面積を適度に小さく
できることから、一層好ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】(実施例1)図1に示したような本発明の
実施形態の一つである誘電体フィルタを次のように作製
し、フィルタの特性を測定した。
【0021】本実施例は、12.5×6.0×3.0m
mtの形状の2段フィルタである。このフィルタの中央
部には、段間の電磁界結合形成用の貫通した長孔20を
1.5mm×0.5mmΦ(図1に示すように、長孔の
長辺方向の最長部が1.5mmであり、その最長部は
0.5mmΦで丸めてあり、また短辺方向の長さは0.
5mmである。以後このような形状の寸法を同一の表記
方法で示す)の寸法で形成し、1つの誘電体ブロックに
2つの共振器を持つ構造とした。フィルタ両端の側面の
上下端間には2.4mm幅×3.0mm高さの入出力電
極構成部6を図1に示すように設定し、その入出力電極
構成部6内に1.2mmライン幅の入出力電極5を形成
し、入出力電極5の左右両側には誘電体露出部4を形成
した。入出力電極5の上端は共振器のグランド電極8と
短絡点7で電気的に接続されており、入出力電極5の下
端は実装面に延長して形成されている。また、実装面に
は、2.4mm幅×2.0mm奥行の入出力電極構成部
6内に、0.8mm幅×0.6mm奥行の入出力電極5
を形成し、入出力電極5の共振器側面部への接続部を除
いて、実装面に形成された入出力電極5の周辺には誘電
体露出部4を形成した。このようにして、入出力電極構
成部6内の入出力電極5以外の領域には、誘電体露出部
4を形成した。そして誘電体フィルタの前記入出力電極
構成部6以外の表面には、段間の電磁界結合形成用の貫
通した長孔20を含めグランド電極8を形成した。用い
た誘電体材料(誘電体セラミックス)の比誘電率εr
37である。
【0022】図2に作製したフィルタの特性を示す。中
心周波数が5621MHzで、3dB帯域幅が175M
Hzで、ピーク点の挿入損失が0.66dBである、挿
入損失の小さい誘電体フィルタが得られた。これから求
められるフィルタの無負荷Q(Qu値)は700であっ
た。フィルタの挿入損失は、フィルタを構成する各共振
器の無負荷Q(Qu値)に反比例し帯域幅に反比例する
関係にあり、フィルタのQu値が帯域幅に依存せずに挿
入損失を評価する特性として利用されている。Qu値の
大きいフィルタほど挿入損失が少なく優れたフィルタで
ある。
【0023】フィルタ実装面にも入出力電極を設け、基
板への実装性を容易にし、かつ、側面の電極で実装後の
微調整を可能にしたにもかかわらず、低損失の誘電体フ
ィルタを構成できたのは、入出力電極のパターンを本発
明のようにして、側面の電極による磁界結合と実装面の
電極による電界結合が効率的に働き、誘電体露出部の面
積を小さく抑えたためと思われる。
【0024】図3は、誘電体の露出面積を小さくするこ
とにより無負荷Q(Qu値)が大きくなり損失が小さく
なることを示す実験例である。図3(a)は、誘電体共
振器の無負荷Q(Qu値)の測定方法を示す図であり、
導体板上に側面に誘電体露出部を形成した試料を設置
し、試料の両側にループアンテナを形成した同軸ケーブ
ルを設置し、高周波をかけて、周波数特性を測定し、見
かけ上の無負荷Q(Qu値)を算出した。
【0025】試料は、5GHz帯の5.85×5.85
×3.0mmのTEモード共振器の側面の電極を中央部
で1.5mm幅×1.0mm高さの領域で剥離したもの
(図3(b))と同形状の共振器の側面の電極を中央部
で1.5mm幅×3.0mm高さの領域で剥離したもの
(図3(d))である。それぞれの試料の電磁波リーク
による共振周波数の変化と損失を図3(c)と図3
(e)に示す。
【0026】5GHz帯の5.85×5.85×3.0
mmのTEモード共振器の側面の電極を中央部で1.5
mm幅×1.0mm高さの領域で剥離した場合に共振周
波数は5712MHzであるのに対し、1.5mm幅×
3.0mm高さの領域で剥離した場合には5631MH
zとなり約81MHz低下し、この時Qu値は1050
から約650と劣化した。測定された見かけ上の無負荷
Q(Qu値)は、誘電体固有のQと電極形状に起因する
Qと電磁波のリークによるQが作用しており、この実験
では誘電体材料として同一のものを使用していること、
および同一材料、形状の電極を使用していることから、
上記の測定値の差は、誘電体露出面積に起因し、誘電体
露出部が広いほど電磁波のリークが大きくなり、挿入損
失が大きくなることを示している。
【0027】(実施例2)電磁波のリークをさらに少な
くするために図4に示すように、入出力電極5とグラン
ド電極8との短絡点7を側面の上端より低い位置に設定
した誘電体フィルタの実施例を示す。
【0028】本実施例では、前記短絡点7の位置を誘電
体ブロック側面の1/2の高さ(実装面から1.5mm
高さ)にし、12.5×6.0×3.0mmtの大きさ
の2段フィルタを作製した。
【0029】このフィルタの中央部には、段間の電磁界
結合形成用の貫通した長孔20を1.5×0.5mmΦ
の寸法で形成した。フィルタ両端の共振器の側面に2.
