JP2002237701A - 導波管型誘電体フィルタ - Google Patents

導波管型誘電体フィルタ

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JP2002237701A
JP2002237701A JP2001032223A JP2001032223A JP2002237701A JP 2002237701 A JP2002237701 A JP 2002237701A JP 2001032223 A JP2001032223 A JP 2001032223A JP 2001032223 A JP2001032223 A JP 2001032223A JP 2002237701 A JP2002237701 A JP 2002237701A
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Japan
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dielectrics
input
dielectric filter
waveguide type
type dielectric
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Kazuhisa Sano
和久 佐野
Kenichi Shirota
健一 城田
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Toko Inc
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Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 小型で損失の少ない導波管型誘電体フィルタ
を得る。 【解決手段】 直方体の誘電体31,41に入出力電極
33,43とアース電極35,45を形成し、誘電体3
1,41の1辺に沿って段差37,47あるいはテーパ
を形成する。それぞれの誘電体内31,41に2つの共
振モードが存在することになり、接合面の誘電体の露出
部分49によって結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、10GHz以上の高周
波帯域での使用に適した導波管型誘電体フィルタに係る
もので、特に、小型化が可能な2重モード共振器を利用
した導波管型誘電体フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器等の通信手段の発達と普
及とともに、使用される周波数帯域もMHz帯からGHz帯に
広がり、そこで使用されるフィルタも種々提案されてい
る。その1種に導波管型の誘電体フィルタがあり、これ
は導波管に代えて周囲に導体膜を形成した誘電体を用い
るもので、誘電率を高くすることによって小型化が可能
となる。
【0003】導波管型誘電体共振器の一つに、単一の共
振器内に2つの共振モードを混在させる2重モード共振
器がある。これを利用できれば、フィルタの小型化の上
で有用であるが、入出力電極が同一平面になく、プリン
ト基板上への面実装が難しいという問題を抱えている。
【0004】これを解決するために、2重モードの共振
器を2個結合させて4素子相当のフィルタ特性を得るこ
とも考えられている。しかし、単純に2個の共振器を組
み合わせるだけでは4素子相当のフィルタ特性が得られ
ず、これまでそのような特性を実現できるものは得られ
ていない。
【0005】一方、導波管型誘電体フィルタの問題の一
つとして、無負荷Qを高くするためには共振器の厚みを
大きくしなければならないことがある。しかし、厚みを
大きくすると、2番目の共振モードが1番目の共振モー
ドに近付いて、フィルタの減衰特性に悪影響を与えてし
まう。そのため、現実には共振器の厚みは幅の半分程度
に抑えなければならず、共振器の無負荷Qを高くするこ
とはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、2重モード
共振器の接続(結合)構造を改良することによって、小
型で多素子のフィルタと同等の特性が得られる導波管型
誘電体フィルタを実現するものである。また、無負荷Q
を高くすることができ、損失の小さい導波管型誘電体フ
ィルタを得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、2重モードの
一方のモード同士が結合し易い構造を採用することによ
って、上記の課題を解決するものである。
【0008】すなわち、2つの直方体の誘電体を接合
し、結合させてなる導波管型誘電体フィルタにおいて、
誘電体にはそれぞれ、1表面に島状の導体膜による入出
力電極と、入出力電極と分離絶縁されて入出力電極が形
成される表面の残りのほぼ全面と接合面を除く他の表面
の全面に形成された導体膜によるアース電極を具えると
ともに、辺の少なくとも1つに沿ってテーパまたは段差
が形成されており、2つの誘電体は、入出力電極が形成
された表面に隣接する表面同士が接合されたことに特徴
を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】フィルタの幅方向をX軸、厚み方
向をY軸、長手方向をZ軸とすると、入力信号に結合し
て生じる共振モードはTE101モードであり、この入力
段のTE101モードの共振が誘電体に形成されたテーパ
または段差の作用によって、同じ共振器内の直交した共
振モードであるTE011モードに結合する。誘電体の接
合面に形成した電極パターンはTE101モード共振に対
しては電磁界が漏洩しにくく、TE011モード共振のみ
が漏洩しやすいので、入力段と出力段の結合は互いのT
011モード同士の結合のみとなる。そして、出力段の
共振器内でテーパまたは段差の作用により、再びTE
011モードとTE101モードが結合し、これが出力信号と
なって現れる。この動作において、入力に与えられた高
周波信号は4つの共振モードを介して出力に現れるの
で、4素子相当のフィルタ特性が得られる。接合面の電
極のパターンを変えることにより、2つの2重モード共振
器のTE011モード結合の強さを調整することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0011】図1は、本発明の実施例を示す斜視図で、
誘電体の接合前の状態を示すものである。ほぼ直方体の
誘電体31、41は誘電率が約37のセラミック誘電体材料を
成形、焼成したものである。それらのサイズは、5.0mm
×5.4mm×5.0mmであり、5.0×5.4mmの表面に入出力電極
33、43を形成したものである。
【0012】入出力電極33、43は、この例では円形に形
成され、それらの直径を2.0mmとしてある。また、入出
力電極33、43はそれらが形成される表面の中心に形成し
てある。入出力電極33、43から0.4mmの間隔を置いてア
ース電極35、45を形成してある。
【0013】アース電極35、45は入出力電極33、43が形
成された表面以外の表面にも形成しておく。ただし、誘
電体の接合面には共振モードの結合を得るために部分的
に誘電体を露出させておき、この部分で電界と磁界が結
合するようにしておく。
【0014】本発明に用いる誘電体31、41には異なる共
振モードの結合を得るための段差37、47が形成してあ
る。この例では、0.5mm×0.54mmを削った形で、入出力
電極33、43を形成した表面に対向する表面の縁(辺)に
沿って形成し、その位置が2つの誘電体31、41の接合面
の反対側としてある。この段差に代えてテーパを形成し
てもよい。
【0015】この段差あるいはテーパの形状と寸法によ
って入力に結合する共振モードを発生させる。その共振
モードを接合する誘電体の共振モードを結合させるため
に、上記のように接合面には一部に誘電体の露出する部
分49を形成してある。この例では3.4mm間隔で0.5mm幅
で1.55mmの長さで誘電体を露出してある。
【0016】誘電体を露出させる形状、寸法は共振モー
ドと結合状態によって調整する。また、誘電体の露出し
た部分の周囲に形成された導体膜は2つの誘電体の接合
に利用できる。両方の露出パターンの形成方法によって
は結合調整をすることもできるし、位置ずれによる結合
状態の変動を防止することも容易となる。
【0017】図2は、上記の導波管型誘電体フィルタの
特性の説明図である。上記の構造で、中心周波数が9.15
GHz、3dB帯域幅が130MHz、挿入損失が1.4dBとなってい
た。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、2重モード共振器を用
いるので、従来の導波管型誘電体フィルタのおよそ半分
の容積で、4素子のフィルタと同等の特性を得ることが
できる。また、スプリアスモードが発生しないので共振
器の厚みを薄くする必要がなく、共振器の厚さを幅と同
程度に厚くできるので、高い無負荷Qが得られるように
なり、損失の小さいフィルタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す分解斜視図
【図2】 本発明による導波管型誘電体フィルタの特性
の説明図
【符号の説明】
31、41:誘電体 33、43:入出力電極 35、45:アース電極 37、47:段差