4mm幅×3.0mm高さの入出力電極構成部6を側面
の実装面側から設定し、その入出力電極構成部6内に
1.2mmライン幅の入出力電極5を形成した。また、
実装面には、2.4mm幅×2.0mm奥行の入出力電
極構成部6内に、1.2mm幅×1.2mm奥行の電極
を図4に示すように形成した。このようにして、入出力
電極構成部6内の入出力電極5以外の領域には、誘電体
露出部4を形成した。そして誘電体フィルタの前記入出
力電極構成部6以外の表面には、段間の電磁界結合形成
用の貫通した長孔20を含めグランド電極を形成した。
用いた誘電体材料の比誘電率εrは37である。
【0030】図5にこのようにして作製した誘電体フィ
ルタの特性を示す。中心周波数が5818MHzで、3
dB帯域幅が168MHzでピーク点の挿入損失が、
0.45dBのものが得られた。これより求めたQu値
は900であった。
【0031】この例からわかるように、誘電体フィルタ
両端の共振器の側面の中程にグランド電極8との短絡点
7を持つような入出力電極構造を形成することにより、
グランド電極8との短絡点7を前記側面上端に設けたも
のに比べ電磁波のリークが小さく、さらに低損失なフィ
ルタとすることができる。
【0032】さらに、上記のような共振器間に貫通孔を
有する誘電体フィルタにおいては、その貫通孔の大きさ
(径、長さ)を変えることによって、共振器間の電磁界
結合の大きさを変化させることができ、所望の帯域幅の
フィルタを形成できる。例えば、本実施例の貫通孔を
1.5mm×0.5mmΦに大きくすることにより、共
振器間の電磁界結合は小さくなり、中心周波数は552
8MHzで帯域幅56MHzのフィルタが得られる。
【0033】(比較例1)比較のために実施例2の誘電
体フィルタの入出力電極構成部以外の構成を同一となる
ようにし、入出力電極構成部を図6に示すようなグラン
ド電極との短絡点を持たない島状の入出力電極5のパタ
ーンを持つ形態の誘電体フィルタを形成した。この際、
同一の入出力インピーダンスとなるようにした。
【0034】本比較例の入出力電極構成部6および入出
力電極5は、誘電体フィルタ両端の共振器の一側面につ
いては、2.4mm幅×1.5mm高さの大きさの入出
力電極構成部6とその中に1.2mm幅×0.8mm高
さの入出力電極5を形成した。また、前記共振器の実装
面については、2.4mm奥行×2.0mm幅の大きさ
の入出力電極構成部6とその中に1.5mm奥行×1.
2mm幅の入出力電極5を形成した。
【0035】図7に図6の形態の誘電体フィルタの特性
を示す。中心周波数が5710MHzで、3dB帯域幅
が100MHzで、ピーク点の挿入損失が1.58dB
のものが得られた。これより求めたQu値は500であ
った。
【0036】実施例2と比較例1との比較から判るよう
に、誘電体フィルタ両端の共振器の一側面にグランド電
極との短絡点7を持つような入出力電極構造、特に、前
記短絡点7が誘電体側面の上端より低い位置にある入出
力電極構造においては、短絡点7を持たない入出力電極
構造に比べ入出力結合が大きく、挿入損失が小さく、比
帯域幅の広い誘電体フィルタを得ることができる。即
ち、共振器間の貫通孔を同一にして結合部3の面積を同
一にするように構成した場合、本発明の電極構造の誘電
体露出部4の面積をさらに小さくでき、挿入損失をさら
に小さくできる。
【0037】また、入出力電極構成部の誘電体露出部の
面積が同じ場合には、本発明の電極構造は、入出力イン
ピーダンスが小さく、共振器間の貫通孔を小さくして結
合部3の面積を大きくできるので、広い比帯域幅を持つ
ことができ、そのため挿入損失を小さくすることができ
る。
【0038】(実施例3)図8に、本発明の高周波誘電
体フィルタを基板に実装し、実装面の入出力電極を、基
板に形成された引出電極と電気的に接続した例を示す。
図8(a)は、誘電体フィルタを基板に実装した一実施
形態を示す図であり、図8(b)は、基板信号ライン1
1と基板グランド電極12が形成された基板10と誘電
体フィルタを別個に示す図である。
【0039】基板10には、10mm×20mm×0.