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの直方体の誘電体を接合し、結合さ
    せてなる導波管型誘電体フィルタにおいて、 誘電体にはそれぞれ、1表面に島状の導体膜による入出
    力電極と、入出力電極と分離絶縁されて入出力電極が形
    成される表面の残りのほぼ全面と接合面を除く他の表面
    の全面に形成された導体膜によるアース電極を具えると
    ともに、辺の少なくとも1つに沿ってテーパまたは段差
    が形成されており、 2つの誘電体は、入出力電極が形成された表面に隣接す
    る表面同士が接合されたことを特徴とする導波管型誘電
    体フィルタ。
  2. 【請求項2】 2つの直方体の誘電体を接合し、結合さ
    せてなる導波管型誘電体フィルタにおいて、 誘電体にはそれぞれ、1表面に島状の導体膜による入出
    力電極と、入出力電極と分離絶縁されて入出力電極が形
    成される表面の残りのほぼ全面と接合面を除く他の表面
    の全面に形成された導体膜によるアース電極を具えると
    ともに、入出力電極が形成された表面に対向する表面の
    辺の少なくとも1つに沿ってテーパまたは段差が形成さ
    れており、 2つの誘電体は、入出力電極が形成された表面に隣接す
    る表面同士が接合されたことを特徴とする導波管型誘電
    体フィルタ。
  3. 【請求項3】 接合面の一部に誘電体が露出し、接合面
    の他の部分にはアース電極に接続された導体膜が形成さ
    れた請求項1記載の導波管型誘電体フィルタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012147286A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Toko Inc 誘電体導波管の入出力接続構造
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