4mmtのテフロン(R)基板を用い、その上に図8
(b)に示すように誘電体フィルタの入出力電極に接続
され外部回路につなげる引出電極となる1.17mm幅
の基板信号ライン11と誘電体フィルタのグランド電極
につなげる基板グランド電極12とを形成している。基
板上にペースト状半田を塗り、その上に誘電体フィルタ
を置きリフロー炉を利用して誘電体フィルタの実装面の
入出力電極と基板の基板信号ライン11を半田で電気的
に接着することにより、22GHz帯の2段の誘電体フ
ィルタを基板10上に実装した。
【0040】本実施例に用いた誘電体フィルタは、3.
00mm×8.88mm×1.5mmtの大きさの2段
フィルタであり、比誘電率9.6の誘電体セラミックス
を用い、フィルタの貫通孔20の大きさは、0.75m
m×0.5mmΦであり、側面の入出力電極構成部の大
きさは、1.5mm幅×0.7mm高さ、入出力電極5
の大きさは、0.5mmライン幅であり、実装面側で
は、入出力電極構成部は、1.4mm幅×1.0mm奥
行、入出力電極5は、0.8mm幅×0.6mm奥行の
大きさのものを形成した。それ以外は実施例2と同様な
構成である。
【0041】図9に図8の形態の基板に設置した誘電体
フィルタの特性を示す。中心周波数が22350MH
z、3dB帯域幅が450MHzでピーク点の挿入損失
は1.10dBであった。これより求めたQu値は85
0であり、挿入損失の小さい誘電体フィルタが得られ
た。
【0042】このように、本発明の入出力電極パターン
を有する誘電体フィルタの実装面側の入出力電極と基板
信号ラインを半田等の導電性接着材により接着すること
により、誘電体フィルタを容易に基板に装着することが
でき、基板に実装した形態でも挿入損失の少ない誘電体
フィルタを容易に得られることが分かる。
【0043】(実施例4)図10に示した構造を3段フ
ィルタに適用した場合の実施形態を図12に示す。比誘
電率24の材料を用い、11.73mm×4.0mm×
2.0mmtの形状の3段フィルタを形成し、フィルタ
中央部に段間の電磁界結合形成用の0.8mmΦの貫通
孔20を1.0mmの間隔を隔てて形成した。フィルタ
両端の共振器の側面には、2.0mm幅×1.0mm高
さの入出力電極構成部6を側面の実装面側から設定し、
その入出力電極構成部6内に0.7mmライン幅の入出
力電極5を形成した。また、実装面には、2.4mm幅
×1.5mm奥行の入出力電極構成部6内に、1.5m
m幅×0.9mm奥行の入出力電極5を形成した。この
3段のフィルタを、表面に信号ラインとグランド電極を
形成した10mm×20mm×0.4mmtのテフロン
(R)基板に実装し、基板上の1.17mmの信号ライ
ンとフィルタの入出力電極5の実装面部分とを半田で電
気的に短絡した。
【0044】図13にこのようにして作製した誘電体フ
ィルタの特性を示す。中心周波数が11610MHz
で、3dB帯域幅が78MHzでピーク点の挿入損失
が、2.79dBのものが得られた。これより求まるQ
u値は1050であり、従来のフィルタのQu値に比べ
大きい値を示した。
【0045】(実施例5)図4の構造を3段フィルタに
適用した実施形態を図14に示す。比誘電率9.6の材
料を用い、10.23mm×3.00mm×1.5mm
tの形状の3段フィルタを形成し、フィルタ中央部に段
間の電磁界結合形成用の0.8mm×0.5mmΦの貫
通した導電性長孔20を形成した。フィルタ両端の共振
器の側面には、1.5mm幅×0.8mm高さの入出力
電極構成部6を側面の実装面側から設定し、その入出力
電極構成部6内に0.55mmライン幅の入出力電極5
を形成した。また、前記共振器の実装面には、1.4m
m幅×1.0mm奥行の入出力電極構成部6内に、0.
8mm幅×0.6mm奥行の入出力電極5を形成した。
この3段のフィルタを、表面に信号ラインとグランド電
極を形成した10mm×20mm×0.4mmtのテフ
ロン(R)基板に実装し、基板上の1.17mmの信号
ラインとフィルタの入出力電極5の実装面部分とを半田
で電気的に短絡した。
【0046】図15にこのようにして作製した誘電体フ
ィルタの特性を示す。中心周波数が21900MHz
で、3dB帯域幅が360MHzでピーク点の挿入損失
が、2.08dBのものが得られた。これより求まるQ
u値は850であり、従来のフィルタのQu値に比べ大
きい値を示した。
【0047】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
おいては、誘電体フィルタの両端の共振器の一側面から
実装面にかけて、入出力電極を形成し、かつ、前記共振
器側面では入出力電極の上端がグランド電極に導通した
構造とすることにより、入出力結合を効率的に行うこと
ができ、そのため誘電体露出部の面積を小さくでき、電
磁波のリークの小さい低損失なフィルタとすることがで
きる。特に、入出力電極とグランド電極との短絡点を、
誘電体の側面の上端より下に設定することにより、さら
に誘電体露出部の面積を小さくでき、低損失のフィルタ
とすることができる。
【0048】また、上記の構造を有することにより、従
来のように外部回路との接続に特別な金具を必要とせ
ず、外部回路との整合(VSWR)がばらつきにくい、
基板への実装性の優れた誘電体フィルタとすることがで
きる。
【0049】また、実装後の外部回路との調整も共振器
側面に形成された入出力電極部分を削ることにより容易
に行うことができる。
【0050】さらに、複数のTEモード共振器を1つの
誘電体ブロック内に形成することによって、共振器同士
を半田等で貼りつける工程が削減され、製造コストの低
減および貼りつけ時のずれによる帯域幅のばらつきが低
減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体フィルタの一実施形態を示
す外観図である。
【図2】図1の誘電体フィルタの特性図である。
【図3】誘電体の露出面積とQu値との関係を示す説明
図である。
【図4】本発明に係る誘電体フィルタの他の実施形態を
示す外観図である。
【図5】図4の誘電体フィルタの特性図である。
【図6】グランド電極と短絡点を有しない入出力電極を
形成した比較例となる誘電体フィルタの一実施形態を示
す外観図である。
【図7】図6の誘電体フィルタの特性図である。
【図8】本発明に係る誘電体フィルタを基板に実装した
一実施形態を示す外観図である。
【図9】図8の基板に実装した誘電体フィルタの特性図
である。
【図10】本発明に係る誘電体フィルタの他の実施形態
を示す外観図である。
【図11】本発明に係る誘電体フィルタの他の実施形態
を示す外観図である。
【図12】本発明に係る誘電体フィルタの他の実施形態
を示す外観図である。
【図13】図12の誘電体フィルタの特性図である。
【図14】本発明に係る誘電体フィルタの他の実施形態
を示す外観図である。
【図15】図14の誘電体フィルタの特性図である。
【図16】従来の誘電体フィルタを示す外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 誘電体フィルタ 2 誘電体(共振器) 3 結合部 4 誘電体露出部 5 入出力電極 6 入出力電極構成部 7 短絡点 8 グランド電極 9 実装面 10 基板 11 基板信号ライン(引出電極) 12 基板グランド電極 13 L字金具 20 貫通孔 30 切り欠き(溝)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概略直方体形状の1つの誘電体ブロック
    内に複数の共振器を形成し、入出力電極と該入出力電極
    に接する誘電体露出部とからなる入出力電極構成部、該
    入出力電極構成部を除く前記誘電体ブロック表面に形成
    されたグランド電極、および前記共振器同士を電磁界結
    合する結合部を有するTEモード誘電体フィルタであっ
    て、前記入出力電極構成部および前記入出力電極は前記
    誘電体フィルタ両端の共振器の実装面と該実装面に隣接
    する一側面とにかけて連続して形成され、前記一側面の
    入出力電極の上端のみが前記グランド電極に導通する短
    絡点を有していることを特徴とする誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記短絡点が前記誘電体フィルタ両端の
    共振器の前記一側面の上端より低い位置に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記誘電体フィルタを絶縁体基板上に載
    置し、前記絶縁体基板上に形成された基板信号ラインと
    前記誘電体フィルタの入出力電極の実装面部分とを電気
    的に接続したことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の誘電体フィルタ。
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